JP7170938B2 - ガスケットの装着構造 - Google Patents

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Description

本発明は、環状隙間を封止するためのガスケットの装着構造に関する。
従来、環状隙間を封止するためのガスケットが知られている。図9を参照して、従来例に係るガスケットについて説明する。図9は従来例に係るガスケットを備える密封構造の模式的断面図である。図示のガスケット700は、ハウジング600と、ハウジング600に設けられた挿通孔610に対して挿通される軸500との間の環状隙間を封止するために用いられる。また、軸500は、密封対象となる密封対象側(O)から、その反対側(A)に向けて挿通される。そして、軸500が挿通孔610に挿通される前に、不図示の治具によって、予め挿通孔610にガスケット700は装着される。
図9(a)に示すように、ガスケット700は、補強環710と、補強環710に一体的に設けられる弾性体製のシール本体部720とを備えている。また、補強環710は、円筒部711と、円筒部711における密封対象側(O)の端部に設けられる内向きフランジ部712とを有している。更に、シール本体部720は、挿通孔610の内周面に嵌合固定される外周シール部721と、軸500の外周面に密着するシール突起722とを一体に有している。
このように構成されるガスケット700は、補強環710における内向きフランジ部712が密封対象側(O)となるように、挿通孔610に装着される(図9(a)参照)。しかしながら、ガスケット700は、補強環710における内向きフランジ部712が密封対象側(O)とは反対側(A)となるようにも装着することができる(図9(b)参照)。このように、反対向きに装着されると、密封性は得られるものの、補強環710の内向きフランジ部712が大気等に曝されて錆びついてしまうなどのおそれもある。
ガスケット700の装着方向の誤りを防止する対策としては、ガスケット700の両端面のうちの一方にペイントすることで、装着後に、ペイントの有無をチェックすることも考えられる。しかしながら、この対策では、ペイント塗布と、そのチェックが必要になるため、コストアップとなってしまう。
特開2006-207715号公報
本発明の目的は、ガスケットの装着方向の誤りを抑制することのできるガスケットの装着構造を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
本発明のガスケットの装着構造は、
ハウジングと、前記ハウジングに設けられた挿通孔に対して、密封対象となる密封対象側から、その反対側に向けて挿通される軸と、の間の環状隙間を封止するガスケットと、
前記軸が前記挿通孔に挿通される前に、予め前記挿通孔に前記ガスケットを装着するための治具と、により構成されるガスケットの装着構造であって、
前記ガスケットは、
補強環と、
前記挿通孔の内周面に嵌合固定される外周シール部と、前記軸の外周面に密着するシール突起とを一体に有し、前記補強環に一体的に設けられる弾性体製のシール本体部と、
を備え、
前記シール本体部の内周面のうち、前記シール突起よりも前記密封対象側は小径内周面部により構成され、前記シール突起よりも前記密封対象側とは反対側は前記小径内周面部よりも内径が大きな大径内周面部により構成されており、
前記治具は、
前記シール突起の内周面に圧入されることで前記ガスケットを保持可能に構成される小径外周面部と、
外径が、前記小径内周面部の内径よりも大きく、前記大径内周面部の内径よりも小さく、かつ前記小径外周面部の外径よりも大きな中径外周面部と、
外径が、前記大径内周面部の内径よりも大きく、かつ前記中径外周面部の外径よりも大きな大径外周面部と、
を備え、
前記治具が前記ガスケットに対して前記大径内周面部側から挿入されると、前記中径外周面部と前記大径外周面部との段差面が前記ガスケットにおける前記大径内周面部側の端面に突き当たり、前記小径外周面部が前記シール突起の内周面に圧入されて、前記治具に前記ガスケットが保持された状態となり、
前記治具が前記ガスケットに対して前記小径内周面部側から挿入されると、前記小径外周面部と前記中径外周面部との段差面が前記ガスケットにおける前記小径内周面部側の端面に突き当たり、前記小径外周面部が前記シール突起に接する位置まで届かないように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、治具がガスケットに対して大径内周面部側から挿入されると、ガスケットは治具に保持される。これに対して、治具がガスケットに対して小径内周面部側から挿入されると、ガスケットは治具には保持されない。従って、小径内周面部側からガスケットが挿通孔に装着される構造の場合においては、本発明の装着構造が採用されることで、ガスケットの装着方向の誤りを抑制することができる。
また、本発明の他のガスケットの装着構造は、
ハウジングと、前記ハウジングに設けられた挿通孔に対して、密封対象となる密封対象側から、その反対側に向けて挿通される軸と、の間の環状隙間を封止するガスケットと、
前記軸が前記挿通孔に挿通される前に、予め前記挿通孔に前記ガスケットを装着するための治具と、により構成されるガスケットの装着構造であって、
前記ガスケットは、
補強環と、
前記挿通孔の内周面に嵌合固定される外周シール部と、前記軸の外周面に密着するシール突起とを一体に有し、前記補強環に一体的に設けられる弾性体製のシール本体部と、
を備え、
前記シール本体部の内周面のうち、前記シール突起よりも前記密封対象側は小径内周面部により構成され、前記シール突起よりも前記密封対象側とは反対側は前記小径内周面部よりも内径が大きな大径内周面部により構成されており、
前記治具は、
前記小径内周面部の内周面に圧入されることで前記ガスケットを保持可能に構成される小径外周面部と、
外径が、前記大径内周面部の内径よりも大きく、かつ前記小径外周面部の外径よりも大きな大径外周面部と、
を備え、
前記治具が前記ガスケットに対して前記小径内周面部側から挿入されると、前記小径外周面部と前記大径外周面部との段差面が前記ガスケットにおける前記小径内周面部側の端面に突き当たり、前記小径外周面部が前記小径内周面部の内周面に圧入されて、前記治具に前記ガスケットが保持された状態となり、
前記治具が前記ガスケットに対して前記大径内周面部側から挿入されると、前記小径外周面部と前記大径外周面部との段差面が前記ガスケットにおける前記大径内周面部側の端面に突き当たり、前記小径外周面部と前記大径内周面部との間には隙間が形成されるように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、治具がガスケットに対して小径内周面部側から挿入されると、ガスケットは治具に保持される。これに対して、治具がガスケットに対して大径内周面部側から挿入されると、ガスケットは治具には保持されない。従って、大径内周面部側からガスケットが挿通孔に装着される構造の場合においては、本発明の装着構造が採用されることで、ガスケットの装着方向の誤りを抑制することができる。
前記小径内周面部には、前記小径外周面部に圧縮される突起が周方向に間隔を空けて複数設けられているとよい。
これにより、圧入に必要な力を高めることなく、治具の小径外周面部をガスケットの小径内周面部の内周面に圧入させて、ガスケットを保持することができる。
以上説明したように、本発明によれば、ガスケットの装着方向の誤りを抑制することができる。
図1は本発明の実施例1,2に係るガスケットの平面図である。 図2は本発明の実施例1,2に係るガスケットの一部破断断面図である。 図3は本発明の実施例1に係るガスケットを備える密封構造の模式的断面図である。 図4は本発明の実施例1に係るガスケットの装着時の様子を示す模式的断面図である。 図5は本発明の実施例1に係る治具を誤った方向でガスケットに挿入した場合の様子を示す模式的断面図である。 図6は本発明の実施例2に係るガスケットを備える密封構造の模式的断面図である。 図7は本発明の実施例2に係るガスケットの装着時の様子を示す模式的断面図である。 図8は本発明の実施例2に係る治具を誤った方向でガスケットに挿入した場合の様子を示す模式的断面図である。 図9は従来例に係るガスケットを備える密封構造の模式的断面図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
図1~図5を参照して、本発明の実施例1に係るガスケットの装着構造について説明する。本実施例に係るガスケットは、例えば、自動車の電動オイルポンプ用シールとして好適に適用することができる。ただし、本実施例に係るガスケットは、自動車に備えられる各部の密封構造部の他、一般的な産業機械に備えられる密封構造部にも適用可能である。
<ガスケット>
特に、図1及び図2を参照して、本実施例に係るガスケットについて説明する。図1は本発明の実施例1に係るガスケットの平面図である。図2は本発明の実施例1に係るガスケットの一部破断断面図である。なお、図2中の断面図は、図1中のAA断面図である。また、図1,2中の点線で示した部分(突起123a)は、実施例2に係るガスケットの構成に関する部分である。
本実施例に係るガスケット100は、金属などにより構成される補強環110と、補強環110に一体的に設けられる弾性体製(例えばゴム製)のシール本体部120とから構成される。例えば、補強環110をインサート部品として、インサート成形によりシール本体部120を成形することにより、ガスケット100を得ることができる。
補強環110は、円筒部111と、円筒部111における一端部(密封構造において、密封対象側の端部)に設けられる内向きフランジ部112とを備えている。
シール本体部120は、外周面側の外周シール部121と、内周面側のシール突起122とを一体に有している。また、シール本体部120の内周面のうち、シール突起122よりも一端側(密封構造において密封対象側)は小径内周面部123により構成され、シール突起122よりも他端側(密封対象側とは反対側)は小径内周面部123よりも内径が大きな大径内周面部124により構成されている。
<密封構造>
特に、図3を参照して、本実施例に係るガスケットを備える密封構造について説明する。図3は本発明の実施例1に係るガスケットを備える密封構造の模式的断面図である。本実施例に係る密封構造は、ハウジング600と、ハウジング600に設けられた挿通孔610に対して挿通される軸500と、これらハウジング600と軸500との間の環状隙間を封止するガスケット100とから構成される。本実施例においては、軸500は、密封対象となる密封対象側(O)から、その反対側(A)に向けて挿通されるように構成されている。すなわち、図3中、矢印P方向に軸500は挿通孔610に挿通される。なお、軸500が挿通孔610に挿通される前に、予め挿通孔610にガスケット100は装着される。また、密封対象側(O)には油などの密封対象流体が密封され、反対側(A)は、例えば、大気に曝される。
以上のように構成される密封構造によれば、挿通孔610の内周面に外周シール部121が嵌合固定され、シール突起122が軸500の外周面510に密着することで、ガスケット100によって、ハウジング600と軸500との間の環状隙間が封止される。
<ガスケットの装着構造>
特に、図4及び図5を参照して、本実施例に係るガスケットの装着構造について説明する。図4は本発明の実施例1に係るガスケットの装着時の様子を示す模式的断面図である。図5は本発明の実施例1に係る治具を誤った方向でガスケットに挿入した場合の様子を示す模式的断面図である。
本実施例においては、小径内周面部123側からガスケット100がハウジング600の挿通孔610に装着される構造となっている。すなわち、本実施例においては、挿通孔610に対する軸500の挿通方向とは逆向きに、治具200によって、ガスケット100が挿通孔610に挿通される。
治具200は、先端側から順に、小径外周面部210と、中径外周面部220と、大径外周面部230とを備えている。小径外周面部210は、ガスケット100におけるシール突起122の内周面に圧入されることで、ガスケット100を保持可能に構成されている。中径外周面部220の外径は、ガスケット100の小径内周面部123の内径よりも大きく、大径内周面部124の内径よりも小さく、かつ治具200の小径外周面部210の外径よりも大きくなるように構成されている。また、大径外周面部230の外径は、ガスケット100の大径内周面部124の内径よりも大きく、かつ治具200の中径外周面部220の外径よりも大きく構成されている。
図4においては、治具200がガスケット100に対して大径内周面部124側から挿入される場合の様子を示している。この場合、中径外周面部220と大径外周面部230との段差面231がガスケット100における大径内周面部124側の端面に突き当たり、小径外周面部210がシール突起122の内周面に圧入される。これにより、治具200にガスケット100が保持された状態となる。このように、治具200にガスケット100を保持させた状態で、ハウジング600の挿通孔610にガスケット100を挿入させることで、ガスケット100を挿通孔610に装着させることができる。
図5においては、治具200がガスケット100に対して小径内周面部123側から挿入される場合の様子を示している。この場合、小径外周面部210と中径外周面部220との段差面221がガスケット100における小径内周面部123側の端面に突き当たり、小径外周面部210がシール突起122に接する位置まで届かない。従って、治具200にガスケット100を保持することができない。
<本実施例に係るガスケットの装着構造の優れた点>
本実施例に係るガスケット100の装着構造によれば、治具200がガスケット100に対して大径内周面部124側から挿入されると、ガスケット100は治具200に保持される。これに対して、治具200がガスケット100に対して小径内周面部123側から挿入されると、ガスケット100は治具200には保持されない。従って、本実施例のように、小径内周面部123側からガスケット100が挿通孔610に装着される構造の場合においては、ガスケット100の装着方向の誤りを抑制することができる。そのため、ガスケット100の装着方向の誤りを防止するために、ガスケット100にペイントする必要もない。また、ガスケット100は正しい方向に、より確実に装着されるため、補強環110が錆びてしまうことも抑制することができる。
(実施例2)
図1,2及び図6~図8には、本発明の実施例2が示されている。上記実施例1では、小径内周面部側からガスケットが挿通孔に装着される構造の場合を示した。これに対し、本実施例においては、大径内周面部側からガスケットが挿通孔に装着される構造の場合を示す。その他の基本的な構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は適宜省略する。
<ガスケット>
特に、図1及び図2を参照して、本実施例に係るガスケットについて説明する。本実施例に係るガスケット100は、上記実施例1で説明したガスケット100と基本的な構成は同一である。ただし、本実施例の場合には、シール本体部120の内周面に設けられた小径内周面部123に、点線で示す突起123aが周方向に間隔を空けて複数設けられるのが望ましい点のみが、実施例1の場合とは異なっている。
<密封構造>
特に、図6を参照して、本実施例に係るガスケットを備える密封構造について説明する。図6は本発明の実施例2に係るガスケットを備える密封構造の模式的断面図である。本実施例に係る密封構造においても、ハウジング600Xと、ハウジング600Xに設けられた挿通孔610に対して挿通される軸500と、これらハウジング600Xと軸500との間の環状隙間を封止するガスケット100とから構成される。また、本実施例においても、軸500は、密封対象となる密封対象側(O)から、その反対側(A)に向けて挿通されるように構成されている。すなわち、図6中、矢印P方向に軸500は挿通孔610に挿通される。なお、軸500が挿通孔610に挿通される前に、予め挿通孔610にガスケット100は装着される。
以上のように構成される密封構造によれば、挿通孔610の内周面に外周シール部121が嵌合固定され、シール突起122が軸500の外周面510に密着することで、ガスケット100によって、ハウジング600Xと軸500との間の環状隙間が封止される。
<ガスケットの装着構造>
特に、図7及び図8を参照して、本実施例に係るガスケットの装着構造について説明する。図7は本発明の実施例2に係るガスケットの装着時の様子を示す模式的断面図である。図8は本発明の実施例2に係る治具を誤った方向でガスケットに挿入した場合の様子を示す模式的断面図である。
本実施例においては、大径内周面部124側からガスケット100がハウジング600Xの挿通孔610に装着される構造となっている。すなわち、本実施例においては、挿通孔610に対する軸500の挿通方向と同じ向きに、治具300によって、ガスケット100が挿通孔610に挿通される。
治具300は、先端側から順に、小径外周面部310と、大径外周面部320とを備えている。小径外周面部310は、ガスケット100における小径内周面部123の内周面に圧入されることでガスケット100を保持可能に構成されている。大径外周面部320の外径は、大径内周面部124の内径よりも大きく、かつ小径外周面部310の外径よりも大きくなるように構成されている。
図7においては、治具300がガスケット100に対して小径内周面部123側から挿入される場合の様子を示している。この場合、小径外周面部310と大径外周面部320との段差面321がガスケット100における小径内周面部123側の端面に突き当たり、小径外周面部310が小径内周面部123の内周面に圧入される。これにより、治具300にガスケット100が保持された状態となる。このように、治具300にガスケット100を保持させた状態で、ハウジング600Xの挿通孔610にガスケット100を挿入させることで、ガスケット100を挿通孔610に装着させることができる。
図8においては、治具300がガスケット100に対して大径内周面部124側から挿入される場合の様子を示している。この場合、小径外周面部310と大径外周面部320との段差面321がガスケット100における大径内周面部124側の端面に突き当たり、小径外周面部310と大径内周面部124との間には隙間Sが形成される。従って、治具300にガスケット100を保持することができない。
<本実施例に係るガスケットの装着構造の優れた点>
本実施例に係るガスケット100の装着構造によれば、治具300がガスケット100に対して小径内周面部123側から挿入されると、ガスケット100は治具300に保持される。これに対して、治具300がガスケット100に対して大径内周面部124側から挿入されると、ガスケット100は治具300には保持されない。従って、本実施例のように、大径内周面部124側からガスケット100が挿通孔610に装着される構造の場合においては、ガスケット100の装着方向の誤りを抑制することができる。そのため、ガスケット100の装着方向の誤りを防止するために、ガスケット100にペイントする必要もない。また、ガスケット100は正しい方向に、より確実に装着されるため、補強環110が錆びてしまうことも抑制することができる。
また、本実施例においては、ガスケット100の小径内周面部123に、治具300における小径外周面部310に圧縮される突起123aが周方向に間隔を空けて複数設けられる構成を採用すると好適である。このような突起123aを複数設けることで、圧入に必要な力を高めることなく、治具300の小径外周面部310をガスケット100の小径内周面部123の内周面に圧入させて、ガスケット100を保持することができる。
上記各実施例においては、補強環110が、円筒部111と、円筒部111における一端部に設けられる内向きフランジ部112とにより構成される場合を示した。しかしながら、本発明に係る補強環は、円筒部と、円筒部の一端部設けられる外向きフランジ部とにより構成される場合も適用可能である。また、本発明に係る補強環は、円筒部のみから構成される場合も適用可能である。
100 ガスケット
110 補強環
111 円筒部
112 内向きフランジ部
120 シール本体部
121 外周シール部
122 シール突起
123 小径内周面部
123a 突起
124 大径内周面部
200 治具
210 小径外周面部
220 中径外周面部
221 段差面
230 大径外周面部
231 段差面
300 治具
310 小径外周面部
320 大径外周面部
321 段差面
500 軸
510 外周面
600,600X ハウジング
610 挿通孔

Claims (3)

  1. ハウジングと、前記ハウジングに設けられた挿通孔に対して、密封対象となる密封対象側から、その反対側に向けて挿通される軸と、の間の環状隙間を封止するガスケットと、
    前記軸が前記挿通孔に挿通される前に、予め前記挿通孔に前記ガスケットを装着するための治具と、により構成されるガスケットの装着構造であって、
    前記ガスケットは、
    補強環と、
    前記挿通孔の内周面に嵌合固定される外周シール部と、前記軸の外周面に密着するシール突起とを一体に有し、前記補強環に一体的に設けられる弾性体製のシール本体部と、
    を備え、
    前記シール本体部の内周面のうち、前記シール突起よりも前記密封対象側は小径内周面部により構成され、前記シール突起よりも前記密封対象側とは反対側は前記小径内周面部よりも内径が大きな大径内周面部により構成されており、
    前記治具は、
    前記シール突起の内周面に圧入されることで前記ガスケットを保持可能に構成される小径外周面部と、
    外径が、前記小径内周面部の内径よりも大きく、前記大径内周面部の内径よりも小さく、かつ前記小径外周面部の外径よりも大きな中径外周面部と、
    外径が、前記大径内周面部の内径よりも大きく、かつ前記中径外周面部の外径よりも大きな大径外周面部と、
    を備え、
    前記治具が前記ガスケットに対して前記大径内周面部側から挿入されると、前記中径外周面部と前記大径外周面部との段差面が前記ガスケットにおける前記大径内周面部側の端面に突き当たり、前記小径外周面部が前記シール突起の内周面に圧入されて、前記治具に前記ガスケットが保持された状態となり、
    前記治具が前記ガスケットに対して前記小径内周面部側から挿入されると、前記小径外周面部と前記中径外周面部との段差面が前記ガスケットにおける前記小径内周面部側の端面に突き当たり、前記小径外周面部が前記シール突起に接する位置まで届かないように構成されていることを特徴とするガスケットの装着構造。
  2. ハウジングと、前記ハウジングに設けられた挿通孔に対して、密封対象となる密封対象側から、その反対側に向けて挿通される軸と、の間の環状隙間を封止するガスケットと、 前記軸が前記挿通孔に挿通される前に、予め前記挿通孔に前記ガスケットを装着するための治具と、により構成されるガスケットの装着構造であって、
    前記ガスケットは、
    補強環と、
    前記挿通孔の内周面に嵌合固定される外周シール部と、前記軸の外周面に密着するシール突起とを一体に有し、前記補強環に一体的に設けられる弾性体製のシール本体部と、
    を備え、
    前記シール本体部の内周面のうち、前記シール突起よりも前記密封対象側は小径内周面部により構成され、前記シール突起よりも前記密封対象側とは反対側は前記小径内周面部よりも内径が大きな大径内周面部により構成されており、
    前記治具は、
    前記小径内周面部の内周面に圧入されることで前記ガスケットを保持可能に構成される小径外周面部と、
    外径が、前記大径内周面部の内径よりも大きく、かつ前記小径外周面部の外径よりも大きな大径外周面部と、
    を備え、
    前記治具が前記ガスケットに対して前記小径内周面部側から挿入されると、前記小径外周面部と前記大径外周面部との段差面が前記ガスケットにおける前記小径内周面部側の端面に突き当たり、前記小径外周面部が前記小径内周面部の内周面に圧入されて、前記治具に前記ガスケットが保持された状態となり、
    前記治具が前記ガスケットに対して前記大径内周面部側から挿入されると、前記小径外周面部と前記大径外周面部との段差面が前記ガスケットにおける前記大径内周面部側の端面に突き当たり、前記小径外周面部と前記大径内周面部との間には隙間が形成されるように構成されていることを特徴とするガスケットの装着構造。
  3. 前記小径内周面部には、前記小径外周面部に圧縮される突起が周方向に間隔を空けて複数設けられていることを特徴とする請求項2に記載のガスケットの装着構造。
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