JP7175774B2 - 慣性質量要素、慣性質量粘性ダンパー及び制振装置 - Google Patents

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本発明は、慣性質量要素、慣性質量粘性ダンパー及び制振装置に関する。
制振装置は、地震時等における建物の振動を低減させる装置である。制振装置の1つとして、慣性質量粘性ダンパーを用いた制振装置が知られている。慣性質量粘性ダンパーは、慣性質量要素による慣性力と粘性減衰要素による粘性減衰力(エネルギー吸収)とによって、地震による建物の揺れに対する抵抗力を生じさせる。例えば特許文献1には、慣性質量粘性ダンパーの一例が記載されている。慣性質量粘性ダンパーの抵抗力を向上させるためには、慣性質量要素の慣性モーメント又は慣性質量要素の角加速度を大きくする必要がある。特許文献1の慣性質量粘性ダンパーは、異なるリードを有する2組のボールねじ装置を備えることで抵抗力を高めている。
特開2013-152011号公報
特許文献1の慣性質量要素を用いた場合、抵抗力が大きくなるものの軸方向の長さが大きくなる。慣性質量要素が軸方向に長い場合、慣性質量要素を設置できる場所が限定される。このため、抵抗力の増大及び軸方向の長さの短縮を両立できる慣性質量要素が求められていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、抵抗力を大きくでき且つ軸方向の長さを小さくすることができる慣性質量要素を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の一態様は、ケースと、前記ケースに対して回転可能に取り付けられるナット、及び前記ナットを貫通するねじ軸を備えるボールねじ装置と、前記ナットの回転に伴って回転するおもりと、前記ナットと前記おもりとの間に設けられる遊星歯車機構と、前記遊星歯車機構は、内歯車と、太陽歯車と、前記内歯車と前記太陽歯車との間に配置される遊星歯車と、前記ナットに連結され且つ前記遊星歯車を公転させるキャリアと、を備える慣性質量要素である。
なお、本発明の上記の態様において、前記遊星歯車機構は、前記太陽歯車と一体に回転するシャフトを備え、前記内歯車は、前記ケースに固定され、前記おもりは、前記シャフトに固定されることが好ましい。
なお、本発明の上記の態様において、前記キャリアに支持される第1軸受と、前記おもりに対して前記内歯車とは反対側に配置され且つ前記ケースに支持される第2軸受と、を備え、前記シャフトは、前記おもりを貫通し且つ前記第1軸受及び前記第2軸受に支持されることが好ましい。
なお、本発明の上記の態様において、前記ケースの内部に充填される粘性流体を備える。
なお、本発明の他の一態様は、慣性質量要素と、前記ケースの内部に配置され且つ前記慣性質量要素と並列に配置される粘性減衰要素を備える慣性質量粘性ダンパーである。
また、本発明の他の一態様は、慣性質量要素と、第1構造材に固定され且つ前記慣性質量粘性ダンパーの一端に連結される第1支持部材と、前記第1構造材に対して間隔をあけて配置された第2構造材に固定され且つ前記慣性質量粘性ダンパーの他端に連結される第2支持部材と、を備える制振装置である。
本発明によれば、抵抗力を大きくでき且つ軸方向の長さを小さくすることができる慣性質量要素を提供することができる。
図1は、実施の形態1に係る制振装置の正面図である。 図2は、実施の形態1に係る慣性質量要素の断面図である。 図3は、遊星歯車機構の模式図である。 図4は、実施の形態2に係る制振装置の正面図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施の形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施の形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る制振装置の正面図である。図2は、実施の形態1に係る慣性質量要素の断面図である。図3は、遊星歯車機構の模式図である。
実施の形態1に係る制振装置1は、地震時等における建物の振動を抑制するための装置である。図1に示すように制振装置1は、建物の第1梁101、第2梁102、第1柱103及び第2柱104で囲まれた領域に配置される。第1梁101及び第2梁102は水平方向に延びている。第2梁102は、第1梁101の下方に位置する。例えば、第1梁101及び第2梁102はH形鋼である。第1柱103及び第2柱104は鉛直方向に延びている。例えば、第1柱103及び第2柱104は角形鋼管である。第1梁101、第2梁102、第1柱103及び第2柱104は、建物の骨組を構成する構造材である。
以下の説明において、XYZ直交座標系が用いられる。Y軸は、第1梁101及び第2梁102の長手方向に沿う軸である。Z軸は、第1柱103及び第2柱104の長手方向に沿う軸である。X軸は、Y軸及びZ軸の両方に対して直交する軸である。X軸に沿う方向はX方向と記載され、Y軸に沿う方向はY方向と記載され、Z軸に沿う方向はZ方向と記載される。X方向及びY方向が水平方向であり、鉛直方向がZ方向である。X方向のうち建物の外部から内部に向かう方向を+X方向とする。+X方向を向いた場合の右方向を+Y方向とする。Z方向のうち鉛直方向で下から上に向かう方向を+Z方向とする。
図1に示すように、制振装置1は、慣性質量粘性ダンパー10と、ダンパー支持部材30と、ダンパー支持部材32と、斜材4と、スライダー6と、を備える。慣性質量粘性ダンパー10は、慣性質量要素2と、粘性減衰要素5と、を備える。
図2に示すように、慣性質量要素2は、ケース20と、ボールねじ装置21と、軸受22と、遊星歯車機構8と、軸受24と、軸受25と、軸受26と、軸受27と、おもり29とを備える。慣性質量粘性ダンパー10は、慣性質量要素2による慣性力と粘性減衰要素5よる粘性減衰力(エネルギー吸収)とによって、抵抗力を生じさせるダンパーである。
ケース20は、ボールねじ装置21、軸受22、遊星歯車機構8、軸受24、軸受25、軸受26及び軸受27を支持する。図2に示すように、ケース20は筒状である。ケース20の一端にボールねじ装置21が取り付けられる。ケース20は、ボールねじ装置21とは反対側の端部に端面プレート201を備える。
ボールねじ装置21は、直進運動を回転運動に変換する装置である。ボールねじ装置21は、ナット211と、ねじ軸212と、複数のボール213と、を備える。ナット211は、軸受22を介してケース20に取り付けられる。軸受22は、ケース20に固定される。軸受22は、ナット211をケース20に対して回転できるように支持する。ナット211は、Y軸に沿う回転軸C1を中心に回転する。回転軸C1は、ねじ軸212の延びている方向に対して直交する平面でねじ軸212を切った場合の各断面の重心を通る直線である。以下の説明において、回転軸Cに沿う方向は単に軸方向と記載される。実施の形態1においては、回転軸C1はY軸に沿っている。ねじ軸212は、ナット211を貫通する。ねじ軸212は、回転軸C1に沿ってY方向に移動できる。複数のボール213は、ナット211の内周面のねじ溝とねじ軸212の外周面のねじ溝との間に配置される。ねじ軸212に加わる軸方向の荷重は、ボール213を介してナット211に伝わる。ナット211に加わる軸方向の荷重は、軸受22を介してケース20に伝わる。
遊星歯車機構8は、キャリア85と、内歯車81と、太陽歯車82と、シャフト88と、複数の遊星歯車83と、を備える。キャリア85は、円筒部851と、保持部852と、を備える。円筒部851は、ナット211に固定され、ナット211と共に回転する。円筒部851は、図2に示すように中空部材である。円筒部851の中にねじ軸212の一部が挿入されている。すなわち、ねじ軸212の一部は、円筒部851の筒状の本体部8511と、本体部8511の一端に設けられた端部8512とで囲まれる空間8515に挿入される。円筒部851は、軸受24及び軸受25を介してケース20に支持されている。保持部852は、円筒部851のナット211とは反対側の端部に固定される。保持部852は、円筒部851と共に回転する。キャリア85は、ナット211と共に回転軸C1を中心として回転する。
内歯車81は、ケース20に固定される。内歯車81は回転しない。内歯車81は、内周面に複数の歯を備える。太陽歯車82は、内歯車81の内側に配置される。太陽歯車82は、外周面に複数の歯を備える。太陽歯車82は、内周面に凹部821を備える。シャフト88は、太陽歯車82を貫通する。シャフト88は、外周面に凸部881を備える。凸部881は凹部821に嵌まる。シャフト88は、太陽歯車82と一体となって回転する。シャフト88の一端は、軸受26を介して保持部852に支持される。シャフト88の他端は軸受27を介して端面プレート201に支持される。シャフト88は、回転軸C1を中心として回転する。
遊星歯車83は、内歯車81と太陽歯車82との間に配置される。遊星歯車83は、外周面に複数の歯を備える。遊星歯車83の歯は、内歯車81の歯に噛み合い且つ太陽歯車82の歯に噛み合う。図3に示すように、複数の遊星歯車83が等間隔に配置されている。遊星歯車83は、キャリア85に支持される。遊星歯車83は、保持部852に取り付けられた遊星歯車シャフト853に取り付けられる。遊星歯車83は、遊星歯車シャフト853に対して回転可能である。遊星歯車83は、回転軸C1を中心として回転すると共に、回転軸C1とは異なる回転軸C2を中心として回転する。すなわち、遊星歯車83は、自転しながら公転する。
おもり29は、シャフト88に固定され、シャフト88と共に回転する。おもり29は、ケース20の内部に配置される。おもり29は、例えば鉄又は鉛等の金属で形成されている。おもり29は、例えば円筒状である。おもり29の端面は回転軸C1に対して直交している。おもり29の内周面がシャフト88の外周面に接している。おもり29の両側に配置された軸受26及び軸受27によってシャフト88が支持されているので、シャフト88及びおもり29の回転が安定しやすい。
図1に示すように、粘性減衰要素5は、ケース20とは別の場所に配置される。粘性減衰要素5は、例えば、粘性流体が充填されたシリンダ50と、シリンダ50に対して相対移動できるピストン52と、を備える。粘性減衰要素5は、慣性質量要素2と並列に配置される。
図1に示すダンパー支持部材30は、ケース20を支持するための部材である。ダンパー支持部材30は、第2梁102に固定されている。ダンパー支持部材30は、ケース20の一端に取り付けられている。例えば、ダンパー支持部材30は、ケース20の端面プレート201に固定されている。
図1に示すダンパー支持部材32は、粘性減衰要素5を支持するための部材である。ダンパー支持部材32は、第2梁102に固定されている。ダンパー支持部材32は、シリンダ50の一端に取り付けられている。
制振装置1は、2つの斜材4を備える。X方向から見て、2つの斜材4が略V字を描くように配置されている。一方の斜材4は、第1梁101及び第1柱103に支持される。他方の斜材4は、第1梁101及び第2柱104に支持される。2つの斜材4は、スライダー6に連結される。スライダー6の一端は、ねじ軸212に連結される。スライダー6の他端は、ピストン52に連結される。スライダー6は、第2梁102に固定されたガイド部材61に案内され、Y方向にスライドすることができる。
地震時等において斜材4にY方向の変位が生じる。このため、スライダー6がY方向に沿って往復運動する。スライダー6の往復運動は、ねじ軸212に伝わる。ねじ軸212の直動運動は、ナット211の回転運動に変換される。ナット211が回転することでおもり29が回転する。遊星歯車機構8において、入力がキャリア85であり、出力が太陽歯車82及びシャフト88である。このため、おもり29の角速度はナット211の角速度よりも大きくなる。
スライダー6が移動する時、慣性質量要素2による慣性力と粘性減衰要素5による粘性減衰力とによって、建物の揺れに対する抵抗力が生じる。その結果、振動の減衰が促進される。
慣性質量要素2の抵抗力は、ナット211の慣性モーメントとナット211の角加速度との積である。慣性質量要素2の抵抗力をPとする。ナット211の慣性モーメントをIとする。ナット211の角加速度をαとする。ねじ軸212の軸方向の加速度をβとする。ねじ軸212のねじ山のピッチをLとする。この場合、下記式(1)が成り立つ。
Figure 0007175774000001
おもり29の慣性モーメントをIとする。おもり29の質量をmとする。おもり29の内半径をrとする。おもり29の外半径をrとする。この場合、下記式(2)が成り立つ。
Figure 0007175774000002
ナット211の角速度をωとする。おもり29の角速度をωとする。この場合、下記式(3)が成り立つ。
Figure 0007175774000003
式(2)及び式(3)から下記式(4)が導かれる。
Figure 0007175774000004
式(1)及び式(4)から下記式(5)が導かれる。
Figure 0007175774000005
式(5)に示すように、慣性質量要素2の抵抗力は、ナット211の角速度(ω)に対するおもり29の角速度(ω)の比(角速度比)の2乗に比例する。例えば遊星歯車機構8において、キャリア85の角速度に対する太陽歯車82の角速度の比が3であるとする。この場合、角速度比が3となる。このため、遊星歯車機構8がない場合(ナット211の角速度及びおもり29の角速度が等しい場合)に比較して、慣性質量要素2の抵抗力が9倍になる。慣性質量要素2においては、遊星歯車機構8によって見掛け上のおもり29が大きくなる。これにより、慣性質量要素2は、おもり29による慣性力を高めることができる。
なお、制振装置1は、必ずしも上述した構造を有していなくてもよい。制振装置1は、ケース20に連結される第1支持部材と、ねじ軸212に連結される第2支持部材とを少なくとも備えていればよい。第1支持部材の一例がダンパー支持部材30である。第2支持部材の一例が斜材4である。第1支持部材は、第2梁102に固定されていなくてもよい。第1支持部材は、第1梁101、第1柱103又は第2柱104に固定されていてもよい。第2支持部材は、第1梁101に固定されていなくてもよい。第2支持部材は、第1支持部材が固定された構造材とは異なる構造材に支持されていればよい。また、第1支持部材又は第2支持部材は、地面に固定されていてもよい。
なお、おもり29は、必ずしもシャフト88に固定されていなくてもよい。例えば、おもり29が内歯車81に固定されており、内歯車81と一体に回転してもよい。この場合、太陽歯車82がケース20に固定され且つキャリア85に接続されない。また、内歯車81がケース20に対して回転できるように取り付けられる。すなわち、内歯車81が軸受等を介してケース20に支持されることになる。おもり29が内歯車81に固定される場合であっても、おもり29の角速度はナット211の角速度よりも大きくなる(角速度比が1よりも大きくなる)。
なお、ケース20の内部には粘性流体が充填されていてもよい。粘性流体がおもり29に接するので、おもり29による慣性力と粘性減衰力とが生じる。
以上で説明したように、慣性質量要素2は、ケース20と、ボールねじ装置21と、おもり29と、遊星歯車機構8と、を備える。ボールねじ装置21は、ケース20に対して回転可能に取り付けられるナット211、及びナット211を貫通するねじ軸212を備える。おもり29は、ナット211の回転に伴って回転する。遊星歯車機構8は、ナット211とおもり29との間に設けられる。遊星歯車機構8は、内歯車81と、太陽歯車82と、内歯車81と太陽歯車82との間に配置される遊星歯車83と、ナット211に連結され且つ遊星歯車83を公転させるキャリア85と、を備える。
これにより、おもり29の角速度がナット211の角速度よりも大きくなる。おもり29の角速度が大きくなるほど慣性質量要素2の抵抗力が大きくなる。また遊星歯車機構8においては、内歯車81、遊星歯車83及び太陽歯車82が軸方向に対して直交する方向に重なる。このため、慣性質量要素2の軸方向の長さを小さくすることが可能となる。したがって、慣性質量要素2は、抵抗力を大きくでき且つ軸方向の長さを小さくすることができる。
また慣性質量要素2において、遊星歯車機構8は、太陽歯車82と一体に回転するシャフト88を備える。内歯車81は、ケース20に固定される。おもり29は、シャフト88に固定される。
また慣性質量要素2において、キャリア85に支持される第1軸受(軸受26)と、おもり29に対して内歯車81とは反対側に配置され且つケース20に支持される第2軸受(軸受27)と、を備える。シャフト88は、おもり29を貫通し且つ第1軸受(軸受26)及び第2軸受(軸受27)に支持される。
おもり29の重量は大きいので、シャフト88が1つの軸受で支持されている場合にはシャフト88の端部の変位が大きくなる可能性がある。これに対して、慣性質量要素2においては、おもり29の両側に配置された第1軸受(軸受26)及び第2軸受(軸受27)によってシャフト88が支持される。このため、シャフト88及びおもり29の回転が安定しやすい。
また慣性質量要素2は、ケース20の内部に充填される粘性流体を備える。これにより、粘性流体がおもり29に接するので、おもり29による慣性力と粘性減衰力とが生じる。
また制振装置1は、慣性質量要素2と、第1支持部材(ダンパー支持部材30)と、第2支持部材(斜材4)と、を備える。第1支持部材(ダンパー支持部材30)は、第1構造材(第2梁102)に固定され且つ慣性質量要素2の一端に連結される。第2支持部材(斜材4)は、第1構造材(第2梁102)とは異なる第2構造材(第1梁101)に固定され且つ慣性質量要素2の他端に連結される。
慣性質量要素2の軸方向の長さが小さいので、制振装置1の施工が容易である。慣性質量要素2の抵抗力が大きいので、建物の振動が効率的に減衰される。制振装置1は、容易に施工でき且つ振動の減衰を促進させることができる。
(実施の形態2)
図4は、実施の形態2に係る制振装置の正面図である。なお、上述した実施の形態1で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図4に示すように、実施の形態2に係る制振装置1Aは、慣性質量粘性ダンパー10Aを備える。慣性質量粘性ダンパー10Aは、粘性減衰要素5Aを備える。粘性減衰要素5Aは、ケース20の内部に配置される。粘性減衰要素5Aは、慣性質量要素2と並列に配置される。慣性質量粘性ダンパー10Aにおいては、慣性質量要素2及び粘性減衰要素5Aは、1つのケース20の内部に配置される。粘性減衰要素5Aの構成は、特に限定されない。粘性減衰要素5Aは、例えば、粘性流体が充填されたシリンダと、ピストンと、を備えていてもよい。粘性減衰要素5Aは、おもり29と、おもり29に接する粘性流体が充填されたケース20とで構成されてもよい。
上述したように、慣性質量粘性ダンパー10Aは、慣性質量要素2と、ケース20の内部に配置され且つ慣性質量要素2と並列に配置される粘性減衰要素5Aを備える。
1、1A 制振装置
10、10A 慣性質量粘性ダンパー
101 第1梁
102 第2梁
103 第1柱
104 第2柱
2 慣性質量要素
20 ケース
201 端面プレート
21 ボールねじ装置
211 ナット
212 ねじ軸
213 ボール
22、24、25 軸受
26 軸受(第1軸受)
27 軸受(第2軸受)
29 おもり
30 ダンパー支持部材
32 ダンパー支持部材
4 斜材
5、5A 粘性減衰要素(粘性減衰装置)
50 シリンダ
52 ピストン
6 スライダー
8 遊星歯車機構
81 内歯車
82 太陽歯車
821 凹部
83 遊星歯車
85 キャリア
851 円筒部
852 保持部
853 遊星歯車シャフト
88 シャフト
881 凸部

Claims (4)

  1. ケースと、
    前記ケースに対して回転可能に取り付けられるナット、及び前記ナットを貫通するねじ軸を備えるボールねじ装置と、
    前記ナットの回転に伴って回転するおもりと、
    前記ナットと前記おもりとの間に設けられる遊星歯車機構と、を備え、
    前記遊星歯車機構は、内歯車と、太陽歯車と、前記内歯車と前記太陽歯車との間に配置される遊星歯車と、前記ナットに連結され且つ前記遊星歯車を公転させるキャリアと、前記太陽歯車と一体に回転するシャフトと、を備え、
    前記内歯車は、前記ケースに固定され、
    前記おもりは、前記シャフトに固定され、
    前記キャリアに支持される第1軸受と、
    前記おもりに対して前記内歯車とは反対側に配置され且つ前記ケースに支持される第2軸受と、を備え、
    前記シャフトは、前記おもりを貫通し且つ前記第1軸受及び前記第2軸受に支持される
    慣性質量要素。
  2. 前記ケースの内部に充填される粘性流体を備える
    請求項1に記載の慣性質量要素。
  3. 請求項1または2に記載の慣性質量要素と、
    前記ケースの内部に配置され且つ前記慣性質量要素と並列に配置される粘性減衰要素を備える、
    慣性質量粘性ダンパー。
  4. 請求項1または2に記載の慣性質量要素と、
    第1構造材に固定され且つ前記ケースに連結される第1支持部材と、
    前記第1構造材とは異なる第2構造材に固定され且つ前記ねじ軸に連結される第2支持部材と、
    を備える制振装置。
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