JP2018069666A - 押出機 - Google Patents

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知晴 鳥居
Tomoharu Torii
知晴 鳥居
圭 小原
Kei Obara
圭 小原
朋宏 福田
Tomohiro Fukuda
朋宏 福田
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Abstract

【課題】帯体を安定して成形しうる押出機の提供。【解決手段】押出機4は、制御装置44と、第一帯体G1が投入されるホッパー22と、ホッパー22に第一帯体G1を送る送りローラ34と、シリンダ室26と、第一帯体G1を押出機のシリンダ室26に供給する供給口28と、第一帯体G1のゴム組成物を練りつつ押し出すスクリュー30と、供給口28に第一帯体G1のゴム組成物が形成するゴム溜まりBの溜まり高さを測定するセンサー40とを備えている。ローラ34がローラ本体35とローラ本体35の回転速度を調整する速度調整装置を備えている。制御装置44は、センサー40から溜まり高さを取得する機能と、溜まり高さが所定の上限値以上であるか否かを判定する機能と、溜まり高さが上限値以上であるときに速度調整装置によってローラ本体35の回転速度を遅くする機能とを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、押出機に関する。詳細には、本発明は、ゴム組成物の押出機と、この押出機を用いた、ゴム組成物からなる帯体の製造方法とに関する。
特開2014−124826公報には、ゴム組成物の押出機が開示されている。この押出機では、スクリューとフィードローラとがゴム組成物からなる未成形帯体を咬み込んでいる。未成形帯体の幅方向をフィードローラの軸方向に垂直にして、未成形帯体が押出機に案内されている。押出機は、この未成形帯体を所定の断面形状の成形帯体として押し出している。この押出機では、従来の押出機に比べて、未成形帯体が安定して供給されうる。
特開2014−124826公報
未成形帯体を形成するゴム組成物は、用途に応じて種々の配合にされる。この配合によってゴム組成物の硬さや粘度が異なる。この配合によって、未成形帯体のスクリューへの咬み込み易さにバラツキが生じる。また、未成形帯体の断面積はバラツキを生じることがある。この様な未成形帯体では、一定速度で供給されても、未成形帯体の供給量にバラツキが生じる。未成形帯体のスクリューへの咬み込み易さや未成形帯体の供給量のバラツキは、バックフロー(ゴム組成物の逆流)や未成形帯体の切断等の不具合を誘発しうる。この様な不具合は、成形帯体の生産性を低下させる。
本発明の目的は、帯体を安定して成形しうる押出機の提供にある。
本発明に係る押出機は、制御装置と、ゴム組成物からなる第一帯体が投入されるホッパーと、上記ホッパーに上記第一帯体を送る送りローラと、シリンダー室と、上記第一帯体を上記シリンダー室に供給する供給口と、上記シリンダー室内で第一帯体のゴム組成物を練りつつ押し出すスクリューと、上記供給口に上記第一帯体のゴム組成物が形成するゴム溜まりの溜まり高さを測定するセンサーとを備えている。上記送りローラは、ローラ本体とこのローラ本体の回転速度を調整する速度調整装置とを備えている。上記制御装置は、上記センサーから上記溜まり高さを取得する機能と、上記溜まり高さが所定の上限値以上であるか否かを判定する機能と、上記溜まり高さが上記上限値以上であるときに上記速度調整装置によって上記ローラの回転速度を遅くする機能とを備えている。
好ましくは、上記センサーは、2以上のセンサーである。それぞれのセンサーは、上記ゴム溜まりの異なる位置の溜まり高さを測定する。
好ましくは、上記ローラ本体は、軸方向に自由に回転可能にされている。上記速度調整装置は、上記ローラ本体の回転を制動するブレーキ装置である。
好ましくは、この押出機はガイドを備えている。上記ガイドは、上記ホッパーの対向する壁面に架け渡されている。上記壁面が囲む開口は、上記ガイドによって上記第一帯体が通される通路と上記第一帯体が通されない非通路とに仕切られている。上記非通路の開口面積に対して上記通路の開口面積は小さくされている。
本発明に係る製造設備は、第一帯体を第二帯体に押出成形する押出機と、上記第二帯体をストリップに圧延成形する圧延機と、上記ストリップが巻回される成形ドラムとを備えている。この製造設備は、上記第一帯体から上記ストリップまで連続させた状態で成形する機能と、上記ストリップを成形ドラムに巻回してタイヤの各部を形成する部材を成形する機能とを備えている。上記押出機は、制御装置と、ゴム組成物からなる第一帯体が投入されるホッパーと、上記ホッパーに上記第一帯体を送る送りローラと、シリンダー室と、上記第一帯体を上記シリンダー室に供給する供給口と、上記シリンダー室内で第一帯体のゴム組成物を練りつつ押し出すスクリューと、上記供給口に上記第一帯体のゴム組成物が形成するゴム溜まりの溜まり高さを測定するセンサーとを備えている。上記送りローラは、ローラ本体とこのローラ本体の回転速度を調整する速度調整装置とを備えている。上記制御装置は、上記センサーから上記溜まり高さを取得する機能と、上記溜まり高さが所定の上限値以上であるか否かを判定する機能と、上記溜まり高さが上記上限値以上であるときに上記速度調整装置によって上記ローラの回転速度を遅くする機能とを備えている。
本発明に係る押出成形方法は、ゴム組成物からなる第一帯体を押出機に供給する供給工程と、上記押出機で上記第一帯体を押し出して第二帯体に成形する押出工程とを備えている。上記供給工程において、上記押出機の供給口に形成されるゴム溜まりの溜まり高さがセンサーで測定され、上記溜まり高さが上限値を越えると上記第一帯体の供給速度が遅くされる。
本発明に係る押出機は、ゴム溜まりが大きくなり過ぎることを抑制している。この押出機は、バックフローや帯体の切断等の不具合の発生を抑制している。押出機は、帯体を安定して成形しうる。
図1は、本発明の一実施形態に係る押出機を備える製造設備が示された概念図である。 図2は、図1の製造設備の押出機が示された説明図である。 図3(a)は図2の押出機の一の使用状態が示された説明図であり、図3(b)は他の使用状態が示された説明図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1に示された製造設備2は、押出機4、圧延機6、搬送装置8、ストリップ貼付機10及び成形ドラム12を備えている。この製造設備2では、製造方法の上流から下流に向かって、押出機4、圧延機6、搬送装置8、ストリップ貼付機10、成形ドラム12の順に配置されている。
図2に示される様に、押出機4は、ゴム組成物からなる第一帯体G1を第二帯体G2に圧延成形する機能を備えている。この第一帯体G1及び第二帯体G2は、長い帯状の形態を備えている。この第一帯体G1及び第二帯体G2の厚さは、図1に示されるストリップSの厚さより大きい。
図1の圧延機6は、一対のカレンダーロール6a及び6bを備えている。この一対のカレンダーロール6a及び6bによって、押出機4から押し出された第二帯体G2はストリップSに圧延成形される。圧延機6は、第二帯体G2をストリップSに圧延成形する機能を備えている。このストリップSは、長い帯状の形態を備えている。ストリップSの厚さは、例えば0.3mmから5mmである。ストリップSの幅は、例えば5mmから50mmである。
搬送装置8は、搬送コンベア14、貯留装置16、供給装置18及び搬送テープ20を備えている。搬送装置8は、搬送テープ20に貼り付けられたストリップSを、搬送テープ20とともに、ストリップ貼付機10まで搬送する機能を備えている。搬送装置8の貯留装置16は、圧延機6とストリップ貼付機10の間で搬送テープ20に貼り付けられたストリップSを一時的に貯留する機能と、ストリップ貼付機10から圧延機6に向かう搬送テープ20をストリップ貼付機10と圧延機6との間で一時的に貯留する機能とを備えている。
ストリップ貼付機10は、供給装置18の下流に配置されている。ストリップ貼付機10は、ストリップSを搬送装置8から成形ドラム12まで搬送する機能と、ストリップSを成形ドラム12に貼り付ける機能とを備えている。成形ドラム12は、回転することで、ストリップSを、その外周面12aに巻回する機能を備えている。このストリップ貼付機10と成形ドラム12とが協働して、ストリップSは所定の断面形状に巻回される。ストリップSは、所定の断面形状にされることで、タイヤの各部を形成する未加硫のゴム部材を形成しうる。
図2に示される様に、押出機4は、ホッパー22、ガイド24、シリンダ室26、供給口28、スクリュー30、口金32、送りローラとしてのブレーキローラ34、補助ローラ36、ガイドローラ38、一対のバンクセンサー40、一対の滞留センサー42及び制御装置44を備えている。図2の左右方向は押出機4の前後方向であり、図2の紙面に垂直な向きは左右方向である。この押出機4では、供給口28から供給される第一帯体G1をスクリュー30との間で咬み込むフィードローラを備えていない。この押出機4は、フィードローラを備えていてもよい。
ホッパー22は、上端開口22a、下端開口22b及び壁面22cを備えている。上端開口22a及び下端開口22bは、壁面22cに囲まれて形成されている。上端開口22aは、第一帯体G1が投入される開口である。下端開口22bは、供給口28に連続している。上端開口22aの開口面積は、下端開口22bの開口面積より大きい。上端開口22aから下端開口22bに向かって、壁面22cに囲まれる開口面積が漸減している。ホッパー22は、上端開口22aから投入された第一帯体G1を供給口28に案内する機能を備えている。
図3(a)には、退避位置にあるガイド24が、ホッパー22及び第一帯体G1と共に示されている。ガイド24は、棒状の形状を備えている。ガイド24は、上下方向のおいて、上端開口22aと下端開口22cとの間に位置している(図2参照)。ガイド24は、ホッパー22の左右方向一方の壁面22cから他方の壁面22cまで架け渡されている。ガイド24は、前方の壁面22cより後方の壁面22cから離れた位置にある。ガイド24と後方の壁面22cとの間で、通路46が形成されている。このガイド24は、壁面22cで囲まれる開口を、通路46と通路46を除く非通路47とに仕切っている。ガイド24は、前後方向に移動可能にされている。図3(a)では、非通路47の開口面積に対して通路46の開口面積が大きくされている。
図3(b)には、使用位置にあるガイド24が示されている。ガイド24は、前方の壁面22cより後方の壁面22cに近付いた位置にある。使用位置のガイド24は、通路46の前後方向開口幅を小さくしている。この通路46の開口面積は、ガイド24が前後方向に移動することで、変更可能にされている。図3(b)では、非通路47の開口面積に対して通路46の開口面積が小さくされている。
図2のシリンダ室26は、供給口28によって、ホッパー22と連通している。シリンダ室26に、スクリュー30が配置されている。スクリュー30は、その軸線を回転軸に回転可能に支持されている。口金32は、シリンダ室26及びスクリュー30の前方に配置されている。口金32は、吐出口32aを備えている。
ブレーキローラ34は、ローラ本体35と速度調整装置としての図示されないブレーキ装置とを備えている。ローラ本体35は、左右方向を回転軸にして自由に回転可能に支持されている。ブレーキ装置は、ローラ本体35の回転速度を調整する機能を備えている。このブレーキ装置は、ローラ本体35の回転を制動して調整する機能を備えていればよく、特に限定されない。ブレーキ装置としては、摩擦材を備えており、この摩擦材をローラ本体35に押圧するものが例示される。このブレーキ装置は、ローラ本体35に一体にされたディスクと、このディスクに摩擦材を押圧するディスクブレーキであってもよい。
補助ローラ36は、左右方向を回転軸にして回転可能に支持されている。補助ローラ36の軸線は、ブレーキローラ34の軸線に平行に延びている。補助ローラ36は、その外周面36aとブレーキローラ34の外周面34aとの間に隙間を形成して配置されている。この補助ローラ36は、第一帯体G1をブレーキローラ34の外周面34aに押し付ける機能を備えている。
ガイドローラ38は、左右方向を回転軸にして回転可能に支持されている。ガイドローラ38の軸線は、ブレーキローラ34の軸線に平行にされいる。ガイドローラ38は、ブレーキローラ34に第一帯体G1を案内する機能を備えている。ガイドローラ38とブレーキローラ34との間に、第一帯体G1が滞留可能な空間が形成されている。図2の符号A1は、第一帯体G1の滞留部を表している。
この押出機4では、ホッパー22から供給口28を経由してシリンダー室26に第一帯体G1が供給される。供給された第一帯体G1はスクリュー30によって練られる。この練られた一部が供給口28からホッパー22に突出する。供給口28からホッパー22に突出するゴム組成物を、本発明ではバンクBと称する。このバンクBは、ホッパー22からシリンダー室26に供給される第一帯体G1の量と、スクリュー30によって前方に送られるゴム組成物の量とを調整するバッファーとして機能する。このバンクBを形成することで、第一帯体G1の供給が安定化されうる。それぞれのバンクセンサー40は、バンクBの高さを測定する機能を備えていればよく、特に限定されない。バンクセンサー40としては、光学式反射型センサーが例示される。
図2の二点鎖線L1は、一方のバンクセンサー40の測定方向を表している。点P1は、このバンクセンサー40の測定位置を表している。二点鎖線L2は、他方のバンクセンサー40の測定方向を表している。点P2は、このバンクセンサー40の測定位置を表している。それぞれのバンクセンサー40は、バンクBの高さを測定する。一方のバンクセンサー40と他方のバンクセンサー40とは、バンクBの異なる2点の高さを測定する。
それぞれの滞留センサー42は、ガイドローラ38とブレーキローラ34との間で、滞留部A1を検知する機能を備えている。一方の滞留センサー42は上方に位置し、他の滞留センサー42は下方に位置している。滞留センサー42は、滞留部A1の上下方向の位置を検知する機能を備えればよく、特に限定されない。この滞留センサー42として、光学式反射型センサーや光学式透過型センサーが例示される。
制御装置44は、ブレーキローラ34のブレーキ装置を制御する機能を備えている。制御装置44はローラ本体35の回転速度を制御する機能を備えている。制御装置44は、一対のバンクセンサー40からバンクBの高さデータを受信する機能を備えている。制御装置44は、一対の滞留センサー42から第一帯体G1の滞留部A1の検知信号を受信する機能を備えている。
制御装置44は、バンクBの高さの上限値と下限値と記憶する機能を備えている。制御装置44は、バンクセンサー40から受信したバンクBの高さが上限値以上のときにローラ本体35の回転にブレーキを掛けて回転速度を遅くする機能と、バンクセンサー40から受信したバンクBの高さが下限値以下のときにローラ本体35の回転のブレーキを緩めて回転速度を速くする機能とを備えている。
図1の製造設備2を用いた製造方法が、トレッド部材の製造方法を例に説明される。このトレッド部材は、タイヤのトレッドを形成する部材である。このトレッド部材の製造方法は、押出工程、圧延工程、搬送工程及び巻回工程を備えている。この押出工程は、供給工程及び押出成形工程を備えている。
図2に示される様に、押出工程の供給工程では、第一帯体G1がガイドローラ38及びブレーキローラ34に掛け渡される。ガイドローラ38とブレーキローラ34との間に、滞留部A1が形成される。補助ローラ36は第一帯体G1をブレーキローラ34に押圧する。なお、この補助ローラ36は、無くてもよい。ブレーキローラ34は、第一帯体G1をホッパー22に案内する。
図3(a)に示される様に、ガイド24は退避位置にある。退避位置にあるガイド34は、通路46を広くしている。ガイド24は、後方の壁面22cに近付く向きに移動させられる。図3(b)に示される様に、ガイド24は、使用位置までの移動する。第一帯体G1は、通路46に通されてる。第一帯体G1は、後方の壁面22cに案内されて供給口28に向かって送られる。使用位置にあるガイド34は、通路46を狭くしている。第一帯体G1は、この使用位置にあるガイド24と壁面22cとが形成する通路46に通されて、供給口28に向かって送られる。
図2に示される様に、この供給工程では、供給口28にバンクBが形成される。一対のバンクセンサー40は、点P1及び点P2におけるバンクBのバンク高さを測定する。制御装置44は、バンクセンサー40から得られた高さデータを受信する。
制御装置44は、バンク高さの下限値と上限値とを記憶している。制御装置は、バンク高さデータからバンクBのバンク高さH1及びH2を得る。制御装置は、バンクBのバンク高さH1及びH2のそれぞれと下限値とを比較し、バンクBのバンク高さH1及びH2のそれぞれと上限値とを比較する。
制御装置44は、バンク高さH1及びH2のいずれかが上限値以上であるときに、ブレーキ装置にローラ本体35の回転の減速信号を送信する。ブレーキ装置は、ローラ本体35の回転を減速させる。これにより、ローラ本体35の回転速度が遅くされる。制御装置44は、バンク高さH1及びH2の両方が下限値以下であるときに、ブレーキ装置にローラ本体35の増速信号を送信する。ブレーキ装置は、ローラ本体35の回転のブレーキを緩める。これにより、ローラ本体35の回転速度が速くされる。この様にして、バンクBの高さは、所定の範囲になる様に、第一帯体G1の送り速度が制御される。
押出成形工程では、シリンダ室26に第一帯体G1が投入される。スクリュー30が回転して、第一帯体G1のゴム組成物は練られながら、口金32に向かって送られる。このゴム組成物が口金30の吐出口30aを通過する。ゴム組成物は、口金30によって、第二帯体G2に加工される。この第二帯体G2は、吐出口30aの形状に倣った断面形状を備えている。第二帯体G2は、圧延機6に向かって送られる。
図1に示される様に、圧延工程において、圧延機6のカレンダーロール6aと6bとによって圧延成形される。圧延工程において、第二帯体G2からストリップSが圧延成形される。搬送工程において、ストリップSは搬送テープ20に貼り付けられる。ストリップSは、搬送コンベア14、貯留装置16及び供給装置18を経由して、ストリップ貼付機10へ搬送される。ストリップSは搬送テープ20から剥がされて、ストリップ貼付機10に送られる。
巻回工程において、ストリップ貼付機10は、ストリップSを成形ドラム12に貼り付ける。成形ドラム12が回転して、ストリップSは成形ドラム12の外周に巻回される。ストリップSは、このストリップ貼付機10及び成形ドラム12によって、トレッド部材の断面形状に巻回される。この様にして、ストリップSからトレッド部材が成形される。
この製造設備2を用いたタイヤの製造方法は、予備成形工程及び加硫工程を備えている。この予備成形工程は、前述のトレッド部材の他、サイドウォール部材、クリンチ部材、インナーライナー部材等、タイヤの各部を形成するゴム部材が形成されている。ここでは、トレッド部材の成形を例示したが、サイドウォール部材、クリンチ部材、インナーライナー部材等も、トレッド部材と同様に成形されてもよい。予備成形工程では、これらのゴム部材が組み合わされてローカバーが形成される。加硫工程では、このローカバーが金型内で加圧及び加熱される。この加硫工程で、ローカバーからタイヤが得られる。
また、ここでは、成形ドラム12を例に説明がされたが、この成形ドラム12に代えてタイヤの形状に倣った中子が用いられてもよい。この中子に、タイヤの各部を形成するストリップが順次巻回されてもよい。例えば、中子の外周面に他の部材がストリップで形成された外周面に、ストリップSが巻回されてトレッド部材が形成されてもよい。
この押出機4では、制御装置44が、バンクBの溜まり高さが上限値以上であるときにブレーキローラ34の回転速度を遅くする。これにより、バンクBが大きくなり過ぎることが抑制されている。これにより、ゴム組成物のバックフローの発生が抑制されている。また、第一帯体G1が切断されることが抑制されている。
制御装置44が、バンクBの溜まり高さが下限値以下であるときにブレーキローラ34の回転速度を速くする。これにより、バンクBが小さくなり過ぎることが抑制されている。これにより、シリンダー室26に供給されるゴム組成物の量が少なくなりすぎることが抑制されている。
この押出機4では、一対のバンクセンサー40が、バンクBの溜まり高さを測定する。それぞれのセンサー40は、異なる位置の溜まり高さを測定する。複数の異なる位置で測定することで、より高精度に溜まり高さを測定しうる。ここでは、一対のバンクセンサー40を例に説明がされたが、3以上のバンクセンサー40で、バンクBの溜まり高さが測定されてもよい。バンクセンサー40の数を増やすことで、高精度にバンクBの溜まり高さを測定しうる。
この押出機4では、ブレーキ装置によって、ローラ本体35の回転速度が調整される。既存の押出機にローラ本体35とブレーキ装置とを追加することで、容易に、この押出機4が得られうる。更に、既存の押出機において、第一帯体G1を送る既存のフリーローラをローラ本体35として用いることもできる。
この押出機4では、送りローラとしてブレーキローラ34を例に説明したが、これに限られない。送りローラは、ローラ本体の回転速度を調整可能にされていればよい。例えば、送りローラは、速度調整装置としての駆動装置と、回転速度が調整される駆動ローラとから構成されてもよい。制御装置44が、駆動装置によって、駆動ローラの回転速度を調整してもよい。この場合、この駆動ローラがローラ本体として機能する。
この押出機4では、第一帯体G1はガイド24と壁面22cとの間の通路46を通されている。使用位置のガイド24が第一帯体G1を後方の壁面22cに沿わせている。これにより、バンクセンサー40の測定が容易にされている。バンクセンサー40が第一帯体G1を誤検出することが抑制されている。
この押出機4では、ガイド34は後方の壁面22cとの間に通路46を形成したが、後方以外の壁面22cとの間に通路46を形成してもよい。例えば、ガイド34は、前方壁面22c、左方壁面22c又は右方壁面22cとの間に通路46を形成してもよい。またこのガイド34は、スクリュー30の軸線と直交する方向、即ち左右方向を、長手方向として壁面22cに架け渡されているが、これに限られない。ガイド34は、前後方向や左右方向に傾斜した方向を長手方向として壁面22cに架け渡されてもよい。
製造設備2は、押出機4を備えているので、第一帯体G1が第二帯体G2に安定的に成形される。これにより、ストリップSは安定的に成形される。成形ドラム12にストリップSが巻回されている途中で、ストリップSの途切れることが抑制されている。この押出機4を備える製造設備2は生産性に優れている。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図2の製造設備を用いて、本発明に係る製造方法に基づいて、トレッド部材が製造された。この製造方法では、補助ローラを使用しなかった他は、実施形態の製造方法と同様にして、トレッド部材が成形された。
[比較例1]
従来の製造方法に基づいて、トレッド部材が成形された。この製造設備は、ブレーキローラの回転速度の調整がされなかった。この製造方法では、第一帯体はホッパーに一定の速度で送り込まれていた。その他の構成は、実施例1と同様にしてトレッド部材が成形された。
[実施例2]
トレッド部材に代えてインナーライナー部材が製造された。その他の構成は、実施例1と同様にされた。
[比較例2]
従来の製造方法に基づいて、インナーライナー部材が成形された。この製造設備は、ブレーキローラの回転速度の調整がされなかった。この製造方法では、第一帯体はホッパーに一定の速度で送り込まれていた。その他の構成は、実施例2と同様にされた。
[押出工程の評価]
押出機において、ゴム組成物の逆流の発生頻度が「バックフロー」として、バンク高さの上限超え頻度が「ゴム盛リ上ガリ」として、第一帯体の切断の発生頻度が「ディフェクト」として、評価された。それぞれの評価結果が、表1に示されている。この表1では、トレッド部材では比較例1の評価結果を100とする指数で、実施例1の評価結果が表されている。インナーライナー部材では、比較例2の評価結果を100とする指数で、実施例2の評価結果が表されている。これらの指数は、小さいほど発生頻度が少ない。これらの指数は、小さいほど、好ましい。
Figure 2018069666
表1に示されるように、実施例の製造方法では、比較例の製造方法に比べて評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された方法は、ゴム組成物の押出成形に広く適用されうる。
2・・・製造設備
4・・・押出機
6・・・圧延機
12・・・成形ドラム
22・・・ホッパー
24・・・ガイド
26・・・シリンダ室
28・・・供給口
30・・・スクリュー
32・・・口金
34・・・ブレーキローラ
35・・・ローラ本体
36・・・補助ローラ
38・・・ガイドローラ
40・・・疵
42・・・滞留センサー
44・・・制御装置
46・・・通路
47・・・非通路

Claims (6)

  1. 制御装置と、ゴム組成物からなる第一帯体が投入されるホッパーと、上記ホッパーに上記第一帯体を送る送りローラと、シリンダー室と、上記第一帯体を上記シリンダー室に供給する供給口と、上記シリンダー室内で第一帯体のゴム組成物を練りつつ押し出すスクリューと、上記供給口に上記第一帯体のゴム組成物が形成するゴム溜まりの溜まり高さを測定するセンサーとを備えており、
    上記送りローラがローラ本体とこのローラ本体の回転速度を調整する速度調整装置とを備えており、
    上記制御装置が上記センサーから上記溜まり高さを取得する機能と、上記溜まり高さが所定の上限値以上であるか否かを判定する機能と、上記溜まり高さが上記上限値以上であるときに上記速度調整装置によって上記ローラの回転速度を遅くする機能とを備えている押出機。
  2. 上記センサーが2以上のセンサーであり、
    それぞれのセンサーが上記ゴム溜まりの異なる位置の溜まり高さを測定する請求項1に記載の押出機。
  3. 上記ローラ本体が軸方向に自由に回転可能にされており、
    上記速度調整装置が上記ローラ本体の回転を制動するブレーキ装置である請求項1又は2に記載の押出機。
  4. ガイドを備えており、
    上記ガイドが上記ホッパーの対向する壁面に架け渡されており、
    上記壁面が囲む開口が上記ガイドによって上記第一帯体が通される通路と上記第一帯体が通されない非通路とに仕切られており、
    上記非通路の開口面積に対して上記通路の開口面積が小さくされている請求項1から3のいずれかに記載の押出機。
  5. 第一帯体を第二帯体に押出成形する押出機と、上記第二帯体をストリップに圧延成形する圧延機と、上記ストリップが巻回される成形ドラムとを備えており、
    上記第一帯体から上記ストリップまで連続させた状態で成形する機能と、上記ストリップを成形ドラムに巻回してタイヤの各部を形成する部材を成形する機能とを備えており、
    上記押出機が、制御装置と、ゴム組成物からなる第一帯体が投入されるホッパーと、上記ホッパーに上記第一帯体を送る送りローラと、シリンダー室と、上記第一帯体を上記シリンダー室に供給する供給口と、上記シリンダー室内で第一帯体のゴム組成物を練りつつ押し出すスクリューと、上記供給口に上記第一帯体のゴム組成物が形成するゴム溜まりの溜まり高さを測定するセンサーとを備えており、
    上記送りローラがローラ本体とこのローラ本体の回転速度を調整する速度調整装置とを備えており、
    上記制御装置が上記センサーから上記溜まり高さを取得する機能と、上記溜まり高さが所定の上限値以上であるか否かを判定する機能と、上記溜まり高さが上記上限値以上であるときに上記速度調整装置によって上記ローラの回転速度を遅くする機能とを備えている製造設備。
  6. ゴム組成物からなる第一帯体を押出機に供給する供給工程と、
    上記押出機で上記第一帯体を押し出して第二帯体に成形する押出工程と
    を備えており
    上記供給工程において、上記押出機の供給口に形成されるゴム溜まりの溜まり高さがセンサーで測定され、上記溜まり高さが上限値を越えると上記第一帯体の供給速度が遅くされる押出成形方法。
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