JP2019068553A - モータ - Google Patents

モータ Download PDF

Info

Publication number
JP2019068553A
JP2019068553A JP2017190034A JP2017190034A JP2019068553A JP 2019068553 A JP2019068553 A JP 2019068553A JP 2017190034 A JP2017190034 A JP 2017190034A JP 2017190034 A JP2017190034 A JP 2017190034A JP 2019068553 A JP2019068553 A JP 2019068553A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
holding member
wire holding
stator
casing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017190034A
Other languages
English (en)
Inventor
裕章 出口
Hiroaki Deguchi
裕章 出口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Techno Motor Corp
Original Assignee
Nidec Techno Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Techno Motor Corp filed Critical Nidec Techno Motor Corp
Priority to JP2017190034A priority Critical patent/JP2019068553A/ja
Priority to CN201810987186.2A priority patent/CN109586467A/zh
Publication of JP2019068553A publication Critical patent/JP2019068553A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/46Fastening of windings on the stator or rotor structure
    • H02K3/50Fastening of winding heads, equalising connectors, or connections thereto

Abstract

【課題】導線の接続強度の低減を抑制したモータを提供する。【解決手段】本発明によるモータ(100)は、ロータ(10)と、ステータ(20)と、ケーシング(50)と、導線保持部材(70)と、基板(80)とを備える。ステータ(20)は、ステータコア(22)と、コイル(24)と、ステータ端子部(26)とを備える。ステータ端子部(26)は、コイル(24)と電気的に接続される。導線保持部材(70)には基板(80)が取り付けられる。導線保持部材(70)にはステータ端子部(26)と電気的に接続する端子部(70t)が設けられる。【選択図】図1

Description

本発明はモータに関する。
一般に、電動機は、磁界強度を検出することで回転子の位置を検出する。磁界強度を検出するセンサ基板への入出力はセンサリード線を介して行われる。センサ基板の位置を固定するために、基板固定部品にセンサ基板の軸方向の位置を規制する基板押さえ部を設けることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の電動機では、センサリード線は固定子の外周に配置される。センサ基板は、固定子の外側に配置された基板固定部品に固定される。センサリード線は電源リード線と軸方向に重なって並行に延び、センサリード固定具および電源リード固定具によって構成される口出し部に挟まれる。その後、センサリード線は電源リード線と分岐し、センサリード線は、センサリード固定具から基板固定部品に固定されたセンサ基板まで連絡する。
特開2013−198218号公報
特許文献1の電動機では、センサリード線はセンサリード固定具およびセンサ基板において固定される一方で、センサリード固定具とセンサ基板との間にわたるセンサリード線は固定されない。このため、センサリード固定具とセンサ基板との間のセンサリード線に誤って触れてセンサリード線の接続箇所に負荷がかかると、センサリード線の接続強度が低減し、センサリード線の接続が外れるおそれがあった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、導線の接続強度の低減を抑制したモータを提供することにある。
本発明の例示的なモータは、ロータと、ステータと、ケーシングと、導線保持部材と、基板とを備える。前記ロータは、軸方向に延びる回転軸を備える。前記ロータは、前記回転軸を中心に回転する。前記ステータは、ステータコアと、コイルと、ステータ端子部とを備える。前記ステータコアは、前記ロータと対向する。前記ステータコアは、前記回転軸を中心に環状に配置される。前記コイルは、前記ステータコアに巻かれる。前記ステータ端子部は、前記コイルと電気的に接続される。前記ケーシングは前記ステータを覆う。前記導線保持部材は導線を保持する。前記基板は前記ケーシング内に配置される。前記基板には、前記導線と電気的に接続された検出素子が設けられる。前記導線保持部材には前記基板が取り付けられる。前記導線保持部材には前記ステータ端子部と電気的に接続する端子部が設けられる。
例示的な本発明によれば、導線の接続強度の低減を抑制できる。
図1は、本実施形態のモータの断面図である。 図2は、本実施形態のモータの別の断面図である。 図3は、本実施形態のモータにおけるステータの平面図である。 図4は、本実施形態のモータにおいて、基板の取り付けられた導線保持部材の装着されたステータの平面図である。 図5は、本実施形態のモータにおける導線保持部材および基板の近傍を拡大して示した模式的に示した斜視図である。 図6(a)は本実施形態のモータにおける導線保持部材の本体部の平面図であり、図6(b)は本実施形態のモータにおける導線保持部材の蓋部の平面図であり、図6(c)は本実施形態のモータにおける基板の平面図である。 図7(a)は本実施形態のモータにおける導線保持部材の本体部の斜視図であり、図7(b)は本実施形態のモータにおける導線保持部材の本体部に導線を配置した斜視図であり、図7(c)は本実施形態のモータにおける導線保持部材の本体部にさらに基板を配置した斜視図である。 図8(a)は本実施形態のモータにおける基板の斜視図であり、図8(b)は本実施形態のモータにおける基板の側面図であり、図8(c)は本実施形態のモータにおける基板および導線保持部材の側面図であり、図8(d)は本実施形態のモータに装着された基板および導線保持部材の側面図である。 図9は、本実施形態のモータにおいて基板および導線保持部材の本体部を分解して示した斜視図である。 図10は、本実施形態のモータにおける基板および導線保持部材を分解して示した斜視図である。 図11は、本実施形態のモータにおいて基板の取り付けられた導線保持部材の斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分には同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。なお、本明細書では、便宜上、モータの中心軸A(図1参照)の方向を上下方向として説明する。なお、本明細書において、上下方向は、説明の便宜上定められたものであり、鉛直方向と一致することを意図していない。また、モータの中心軸Aの方向と平行は方向を単に「軸方向」と呼び、モータの中心軸Aを中心とする径方向および周方向を単に「径方向」および「周方向」と呼ぶことにする。同様にして、ステータ、ケーシング、導線、導線保持部材および基板についても、モータ内に組み込まれた状態においてモータの軸方向、径方向および周方向と一致する方向を単に「軸方向」、「径方向」および「周方向」と呼ぶことにする。また、本明細書において、「平行な方向」は略平行な方向を含む。
図1および図2を参照して本実施形態のモータ100を説明する。図1および図2は、本実施形態のモータ100の模式的に示した断面図である。なお、図1は、導線60および導線保持部材70がケーシング50の外部からケーシング50の内部に連絡することを示す断面図であり、図2は、ステータ20のステータ端子部26と導線保持部材70の端子部70tとが電気的に接続することを示す断面図である。
<モータ100の概略構成>
本実施形態のモータ100は、ロータ10と、ステータ20と、ベアリング30と、ブラケット32と、ベアリング40と、ブラケット42と、ケーシング50と、カバー56と、導線60と、導線保持部材70と、基板80とを備える。ステータ20、導線保持部材70および基板80は、ケーシング50の内部に配置される。ケーシング50は、ロータ10と、ベアリング30と、ブラケット32とを収容する。モータ100は、後述する通り、ステータ20が樹脂に埋め込まれた、いわゆるモールドモータである。本実施形態のモータ100は、例えば、エアコン等の家電製品、自動車や鉄道等の輸送機器、OA機器、医療機器、工具、産業用の大型設備等に搭載されて、種々の駆動力を発生させるものであってもよい。
<ロータ10の構成>
ロータ10は永久磁石を備える。ロータ10は、軸方向ADに延びる回転軸12を備える。回転軸12はロータ10の中心に固定される。中心軸Aは回転軸12の回転中心である。回転軸12は軸方向ADに沿って延びる略円柱状の部材である。ロータ10は、回転軸12を中心に回転する。回転軸12の下端部はカバー56の下方に突出する。カバー56から突出した回転軸12の突出部はモータ100の出力軸として利用される。
<ステータ20の構成>
ステータ20はモータ100の電機子である。ステータ20は、中心軸Aを中心とする略円環状構造である。ロータ10は、ステータ20の内側に配置される。ステータ20はケーシング50に固着される。
ステータ20は、ステータコア22と、コイル24と、ステータ端子部26とを備える。ステータコア22はロータ10と対向する。ステータコア22は、回転軸12を中心に環状に配置される。例えば、ステータコア22は、電磁鋼板が軸方向ADに積層した積層鋼板である。コイル24はステータコア22に巻かれる。ステータ端子部26はコイル24と電気的に接続する。例えば、コイル24の先端はステータ端子部26に巻かれる。あるいは、例えば、コイル24の先端に端子が取り付けられ、コイル24の端子がステータ端子部26と係り合ってもよい。
ステータコア22は、コアバック22aと、複数のティース22bとを備える。コアバック22aは、中心軸Aを中心とする略円筒状構造である。ティース22bは、コアバック22aから径方向RD内側に向かって突出する。
また、ステータ20は、インシュレータ28をさらに備える。インシュレータ28は、ステータコア22に取り付けられる。インシュレータ28は、ステータコア22とコイル24とを電気的に絶縁する。インシュレータ28は絶縁体から形成される。例えば、インシュレータ28は樹脂から形成される。インシュレータ28は、例えば、ステータコア22をインサート成形することによってステータコア22と一体化される。インシュレータ28は、少なくともティース22bの一部とコアバック22aの一部とを覆う。
なお、ステータコア22に対するインサート成形はインシュレータ28の形成手法の一例にすぎず、インシュレータ28は別の手法で形成されてもよい。例えば、ステータコア22とは別に、ステータコア22の軸方向AD上側および下側に対応する上側部品および下側部品をそれぞれ形成し、上側部品および下側部品をステータコア22に軸方向AD上側および下側から取り付けることによってインシュレータ28を形成してもよい。あるいは、絶縁性粉体をステータコア22の表面に吹きかけてステータコア22を塗装することでインシュレータ28を形成してもよい。
インシュレータ28は、ティース絶縁部28aと、内壁部28bと、外壁部28cとを備える。ティース絶縁部28aは、ティース22bの軸方向ADの両側および周方向CDの両側を覆う。コイル24は、ティース絶縁部28aに巻かれた導線により構成される。
内壁部28bは、ティース絶縁部28aの径方向RD内側の端部から、軸方向ADの上側および下側、周方向CDの両側に延びる。外壁部28cは、ティース絶縁部28aの径方向RD外側から、軸方向ADの上側および下側、周方向CDの両側に延びる。コイル24は、内壁部28bの径方向RD外側、かつ、外壁部28cの径方向RD内側に配置される。これにより、コイル24の巻き崩れが抑制される。
ステータ端子部26はインシュレータ28に設けられる。ステータ端子部26はインシュレータ28の外壁部28cの一部に設けられる。ステータ端子部26は、複数のティース22bのうち少なくとも一つのティース22bの径方向RDの外側に配置される。
<ベアリング30およびベアリング40の構成>
ベアリング30は略円環状構造である。ベアリング30はロータ10の回転軸12の上側を支持する。ベアリング40は略円環状構造である。ベアリング40はロータ10の回転軸12の下側を支持する。ベアリング30およびベアリング40が回転軸12を支持した状態で回転軸12は回転可能である。例えば、ベアリング30およびベアリング40は、略同一の形状および略同一の大きさである。例えば、ベアリング30およびベアリング40はそれぞれボールベアリングである。
<ブラケット32およびブラケット42の構成>
ブラケット32は、ベアリング30を収納する。ブラケット32は、金属から形成される。ブラケット32は、ベアリング30と電気的に接続する。ブラケット42はベアリング40を収納する。ブラケット42は、金属から形成される。ブラケット42は、ベアリング40と電気的に接続する。
<ケーシング50の構成>
ケーシング50はステータ20を覆う。ケーシング50は、ステータ20の軸方向AD上側および下側、径方向RD外側に位置する。また、ケーシング50は、ステータ20のうちの内壁部28bの径方向RD内側に位置する。ケーシング50は、例えば樹脂から形成される。ケーシング50の材料には、例えば、熱硬化性の不飽和ポリエステル樹脂が用いられる。
ここでは、ケーシング50は、ステータ20だけでなく、導線60の一部、導線保持部材70の一部および基板80を覆う。ケーシング50は、導線60の周方向CD両側および径方向RD両側に位置する。ただし、導線60の一部はケーシング50の外部と内部と径方向RDに連絡する。また、ケーシング50は、導線保持部材70の周方向CD両側および径方向RD両側に位置する。ただし、導線保持部材70は径方向RDに沿ってケーシング50の内部から外部にわたる。また、ケーシング50は、基板80の周方向CD両側および径方向RD両側に位置する。
ここでは、ケーシング50は、軸方向ADの下方に向かって開口する有底円筒形状である。ケーシング50は、筒状部52と天井部54とを備える。筒状部52と天井部54とは連結する。筒状部52は軸方向ADに延びる。筒状部52は略円環状構造である。筒状部52はステータ20の外周面を覆い、筒状部52はステータ20と固着する。
天井部54は筒状部52の軸方向AD上側に連結する。ブラケット32はケーシング50の天井部54に保持される。天井部54はブラケット32を覆う。筒状部52はステータ20を覆い、天井部54は、導線60の一部、導線保持部材70の一部および基板80を覆う。なお、本明細書では、便宜上、ケーシング50のうち、筒状部52の一方側を覆う部分を天井部54と呼ぶ。本明細書において、天井部54は、説明の便宜上定められたものであり、筒状部52に対して常に鉛直上方に位置することを意図したものではない。例えば、天井部54は筒状部52に対して鉛直下方の底部として配置されてもよい。
ケーシング50は、例えば、ステータ20、導線60の一部、導線保持部材70の一部、および基板80を覆ってインサート成形することによってステータ20、導線60、導線保持部材70および基板80と一体化して形成される。ステータ20は、内周面の少なくとも一部を露出させた状態でケーシング50に埋め込まれる。
<カバー56の構成>
カバー56は、ケーシング50の下方に配置される。カバー56は金属から形成される。ブラケット42はカバー56に設けられる。ケーシング50にカバー56を取り付けると、カバー56はケーシング50の下部の開口を覆う。
カバー56は、ケーシング50に取り付けた際にケーシング50の開口を覆う。ロータ10の回転軸12の上端側にベアリング30およびブラケット32を挿入した後、回転軸12の上端をケーシング50に挿入してケーシング50の開口内にベアリング30およびブラケット32を収容する。このとき、ステータ20の露出した内周面は、間隙を介してケーシング50に収容されたロータ10の外周面と対向する。
また、回転軸12の下端側にベアリング40を挿入する。その後、ブラケット42と一体化されたカバー56をケーシング50の開口に整合させてケーシング50の開口を塞ぐ。これにより、ブラケット32、ベアリング30、ロータ10、ベアリング40、ブラケット42がケーシング50およびカバー56で囲まれた空間内に収容される。
<導線60の構成>
導線60は、ケーシング50の外部からケーシング50の内部を連絡する。導線60の一部はケーシング50の外部に位置しており、導線60の他の一部はケーシング50の内部に位置する。
導線60の数は複数である。例えば、複数の導線60のうちの少なくとも1つの導線はモータ100を駆動する電源電流の流れる導線を含む。例えば、複数の導線60のうちのいくつかの導線に位相の異なる電流が流れる。導線60は、例えば、電子部品間を電気的に接続するリード配線である。また、導線60に、図5等を参照して後述する検出素子82の駆動電流および検出結果を示す電流が流れてもよい。
例えば、導線60は、電気の流れる電線の周囲を絶縁膜で被覆される、いわゆるリード線であってもよい。ただし、導線60は、絶縁膜で被覆されなくてもよい。
<導線保持部材70の構成>
導線保持部材70は導線60を保持する。導線保持部材70はブッシングとも呼ばれる。ここでは、導線保持部材70は板状である。導線保持部材70は周方向CDに延びる。
導線保持部材70は、ケーシング50の外部からケーシング50の内部に連絡する。導線保持部材70の大部分はケーシング50の内部に位置し、ケーシング50に覆われる。一方、導線保持部材70の一部は、ケーシング50の外に位置し、ケーシング50に覆われない。
導線保持部材70のうちケーシング50に覆われる領域では、ケーシング50は、導線保持部材70の軸方向AD上側および下側、周方向CD両側、および、径方向RD両側に位置する。このように、ケーシング50はステータ20だけでなく導線保持部材70を覆うため、ステータ20および導線保持部材70において発生する振動を抑制できる。
図2に示すように、ケーシング50内の導線保持部材70には端子部70tが設けられる。端子部70tは導線60の少なくとも一部と電気的に接続する。端子部70tはステータ20のステータ端子部26と電気的に接続する。
例えば、端子部70tには、導線保持部材70の表面を軸方向ADに貫通する貫通孔が設けられてもよい。ステータ端子部26が端子部70tの貫通孔を貫通した状態でコイル24の先端がステータ端子部26に巻き付けられる。この状態で、ステータ端子部26が導線60または導線60と電気的に接続した配線と半田付けされることで端子部70tがステータ端子部26と電気的に接続してもよい。なお、端子部70tによる電気的な接続は、半田付けに限られず、導電性接着剤または熱カシメによってもよい。
図1では、導線保持部材70は、本体部72と蓋部74とを備える。本体部72および蓋部74はそれぞれ板状である。蓋部74は本体部72の少なくとも一部と対向する。このため、導線保持部材70は、本体部72と蓋部74との組み合わせによって容易に作製できる。例えば、本体部72は軸方向AD下側に配置され、蓋部74は軸方向AD上側に配置される。本体部72には、ステータ端子部26と電気的に接続する端子部70tが設けられる。
本体部72の一部はケーシング50の内部に配置され、本体部72の他の一部はケーシング50の外に配置される。ケーシング50は、本体部72の軸方向AD上側および下側、周方向CD両側に位置する。蓋部74の一部はケーシング50の内部に配置され、蓋部74の他の一部はケーシング50の外に配置される。ケーシング50は、蓋部74の軸方向AD上側および周方向CD両側に位置する。本体部72と蓋部74とは導線60を挟む。このため、導線60を導線保持部材70に固定できる。
<基板80の構成>
基板80は板状である。基板80は周方向CDに延びる。例えば、基板80は配線の印刷されたプリント基板である。基板80は電子回路を備える。図5等を参照して後述するように、基板80には導線60と電気的に接続された検出素子82が設けられる。導線60は、ケーシング50内において基板80と電気的に接続する。基板80は、ケーシング50と一体的に設けられ、ケーシング50内に配置される。
基板80は導線保持部材70に取り付けられる。例えば、基板80は、接着剤によって導線保持部材70に取り付けられてもよい。あるいは、基板80は、導線保持部材70の表面によって規定される空間内に配置され、導線保持部材70と接触することによって導線保持部材70に取り付けられてもよい。
基板80の周方向CDの長さは導線保持部材70の周方向CDの長さよりも小さい。また、基板80の径方向RDの長さは導線保持部材70の径方向RDの長さよりも小さい。軸方向ADに沿って平面視した場合に、基板80のすべてが導線保持部材70と重なるように基板80は導線保持部材70に取り付けられる。
例えば、導線保持部材70は基板80の少なくとも一部を覆う。ここでは、導線保持部材70は、基板80の軸方向AD上側および下側の両方に位置しており、導線保持部材70は基板80を覆う。このため、導線保持部材70は基板80を固定できる。
例えば、基板80は、導線保持部材70の本体部72と蓋部74との間に配置される。つまり、導線保持部材70の本体部72と蓋部74とが基板80を挟む。このため、導線保持部材70は基板80を固定できる。
また、ここでは、ケーシング50は基板80を覆う。上述したように、基板80の軸方向AD上側および下側には導線保持部材70が位置する。基板80の径方向RD両側、周方向CD両側にケーシング50が位置する。このように、ケーシング50はステータ20だけでなく基板80を覆うため、ステータ20の振動を抑制するとともにステータ20の振動に起因して生じる基板80の振動を抑制できる。
本実施形態のモータ100では、導線保持部材70に基板80が取り付けられるとともに導線保持部材70においてステータ端子部26と電気的に接続する端子部70tが設けられる。このため、導線60の固定されていない部分を短くでき、導線60の接続強度の低減を抑制できる。
モータ100は、例えば以下のように組み立てられる。先に、ステータ20、導線60、導線保持部材70および基板80をそれぞれ組み立て、その後、ステータ20、導線60、導線保持部材70および基板80をケーシング50と一体化する。
まず、導線保持部材70に、導線60および基板80を取り付ける。次に、導線保持部材70をステータ20に取り付ける。詳細には、導線60が導線保持部材70の端子部70tにおいてステータ20のステータ端子部26と電気的に接続してステータ20に導線保持部材70を取り付ける。
その後、ステータ20、導線60、導線保持部材70および基板80を覆うケーシング50を成形する。詳細には、ケーシング50を成形するための金型を用意し、金型の空洞内に、ステータ20、導線60、導線保持部材70および基板80を配置する。このとき、導線60および導線保持部材70の一部は金型の外部に位置しており、導線60および導線保持部材70の他の一部は金型の内部に位置する。
次に、金型内の空洞に樹脂を射出し、樹脂を硬化させてケーシング50を成形する。導線保持部材70は金型の出口付近において導線60を保持するため、樹脂は、金型の内部にとどまり、金型の内部から導線保持部材70の引出口を介して金型の外部には排出されない。なお、樹脂の金型外部への排出を抑制する観点から、導線保持部材70は本体部72と蓋部74との2つの部材によって導線60を軸方向ADの上側および下側の両方から挟むことが好ましい。以上のようにして、ステータ20、導線60、導線保持部材70および基板80をケーシング50と一体化する。
その後、ロータ10に固定された回転軸12の上側にベアリング30を挿入した後で、ベアリング30を収納するブラケット32を挿入する。また、ロータ10に固定された回転軸12の上側を、ケーシング50の天井部54に挿入する。以上により、ケーシング50内に、ブラケット32、ベアリング30およびロータ10が収容される。
また、ロータ10に固定された回転軸12の下側にベアリング40を挿入した後で、ベアリング40を収納するブラケット42の設けられたカバー56を取り付けて、カバー56でケーシング50を塞ぐ。以上のようにして、モータ100を組み立てることができる。
なお、モータ100は別の順序で組み立ててもよい。例えば、まず、ステータ20、導線60、導線保持部材70および基板80をケーシング50と一体化する。また、カバー56と一体化されたブラケット42にベアリング40を収納する。
ケーシング50内にブラケット32およびベアリング30を収容した後、ケーシング50内のステータ20の径方向RD内側にロータ10を配置し、ロータ10に固定された回転軸12をケーシング50内のベアリング30に挿入する。その後、ブラケット42の取り付けられたカバー56をケーシング50に取り付け、ロータ10の回転軸12をカバー56に収納されたベアリング40に挿入する。以上のようにしてモータ100を組み立ててもよい。
以下、図1〜図3を参照して、本実施形態のモータ100におけるステータ20の構成を説明する。図3は、ステータ20の平面図である。
コイル24は、インシュレータ28を介して、ステータコア22の各ティース22bに巻かれる。コイル24に電源電流を供給すると、磁心であるティース22bに径方向RDの磁束が発生する。これにより、図1および図2に示したロータ10に周方向CDのトルクが発生して、図1および図2に示したロータ10および回転軸12は中心軸Aを中心に回転する。
上述したように、ステータコア22は、コアバック22aと、複数のティース22bとを備える。コアバック22aは、中心軸Aを中心とする略円筒状構造である。ティース22bは、コアバック22aから径方向RD内側に向かって突出する。ティース22bは、コアバック22aの内面から径方向RD内側に向かって延びる柱状の巻線巻回部と、巻線巻回部の径方向RD内側の端部から周方向CDに沿って延びる先端部とを備える。複数のティース22bは周方向CDに略等間隔に配列される。
ステータコア22は、複数のコアピース20pにより構成される。複数のコアピース20pはそれぞれ積層鋼板からなる。各コアピース20pは、コアバック22aの一部分となる円弧部と、円弧部から径方向RD内側へ向けて突出する1本のティース22bとを備える。複数のコアピース20pは、コアバック22aの円弧部の周方向CDの端面同士を互いに接触させた状態で、周方向CDに配列される。これにより、磁気的に一体化された環状のステータコア22が形成される。
複数のインシュレータ28は、それぞれ、コアピース20pに取り付けられる。コイル24を構成する導線は、ティース絶縁部28aを介してティース22bに巻かれる。なお、導線は、例えば、アルミニウム製またはアルミニウム合金製である。導線の材料にアルミニウムまたはアルミニウム合金を用いることにより、銅を用いた場合と比較してコイル24を軽量化できる。このため、モータ100を軽量化できる。
なお、インシュレータ28は、ステータコア22の必ずしも表面全体を覆っていなくてもよい。例えば、ティース22bの径方向RD内側の端面、コアバック22aの外周面、隣り合うコアピース20pの境目などは、インシュレータ28に覆われなくてもよい。
図4は本実施形態のモータ100において基板80の取り付けられた導線保持部材70の装着されたステータ20の平面図である。なお、図4は、ステータ20に、基板80の取り付けられた導線保持部材70が装着される点で図3に示したステータ20とは異なる。
導線60、導線保持部材70および基板80はステータ20に対して軸方向AD上側に位置する。導線保持部材70は、インシュレータ28の上方に配置される。例えば、導線保持部材70は、インシュレータ28の内壁部28bおよび外壁部28cの上端部に支持される。
導線保持部材70には基板80が取り付けられる。導線保持部材70は、平板形状であり、周方向CDに延びる。導線保持部材70は弧形状である。ここでは、導線保持部材70の中心角は180°よりも小さい。また、基板80は周方向CDに延びる弧形状である。基板80の中心角は180°よりも小さい。なお、基板80の中心角は導線保持部材70の中心角よりも小さい。
また、導線保持部材70には貫通孔70pが設けられ、ステータ20のステータ端子部26は貫通孔70pを貫通する。導線保持部材70には、ステータ端子部26と電気的に接続する端子部70tが設けられる。ここでは、導線保持部材70には、3つの貫通孔70pが設けられ、3つの貫通孔70pに対応して3つの端子部70tが設けられる。
上述したように、導線保持部材70は周方向CDに延びる平板形状である。基板80は、周方向CDに延びる導線保持部材70のうちの中央に対して周方向CD一方側に配置され、端子部70tは、周方向CDに延びる導線保持部材70のうちの中央に対して周方向CD他方側に配置される。例えば、導線保持部材70を上方から平面視した場合、基板80は、周方向CDに延びる導線保持部材70のうちの中央に対して反時計回り側に配置され、端子部70tは、周方向CDに延びる導線保持部材70のうちの中央に対して時計回り側に配置される。したがって、導線保持部材70において、基板80および端子部70tは周方向CDに離れて位置する。このため、導線保持部材70に対する基板80を取り付ける作業、および、端子部70tとステータ端子部26とを電気的に接続する作業を効率的に行うことができる。
導線保持部材70は複数の導線60を保持する。ここでは、導線保持部材70は7本の導線60を保持する。導線60は、径方向RD外側から径方向RD内側に向かって導線保持部材70に到達し、導線保持部材70で保持される。
複数の導線60は、径方向RD外側から導線保持部材70の周方向CDの中央部にまで周方向CDに並んで延びる。複数の導線60の一部は、導線保持部材70の周方向CDの中央部から導線保持部材70の周方向CD一方側に延び、導線保持部材70の周方向CD一方側に配置された基板80と電気的に接続する。一方、複数の導線60の別の一部は導線保持部材70の周方向CDの中央部から導線保持部材70の周方向CD他方側に配置された端子部70tと電気的に接続する。例えば、導線保持部材70を上方から平面視した場合、複数の導線60の一部は、導線保持部材70の周方向CD反時計回り側に延びて基板80にまで到達する。一方、複数の導線60の別の一部は導線保持部材70の周方向CD時計回り側に延びて端子部70tに到達する。
上述したように、ここでは、導線保持部材70は、本体部72と蓋部74とを備える。本体部72および蓋部74は、それぞれ板状であり、周方向CDに延びる。なお、本体部72の径方向RDに沿った長さは蓋部74の径方向RDに沿った長さと等しい。一方、本体部72の周方向CDの長さは蓋部74の周方向CDの長さよりも大きい。本体部72の一部は蓋部74と軸方向ADに重なり、本体部72の他の一部は蓋部74と軸方向ADに重ならない。端子部70tは本体部72に設けられる。基板80は本体部72と蓋部74との間に配置される。
複数の導線60は、ステータ20の径方向RD外側から導線保持部材70の周方向CDの中央部に向かって径方向RD内側に延び、導線保持部材70の周方向CDの中央部において本体部72と蓋部74とに挟まれる。また、導線保持部材70を上方から平面視した場合、複数の導線60のうち周方向CD一方側に延びる導線60は本体部72と蓋部74との間で挟まれる。一方、複数の導線60のうち周方向CD他方側に延びる導線60は、本体部72と蓋部74との間で挟まれる部分と、本体部72と蓋部74との間で挟まれない部分と有する。
図5は、モータ100内において導線保持部材70および基板80の近傍を拡大した模式的な斜視図である。なお、図5では、図面を簡略化するために、ステータ端子部26以外のステータ20を図示することを省略する。
上述したように、導線60の一部および導線保持部材70の一部はケーシング50に覆われ、導線60の他の一部および導線保持部材70の他の一部はケーシング50に覆われない。導線60は、径方向RDに沿ってケーシング50の外部から内部に向かって導線保持部材70の周方向CDの中央部にまで延びる。ここでは、7本の導線60が周方向CDに並んでケーシング50の外部から内部に向かって延びる。
導線保持部材70には貫通孔70pが設けられる。貫通孔70pは、導線保持部材70の表面を軸方向ADに貫通する。ここでは、3つの貫通孔70pが周方向CDに等間隔に並ぶ。ステータ20のステータ端子部26は貫通孔70pを貫通する。ここでは、3つの導線60は導線保持部材70の周方向CDの中央部から貫通孔70pに向かって導線保持部材70に沿って延びる。貫通孔70pには、ステータ端子部26と電気的に接続する端子部70tが設けられる。
ここでは、導線保持部材70には貫通孔70qが設けられる。貫通孔70qは、導線保持部材70の表面を軸方向ADに貫通する。例えば、3つの貫通孔70qが周方向CDに等間隔に並ぶ。基板80は貫通孔70qの少なくとも一部を覆う。例えば、基板80は貫通孔70qのすべてを覆う。4つの導線60は基板80と電気的に接続する。貫通孔70qが設けられることにより、ケーシング50の成形時に、ケーシング50の材料が導線保持部材70の貫通孔70qから基板80の周囲にまで到達する。このため、ケーシング50は基板80と充分に接触し、基板80の振動を抑制できる。基板80は、導線保持部材70の貫通孔70qと重なる位置に配置されることが好ましい。この場合、基板80をケーシング50にさらに接触させることができ、基板80の振動をさらに抑制できる。
基板80には検出素子82が設けられる。例えば、検出素子82は、図1および図2に示したロータ10の位置を検出する。一例として、検出素子82は、ホール現象を利用して磁界強度を検出するホール素子である。
検出素子82は導線60と電気的に接続される。例えば、基板80には配線がプリントされており、配線の一端に導線60が接続され、配線の他端に検出素子82が接続される。ここでは、検出素子82は基板80の軸方向AD下側に設けられる。検出素子82の周方向CDおよび径方向RDの大きさは貫通孔70qの周方向CDおよび径方向RDの大きさよりも小さい。基板80は、基板80の検出素子82が導線保持部材70の貫通孔70qに対応して導線保持部材70に配置される。
蓋部74は本体部72と軸方向ADに重なって配置される。本体部72の一部は蓋部74と重なり、本体部72の他の一部は蓋部74とは重ならない。貫通孔70pおよび貫通孔70qは本体部72に設けられる。貫通孔70pは、本体部72のうち蓋部74と重ならない位置に設けられる。また、貫通孔70qは、本体部72のうち蓋部74と重なる位置に設けられる。基板80は、本体部72と蓋部74との重なる領域において本体部72と蓋部74との間に配置される。例えば、基板80は、本体部72と蓋部74との間に挟まれる。
本体部72に基板80が取り付けられると、基板80の検出素子82は本体部72の貫通孔70q内に位置する。基板80の検出素子82が本体部72の貫通孔70q内に位置する。複数の貫通孔70qの位置関係は基板80の複数の検出素子82の位置関係と等しい。
以下、図6〜図8を参照して、導線保持部材70および基板80の構成を説明する。
図6(a)は導線保持部材70の本体部72の平面図である。図6(a)は本体部72を下方から視た図である。
本体部72には、他の表面から窪んだ凹部72sが設けられる。本体部72は、矩形部72aと弧形部72bとを備える。矩形部72aおよび弧形部72bは、それぞれ板状であり、周方向CDに延びる。矩形部72aは弧形部72bと連結する。矩形部72aは、平面視した場合、矩形状であり、弧形部72bは、平面視した場合、弧形状である。弧形部72bは、略同じ中心角を有する円弧形状の内周面および外周面を有する。矩形部72aは弧形部72bの外周面のほぼ中央において径方向RD外側に位置する。矩形部72aの四隅には凹部72sが設けられる。さらに、凹部72sは、弧形部72bの中央の内周面側、弧形部72bの一方の端部の内周面側および外周面側にそれぞれ設けられる。
図6(b)は導線保持部材70の蓋部74の平面図である。図6(b)は蓋部74を上方から視た図である。
蓋部74は、矩形部74aと弧形部74bとを備える。矩形部74aおよび弧形部74bは、それぞれ板状であり、周方向CDに延びる。矩形部74aと弧形部74bとは連結する。
矩形部74aは、平面視した場合、矩形状であり、弧形部74bは平面視した場合、弧形状である。弧形部74bは、略同じ中心角を有する円弧形状の内周面および外周面を有する。矩形部74aは弧形部74bの外周面の一方の端部の径方向RD外側に位置する。
蓋部74には軸方向ADの下側の表面から突出した凸部74sが設けられる。矩形部74aの四隅には凸部74sが設けられる。さらに、凸部74sは、弧形部74bの一方の端部の内周面、および、弧形部74bの他方の端部の内周面側および外周面側にそれぞれ設けられる。
矩形部74aの形状および大きさは矩形部72aの形状および大きさと略等しい。また、弧形部74bの径方向RDの長さは弧形部72bの径方向RDの長さと略等しい。ただし、弧形部74bの周方向CDの長さは弧形部72bの周方向CDの長さよりも短い。
図4および図5を参照して上述したように蓋部74が本体部72と軸方向ADに重なって蓋部74は本体部72に取り付けられる。このとき、蓋部74の凸部74sは本体部72の凹部72sと対応する位置にあり、蓋部74の凸部74sは本体部72の凹部72sと係り合う。
図6(c)は本実施形態のモータ100における基板80の平面図である。図6(c)は、基板80を上方から視た図である。
基板80は、板状であり、周方向CDに延びる。基板80には軸方向AD下方に突起した検出素子82が設けられる。検出素子82の位置関係は、図6(a)に示した貫通孔70qの位置関係と等しい。
図7を参照して、導線保持部材70に対するステータ端子部26、導線60および基板80の取り付け方法を説明する。図7(a)は導線保持部材70の本体部72を斜め上方から視た斜視図である。
本体部72の矩形部72aでは、周方向CD両端に凹部72sが設けられる。また、矩形部72aでは、周方向CD中央部において、軸方向ADに凹み、かつ、径方向RDに延びた溝部72rが設けられる。溝部72rの軸方向ADの深さおよび形状は導線60の外形に対応する。ここでは、矩形部72aには7本の溝部72rが設けられる。
弧形部72bには貫通孔70pおよび貫通孔70qが設けられる。貫通孔70qは弧形部72bのうちの矩形部72aに対して周方向CD一方側に位置し、貫通孔70pは弧形部72bのうちの矩形部72aに対して周方向CD一方側に位置する。本体部72を上方から平面視した場合、貫通孔70qは弧形部72bのうちの矩形部72aに対して周方向の反時計回り側に位置し、貫通孔70pは弧形部72bのうちの矩形部72aに対して周方向の時計回り側に位置する。
弧形部72bに規制部70rが設けられる。規制部70rは導線60の位置を規制する。規制部70rは、導線60が溝部72rから貫通孔70pに到達するまでの経路上に位置する。ここでは、弧形部72bには3つの規制部70rが設けられる。例えば、規制部70rは導線60の両側から導線60の位置を規制する。規制部70rは、弧形部72bから軸方向AD上側に延びて、その先端から水平方向に延びる。なお、規制部70rのうちの水平方向に延びた部分の軸方向AD下面と、導線60の軸方向ADの上面とが対向するため、規制部70rにより、導線60が軸方向AD上側に浮きあがることを抑制できる。
図7(b)は、3本の導線60を装着した本体部72の斜視図である。図4〜図5を参照して上述したように、ステータ端子部26が本体部72の貫通孔70pを貫通して本体部72はステータ20に取り付けられる。なお、図7(b)では、ステータ端子部26以外のステータ20を省略している。
ステータ端子部26が本体部72の貫通孔70pを貫通した後、本体部72に端子部70tを形成する。これにより、ステータ端子部26と3本の導線60とは端子部70tを介して電気的に接続する。ここでは、3本の導線60をステータ端子部26と直接接触させる。その後、3本の導線60は本体部72の規制部70rおよび溝部72rに嵌め込まれる。
図7(c)は、基板80を装着した本体部72の斜視図である。図7(c)では、図7(b)の本体部72にさらに基板80を装着する。基板80には予め4本の導線60が接続される。基板80のうち導線60の接続された面が下方を向いて基板80を本体部72に装着する。4本の導線60は本体部72の溝部72rに嵌め込まれる。
その後、図4および図5を参照して上述したように、蓋部74が本体部72および基板80を覆って本体部72に取り付けられる。このとき、図6〜図7に示した本体部72の矩形部72aは蓋部74の矩形部74aによって覆われ、本体部72の弧形部72bの一部は蓋部74の弧形部74bによって覆われる。弧形部72bのうちの中央部および右側端部が蓋部74の弧形部74bによって覆われる。以上のようにして、導線保持部材70に、ステータ端子部26、導線60および基板80が取り付けられる。
なお、検出素子82を本体部72の貫通孔70qに挿入する場合、検出素子82は本体部72の貫通孔70qを貫通してもよい。検出素子82の軸方向ADに沿った長さが本体部72の軸方向ADに沿った長さよりも大きいことより、検出素子82が本体部72の貫通孔70qを貫通できる。
図8(a)は基板80の斜視図である。図8(a)は基板80を斜め上方から視た図である。図8(b)は基板80の側面図である。
基板80の下面には検出素子82および配線84が設けられる。検出素子82は基板80の下面から下方に延びる。配線84は、基板80の下面に沿って延びる。図8では図示していないが、配線84の一端は導線60に接続し、配線84の他端は検出素子82に接続する。
ここでは基板80の配線84は基板80の下面に設けられる。このため、基板80の下面に検出素子82および配線84が設けられる一方、基板80の上面には検出素子82および配線84のいずれも設けられない。したがって、導線60と基板80の配線84とは基板80の下面で接続する。このように、基板80の配線84が基板80の片面のみに設けられることにより、基板80を反転させて作業を行わなくてもよく作業性を向上できる。ただし、基板80の配線84は基板80の両面に設けられてもよい。
図8(c)は本実施形態のモータ100における導線保持部材70および基板80の側面図である。ここでは、検出素子82の軸方向ADに沿った長さが本体部72の軸方向ADに沿った厚さよりも大きい。このため、基板80を導線保持部材70に取り付けると、検出素子82の下端は本体部72の貫通孔70qを通過し、基板80の検出素子82が本体部72の貫通孔70qを軸方向ADに貫通する。
図8(d)は本実施形態のモータ100に実装された導線保持部材70および基板80の側面図である。図1および図2に示したケーシング50が形成されると、導線保持部材70および基板80はケーシング50に覆われる。このとき、検出素子82は、導線保持部材70の表面を構成する本体部72を貫通する。このため、ケーシング50は、検出素子82を覆い、検出素子82を固定できる。
なお、図8(c)および図8(d)では、検出素子82の軸方向ADの下端は本体部72の軸方向ADの下面よりも下にあったが、本発明はこれに限定されない。例えば、検出素子82の軸方向ADに沿った下端の位置は本体部72の軸方向ADに沿った下面と等しくてもよい。あるいは、検出素子82の軸方向ADに沿った下端面は本体部72の軸方向ADに沿った下端面よりも上にあってもよい。この場合、モータ100の軸方向ADに沿った長さが増大することを抑制できる。
なお、図1〜図8を参照した上述の説明では、基板80は本体部72の平坦面に設けられたが、本発明はこれに限定されない。基板80は本体部72に嵌め込まれてもよい。
図9は導線保持部材70の本体部72Aおよび基板80を分解して示した斜視図である。図9に示すように、本体部72Aには固定穴部70gが設けられる。固定穴部70gは、本体部72Aの他の表面よりも軸方向ADに窪んだ凹部である。固定穴部70gは周方向CDに延びる。固定穴部70gの外形は基板80の外形とほぼ等しく、基板80は固定穴部70gに嵌まる。このため、基板80は、本体部72Aに対して周方向CDおよび径方向RDに位置決めされて本体部72Aに固定される。その後、図6(b)に示した蓋部74が基板80および本体部72を覆うように本体部72に蓋部74を取り付ける。基板80を本体部72の固定穴部70gに配置することにより、基板80を本体部72に容易に取り付けることができる。
なお、固定穴部70gの軸方向ADに沿った深さは基板80の軸方向ADに沿った厚さと略等しくてもよい。この場合、導線保持部材70は、蓋部74を備えることなく本体部72のみから構成されてもよい。なお、本体部72に固定穴部70gを設ける場合も、固定穴部70gに貫通孔70qが設けられることが好ましい。
なお、図9を参照した上述の説明では、基板80は本体部72Aに嵌め込んで固定したが、本発明はこれに限定されない。基板80は本体部72に別の手法で固定してもよい。
図10は本実施形態のモータ100における導線保持部材70および基板80Aを分解して示した斜視図である。
導線保持部材70には基板留部72cが設けられる。基板留部72cは軸方向ADに延びる。本実施形態では、本体部72Bに基板留部72cが設けられる。基板留部72cは、本体部72Bの他の表面よりも軸方向AD上側に突起する。例えば、基板留部72cは、幹部70c1と屈曲部70c2とを備える。幹部70c1は軸方向ADに沿って延びており、屈曲部70c2は幹部70c1の上側先端から径方向RDに沿って延びる。ここでは、本体部72Bのうちの基板80Aの取付位置の外側に4つの基板留部72cが設けられる。
基板留部72cが基板80Aの取付位置よりも径方向RD内側に位置する場合、基板留部72cの屈曲部70c2は径方向RDに沿って外側に延びる。また、基板留部72cが基板80Aの取付位置よりも径方向RD外側に位置する場合、基板留部72cの屈曲部70c2は径方向RDに沿って内側に延びる。導線保持部材70に基板80Aが挿入されると、屈曲部70c2の下面は基板80Aの上面と対向する。
なお、本体部72Bには貫通孔70c3が設けられる。貫通孔70c3は本体部72Bを軸方向ADに貫通する。貫通孔70c3は、屈曲部70c2に対応する位置に設けられる。貫通孔70c3が基板80Aの取付位置のうちの内周面側に位置する場合、貫通孔70c3は径方向RDに沿って外側に延びる。また、貫通孔70c3が基板80の取付位置のうちの外周面側に位置する場合、貫通孔70c3は径方向RDに沿って内側に延びる。このように、幹部70c1、屈曲部70c2および貫通孔70c3の設けられた本体部72Bは、軸方向上側及び下側の形状を規定する2つの金型を用いて好適に作製される。
基板80Aの内周面および外周面は周方向CDに沿う。基板80Aには鉤受部80cが設けられる。鉤受部80cは、基板80Aの外周面から径方向RDに凹む。ここでは、基板80Aには、導線保持部材70の4つの基板留部72cに対応して4つの鉤受部80cが設けられる。鉤受部80cが基板80Aの内周面側に位置する場合、鉤受部80cは径方向RDに沿って外側に延びる。また、鉤受部80cが基板80Aの外周面側に位置する場合、鉤受部80cは径方向RDに沿って内側に延びる。
導線保持部材70に基板80Aが挿入されると、導線保持部材70の基板留部72cは基板80Aの鉤受部80cと係り合う。このため、導線保持部材70は基板80Aを固定できる。
なお、図10を参照した説明では、導線保持部材70に基板留部72cが設けられ、基板80Aに窪んだ鉤受部80cが設けられ、導線保持部材70の基板留部72cが基板80Aの鉤受部80cと係り合ったが、本発明はこれに限定されない。基板80Aに窪んだ鉤受部80cが設けられることなく、導線保持部材70の基板留部72cが基板80Aと係り合ってもよい。
図11は、基板80の取り付けられた導線保持部材70の斜視図である。導線保持部材70は突起部76を備える。本実施形態では、突起部76は蓋部74Aの上側に位置する。突起部76の軸方向AD最上部分である頂部には軸方向ADに窪んだ頂部穴が設けられる。なお、突起部76は導線保持部材70とは別の部品であってもよく、単一の部品であってもよい。突起部76が導線保持部材70とは別の部品である場合、金型の形状に応じて突起部76の位置を変更することができる。あるいは、突起部76が導線保持部材70と単一の部品である場合、部品点数を削減できる。
ケーシング50を成形する際に導線保持部材70に対して金型を配置する場合、導線保持部材70の位置を固定するために金型のピンを導線保持部材70に押し当てる。その後、金型のピンの近傍から樹脂を注入する。このとき、金型のピンは突起部76の頂部穴に押し当てることが好ましい。この場合、突起部76により、金型のピンが押し当てられても、導線保持部材70の変形を抑制できる。また、ケーシング50のうち金型のピンを抜いた箇所からわずかに水が浸入する可能性があるが、浸入した水は突起部76の頂部穴に溜まる。頂部穴の設けられた突起部76により、金型のピンが当接する突起部76の頂部穴から基板80までの距離を長くでき、浸入した水が導線保持部材70および基板80に到達することを抑制できる。
以上、図面(図1〜図11)を参照して本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施できる。また、上記の実施形態に開示される複数の構成要素は適宜改変可能である。例えば、ある実施形態に示される全構成要素のうちのある構成要素を別の実施形態の構成要素に追加してもよく、または、ある実施形態に示される全構成要素のうちのいくつかの構成要素を実施形態から削除してもよい。
また、図面は、発明の理解を容易にするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚さ、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の構成は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、図1〜図11を参照して上述したモータ100では、ケーシング50がステータ20に加えて基板80を覆ったが、本発明はこれに限定されない。ケーシング50は基板80を覆わなくてもよい。この場合、ケーシング50を形成した後でも、基板80の交換を容易にできる。
また、図1〜図11を参照して上述したモータ100では、ケーシング50は、
ステータ20だけでなく導線保持部材70を覆っていたが、本発明はこれに限定されない。ケーシング50は導線保持部材70を覆わなくてもよい。この場合、ケーシング50を形成した後でも、導線保持部材70の交換を容易にできる。
また、図1〜図11を参照して上述したモータ100では、ケーシング50の筒状部52および天井部54は一体化されていたが、本発明はこれに限定されない。筒状部52および天井部54は分離して設けられてもよい。
また、図1〜図11を参照して上述したモータ100では、ケーシング50は、筒状部52および天井部54の一体化されたケーシング50と、ケーシング50とは分離可能なカバー56とを備えていたが、本発明はこれに限定されない。ケーシング50のケーシング50およびカバー56は一体的に設けられてもよい。
また、図1〜図11を参照して上述したモータ100では、導線保持部材70は、本体部72と蓋部74との2つの部材から構成されたが、本発明はこれに限定されない。導線保持部材70は1つの部材から構成されてもよい。例えば、導線保持部材70は、蓋部74を備えることなく本体部72のみから構成されてもよい。
また、図1〜図11を参照して上述したモータ100では、ベアリング30およびベアリング40はボールベアリングであったが、本発明はこれに限定されない。ベアリング30およびベアリング40は他の方式であってもよい。例えば、ベアリング30およびベアリング40は、すべり軸受であってもよく、流体軸受けであってもよい。
本発明は、例えば、モータに好適に利用できる。
10 ロータ
20 ステータ
50 ケーシング
60 導線
70 導線保持部材
72 本体部
74 蓋部
80 基板
100 モータ

Claims (12)

  1. 軸方向に延びる回転軸を備え、前記回転軸を中心に回転するロータと、
    前記ロータと対向し、前記回転軸を中心に環状に配置されたステータコアと、前記ステータコアに巻かれたコイルと、前記コイルと電気的に接続されたステータ端子部とを備えるステータと、
    前記ステータを覆うケーシングと、
    導線を保持する導線保持部材と、
    前記ケーシング内に配置され、前記導線と電気的に接続された検出素子の設けられた基板と
    を備えるモータであって、
    前記導線保持部材には前記基板が取り付けられ、
    前記導線保持部材には前記ステータ端子部と電気的に接続する端子部が設けられる、モータ。
  2. 前記導線保持部材は周方向に延びる平板形状であり、
    前記端子部と前記基板とは周方向に離れて位置する、請求項1に記載のモータ。
  3. 前記導線保持部材は前記基板の少なくとも一部を覆う、請求項1または2に記載のモータ。
  4. 前記ケーシングは前記ステータおよび前記基板を覆う、請求項1から3のいずれかに記載のモータ。
  5. 前記導線保持部材には、軸方向に貫通する貫通孔が設けられ、
    前記基板は、前記貫通孔の少なくとも一部を覆う、請求項4に記載のモータ。
  6. 前記検出素子は、前記貫通孔を介して前記導線保持部材を貫通し、
    前記ケーシングは前記導線保持部材を貫通する前記検出素子を覆う、請求項5に記載のモータ。
  7. 前記導線保持部材には軸方向に窪んだ固定穴部が設けられ、
    前記基板は、前記導線保持部材の前記固定穴部に配置される、請求項1から6のいずれかに記載のモータ。
  8. 前記導線保持部材は軸方向に延びる基板留部を備え、
    前記基板は、前記導線保持部材の前記基板留部と係り合い、径方向に凹む鉤受部を備える、請求項1から7のいずれかに記載のモータ。
  9. 前記導線保持部材は、板状の本体部と、前記本体部に取り付けられる蓋部とを備える、請求項1から8のいずれかに記載のモータ。
  10. 前記本体部と前記蓋部とは前記基板を挟む、請求項9に記載のモータ。
  11. 前記本体部と前記蓋部とは前記導線を挟む、請求項9または10に記載のモータ。
  12. 前記導線保持部材は、軸方向に凹んだ頂部穴の設けられた突起部を備える、請求項1から11のいずれかに記載のモータ。
JP2017190034A 2017-09-29 2017-09-29 モータ Pending JP2019068553A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017190034A JP2019068553A (ja) 2017-09-29 2017-09-29 モータ
CN201810987186.2A CN109586467A (zh) 2017-09-29 2018-08-28 马达

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017190034A JP2019068553A (ja) 2017-09-29 2017-09-29 モータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019068553A true JP2019068553A (ja) 2019-04-25

Family

ID=65919693

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017190034A Pending JP2019068553A (ja) 2017-09-29 2017-09-29 モータ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2019068553A (ja)
CN (1) CN109586467A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023188540A1 (ja) * 2022-03-30 2023-10-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 モータ及びモータの製造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110247500B (zh) * 2019-07-31 2024-02-13 广州市瑞宝电器有限公司 一种步进电机

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023188540A1 (ja) * 2022-03-30 2023-10-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 モータ及びモータの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN109586467A (zh) 2019-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9172283B2 (en) Electric motor
JP6349719B2 (ja) インナーロータ型モータ
CN108206598B (zh) 电机装置及其定子
JP2003224948A (ja) 電動機
JP2014099971A (ja) モータ
JP6281250B2 (ja) モータ
US11056953B2 (en) Stator unit, motor, and fan motor
JP6248433B2 (ja) モータ
JP2020088981A (ja) ステータユニット、モータ、および、送風装置
KR20080078950A (ko) 모터
JP6648569B2 (ja) 車両用モータ駆動制御装置
JP2019068553A (ja) モータ
KR20080078948A (ko) 모터
JP2015116119A (ja) モータ
US10958124B2 (en) Motor
JP6229331B2 (ja) モータ
JP2019161894A (ja) モータ
JP7271537B2 (ja) モーター
JP2019030112A (ja) モータ
CN112583171A (zh) 定子和马达
JPWO2020080548A1 (ja) モータ
KR100883596B1 (ko) 모터
JP2018174677A (ja) モータ
JP6969393B2 (ja) モータ
JP7363287B2 (ja) モータおよび送風装置