JP7176475B2 - 半導体装置 - Google Patents

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本発明は、基板の上に、窒化ガリウム(以下、GaNという)や窒化アルミニウムガリウム(以下、AlGaNという)を積層する等、第1のGaN系半導体層と第2のGaN系半導体層とによるヘテロジャンクション構造を備えた半導体装置に関する。
従来より、ヘテロジャンクション構造を備えた横型のスイッチングデバイスとして、4端子構造のHEMT(High electron mobility transistor:高電子移動度トランジスタ)が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、この半導体装置では、GaN層とAlGaN層とが積層されることでヘテロジャンクション構造が構成されている。そして、半導体装置には、AlGaN層を貫通してGaN層に達するようにリセス部が形成され、リセス部には、ゲート絶縁膜を介してMOS構造のゲート電極(以下では、MOSゲート電極という)が形成されている。また、半導体装置には、AlGaN層の表面上におけるMOSゲート電極を挟んだ両側にソース電極とドレイン電極とが形成されている。
さらに、半導体装置には、MOSゲート電極とドレイン電極との間において、AlGaN層の表面にGaN層とp-GaN層との積層構造が形成されており、p-GaN層の表面にジャンクションゲート電極(以下、JG電極という)が形成されている。そして、ソース電極とJG電極とは、電気的に接続されて同電位とされている。なお、この半導体装置では、p-GaN層は、ゲート絶縁膜およびドレイン電極と離れて形成されている。
特開2017-212425号公報
しかしながら、上記半導体装置について本発明者らが検討したところ、次の事象が発生し得ることが確認された。すなわち、上記半導体装置では、p-GaN層が配置されていない部分では、逆バイアス時にゲート絶縁膜の付近に2DEG(すなわち、2次元電子ガス)キャリアが残存し、ゲート絶縁膜に電界集中が発生し得ることが確認された。したがって、上記半導体装置では、ゲート絶縁膜に電界集中が発生する可能性があり、ゲート絶縁膜の寿命が短くなる可能性がある。つまり、上記半導体装置では、MOS構造の寿命が短くなる可能性がある。
本発明は上記点に鑑み、ゲート絶縁膜に電界集中が発生することを抑制できる半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1では、横型のスイッチングデバイスを有する半導体装置であって、基板(1)上に形成され、ドリフト領域を構成する第1のGaN系半導体にて構成された第1半導体層(2)および第1のGaN系半導体よりもバンドギャップエネルギーが大きい第2のGaN系半導体にて構成された第2半導体層(3)にて構成されるヘテロジャンクション構造を有し、第2半導体層にリセス部(7)が形成されたチャネル形成層(2、3)と、リセス部内に形成されたゲート絶縁膜(8)および該ゲート絶縁膜の上に形成されたMOS構造のゲート電極となるMOSゲート電極(9)を有するゲート構造部(6)と、第2半導体層の上において、ゲート構造部を挟んだ両側に配置されたソース電極(10)およびドレイン電極(11)と、第2半導体層の上において、ゲート構造部とドレイン電極との間におけるドレイン電極から離れた位置に配置され、不純物がドープされていない第3のGaN系半導体にて構成された第3半導体層(5)と、第3半導体層の上に形成されたp型の第4のGaN系半導体によって構成された第4半導体層(12)と、第4半導体層に接触させられたJG電極(13)と、を備えるスイッチングデバイスを有している。そして、半導体装置は、ソース電極とJG電極は、電気的に接続されており、第3半導体層および第4半導体層は、ゲート絶縁膜のうちのドレイン電極側の部分と接しており、さらに、ゲート構造部とソース電極との間にも形成されており、ソース電極から離れていると共に、ゲート絶縁膜のうちのソース電極側の部分とも接している
これによれば、逆バイアス時には、ゲート絶縁膜の近傍であって、ドレイン電極側の部分の2DEGキャリアの濃度を低減することができる。したがって、ゲート絶縁膜に電界集中が発生することを抑制でき、ゲート構造部の寿命が短くなることを抑制できる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態における半導体装置の断面図である。 図1に示す半導体装置の平面図である。 図1に示すスイッチングデバイスの等価回路である。 ターンオフ時の各部の電流値および電圧値の変化を示した図である。 第2実施形態における半導体装置の断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
第1実施形態の半導体装置について、図1および図2を参照しつつ説明する。なお、図1は、本実施形態における半導体装置に備えられる素子の1セル分を示した断面図である。つまり、半導体装置は、実際には、このセルが複数備えられることで構成されている。また、図1は、図2中のI-I線に沿った断面図に相当している。
本実施形態の半導体装置は、図1に示されるように、横型のスイッチングデバイスとして4端子のHEMTを備えた構成とされている。
本実施形態のスイッチングデバイスは、基板1の表面に、アンドープのGaN(以下、u-GaNという)層2が形成されたものを化合物半導体基板として用いて形成されている。u-GaN層2の表面には、アンドープのAlGaN(以下、u-AlGaNという)層3が形成されており、u-GaN層2とu-AlGaN層3によってヘテロジャンクション構造が構成されている。スイッチングデバイスは、これらu-GaN層2およびu-AlGaN層3をチャネル形成層として構成されている。そして、スイッチングデバイスは、AlGaN/GaN界面のu-GaN層2側にピエゾ効果および自発分極効果によって2DEGキャリア4が誘起され、その領域がキャリアの流れるチャネルとなることで動作する。なお、本実施形態では、u-GaN層2が第1半導体層に相当し、u-AlGaN層3が第2半導体層に相当している。
基板1は、Si(111)やSiCといった半導体材料等の導電性材料によって構成されている。基板1の上に直接u-GaN層2が形成されていても良いが、u-GaN層2を結晶性良く成膜するために、必要に応じて下地膜となるバッファ層を形成しても良い。基板1の上に結晶性良くu-GaN層2が成膜できる場合には、バッファ層は無くても構わない。なお、ここでの結晶性とは、u-GaN層2中の欠陥や転位等であり、電気的および光学的な特性に対して影響を及ぼすものを意味している。
u-GaN層2は、ドリフト領域として作動する電子走行層を構成する部分であり、第1のGaN系半導体層に相当する。u-GaN層2は、GaN系半導体材料にて形成されており、u-AlGaN層3側の表層部において2DEGが形成される。
u-AlGaN層3は、第2のGaN系半導体層に相当し、u-GaN層2を構成するGaN系半導体材料よりもバンドギャップエネルギーの大きなGaN系半導体材料で構成されたものであり、電子供給部を構成している。
u-AlGaN層3は、Al混晶比をxとして、AlGa1-xNで構成されている。このu-AlGaN層3のAl混晶比xおよび膜厚により、u-GaN層2の表面近傍に形成される2DEGの濃度が決まる。したがって、本実施形態の半導体装置は、u-AlGaN層3のAl混晶比xおよび膜厚を調整することで2DEGキャリア4の濃度を調整し、厚みによって2DEGキャリア4の濃度が大きく変動する範囲ではなく、Al混晶比によって一義的に2DEGキャリア4の濃度が決まるようにしてある。
また、u-AlGaN層3の表面には、部分的に、不純物がドープされていないu-GaN層5が形成されている。
u-AlGaN層3は、基板1の上面の全面に形成されている。u-GaN層5は、u-AlGaN層3のうちの後述するゲート構造部6とドレイン電極11との間において、ゲート構造部6に接するように形成されている。詳しくは、u-GaN層5は、後述するゲート絶縁膜8と接するように形成されている。
u-AlGaN層3およびu-GaN層5は、リセス部7において除去されている。具体的には、リセス部7は、本実施形態では、u-GaN層5が、後述するゲート構造部6とドレイン電極11との間に位置すると共にゲート構造部6とソース電極10との間に位置しないように形成されている。また、リセス部7は、基板1の面方向に対する法線方向(以下では、単に法線方向ともいう)において、後述するソース電極10を囲む枠状とされている。さらに、リセス部7は、本実施形態では、u-GaN層2の表層部が除去される深さとされている。なお、基板1の面方向に対する法線方向においてとは、言い換えると、基板1の面方向に対する法線方向から視ることである。
リセス部7内には、ゲート絶縁膜8を介してMOSゲート電極9が埋め込まれている。具体的には、リセス部7の内壁面に所定膜厚のゲート絶縁膜8が成膜されており、このゲート絶縁膜8の上にさらにMOSゲート電極9が形成されている。このようにして、ゲート絶縁膜8およびMOSゲート電極9を有するゲート構造部6が形成されている。なお、MOSゲート電極9を含むゲート構造部6は、リセス部7に沿って形成されているため、リセス部7と同様の形状となる。つまり、図2に示されるように、ゲート構造部6は、法線方向において、後述するソース電極10を囲む枠状とされている。
ゲート絶縁膜8は、シリコン酸化膜(SiO)やアルミナ(Al)等によって構成されており、MOSゲート電極9は、アルミニウム、プラチナ等の金属または不純物がドープされたPoly-半導体等によって構成されている。なお、MOSゲート電極9は、全体的にPoly-半導体等によって構成される場合、MOSゲート電極9の配線抵抗を低減するために、MOSゲート電極9の表面部に金属層が配置されるようにしてもよい。
u-AlGaN層3の表面のうちのゲート構造部6を挟んだ両側それぞれには、ソース電極10とドレイン電極11が形成されている。ソース電極10およびドレイン電極11は、共にu-GaN層5から離れた位置に配置されており、u-GaN層5の端部からドレイン電極11までの距離は所定長さとされている。これらソース電極10およびドレイン電極11は、それぞれu-AlGaN層3とオーミック接触されている。
また、u-GaN層5上には、p-GaN層12が形成されている。本実施形態では、p-GaN層12は、u-GaN層5がゲート構造部6とドレイン電極11との間に形成されているため、ゲート構造部6とドレイン電極11との間に形成された状態となる。
そして、p-GaN層12は、ドレイン電極11側の端面がu-GaN層5のうちのドレイン電極11側の端面と面一、もしくはそれよりもMOSゲート電極9側に位置するように配置されている。本実施形態では、p-GaN層12は、ドレイン電極11側の端面からu-GaN層5のうちのドレイン電極11側の端面までの距離が1μm以上かつ5μm以下の範囲となるように形成されている。なお、図1では、p-GaN層12は、ドレイン電極11側の端面がu-GaN層5のうちのドレイン電極11側の端面よりもMOSゲート電極9側に位置するように配置された図が示されている。
また、p-GaN層12は、ゲート構造部6側の端面がゲート構造部6と接するように形成されている。つまり、p-GaN層12は、ゲート構造部6側の端面がゲート絶縁膜8と接するように形成されている。言い換えると、p-GaN層12は、ゲート絶縁膜8のうちのドレイン電極11側の部分と接するように形成されている。すなわち、リセス部7は、ドレイン電極11側の側面の一部がp-GaN層12で構成された状態となっている。
さらに、本実施形態では、図2に示されるように、u-GaN層5およびp-GaN層12は、法線方向において、ゲート構造部6の全周を囲むように形成されている。つまり、u-GaN層5およびp-GaN層12は、ゲート絶縁膜8のうちのソース電極10側と反対側の部分の全周と接するように形成されている。なお、図2は、図1に示す半導体装置の平面図であり、u-GaN層5、ゲート構造部6、ソース電極10、ドレイン電極11、p-GaN層12の位置関係を示す図である。つまり、図2では、後述するJG電極13を省略して示している。そして、本実施形態では、u-GaN層5が第3半導体層に相当し、p-GaN層12が第4半導体層に相当している。
p-GaN層12の表面には、JG電極13が形成されている。JG電極13は、上記したソース電極10と連結されており、ソース電極10と同電位とされている。なお、JG電極13とソース電極10は、特に図示しないが、例えば、共通の電極層によって構成されることで電気的に接続される。また、JG電極13とソース電極10は、例えば、ボンディングワイヤ等で電気的に接続される。
本実施形態の半導体装置では、上記のような構造により、MOSゲート電極9、ソース電極10、ドレイン電極11およびJG電極13の4端子を備えたスイッチングデバイスが形成されている。なお、基板1の裏面側に形成されているのは裏面電極14であり、例えば、図示しない配線を通じてソース電極10と電気的に接続される等により、ソース電極10と同電位とされる。
以上が本実施形態におけるスイッチングデバイスを備えた半導体装置の構成である。次に、上記半導体装置の作動について説明する。
上記したようなMOSゲート電極9とJG電極13の両方を備えたスイッチングデバイスは、MOSゲート電極9によって一般的なMOSFET動作が行われ、JG電極13によってJFET動作が行われる。このため、図1に示すスイッチングデバイスの等価回路は図3に示す回路構成となる。
図3に示されるように、スイッチングデバイスは、負荷20に接続され、ゲートドライバ21がゲート電圧を制御して本スイッチングデバイスをオンオフすることで負荷20の駆動を行う。
ここで、スイッチングデバイスは、MOSゲート電極9によるノーマリオフのMOSFET部30とJG電極13によるノーマリオンのJFET部40とが直列接続された構造となる。これらMOSFET部30とJFET部40との間の中間電位点Aとは、図1中に示したように、u-GaN層2の表面部のうちJG電極13の下方に位置している中間電位となる部分を指している。なお、ソース電極10とJG電極13とは同電位とされるため、ソース電極10とJG電極13との間には、これらを接続する配線の寄生インピーダンス50が存在している。
そして、このような構成のスイッチングデバイスでは、JFET部40では、JG電極13とドレイン電極11や中間電位点Aとの間、および、ドレイン電極11と中間電位点Aとの間に、容量C1~C3が構成される。また、MOSFET部30では、MOSゲート電極9と中間電位点Aやソース電極10との間、および、中間電位点Aとソース電極10との間に、容量C4~C6が構成される。
このような回路構成を有するスイッチングデバイスについて、ターンオフ時の動作は以下のようになる。
図4は、誘導負荷を持つHブリッジ回路における本スイッチングデバイスのターンオフの波形を示している。まず、図4の時点T1において、MOSゲート電極9へのゲート電圧の印加が停止されると、MOSFET部30のオフ過程が始まることによって、中間電位点Aの電位が上昇していく。この中間電位点Aの電位の上昇により、JFETのゲートのオフ過程が始まる。すなわち、ドレイン電極11側からJG電極13を通ってGND側に抜ける経路で変位電流Ijgが流れることで、JFETの帰還容量C1がチャージされる。
そして、帰還容量C1のチャージによってドレイン電極11の電位Vdsが高くなる。また、ドレイン電流Idが低下していく。中間電位点Aの電位がJFET部40の閾値電圧を超えると、JFET部40がオフする。これによって、スイッチングデバイス全体がオフになる。
そして、ターンオフ時には、ドレイン電極11の電位Vdsが高くなり、ドレイン電極11に起因して高電界が形成される。つまり、半導体装置には、逆バイアスが印加された状態となる。この際、JG電極13がソース電極10と同電位とされているため、p-GaN層12に起因する空乏層は、u-GaN層2側へ延びる。そして、この空乏層が延びることにより、2DEGキャリア4は、濃度が低下し、好ましくは消滅する。
この場合、本実施形態では、p-GaN層12がゲート絶縁膜8のうちのドレイン電極11側の部分と接するように形成されている。このため、ゲート絶縁膜8の近傍であって、ドレイン電極11側の部分では、2DEGキャリア4の濃度が低下した状態となっている。したがって、中間電位点Aの電位に関する電界は、ゲート構造部6と中間電位点Aの部分の間とで分担されることになり、ゲート構造部6に印加される電界を低減することができる。すなわち、ゲート絶縁膜8に電界集中が発生することを抑制できる。したがって、ゲート絶縁膜8が破壊されることを抑制できる。
以上説明したように、本実施形態では、u-GaN層5およびp-GaN層12は、ゲート絶縁膜8のうちのドレイン電極11側の部分と接するように形成されている。このため、半導体装置は、逆バイアス時には、ゲート絶縁膜8の近傍であって、ドレイン電極11側の部分の2DEGキャリア4の濃度を低減することができる。したがって、ゲート絶縁膜8に電界集中が発生することを抑制でき、ゲート構造部6の寿命が短くなることを抑制できる。
また、u-GaN層5およびp-GaN層12は、法線方向において、ゲート構造部6を囲むように形成されている。このため、ドレイン電極11に起因する高電界が回り込んでゲート絶縁膜8に達することも抑制でき、さらにゲート絶縁膜8が破壊されることを抑制できる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対し、u-GaN層5およびp-GaN層12の構成を変更したものである。その他に関しては、第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
本実施形態では、図5に示されるように、u-GaN層5およびp-GaN層12は、ソース電極10側まで延設されている。つまり、ゲート構造部6は、u-GaN層5およびp-GaN層12を貫通するように形成されている。そして、u-GaN層5およびp-GaN層12は、ゲート絶縁膜8のうちのソース電極10側の部分とも接した状態となっている。なお、u-GaN層5およびp-GaN層12は、ソース電極10までは達しておらず、ソース電極10とは離れた位置に形成されている。
これによれば、u-GaN層5およびp-GaN層12は、ソース電極10側まで延設されている。このため、リセス部7は、u-GaN層5およびp-GaN層12を貫通するように形成される。したがって、製造誤差等によってリセス部7を形成する位置がずれたとしても、u-GaN層5およびp-GaN層12がゲート絶縁膜8のうちのドレイン電極11側の部分と接しないという不具合が発生することを抑制でき、信頼性の向上を図ることができる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、上記各実施形態では、リセス部7の深さを、u-GaN層2の表層部が一部除去されるまでの深さとしたが、一例を示したに過ぎない。例えば、リセス部7は、u-GaN層2の表面が露出するまでの深さとされていてもよいし、リセス部7の底面において2DEGキャリア4が形成されない程度にu-AlGaN層3の一部が残る程度の深さとされていてもよい。
また、上記各実施形態では、チャネル形成層を構成する第1、第2のGaN系半導体層がu-GaN層2とu-AlGaN層3によって構成される場合を例に挙げて説明した。しかしながら、これらは一例を示したものであり、第1のGaN系半導体層およびこれよりもバンドギャップエネルギーが大きな第2のGaN系半導体層によってチャネル形成層が構成されるものであれば、他の材料であってもよい。
そして、上記各実施形態において、u-GaN層5およびp-GaN層12は、法線方向において、ゲート構造部6の全周を囲むように形成されていなくてもよい。このような半導体装置としても、u-GaN層5およびp-GaN層12がゲート絶縁膜8のうちのドレイン電極11側の全ての部分と離れるように形成された半導体装置と比較して、u-GaN層5およびp-GaN層12が接する部分のゲート絶縁膜8に電界集中が発生することを抑制できる。
1 基板
2 u-GaN層(第1半導体層)
3 u-AlGaN層(第2半導体層)
5 u-GaN層(第3半導体層)
6 ゲート構造部
7 リセス部
8 ゲート絶縁膜
9 MOSゲート電極
10 ソース電極
11 ドレイン電極
12 p-GaN層(第4半導体層)
13 ジャンクションゲート電極

Claims (2)

  1. 横型のスイッチングデバイスを有する半導体装置であって、
    基板(1)上に形成され、ドリフト領域を構成する第1のGaN系半導体にて構成された第1半導体層(2)および前記第1のGaN系半導体よりもバンドギャップエネルギーが大きい第2のGaN系半導体にて構成された第2半導体層(3)にて構成されるヘテロジャンクション構造を有し、前記第2半導体層にリセス部(7)が形成されたチャネル形成層(2、3)と、
    前記リセス部内に形成されたゲート絶縁膜(8)および該ゲート絶縁膜の上に形成されたMOS構造のゲート電極となるMOSゲート電極(9)を有するゲート構造部(6)と、
    前記第2半導体層の上において、前記ゲート構造部を挟んだ両側に配置されたソース電極(10)およびドレイン電極(11)と、
    前記第2半導体層の上において、前記ゲート構造部と前記ドレイン電極との間における前記ドレイン電極から離れた位置に配置され、不純物がドープされていない第3のGaN系半導体にて構成された第3半導体層(5)と、
    前記第3半導体層の上に形成されたp型の第4のGaN系半導体によって構成された第4半導体層(12)と、
    前記第4半導体層に接触させられたジャンクションゲート電極(13)と、を備えるスイッチングデバイスを有し、
    前記ソース電極と前記ジャンクションゲート電極は、電気的に接続されており、
    前記第3半導体層および前記第4半導体層は、前記ゲート絶縁膜のうちの前記ドレイン電極側の部分と接しており、さらに、前記ゲート構造部と前記ソース電極との間にも形成されており、前記ソース電極から離れていると共に、前記ゲート絶縁膜のうちの前記ソース電極側の部分とも接している半導体装置。
  2. 前記第3半導体層および前記第4半導体層は、前記基板の面方向に対する法線方向において、前記ゲート構造部を囲むように形成されている請求項1に記載の半導体装置。
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