JP7172772B2 - 温度センサ - Google Patents

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Description

本発明は、温度センサに関する。
従来、導体の表面温度を測定する温度センサとして、測定対象物である導体に直接貼り付けて使用されるものが知られている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の温度センサは、回転電機の出力線の絶縁被膜の表面に、樹脂等の封止材や熱収縮チューブを用いて固定される。
また、従来の他の温度センサとして、コイル要素と、コイル要素の温度を検知する感熱体とがハウジング内に収容されたものが知られている(特許文献2参照)。特許文献2に記載の温度センサは、コイル要素が回転電機のステータ(固定子)を構成するコイルに電気的に接続されることでそのコイルの一部を構成し、コイル要素の温度を検出することで、回転電機のコイルの温度を検出する。
国際公開第2018/131408号 特許第6282791号公報
しかしながら、特許文献1に記載の温度センサは、取付け方法は簡便であるが、取付ける位置や取付ける際の封止材等の塗布量の違いなどにより、個体毎に温度センサの感度や熱応答性にバラつきが生じるおそれがある。
また、特許文献2に記載の温度センサにおいては、コイル要素や感熱体をハウジングに組付ける際の位置ずれ等によって、個体毎に温度センサの感度や熱応答性にバラつきが生じるおそれがある。また、特許文献2に記載の温度センサは、測定対象物である回転電機のステータを構成するコイルに接続するのに手間を要する。
したがって、本発明の目的は、個体毎の感度や熱応答性のバラつきが少なく、かつ測定対象物への固定が容易な温度センサを提供することにある。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、測定対象物の温度を検知する感熱体と、前記感熱体が埋め込まれた、第1の凹部を有する第1の固定部材と、第2の凹部を有する第2の固定部材と、を備え、前記第1の凹部と前記第2の凹部により形成される貫通孔に前記測定対象物を収容するように、前記測定対象物を挟み込んだ状態で前記第1の凹部と前記第2の凹部とを接合することにより、前記測定対象物に固定することができる、温度センサを提供する。
本発明に係る温度センサによれば、個体毎の感度や熱応答性のバラつきが少なく、かつ測定対象物へ容易に固定することができる。
図1(a)、(b)は、それぞれ、本発明の第1の実施の形態に係る温度センサの測定対象に固定された状態を示す上面図と側面図である。 図2(a)は、図1(a)に記載の切断線A-Aで切断された温度センサの断面図である。図2(b)は、測定対象物に固定される前の温度センサの断面図であり、図2(a)に示される断面に対応する断面を示す。 図3(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る温度センサが取り付けられたモータ装置の斜視図である。図3(b)はモータ装置の側面図である。 図4(a)、(b)は、それぞれ、本発明の第2の実施の形態に係る温度センサの測定対象物に固定された状態を示す上面図と側面図である。 図5(a)、(b)は、それぞれ、本発明の第2の実施の形態に係る温度センサの変形例の測定対象物に固定された状態を示す上面図と側面図である。 図6は、本発明の第3の実施の形態に係る温度センサの測定対象物に固定された状態を示す上面図である。
[第1の実施の形態]
図1(a)、(b)は、それぞれ、本発明の第1の実施の形態に係る温度センサ1の測定対象物50に固定された状態を示す上面図と側面図である。図2(a)は、図1(a)に記載の切断線A-Aで切断された温度センサ1の断面図である。図2(b)は、測定対象物50に固定される前の温度センサ1の断面図であり、図2(a)に示される断面に対応する断面を示す。
温度センサ1は、線状の測定対象物50の温度を検知する感熱体10と、感熱体10が埋め込まれた、第1の凹部110を有する第1の固定部材11と、第2の凹部120を有する第2の固定部材12と、を備える。なお、図1(a)、(b)においては、第1の固定部材11と第2の凹部120の輪郭のみを点線で示し、また、後述する脚部111の位置を点線で示している。
第1の凹部110と第2の凹部120により形成される貫通孔13に測定対象物50を収容するように、測定対象物50を挟み込んだ状態で第1の固定部材11と第2の固定部材12とを接合することにより、温度センサ1を測定対象物50に固定することができる。
感熱体10は、温度センサ1における熱を感知する部材であり、サーミスタなどの温度によって電気抵抗が変化する性質を有する部材である。感熱体10に電気的に接続された図示されないセンサ計測装置により、感熱体10が検知する温度を知ることができる。
感熱体10は、その両端に電極18a、18bを有し、電極18a、18bにリード16a、16bがそれぞれ接続されている。リード16a、16bは、センサ計測装置に接続するためのワイヤ14a、14bにそれぞれ接続されている。これによって、感熱体10とワイヤ14a、14bが電気的に接続されている。
リード16a、16bは、例えば、単線又は撚り線からなるワイヤである。電極18a、18bとリード16a、16bは、例えば、レーザスポット溶接により接続される。また、熱や振動に対する厳しい制限が無い場合には、はんだや銀ペーストにより接続してもよい。リード16aとワイヤ14a、及びリード16bとワイヤ14bの接続方法は特に限定されないが、例えば、図1(a)、(b)で示されるようなはんだ17による接続や、圧着接続が好ましい。
ワイヤ14a、14bは、周囲物との絶縁を保つため、ワイヤ被覆15により適宜被覆される。測定対象物50が高温になる場合が多いので、ガラス繊維やフッ素系樹脂などの耐熱性に優れる材料をワイヤ被覆15の材料として用いることが好ましい。
ワイヤ14a、14bは、適宜引き回され、センサ計測装置へ接続される。ワイヤ14a、14bは、センサ計測装置へ直接接続されてもよいし、間接的に接続されてもよい。例えば、センサ計測装置にワイヤハーネスなどにより接続された端子台に接続されてもよい。
感熱体10、電極18a、18b、リード16a、16bと、ワイヤ14a、14b及びワイヤ被覆15の感熱体10側の端部は、インサート成形などにより、第1の固定部材11に埋め込まれる(モールドされる)。
第1の固定部材11及び第2の固定部材12の材料には、例えば、温度センサ1の使用される環境から、耐熱性、耐油性のあるエンプラ(エンジニアリングプラスチック)やスーパーエンプラ(スーパーエンジニアリングプラスチック)が用いられる。より具体的には、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PI(ポリイミド)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PAI(ポリアミドイミド)が第1の固定部材11及び第2の固定部材12の材料として用いられ、特に、耐熱性に優れ、剛性を有し、かつ製造時の流動性が高く成形性に優れるPPSが用いられることが好ましい。第1の固定部材11及び第2の固定部材12の外形は特に限定されないが、典型的には、図1(a)、(b)、図2(a)、(b)に示されるように、第1の固定部材11と第2の固定部材12を接合したときに直方体となる。
温度センサ1における感熱体10の熱感度や応答性を高めるため、すなわち温度センサ1により測定対象物50の温度をより正確に測定するためには、温度センサ1を測定対象物50に固定したときに感熱体10と測定対象物50との距離が短いことが求められる。このため、感熱体10と第1の凹部110の距離が1.0mm以下であることが好ましい。なお、インサート成形時の位置決め寸法精度からは、感熱体10と第1の凹部110の距離が0.1mm以上に設定されることが好ましいが、感熱体10と第1の凹部110の距離がゼロ、すなわち感熱体10が第1の凹部110の内面に露出していてもよい。
第1の固定部材11と第2の固定部材12を接合することにより、第1の凹部110と第2の凹部120は、測定対象物50を収容するための貫通孔13を形成する。貫通孔13は、測定対象物50を貫通孔13に収容するようにして第1の固定部材11と第2の固定部材12とで測定対象物50を挟み込んだときに、温度センサ1を測定対象物50に固定できるような形状を有する。
図2(a)、(b)に示される例では、測定対象物50の温度センサ1を固定する部分は円柱状であり、貫通孔13もそれに対応した円柱状である。温度センサ1を測定対象物50に確実に固定し、かつ感熱体10と測定対象物50との距離のバラつきを抑えるために、貫通孔13が測定対象物50に対応する形状を有し、第1の固定部材11と第2の固定部材12が測定対象物50に密着して固定する。
貫通孔13の形状は、測定対象物50の形状に合わせて設定される。例えば、測定対象物50の温度センサ1を固定する部分が角柱状である場合は、それに応じて貫通孔13も角柱状とすることができる。また、測定対象物50の温度センサ1を固定する部分が長さ方向に湾曲している場合は、それに応じて貫通孔13も長さ方向に湾曲させることができる。
第1の固定部材11と第2の固定部材12を接合する方法は特に限定されないが、例えば、図2(a)、(b)に示されるような熱カシメや、接着剤による接着を用いることができる。
図2(a)、(b)に示される例では、第1の固定部材11が4つの熱カシメ用の棒状の脚部111を有し、第2の固定部材12が脚部111を貫通させる4つの熱カシメ用の貫通孔121を有する。脚部111を貫通孔121に貫通させた後、脚部111の先端を加熱しながらかしめる(潰して変形させる)ことによりカシメ部112を形成し、第1の固定部材11と第2の固定部材12を接合することができる。脚部111及び貫通孔121の数や位置は、第1の固定部材11及び第2の固定部材12の大きさや形状に応じて適宜設定される。
なお、第2の固定部材12に脚部111を設け、第1の固定部材11に貫通孔121を設けてもよい。しかしながら、通常、感熱体10などのセンサ部品を含む第1の固定部材11の方が第2の固定部材12よりも厚く、第2の固定部材12に脚部111を設けると脚部111及び貫通孔121を長くする必要があるため、このような場合には、第1の固定部材11に脚部111を設け、第2の固定部材12に貫通孔121を設けることが好ましい。
第1の固定部材11と第2の固定部材12を接着材により接合する場合は、脚部111や貫通孔121を設けずに、それぞれの対向面113、122に接着剤を塗布して接着固定することができる。
温度センサ1は、例えば、モータ装置の配線部品の温度を測定するために用いられる。この場合、モータ装置の配線部品が上述の測定対象物50となる。以下、温度センサ1の使用例として、モータ装置のモータ巻線に接続される接続部材に取り付け、その温度を測定する場合について具体的に説明する。
図3(a)は、温度センサ1が取り付けられたモータ装置51の斜視図である。図3(b)はモータ装置51の側面図である。図3(b)では、破断線で囲まれた破断領域の内側にモータ本体部の内部における断面を示している。
このモータ装置51は、モータ52と、モータ52のモータ巻線53と端子台54との間を接続する複数(本実施形態では3つ)の接続部材55とを備えて構成されている。モータ52は、図3(b)に示すように、有底円筒状のモータケース60と、モータケース60に収容された環状のステータコア61と、ステータコア61の内側に配置されたロータ62と、ロータ62の中心部を貫通してロータ62と一体に回転可能に支持されたモータシャフト63と、モータケース60の開口部を覆うモールド樹脂からなる蓋部材64とを有している。
モータ装置51は、例えば車両の走行用の駆動源として用いられ、図示しない車体の支持部に支持されている。また、端子台54には一端部がインバータに接続された図略のワイヤハーネスが接続され、端子台54においてワイヤハーネスの他端部と接続部材55とが電気的に接続される。インバータから出力されるモータ電流は、ワイヤハーネス及び接続部材55を介してモータ52に供給される。端子台54は、図示しない車体の端子台固定部に固定されている。
ステータコア61は、鋼材等の磁性材料からなる。ステータコア61には、ロータ62に向かって内方に突出する複数のティース611が設けられ、複数のティース611のそれぞれにモータ巻線53が巻き回されている。本実施の形態では、モータ巻線53が断面矩形状の平角電線からなる。より具体的には、モータ巻線53は、銅からなる導体の外周面にエナメルからなる絶縁被覆層が形成された平角絶縁電線である。モータ巻線53はその一部が蓋部材64からモータケース60の外部に露出して、蓋部材64にモールドされている。
ロータ62は、モータシャフト63を挿通させる貫通孔が形成された円筒状のロータコア621と、ロータコア621の外周部に配置された磁石622とを有している。磁石622にはS極及びN極が交互に位置するように複数の磁極が設けられている。モータシャフト63は、図略の軸受によってモータケース60に回転可能に支持されている。
本実施の形態では、モータ52が三相交流モータであり、モータ巻線53は、U相巻線と、V相巻線と、W相巻線とからなる。U相巻線、V相巻線、及びW相巻線は、それぞれの中央部において中性点に接続されている。U相巻線、V相巻線、及びW相巻線端部は、蓋部材64から露出して、それぞれ接続部材55に溶着によって接続されている。
温度センサ1は、接続部材55に取り付けられており、接続部材55の温度を測定することができる。この場合、接続部材55が上述の測定対象物50となる。
モータ装置51が動作してモータ巻線53に電流が流れているとき、モータ巻線53には銅損が生じて発熱する。モータ巻線53が異常過熱した場合、モータ巻線53の絶縁被膜やステータコア61に塗布されたワニスの寿命への影響、ひいては故障の発生や寿命の短縮といったモータ装置51への影響が懸念される。
接続部材55はモータ巻線53に接続されているため、熱が伝わりやすく、温度センサ1により測定される接続部材55の温度をモータ巻線53の指標とすることができる。このため、温度センサ1が測定した接続部材55の温度が予め定めた規定値を超えた場合に、インバータによりモータ装置51の運転を制限したり停止させたりして、モータ巻線53が異常過熱することを防止することができる。
(第1の実施の形態の作用及び効果)
以上説明した第1の実施の形態に係る温度センサ1によれば、感熱体10が埋め込まれた第1の固定部材11を測定対象物50に取り付けるため、感熱体10の測定対象物50に対する距離や位置取りは温度センサ1を測定対象物50に取り付ける前から決められており、個体毎の感度や熱応答性のバラつきが少ない。
また、温度センサ1によれば、測定対象物50への取り付けの際に、測定対象物50を測定対象物50の形状に応じた形状を有する貫通孔13に収容するようにして、第1の固定部材11と第2の固定部材12とで測定対象物50を挟み込む。このため、熱カシメや接着剤による接着などの簡単な方法により第1の固定部材11と第2の固定部材12を接合するだけで、第1の固定部材11及び第2の固定部材12を測定対象物50に密着させて、温度センサ1を測定対象物50へ容易に固定することができる。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態は、感熱体10がプリント基板に実装されており、プリント基板の配線を介して感熱体10とワイヤ14a、14bとが電気的に接続される点において、第1の実施の形態と異なる。第1の実施の形態と同様の部分については、第1の実施の形態で用いた符号と同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図4(a)、(b)は、それぞれ、本発明の第2の実施の形態に係る温度センサ2の測定対象物50に固定された状態を示す上面図と側面図である。温度センサ2は、基板24と基板24の表面に形成された配線23a、23bを有するプリント基板22を備える。
プリント基板22の材質は特に限定されないが、入手性やコストの面から、基板24がガラスエポキシからなるガラスエポキシ基板をプリント基板22として用いることが好ましい。プリント基板22の厚さは特に限定されないが、入手性や実装性の観点から、0.5~1mm程度であることが好ましい。配線23a、23bは、例えば、銅からなる。
感熱体10の両端の電極18a、18bは、例えば、はんだ付けや銀ペーストによる接続により、配線23a、23bの感熱体実装用パッド231にそれぞれ接続される。また、ワイヤ14a、14bは、例えば、図4(a)、(b)に示されるようなはんだ25によるはんだ付けや、銀ペーストによる接続により、配線23a、23bのワイヤ接続用パッド232に接続される。これによって、感熱体10とワイヤ14a、14bが電気的に接続されている。
感熱体10、電極18a、18b、プリント基板22と、ワイヤ14a、14b及びワイヤ被覆15の感熱体10側の端部は、第1の固定部材11に埋め込まれる(モールドされる)。その際、図4(a)、(b)に示されるように、プリント基板22の感熱体10が実装されている面の反対側の面が測定対象物50側(第1の凹部110側)に向くように埋め込まれてもよいし、逆に、プリント基板22の感熱体10が実装されている面が測定対象物50側(第1の凹部110側)に向くように埋め込まれてもよい。プリント基板22の向きは、測定対象物50の形状や、測定温度範囲などに応じて適宜選択される。
また、プリント基板22は、感熱体10が実装されている面の反対側の面上に、回路パターン形成用の銅箔を有してもよいし、有しなくてもよい。この感熱体10が実装されている面の反対側の面上の銅箔の有無は、温度センサ1の熱応答性(熱時定数)に影響を及ぼすため、測定対象物50の形状、測定温度範囲、熱応答性の要求などに応じて適宜選択される。
図5(a)、(b)は、それぞれ、本発明の第2の実施の形態に係る温度センサ2の変形例である温度センサ2aの測定対象物50に固定された状態を示す上面図と側面図である。温度センサ2aにおいては、温度センサ2のプリント基板22の代わりに、両面配線基板であるプリント基板27が用いられる。
プリント基板27は、電極18aとワイヤ14aを接続する配線26a、及び電極18bとワイヤ14bを接続する配線26bを有する。配線26a、26bの各々は、基板24の測定対象物50側(第1の凹部110側)の面上に設けられた配線261と、基板24の測定対象物50と反対側(第1の凹部110と反対側)の面上に設けられた配線262と、基板24を貫通し、配線261と配線262を電気的に接続するビア263から構成される。図5(b)において、ビア263の位置を点線で示す。
電極18a、18bは、配線26a、26bの配線261にそれぞれ接続され、ワイヤ14a、14bは、配線26a、26bの配線262にそれぞれ接続される。このため、温度センサ2aにおいては、感熱体10がプリント基板22の測定対象物50側(第1の凹部110側)の面上に設置され、ワイヤ14a、14bがプリント基板22の測定対象物50と反対側(第1の凹部110と反対側)の面上で配線26a、26bに接続されている。
この構成によれば、感熱体10を第1の凹部110により近い位置に設置し、温度センサ2aを測定対象物50に固定したときの感熱体10と測定対象物50の距離を小さくして、測定対象物50の温度をより正確に測定することができる。
この第2の実施の形態によっても、第1の実施の形態と同様の作用及び効果が得られる。
[第3の実施の形態]
本発明の第3の実施の形態は、ワイヤ14a、14bの代わりにレセプタクルが用いられる点において、第1の実施の形態と異なる。第1の実施の形態と同様の部分については、第1の実施の形態で用いた符号と同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図6は、本発明の第3の実施の形態に係る温度センサ3の測定対象物50に固定された状態を示す上面図である。温度センサ3は、中継用のレセプタクル30を備える。レセプタクル30は、レセプタクル端子31a、31bを有し、レセプタクル端子31a、31bにはリード16a、16bがそれぞれ接続される。これによって、感熱体10とレセプタクル30が電気的に接続されている。
感熱体10、電極18a、18b、リード16a、16b、及びレセプタクル30は、第1の固定部材11に埋め込まれる(モールドされる)。
温度センサ3をセンサ測定装置に接続する際には、別体となる図示しないコネクタ付きワイヤハーネスなどをレセプタクル30に接続する。温度センサ3からはワイヤ状のものは引き出されておらず、温度センサ3を測定対象物50に固定する際の作業性が良好となる。
この第3の実施の形態によっても、第1の実施の形態と同様の作用及び効果が得られる。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]測定対象物(50)の温度を検知する感熱体(10)と、感熱体(10)が埋め込まれた、第1の凹部(110)を有する第1の固定部材(11)と、第2の凹部(120)を有する第2の固定部材(12)と、を備え、第1の凹部(110)と第2の凹部(120)により形成される貫通孔(13)に測定対象物(50)を収容するように、測定対象物(50)を挟み込んだ状態で第1の固定部材(11)と第2の固定部材(12)とを接合することにより、測定対象物(50)に固定することができる、温度センサ(1、2、2a、3)。
[2]第1の固定部材(11)と第2の固定部材(12)の一方が熱カシメ用脚部(111)を有し、他方が熱カシメ用貫通孔(121)を有し、熱カシメ用貫通孔(121)に熱カシメ用脚部(111)を貫通させた状態で熱カシメ用脚部(111)の先端をかしめることにより、第1の固定部材(11)と第2の固定部材(12)とを接合することができる、上記[1]に記載の温度センサ(1、2、2a、3)。
[3]感熱体(10)と電気的に接続された、センサ計測装置に接続するためのワイヤ(14a、14b)を備えた、上記[1]又は[2]に記載の温度センサ(1、2、2a)。
[4]第1の固定部材(11)に埋め込まれた、感熱体(10)とワイヤ(14a、14b)を電気的に接続する配線(23a、23b、26a、26b)を有するプリント基板(22、27)を備えた、上記[3]に記載の温度センサ(2、2a)。
[5]感熱体(10)がプリント基板(27)の第1の凹部(110)側の面上に設置され、ワイヤ(14a、14b)がプリント基板(27)の第1の凹部(110)と反対側の面上で配線(26a、26b)に接続された、上記[4]に記載の温度センサ(2a)。
[6]第1の固定部材(11)に埋め込まれ、感熱体(10)と電気的に接続されたレセプタクル(30)を備えた、上記[1]又は[2]に記載の温度センサ(3)。
[7]感熱体(10)がサーミスタである、上記[1]乃至[6]のいずれか1項に記載の温度センサ(1、2、2a、3)。
[8]感熱体(10)と第1の凹部(110)の距離が1.0mm以下である、上記[1]乃至[7]のいずれか1項に記載の温度センサ(1、2、2a、3)。
[9]第1の固定部材(11)及び第2の固定部材(12)がPPS(ポリフェニレンサルファイド)、PI(ポリイミド)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PAI(ポリアミドイミド)からなる、上記[1]乃至[8]のいずれか1項に記載の温度センサ(1、2、2a、3)。
[10]測定対象物(50)がモータ装置(51)の配線部品である、上記[1]乃至[9]のいずれか1項に記載の温度センサ(1、2、2a、3)。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されず、発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変形して実施することが可能である。
また、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
1、2、2a、3…温度センサ
10…感熱体
11…第1の固定部材
110…第1の凹部
111…脚部
12…第2の固定部材
120…第2の凹部
121…貫通孔
13…貫通孔
14a、14b…ワイヤ
22、27…プリント基板
23a、23b、26a、26b…配線
30…レセプタクル
50…測定対象物
51…モータ装置

Claims (9)

  1. 測定対象物の温度を検知する感熱体と、
    前記感熱体が埋め込まれた、第1の凹部を有する第1の固定部材と、
    第2の凹部を有する第2の固定部材と、
    を備え、
    前記第1の凹部と前記第2の凹部により形成される貫通孔に前記測定対象物を収容するように、前記測定対象物を挟み込んだ状態で前記第1の固定部材と前記第2の固定部材とを接合することにより、前記測定対象物に固定することがで
    前記第1の固定部材と前記第2の固定部材の一方が熱カシメ用脚部を有し、他方が熱カシメ用貫通孔を有し、
    前記熱カシメ用貫通孔に前記熱カシメ用脚部を貫通させた状態で前記熱カシメ用脚部の先端をかしめることにより、前記第1の固定部材と前記第2の固定部材とを接合することができる、
    温度センサ。
  2. 前記感熱体と電気的に接続された、センサ計測装置に接続するためのワイヤを備えた、
    請求項1に記載の温度センサ。
  3. 測定対象物の温度を検知する感熱体と、
    前記感熱体が埋め込まれた、第1の凹部を有する第1の固定部材と、
    第2の凹部を有する第2の固定部材と、
    を備え、
    前記第1の凹部と前記第2の凹部により形成される貫通孔に前記測定対象物を収容するように、前記測定対象物を挟み込んだ状態で前記第1の固定部材と前記第2の固定部材とを接合することにより、前記測定対象物に固定することができ、
    前記感熱体と電気的に接続された、センサ計測装置に接続するためのワイヤを備え、
    前記第1の固定部材に埋め込まれた、前記感熱体と前記ワイヤを電気的に接続する配線を有するプリント基板を備えた、
    度センサ。
  4. 前記感熱体が前記プリント基板の前記第1の凹部側の面上に設置され、
    前記ワイヤが前記プリント基板の前記第1の凹部と反対側の面上で前記配線に接続された、
    請求項3に記載の温度センサ。
  5. 測定対象物の温度を検知する感熱体と、
    前記感熱体が埋め込まれた、第1の凹部を有する第1の固定部材と、
    第2の凹部を有する第2の固定部材と、
    を備え、
    前記第1の凹部と前記第2の凹部により形成される貫通孔に前記測定対象物を収容するように、前記測定対象物を挟み込んだ状態で前記第1の固定部材と前記第2の固定部材とを接合することにより、前記測定対象物に固定することができ、
    前記第1の固定部材に埋め込まれ、前記感熱体と電気的に接続されたレセプタクルを備えた、
    度センサ。
  6. 前記感熱体がサーミスタである、
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の温度センサ。
  7. 前記感熱体と前記第1の凹部の距離が1.0mm以下である、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の温度センサ。
  8. 前記第1の固定部材及び前記第2の固定部材がPPS(ポリフェニレンサルファイド)、PI(ポリイミド)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PAI(ポリアミドイミド)からなる、
    請求項1乃至7のいずれか1項に記載の温度センサ。
  9. 前記測定対象物がモータ装置の配線部品である、
    請求項1乃至8のいずれか1項に記載の温度センサ。
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