JP7173499B2 - 空調装置および室外ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、空調装置および室外ユニットの室外ユニット内への空気の短絡または再循環の改善に関する。
冷凍サイクルを用いた空調機は、室内空間で空調を提供するために広く使用されている。典型的には、空調機は、室内ユニット(IDU)と、室外ユニット(ODU)とを含む。ODUは、室内空間で熱交換後に冷媒を熱力学的に調整して、継続的な空調を提供し、調整した冷媒をIDUに循環させる。
ODUは、室外環境に置かれ、一般に、冷媒の熱力学的状態を調節するための圧縮機、熱交換器、および室外ファンを含む。圧縮機は、戻り冷媒を圧縮し、冷媒を熱交換器に送る。熱交換器は、冷媒の熱力学的状態を調節するために、外気により熱交換を行って所望の性質を提供する。熱交換器で冷媒を熱交換するために、室外ファンは、外気を熱交換器に吹き付けている。
近年、サイドフロー(SF)型とよばれるODUが、そのコンパクトなサイズおよび性能のために普及しつつある。SF型のODUは、その側面および背面から外気を取り込み、次いで、熱交換器による熱交換後にODUからの吹き出された空気がその前面から排出される。このことは、従来の前後流型のODUに比べて室外の吸込側と排出側とが比較的近いことを意味する。
ODUは、室外環境に設置され、外気をODU内に取り込んで熱交換器中で継続的な熱交換を行うことから、様々な性能がODUに必要とされており、様々な改善が行われている。
サイドフロー型のODUは、背面と1側面から吸気、正面に排気することによって起きる空気の流れを利用して熱交換を行っているために正面に送風口があり、ユーザなどがファンなど内部構造に触れられないように、ファンカードが設けられている。ファンガードは意匠面であるユニット正面に対して大きな面積を占め、意匠に及ぼす影響は高い。ユニット正面の矩形内、ファン正面に円形や四角形の形状にファンガードを収める意匠が多い中、グリルを横まで通し切った意匠や横まで通さないまでも端に近づく意匠が登場している。このような室外ユニットの各社の改善にはファンガードの意匠性も含まれ、また意匠によっては吸気口と排出口がますます近づくことがあることを示している。
例えば、特許第3,169,672号(特許文献1)は、室外ユニットと、吹出グリルとを含む空調装置を開示しており、吹出グリルは、ターボファンから対角線上に吹き出す空気を偏向させるように、ターボファンの翼の前部に対角線上に配置されている。先行技術では、可設計性を損なうことなくODUからの風のスムーズな吹出しを可能にするODUが開示されている。しかしながら、ODUについてこれまでさらなる改善が望まれてきている。
特許第3,169,672号明細書
本発明は、グリル開口を側面で遮断することによって、熱気を正面方向に移動させることが可能になるということを見出すことによって完成されたものである。グリルの側面を遮断するために、好適な一実施形態は、グリルの側面を覆うために平板またはL字型板を有するサイドブロックを使用する。室外ユニットからの空気の吹出しが熱交換器に戻らない場合、熱交換性能は改善される。
また、グリルの側面を遮断することによって、側面からファン区画内部へと水の入り込む経路が排除され、側面からの空気の流入の遮断により結氷速度を低減させることができる。これらの特徴は、過酷な天候条件下であってさえも、サイドフロー(SF)型の室外ユニットを適正に機能させることの一助となる。サイドブロックはまた、追加的な強度をグリルにもたらし、グリルを堅牢なものとする。
一実施形態によれば、室外ユニット(ODU)を含む空調装置が提供される。前記空調装置は、少なくとも圧縮機とファンと熱交換器とを含み、前記室外ユニットがさらに、
圧縮機とファンと熱交換器とを取り囲む筐体と、
前記室外ユニットの前面に位置する前面グリルおよび前記室外ユニットの側面に位置する側面グリルを含むグリルと
を含む、空調装置が提供される
本室外ユニットの前記前面グリルは前記筐体の前面よりも前方に位置する前方領域を含み、
前記側面グリルは前記前方領域と前記筐体の側面との間に配置され、且つ、前記側面グリルと前記筐体の側面は一部が重なっていてもよい。
本室外ユニットは、前記側面グリルを通過する空気の流れの少なくとも一部を遮断するサイドブロックを含んでいてもよい。
本室外ユニットの前記サイドブロックは、空気の流れの風下側であって、前記側面グリルの背面に取り付けることができる。
本室外ユニットの前記前面グリルは、前記ファンの中心の位置に配置されたセンターブロックを含んでいてもよい。
一実施形態によれば、空調装置の室外ユニット(ODU)であって、前記室外ユニットは、
圧縮機とファンと熱交換器とを取り囲む筐体と、
前記ODUの前面に位置する前面グリルおよび前記室内ユニットの側面に位置する側面グリルを含むグリルと、
を含む、室外ユニットが提供される。
一実施形態によれば、設計およびコストの最小限の変更で、熱交換性能を改善するとともに、過酷な環境条件下で動作する際であっても、不変かつ効率的な性能を有する空調装置および室外ユニットを提供することができる。
別の実施形態によれば、輸送および物流に適した保全性および筐体強度の向上をもたらすとともに、室外ユニットでの結氷の少ない空調装置および室外ユニットを提供することができる。
空調装置に含まれる実施形態の室外ユニット(ODU)100の正面図および左側面図である。 一実施形態における内部部品を示す、ODU110の線A-Aに沿った断面概略図である。 グリル111の概略斜視図であり、一実施形態におけるグリル111ならびにサイドブロック113の概略的構成を示す。 一実施形態におけるグリル111の矩形範囲の拡大図である。 一実施形態におけるODU500の第2の例示的な実施形態を示す図である。 一実施形態における本実施形態の有利な機能を示す図である。 比較の実施形態および例示的な実施形態のCFD(計算流体力学)計算を示す図である。 サイドブロック113のある場合およびない場合の熱交換器119上の温度分布800を示す図である。 一実施形態におけるデュアルファンSF型ODU900の正面図およびそれに据え付けられたグリル911の側面図である。 本実施形態の新規の特徴を有するODU1000を示す図である。
以下、例示的な実施形態を用いて本発明を説明する。例示的な実施形態は、当業者に本発明を十分に理解させるためのみに記載され、本発明は、以下の例示的な実施例によって限定されることはない。
図1は、空調装置に含まれる一実施形態の室外ユニット(ODU、以下単にODU100として参照する。)100の正面図を示す。1実施形態のODUは、サック-スルー型の構成とされ、左手側および背面から室外空気を取り込み、庄川から空気を排出する。図1(a)は正面図であり、図1(b)は空気吸込側部からの側面図である。ODU100は、筐体110と、グリル111とを含む。筐体110は、ファン112などのODU110の様々な要素を収容する。図1に示されるODU100は、サイドフロー(SF)型と称され、図1(b)に示されるその側面ならびにその背面から外気115をODU110内に取り込み、その空気を熱交換器(図示せず)による熱交換の後に前面へと吹き出している。
グリル111は、ODU110の前部に配置されており、ODU110の前面を覆うことで、ファン112、熱交換器(図示せず)、ユーザおよび作業者の手を保護するための他の要素、ならびにODU100の内部部品を収納する。グリル111は、左端(吸込側)で筐体110からODU100の前方へと突出すると共に筐体側面に沿って背面に向かって延びている部分を擁し、次いで筐体110の前部において筐体正面と平行な面を擁し、次いで筐体へ傾斜して連続する対向端部を形成している。
一実施形態では、グリル111は、空気吸込側の近くにグリル111と一体化されたサイドブロック113を含む。サイドブロック113は、ODU100の性能を向上させるように、前部に隣接して設けられた空気吸込側を通じた、ODU100の前面から吹き出された空気によるODU100の内部への短絡を抑制している。本明細書で用いられる用語「短絡」は、熱交換後にODU100から吹出された空気の再循環によって、再度ODU内に戻ることを意味する。
図1(b)は、ODU100の側面図を示しており、空気吸込側部の詳細な構成をサイドブロック113の配置と併せて図示する。空気吸込側部は、複数の開口114を含んでいて、外気115をODU110内に取込んで熱交換器内を流れる冷媒と熱交換を行なっている。
外気115は、ファン112により、グリル111を通って図1(b)の紙面における右手側に吹出される。例示的な一実施形態では、サイドブロック113は、グリル111とは別に形成され、グリル111の内側で短絡する空気流に沿った下流側でグリル111に堅固に連結される。あるいは、サイドブロック113は、その製造工程でグリル111と一体形成されてもよい。
図2は、ODU110の線A-Aに沿った断面概略図を示しており、ODU100の内部要素を示している。ODU100は、概ねファン112、ファンモータ117、圧縮機118、および熱交換器119を含む。圧縮機118は、空気調和される室内空間に置かれた室内ユニット(IDU:図示せず)から戻された冷媒を圧縮し、圧縮した冷媒を熱交換器119に送る。熱交換器119は、外気と、熱交換器119の配管を通って流れる冷媒との間で熱交換を行い、冷媒に熱力学的状態を提供し、継続的な空調の要求に対応している。調和された冷媒は、再びIDUに再循環され、室内空間で再度空調を行う。
ファン112は、ファンモータ117によって駆動され、吸込側に形成された複数の開口114からODU100内に外気115を進入させる。ODU100内に導入された外気115は、熱交換器119中の冷媒と熱交換を行ない、熱交換後の加熱または冷却された排気116は、ODU100から排出される。
電子膨張弁や四方弁などの他の要素がODU100に存在することもあり、そのような要素は、説明する実施形態では必須の要素ではないため、説明の便宜上、図2には図示していない。ODU100の前面は、ODU100の前面上に据え付けられたグリル111によって遮蔽されている。グリル111は、内部要素を保護するのに十分な強度を有し、安全性を考慮してユーザおよび作業者の手指がODU100の内部に入り込むのを防止している。グリルの別の特徴は、ODU100の外観にデザイン性を提供することにある。
グリル111は、前面グリルと、側面グリルとから構成されており、前面グリルは、複数のスロット(図示せず)通してODU100からの空気の流出を可能としている。また、側面グリルの一部分は、筐体110のグリル111側の側面に重なり合っていて、グリル111を、筐体110に保持させている。効率的な空気流の目的で、開口の面積は、十分な強度をグリル111にもたらすとともに適切な開口度を有するように設計することができる。グリル111は、吸込側の近くで、短絡した空気流が流込む方向に沿った風下側において、側面グリルの周りに配置されたサイドブロック113を含む。サイドブロック113は、グリル111の側部に形成される側面グリルを通過する空気流を一部または全部塞ぎ、グリル111の前面から吸込側部の開口114への空気流、すなわち空気の短絡を遮断する。サイドブロック113は、ODU100から吹出した空気が隣接する開口114を通じてODU100内に短絡することを効率良く防止している。
サイドブロック113は、側面グリルの風下側で、側面グリルに沿って配置されることで、ODU100から吹き出される空気の短絡に対するシールド、すなわち壁を提供し、短絡された空気が熱交換器119に有害な作用を及ぼすことを防止することができる。そのような有害な作用としては、例えば、吸気口側近くの熱交換器119の温度不均一性およびODU100の内外での結氷が挙げられ、その両方ともが熱交換器119の性能を損なう。
図3は、グリル111の概略斜視図を示し、グリル111ならびにサイドブロック113の概略的な構成を図示する。グリル111は、メッシュ構造として2次元的に分散された複数のスロット120を含んでいて、十分な強度および安全性をグリル111にもたらすとともに、ODU100から吹出される空気に対し十分なコンダクタンスを提供している。SF型ODU110の吸込側部では、サイドブロック113は、グリル111の端部の側面グリルの囲りに沿ってグリル111を内側から覆って遮蔽しており、図示された実施形態では壁様構造を有する。
ここで、図3を参照して、サイドブロック113の詳細な構造を説明する。サイドブロック113は、一実施形態では略L字型構造を有し、左側端部においてグリル111の側面グリルの位置で背面に配設されている。サイドブロック113の外面は、グリル111に形成された複数の平行なリブ111aに当接している。サイドブロック113のL字型構造は、グリル111の全垂直長にわたって延びており、この垂直長に沿って空気の短絡を遮断する。
サイドブロック113の表面に隣接しかつそれを受け入れるリブ111aは、グリル111の前面グリルへと連続して、グリル111の前面でリブ111aがスロット120を形成することを可能としている。スロット120は、隣接する平行リブと、隣接するリブ111a間で横方向に間隔を空けた垂直セグメントとの間に画定される。リブ111aおよび垂直セグメントの間隔は、特定の適用に応じて、安全性および空気流のコンダクタンスを考慮して決定することができる。
他の実施形態では、サイドブロック113は、その製造において従来のグリルに側部グリル113が取り付けられるのではなく、グリル111と一体形成されてもよい。サイドブロック113がグリル111と一体形成される場合、グリル111およびサイドブロック113の一体性および強度を増加することができる。これとは別に、サイドブロック113がグリル111と別体形成される場合に、同じ形状を有する従来のグリルは、ODU100の配設後であっても事後的に改善することができる。
リブ111aは、所定のデザイン性をODU100に与えるために、さらにグリル111の対向端部に連続している。特定の実施形態では、サイドブロック113のサイズに関して、L字構造体のグリル111の前面グリルへと延びる部分は、19mmから28.5mmの寸法を有する。
上記のサイドブロック113は一実施形態であって、本実施形態は特定の構成および形状に限定されず、サイドブロック113は、L字型構造ではなく平板のみ、すなわち、グリル111の前面グリルへ延びているL字型の部分がなくてもよい。サイドブロック133の形状およびサイズは特に限定されるものではなく、サイドブロックの形状は、特定の用途および要求に応じて決定することができる。
対向端部では、グリル111は筐体110へ傾斜する端部111bを有する。この傾斜する端部111bは、対向端部111bが左手側端部への空気の短絡を生じさせないことから、グリル111の前面グリルに類似したスロット120を有している。さらに、グリル111は、グリル111をODU100に組み付けるのを支援するためのハンドル111cをグリル111の左下側に有するが、ハンドル111cは、本実施形態の必須の部品ではないので詳細な記載を省略する。
ここで、図4を使用して、サイドブロック113を有するグリル111の詳細な構造を説明する。図4は、図3に示される矩形範囲130の拡大図を示す。図4(a)は、サイドブロック113の拡大側面図を示し、図4(b)は、サイドブロック113の拡大正面図を示す。図4(a)に示されるサイドブロック113は、L字型構造体のサイドブロック113の長い方の領域113aに相当する。
図4(a)に示されるように、サイドブロック113は、グリル111の背面から、すなわちODU100の内部でグリル111に連結され、適切な固定部材または接着剤によって固定される。代替的な実施形態では、サイドブロック113は、グリル111と一体形成されてもよい。サイドブロック113は、リブ111a間に設けられた遮蔽壁を形成することによって、吸込側部に近い側部を遮蔽する。
図4(b)は、サイドブロック113の短い方の領域113bをスロット120の構成と併せて示す。グリル111のリブ111aは、サイドブロック113上でグリル111の前面グリルへと連続して延びており、スロット120は、グリル111の前部の前面グリルにおいて、隣接するリブ111aと、互いに横方向に離間した垂直セグメント120aとの間に形成される。
スロット120は、グリル111の前部領域にわたって分散されていて、適切なデザイン性を提供している。リブ111aの間隔およびスロット120の長さは、グリル111に要求される特性、例えば強度、安全性およびエアフロー性能など考慮することによって決定することができる。サイドブロック113の構成は、特定の用途に応じて変更されてもよい。
図5は、ODU500の第2の例示的な実施形態を示す。図5に示されるODU500は、より大容量のデュアルファンSF型である。図5(a)はODU500の正面図を示し、図5(b)は吸込側部からの側面図を示す。デュアルファンSF型のODU500はまた、筐体510、ファン512、およびグリル511を含み、ODU500は、ファン512、ファンモータ(図示せず)、熱交換器(図示せず)、圧縮機(複数可)(図示せず)、および第1の実施形態に記載された他の類似の要素を収容している。
図5(b)は、第2の実施形態のOUD500の側面図を示す。ODU500は、ODU500内に外気を取り込むための開口514を含んでいる。サイドブロック513a、513bは、べったいとして形成されているが、しかしながら特定の実装形態において、サイドブロック513aは、グリル513の全長にわたって垂直に延びるように一体とすることができる。
図5(b)は、第2の実施形態のODU500の側面図を示す。OUD500は、外気をODU500内に取り込むための開口514を含む。側部ブロック513a、513bは、吸込側の近くの端で形成されす。記載された実施形態では、側部ブロック513a、bは、別々ではあるが具体的な実装に応じて形成され、側部ブロック513aは、格子513の垂直長にわたって垂直に延びているものとするために一体化されていてもよい。
次に図6を参照して、本願の実施形態の有利な機能を説明する。図6(a)は比較の実施形態を示し、図6(b)は例示的な実施形態を示す。第1の実施形態に類似した要素には、同じ符号および番号で示しているので、詳細な説明を省略する。
図6(a)に示される比較の実施形態では、サイドブロック113がグリル111の左端部に設けられていない。図6(a)では、ODU600から吹き出した空気116は、図中、下方へ進み、空気116の一部は、吸込側部に近づく左方向へと進む。
ODU600から吹出される空気は、空調装置の動作モードに応じて熱いかまたは冷たく、この熱空気または冷空気は、吸込側部に形成されている開口114に回り込むように進んで短絡を発生させる。そのような短絡した空気140は、熱交換器119の表面に吹付けられて、吸込側部近くの端で熱交換器119を加熱または冷却する。そのような温度の変動は、熱交換器119の性能を低下させ、加熱モードでは、冷気は、ODU600において吸込側部ならびにファン112に対する結氷を促進する。
図6(b)は、好適な一実施形態におけるODU100からの空気流を示す。例示的な実施形態は、グリル111の上部から下部に図面の紙面の方向に垂直に延びたサイドブロック113を有して設けられる。サイドブロック113は、グリル113の左側に太線で示されるようなL字型構造を有する。
そのため、ODU100からの空気の吹出しは、サイドブロック113を越えて回り込んで進むことはできず、それゆえに短絡空気140の短絡が有効に防止される。このような短絡がサイドブロック113によって遮断されることから、ODU100の性能を向上させることができ、ODU100上の結氷を低減することができる。
図7は、比較の実施形態および本発明の例示的な実施形態のCFD(計算流体力学)計算を示す。図7(a)は、比較の実施形態のCFD計算の結果を示し、図7(b)は、好適な実施形態.のCFD計算の結果を示す。好適な実施形態では、さらに、センターブロック740が、ファン112およびファンモータの前部のグリル111に設けられている。
計算の結果は温度分布ではなくベロシティ分布であり、赤色は高い流速を表し、青色は低い流速を表すことに留意されたい。ここで、ODU700、710の方向は、図6(a)および図6(b)に図示するものと同じであり、外気は、吸込側部内へと取り込まれ、図の下方に吹き出される。
図7(a)に示されるように、空気速度は、ファン構造およびその回転に起因して、ODU700の両方の外側領域で高い。この外気は、ODU700の左側および背面側から取り込まれ、次いで、冷媒による熱交換が行われた後に前面から室外に吹出される。ODU700内部の中心領域に関しては、外気がODU700内に吹き込む。この外気の逆流は、音圧の増加という点でODUの性能を低下させるため、可能な限り抑えるようにすることが望ましい。この逆流によって、雨水が中心からODUの内部に押し込まれる可能性が生じ、それゆえに低温条件下で結氷が発生することがある。
図7(a)に示されるように、サークル720により標示される領域に示されるようなODU700から排出された顕著な空気の短絡が発生する。この短絡は、熱交換器の温度不均一性を引き起こす。この温度不均一性は、ODU700の効率の損失を引き起こし、それゆえに、中心領域の周りの逆流と併せてこの短絡を最小限にすることが望ましい。
図7(b)は、例示的な一実施形態の速度分布を示す。図7(b)に図示された実施形態では、ODU710は、左下側にサイドブロック113を有し、センターブロック740も有する。サイドブロック113の効果は、図7(b)に明確に実証されており、図7(a)のサークル730と同一の、サークル730によりマークされた領域に示されるように、排出空気の短絡を、実質的に抑制することができる。
さらに、中心領域の周囲の外気の逆流は、センターブロック740によって効率的に遮断され、逆流の方向は、センターブロックの内部で横方向に偏向されて、逆流とその有害な作用を効率良く抑えることができる。センターブロック740の左端部からのいくらかの逆流があるものの、そのような端部の逆流は、センターブロック740の後部で垂直方向ではなく横方向に偏向され、その結果、逆流の有害な作用を最小限とすることができる。
図8は、サイドブロック113のある場合およびない場合の熱交換器119上の温度分布800を示す。図8(a)は、サイドブロック113がない場合の比較の実施形態の温度分布を示し、図8(b)は、サイドブロック113がある場合の一実施形態の温度分布を示す。図8の温度では、赤色は高温を表し、青色は低温を表す。
図8(a)に示されるように、側部板113がない場合の温度分布は、グリル111の端の周りにホットスポットを呈する。しかし、図8(b)に示されるサイドブロックを有する実施形態は、そのようなホットスポットを呈さないため、熱交換器119の温度の変動を改善することができるので、熱交換器の効率を向上させることができる。
図9は、デュアルファンSF型のODU900のさらに別の実施形態、および筐体上に据え付けられたグリル911の側面図を示す。図9(a)は、ODU900の正面図を示し、図9(b)は、吸込側部から見た際のグリル911の側面図を示す。フロントグリル911は、筐体の前で二次元的に広がった前面グリルを含む。フロントグリル911は、二次元的に分配された複数のスロット920を有する。グリル911は、グリル911の前面グリルに向かって側面グリルに沿って垂直方向および水平方向に延びたサイドブロック913a、913bを有する。
さらに、グリル911は、ODU900の性能をさらに向上させるように、図7に記載したようなファン112の中心に対応する中心領域を覆うためのセンターブロック930a、930bを含む。センターブロック930a、930bは、グリル911の背面に設けられてもよく、あるいは、センターブロック930a、930bは、グリル911の前面に設けられてもよい。センターブロック930a、930bがグリル911を通って流れる空気のコンダクタンスを低下させない限り、それらのサイズに制限はない。
グリル911は、筐体に対して上下に置かれた別々のサイドブロック913a、913bを含む。そのようなデュアルファンSF型ODU900では、上部の熱交換器および下部の熱交換器は、互いに異なる高さに位置する他方の熱交換器から短絡された空気によって影響を受けるため、そのような短絡された空気を抑えることは、熱交換器の性能を向上させるためにさらに有効となる。上述したとおり、サイドブロック913a、913bは、特定の用途に応じて、グリル911の垂直長に延びている一体型の長いサイドブロックに置き換えられてもよい。
図10は、本実施形態の新規な特徴を有するODU1000を示す。ODU1000は、筐体1010と、グリル1011と、ODU1000内に外気を取り込むための開口1014の近くで、グリル1011の側端に配設されたサイドブロック1013とを含む。図示されたODU1000では、センターブロックは明示的に図示されておらず、センターブロックは、デザイン性からODU1000の外観を改善するためにグリル1011の背面に設けることができる。
図10に示されるODU1000は、VRFシステムなどの大規模な空調システムに用いるために複数のODU1000が相接して配設される場合に、特に有効である。さらに、サイドブロック1013は、暖房動作下でODU1000から排出される冷気が開口1014を通ってODU1000の内部に進入するのを防止し、その結果、ODU1000内部の激しい結氷を回避することができる。この激しい結氷を抑えることによって、氷の堆積に起因する空調動作の度重なるアラームおよび停止を低減することができ、それにより、優れた空調性能を得ることができる。
これまで記載したように、本願の実施形態のODUは、従来のSF型ODUの短絡された空気に起因する問題を解決することができるとともに、ODU内部の結氷を解消することができ、その結果、本実施形態のODUは、空調装置ならびにODUの動作効率を改善することができる。サイドブロックはまた、その配設場所に起因する激しい降雨または降雪による水の進入を防止することができるため、ODUのメンテナンス性を向上させることができる。さらに、サイドブロックの形状は、輸送または物流下での物理的な強度の向上に寄与することができる。
ODUの好適な実施形態を説明してきたが、本実施形態によるODUを含む空調装置は、優れた空調性能を呈することができ、VRFシステムならびにRACシステムまたはPACシステムなどの大規模な冷却システムに適切に適用することができる。
以上説明したように、本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明は、特定の関連する実施形態に限定されるべきではなく、当業者は、様々な改変および変更を、本発明の範囲を逸脱することなく実施することができ、その真の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ決定されるべきものである。
100…ODU、110…筐体、111…グリル、112…ファン、113…サイドブロック、114…開口、115…外気

Claims (5)

  1. 空気を吸い込む開口が側面に設けられた室外ユニット(ODU)を含む空調装置であって、前記空調装置は、少なくとも圧縮機とファンと熱交換器とを含み、前記室外ユニットが、
    前記圧縮機と前記ファンと前記熱交換器とを取り囲み、前記開口を有する筐体と、
    前記室外ユニットの前面に位置する前面グリルおよび前記室外ユニット前記側面位置し、前記前面グリルに接続する側面グリルを含み、前記側面グリルの一部が前記筐体の側面と重なり合いながら、前記筐体の前面に設けられた吹出グリルと、
    前記側面グリルのうち前記室外ユニットの前記側面に対応する部分に沿って形成され、前記側面グリルの前記部分を通過する空気の流れを少なくとも遮断するサイドブロックと
    を含み、前記側面グリルのリブは前記前面グリルへと連続して延びている、空調装置。
  2. 前記前面グリルは前記筐体の前記前面よりも前方に位置する前方領域を含み、
    前記側面グリルは前記前方領域と前記筐体の前記側面との間に配置される、請求項1に記載の空調装置。
  3. 前記サイドブロックは、前記側面グリルの背面に取り付けられている、請求項1または2に記載の空調装置。
  4. 前記吹出グリルは、前記ファンの中心の位置に配置されたセンターブロックを含む、請求項1に記載の空調装置。
  5. 空調装置の室外ユニット(ODU)であって、前記室外ユニットは、空気を吸い込む開口が側面に設けられており、
    圧縮機とファンと熱交換器とを取り囲み、前記開口を有する筐体と、
    前記室外ユニットの前面に位置する前面グリルおよび前記室外ユニット前記側面位置し、前記前面グリルに接続する側面グリルを含み、前記側面グリルの一部が前記筐体の側面と重なり合いながら、前記筐体の前面に設けられた吹出グリルと、
    前記側面グリルのうち前記室外ユニットの前記側面に対応する部分に沿って形成され、前記側面グリルの前記部分を通過する空気の流れを少なくとも遮断するサイドブロックと
    を含み、前記側面グリルのリブは前記前面グリルへと連続して延びている、室外ユニット。
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