JP7409159B2 - モータ、モータ製造方法 - Google Patents

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本発明は、温度保護のための温度検出器を備えたモータ及びモータへの取り付け方法に関する。
モータは、コイルの過度な温度上昇を防ぐために、温度検出を高精度で行うことが必要とされる。
特許文献1にはステータに装着されたコイルに加工を加えることなく、モータの固定部分に形成したガイドを用いて温度検出素子を取り付ける構造が記載されている。
特開平10-094222号公報
しかし、特許文献1では、コイルの温度を直接的に測定することができない。また、小型のモータではコイル間のスペースが狭いため、コイルの温度を直接測定することが難しい。
モータへの温度検出素子の取り付けは、特許文献1に示されているように、固定部分に形成したガイド穴を用いている。ガイド穴への取付け具であるホルダに温度検出素子を固定してガイド穴に挿入する。このため、モータの固定部分、例えばリアハウジングにガイド穴を形成する加工等が必要となり、製造工程での作業効率を低下させている。
本発明は、モータの発熱部であるコイルの温度を直接的に高精度に測定できるようにすることを目的とする。
本発明の一実施態様は、ロータと、ステータと、前記ステータのティースに巻回されたコイルと、フレキシブルプリント回路基板と、当該基板に実装された温度検出素子と、当該基板の外縁に設けられた取付部と、を有する温度検出器と、を備え、前記温度検出器は、隣接するティースに巻回されたコイル間に配置され、前記取付部が前記ステータに取り付けられている、モータである。
本発明の一実施方法は、ステータと、前記ステータのティースに巻回されたコイルと、を備えたモータの製造方法であって、温度検出素子が搭載されたフレキシブルプリント回路基板と当該基板の外縁に設けられた取付部とを有する温度検出器の前記取付部を前記ステータに取り付け、それによって隣接するティースに巻回された前記コイル間に前記温度検出器を配置する工程と、前記温度検出器が配置された前記コイル間に溶融樹脂を流し込み、前記温度検出器を固定する工程と、を含むモータ製造方法である。
本発明の一実施態様によれば、フレキシブルプリント回路基板に実装された温度検出素子は、モータの温度上昇率の高いコイル間で温度が高精度に測定ができる。
また、本発明の一実施方法によれば、温度検出器は、フレキシブルプリント回路基板に温度検出素子を実装しているため、モータのコイル間が狭くてもスムーズに挿入できる。このため、モータ間の温度検出素子の取り付け位置が均一となり、容易にモータを製造することができ、作業性が向上する。
図1は、温度検出器が取り付けられたモータの一実施形態を示す断面図である。 図2は、ステータコアのティースにコイルが形成され、温度検出器が配置されている状態を示す径方向の断面図である。 図3は、コイルの側面温度分布の概略を説明する図である。 図4は、一実施形態の温度検出器を示す図である。 図5は、第1取付辺と第2取付辺の直交部に“逃げ”を設けたL型の変形形状を示す図である。 図6は、温度検出器の変形例が取り付けられたモータの一実施形態を示す断面図である。 図7は、温度検出器をモータに取り付けた実施形態の例を示す断面図である。 図8は、第1取付辺に対する第2取付辺の角度θが、90度以下の場合において、第1取付辺をステータに線接触させた状態を示す図である。 図9は、第1取付辺に対する第2取付辺の角度θが、90度以下の場合において、第2取付辺ステータに線接触させた状態を示す図である。 図10は、温度検出器を備えたモータの製造方法を示すフローチャートである。
以下の説明で用いる図面は、特徴部分を強調する目的で、便宜上特徴となる部分を拡大して示す場合がある。よって、各構成要素の寸法及び比率は実際のものと必ずしも同じで
はない。また、同様の目的で、特徴とならない部分を省略して図示する場合がある。
本発明の実施形態は、温度検出器が取り付けられたモータである。本明細書では、モータにおいて、モータのシャフトを中心軸として、中心軸と平行な方向を「軸方向」、モータの中心軸に直交する方向を「径方向」、モータの中心軸を中心とする円弧に沿う方向を「周方向」とそれぞれ称する。また、本明細書では、図における上下を基準として「上下」を定義する。なお、「上」及び「下」は、説明を容易にするために定義した方向であり、実際のモータの設置状態を限定するものではない。また、重力の作用方向の上下と一致しない場合も含む。
図1は、温度検出器が取り付けられたモータの一実施形態を示す断面図である。モータ10は、回転子であるロータ12、固定子であるステータ14とプリント基板26を備える。プリント基板26には、電子回路が搭載されている。ステータ14の一部は絶縁部材に覆われる。プリント基板26から、ステータ14に備えられたコイル20に電力が供給されて、ロータ12が回転する。ロータ12にはロータマグネット16が設けられており、径方向においてステータ14の内側に配置される。
ロータ12は、シャフト18とロータハウジング32を含む。シャフト18は、軸方向に延びる中心軸Cを中心とする円柱形状である。ロータハウジング32は、シャフト18に固定される。ロータハウジング32は、シャフトの径方向外側を包囲する。ロータハウジング32は、シャフト18とともに回転する。ロータハウジング32はロータマグネット16を含み、ロータマグネット16は、N極とS極とが周方向に交互に円筒状に配置される。シャフト18は、中心軸Cに沿って延び、ロータハウジング32の中央を貫通する。上下のベアリング部24-1、24-2は、シャフト18を支え、シャフト18を円滑に回転させる。モータハウジング36は、ベアリング部24-2を支持し、ステータ14と一体となっている。
ステータ14は、ステータコア28とコイル20を備える。ステータ14の一部は、絶縁部材で覆われる。ステータコア28は、複数枚の磁性鋼板を軸方向に積層して形成される。ステータコア28は、磁性板を軸方向に積層した積層体であってもよいし、例えば、紛体を焼結して同一の部材として形成した成形体であってもよい。ステータコア28は、複数のティース22を備える。複数のティース22は、周方向に等間隔で配置される。コイル20は、絶縁部材で被覆されたティース22に導線を巻きつけて形成される。コイル20は、ティース22の各々に形成されている。複数のティース22に形成されたコイル20は、一本につながった導線によって形成され、互いに接続されている。
コイル20を形成する導線の両端は、プリント基板26に接続され、接続ケーブル34で外部制御回路と接続される。ステータコア28は、周方向に環状に組立てられた複数の分割コア部を有する。各分割コア部は、ティース22と、コイル20と、絶縁部材とを備える。ティース22は、コアバック30の内側面から径方向内側に向かって延びる。ステータコア28において、複数のティース22は、中心軸Cに対して放射状に配置される。絶縁部材はコイル20同士の間もしくは、コイル20と温度検出器40との間に配置される。ステータ14はさらに、コイル引出線を備え、コイル引出線は、支持部材を介してプリント基板26に接続される。
温度検出器40は、隣接するコイル20の間に、ステータ14の上面に引っ掛かるように取り付けられている。温度検出器40は、リード線58によりプリント基板26と接続されている。温度検出素子44は、温度検出器40に搭載されており、温度検出器40がステータ14の上面に取り付けられることで、位置決めされる。温度検出素子44は、コイル20の側面軸方向の中心位置に配置される。温度検出素子44は、例えば、サーミスタが使用される。
図2は、ステータコア28のティース22にコイル20が形成され、温度検出器40が配置されている状態を示す径方向の断面図である。ステータコア28は、周方向に環状に組立てられた複数の分割コアを有する。各分割コアは、弧状のコアバック30と、絶縁材で被膜されたティース22と、コイル20とを備える。ティース22は、コアバック30の内側面から径方向内側に向かって延びる。ステータコア28において、複数のティース22は、中心軸Cに対して放射状に配置される。コイル20は、集中巻きによりティース22に巻回されている。図2に示すように、複数のティース22にコイル20が形成されているため、コイル間隔は狭い。特に、小型のモータでは、よりコイル間隔が狭くなる。
このような狭い空間においても、フレキシブルプリント回路基板で形成された温度検出器40は、薄いシート状であるため、容易に挿入でき、コイル20の側面中心部の温度を測温できる。コイル20間には樹脂が隙間なく流し込まれて充填され、コイル20間に取り付けられた温度検出器40が固定される。これにより、温度検出素子44を含む温度検出器40は、直接絶縁処理される。
樹脂は、例えばエポキシ樹脂である。エポキシ樹脂の熱伝導率は、約0.30W/mKであり、空気の熱伝導率は、約0.024W/mKである。このため、エポキシ樹脂で温度検出器40を隙間なく充填することにより、空気中の10倍以上の効率で、コイル20からの熱が温度検出素子44に伝導され、熱応答性が向上する。
コイル20には、電流が流れており、コイル20の抵抗成分によるジュール熱が発生する。モータの発熱は電力の損失であり、回転運動の仕事に使われる電力の効率を低下させる。さらに、過度な温度上昇を防ぐために、コイルの温度制御は、温度を高精度に検知して制御されなければならない。
図3は、コイル20の側面温度分布の概略を説明する図である。隣接するティース22は、導線が巻回されてコイル20が隣接して形成される。このコイル20に電流が流れると発熱する。発熱は、コイル20の抵抗成分によるジュール熱であり、コイル20の導線で発熱する。コイル20は狭い隙間を隔てて隣接している。軸方向の上下及び径方向のロータ12側には空間があり、放熱する。軸方向のコイル20の側面中心部は、両側面のコイル20からの熱で最も高い温度となる。このため、図3のコイル側面の温度分布(軸方向)に示したように、コイル20の側面中心部は温度が高く、軸方向の上下は温度が低くなる。
コイル20側面の径方向の温度分布は、コイル側面の温度分布(径方向)に概略を示した。コイル20の側面において、コイル20の軸方向の中心における径方向のコイル面の温度分布を示している。コイル20の側面径方向の温度分布は、一方にコアバック30があるため、放熱効果が低く、コイル20の側面の中心点よりコアバック30側に寄った部分が最も温度が高くなる。このため、軸方向及び径方向の温度分布から、図3において楕円で示した領域が温度測定に適した温度測定領域38となる。この温度測定領域38に、温度検出素子44が配置されることで、正確で高精度の温度測定が可能となる。温度測定領域38は、最高温度領域だけに限らず、最高温度より低い温度領域を含んでいる。この温度測定領域38をどこまでの温度範囲とするかは、モータの構造、温度検出素子44の特性やディレーティングを考慮して設計的に決められる。
図4は、本実施形態による温度検出器40の一実施形態を示す図である。図4は、温度検出器40の正面図、側面図と温度検出素子44近傍の拡大断面図を示している。図1に示したように、温度検出器40は、モータ10に取り付けられ、コイル20の温度を検出する。温度検出器40は、薄いシート状のフレキシブルプリント回路基板42に、温度を検知する温度検出素子44が搭載されている。温度検出素子44は、例えばサーミスタである。温度検出素子44は、配線パターン部46に設けられた導電性の薄膜パターン60により、端子部54に設けられた端子56と接続されている。端子56には、リード線58がハンダ付けされ、リード線58は、モータの電子回路が搭載されたプリント基板26と接続される。
温度検出器40には、取付部48が備えられている。取付部48は、温度検出器40、即ち、コイル20の側面における温度検出素子44の位置を決めるために、ステータ14を利用して取り付ける温度検出器40の外縁部である。図5において、取付部48の形状は、第1取付辺50と第2取付辺52が直交するL型形状である。
コイル20の側面における温度検出素子44の位置は、取付部48がシャフト18の軸方向と径方向の少なくとも2か所で、ステータ14と線接触あるいは点接触していれば決めることができる。このため、軸方向はステータ14の上面、径方向はステータ14の内周面を利用する。ステータ14の上面とは、図1における温度検出器40の第2取付辺52が線接触している面である。ステータ14の内周面とは、図1における温度検出器40の第1取付辺50が線接触している面である。
図4に示した取付部48はL型形状で、軸方向はステータ14の上面に線接触しており、径方向はステータ14の内周面に線接触している。温度検出素子44の位置は、取付部48がステータ14と線接触あるいは点接触していれば決めることができるから、L型形状に限定されない。
例えば、第2取付辺52をU字型に折り返したJ型形状でもよい。さらには、図5に示したように、第1取付辺50と第2取付辺52の直交部に“逃げ62”を設けたL型の変形形状であってもよい。逃げ62を設けることにより、直交部の加工精度が要求されず、製造性が向上するとともに、組み立ても取り付けも容易となる。その他、温度検出器40の位置決めは、軸方向と径方向の少なくとも2か所の位置が決まればよく、例えば、図6に示したように、第2取付辺52をステータ14の内周面に線接触させて、温度検出素子44の下部にある温度検出器40の底辺をモータハウジング36の面に線接触させてもよい。また、端子部54を90度折り曲げて、コイル20の上面に面接触させることも排除するものではない。
フレキシブルプリント回路基板42は、厚さ数十ミクロンの絶縁性ベースフィルム上に導体箔のパターンを形成し、端子56とハンダ付け部以外を絶縁性フィルムで覆って保護している(図4拡大断面図参照)。温度検出素子44は、導体箔の薄膜パターン60にハンダ付けして搭載されている。導体箔は、温度検出素子44と端子56を電気的に接続するため、導電性に優れた銅箔が使用されることが好ましい。
銅は、導電率が5.76×10S/mと優れた導電性を有するとともに、熱伝導率も386W/mKであり、優れた熱伝導性を有する。このため、銅で形成された薄膜パターン60を利用して、温度検出素子44がずれても正確に温度測定をすることができる。
図7は、温度検出器40をモータに取り付けた実施形態の例を示す図である。温度検出素子44は、ロータ12の軸方向において、コイル20側面の中心位置よりも取付部48から離れた位置に配置されている。この場合、温度検出素子44は、図3で説明した温度測定領域38からずれている。
薄膜パターン60は、温度測定領域38を通って温度検出素子44に接続されている。銅で形成された薄膜パターン60は、高い熱伝導率を有する熱伝導体であり、温度測定領域38の熱は、薄膜パターン60を介して温度検出素子44に効率的に伝導する。このため、温度検出素子44が温度測定領域38からずれていても、高精度で温度測定をすることができる。
図5で示した取付部48のL型形状は、第1取付辺50と第2取付辺52が、ステータ14と線接触することにより、温度検出素子44の位置決めを行っている。第1取付辺50と第2取付辺52がステータ14と線接触するためには、第1取付辺50と第2取付辺52の直線性と角度が、ステータ14と一致する必要がある。第1取付辺50と第2取付辺52の高精度の直線性は、製造が難しく、例えば、バリ等により部分的な突起がある場合もある。また、第1取付辺50に対する第2取付辺52の角度も、製造時に不均一となる場合がある。
第1取付辺50や第2取付辺52にバリ等の突起がある場合や、第1取付辺50に対する第2取付辺52の角度がステータ14の角度と一致しない場合は、線接触とはならず、点接触となる。L型形状は、線接触に限らず、これらの場合の点接触をも許容した広い概念での形状を意味している。
図8及び図9は、第1取付辺50に対する第2取付辺52の角度θが、90度以下の場合のステータ14への取付状態を説明する図である。説明の便宜上、第2取付辺52の図における右端部をA点、第1取付辺50と第2取付辺52の直交部をB点、第1取付辺50の図における下端部をC点とする。
図8は、第1取付辺50に対する第2取付辺52の角度θが、90度以下の場合において、第1取付辺50をステータ14に線接触させた状態である。この場合、第2取付辺52は、A点において点接触となり、B点は接触していない。
図9は、第1取付辺50に対する第2取付辺52の角度θが、90度以下の場合において、第2取付辺52をステータ14に線接触させた状態である。この場合、第1取付辺50は、C点において点接触となり、B点は接触していない。
図8及び図9においては、第1取付辺50に対する第2取付辺52の角度θが、90度以下の場合において、一方の取付辺が線接触の場合を説明したが、A点及びC点が点接触している場合でもよい。いずれの場合も、温度検出素子44の位置ズレは少ない。第1取付辺50に対する第2取付辺52の角度θが、90度以上の場合においては、第1取付辺50又は第2取付辺52が線接触して、B点が点接触となる。この場合においても、温度検出素子44の位置ズレは少ない。
このため、製造上のバラツキの許容範囲が広くとれ、温度検出器40、特に、フレキシブルプリント回路基板42の製造が容易となる。また、点接触も含めて取り付けることができるので、温度検出器40を、ステータ14に取り付ける際にも、容易に取り付けることができ、作業性もよい。
次に、取付部48をL型形状とした温度検出器40を搭載したモータ10の製造方法について説明する。
図10は、モータ10の製造方法を示すフローチャートである。ステップS1では、ステータ14とステータ14のティース22に巻回されたコイル20を備えたモータ10を用意する。ステップS2では、温度検出素子44が搭載されたフレキシブルプリント回路基板42と、フレキシブルプリント回路基板42の外縁に設けられた取付部48とを有する温度検出器40の取付部48をステータ14に取り付ける。取り付けは、温度検出器40をコイル20間に挿入し、取付部48をステータ14に引っ掛けるようにして突き当てればよく、容易に作業が行える。
次にステップS3では、取付部48がステータ14に接触しているかどうかを確認する。確認することで、温度検出素子44の位置のバラツキが少ない配置となる。ステップS4で、温度検出器40が配置されたコイル20間に溶融樹脂を流し込む。ステップS5では、溶融樹脂が固化するまで待つ。溶融樹脂が固化することにより、温度検出素子44が固定される。さらに、温度検出素子44を含むコイル20間が溶融樹脂、例えば空気より熱伝導性の良好なエポキシ樹脂で充填されるので、温度検出素子44の熱応答性が向上する。ステップS5で、流し込んだ溶融樹脂が固化したかどうかを確認する。固化していれば、ステップS6で、温度検出器40のリード線58を、電気回路が搭載されたモータ10のプリント基板26に接続することによりモータ10が製造される。
温度検出器40を搭載したモータ10の製造は、温度検出素子44を搭載した薄いフレキシブルプリント回路基板42を使用して、取付部48をL型形状にしたことにより、作業性が向上し、容易に製造ができる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
10 モータ
12 ロータ
14 ステータ
16 ロータマグネット
18 シャフト
20 コイル
22 ティース
24-1、24-2 ベアリング部
26 プリント基板
28 ステータコア
30 コアバック
32 ロータハウジング
34 接続ケーブル
36 モータハウジング
38 温度測定領域
40、40-1 温度検出器
42 フレキシブルプリント回路基板
44 温度検出素子
46 配線パターン部
48 取付部
50 第1取付辺
52 第2取付辺
54 端子部
56 端子
58 リード線
60 薄膜パターン
62 逃げ

Claims (9)

  1. ロータと、
    ステータと、
    前記ステータのティースに巻回されたコイルと、
    フレキシブルプリント回路基板と、当該基板に実装された温度検出素子と、当該基板の外縁に設けられた取付部と、を有する温度検出器と、
    を備え、
    前記温度検出器は、隣接するティースに巻回されたコイル間に配置され、前記取付部が前記ステータに取り付けられている、モータ。
  2. 前記基板の前記取付部は、少なくとも2か所で前記ステータと線接触又は点接触する形状である、請求項1に記載のモータ。
  3. 前記基板の前記取付部は、L型形状である、請求項1又は2に記載のモータ。
  4. 前記温度検出器は、絶縁処理が施されている、請求項1から3のいずれか一項に記載されたモータ。
  5. 前記温度検出素子は、前記ロータの軸方向において、前記コイル側面の中心位置に配置されている、請求項1から4のいずれか一項に記載のモータ。
  6. 前記温度検出素子は、前記ロータの軸方向において、前記コイル側面の中心位置よりも前記取付部から離れた位置に配置されている、請求項1から4のいずれか一項に記載のモータ。
  7. ステータと、前記ステータのティースに巻回されたコイルと、を備えたモータの製造方法であって、
    温度検出素子が搭載されたフレキシブルプリント回路基板と当該基板の外縁に設けられた取付部とを有する温度検出器の前記取付部を前記ステータに取り付け、それによって隣接するティースに巻回された前記コイル間に前記温度検出器を配置する工程と、
    前記温度検出器が配置された前記コイル間に溶融樹脂を流し込み、前記温度検出器を固定する工程と、
    を含むモータ製造方法。
  8. 前記取付部は、L型形状である、請求項7に記載されたモータ製造方法。
  9. 前記モータは、プリント基板を備え、
    前記モータの製造方法は、前記温度検出器の配線を前記プリント基板に接続する工程をさらに含む、請求項7又は8に記載のモータ製造方法。
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