JP2009050096A - ブラシレスモールドモータ - Google Patents

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紘至 勝本
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浩通 下防
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尚彦 花岡
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Abstract

【課題】回転子のロックなどに起因した過電流による固定子巻線の異常な発熱をより確実に検出できるラシレスモールドモータを提供する。
【解決手段】3相直流ブラシレスモールドモータMの各相の固定子巻線3のスロット内それぞれに温度ヒューズ28を挿入、配置し、各温度ヒューズ28を電気的に直列接続する。また、モールド樹脂6として温度ヒューズ28の遮断温度よりも低い温度でモールドされるものを用いる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、固定子を備えたモータケーシングが、モールド樹脂により固定子を一体にモールド成形されて成るブラシレスモールドモータに関するものである。
従来、モータにおいて、防振性や信頼性などを確保するために、固定子全体をモールド樹脂によりモールドすることが行われている。そして、この種モールドモータでは、回転子のロックなどに起因した過電流による固定子巻線の異常な発熱を検知するために、1個の温度ヒューズを電源から固定子巻線への電源ラインに設け、温度ヒューズの動作温度以上に固定子巻線が温度上昇すると、温度ヒューズが溶断して固定子巻線への電流を遮断する構成が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
また近年では、直流ブラシレスモータにおいても、固定子全体をモールドし、温度ヒューズを設けて固定子巻線への電流を遮断することも広く行われている。
特開平9−46976号公報(段落[0011]、図1、図2)
従来のモールドモータ、特に例えば多相の直流ブラシレスモールドモータの場合には、特定の固定子巻線に近接して1個の温度ヒューズを配置しても、モールド樹脂の熱伝導性によって温度ヒューズに他の固定子巻線の温度上昇による熱が伝わったり、各固定子巻線に電流を通流するための駆動回路を構成するスイッチング素子の発熱がモールド樹脂にこもって温度ヒューズにこのスイッチング素子の熱が伝わったりすることもあり、1つの特定の固定子巻線の温度上昇を安定して検出することができないという問題があった。
一方、温度ヒューズに代えて、あるいは、温度ヒューズに加えて、サーミスタなどの温度検知素子を用いた入力制限システムを設け、温度検知素子により検知した温度に伴い各固定子巻線への電流制限を行うことも考えられているが、このような温度により抵抗値が変化するだけで電気的に遮断しないアナログ素子を用いた入力制限システムは、アメリカ保険業者安全試験所(Underwriters Laboratories Inc.)が発行する規格(以下、これをUL規格という)では、温度ヒューズのように電源を完全に遮断するものではないことを理由に承認されないことがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、回転子のロックなどに起因した過電流による固定子巻線の異常な発熱をより確実に検出できるようにすることを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明にかかるブラシレスモールドモータは、電源から前記各固定子巻線への電源ラインの途中に設けられ、異なる相の前記固定子巻線の遮断温度以上の温度上昇を検知して前記電源ラインを電気的に遮断する複数個の温度ヒューズを備えることを特徴としている(請求項1)。
また、本発明にかかるブラシレスモールドモータは、前記固定子巻線が3相用であり、少なくとも2個の前記温度ヒューズが各相の前記固定子巻線間に配設されていることを特徴としている(請求項2)。
また、本発明にかかるブラシレスモールドモータは、前記固定子巻線が3相用であり、2個の前記温度ヒューズが異なる2相の前記固定子巻線に近接して配設されていることを特徴としている(請求項3)。
また、本発明にかかるブラシレスモールドモータは、前記各温度ヒューズが、前記固定子鉄心のスロット内に配設されるものであり、前記各温度ヒューズの折り曲げられたリード部分には熱収縮チューブの被装などの絶縁処理が施されていることを特徴としている(請求項4)。
また、本発明にかかるブラシレスモールドモータは、前記各温度ヒューズが電気的に直列に接続されていることを特徴としている(請求項5)。
また、本発明にかかるブラシレスモールドモータは、前記モールド樹脂が、前記温度ヒューズの遮断温度よりも低い温度でモールドされるものであることを特徴としている(請求項6)。
また、本発明にかかるブラシレスモールドモータは、モータ内部の温度を検知するサーミスタなどの温度検知素子により検知した温度に伴い、前記各固定子巻線への電流制限を行う温度検知・電流制限部を更に備え、電流制限を行うときの前記温度検知素子の作動範囲が、前記温度ヒューズの遮断温度よりも低く設定されていることを特徴としている(請求項7)。
請求項1の発明によれば、電源ラインを電気的に遮断する複数個の温度ヒューズを設けたため、回転子のロックや過負荷運転による固定子巻線の温度上昇があった場合に、複数個の温度ヒューズにより異なる相の固定子巻線の遮断温度以上の温度上昇を検知するため、従来のようにモールド樹脂の熱伝導性により特定の固定子巻線以外の発熱や駆動回路のスイッチング素子の発熱を検知して温度ヒューズが誤作動するようなこともなく、回転子のロックや過負荷運転などに起因した過電流による固定子巻線の異常な発熱をより確実に検知して電源ラインを遮断することができる。
ところで、3相ブラシレスモールドモータの場合、温度ヒューズを隣接する固定子巻線間に配置したときにおける通電時の過熱パターンとして、
(a)温度ヒューズの片側の固定子巻線から過熱されるパターン、
(b)温度ヒューズの反対側の固定子巻線から過熱されるパターン、
(c)温度ヒューズの両側の固定子巻線から過熱されるパターン、
の3つのパターンがあり、請求項2の発明のように、少なくとも2個の温度ヒューズを各相の固定子巻線間に配設すると、いずれかの温度ヒューズはその両側の固定子巻線からの発熱を検知できる。
したがって、請求項2の発明によれば、3相ブラシレスモールドモータにおいて、各温度ヒューズのうちいずれかは必ずその両側の固定子巻線からの発熱を検知するため、回転子のロックや過負荷運転などに起因した過電流による固定子巻線の異常な発熱をより確実に検知することが可能になる。
また、請求項3の発明によれば、3相ブラシレスモールドモータでは、通電時に異なる2相の固定子巻線に電流が流れるため、2個の温度ヒューズを異なる2相の固定子巻線の例えば上面に近接して配設することで、回転子のロックや過負荷運転などに起因した過電流による固定子巻線の異常な発熱をより確実に検知することが可能になる。
また、請求項4の発明によれば、各温度ヒューズの折り曲げられたリード部分に熱収縮チューブを被装したため、各温度ヒューズを固定子鉄心のスロット内に挿入する場合に、温度ヒューズへの半田熱の影響を極力抑制することができ、しかも熱収縮チューブにより電気的絶縁性を確保することができ、温度ヒューズの信頼性を維持することが可能なる。
また、請求項5の発明によれば、各温度ヒューズを電気的に直列に接続すると、各温度ヒューズのうちいずれかは必ずその両側の固定子巻線からの発熱を検知できるため、回転子のロックや過負荷運転などに起因した過電流による固定子巻線の異常な発熱をより確実に検知して速やかに電源ラインを遮断することが可能になる。
また、請求項6の発明によれば、モールド樹脂として温度ヒューズの遮断温度よりも低い温度でモールドされるものを用いるため、モールド時の熱により温度ヒューズが溶断することもなく、回転子のロックや過負荷運転などに起因した過電流による固定子巻線の異常な発熱をより確実に検知することができる。
また、請求項7の発明によれば、電流制限を行うときの作動範囲が温度ヒューズの遮断温度よりも低い温度検知素子から成る温度検知・電流制限部を備えたため、温度検知・電流制限部と温度ヒューズによる2段の異常発熱の検知が可能になり、回転子のロックや過負荷運転などに起因した過電流による固定子巻線の異常な発熱をよりいっそう確実に検知することができる。更に、温度検知・電流制限部に動作不良などが発生しても、温度ヒューズにより異常発熱を検知でき、より優れたフェールセーフ機能を有するブラシレスモータを提供することが可能になる。
本発明を3相直流ブラシレスモールドモータに適用した場合の一実施形態について図1ないし図4を参照して説明する。なお、図1はモータの縦断面図、図2はモータ制御回路部のブロック結線図、図3は温度ヒューズと固定子巻線との配置関係の説明図、図4は熱収縮チューブが被装された温度ヒューズの外観図である。
本実施形態における3相直流ブラシレスモールドモータM(以下、単にモータMとも称する)は、図1に示すように構成されている。即ち、固定子鉄心1に形成された複数個のスロットに、インシュレータ2を介して3相分固定子巻線3(以下では、U,V,W相の固定子巻線をそれぞれ固定子巻線3u,3v,3wとも称する)が巻回されて固定子4が形成され、この固定子4が後述する駆動回路を設けた配線基板5と共にモールド樹脂によって筒状に一体成形されている。このとき、モールド樹脂6によって一体成形する際、第1ベアリングブラケット7も一体成形されている。
このように、固定子4、配線基板5、第1ベアリングブラケット7をモールド樹脂6によって一体成形することによってモータケーシング8が構成されている。
更に、図1に示すように、モータケーシング8の内周には回転子10が挿入され、この回転子10は、中心にシャフト11が嵌挿されたコア12と、該コア12に外嵌された円筒状の回転子マグネット13とから成り、第1ベアリングブラケット7に保持された第1ボールベアリング14と、第2ベアリングブラケット15に保持された第2ボールベアリング16とによって回転子10が回転自在に支持されている。
なお、図1中の20は放熱フィン21が形成されたモータカバー、22,23はモータカバー20の端部に外嵌されたクッションラバー及び保持リング、24は配線基板5の駆動回路等と図外の外部制御装置とを接続するために外部に導出されて保護チューブ25が被装されたリードワイヤ、26はリードワイヤ24の先端に取り付けられたコネクタである。
ところで、図1に示す3相直流ブラシレスモールドモータMでは、図3に示すように、各相の固定子巻線3用のスロット内に1個ずつ合計3個の温度ヒューズ28が挿入、配置され、これら各温度ヒューズ28の折り曲げられたリード部分には、図4に示すように熱収縮チューブ29が被装され、この熱収縮チューブ29により、配線基板5に半田付けする際の温度ヒューズ28への半田熱の影響を極力抑制することができると共に、電気的絶縁性を確保することができる。
また、各温度ヒューズ28も含め、配線基板5に実装された駆動回路等は図2に示すように結線されてモータ制御回路部が構成されている。
即ち、図2に示すように、例えば図外のAC200Vの商用交流電源を整流、平滑化してモータ駆動に必要な例えばDC280Vの直流の駆動電源電圧Vmが形成され、図外の安定化電源部により例えばDC15Vの安定な直流の制御電源電圧Vccが形成され、これら駆動電源電圧Vm、及び、制御電源電圧Vccがロジック部31に供給される。
また、ロジック部31は、外部制御装置により形成されるモータMの速度指令としてPWM制御のデューティを決定するDC入力信号Vspを取り込むと共に、モータ駆動部33のモータへの給電をフィードバック制御するために外部制御装置により形成される回転検出パルスPGを取り込み、外部制御装置では、周知のブラシレスモータの速度のフィードバック制御と同様、取り込んだ回転検出パルスPGのパルス周期からモータの回転速度を検出する。
このとき、外部制御装置では、検出した回転速度と設定された目標速度との誤差(ずれ)を検出し、検出した誤差に応じて変化する、換言すればモータMの回転速度が目標速度より遅くなる程大きくなるDC入力信号Vspを形成してロジック部31に出力する。
更に、ロジック部31は、後述するモータ駆動部33のインバータ回路の駆動を制御するPWM回路を備え、このPWM回路により、回転検出パルスPGに基づきインバータ回路の各スイッチング素子をPWM制御で高周波スイッチングする。
そして、モータ駆動部33は、FET、IGBT等の電力用のスイッチング素子を用いた周知の3相フルブリッジから成るインバータ回路を備え、PWM回路の各相のスイッチング制御出力(例えば相毎に2出力)に基づき、インバータ回路の各スイッチング素子が、例えば数十KHzのPWM制御で高周波スイッチングされてモータMが給電駆動されるようになっている。
また、外部制御装置には、回転子10の位置を検出する例えば3個のホールICの時々刻々の位置情報の信号が入力され、これらの信号の処理により、例えば、3相のPWM制御に必要な各相1対の計6個のタイミングゲートパルス等が形成されてロジック部31のPWM回路に出力されるとともに、モータMのロータ回転に同期した電気角30度毎の回転検出パルスPG、すなわち、12ppr(pprはパルス/1回転)の回転検出パルスPGが形成され、この回転検出パルスPGがロジック部31に出力される。
また、ロジック部31のPWM回路は、DC入力信号Vspを信号波とし、この信号波と自走発振等によって形成した高周波数(前記数十KHz)の三角波(或いは鋸波)の搬送波とのレベル比較により、DC入力信号Vspに応じてデューティ(通電期間)が変化するPWM信号を形成し、このPWM信号と外部制御装置から入力された前記の各タイミングゲートパルスに基づき、各相のスイッチング制御出力を形成してインバータ回路に供給する。なお、図2中のGNDはグラウンド(接地)を示す。
こうして、DC入力信号Vspのフィードバック制御に基づくモータ駆動部33のインバータ回路の高周波スイッチングにより、モータMは3相のPWM制御で駆動されて設定された目標速度で回転する。
ところで、各相の固定子巻線3用のスロット内にそれぞれ配置された温度ヒューズ28は、図2に示すように、駆動電源電圧Vmの電源ラインの途中に直列接続の状態で配置されており、その結果、モータMの通電時における
(a)温度ヒューズの片側の固定子巻線から過熱されるパターン、
(b)温度ヒューズの反対側の固定子巻線から過熱されるパターン、
(c)温度ヒューズの両側の固定子巻線から過熱されるパターン、
の3つの過熱パターンに対して、3個の温度ヒューズ28のうちいずれかはその両側の固定子巻線3からの発熱を検知することができるのである。
更に、図2に示すように、ロジック部31は、電流制限を行うときの作動範囲が温度ヒューズの遮断温度よりも低い正温度特性を有する温度検知素子から成る温度検知・電流制限部35を備えており、モータMの固定子巻線3やインバータ回路のスイッチング素子などの異常発熱により、温度検知素子の温度が上昇すると、それに比例して増加する温度検知素子の抵抗値の変化により、温度検知・電流制限部35はモータMの固定子巻線3への電流の制限(電流遮断も含む)などを行う。このとき、電流制限を行うときの作動範囲が温度ヒューズ28の遮断温度よりも低い温度検知素子が選定されているため、温度検知・電流制限部35と温度ヒューズ28による2段の異常発熱の検知が可能となる。
従って、上記した実施形態によれば、3相直流ブラシレスモールドモータMの各相の固定子巻線3のスロット内それぞれに温度ヒューズ28を挿入、配置したため、各温度ヒューズ28のうちいずれかは必ずその両側の固定子巻線3からの発熱を検知することができ、回転子10のロックや過負荷運転などに起因した過電流による固定子巻線3の異常な発熱をより確実に検知することができる。
また、各温度ヒューズ28の折り曲げられたリード部分に熱収縮チューブ29を被装したため、各温度ヒューズ28を固定子鉄心1のスロット内に挿入する場合に、温度ヒューズ28への半田熱の影響を極力抑制することができ、しかも熱収縮チューブ29により電気的絶縁性を確保することができ、温度ヒューズ28の信頼性を維持することができる。
更に、各温度ヒューズ28を電気的に直列に接続したため、各温度ヒューズ28のうちいずれかは必ずその両側の固定子巻線3からの発熱を検知でき、その結果、回転子10のロックや過負荷運転などに起因した過電流による固定子巻線3の異常な発熱をより確実に検知して速やかに電源ラインを遮断することができる。
また、モールド樹脂6として温度ヒューズ28の遮断温度よりも低い温度でモールドされるものを用いたことにより、モールド時の熱により温度ヒューズが溶断することを防止できる。
更に、電流制限を行うときの作動範囲が温度ヒューズ28の遮断温度よりも低い正温度特性の温度検知素子から成る温度検知・電流制限部35を設けたため、温度検知・電流制限部35と温度ヒューズ28による2段の異常発熱の検知を行うことができ、温度検知・電流制限部35に動作不良などが発生しても、温度ヒューズ28により異常発熱を検知できて、より優れたフェールセーフ機能を有し信頼性の高いモータMを提供することができる。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
例えば、図5に示すように、3相直流ブラシレスモールドモータMにおいて、2個の温度ヒューズ28を、異なる2相の固定子巻線3(例えばU,V相の固定子巻線3u,3v)の上面など近接して配設してもよい。
このような構成にすると、モータMの通電時、異なる2相の固定子巻線に電流が流れるため、異なる2相の固定子巻線3に近接して配設した両温度ヒューズ28により、回転子10のロックや過負荷運転などに起因した過電流による固定子巻線の異常な発熱が確実に検知される。
また、上記した実施形態では、ロジック部31に温度検知・電流制限部35を設け、温度検知・電流制限部35と温度ヒューズ28による2段での異常発熱の検知を可能にする場合について説明したが、温度検知・電流制限部35は必ずしも設ける必要はない。
また、上記した実施形態では、3相直流ブラシレスモールドモータMを例として説明したが、4相以上の多相直流ブラシレスモールドモータにも本発明を適用できるのは勿論である。
更に、上記した実施形態では、3相直流ブラシレスモールドモータMの各相の固定子巻線3のスロット内にそれぞれ温度ヒューズ28を配置したが、要するに各温度ヒューズ28が各相の固定子巻線間に配設されていればよく、少なくとも2個の温度ヒューズ28が固定子巻線間に配設されていればよい。
本発明の一実施形態における3相直流ブラシレスモールドモータの縦断面図である。 本発明の一実施形態におけるモータ制御回路部のブロック結線図である。 本発明の一実施形態における温度ヒューズと固定子巻線との配置関係の説明図である。 本発明の一実施形態における熱収縮チューブが被装された温度ヒューズの外観図である。 本発明の他の実施形態における温度ヒューズと固定子巻線との配置関係の説明図である。
符号の説明
1…固定子鉄心
3(3u,3v,3w)…固定子巻線
4…固定子
6…モールド樹脂
8…モータケーシング
28…温度ヒューズ
29…熱収縮チューブ
35…温度検知・電流制限部

Claims (7)

  1. 固定子鉄心に多相の固定子巻線が巻回された固定子を備えたモータケーシングが、モールド樹脂により前記固定子を一体にモールド成形されて成るブラシレスモールドモータにおいて、
    電源から前記各固定子巻線への電源ラインの途中に設けられ、異なる相の前記固定子巻線の遮断温度以上の温度上昇を検知して前記電源ラインを電気的に遮断する複数個の温度ヒューズを備えることを特徴とするブラシレスモールドモータ。
  2. 前記固定子巻線が3相用であり、少なくとも2個の前記温度ヒューズが各相の前記固定子巻線間に配設されていることを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモールドモータ。
  3. 前記固定子巻線が3相用であり、2個の前記温度ヒューズが異なる2相の前記固定子巻線に近接して配設されていることを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモールドモータ。
  4. 前記各温度ヒューズが、前記固定子鉄心のスロット内に配設されるものであり、
    前記各温度ヒューズの折り曲げられたリード部分には熱収縮チューブの被装などの絶縁処理が施されていることを特徴とする請求項2または3に記載のブラシレスモールドモータ。
  5. 前記各温度ヒューズが電気的に直列に接続されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のブラシレスモールドモータ。
  6. 前記モールド樹脂が、前記温度ヒューズの遮断温度よりも低い温度でモールドされるものであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のブラシレスモールドモータ。
  7. モータ内部の温度を検知するサーミスタなどの温度検知素子により検知した温度に伴い、前記各固定子巻線への電流制限を行う温度検知・電流制限部を更に備え、
    電流制限を行うときの前記温度検知素子の作動範囲が、前記温度ヒューズの遮断温度よりも低く設定されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のブラシレスモールドモータ。
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