JP7170684B2 - 電子装置、給電システムおよび給電制御方法 - Google Patents

電子装置、給電システムおよび給電制御方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、電子装置、給電システムおよび給電制御方法に関する。
近年、電磁波を用いて電力伝送を行う無線給電技術が注目を集めている。受電デバイスに対して給電用の電磁波を送信する無線給電装置は、例えば同一の空間内で無線通信を行う無線システムとの間での干渉を回避する仕組みを備えている。換言すれば、無線システムとの共存のための仕組みを備えている。例えば、無線給電装置は、給電用の電磁波を送信するにあたり、自装置の周辺環境を監視して、無線システムの無線信号が存在しないかを確認する。この手続きは、キャリアセンスなどと称される。
ところで、各々が異なる受電デバイスへ給電する複数の無線給電装置が同じ環境に存在する場合も考えられ得る。この場合、ある無線給電装置において行われるキャリアセンスに対して、他の無線給電装置によって送信される給電用の電磁波が影響を与える可能性がある。つまり、ある無線給電装置において行われるキャリアセンスが、他の無線給電装置によって送信される給電用の電磁波の影響を受けて、無線システムの無線信号が存在しないにも関わらず、無線システムの無線信号が存在するという誤った結果を出してしまう可能性がある。
特開2014-155399号公報
本発明が解決しようとする課題は、無線システムとの間の干渉を回避するためのキャリアセンスを正確に行うことができる電子装置、給電システムおよび給電制御方法を提供することである。
実施形態によれば、電子装置は、電力伝送手段と、検出手段と、を具備する。前記電力伝送手段は、第1周波数帯域を用いて、電磁波により電力を伝送する。前記検出手段は、前記第1周波数帯域とは異なる第2周波数帯域でキャリアセンスを行う。前記検出手段は、干渉回避手段を具備する。前記干渉回避手段は、前記キャリアセンス時に受信される信号が所定未満の帯域幅の信号スペクトルを含む場合、前記キャリアセンス時に受信される信号のうち、前記信号スペクトルの周波数帯域である第3周波数帯域の信号を除去する。前記検出手段は、前記第2周波数帯域を複数の周波数帯域に分けて別々に前記キャリアセンスを行い、前記複数の周波数帯域の中の前記第1周波数帯域との周波数差が最も小さい周波数帯域について前記キャリアセンスを行う場合に、前記干渉回避手段は前記第3周波数帯域の信号の除去を行う。
第1実施形態の無線給電システムの構成例を示す図 第1実施形態の無線給電装置におけるキャリアセンス処理と給電処理とのタイミングチャート例 第1実施形態の給電装置における干渉回避機能を備えたキャリアセンス部の構成例を示す図 1以上の無線システムと複数の給電装置が共存する環境での周波数スペクトルの一例を示す図 第1実施形態の給電装置における干渉キャンセラ機能を備えたキャリアセンス部の構成例を示す図 第1実施形態の給電装置が実行するキャリアセンス処理と給電処理との手順の一例を示すフローチャート 第1実施形態の給電装置において周波数帯域を分割してキャリアセンスする場合の周波数スペクトルの一例を示す図 第2実施形態の給電装置における増幅器の利得制御例を示す図 第2実施形態の給電装置におけるキャリアセンス処理と給電処理とのタイミングチャート例 第2実施形態の給電装置におけるクロック誤差を考慮した給電処理のタイミングチャート例 第3実施形態の無線給電システムの構成例を示す図 第3実施形態の給電装置における指向性の変更例を示す図 第4実施形態の無線給電システムの構成例を示す図
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の無線給電システムの構成例を示す図である。
無線給電装置1は、給電エリア内に存在する受電器2に対して電磁波のビーム(以下、給電ビーム4と呼ぶ)を形成して給電を行う。給電ビーム4は特定の周波数をもつ電磁波であるため、同じ周波数あるいは近傍の周波数を使用する他の無線システムが周辺にいる場合、当該無線システムに対して干渉となる恐れがある。以降、給電装置が干渉を与える可能性のある無線システムをVictimシステムと呼ぶ。また、Victimシステムの端末をVictim端末3と呼ぶ。Victimシステムへの干渉を回避するため、無線給電装置1は給電を実施する前に、周辺にVictim端末3が存在しないことを確認する処理を行うことが望ましい。このような確認処理をキャリアセンスと呼ぶ。図1に示される本実施形態の無線給電システムは、キャリアセンス機能を備えた無線給電システムである。キャリアセンスを行う周波数帯域(第2周波数帯域)は、給電を行う周波数帯域(第1周波数帯域)と異なる。たとえば、第1周波数帯域と第2周波数帯域は重複しない。あるいは、たとえば、第1周波数帯域の一部と第2周波数帯域の一部は重複する。
図1に示すように、無線給電装置1は、アンテナ110、給電処理部120、キャリアセンス部130を具備する。また、キャリアセンス部130は、干渉回避機能部130Aを具備する。
無線給電装置1は、受電器2に対して給電ビーム4を形成して給電を行うが、給電前にキャリアセンス部130において周辺にVictim端末3の信号が存在しないか検出を試みる。なお、アンテナ110および受電器2は、1個であってもよいし、複数個であってもよい。また、給電用のアンテナとキャリアセンス用のアンテナとは共通でもよいし、別々に備えてもよい。給電ビーム4は、指向性の鋭いビームを1つ形成してもよいし、あるいは幅広い方向にビームを形成してもよいし、2つ以上に枝分かれしたビームを形成してもよい。
図2は、無線給電装置1におけるキャリアセンス処理と給電処理とのタイミングチャート例である。
無線給電装置1は、事前にキャリアセンス閾値Thとキャリアセンス期間T11を決める。これらの値は、無線給電装置1との共存が想定されるVictimシステムの受信感度や妨害波規定値といった仕様値に基づいて決めてもよいし、無線給電装置1と当該Victimシステムとの共存環境を模擬した計算機シミュレーションや回線計算などに基づいて決めてもよい。無線給電装置1は、給電前の時刻t1においてキャリアセンス処理を始める。具体的には、アンテナ110を介して無線信号を受信し、あらかじめ決めたキャリアセンス閾値Thを超えるレベルの信号が存在しないか確認する。キャリアセンス閾値Thを超えるレベルの信号が存在しない場合はチャネルアイドル、すなわちチャネルが空いていると判断する。キャリアセンス閾値Thを超えるレベルの信号が存在する場合はチャネルビジー、すなわちチャネルがVictimシステムによって使われていると判断する。
無線給電装置1は時刻t1からキャリアセンス処理のための時間カウントをスタートする。時間カウントがキャリアセンス期間T11になるまで、すなわち時刻t2までの間、キャリアセンス閾値Thを超えるレベルの信号が検出されなかった場合、無線給電装置1は給電処理を開始する。給電処理は、時刻t2からあらかじめ決められた給電期間T12だけ実施され、時刻t3で停波する。無線給電装置1は時刻t3から再びキャリアセンスの時間カウントを開始する。途中の時刻t4においてキャリアセンス閾値Thを超える信号を検出した場合、キャリアセンスの時間カウントをストップする。その後の時刻t5において受信信号レベルがキャリアセンス閾値Th以下となったら、再びキャリアセンスの時間カウントを開始し、時間カウントがキャリアセンス期間T11と一致した時刻t6において、再び給電処理を開始する。すなわち、(t6-t5)+(t4-t3)=T11となる。給電開始後、給電期間T12だけ給電を行い、時刻t7で停波する。
このようなキャリアセンスを行うことで、無線給電装置1とVictimシステムとの共存が可能となるが、同じ環境に複数の無線給電装置1が存在し、それぞれの無線給電装置1が独立に動作する場合、無線給電装置1からの給電信号とVictimシステムからの送信信号とが混在し、キャリアセンス機能が有効に機能しなくなる恐れがある。すなわち、ある無線給電装置1がキャリアセンスをする際に、別の無線給電装置1からの給電信号をVictimシステムの送信信号と誤って解釈してしまい、給電を延期することで給電効率が低下する懸念がある。本実施形態の無線給電装置1は、干渉回避機能を備えることで(キャリアセンス部130に干渉回避機能部130Aを設けることで)、このような課題を解決する。
なお、これまでも、例えば給電制御のために無線通信機能を備え、その無線通信機能への干渉回避を目的としてキャリアセンスを実施する給電装置は存在する。しかし、この給電装置では、他の無線システム(Victimシステム)への干渉や、複数の給電装置間の干渉については考慮されていない。本実施形態の無線給電装置1は、キャリアセンス機能と干渉回避機能との両方を備えることで、Victimシステムに与える干渉と、他の無線給電装置1との間の干渉との両方を回避することができる。
本実施形態の無線給電装置1における干渉回避機能(干渉回避機能部130A)を備えたキャリアセンス部130の構成例を図3に示す。
無線給電装置1のキャリアセンス部130は、アンテナ110を介して受信した信号を低雑音増幅器131で増幅し、ミキサ132を介してベースバンド帯域、あるいは中間周波数帯域へダウンコンバートする。その後、アナログフィルタ133で帯域制限処理を行い、可変利得増幅器134で信号を増幅し、アナログデジタル変換器135で受信アナログ信号をデジタル信号へと変換して、デジタル回路136へ送る。デジタル回路136では、受信信号がデジタルフィルタ137で帯域制限され、その後、信号検出部138へと送られる。信号検出部138において、受信信号レベルがキャリアセンス閾値Thを超えるかどうかの判定が行われる。なお、アナログデジタル変換器135とデジタル回路136とを、アナログ電力検知器で置き換えてもよい。
図3に示すキャリアセンス部130では、干渉回避機能部130Aを構成するアナログフィルタ133およびデジタルフィルタ137によって他の無線給電装置1からの干渉信号の除去を行う。つまり、アナログフィルタ133およびデジタルフィルタ137は、キャリアセンスの対象を、無線システムの信号であると推定し得る信号に限定する。1以上の無線システムと複数の無線給電装置1とが共存する環境での周波数スペクトルの一例を図4に示す。図4においては、縦軸を信号強度、横軸を周波数として周波数スペクトルの一例を表している。図4中、周波数スペクトルa1が無線給電装置1_1の周波数スペクトル例、周波数スペクトルa2が隣接する他の無線給電装置1_2の周波数スペクトル例である。これらは急峻な線スペクトル、あるいは狭帯域スペクトルとなる。これは、無線給電装置1の給電信号が情報を含まない電磁波、あるいは非常に低レートで変調されたデータしか含まない電磁波であり、周波数帯域が広がらないためである。
また、周波数スペクトルa3は、無線給電装置1(1_1,1_2)が使用する周波数帯域a1,a2の近傍の帯域を使うVictim端末3の周波数スペクトル例である。Victim端末3の周波数スペクトルa3は、一定の帯域幅を持った周波数スペクトルとなる。これは、無線通信を行うVictimシステムの送信信号には必ず一定量のデータが含まれており、周波数帯域幅が広がるためである。例えば、無線給電装置1_1は、Victimシステムが共存しているかどうかを判断するために、Victimシステムの周波数スペクトルa3の検出を試みる。その際、他の無線給電装置1_2の周波数スペクトルa2の電力を、Victim端末3の信号電力であると誤って判断してしまう可能性がある。そこで、図3に示した(干渉回避機能部130Aを構成する)アナログフィルタ133およびデジタルフィルタ137によって、Victimシステムが使う周波数帯域の周辺に対して帯域制限をかける。具体的には、図4に示す周波数帯域a4を取り出すようにアナログフィルタ133やデジタルフィルタ137の通過帯域を設定することで、他の無線給電装置1_2からの干渉信号の影響を回避する。例えば、周波数帯域a4は周波数帯域a3を含む。例えば、周波数帯域a4は、周波数帯域a2の少なくとも一部を含まない。
なお、帯域制限に用いるフィルタは、アナログフィルタ133とデジタルフィルタ137とのどちらか一方のみであってもよい。フィルタの通過帯域a4は、無線給電装置1_1や無線給電装置1_2が使用する可能性のある全ての周波数帯域を除外するように設定されることが望ましい。しかしながら、無線給電装置1とVictimシステムが使用する周波数帯域が非常に近接している場合は、フィルタで周波数帯域を完全に切り分けることが難しい場合がある。例えばフィルタの通過帯域が図4に示す帯域a5のように、無線給電装置1_2の周波数スペクトルa2を取り込んでしまう可能性がある。フィルタの回路的な制約(回路規模や周波数特性)によっても、このような現象は生じる。このような場合、フィルタのみで他の無線給電装置1からの干渉信号を取り除くことは難しいため、干渉キャンセラ機能を備えることが望ましい。
干渉回避機能部130Aの構成要素として、さらに、干渉キャンセラ機能(干渉キャンセラ機能部130B)を備えたキャリアセンス部130の構成例を図5に示す。図3に示したキャリアセンス部130との構成上の違いは、減算器201、周波数解析部202、デジタルシンセサイザ203が追加されている点である。図3での説明と同様に、図5に示す構成においても、アンテナ110を介して受信された信号がアナログデジタル変換器135を介してデジタル回路136へと送られるが、その後、周波数解析部202において高速フーリエ変換処理などの周波数解析処理が行われる。受信信号の周波数スペクトルが一定以上の帯域幅をもった信号スペクトルである場合、受信信号がVictimシステムからの送信信号であると解釈し、信号検出部138において受信信号レベルがキャリアセンス閾値Thを超えるかどうかの判定が行われる。あるいは、受信信号の周波数スペクトルが広帯域の信号スペクトルと狭帯域の信号スペクトルの両方を含む場合、広帯域の信号はVictimシステムからの送信信号、狭帯域の信号は他の無線給電装置1からの給電信号であると解釈し、広帯域の信号成分の電力情報のみを信号検出部138へと送り、キャリアセンスを実施する。受信信号の周波数スペクトルが線スペクトル、あるいは狭帯域スペクトルのみであった場合は、他の無線給電装置1からの給電信号が受信されていると判断する。この場合、他の無線給電装置1からの給電信号のみが受信されている可能性もあるし、Victimシステムからの送信信号が埋もれている可能性もある。そこで、周波数解析部202において、解析した受信信号の周波数スペクトルの中心周波数Fcの情報をデジタルシンセサイザ203へと送る。デジタルシンセサイザ203では、通知された中心周波数Fcと同じ周波数の正弦波信号を生成し、干渉キャンセル用の信号として減算器201へと送る。減算器201では、受信信号に対して干渉キャンセル信号を差し引く処理が行われ、受信信号から干渉信号がキャンセルされる。その結果、他の無線給電装置1からの給電信号の影響を回避したキャリアセンスが可能となる。つまり、減算器201、周波数解析部202およびデジタルシンセサイザ203からなる干渉キャンセラ機能(干渉キャンセラ機能部130B)も、キャリアセンスの対象を、無線システムの信号であると推定し得る信号に限定する。
なお、減算器201、周波数解析部202、デジタルシンセサイザ203からなる干渉キャンセラ機能(干渉キャンセラ機能部130B)を備える場合は、干渉回避機能部130Aの構成要素として、アナログフィルタ133やデジタルフィルタ137を備えなくてもよいし、これらを併用してもよい。
このように、干渉回避機能部130Aおよび/または干渉キャンセラ機能部130Bによって、キャリアセンス時に受信される信号のうちの一部の周波数帯域の信号が除去される。除去される周波数帯域は、例えば、Victimシステムが使用する周波数帯域と重複しない。除去される周波数帯域は、例えば、他の無線給電装置が給電に使用する周波数帯域である。
図6は、本実施形態の無線給電装置1が実行するキャリアセンス処理と給電処理との手順の一例を示すフローチャートである。
無線給電装置1は、まず、キャリアセンスの時間カウントを開始する(S101)。無線給電装置1は、アンテナで信号を受信し(S102)、受信した信号に対してフィルタによる帯域制限をかける(S103)。また、無線給電装置1は、キャンセラによる一定帯域幅未満の信号の除去を行う(S104)。
次に、無線給電装置1は、信号強度が閾値以上の信号が存在するか否かを判定する(S105)。信号強度が閾値以上の信号が存在する場合(S105:YES)、無線給電装置1は、キャリアセンスの時間カウントを停止し(S106)、S102に戻り、当該S102からの処理を繰り返す。
信号強度が閾値以上の信号が存在しない場合(S105:NO)、無線給電装置1は、キャリアセンスの時間カウントが停止中ならば(S107:YES)、キャリアセンスの時間カウントを再開する(S108)。時間カウントが停止していない場合(S107:NO)、または、S108でキャリアセンスの時間カウントを再開した場合、無線給電装置1は、時間カウントがキャリアセンス期間に到達しているか否かを判定する(S109)。
キャリアセンス期間に到達していない場合(S109:NO)、無線給電装置1は、S102に戻り、当該S102からの処理を繰り返す。時間カウントがキャリアセンス期間に到達した場合には(S109:YES)、無線給電装置1は、給電を開始する(S110)。この時、無線給電装置1は、給電の時間カウントを開始する。
無線給電装置1は、給電の時間カウントが給電期間に到達しているか否かを監視し(S111)、到達していなければ(S111:NO)、給電を継続し(S112)、到達したならば(S111:YES)、給電を終了して(S113)、S101に戻り、当該S101からの処理を繰り返す。つまり、キャリアセンスを再開する。
なお、図3や図5で例示したキャリアセンス部130でキャリアセンスをする際に、周波数帯域(図4の帯域a4)を分割して実施してもよい。その場合の周波数スペクトルの一例を図7に示す。図7においても、縦軸を信号強度、横軸を周波数として周波数スペクトルの一例を表している。例えば無線給電装置1_1は、近傍の周波数帯域をキャリアセンスする際に、帯域b1と帯域b2とを別々に実施する。具体的には、図3や図5におけるミキサ132において受信信号とミキシングする発振信号の周波数を帯域b1の中心周波数F1や帯域b2の中心周波数F2に設定してダウンコンバート処理を実施する。このように帯域を分割してキャリアセンスを行う場合、他の無線給電装置1_2からの給電信号のスペクトルa2が干渉となり得るのは、給電信号のスペクトルa2に最も近い周波数帯域である帯域b1に対するキャリアセンス処理のみである。したがって、帯域b1に対するキャリアセンスを実施する場合にのみ、上述したフィルタ処理や干渉キャンセル処理を実施すればよい。フィルタ処理に関しては、帯域b1のキャリアセンスの場合は急峻な通過帯域特性をもつアナログフィルタ133やデジタルフィルタ137を適用し、それ以外の帯域b2に対するキャリアセンスを行う場合は、別の緩やかな通過帯域特性をもつフィルタ133,137を使うか、あるいはフィルタ133,137を通さないといった処理を行う。フィルタ処理は、通過帯域が急峻になるほど受信信号を歪ませたり、あるいは、処理に必要な消費電力が大きくなったり、といった問題があるため、キャリアセンスの帯域に応じて適用的にフィルタ処理・干渉キャンセル処理を行うことが有効である。
また、図3や図5に示したキャリアセンス部130の構成は一例であり、他の構成であってもよい。例えばミキサで受信信号をベースバンド帯域へダウンコンバートするダイレクトコンバージョン方式であってもよいし、低い中間周波数帯へダウンコンバートするLow-IF方式であってもよい。あるいは2段階でダウンコンバートするスーパーヘテロダイン方式でもよい。ミキサやアナログフィルタ等の要素回路は2つ以上備えていてもよい。
以上のように、本実施形態の無線給電システムは、キャリアセンス機能を備える無線給電装置1が、アナログフィルタまたはデジタルフィルタの少なくとも一方、あるいは、干渉キャンセラを備えることで、すなわち、アナログフィルタ、デジタルフィルタまたは干渉キャンセラの少なくとも1つを備えることで、他の無線給電装置1からの干渉の回避および他の無線システムへの干渉の回避の両者を実現することができる。つまり、本実施形態の無線給電システムは、無線システムとの間の干渉を回避するためのキャリアセンスを正確に行うことができる。
(第2実施形態)
次に第2実施形態について説明する。本実施形態も、第1実施形態と同様、電磁波を用いて電力伝送を行う無線給電装置に関する。第1実施形態と同一の構成要素について同一の符号を用い、また、それらについての重複する説明を省略する。
第1実施形態では、無線給電装置1はキャリアセンス部130を具備し、キャリアセンス部130は、図3や図5のような構成となることを説明した。本実施形態の無線給電装置1は、キャリアセンス部130についてのこれらの構成において独自の増幅器の利得制御方法を有する。具体的には、「キャリアセンス閾値Thを超えるレベルの受信信号の有無」を正確に検知できるように増幅器の利得を制御する。このように利得を制御することで、他の無線給電装置1との間でキャリアセンスのタイミングや給電のタイミングを合わせることができ、干渉を受ける頻度を下げることが可能となる。
これらの信号検知処理は、アナログ回路での電力検知器あるいはデジタル回路での信号検出部で実施されるが、これらが検知できる信号電力のレベルに制限がある。一般の無線システムでは、受信信号の信号強度の幅は60dB~100dB程度であり、これを言い換えると、最小の受信信号レベルを1としたときに最大の受信信号レベルは10の6乗から10の10乗もの大きさになる。これに対し、アナログ電力検知器や、デジタル回路で処理可能な信号レンジを決めるアナログデジタル変換器の検知範囲は30dB~50dB程度であることが多く、想定する受信信号を全てカバーすることはできない。例えば、無線給電装置1がキャリアセンス処理の際に想定する受信信号レベルが-90dBmから-10dBmの計80dBのレンジであり、キャリアセンス部130におけるアナログデジタル変換器135の検知範囲が40dBであるとする。無線給電装置1が受信した信号を全く増幅しない場合、アナログデジタル変換器135が適切に動作するのは-90dBmから-50dBmの40dB範囲の信号のみであり、-50dBmより大きいレベルの信号は、すべて飽和してしまう。そのため、図3や図5に示したキャリアセンス部130の低雑音増幅器131や可変利得増幅器134で受信信号を適切に増幅し、アナログデジタル変換器135やアナログ電力検知器で適切に信号を検知できるようにする必要がある。
本実施形態における増幅器の利得制御例を図8に示す。受信信号レベルの最小値c1から最大値c2までをカバーするために、例えば増幅器の利得を3段階に制御する。最も小さい利得のときは、レンジc3の範囲で受信信号を検知できる。中間の利得のときは、レンジc4の範囲で受信信号を検知できる。最大の利得のときはレンジc5で受信信号を検知できることとなる。受信信号のレベルに合わせて利得を可変調整することで、信号を正しく受信することができる。
しかしながら、本実施形態の無線給電装置1では、増幅器の利得を可変制御せず、固定的に設定する。具体的には、キャリアセンス閾値Thを含むレンジc4で受信信号を検知するように増幅器の利得を設定する。キャリアセンスでの受信信号レベルの閾値ThはVictimシステムの仕様や回線計算等に基づいて予め決められた値であるため、閾値Thを含む受信レンジとなるような増幅器の利得も既知である。なお、キャリアセンス閾値Thは、受信信号レベルの最大値c2よりも小さい値である。
無線給電装置1におけるキャリアセンスは、図2を参照して説明した通り、キャリアセンスの処理と無線給電とを交互に繰り返す。そして、キャリアセンスの時間(T11)と無線給電の時間(T12)も固定時間、あるいはあらかじめ決められた複数の設定時間の一部である。なぜなら、給電処理を無期限に継続してしまうと、Victimシステムが共存している場合に、そのシステムがチャネルを利用できなくなってしまう恐れがあるためである。
本実施形態の無線給電装置1におけるキャリアセンス処理と給電処理とのタイミングチャート例を図9に示す。無線給電装置1_1は時刻t1においてキャリアセンスを実施する。このとき、他の無線給電装置1_2が給電中であるとすると、その給電信号が干渉となり、無線給電装置1はチャネルビジーと判断してキャリアセンスの時間カウントをストップする。この時、無線給電装置1は干渉信号のレベルに合わせて増幅器の利得を適応的に制御することはせず、あらかじめ決められたキャリアセンス閾値Thに合わせた利得(キャリアセンス閾値Thを含む利得)に固定する。時刻t2において無線給電装置1_2は給電を停止してキャリアセンスを開始する。この時、無線給電装置1_1においては干渉がなくなるため、キャリアセンスのカウントがスタートする。その結果、無線給電装置1_1と無線給電装置1_1の両者のキャリアセンス動作が同じタイミングで並行することになる。もし、増幅器の利得を受信信号レベルに応じて可変制御していると、無線給電装置1_1は時刻t2において受信信号レベルが急激に変化するため増幅器の利得を大きく変更する必要が生じ、そのための処理時間が発生してキャリアセンスのタイミングが無線給電装置1_2とずれてしまう。増幅器の利得をキャリアセンス閾値に合わせた固定値とすることで、このようなタイミングのずれを回避できる。時刻t2以降のキャリアセンスにおいて、いずれの無線給電装置1でも閾値以上の信号が検知されなければ、時刻t3において同時に給電がスタートすることになる。その後、時刻t4において給電を停止し、それぞれの給電装置は再びキャリアセンスを実施する。互いに干渉を与えるほど近くに位置する無線給電装置1同士は、Victimシステムとの共存環境も似たようなものである可能性が高いため、タイミングを揃えてキャリアセンスを実施すれば、その後の給電開始タイミングや停波タイミングも揃えることができる。その結果、互いに干渉を与えることなく給電が可能となる。
なお、複数の無線給電装置1間でキャリアセンスのタイミングや給電のタイミングを揃えるために、互いに同期を取る必要はない。増幅器の利得をキャリアセンス閾値に合わせて固定にしておき、後はキャリアセンス時間(T11)とその後の給電時間(T12)が同じであれば、自然とキャリアセンスと給電時間が一致する。キャリアセンス時間とその後の給電時間は給電システムとして固定値(あるいはあらかじめ決められた複数の設定値の1つ)であり、近傍に設置された無線給電装置1同士は同じ値を使う可能性が高い。
また、キャリアセンスの時間と給電時間が複数の無線給電装置1間で異なる値であったとしても、本実施形態の効果は得られる。その場合、給電の開始タイミングや終了タイミングのどちらかがずれてしまうことになるが、互いの給電信号が干渉となる時間を減らす効果が期待できる。
また、一方の無線給電装置1のキャリアセンスで閾値以上の信号を検出し、他方で検出しなかった場合でも、本実施形態の効果は得られる。その場合、キャリアセンスの終了タイミングがずれてしまうものの、給電終了後のキャリアセンス開始タイミングは一致するため、互いの給電信号が干渉となる時間を減らす効果がある。
また、無線給電装置1は、他の無線給電装置1のキャリアセンス時間や給電時間を推定してもよい。他の無線給電装置1からの干渉がある場合、その干渉が継続する時間や、干渉が軽減する時間を長時間にわたって観測することで、「干渉継続時間=給電時間」、「干渉軽減時間=キャリアセンス時間」と推測することができる。推測した時間に合わせて自身のキャリアセンス時間と給電時間を調整して動作させることで、自然とお互いのキャリアセンスタイミングと給電タイミングが一致し、干渉を与える(受ける)ことなく給電とキャリアセンスを実施することが可能となる。
なお、上記したような無線給電装置どうしのタイミングの一致は、それぞれの無線給電装置におけるクロック精度が同程度の場合に成立する。クロック精度が大きく異なる場合、即ちクロック誤差が大きい場合は、タイミングのずれが生じる可能性がある。例えば、無線給電装置1_1のクロック誤差が+5ppm、無線給電装置1_2のクロック誤差が-5ppmの場合、両者のクロックの相対的な誤差は10ppmとなり、100msの時間をカウントした場合、最大で100msx10ppm=1usの時間ずれが発生する。無線給電装置は、このようなクロック誤差を考慮した給電を行ってもよい。クロック誤差を考慮した給電処理のタイミングチャート例を図10に示す。図10において、時刻t2までの処理は図9と同様である。時刻t2において、無線給電装置1_1と無線給電装置1_2の両者のキャリアセンスが同じタイミングでスタートする。このとき、無線給電装置1_1のクロックは理想より早く動作し、無線給電装置1_2のクロックは理想より遅く動作するとする。そのような場合、無線給電装置1_1のキャリアセンスは、理想の時刻t3よりも早い時刻t3_1で終了する。一方、無線給電装置2_1のキャリアセンスは、理想の時刻t3よりも遅い時刻t3_2まで継続する。無線給電装置1_1が時刻t3_1でキャリアセンスを終了し、即座に給電を開始してしまうと、無線給電装置2_1はチャネルビジーと判断し、キャリアセンスの時間カウントを止めてしまうために給電を開始できず、無線給電装置どうしで給電時間が大幅にずれてしまう。このような現象を回避するため、無線給電装置1_1は、時刻t3_1でキャリアセンスが終了した後、即座に給電を開始するのではなく、待機時間ΔTだけ待機し、時刻t3_3から給電を開始する。ここで、待機時間ΔTは、キャリアセンス期間T11の間に累積するクロック誤差の最大累積値である。一般に、無線装置のクロック精度は仕様値として規定されており、例えばクロック精度が±E[ppm]として規定されている場合、2つの給電装置のクロック誤差の最大値は(+E)-(-E)=2E[ppm]となる。その場合、キャリアセンス期間T11でのクロック誤差の最大累積値ΔTはT11×2E×10^(-6)として算出できる。無線給電装置1_1が、クロック誤差の最大累積時間ΔTだけ待機することで、待機中の時刻t3_2において無線給電装置1_2がキャリアセンスを完了させることができる。無線給電装置1_1は、待機時間ΔTが終了した時刻t3_3から給電を開始する。その後、待機時間ΔTの開始時刻t3_1からの経過時間が事前に設定した給電時間T12に到達する時刻t4_1(即ちt4_1-t3_1=T12)にて給電を終了する。無線給電装置2_1についても同様に、キャリアセンスが終了した時刻t3_2から待機時間ΔTだけ待機し、時刻t3_4から給電を開始する。そして、待機時間ΔTの開始時刻t3_2からの経過時間が給電時間T12に到達する時刻t4_2において給電を終了する。無線給電装置1_1は、時刻t4_1において給電を終了した後、キャリアセンスを再開するが、無線給電装置1_2が給電継続中であるため、チャネルビジーと判断する。無線給電装置1_2の給電が終了する時刻t4_2において、どちらの無線給電装置もチャネルがクリアとなり、キャリアセンスの時間カウントが同じタイミングで再開されることとなる。以上のように、無線給電装置は、キャリアセンス終了時に、即座に給電をするのではなく、クロック誤差の累積最大時間だけ待機してから給電を行うように制御する。その結果、クロック誤差がある場合でも、複数の給電装置のキャリアセンスの処理タイミングをそろえることが可能となる。
以上のように、本実施形態の無線給電システムは、無線給電装置1がキャリアセンス部130における増幅器の利得を制御することで、干渉源となる他の無線給電装置1との間でキャリアセンスのタイミングや給電のタイミングを合わせることができる。その結果、自身のキャリアセンス実施時に、他の無線給電装置1の給電信号からの干渉を受ける機会を軽減することができる。つまり、本実施形態の無線給電システムは、無線システムとの間の干渉を回避するためのキャリアセンスを正確に行うことができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。本実施形態も、第1実施形態や第2実施形態と同様、電磁波を用いて電力伝送を行う無線給電装置に関する。第1実施形態や第2実施形態と同一の構成要素について同一の符号を用い、また、それらについての重複する説明を省略する。
本実施形態における無線給電システムの構成例を図11に示す。図1に示した第1実施形態の構成例との違いは、無線給電装置1が指向性変更部140を備えている点である。無線給電装置1は、自身が他の無線給電装置1からの給電信号によって干渉を受けていると判断したときに、指向性変更部140において指向性を変更する処理を行う。干渉を受けているかどうかの判断は、キャリアセンス部130における受信信号レベルが所定の閾値を超えたら干渉を受けていると判断してもよいし、閾値を超えたレベルの信号を受信する時間が一定以上となったら干渉を受けていると判断してもよい。あるいは、受信信号の周波数スペクトルを解析して狭帯域スペクトルや線スペクトルを受信した場合に干渉を受けていると判断してもよい。
指向性変更部140において変更する「指向性」は、無線給電装置1が備えるアンテナ110の指向性である。本実施形態では、アンテナ110を、給電とキャリアセンス、すなわち送信と受信の両方に用いる。言い換えると、送信時の送信指向性と受信時の受信指向性として同じ指向性を用いる。送信時と受信時とで同じ指向性を用いることで、送信(エネルギーの給電)する給電エリア内にいるVictim端末3からの信号のみをキャリアセンスの対象とすることができる。キャリアセンスで閾値以上の電力を検知した時、給電エリア内にVictim端末3、あるいは他の無線給電装置1が共存していると解釈できるため、指向性変更部140において給電ビームの指向性を変更し、給電エリアの修正を図る。指向性を変更した結果、キャリアセンスで閾値以上の電力を検出しなくなれば、給電エリア内にVictim端末3や他の無線給電装置1がいなくなったと解釈できるため、干渉を与えない、かつ干渉を受けない給電処理が実現できる。
指向性の変更は、アナログ処理であってもよいしデジタル処理であってもよい。アナログ処理の場合は、アンテナ110は指向性アンテナとして構成され、その向きを機械的に操作する処理を行う。デジタル処理の場合は、アンテナ110は電気的に強度や位相を調整可能なフェーズドアレーアンテナとして構成され、各アレー素子に供給する信号の重み(信号強度と位相値の少なくとも一方)を制御することで指向性を変更する。なお、無線給電装置1の給電処理部120の中にも給電ビームの指向性を制御する機能が含まれている。指向性変更部140は、給電処理部120における指向性制御のための制御情報(アンテナ110の向きや重み情報)を変更する機能を持つ。
指向性の変更例を図12に示す。図12(A)は、無線給電装置1_1が他の無線給電装置1_2からの干渉(干渉波d1)を受けていると判断したときに、指向性変更部140によって給電ビーム4_1の指向性をわずかにずらし、給電ビーム4_2を形成する。ずらす向きは一定であってもよいし、ランダムであってもよい。あるいは無線給電装置1_1がアンテナ110としてアレーアンテナを備え、他の無線給電装置1_2からの給電信号をアレーアンテナで受信する際に到来方向推定を行い、その方向に給電ビームが向かないように制御してもよい。あるいは図12(B)のように、推定した干渉波d1の方向に対して給電ビーム4_3がヌル(ノッチ)d2を向ける指向性を形成してもよい。干渉波d1の到来方向を推定するのではなく、事前に他の無線給電装置1_2の設置場所・設置方向を無線給電装置1へ設定しておき、干渉があると判断した場合に、事前設定された他の無線給電装置1_2の方向に給電ビーム4_3が向かないように指向性を形成してもよい。あるいは図11(C)のように、給電ビーム4_1の形状を変更して給電ビーム4_4を形成してもよい。給電ビーム4_1のように鋭い指向性形成時に干渉を受ける場合、給電ビーム4_4のようにブロードな指向性に変更すると、角度あたりの指向性利得は減少し、受ける干渉の強さを軽減することができる。あるいは図11(D)のように、予め決めた複数の給電ビームパターン4_5、4_6、4_7と逐次的に変更し、干渉を受けていると判断した給電ビームパターン4_5以外の指向性を使うようにしてもよい。すなわち、指向性変更部140は、ビーム方向を、推定される当該給電に使用される信号の到来方向以外の方向とする。
なお、図12に例示した指向性の変更は、受電器へ供給するエネルギーが減らないように実施されることが好ましい。無線給電装置1は、受電器2から送信される信号を受信して、受電器2の位置・方向・受電量の少なくとも一つを把握する。あるいは、事前に受電器2の位置・方向情報を無線給電装置1の内部メモリへ設定する。無線給電装置1は給電ビーム4の指向性を変更する際に、受電器2へ供給するエネルギーが極端に減らないようにする。例えば無線給電装置1から受電器2に対する相対角度が一定以下になるように制限を設けて指向性を変更する。あるいは、指向性を変更するたびに受電器2から受電量を通知してもらい、一定以上の受電量が確保できる指向性のみ給電に利用する。
また、図7を参照して説明したように、キャリアセンスを複数の帯域b1と帯域b2とで分割して実施する場合、給電周波数に最も近い帯域b1をキャリアセンスする場合にのみ、他の無線給電装置1からの干渉回避のために、上述した指向性変更処理を行うようにしてもよい。
以上のように、本実施形態における無線給電装置1は、他の無線給電装置1からの干渉の有無の判断に基づいた指向性制御を行うことで、干渉の回避と給電とを両立させることができる。つまり、本実施形態の無線給電システムは、無線システムとの間の干渉を回避するためのキャリアセンスを正確に行うことができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について説明する。
本実施形態の無線給電システムの構成例を図13に示す。本実施形態の無線給電システムは、無線給電装置1_1と無線給電装置1_2とが、互いに干渉を与えることがないような配置で設置される。それぞれの無線給電装置1(1_1、1_2)は、高さH以上の場所に設置される。これは高所から給電ビームを下方向に放射することで、給電エリアを広くとるためである。また、給電ビームは指向性をもった電磁波であるが、給電用のアレーアンテナの位相調整によって指向性を制御する場合、ビームを振る角度を大きくするほど利得が小さくなってしまう(給電量が減る)ことが知られている。そのため、給電ビームを一定の幅に制限して使うことが好ましい。例えば、無線給電装置1の設置位置から鉛直下方向を基準とした場合、最大値の±3dBとなる向きが-θから+θとなるように制御して給電処理を行う。このような場合、本実施形態の無線給電システムは、無線給電装置1間の距離e1が2H{tan(θ)}以上となるように設置される。2H{tan(θ)}は、無線給電装置1が最大角度θで給電ビームを放射したときに、その信号が1回反射して同じ高さHまで到来するときの水平方向の距離である。2つの無線給電装置1間の距離を2H{tan(θ)}以上だけ離して設置することで、1回反射の給電信号が干渉となることを回避できる。例えば、2つの無線給電装置1間の距離は、水平方向に2H{tan(θ)}以上だけ離す。なお、高さHは床面から給電装置までの距離としたが、周囲に金属製の什器などの反射物がある場合、その什器と給電装置との高低差に置き換えることが望ましい。逆に、給電装置間に壁等の電波を吸収するものがある場合、距離を2H{tan(θ)}以下にしてもよい。あるいは、複数台の無線給電装置1からなる無線給電システムであって、一部の無線給電装置1間の距離として2H{tan(θ)}を確保できない場合は、無線給電装置1の周囲に電波吸収フィルム等を設けることで干渉を回避してもよい。このように、本実施形態の無線給電システムは、複数の無線給電装置が互いに干渉を与えることがないような配置で設置されることによって、無線システムとの間の干渉を回避するためのキャリアセンスを正確に行うことができる。
また、本実施形態の無線給電システムにおいても、以上のように設置される無線給電装置1_1と無線給電装置1_2とは、図2を参照して説明した通り、キャリアセンスの処理と無線給電とを交互に繰り返す。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1…無線給電装置、2…受電器、3…Victim端末、4…給電ビーム、110…アンテナ、120…給電処理部、130…キャリアセンス部、130A…干渉回避機能部、130B…干渉キャンセラ機能部、131…低雑音増幅器、132…ミキサ、133…アナログフィルタ、134…可変利得増幅器、135…アナログデジタル変換器、136…デジタル回路、137…デジタルフィルタ、138…信号検出部、140…指向性変更部、201…減算器、202…周波数解析、202…周波数解析部、203…デジタルシンセサイザ。

Claims (12)

  1. 第1周波数帯域を用いて、電磁波により電力を伝送する電力伝送手段と、
    前記第1周波数帯域とは異なる第2周波数帯域でキャリアセンスを行う検出手段と、
    を具備し、
    前記検出手段は
    前記キャリアセンス時に受信される信号が所定未満の帯域幅の信号スペクトルを含む場合、前記キャリアセンス時に受信される信号のうち、前記信号スペクトルの周波数帯域である第3周波数帯域の信号を除去する干渉回避手段を具備
    前記第2周波数帯域を複数の周波数帯域に分けて別々に前記キャリアセンスを行い、前記複数の周波数帯域の中の前記第1周波数帯域との周波数差が最も小さい周波数帯域について前記キャリアセンスを行う場合に、前記干渉回避手段は前記第3周波数帯域の信号の除去を行う、
    電子装置。
  2. 前記干渉回避手段は、前記第2周波数帯域が通過帯域として設定されるフィルタを具備する請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記キャリアセンス時に受信される信号のうち、第3周波数帯域の信号を除去した後の信号の周波数帯域幅は、第1周波数帯域の幅よりも大きい、請求項1または2に記載の電子装置。
  4. 前記検出手段が第1期間キャリアセンスし、所定値より大きい信号が検出されない場合、前記電力伝送手段は前記第1期間の後に電力を伝送し、
    前記検出手段がキャリアセンスする前記第1期間の途中で、前記所定値より大きい信号が検出された場合、検出した時間から前記第1期間の終了までの時間に対応する期間に前記キャリアセンスを行う、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の電子装置。
  5. 前記第期間の長さは、前記キャリアセンスを行うべき期間の長さから前記所定値より大きい信号が検出されていた期間の長さを減じて得られる長さである請求項に記載の電子装置。
  6. 第1周波数帯域を用いて、電磁波により電力を伝送する電力伝送手段と、
    前記第1周波数帯域とは異なる第2周波数帯域でキャリアセンスを行う検出手段と、
    を具備し、
    前記検出手段は、前記キャリアセンス時に受信される信号のうち、最大値を含まない第1範囲の信号強度以外の強度の信号を除去する干渉回避手段を具備する
    電子装置。
  7. 前記干渉回避手段は前記第1範囲が検知範囲となるように利得を固定される増幅器である請求項に記載の電子装置。
  8. 前記第1範囲は所定値を含み、
    前記検出手段が第1期間キャリアセンスし、前記所定値より大きい信号が検出されない場合、前記電力伝送手段は前記第1期間の後に電力を伝送し、
    前記検出手段がキャリアセンスする前記第1期間の途中で、前記所定値より大きい信号が検出された場合、検出した時間から前記第1期間の終了までの時間に対応する期間に前記キャリアセンスを行う、
    請求項6または7に記載の電子装置。
  9. 前記第1期間の終了と前記電力の伝送の開始との間の第期間においてキャリアセンスも電力の伝送も実施しない、請求項に記載の電子装置。
  10. 前記第3期間は、前記第1期間に他の電子装置との間で累積するクロック誤差である請求項9に記載の電子装置。
  11. 前記第期間の長さは、前記キャリアセンスを行うべき期間の長さから前記所定値より大きい信号が検出されていた期間の長さを減じて得られる長さである請求項8~10のいずれか1項に記載の電子装置。
  12. 第1周波数帯域を用いて、電磁波により電力を伝送することと、
    前記第1周波数帯域とは異なる第2周波数帯域でキャリアセンスを行うことと、
    を具備し、
    前記キャリアセンスを行うことは
    前記キャリアセンス時に受信される信号が所定未満の帯域幅の信号スペクトルを含む場合、前記キャリアセンス時に受信される信号のうち、前記信号スペクトルの周波数帯域である第3周波数帯域の信号を除去することを具備
    前記第2周波数帯域を複数の周波数帯域に分けて別々に前記キャリアセンスを行い、前記複数の周波数帯域の中の前記第1周波数帯域との周波数差が最も小さい周波数帯域について前記キャリアセンスを行う場合に、前記第3周波数帯域の信号の除去を行う、
    給電制御方法。
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