JP2021156730A - 温度検出装置及び配線部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度検出対象の導線に短時間でかつ導線の形状に依らずに組み付けることができる温度検出装置、及びその温度検出装置を備えた配線部品を提供する。【解決手段】本発明の一態様において、導線2の温度を検出する温度検出装置であって、その内面に接するように導線2を設置することができる第1の凹部111を有する導線ホルダ11と、導線2の温度を検知する温度センサ13と、温度センサ13を保持すると共に、第2の凹部121を有するセンサカバー12と、を備え、第1の凹部111と第2の凹部121により形成される貫通孔15に導線2を収容するように、導線2を挟み込んだ状態で導線ホルダ11にセンサカバー12を取り付けることにより、導線2に組み付けることができる、温度検出装置1を提供する。【選択図】図2

Description

本発明は、温度検出装置及び配線部品に関する。
従来、回転電機のコイルに組みつけて用いられ、コイルの温度を検出する温度検出装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の温度検出装置は、サーミスタ素子と、サーミスタ素子をコイルに保持するホルダとを備え、ホルダは、サーミスタ素子の感熱体の一部を保持する感熱体ホルダと、サーミスタ素子の電線を保持する電線ホルダとを備えている。
また、特許文献1に記載の温度検出装置は、その製造過程においてコイルに組み付けられる。具体的には、特許文献1に記載の温度検出装置の製造工程は、サーミスタ素子を電線ホルダに組み付ける工程と、電線ホルダの把持部に平角線形状のコイル要素を嵌める工程と、感熱体ホルダの把持部に平角線形状のコイル要素を嵌める工程と、ポッティングにより樹脂を供給して硬化させることによりサーミスタ素子の感熱体をコイル要素に固定する工程と、コイル要素、感熱体ホルダ、電線ホルダ、及びサーミスタ素子が組み付けられた構造を金型の内側に配置し、樹脂モールドを射出成形することにより、これらを一体的に固定する工程などを含む。
特開2019−12083号公報
しかしながら、特許文献1に記載の温度検出装置は、その製造過程においてコイルに組み付けられるため、コイルへの組み付けに長い時間を要する。また、上記の電線ホルダや感熱体ホルダの把持部にコイル要素を嵌める工程において、把持部の先端に設けられた把持爪を平角線形状のコイル要素の裏面の縁に引っ掛けて固定するため、コイル要素が丸線形状の場合、電線ホルダや感熱体ホルダをコイル要素に固定することができない。
したがって、本発明の目的は、温度検出対象の導線に短時間でかつ導線の形状に依らずに組み付けることができる温度検出装置、及びその温度検出装置を備えた配線部品を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、導線の温度を検出する温度検出装置であって、その内面に接するように前記導線を設置することができる第1の凹部を有する導線ホルダと、前記導線の温度を検知する温度センサと、前記温度センサを保持すると共に、第2の凹部を有するセンサカバーと、を備え、前記第1の凹部と前記第2の凹部により形成される貫通孔に前記導線を収容するように、前記導線を挟み込んだ状態で前記導線ホルダに前記センサカバーを取り付けることにより、前記導線に組み付けることができる、温度検出装置を提供する。
本発明によれば、温度検出対象の導線に短時間でかつ導線の形状に依らずに組み付けることができる温度検出装置、及びその温度検出装置を備えた配線部品を提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る温度検出装置の導線に組み付けられた状態を示す斜視図である。 図2は、図1に記載の切断線A−Aで切断された、導線に組み付けられた温度検出装置の垂直断面図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態に係る導線ホルダの斜視図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態に係るセンサカバーの斜視図である。 図5は、本発明の第1の実施の形態に係る温度センサの構成を示す上面図である。 図6は、本発明の第1の実施の形態に係る他の温度センサの構成を示す上面図である。 図7(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る温度検出装置が取り付けられたモータ装置の斜視図である。図7(b)はモータ装置の側面図である。 図8(a)は、本発明の第2の実施の形態に係る温度検出装置の導線に組み付けられた状態を示す斜視図である。図8(b)は、本発明の第2の実施の形態に係る温度検出装置が取り付けられたモータ装置の斜視図である。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る温度検出装置1の導線2に組み付けられた状態を示す斜視図である。図2は、図1に記載の切断線A−Aで切断された、導線2に組み付けられた温度検出装置1の垂直断面図である。
温度検出装置1は、モータなどの電力機器や装置への給電用の線状の導体である導線2の温度を検出する温度検出装置であって、その内面に接するように導線2を設置することができる第1の凹部111を有する導線ホルダ11と、導線2の温度を検知する温度センサ13と、温度センサ13を保持すると共に、第2の凹部121を有するセンサカバー12と、を備える。
第1の凹部111と第2の凹部121により形成される貫通孔15に導線2を収容するように、導線2を挟み込んだ状態で導線ホルダ11にセンサカバー12を取り付けることにより、温度検出装置1を導線2に組み付けることができる。
温度検出装置1を導線2に確実に固定し、かつ温度センサ13の感熱部と導線2との距離のバラつきを抑えるために、センサカバー12を導線ホルダ11に取り付けたときに第1の凹部111と第2の凹部121により形成される貫通孔15が導線2に対応する形状を有し、貫通孔15の内面(第1の凹部111と第2の凹部121の内面)が導線2に密着して固定する。図1、図2に示される例では、導線2は丸線形状を有し、貫通孔15は導線2と同じ丸線形状(円柱形状)を有する。
温度検出装置1は、導線ホルダ11とセンサカバー12で挟み込むことにより導線2に固定されるため、貫通孔15の形状を導線2の形状に合わせれば、導線2の形状に依らずに導線2に組み付けることができる。例えば、導線2が平角線形状を有する場合は、第1の凹部111と第2の凹部121は、貫通孔15が導線2と同じ平角線形状(直方体)になるような形状を有する。また、導線2の温度検出装置1を固定する部分がその長さ方向に沿って湾曲している場合は、それに応じて貫通孔15もその長さ方向に沿って湾曲させることができる。
センサカバー12の第2の凹部121の内面を導線2に面接触させることにより、導線2の熱を効率的にセンサカバー12及び温度センサ13へ伝えることができ、それによって温度センサ13による導線2の温度の計測精度が向上する。
センサカバー12は、導線ホルダ11への取付を容易かつ短時間で行うため、ネジなどの固定用部品を用いることなく導線ホルダ11に取り付けられることが好ましい。すなわち、導線ホルダ11とセンサカバー12のいずれか一方又は両方が、センサカバー12を導線ホルダ11に取り付けるための取付部を有することが好ましい。
図1、図2に示される例では、導線ホルダ11とセンサカバー12が、スナップフィット構造を構成する取付部である、先端に突起を有する弾性部124と突起受け部112とをそれぞれ有する。このスナップフィット構造については後述する。
図3は、導線ホルダ11の斜視図である。導線ホルダ11は、上述の第1の凹部111と突起受け部112とを有する。導線2が配線された空間の壁面などに導線ホルダ11が固定されている場合、導線2を第1の凹部111に入れ込むことにより、導線2の位置を決定することができる。導線ホルダ11は、導線ホルダ11を壁面などに固定するための、ネジ止め用の孔を有する突起などの固定部を有していてもよい。
導線2によって給電される機器や装置は、複数がそれぞれ所定の位置に配置されるため、それらの間を電気的につなぐ導線2はそれら機器、装置間の狭いスペースを縫って配線される。そのため、導線2はそれら機器、装置に干渉しないように、任意の形状に折り曲げられて用いられることが多い。このため、導線2の配線形状や位置を保持するためのホルダが適宜適切な位置に設置され、用いられる。導線ホルダ11は、このような導線2の配線形状を決定するために用いられる既存のホルダの代わりに用いることができる。
図4は、センサカバー12の斜視図である。センサカバー12は、上述の第2の凹部121と、温度センサ13を収容する空隙122と、空隙122内に充填され、空隙122に収容された温度センサ13を封止する、エポキシ樹脂などの耐熱性に優れた樹脂からなる封止材123と、先端に突起(フック部)125を有する弾性部124とを有する。
センサカバー12の弾性部124は、センサカバー12から導線ホルダ11側に延びる弾性変形可能な板状の部分であり、導線ホルダ11の突起受け部112は、弾性部124の突起125を引っ掛けて固定するための凹部である。上述のように、センサカバー12の弾性部124と導線ホルダ11の突起受け部112はスナップフィット構造を構成する。
弾性部124は、センサカバー12の長さ方向(導線2の長さ方向)に沿った両側面に設けられており、各々の突起125はセンサカバー12の内側に突出している。突起受け部112は、導線ホルダ11の長さ方向(導線2の長さ方向)に沿った両側面の、突起125の位置に応じた位置に設けられている。図1、図3、図4に示される例では、弾性部124と突起受け部112はそれぞれ4つ設けられているが、これらの個数は2個以上であれば特に限定されない。
センサカバー12を導線ホルダ11に取り付ける際に、センサカバー12を弾性部124側から導線ホルダ11に押し付けると、弾性部124は外側に開くように弾性変形し、突起125を導線ホルダ11の両側面に滑らせてセンサカバー12を導線ホルダ11に近づけることができる。そして、突起125が突起受け部112に達すると、弾性変形に対する復元力により、弾性部124が内側に閉じて突起125が凹部である突起受け部112に嵌め込まれる。これによって、弾性部124が導線ホルダ11を挟み込むようにして固定され、センサカバー12が導線ホルダ11に取り付けられる。したがって、センサカバー12を導線ホルダ11側に押し込むだけで、センサカバー12が導線ホルダ11に取り付けられ、センサカバー12に保持される温度センサ13の設置ができる。
なお、導線ホルダ11とセンサカバー12の取付部の構造はスナップフィット構造に限られない。例えば、導線ホルダ11とセンサカバー12の一方の取付部としての凸部を他方の取付部としての凹部に嵌め込んで、それらの弾性変形に対する復元力や摩擦力により固定する構造であってもよい。
給電のために大電流が流れる導線2は、その導体抵抗により発熱する。そのため、導線ホルダ11及びセンサカバー12の材料には、例えば、耐熱性に優れるエンプラ(エンジニアリングプラスチック)やスーパーエンプラ(スーパーエンジニアリングプラスチック)が用いられる。より具体的には、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、PI(ポリイミド)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PAI(ポリアミドイミド)が用いられ、特に、耐熱性に優れ、剛性を有し、かつ製造時の流動性が高く成形性に優れるPPSが用いられることが好ましい。
また、PC(ポリカーボネート)やPPSなどのエンプラに熱伝導フィラーを練り込むことにより、通常のプラスチックの熱伝導率(0.1〜数W/mK)の10倍以上の熱伝導率(数十W/mK)を得ることができる。この熱伝導率は一般的な鋼の熱伝導率(およそ50W/mK)の半分程度である。熱伝導フィラーとしては、Alなどの金属の粉末を用いることができる。この熱伝導フィラーが練り込まれたエンプラをセンサカバー12の材料として用いることにより、センサカバー12に埋め込まれた温度センサ13の温度検知精度や、温度センサ13の検知する温度の導線2の温度への追随性を向上させることができる。
図5は、温度センサ13の構成を示す上面図である。温度センサ13は、アキシャル型のセンサ素子であり、導線2の温度を感知する感熱部131と、感熱部131に接続された2本の電極線132とを有する。温度センサ13は、空隙122に収容され、封止材123に封止されることにより、センサカバー12の内部に埋め込まれる。
感熱部131は、サーミスタや白金抵抗体などの温度によって電気抵抗が変化する性質を有する素子をエポキシ樹脂やガラス素材などで封止した部品であり、電流が流れることにより発熱した導線2の温度変化を検知することができる。2本の電極線132の各々にはリード線16が接続される。感熱部131からリード線16と反対方向に延びる電極線132は、先端がリード線16に向くように折り返される。一方の電極線132に、ポリイミドチューブなどの短絡防止用の絶縁保護材を被覆してもよい。
リード線16は、リード線心線161とリード線心線161を被覆する絶縁体162を有し、リード線心線161は図示しないはんだや溶接などにより電極線132に接続される。リード線心線161には、例えば、軟導線の撚り線にニッケルめっきを施したものが用いられる。絶縁体162の材料には、例えば、耐熱性に優れるテフロン(登録商標)材(PTFE、PFA、FEPなど)が用いられる。
温度センサ13はリード線16を介して図示されないセンサ計測装置に電気的に接続され、そのセンサ計測装置を用いて温度センサ13が検知する温度を知ることができる。リード線16とセンサ計測装置との間にコネクタなどによる中間接続が設けられてもよい。
リード線16のリード線心線161と絶縁体162の端部の両方が空隙122に収容され、封止材123に封止されることが好ましい。これによって、リード線16の引張応力に対する耐久性を向上させ、リード線16に急激な応力などが掛かった場合でも断線を抑えることができる。
なお、センサカバー12が温度センサ13を保持する構成は上記のものに限られず、例えば、センサカバー12が射出成形などにより温度センサ13とリード線16の先端を内包して一体成型されてもよい。この場合、空隙122と封止材123は不要である。
また、図1、図4に示される例では、リード線16は導線2の長さ方向に沿ってセンサカバー12から引き出されているが、リード線16が引き出される位置や方向は温度検出装置1の用途や設置場所に応じて適宜設定することができる。
温度検出装置1に用いられる温度センサは温度センサ13に限られない。以下に、温度検出装置1に用いることのできる温度センサ13以外の温度センサの例を示す。
図6は、温度センサ14の構成を示す上面図である。温度センサ14は、ラジアル型のセンサ素子であり、導線2の温度を感知する感熱部141と、感熱部141の両側部に設けられた素子電極142と、2つの素子電極142の各々に接続された電極線143と、感熱部141、素子電極142、及び電極線143の素子電極142側の一部を封止するエポキシ樹脂やガラス素材などからなる封止材144とを有する。
感熱部141は、サーミスタや白金抵抗体などの温度によって電気抵抗が変化する性質を有する部品である。素子電極142と電極線143は、図示しないはんだや溶接などにより接続される。温度センサ14はラジアル型であるため、電極線143のいずれも折り返す必要がない。2本の電極線142の各々にはリード線16が接続される。リード線心線161は図示しないはんだや溶接などにより電極線143に接続される。
温度検出装置1における温度センサ13、14の熱感度や応答性を高めるため、すなわち温度検出装置1により導線2の温度をより正確に検出するためには、温度検出装置1を導線2に固定したときに感熱部131、141と導線2との距離が短いことが求められる。このため、感熱部131、141と第2の凹部121の距離が1.0mm以下であることが好ましい。
温度検出装置1は、例えば、モータ装置の接続部材の温度を検出するために用いられる。この場合、モータ装置の接続部材が上述の導線2となる。以下、温度検出装置1の使用例として、モータ装置のモータ巻線に接続される接続部材に取り付け、その温度を検出する場合について具体的に説明する。
図7(a)は、温度検出装置1が取り付けられたモータ装置51の斜視図である。図7(b)はモータ装置51の側面図である。図7(b)では、破断線で囲まれた破断領域の内側にモータ本体部の内部における断面を示している。
このモータ装置51は、モータ52と、モータ52のモータ巻線53と端子台54との間を接続する複数(本実施形態では3つ)の接続部材55とを備えて構成されている。モータ52は、図7(b)に示すように、有底円筒状のモータケース60と、モータケース60に収容された環状のステータコア61と、ステータコア61の内側に配置されたロータ62と、ロータ62の中心部を貫通してロータ62と一体に回転可能に支持されたモータシャフト63と、モータケース60の開口部を覆うモールド樹脂からなる蓋部材64とを有している。
モータ装置51は、例えば車両の走行用の駆動源として用いられ、図示しない車体の支持部に支持されている。また、端子台54には一端部がインバータに接続された図略のワイヤハーネスが接続され、端子台54においてワイヤハーネスの他端部と接続部材55とが電気的に接続される。インバータから出力されるモータ電流は、ワイヤハーネス及び接続部材55を介してモータ52に供給される。端子台54は、図示しない車体の端子台固定部に固定されている。
ステータコア61は、鋼材等の磁性材料からなる。ステータコア61には、ロータ62に向かって内方に突出する複数のティース611が設けられ、複数のティース611のそれぞれにモータ巻線53が巻き回されている。本実施の形態では、モータ巻線53が断面矩形状の平角電線からなる。より具体的には、モータ巻線53は、銅からなる導体の外周面にエナメルからなる絶縁被覆層が形成された平角絶縁電線である。モータ巻線53はその一部が蓋部材64からモータケース60の外部に露出して、蓋部材64にモールドされている。
ロータ62は、モータシャフト63を挿通させる貫通孔が形成された円筒状のロータコア621と、ロータコア621の外周部に配置された磁石622とを有している。磁石622にはS極及びN極が交互に位置するように複数の磁極が設けられている。モータシャフト63は、図略の軸受によってモータケース60に回転可能に支持されている。
本実施の形態では、モータ52が三相交流モータであり、モータ巻線53は、U相巻線と、V相巻線と、W相巻線とからなる。U相巻線、V相巻線、及びW相巻線は、それぞれの中央部において中性点に接続されている。U相巻線、V相巻線、及びW相巻線端部は、蓋部材64から露出して、それぞれ接続部材55に溶着によって接続されている。
温度検出装置1は、接続部材55に取り付けられており、接続部材55の温度を検出することができる。この場合、接続部材55が上述の導線2となる。
モータ装置51が動作してモータ巻線53に電流が流れているとき、モータ巻線53には銅損が生じて発熱する。モータ巻線53が異常過熱した場合、モータ巻線53の絶縁被膜やステータコア61に塗布されたワニスの寿命への影響、ひいては故障の発生や寿命の短縮といったモータ装置51への影響が懸念される。
接続部材55はモータ巻線53に接続されているため、熱が伝わりやすく、温度検出装置1により検出される接続部材55の温度をモータ巻線53の指標とすることができる。このため、温度検出装置1が検出した接続部材55の温度が予め定めた規定値を超えた場合に、インバータによりモータ装置51の運転を制限したり停止させたりして、モータ巻線53が異常過熱することを防止することができる。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態は、温度検出装置が複数の導線を保持する構成を有する点において、第1の実施の形態と異なる。なお、第1の実施の形態と同様の点については、説明を省略又は簡略化する場合がある。
図8(a)は、本発明の第2の実施の形態に係る温度検出装置3の導線2に組み付けられた状態を示す斜視図である。温度検出装置3は、その内面に接するように複数の導線2を設置することができる複数の第1の凹部111を有する導線ホルダ31と、導線2の温度を検知する温度センサ(温度センサ13又は温度センサ14)と、温度センサを保持する、複数の第2の凹部121を有するセンサカバー32と、を備える。
導線ホルダ31は、第1の凹部111を複数有する点において温度検出装置1の導線ホルダ11と異なる。センサカバー32は、第2の凹部121を複数有する点において温度検出装置1のセンサカバー12と異なる。
温度検出装置3においては、センサカバー32を導線ホルダ31に取り付けると、第1の凹部311と第2の凹部321により複数の貫通孔15が形成される。複数の貫通孔15の各々に導線2を収容するように、導線2を挟み込んだ状態で導線ホルダ31にセンサカバー32を取り付けることにより、温度検出装置3を導線2に組み付けることができる。このため、温度検出装置3は、複数の導線2をまとめて保持することができる。
図8(a)に示される例では、温度検出装置3は1つの温度センサを備え、保持する複数の導線2のうちの1本の導線2の温度を検知するが、複数の導線2のそれぞれに対応する複数の温度センサ13を備え、複数の導線2の温度を検知してもよい。また、温度検出装置3は、壁面などに固定されなくてもよい。
図8(b)は、温度検出装置3が取り付けられたモータ装置51の斜視図である。温度検出装置3は、3本の接続部材55に、これらを保持するように取り付けられており、接続部材55の温度を検出することができる。すなわち、温度検出装置3は、複数の接続部材55をまとめて保持する機能と、接続部材55の温度を検知する機能を有する。この場合、接続部材55が上述の導線2となる。
温度検出装置3と、温度検出装置3に束ねられた複数の接続部材55は、配線部品を構成し、その配線部品は、例えば、フィードアッシーと呼ばれるxEV用モーター向け配線部品として用いることができる。接続部材55の形状や本数は、モータ装置51や端子台54の接続部の構成などに応じて適宜変更することができる。
(実施の形態の効果)
以上説明した第1、第2の実施の形態に係る温度検出装置1、3によれば、導線ホルダ11、31とセンサカバー12、32で挟み込むことにより導線2に固定するという取付構造により、温度検出対象の導線に短時間でかつ導線の形状に依らずに組み付けることができる。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号等は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]導線(2)の温度を検出する温度検出装置であって、その内面に接するように導線(2)を設置することができる第1の凹部(111)を有する導線ホルダ(11、31)と、導線(2)の温度を検知する温度センサ(13、14)と、温度センサ(13、14)を保持すると共に、第2の凹部(121)を有するセンサカバー(12、32)と、を備え、第1の凹部(111)と第2の凹部(121)により形成される貫通孔(15)に導線(2)を収容するように、導線(2)を挟み込んだ状態で導線ホルダ(11、31)にセンサカバー(12、32)を取り付けることにより、導線(2)に組み付けることができる、温度検出装置(1、3)。
[2]導線(2)及び貫通孔(15)が丸線形状を有する、上記[1]に記載の温度検出装置(1、3)。
[3]導線ホルダ(11、31)とセンサカバー(12、32)のいずれか一方又は両方が、センサカバー(12、32)を導線ホルダ(11、31)に取り付けるための取付部を有する、上記[1]又は[2]に記載の温度検出装置(1、3)。
[4]導線ホルダ(11、31)とセンサカバー(12、32)の前記取付部がスナップフィット構造を有する、上記[3]に記載の温度検出装置(1、3)。
[5]センサカバー(12、32)が、熱伝導フィラーが練り込まれたエンジニアリングプラスチックからなる、上記[1]〜[4]のいずれか1項に記載の温度検出装置(1、3)。
[6]導線ホルダ(31)が、複数の第1の凹部(111)を有し、センサカバー(32)が、複数の第2の凹部(121)を有し、複数の第1の凹部(111)と複数の第2の凹部(121)により形成される複数の貫通孔(15)に複数の導線(2)を収容するように、複数の導線(2)を挟み込んだ状態で導線ホルダ(31)にセンサカバー(32)を取り付けることにより、複数の導線(2)に組み付けることができる、上記[1]〜[5]のいずれか1項に記載の温度検出装置(3)。
[7]上記[6]に記載の温度検出装置(3)と、温度検出装置(3)に束ねられた複数の導線(2)と、を備え、複数の導線(2)が、モータ装置(51)のモータ巻線(53)に接続するための複数の接続部材(55)である、配線部品。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されず、発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変形して実施することが可能である。また、発明の主旨を逸脱しない範囲内において上記実施の形態の構成要素を任意に組み合わせることができる。
また、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
1、3…温度検出装置
2…導線
11、31…導線ホルダ
111…第1の凹部
112…突起受け部
12、32…センサカバー
121…第2の凹部
124…弾性部
125…突起
13、14…温度センサ
15…貫通孔
51…モータ装置
53…モータ巻線
55…接続部材

Claims (7)

  1. 導線の温度を検出する温度検出装置であって、
    その内面に接するように前記導線を設置することができる第1の凹部を有する導線ホルダと、
    前記導線の温度を検知する温度センサと、
    前記温度センサを保持すると共に、第2の凹部を有するセンサカバーと、
    を備え、
    前記第1の凹部と前記第2の凹部により形成される貫通孔に前記導線を収容するように、前記導線を挟み込んだ状態で前記導線ホルダに前記センサカバーを取り付けることにより、前記導線に組み付けることができる、
    温度検出装置。
  2. 前記導線及び前記貫通孔が丸線形状を有する、
    請求項1に記載の温度検出装置。
  3. 前記導線ホルダと前記センサカバーのいずれか一方又は両方が、前記センサカバーを前記導線ホルダに取り付けるための取付部を有する、
    請求項1又は2に記載の温度検出装置。
  4. 前記導線ホルダと前記センサカバーの前記取付部がスナップフィット構造を有する、
    請求項3に記載の温度検出装置。
  5. 前記センサカバーが、熱伝導フィラーが練り込まれたエンジニアリングプラスチックからなる、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の温度検出装置。
  6. 前記導線ホルダが、複数の前記第1の凹部を有し、
    前記センサカバーが、複数の前記第2の凹部を有し、
    前記複数の第1の凹部と前記複数の第2の凹部により形成される複数の貫通孔に複数の前記導線を収容するように、前記複数の導線を挟み込んだ状態で前記導線ホルダに前記センサカバーを取り付けることにより、前記複数の導線に組み付けることができる、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の温度検出装置。
  7. 請求項6に記載の温度検出装置と、
    前記温度検出装置に束ねられた前記複数の導線と、
    を備え、
    前記複数の導線が、モータ装置のモータ巻線に接続するための複数の接続部材である、
    配線部品。
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