JP7170967B2 - ゴム被覆装置および帯状のコード入りゴム部材の製造方法 - Google Patents
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整列した複数本のコードにゴムを被覆するゴム被覆装置であって、
コードが巻き取られた複数のリールを保持するリール保持手段と、
前記リール保持手段に保持された各リールからコードを引き出して下流側へ送り出すコード引出手段と、
送り出されてきた前記コードを整列させるコード整列手段と、
ゴムを押出して、整列された前記コードへ被覆するゴム押出機と、
前記ゴムが被覆された帯状のコード入りゴム部材を引き出して下流側へ送り出すゴム部材引出し用駆動ローラーと、
前記ゴム部材引出し用駆動ローラーから送り出されてきた前記コード入りゴム部材を巻き取る巻取手段とを備えており、
さらに、前記リール保持手段と前記ゴム押出機との間に、前記コードの引き出しに際して、前記コードに掛かる張力を制御する張力制御手段を備えていることを特徴とするゴム被覆装置である。
前記コード引出手段と前記ゴム押出機との間に、前記張力制御用駆動ローラーと前記ゴム部材引出し用駆動ローラーとの間において前記コードに掛かる荷重を計測するロードセルが配置されており、
前記コード引出手段が、前記リール保持手段と前記ゴム押出機との間に設けられた張力制御用駆動ローラーにより構成され、
前記張力制御手段が、前記ロードセルが計測した荷重に基づいて、前記ゴム部材引出し用駆動ローラーにおける前記コード入りゴム部材の引き出し速度に対する前記張力制御用駆動ローラーにおける前記コードの引き出し速度の比率を、前記コード入りゴム部材の引き出し速度を基準速度として変化させることにより、前記コードに掛かる張力を所定の範囲に制御する制御手段であることを特徴とする請求項1に記載のゴム被覆装置である。
前記コード引出手段が、前記リール保持手段と前記ゴム押出機との間に設けられた張力制御用駆動ローラーにより構成され、
前記張力制御手段が、前記張力制御用駆動ローラーにおける前記コードの引き出し速度に対する前記ゴム部材引出し用駆動ローラーにおける前記コード入りゴム部材の引き出し速度の比率を、前記コード入りゴム部材の引き出し速度を基準速度として、所定の値に維持することにより、前記コードに掛かる張力を所定の範囲に制御する制御手段であることを特徴とする請求項1に記載のゴム被覆装置である。
請求項1に記載のゴム被覆装置を用いてコードにゴムが被覆された帯状のコード入りゴム部材を製造する帯状コード入りゴム部材の製造方法であって、
コードが巻き取られた複数のリールを保持するリール保持工程と、
保持された前記リールからコードを引き出して下流側へ送り出すコード引出工程と、
送り出されてきた前記コードを整列させるコード整列工程と、
ゴムを押出して、整列された前記コードへ被覆するゴム被覆工程と、
前記ゴムが被覆された帯状のコード入りゴム部材を引き出して下流側へ送り出すゴム部材引出し工程と、
送り出されてきた前記コード入りゴム部材を巻き取る巻取工程とを備えており、
前記コード引出工程において、前記コードに掛かる張力を制御することを特徴とする帯状コード入りゴム部材の製造方法である。
請求項2に記載のゴム被覆装置を用いてコードにゴムが被覆された帯状のコード入りゴム部材を製造する帯状コード入りゴム部材の製造方法であって、
コードが巻き取られた複数のリールを保持するリール保持工程と、
保持された前記リールからコードを引き出して下流側へ送り出すコード引出工程と、
送り出されてきた前記コードを整列させるコード整列工程と、
ゴムを押出して、整列された前記コードへ被覆するゴム被覆工程と、
前記ゴムが被覆された帯状のコード入りゴム部材を引き出して下流側へ送り出すゴム部材引出し工程と、
送り出されてきた前記コード入りゴム部材を巻き取る巻取工程とを備えており、
前記ロードセルが計測した前記コードに掛かる荷重に基づいて、前記ゴム部材引出し用駆動ローラーにおける前記コード入りゴム部材の引き出し速度に対する前記張力制御用駆動ローラーにおける前記コードの引き出し速度の比率を、前記コード入りゴム部材の引き出し速度を基準速度として変化させることにより、前記コードに掛かる張力を所定の範囲に制御することを特徴とする記載の帯状コード入りゴム部材の製造方法である。
請求項3に記載のゴム被覆装置を用いてコードにゴムが被覆された帯状のコード入りゴム部材を製造する帯状コード入りゴム部材の製造方法であって、
コードが巻き取られた複数のリールを保持するリール保持工程と、
保持された前記リールからコードを引き出して下流側へ送り出すコード引出工程と、
送り出されてきた前記コードを整列させるコード整列工程と、
ゴムを押出して、整列された前記コードへ被覆するゴム被覆工程と、
前記ゴムが被覆された帯状のコード入りゴム部材を引き出して下流側へ送り出すゴム部材引出し工程と、
送り出されてきた前記コード入りゴム部材を巻き取る巻取工程とを備えており、
前記張力制御用駆動ローラーにおける前記コードの引き出し速度に対する前記ゴム部材引出し用駆動ローラーにおける前記コード入りゴム部材の引き出し速度の比率を、前記コード入りゴム部材の引き出し速度を基準速度として、所定の値に維持することにより、前記コードに掛かる張力を所定の範囲に制御することを特徴とする帯状コード入りゴム部材の製造方法である。
図1は、本実施の形態に係るゴム被覆装置を示す概略構成図である。なお、以下において、コードとしてスチールコードを例にして説明するが、テキスタイルコードなどであってもよい。
以下、本実施の形態に係るゴム被覆装置の具体的な構成について説明する。なお、以下においては、まず、従来のゴム被覆装置と基本的な構成の部分について説明し、その後、本実施の形態におけるゴム被覆装置の特徴部である張力制御手段について説明する。
リール保持手段10は、コード1が巻き取られた複数のリール14をクリールスタンド12に保持するように構成されている。
コード引出手段は、リール保持手段に保持された各リール14からコード1を引き出して下流側へ送り出す。本実施の形態において、具体的なコード引出手段は、後述する張力制御用駆動ローラー18である。
整列手段は、各リール14から引き出されてきた複数のコード1を整列させるためにゴム押出機24の手前に設けられた金型(バッフル22)であり、バッフル22の表面に形成された複数の溝の各々に、コードを通すことにより、コード1を所定の間隔に整列させた状態でゴム押出機24に送り出すことができる。
ゴム押出機24は、バッフル22において整列されたコード1に、ゴムを押出して被覆することにより、コード入りゴム部材2に成形する。このとき、被覆されたゴムの幅と厚みを制御するために、ゴム押出機24の先端部には、ダイプレート(図示せず)が備えられていることが好ましい。
ゴム部材引出し用駆動ローラー32は、ゴム押出機24において成形されたコード入りゴム部材2を引き出し、下流側のクーリング部34へと送り出す。
巻取手段30は、ゴム部材引出し用駆動ローラーを経由して送られてきたコード入りゴム部材2をクーリング部34を経由して搬送した後、巻取リール(図示せず)に巻き取る。
本実施の形態においては、リール保持手段10とゴム押出機24との間に、コード引出手段でもある張力制御用駆動ローラー18が設けられている。さらに、張力制御用駆動ローラー18とゴム押出機24との間に、張力制御用駆動ローラー18とゴム部材引出し用駆動ローラー32との間においてコード1に掛かる荷重を計測するロードセル17が配置されている。
次に、上記した構成のゴム被覆装置を用いたコード入りゴム部材の製造方法について、説明する。
本方法においては、ロードセル17で計測された荷重に基づいて、ゴム部材引出し用駆動ローラー32におけるコード入りゴム部材2の引き出し速度に対する張力制御用駆動ローラー18におけるコード1の引き出し速度を、適宜、変化させることによって、コードに掛かる張力を所定の範囲に制御する。
本方法においては、ロードセルは設けず、ゴム押出機24とリール保持手段10の間に張力制御用駆動ローラー18のみを設ける。そして、張力制御用駆動ローラー18におけるコード1の引き出し速度に対するゴム部材引出し用駆動ローラー32におけるコード入りゴム部材2の引き出し速度の比率を所定の値に維持することによって、コードに掛かる張力を所定の範囲に制御する。
実施例と比較例のゴム被覆装置を用いてコード入りゴム部材を製造し、その品質について評価した。
実施例として、図1に示す本発明のゴム被覆装置を用いて、撚りが1×0.20+6×0.16、コード径がφ0.56mm、エンズが49本/5cmのスチールコードを使用し、表1に示すように、ゴム部材引出し用駆動ローラーにおけるコード入りゴム部材の引き出し速度と、張力制御用駆動ローラーにおけるコードの引き出し速度を変化させてゴムを被覆することにより、トータルゲージが1.05mmのコード入りゴム部材を製造した(実施例1~実施例3)。
一方、比較例として、図2に示す従来のゴム被覆装置を用いたこと以外は、実施例と同様にして、コード入りゴム部材を製造した(比較例1、比較例2)。
製造したコード入りゴム部材に対して、撚り乱れ発生の有無と、バッフル詰まり発生の有無とを評価した。実験の結果を表1に示す。
2 コード入りゴム部材
10 リール保持手段
12 クリールスタンド
14 リール
17 ロードセル
18 張力制御用駆動ローラー
20 ゴム被覆部
22 バッフル
24 ゴム押出機
30 巻取手段
32、40 ゴム部材引出し用駆動ローラー
34 クーリング部
Claims (6)
- 整列した複数本のコードにゴムを被覆するゴム被覆装置であって、
コードが巻き取られた複数のリールを保持するリール保持手段と、
前記リール保持手段に保持された各リールからコードを引き出して下流側へ送り出すコード引出手段と、
送り出されてきた前記コードを整列させるコード整列手段と、
ゴムを押出して、整列された前記コードへ被覆するゴム押出機と、
前記ゴムが被覆された帯状のコード入りゴム部材を引き出して下流側へ送り出すゴム部材引出し用駆動ローラーと、
前記ゴム部材引出し用駆動ローラーから送り出されてきた前記コード入りゴム部材を巻き取る巻取手段とを備えており、
さらに、前記リール保持手段と前記ゴム押出機との間に、前記コードの引き出しに際して、前記コードに掛かる張力を制御する張力制御手段を備えていることを特徴とするゴム被覆装置。 - 前記コード引出手段と前記ゴム押出機との間に、前記張力制御用駆動ローラーと前記ゴム部材引出し用駆動ローラーとの間において前記コードに掛かる荷重を計測するロードセルが配置されており、
前記コード引出手段が、前記リール保持手段と前記ゴム押出機との間に設けられた張力制御用駆動ローラーにより構成され、
前記張力制御手段が、前記ロードセルが計測した荷重に基づいて、前記ゴム部材引出し用駆動ローラーにおける前記コード入りゴム部材の引き出し速度に対する前記張力制御用駆動ローラーにおける前記コードの引き出し速度の比率を、前記コード入りゴム部材の引き出し速度を基準速度として変化させることにより、前記コードに掛かる張力を所定の範囲に制御する制御手段であることを特徴とする請求項1に記載のゴム被覆装置。 - 前記コード引出手段が、前記リール保持手段と前記ゴム押出機との間に設けられた張力制御用駆動ローラーにより構成され、
前記張力制御手段が、前記張力制御用駆動ローラーにおける前記コードの引き出し速度に対する前記ゴム部材引出し用駆動ローラーにおける前記コード入りゴム部材の引き出し速度の比率を、前記コード入りゴム部材の引き出し速度を基準速度として、所定の値に維持することにより、前記コードに掛かる張力を所定の範囲に制御する制御手段であることを特徴とする請求項1に記載のゴム被覆装置。 - 請求項1に記載のゴム被覆装置を用いてコードにゴムが被覆された帯状のコード入りゴム部材を製造する帯状コード入りゴム部材の製造方法であって、
コードが巻き取られた複数のリールを保持するリール保持工程と、
保持された前記リールからコードを引き出して下流側へ送り出すコード引出工程と、
送り出されてきた前記コードを整列させるコード整列工程と、
ゴムを押出して、整列された前記コードへ被覆するゴム被覆工程と、
前記ゴムが被覆された帯状のコード入りゴム部材を引き出して下流側へ送り出すゴム部材引出し工程と、
送り出されてきた前記コード入りゴム部材を巻き取る巻取工程とを備えており、
前記コード引出工程において、前記コードに掛かる張力を制御することを特徴とする帯状コード入りゴム部材の製造方法。 - 請求項2に記載のゴム被覆装置を用いてコードにゴムが被覆された帯状のコード入りゴム部材を製造する帯状コード入りゴム部材の製造方法であって、
コードが巻き取られた複数のリールを保持するリール保持工程と、
保持された前記リールからコードを引き出して下流側へ送り出すコード引出工程と、
送り出されてきた前記コードを整列させるコード整列工程と、
ゴムを押出して、整列された前記コードへ被覆するゴム被覆工程と、
前記ゴムが被覆された帯状のコード入りゴム部材を引き出して下流側へ送り出すゴム部材引出し工程と、
送り出されてきた前記コード入りゴム部材を巻き取る巻取工程とを備えており、
前記ロードセルが計測した前記コードに掛かる荷重に基づいて、前記ゴム部材引出し用駆動ローラーにおける前記コード入りゴム部材の引き出し速度に対する前記張力制御用駆動ローラーにおける前記コードの引き出し速度の比率を、前記コード入りゴム部材の引き出し速度を基準速度として変化させることにより、前記コードに掛かる張力を所定の範囲に制御することを特徴とする帯状コード入りゴム部材の製造方法。 - 請求項3に記載のゴム被覆装置を用いてコードにゴムが被覆された帯状のコード入りゴム部材を製造する帯状コード入りゴム部材の製造方法であって、
コードが巻き取られた複数のリールを保持するリール保持工程と、
保持された前記リールからコードを引き出して下流側へ送り出すコード引出工程と、
送り出されてきた前記コードを整列させるコード整列工程と、
ゴムを押出して、整列された前記コードへ被覆するゴム被覆工程と、
前記ゴムが被覆された帯状のコード入りゴム部材を引き出して下流側へ送り出すゴム部材引出し工程と、
送り出されてきた前記コード入りゴム部材を巻き取る巻取工程とを備えており、
前記張力制御用駆動ローラーにおける前記コードの引き出し速度に対する前記ゴム部材引出し用駆動ローラーにおける前記コード入りゴム部材の引き出し速度の比率を、前記コード入りゴム部材の引き出し速度を基準速度として、所定の値に維持することにより、前記コードに掛かる張力を所定の範囲に制御することを特徴とする帯状コード入りゴム部材の製造方法。
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JP2018199947A JP7170967B2 (ja) | 2018-10-24 | 2018-10-24 | ゴム被覆装置および帯状のコード入りゴム部材の製造方法 |
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JP2020066160A JP2020066160A (ja) | 2020-04-30 |
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JP7209354B2 (ja) | 2019-06-27 | 2023-01-20 | 株式会社フジワラテクノアート | 製麹装置のホッパー移動機構 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5881151A (ja) * | 1981-11-09 | 1983-05-16 | Bridgestone Corp | ラジアルタイヤのカ−カスバンド製造方法 |
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2018
- 2018-10-24 JP JP2018199947A patent/JP7170967B2/ja active Active
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