JP6852028B2 - 電子装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、電子装置及び方法に関する。
一般に、電磁波を用いて電力伝送を行う無線電力伝送においては、特定の周波数の電磁波を用いて電力伝送が行われるため、当該特定の周波数近傍の周波数を用いた他の無線通信システムに干渉する恐れがある。
このため、他の無線通信システムに深刻な干渉を与えずに、無線送電を行うことが可能な技術の開発が望まれている。
特表2014−533481号公報
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、他の無線通信システムに深刻な干渉を与えずに、無線送電を行うことが可能な電子装置及び方法を提供することである。
一実施形態によれば、電子装置は、電力伝送部と、電力検出部と、制御部とを備えている。前記電力伝送部は、電磁波により電力を伝送する。前記電力検出部は、送電対象への送電時に使用される送電周波数帯とは異なる周波数帯にて電力を検出可能である。前記制御部は、前記送電周波数帯の中心周波数よりも低周波数側に隣接して位置する第1周波数帯に対して設定される第1閾値と、前記中心周波数よりも高周波数側に隣接して位置する第2周波数帯に対して設定される第2閾値と、前記第1周波数帯よりも低周波数側に隣接して位置する第3周波数帯に対して設定される第3閾値と、前記第2周波数帯よりも高周波数側に隣接して位置する第4周波数帯に対して設定される第4閾値と、前記第1乃至前記第4周波数帯のいずれか1以上で検出される電力とに基づいて、前記送電対象に送電可能な時間を決定する。前記電力伝送部は、前記決定された送電対象に送電可能な時間に基づいて前記送電対象に電力を伝送する。前記第3閾値は前記第1閾値よりも大きく、前記第4閾値は前記第2閾値よりも大きく、前記第3閾値と前記第1閾値との差分は、前記第4閾値と前記第2閾値との差分よりも大きい。
一実施形態に係る無線送電環境の一例を示す図。 同実施形態に係る無線送電装置のハードウェア構成の一例を示す図。 同実施形態に係る第1情報について説明するための図。 同実施形態に係る無線送電装置の動作の一例を示すフローチャート。 同実施形態に係る無線送電装置の動作を補足的に説明するための図。 同実施形態に係る無線送電装置の動作を補足的に説明するための別の図。 同実施形態に係る無線送電装置の動作を補足的に説明するためのさらに別の図。 同実施形態に係る第1情報について説明するための別の図。 同実施形態に係る第1情報について説明するためのさらに別の図。 同実施形態に係る第1情報について説明するためのさらに別の図。 同実施形態に係る第1情報について説明するためのさらに別の図。 同実施形態に係る無線送電装置のハードウェア構成の一例を示す別の図。 同実施形態に係る無線送電装置のハードウェア構成の一例を示すさらに別の図。 同実施形態に係る無線送電装置の動作を補足的に説明するためのさらに別の図。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。開示はあくまで一例にすぎず、以下の実施形態に記載した内容により発明が限定されるものではない。当業者が容易に想到し得る変形は、当然に開示の範囲に含まれる。説明をより明確にするため、図面において、各部分のサイズ、形状等を実際の実施態様に対して変更して模式的に表す場合もある。複数の図面において、対応する要素には同じ参照数字を付して、詳細な説明を省略する場合もある。
図1は、一実施形態に係る無線送電システムを含む無線送電環境の一例を示す。図1に示す無線送電環境には、無線送電装置101及び無線受電装置102によって構成される無線送電システムと、少なくとも2つの無線通信装置201,202によって構成される第1無線通信システムと、第1無線通信システムとは異なる周波数帯を用いて無線通信を行うシステムであって、少なくとも2つの無線通信装置301,302によって構成される第2無線通信システムとが含まれている。
なお、図1では、無線送電システムに1つの無線受電装置102が含まれる場合を例示しているが、これに限定されず、無線送電システムには複数の無線受電装置102が含まれていても良い。
無線送電装置101は、所定の周波数帯の電磁波を用いて無線受電装置102に電力を伝送する。第1無線通信システムは、無線送電装置101が送電時に用いる周波数帯よりも低周波数側に位置する周波数帯を用いて無線通信を行うシステムであり、例えばIEEE 802.11規格の無線LANシステム等がこれに相当する。一方で、第2無線通信システムは、無線送電装置101が送電時に用いる周波数帯よりも高周波数側に位置する周波数帯を用いて無線通信を行うシステムであり、例えばDSRC(Dedicated Short Range Communications)システムがこれに相当する。
なお、本実施形態においては、無線送電システムが送電時に5.7GHz〜5.8GHz帯の周波数を利用し、第1無線通信システムが無線通信時に5.5GHz〜5.7GHz帯の周波数を利用し、第2無線通信システムが無線通信時に5.775GHz〜5.805GHz帯の周波数または5.81GHz〜5.84GHz帯の周波数を利用する場合を想定している。但し、各システムによって利用される周波数帯は上記した周波数帯に限定されず、各システムは任意の周波数帯を利用して、無線送電や無線通信を行うとしても良い。
図1に示すように、無線送電システムの周辺に、第1無線通信システムや第2無線通信システムが存在する場合、電力を伝送するために、無線送電装置101から無線受電装置102に送信(放射)される電磁波が、第1及び第2無線通信システムにおいて送受信される無線信号と干渉してしまう可能性がある。これによれば、第1及び第2無線通信システムにおいて無線信号の送受信を正常に行うことができない可能性がある。
このため、本実施形態においては、第1無線通信システム及び第2無線通信システムに対して深刻な干渉を与えることなく、無線受電装置102に対して無線送電を行うことが可能な無線送電装置101について説明する。
図2は、無線送電装置101のハードウェア構成の一例を示す。
無線送電装置101は、図2に示すように、少なくとも1つ以上のアンテナ111、スイッチ部112、無線電力伝送部(WPT: Wireless Power Transmitter)113、電力検出部114、記憶部115及び制御部116、等を備えている。なお、図2では、無線電力伝送部113、電力検出部114及び制御部116が1つのチップによって実現されている場合を想定しているが、これに限定されず、各部の一部または全部が別々のチップによって実現されても良い。
アンテナ111は、スイッチ部112からの指示にしたがって動作モードを切替可能であり、受信アンテナまたは送信アンテナとして機能する。受信アンテナとして機能する場合、アンテナ111は、干渉を与える可能性のある第1及び第2無線通信システムで送受信されている無線信号を受信(検知)する。一方で、送信アンテナとして機能する場合、アンテナ111は、無線送電を行うために、無線受電装置102に対して電磁波を放射する。
スイッチ部112は、制御部116からの指示にしたがってアンテナ111の動作モードの切り替えを行う。すなわち、アンテナ111を受信アンテナとして機能させるか、送信アンテナとして機能させるかの切り替えを行う。
なお、ここでは、アンテナ111がスイッチ部112からの指示にしたがって送受信アンテナとして機能する場合を例示したが、これに限定されず、無線送電装置101には、受信アンテナ及び送信アンテナがそれぞれ別々に設けられても良い。
無線電力伝送部113は、制御部116からの指示にしたがって送電信号をアンテナ111に供給し、無線送電を行う。アンテナ111に送電信号が供給されると、アンテナ111は無線受電装置102に放射する電磁波を生成し、所定の送電電力(電磁波のパワー)をもって当該生成された電磁波を無線受電装置102に放射する。
電力検出部114は、アンテナ111が受信アンテナとして機能している時に受信される無線信号のパワー(受信電力)を検出する。なお、無線信号は、第1及び第2無線通信システムによって使用される周波数帯毎に受信される。すなわち、電力検出部114は、第1及び第2無線通信システムによって使用される周波数帯毎に受信電力を検出する。アンテナ111は、電力検出部114による受信電力の検出のために、所定期間毎に受信アンテナとして機能する動作モードに切り替えられる。
記憶部115は、無線送電装置101による無線送電に関する情報が予め記憶されている。具体的には、記憶部115には、第1及び第2無線通信システムによって用いられる複数の周波数帯毎に検出される受信電力に対してそれぞれ設定される閾値と、無線受電装置102に電磁波を放射可能な時間に関する情報とを対応づけた第1情報が予め記憶されている。
無線受電装置102に電磁波を放射可能な時間に関する情報とは、所定の送電電力で無線受電装置102に電磁波を放射可能な時間の最大値(以下では、「最大送電時間」と称する)に対する、実際に電磁波を放射可能な時間(以下では、「送電可能時間」と称する)の百分率を示す。以下では、最大送電時間に対する送電可能時間の百分率を「送電可能時間割合」と称するものとする。
なお、最大送電時間は、無線送電装置101と無線受電装置102との間での通信を確立するために行われるネゴシエーションにしたがって決定される。すなわち、最大送電時間は、ネゴシエーション時に決定される送電設定にしたがって動的に変化する。無線送電装置101と無線受電装置102との間で行われるネゴシエーションは、例えば、各装置101,102に設けられているブルーツース(登録商標)を用いて行われる。
制御部116は、電力検出部114により周波数帯毎に検出された各受信電力と、記憶部115に予め記憶された第1情報とに基づいて、送電可能時間割合を決定する。制御部116は、無線電力伝送部113が送電信号をアンテナ111に供給するタイミング(以下、「送電タイミング」と称する)の制御を行う。より詳しくは、制御部116は、決定された送電可能時間割合にしたがって送電タイミングを決定し、当該決定された送電タイミングで送電信号をアンテナ111に供給するよう指示するための指示信号を無線電力伝送部113に供給する。また、制御部116は、各部112〜114の制御を行う。
なお、送電可能時間割合は、既述のように、あくまで最大送電時間に対する送電可能時間の割合を示すものであって、送電方法を規定するものではないため、例えば最大送電時間が10秒であり、送電可能時間割合が50%であった場合、制御部116は、5秒間無線送電を行い且つ5秒間休むような方法で無線送電を行うよう無線電力伝送部113を制御しても良いし、1秒間無線送電を行い且つ1秒間休むといったルーチンを繰り返し実行するような方法で無線送電を行うよう無線電力伝送部113を制御しても良い。
次に、図3を参照して、記憶部115に予め記憶される第1情報について詳しく説明する。
図3は、記憶部115に予め記憶される複数の第1情報によって示される複数の基準線115a〜115cを示している。第1情報は、既述したように、第1及び第2無線通信システムで使用される周波数帯毎に設定される受信電力に関する閾値と、最大送電時間に対する送電可能時間の百分率(送電可能時間割合)とが対応づけられた情報であり、送電可能時間割合毎に、各周波数帯に設定される受信電力に関する閾値を結ぶことで、図3に示すような基準線115a〜115cとなって表される。
図3において実線で示される第1基準線115aは、第1及び第2無線通信システムに深刻な干渉を与えることなく、所定の送電電力で無線受電装置102に電磁波を放射可能な時間(送電可能時間)が最大送電時間の10%となる場合に対応した周波数帯毎の閾値を示している。同様に、図3において点線で示される第2基準線115bは、第1及び第2無線通信システムに深刻な干渉を与えることなく、所定の送電電力で無線受電装置102に電磁波を放射可能な時間が最大送電時間の50%となる場合に対応した周波数帯毎の閾値を示している。さらに、図3において一点鎖線で示される第3基準線115cは、第1及び第2無線通信システムに深刻な干渉を与えることなく、所定の送電電力で無線受電装置102に電磁波を放射可能な時間が最大送電時間の100%となる場合に対応した周波数帯毎の閾値を示している。なお、ここでは、電磁波を放射する際の送電電力は一定であるものとして説明する。
第1及び第2無線通信システムにおいて使用される各周波数帯に設定される受信電力に関する閾値は、無線送電装置101が送電時に使用する周波数帯(以下では、「送電周波数帯」と称する)の中心周波数cfを基準にして設定される。
まず、各基準線115a〜115cの関係について説明する。
第1及び第2無線通信システムにおいて使用される各周波数帯に設定される受信電力に関する閾値は、図3の第1〜第3基準線115a〜115cに示されるように、送電可能時間割合が小さいほど大きな値に設定され、送電可能時間割合が大きいほど小さな値に設定される。
例えば、上記した送電周波数帯の中心周波数cfよりも低周波数側に隣接して位置する周波数帯ch1に着目すると(すなわち、第1無線通信システムで使用される周波数帯の1つに着目すると)、送電可能時間割合が10%の第1基準線115aによって示される閾値よりも、送電可能時間割合が50%の第2基準線115bによって示される閾値の方が小さな値に設定され、送電可能時間割合が100%の第3基準線115cによって示される閾値はさらに小さな値に設定される。
なお、ここでは、送電周波数帯の中心周波数cfよりも低周波数側に隣接して位置する周波数帯の1つとして周波数帯ch1に着目して説明したが、当該中心周波数cfよりも低周波数側に位置するその他の周波数帯においても同様に、送電可能時間割合が大きいほど閾値は小さな値に設定され、送電可能時間割合が小さいほど閾値は大きな値に設定される。
また、上記した送電周波数帯の中心周波数cfよりも高周波数側に隣接して位置する周波数帯CH1に着目すると(すなわち、第2無線通信システムで使用される周波数帯の1つに着目すると)、上記した周波数帯ch1と同様に、送電可能時間割合が10%の第1基準線115aによって示される閾値よりも、送電可能時間割合が50%の第2基準線115bによって示される閾値の方が小さな値に設定され、送電可能時間割合が100%の第3基準線115cによって示される閾値はさらに小さな値に設定される。
なお、ここでは、送電周波数帯の中心周波数cfよりも高周波数側に隣接して位置する周波数帯の1つとして周波数帯CH1に着目して説明したが、当該中心周波数cfよりも高周波数側に位置するその他の周波数帯においても同様に、送電可能時間割合が大きいほど閾値は小さな値に設定され、送電可能時間割合が小さいほど閾値は大きな値に設定される。
続いて、第1基準線115aを例にとって、周波数帯と閾値との関係について説明する。
図3の第1基準線115aに示されるように、送電周波数帯の中心周波数cfよりも低周波数側に隣接して位置する周波数帯ch1には、受信電力に関する閾値として第1閾値th1が設定される。また、上記した周波数帯ch1よりも低周波数側に隣接して位置する周波数帯ch2には、受信電力に関する閾値として第1閾値th1よりも大きい第2閾値th2が設定される。同様に、上記した周波数帯ch2よりも低周波数側に位置する周波数帯ch3には、第2閾値th2よりも大きい第3閾値th3が設定され、当該周波数帯ch3よりもさらに低周波数側に位置する周波数帯ch4には、第3閾値th3よりもさらに大きい第4閾値th4が設定される。
すなわち、送電周波数帯の中心周波数cfよりも低周波数側に位置する各周波数帯には、基準線の形状が当該中心周波数cfに隣接して位置する周波数帯ch1を始点とした昇り階段形状になるように、受信電力に関する閾値が設定される。これは、送電周波数帯の中心周波数cfから離れて位置する周波数帯ほど、無線送電装置101からの干渉を受けにくく、受信電力に関する閾値が大きめに設定されても問題ないことに起因する。
なお、図3においては、説明の便宜上、周波数帯ch2と周波数帯ch3との間に位置する周波数帯の図示を省略しているが、周波数帯ch2と周波数帯ch3との間に位置する周波数帯においても同様な法則にて閾値が設定されているものとする。つまり、周波数帯ch2と周波数帯ch3との間に位置する少なくとも1つ以上の周波数帯には、第2閾値th2よりも大きく、第3閾値th3よりも小さい閾値が設定される。
また、図3の第1基準線115aに示されるように、送電周波数帯の中心周波数cfよりも高周波数側に隣接して位置する周波数帯CH1には、受信電力に関する閾値として第5閾値th5が設定される。上記した周波数帯CH1よりも高周波数側に隣接して位置する周波数帯CH2には、受信電力に関する閾値として第5閾値th5よりも大きい第6閾値th6が設定される。同様に、上記した周波数帯CH2よりも高周波数側に位置する周波数帯CH3には、第6閾値th6よりも大きい第7閾値th7が設定され、当該周波数帯CH3よりもさらに高周波数側に位置する周波数帯CH4には、第7閾値th7よりもさらに大きい第8閾値th8が設定される。
すなわち、送電周波数帯の中心周波数cfよりも高周波数側に位置する各周波数帯には、基準線の形状が当該中心周波数cfに隣接して位置する周波数帯CH1を始点とした昇り階段形状になるように、受信電力に関する閾値が設定される。これは、送電周波数帯の中心周波数cfから離れて位置する周波数帯ほど、無線送電装置101からの干渉を受けにくく、受信電力に関する閾値が大きめに設定されても問題ないことに起因する。
なお、ここでは、説明の便宜上、周波数帯CH2と周波数帯CH3との間に位置する周波数帯の説明を省略しているが、周波数帯CH2と周波数帯CH3との間に位置する周波数帯においても同様な法則にて閾値が設定されているものとする。つまり、周波数帯CH2と周波数帯CH3との間に位置する少なくとも1つ以上の周波数帯には、第6閾値th6よりも大きく、第7閾値th7よりも小さい閾値が設定される。
また、ここでは、第1基準線115aを例にとって説明したが、第2及び第3基準線115b,115cについても同様な法則で、周波数帯毎に受信電力に関する閾値が設定される。
次に、第1基準線115aを例にとって、送電周波数帯の中心周波数cfから見て低周波数側(すなわち、第1無線通信システムで使用される周波数帯)に設定される閾値と、当該中心周波数cfから見て高周波数側(すなわち、第2無線通信システムで使用される周波数帯)に設定される閾値との関係について説明する。
既述したように、送電周波数帯の中心周波数cfよりも低周波数側に隣接して位置する周波数帯ch1には第1閾値th1が設定され、当該中心周波数cfよりも高周波数側に隣接して位置する周波数帯CH1には第5閾値th5が設定される。図3の第1基準線115aに示されるように、低周波数側の周波数帯ch1に設定される第1閾値th1は、高周波数側の周波数帯CH1に設定される第5閾値th5よりも大きな値に設定される。
同様に、周波数帯ch1よりも低周波数側に隣接して位置する周波数帯ch2に設定される第2閾値th2は、周波数帯CH1よりも高周波数側に隣接して位置する周波数帯CH2に設定される第6閾値th6よりも大きな値に設定される。すなわち、低周波数側の所定の周波数帯には、当該所定の周波数帯に対応した高周波数側の周波数帯よりも大きな値の閾値が設定される。
また、送電周波数帯の中心周波数cfよりも低周波数側にて隣接している周波数帯ch1,ch2に設定される閾値の差分(すなわち、第1閾値th1と第2閾値th2との差分)が、当該中心周波数cfよりも高周波数側にて隣接している周波数帯CH1,CH2に設定される閾値の差分(すなわち、第5閾値th5と第6閾値th6との差分)よりも大きくなるように、各閾値は設定される。
すなわち、基準線の形状が、送電周波数帯の中心周波数cfを境にして、低周波数側と高周波数側とで非対称な形状になるように、受信電力に関する閾値が設定される。これは、第1無線通信システムと第2無線通信システムとでは、伝送仕様や受信品質要求が異なることに起因する。
具体的には、第1無線通信システムは無線LANシステムであり、無線通信装置201,202間で送受信される対象は例えばメール等であるため、無線送電装置101からの干渉を受けて、メールの送受信に失敗したとしても、深刻な問題が生じる可能性は低いが、第2無線通信システムはDSRCシステムであり、無線通信装置301,302間で送受信される対象は料金情報であるため、無線送電装置101からの干渉受けて、料金情報の送受信に失敗すると、上記したメールの送受信の失敗に比べて、深刻な問題が生じる可能性が高い。このため、第2無線通信システム側(すなわち、送電周波数帯の中心周波数cfから見て高周波数側)においては、受信電力に関する閾値が、第1無線通信システム側(すなわち、送電周波数帯の中心周波数cfから見て低周波数側)に比べて低くなるように設定され、電力検出部114によって少しでも大きな電力が検出された場合、送電可能時間割合が低くなるように設定される。
以上説明した各種関係性を有する第1情報が生成され、生成された第1情報は、無線送電装置101の記憶部115に予め記憶される。
なお、ここでは、第1〜第3基準線115a〜115cは、それぞれ1つの送電可能時間割合を規定する(換言すると、低周波数側と高周波数側とで共通の値を規定する)としているが、これに限定されず、例えば送電周波数帯の中心周波数cfから見て低周波数側と高周波数側とで異なる送電可能時間割合が規定されるとしても良い。具体的には、第1基準線115aの低周波数側では、20%の送電可能時間割合が規定され、第1基準線115aの高周波数側では、10%の送電可能時間割合が規定される、等であっても良い。
ここで、図4のフローチャートを参照して、無線送電装置101の動作の一例について説明する。なお、無線送電装置101の記憶部115には、図3に示した基準線115a〜115cを描くような第1情報が予め記憶されているものとする。
無線送電装置101の電力検出部114は、所定期間(スキャン期間)毎に、第1及び第2無線通信システムで使用される周波数帯毎の受信電力を検出する。
より詳しくは、まず、無線送電装置101のスイッチ部112は、所定期間毎に、制御部116からの指示にしたがってアンテナ111の動作モードを受信アンテナとして機能する動作モードに切り替える。アンテナ111は、第1無線通信システムで使用される周波数帯毎に、無線通信装置201,202間で送受信されている無線信号を受信する。同様に、アンテナ111は、第2無線通信システムで使用される周波数帯毎に、無線通信装置301,302間で送受信されている無線信号を受信する(ブロックB1)。そして、電力検出部114は、第1及び第2無線通信システムで使用される周波数帯毎に受信された無線信号のパワー(受信電力)を検出する(ブロックB2)。
続いて、無線送電装置101は、ブルーツースを用いて無線受電装置102とネゴシエーションを行い、当該ネゴシエーションにしたがって最大送電時間を決定する(ブロックB3)。なお、この処理は、上記したブロックB1,B2の処理より前に実行されるとしても良い。
制御部116は、電力検出部114によって周波数帯毎に検出された各受信電力と、記憶部115に予め記憶された第1情報とに基づいて、送電可能時間割合を決定する(ブロックB4)。
ここで、図5〜図7を参照して、ブロックB4の処理について具体的に説明する。
図5〜図7は、図3に示した第1〜第3基準線115a〜115cと、電力検出部114によって周波数帯毎に検出された各受信電力を結ぶことで得られる検出線114aとを示している。なお、既述したように、実線で示される第1基準線115aは、送電可能時間割合が10%の基準線であり、点線で示される第2基準線115bは、送電可能時間割合が50%の基準線であり、一点鎖線で示される第3基準線115cは、送電可能時間割合が100%の基準線であるものとする。また、検出線114aは二点鎖線で示されているものとする。
まず、図5の場合について説明する。図5の場合、検出線114aは、全ての周波数帯において第3基準線115cよりも下方に位置している。つまり、電力検出部114により各周波数帯において検出された受信電力は、全ての周波数帯において第3基準線115cの閾値よりも小さな値となっている。この場合、制御部116は、無線送電を行ったとしても、第1及び第2無線通信システムに干渉する可能性は低いと判断し、送電可能時間割合を100%に決定する。
続いて、図6の場合について説明する。図6の場合、検出線114aは、周波数帯ch1においてのみ第2基準線115bと第3基準線115cとの間に位置し、それ以外の周波数帯においては第3基準線115cよりも下方に位置している。つまり、電力検出部114により各周波数帯において検出された受信電力は、周波数帯ch1において検出された受信電力のみが第3基準線115cの閾値以上、第2基準線115bの閾値未満であり、それ以外の周波数帯において検出された受信電力は全て第3基準線115cの閾値よりも小さな値となっている。この場合、制御部116は、送電可能時間割合を100%にしてしまうと、周波数帯ch1以外の周波数帯では干渉する可能性は低いものの、周波数帯ch1を使用している第1無線通信システムに干渉してしまう可能性があると判断し、送電可能時間割合を50%に決定する。
すなわち、制御部116は、全ての周波数帯において検出線114aの方が下方に位置することになる基準線(すなわち、図5の場合第3基準線115cであり、図6の場合第2基準線115bである)を選択し、当該選択された基準線に対応した送電可能時間割合を、無線送電時の送電可能時間割合に決定する。
さらに、図7の場合について説明する。図7の場合、検出線114aは、全ての周波数帯において第1基準線115aよりも上方に位置している。つまり、電力検出部114により各周波数帯において検出された受信電力は、全ての周波数帯において第1基準線115aの閾値以上の値となっている。この場合、制御部116は、送電可能時間割合をいくら小さくしても、第1及び第2無線通信システムに干渉してしまう可能性があると判断し、無線受電装置102への無線送電を行わないこと、つまり、送電可能時間割合を0%に決定する。
再度、図4の説明に戻る。
上記したブロックB4の処理によって送電可能時間割合が決定されると、制御部116は、決定された送電可能時間割合にしたがって送電タイミングを決定し、当該決定された送電タイミングで送電信号をアンテナ111に供給するよう指示するための指示信号を無線電力伝送部113に供給する(ブロックB5)。なお、アンテナ111の動作モードが受信アンテナとして機能する動作モードであった場合には、制御部116は、アンテナ111の動作モードを送信アンテナとして機能する動作モードに切り替えるよう指示するための指示信号をスイッチ部112に供給することも行う。これによれば、アンテナ111の動作モードは、送信アンテナとして機能する動作モードに切り替えられる。
しかる後、無線電力伝送部113は、制御部116から供給される指示信号にしたがって送電信号をアンテナ111に供給する。無線電力伝送部113からの送電信号の供給に伴い、アンテナ111は無線受電装置102に放射する電磁波を生成し、所定の送電電力をもって当該生成された電磁波を無線受電装置102に放射し、無線送電を行う(ブロックB6)。
以上説明した一実施形態によれば、電力検出部114は、所定期間(スキャン期間)毎に、第1及び第2無線通信システムにより使用される周波数帯毎の受信電力を検出する。また、記憶部115は、既述の各種関係性を有する第1情報を予め記憶する。さらに、制御部116は、電力検出部114によって検出された各受信電力と、記憶部115に予め記憶された第1情報とに基づいて、第1及び第2無線通信システムに深刻な干渉を与えることなく、無線送電を行うことが可能な送電可能時間割合を決定する。これによれば、第1及び第2無線通信システムに深刻な干渉を与えることなく、無線送電を行うことが可能な無線送電装置101を提供することができる。
以下に、本実施形態の変形例を示す。
(変形例1)
本実施形態においては、記憶部115には、図3に示した形状の基準線(第1〜第3基準線115a〜115c)を描くような第1情報が予め記憶されるとしたが、これに限定されず、例えば図8に示す形状の基準線を描くような第1情報が予め記憶されるとしても良い。なお、ここでは説明の便宜上、図8には、1つの送電可能時間割合に対応した基準線のみを図示しているが、実際には、複数の送電可能時間割合に対応した複数の基準線があるものとする(すなわち、記憶部115には、図8の基準線と同様な形状を描く複数の第1情報が記憶されているものとする)。また、図8の基準線は、図3の基準線115cと同様な送電可能時間割合に対応した基準線であるものとする。
図8は、図3に示した基準線とは異なる形状の基準線115dについて説明するための図である。図8の基準線115dに示されるように、送電周波数帯の中心周波数cfよりも低周波数側に位置する周波数帯であっても、高周波数側に位置する周波数帯であっても、当該中心周波数cfの近くに位置する周波数帯ほど、受信電力に関する閾値は小さい値となり、当該中心周波数cfから離れて位置する周波数帯ほど、受信電力に関する閾値は大きい値となるように設定される点においては、図3に示した基準線と同様である。
また、送電周波数帯の中心周波数cfよりも低周波数側に位置する周波数帯には、当該中心周波数cfよりも高周波数側に位置する対応した周波数帯よりも大きな値の閾値が設定される点においても、図3に示した基準線と同様である。さらに、送電周波数帯の中心周波数cfよりも低周波数側に隣接して位置する2つの周波数帯に設定される閾値の差分が、当該中心周波数cfよりも高周波数側に隣接して位置する2つの周波数帯に設定される閾値の差分より大きくなるように、各閾値が設定されている点においても、図3に示した基準線と同様である。つまり、送電周波数帯の中心周波数cfを境にして、低周波数側と高周波数側とで非対称な形状になるように、各閾値が設定される点は、図3に示した基準線と同様である。
一方で、図8の基準線115dは、隣接する2つの周波数帯に設定される閾値の差分が、送電周波数帯の中心周波数cfから離れて位置する周波数帯ほど、指数関数的に大きくなるように各周波数帯の閾値が設定されている点で、図3に示した基準線と相違している。すなわち、図3に示した基準線は、隣接する2つの周波数帯に設定される閾値の差分が一定になるように各周波数帯の閾値が設定される(すなわち、各周波数帯の閾値が線形的に増加するように設定される)のに対し、図8に示す基準線115dは、各周波数帯の閾値が、送電周波数帯の中心周波数cfから離れるほど指数的に増加するように設定される。これは、無線送電装置101から放射される電磁波が、送電周波数帯の中心周波数cfから離れるほど指数関数的に減衰することに起因している。
これによれば、送電周波数帯の中心周波数cf近傍の周波数帯を使用する無線通信システムへの干渉を低減させつつも、例えば、無線通信システムが当該中心周波数cfから離れて位置する周波数帯しか使用していないような場合、当該中心周波数cfから離れて位置する周波数帯には、図3に示した基準線(基準線115c)に比べて大きな値の閾値が設定されているため、無線送電を行う機会を増やすことができるようになる。すなわち、送電効率を向上させることが可能となる。
なお、ここでは、送電周波数帯の中心周波数cfから見て低周波数側と高周波数側とで、隣接する2つの周波数帯の閾値の差分に対して設定される指数関数の増加率が同一である場合を想定しているが、これに限定されず、低周波数側と高周波数側とで指数関数の増加率を変化させるとしても良い。例えば、第1無線通信システムによって使用される低周波数側の増加率を、第2無線通信システムによって使用される高周波数側の増加率よりも大きくするとしても良い。これは、既述したように、第1無線通信システムの方が第2無線通信システムに比べて、無線送電装置101からの干渉を受けたとしても深刻な問題が生じる可能性が低いことに起因している。
(変形例2)
また、記憶部115には、図9に示す形状の基準線を描くような第1情報が予め記憶されるとしても良い。なお、ここでは説明の便宜上、図9には、1つの送電可能時間割合に対応した基準線のみを図示しているが、実際には、複数の送電可能時間割合に対応した複数の基準線があるものとする(すなわち、記憶部115には、図9の基準線と同様な形状を描く複数の第1情報が記憶されているものとする)。また、図9の基準線は、図3の基準線115cと同様な送電可能時間割合に対応した基準線であるものとする。
図9は、既述の基準線とは異なる形状の基準線115eについて説明するための図である。図9の基準線115eに示されるように、送電周波数帯の中心周波数cfよりも低周波数側に位置する周波数帯であっても、高周波数側に位置する周波数帯であっても、当該中心周波数cfの近くに位置する周波数帯ほど、受信電力に関する閾値は小さい値となり、当該中心周波数cfから離れて位置する周波数帯ほど、受信電力に関する閾値は大きい値となるように設定される点においては、既述の基準線と同様である。
また、送電周波数帯の中心周波数cfよりも低周波数側に位置する周波数帯には、当該中心周波数cfよりも高周波数側に位置する対応した周波数帯よりも大きな値の閾値が設定される点においても、既述の基準線と同様である。さらに、送電周波数帯の中心周波数cfよりも低周波数側に隣接して位置する2つの周波数帯に設定される閾値の差分が、当該中心周波数cfよりも高周波数側に隣接して位置する2つの周波数帯に設定される閾値の差分より大きくなるように、各閾値が設定されている点においても、既述の基準線と同様である。つまり、送電周波数帯の中心周波数cfを境にして、低周波数側と高周波数側とで非対称な形状になるように、各閾値が設定される点は、既述の基準線と同様である。
一方で、図9の基準線115eは、送電周波数帯の中心周波数cfから所定周波数以上離れて位置する少なくとも1つ以上の周波数帯に対して一定の閾値が設定されている点で、既述の基準線と相違している。すなわち、既述の基準線は、隣接して位置する2つの周波数帯にはそれぞれ異なる閾値が設定されるのに対し、図9に示す基準線115eは、送電周波数帯の中心周波数cfから所定周波数以上離れたある周波数帯を境に一定の閾値が設定される。これは、無線送電装置101から放射される電磁波が、送電周波数帯の中心周波数cfから離れるほど減衰し、所定周波数以上離れてしまえば無視しても深刻な問題が生じる可能性が低いことに起因している。なお、一定の閾値は、送電周波数帯の中心周波数cfから見て低周波数側及び高周波数側共に、当該中心周波数cfから最も離れて位置する周波数帯にとって好適な値に設定される方が好ましい。
これによれば、上記した図8に示す基準線115dと同様な効果を得ることが可能である。
なお、送電周波数帯の中心周波数cfから所定数以上離れて位置する周波数帯は、無線送電装置101からの干渉を受けにくくなる周波数帯であり、例えば、無線送電装置101の送電電力の最大値に基づいて決定されても良いし、第1及び第2無線通信システムに含まれる無線通信装置に設定される受信フィルタに基づいて決定されても良い。
(変形例3)
さらに、記憶部115には、図10に示す形状の基準線を描くような第1情報が予め記憶されるとしても良い。なお、ここでは説明の便宜上、図10には、1つの送電可能時間割合に対応した基準線のみを図示しているが、実際には、複数の送電可能時間割合に対応した複数の基準線があるものとする(すなわち、記憶部115には、図10の基準線と同様な形状を描く複数の第1情報が記憶されているものとする)。
図10は、既述の基準線とは異なる形状の基準線115fについて説明するための図である。図10の基準線115fは、複数の周波数帯を1つのグループとして纏め、このグループ毎に受信電力に関する閾値が設定される点で、既述の基準線と相違している。
なお、この場合においても、既述の基準線と同様に、送電周波数帯の中心周波数cfの近くに位置するグループほど、受信電力に関する閾値は小さい値となり、当該中心周波数cfから離れて位置するグループほど、受信電力に関する閾値は大きい値となるように設定される。
また、送電周波数帯の中心周波数cfよりも低周波数側に位置するグループには、当該中心周波数cfよりも高周波数側に位置する対応したグループよりも大きな値の閾値が設定される。さらに、送電周波数帯の中心周波数cfよりも低周波数側に隣接して位置する2つのグループに設定される閾値の差分が、当該中心周波数cfよりも高周波数側に隣接して位置する2つのグループに設定される閾値の差分よりも大きくなるように、各閾値が設定される。つまり、送電周波数帯の中心周波数cfを境にして、低周波数側と高周波数側とで非対称な形状になるように、各閾値は設定される。
なお、上記したグループは、例えば、第1及び第2無線通信システムによって実際に使用されるチャネルの帯域幅に基づいて決定されても良いし、第1及び第2無線通信システムに含まれる無線通信装置の機器種別に基づいて決定されても良い。例えば、第2無線通信システム側の周波数帯(すなわち、高周波数側の周波数帯)は、DSRCの路側機によって使用される複数の周波数帯を第1グループ(路側機チャネル)とし、DSRCの車載機によって使用される複数の周波数帯を第2グループ(車載機チャネル)とすることで纏められるとしても良い。
これによれば、第1及び第2無線通信システムが複数の周波数帯を1つのチャネルとして使用している場合や、第1及び第2無線通信システムに含まれる無線通信装置の機器種別が限られている場合に、グループ単位で好適な閾値を設定することができるようになる。
なお、上記した変形例1〜変形例3に示す基準線の形状は、任意に組み合わせて使用されても良い。例えば、送電周波数帯の中心周波数cfよりも低周波数側では、基準線が変形例1に示した形状となるように各閾値が設定され、当該中心周波数cfよりも高周波数側では、基準線が変形例2に示した形状となるように各閾値が設定されるとしても良い。
(変形例4)
記憶部115に予め記憶される第1情報は、既述したように、受信電力に関する閾値と送電可能時間割合とが対応づけられた情報であるとしたが、これに限定されず、第1情報は、図11に示すように、受信電力に関する閾値と、送電可能時間割合及び最大等価等方放射電力(EIRP: Equivalent Isotropic Radiated Power)とが対応づけられた情報であるとしても良い。最大等価等方放射電力は、既述の送電電力を決定するために用いられる。なお、ここでは、送電電力が最大等価等方放射電力に基づいて決定される場合を例示するが、送電電力は別の方法にて決定されても良い。
図11において実線で示される基準線115gは、10dBmの最大等価等方放射電力をもって、無線受電装置102に電磁波を放射可能な時間(送電可能時間)が最大送電時間の10%となる場合に対応した周波数帯毎の閾値を示している。同様に、図11において点線で示される基準線115hは、40dBmの最大等価等方放射電力をもって、無線受電装置102に電磁波を放射可能な時間が最大送電時間の50%となる場合に対応した周波数帯毎の閾値を示している。さらに、図11において一点鎖線で示される基準線115iは、70dBmの最大等価等方放射電力をもって、無線受電装置102に電磁波を放射可能な時間が最大送電時間の100%となる場合に対応した周波数帯毎の閾値を示している。
なお、図11の基準線115g〜115iは、図3の基準線115a〜115cとそれぞれ同様な形状を有しており、受信電力に関する各閾値は当該形状となるように設定される。また、受信電力に関する閾値は、図11の基準線115g〜115iに示されるように、最大等価等方放射電力及び送電可能時間割合が共に小さいほど大きな値に設定され、最大等価等方放射電力及び送電可能時間割合が共に大きいほど小さな値に設定される。
図11に示す第1情報が記憶部115に予め記憶されていることで、制御部116は、電力検出部114により周波数帯毎に検出された受信電力と、記憶部115に予め記憶された図11の第1情報とに基づいて、最大等価等方放射電力及び送電可能時間割合を決定することが可能となる。これによれば、制御部116は、決定された送電可能時間割合にしたがって送電タイミングを決定すると共に、決定された最大等価等方放射電力にしたがって送電電力を決定することが可能となる。
すなわち、無線送電を行う際の送電電力が一定でない場合であっても、各周波数帯において検出される受信電力に基づいて、第1及び第2無線通信システムに深刻な干渉を与えることのない送電タイミング(送電可能時間割合)と送電電力(最大等価等方放射電力)とを決定することが可能となる。
なお、図11に示すように、第1情報が複数のパラメータを規定することにより、制御部116は次のような制御を行うとしても良い。例えば、電力検出部114による検出の結果に基づいて基準線115gが選択された場合、通常であれば、制御部116は、10dBmの送電電力をもって最大送電時間の10%の時間だけ無線送電を行うよう無線電力伝送部113を制御するが、制御部116は、送電電力(最大等価等方放射電力)及び送電時間(送電可能時間割合)のうちの一方の値を下げ且つ他方の値を上げて無線送電を行うよう無線電力伝送部113を制御しても良い。すなわち、5dBmの送電電力をもって最大送電時間の20%の時間だけ無線送電を行うよう無線電力伝送部113を制御しても良い。
また、ここでは一例として、第1情報が送電可能時間割合だけでなく最大等価等方放射電力も規定する場合を例示したが、これに限定されず、例えば第1情報は最大等価等方放射電力だけを規定するとしても良い。
あるいは、第1情報は、送電可能時間割合や最大等価等方放射電力ではなく、無線受電装置102に連続して無線送電を行うことが可能な連続送電期間を規定するとしても良い。この場合、受信電力に関する閾値は、連続送電期間が長いほど小さくなり、連続送電期間が短いほど大きくなるものとする。
さらに、第1情報は、送電可能時間割合や最大等価等方放射電力ではなく、電力検出部114が各周波数帯から受信電力を検出するためのスキャン期間の間隔を規定するとしても良い。この場合、受信電力に関する閾値は、スキャン期間が長いほど小さくなり、スキャン期間が短いほど大きくなるものとする。
すなわち、第1情報は、第1及び第2無線通信システムによって使用される周波数帯毎の受信電力に対する閾値と、無線送電に関する事項(例えば、送電可能時間割合、最大等価等方放射電力、連続送電期間、スキャン期間、等)とを対応づけた情報であれば良いものとする。
(変形例5)
図12は、本変形例に係る無線送電装置101のハードウェア構成の一例を示す。図12に示す無線送電装置101は、アンテナ111が複数の素子アンテナによって構成されるアレーアンテナであり、且つ振幅位相設定部117をさらに備えている点で、図2に示した無線送電装置101と相違している。なお、ここでは、記憶部115には、図11に示した第1情報が予め記憶されているものとする。
振幅位相設定部117は、制御部116からの指示にしたがって、各素子アンテナの励振の振幅及び位相を独立に制御する。これによれば、アンテナ111の設置面に対して0°〜180°の範囲内の所定の方向を向いたビームパターンを形成することが可能となる。すなわち、ビームパターンが向いた方向に鋭い指向性を持たせることが可能となる。なお、ここでは、振幅位相設定部117が各素子アンテナの励振の振幅及び位相を制御することで、ビームパターン118,119という2種類のビームパターンが形成される場合を想定する。但し、形成されるビームパターンの数はこれに限定されるものではない。
電力検出部114は、既述したように、スキャン期間毎に、第1及び第2無線通信システムで使用される周波数帯毎の受信電力を検出するが、ここでは、スキャン期間毎に、ビームパターン118が形成された上で周波数帯毎の受信電力を検出する処理と、ビームパターン119が形成された上で周波数帯毎の受信電力を検出する処理とを実行する。すなわち、電力検出部114は、ビームパターン毎に、第1及び第2無線通信システムで使用される各周波数帯の受信電力を検出する。
制御部116は、ビームパターン118を有して検出された周波数帯毎の受信電力と、記憶部115に予め記憶される第1情報とに基づいて、最大等価等方放射電力及び送電可能時間割合を決定する。同様に、制御部116は、ビームパターン119を有して検出された周波数帯毎の受信電力と、記憶部115に予め記憶される第1情報とに基づいて、最大等価等方放射電力及び送電可能時間割合を決定する。なお、ビームパターン毎に決定された最大等価等方放射電力及び送電可能時間割合を示す情報は、記憶部115に記憶されても良い。
制御部116は、無線送電時に使用するビームパターンを認識すると、当該ビームパターンに対応した最大等価等方放射電力と送電可能時間割合とに基づいた無線送電を行うよう無線電力伝送部113を制御する。なお、制御部116は、無線受電装置102が設置されている方向を予め把握しておくことで、無線送電時に使用するビームパターンの認識を可能とし、無線送電時には、当該方向を向いたビームパターンを形成するよう振幅位相設定部117の制御も行う。
これによれば、ビームパターンが向いた方向に設置された無線受電装置102への送電効率を向上させることが可能となる。また、ビームパターンが向いていない方向に対する電磁波の放射を低減させることも可能となるため、第1及び第2無線通信システムへの干渉を抑止することも可能となる。
(変形例6)
図13は、本変形例に係る無線送電装置101のハードウェア構成の一例を示す。図13に示す無線送電装置101は、同期部120をさらに備えている点で、図12に示した無線送電装置101と相違している。また、本変形例においては、複数の無線送電装置101が近接して設置されている無線送電環境を想定する。
複数の無線送電装置101が近接して設置されている場合であって、各無線送電装置101が第1及び第2無線通信システムで使用されている周波数帯における受信電力の検出を行うタイミングが異なっている場合、無線送電装置101が、受信電力の検出を行う際に、他の無線送電装置101は無線送電を行っている可能性がある。この場合、無線送電装置101は、他の無線送電装置101から放射されている電磁波を誤検知してしまい、正確な受信電力を検出することができない可能性がある。
このため、本変形例に係る無線送電装置101は同期部120を用いて、複数の無線送電装置101間で、受信電力の検出を始めるタイミングと、そのスキャン期間とを同期させる。なお、複数の無線送電装置101は通信可能に接続されており、その内の1つがホストとして機能しているものとする。
ホストとして機能している無線送電装置101の同期部120は、受信電力の検出を始めるタイミングとそのスキャン期間とを示す同期情報を、通信可能に接続される他の無線送電装置101に送出する。他の無線送電装置101の同期部120は、ホストとして機能している無線送電装置101から送出される同期情報を受信すると、当該同期情報を制御部116に供給する。
ホストとして機能している無線送電装置101の制御部116は、自装置の設定を参照し、受信電力の検出を始めるタイミングが到来すると、アンテナ111の動作モードを受信アンテナとして機能する動作モードに切り替えるようスイッチ部112の制御を行う。他の無線送電装置101の制御部116は、同期部120を介して供給された同期情報によって示される受信電力の検出を始めるタイミングが到来すると、同様に、アンテナ111の動作モードを受信アンテナとして機能する動作モードに切り替えるようスイッチ部112の制御を行う。
ホストとして機能している無線送電装置101の制御部は、自装置の設定を参照し、受信電力の検出を始めてからスキャン期間が経過したことを検出すると、アンテナ111の動作モードを送信アンテナとして機能する動作モードに切り替えるようスイッチ部112の制御を行う、対応する無線受電装置102への無線送電を行う。他の無線送電装置101の制御部116は、同期部120を介して供給された同期情報を参照し、受信電力の検出を始めてからスキャン期間が経過したことを検出すると、アンテナ111の動作モードを送信アンテナとして機能する動作モードに切り替えるようスイッチ部112の制御を行う、対応する無線受電装置102への無線送電を行う。
これによれば、図14に示すように、受信電力の検出を行うためのスキャン期間と、無線受電装置102に無線送電を行う期間とを、各無線送電装置101a〜101c間で同期させることが可能となるので、自装置とは異なる他の無線送電装置101が放射する電磁波を受信電力として誤検知してしまうことを防ぐことが可能となる。
なお、同期情報は、受信電力の検出を始めるタイミングとそのスキャン期間とに加えて、使用するビームパターンを示す情報をさらに含むとしても良い。この場合、他の無線送電装置101は、同期部120を介して供給される同期情報によって示されるビームパターンとは異なるビームパターンを使用して、受信電力の検出と無線受電装置102への無線送電とを行う。これによれば、無線送電装置101は、他の無線送電装置101とは異なるビームパターンを使用して受信電力の検出と無線受電装置102への無線送電とを行うことが可能となるので、他の無線送電装置101による干渉をより確実に防ぐことができる。
なお、本実施形態においては、主に、制御部116が、無線送電を行うことが可能な送電可能時間割合を決定する場合、つまり、送電可能な時間を制御する場合について説明したが、これに限定されず、制御部116は、送電可能な時間ではなく、送電可能な電力の大きさを制御するとしても良い。この場合、制御部116は、送電可能な時間の代わりに、送電可能な電力の大きさが規定された第1情報を用いて制御を行えば良い。
あるいは、制御部116は、送電可能な時間と、送電可能な電力の大きさとの双方を制御するとしても良い。この場合、制御部116は、送電可能な時間と送電可能な電力の大きさとの双方が規定された第1情報を用いて制御を行えば良い。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
101…無線送電装置、102…無線受電装置、111…アンテナ、112…スイッチ部、113…無線電力伝送部、114…電力検出部、114a…検出線、115…記憶部、115a〜115i…基準線、116…制御部、117…振幅位相設定部、118,119…ビームパターン、120…同期部、201,202,301,302…無線通信装置。

Claims (18)

  1. 電磁波により電力を伝送する電力伝送部と、
    送電対象への送電時に使用される送電周波数帯とは異なる周波数帯にて電力を検出可能な電力検出部と、
    前記送電周波数帯の中心周波数よりも低周波数側に隣接して位置する第1周波数帯に対して設定される第1閾値と、前記中心周波数よりも高周波数側に隣接して位置する第2周波数帯に対して設定される第2閾値と、前記第1周波数帯よりも低周波数側に隣接して位置する第3周波数帯に対して設定される第3閾値と、前記第2周波数帯よりも高周波数側に隣接して位置する第4周波数帯に対して設定される第4閾値と、前記第1乃至前記第4周波数帯のいずれか1以上で検出される電力とに基づいて、前記送電対象に送電可能な時間を決定する制御部と
    を備え、
    前記電力伝送部は、前記決定された送電対象に送電可能な時間に基づいて前記送電対象に電力を伝送し、
    前記第3閾値は前記第1閾値よりも大きく、前記第4閾値は前記第2閾値よりも大きく、前記第3閾値と前記第1閾値との差分は、前記第4閾値と前記第2閾値との差分よりも大きい、電子装置。
  2. 前記制御部は、
    前記第1乃至前記第4閾値と、前記第3周波数帯よりも低周波数側に隣接して位置する第5周波数帯に対して設定される第5閾値と、前記第4周波数帯よりも高周波数側に隣接して位置する第6周波数帯に対して設定される第6閾値と、前記第1乃至前記第6周波数帯のいずれか1以上で検出される電力とに基づいて、前記送電対象に送電可能な時間を決定し、
    前記第5閾値と前記第3閾値との差分は、前記第3閾値と前記第1閾値との差分よりも大きく、前記第6閾値と前記第4閾値との差分は、前記第4閾値と前記第2閾値との差分よりも大きい、請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第1乃至前記第4閾値と、前記第1周波数帯よりも低周波数側に第1の値以上離れて位置する第7周波数帯に対して設定される第7閾値と、前記第7周波数帯よりも低周波数側に位置する少なくとも1つの第8周波数帯に対して設定される第8閾値と、前記第2周波数帯よりも高周波数側に第2の値以上離れて位置する第9周波数帯に対して設定される第9閾値と、前記第9周波数帯よりも高周波数側に位置する少なくとも1つの第10周波数帯に対して設定される第10閾値と、前記第1乃至前記第4周波数帯及び前記第7乃至前記第10周波数帯のいずれか1以上で検出される電力とに基づいて、前記送電対象に送電可能な時間を決定し、
    前記第7閾値と前記第8閾値とは同一であり、前記第9閾値と前記第10閾値とは同一である、請求項1に記載の電子装置。
  4. 前記制御部は、
    前記第1乃至前記第4閾値と、前記第3周波数帯よりも低周波数側に隣接して位置する周波数帯であって、前記第3周波数帯と同一のチャネル帯域幅に含まれる第11周波数帯に対して設定される第11閾値と、前記第4周波数帯よりも高周波数側に隣接して位置する周波数帯であって、前記第4周波数帯を使用する機器と同一種別の機器にて使用される第12周波数帯に対して設定される第12閾値と、前記第1乃至前記第4周波数帯と前記第11及び前記第12周波数帯とのいずれか1以上で検出される電力とに基づいて、前記送電対象に送電可能な時間を決定し、
    前記第3閾値と前記第11閾値とは同一であり、前記第4閾値と前記第12閾値とは同一である、請求項1に記載の電子装置。
  5. 前記制御部は、
    前記第1乃至前記第4閾値と、前記第1乃至前記第4周波数帯のいずれか1以上で検出される電力と、前記送電対象に電力を伝送する際の送電電力に関する情報とに基づいて、前記送電対象に送電可能な時間と前記送電電力とを決定する、請求項1に記載の電子装置。
  6. 前記電力検出部は、
    第1方向に指向性を有して、前記送電周波数帯とは異なる周波数帯にて電力を検出し、且つ前記第1方向とは異なる第2方向に指向性を有して、前記送電周波数帯とは異なる周波数帯にて電力を検出し、
    前記制御部は、
    前記送電対象への送電時に前記第1方向に指向性を有する場合、前記第1乃至前記第4閾値と、前記第1方向に指向性を有して検出された周波数帯の電力と、前記送電対象に電力を伝送する際の送電電力に関する情報とに基づいて、前記送電対象に送電可能な時間と前記送電時の送電電力とを決定し、
    前記送電対象への送電時に前記第2方向に指向性を有する場合、前記第1乃至前記第4閾値と、前記第2方向に指向性を有して検出された周波数帯の電力と、前記送電対象に電力を伝送する際の送電電力に関する情報とに基づいて、前記送電対象に送電可能な時間と前記送電時の送電電力とを決定する、請求項5に記載の電子装置。
  7. 前記送電周波数帯とは異なる周波数帯にて電力を検出するタイミングと、前記送電対象へ電力を伝送するタイミングとを、近傍に位置する他の電子装置と同期させる同期部をさらに備える、請求項6に記載の電子装置。
  8. 前記電力検出部は、
    前記近傍に位置する他の電子装置とは異なる方向に指向性を有して、前記送電周波数帯とは異なる周波数帯にて電力を検出し、
    前記電力伝送部は、
    前記近傍に位置する他の電子装置とは異なる方向に指向性を有して、前記送電対象へ電力を伝送する、請求項7に記載の電子装置。
  9. 電磁波により電力を伝送することと、
    送電対象への送電時に使用される送電周波数帯とは異なる周波数帯にて電力を検出することと、
    前記送電周波数帯の中心周波数よりも低周波数側に隣接して位置する第1周波数帯に対して設定される第1閾値と、前記中心周波数よりも高周波数側に隣接して位置する第2周波数帯に対して設定される第2閾値と、前記第1周波数帯よりも低周波数側に隣接して位置する第3周波数帯に対して設定される第3閾値と、前記第2周波数帯よりも高周波数側に隣接して位置する第4周波数帯に対して設定される第4閾値と、前記第1乃至前記第4周波数帯のいずれか1以上で検出される電力とに基づいて、前記送電対象に送電可能な時間を決定することと、
    前記決定された送電対象に送電可能な時間に基づいて前記送電対象に電力を伝送することと
    を備え、
    前記第3閾値は前記第1閾値よりも大きく、前記第4閾値は前記第2閾値よりも大きく、前記第3閾値と前記第1閾値との差分は、前記第4閾値と前記第2閾値との差分よりも大きい、方法。
  10. 前記第1乃至前記第4閾値と、前記第3周波数帯よりも低周波数側に隣接して位置する第5周波数帯に対して設定される第5閾値と、前記第4周波数帯よりも高周波数側に隣接して位置する第6周波数帯に対して設定される第6閾値と、前記第1乃至前記第6周波数帯のいずれか1以上で検出される電力とに基づいて、前記送電対象に送電可能な時間を決定することをさらに備え、
    前記第5閾値と前記第3閾値との差分は、前記第3閾値と前記第1閾値との差分よりも大きく、前記第6閾値と前記第4閾値との差分は、前記第4閾値と前記第2閾値との差分よりも大きい、請求項9に記載の方法。
  11. 前記第1乃至前記第4閾値と、前記第1周波数帯よりも低周波数側に第1の値以上離れて位置する第7周波数帯に対して設定される第7閾値と、前記第7周波数帯よりも低周波数側に位置する少なくとも1つの第8周波数帯に対して設定される第8閾値と、前記第2周波数帯よりも高周波数側に第2の値以上離れて位置する第9周波数帯に対して設定される第9閾値と、前記第9周波数帯よりも高周波数側に位置する少なくとも1つの第10周波数帯に対して設定される第10閾値と、前記第1乃至前記第4周波数帯及び前記第7乃至前記第10周波数帯のいずれか1以上で検出される電力とに基づいて、前記送電対象に送電可能な時間を決定することをさらに備え、
    前記第7閾値と前記第8閾値とは同一であり、前記第9閾値と前記第10閾値とは同一である、請求項9に記載の方法。
  12. 前記第1乃至前記第4閾値と、前記第3周波数帯よりも低周波数側に隣接して位置する周波数帯であって、前記第3周波数帯と同一のチャネル帯域幅に含まれる第11周波数帯に対して設定される第11閾値と、前記第4周波数帯よりも高周波数側に隣接して位置する周波数帯であって、前記第4周波数帯を使用する機器と同一種別の機器にて使用される第12周波数帯に対して設定される第12閾値と、前記第1乃至前記第4周波数帯と前記第11及び前記第12周波数帯とのいずれか1以上で検出される電力とに基づいて、前記送電対象に送電可能な時間を決定することをさらに備え、
    前記第3閾値と前記第11閾値とは同一であり、前記第4閾値と前記第12閾値とは同一である、請求項9に記載の方法。
  13. 前記第1乃至前記第4閾値と、前記第1乃至前記第4周波数帯のいずれか1以上で検出される電力と、前記送電対象に電力を伝送する際の送電電力に関する情報とに基づいて、前記送電対象に送電可能な時間と前記送電電力とを決定することをさらに備える、請求項9に記載の方法。
  14. 第1方向に指向性を有して、前記送電周波数帯とは異なる周波数帯にて電力を検出し、且つ前記第1方向とは異なる第2方向に指向性を有して、前記送電周波数帯とは異なる周波数帯にて電力を検出することと、
    前記送電対象への送電時に前記第1方向に指向性を有する場合、前記第1乃至前記第4閾値と、前記第1方向に指向性を有して検出された周波数帯の電力と、前記送電対象に電力を伝送する際の送電電力に関する情報とに基づいて、前記送電対象に送電可能な時間と前記送電時の送電電力とを決定することと、
    前記送電対象への送電時に前記第2方向に指向性を有する場合、前記第1乃至前記第4閾値と、前記第2方向に指向性を有して検出された周波数帯の電力と、前記送電対象に電力を伝送する際の送電電力に関する情報とに基づいて、前記送電対象に送電可能な時間と前記送電時の送電電力とを決定することと
    をさらに備える、請求項13に記載の方法。
  15. 前記送電周波数帯とは異なる周波数帯にて電力を検出するタイミングと、前記送電対象へ電力を伝送するタイミングとを、近傍に位置する他の電子装置と同期することをさらに備える、請求項14に記載の方法。
  16. 前記近傍に位置する他の電子装置とは異なる方向に指向性を有して、前記送電周波数帯とは異なる周波数帯にて電力を検出することと、
    前記近傍に位置する他の電子装置とは異なる方向に指向性を有して、前記送電対象へ電力を伝送することと
    をさらに備える、請求項15に記載の方法。
  17. 電磁波により電力を伝送する電力伝送部と、
    送電対象への送電時に使用される送電周波数帯とは異なる周波数帯にて電力を検出可能な電力検出部と、
    前記送電周波数帯の中心周波数よりも低周波数側に隣接して位置する第1周波数帯に対して設定される第1閾値と、前記中心周波数よりも高周波数側に隣接して位置する第2周波数帯に対して設定される第2閾値と、前記第1周波数帯よりも低周波数側に隣接して位置する第3周波数帯に対して設定される第3閾値と、前記第2周波数帯よりも高周波数側に隣接して位置する第4周波数帯に対して設定される第4閾値と、前記第1乃至前記第4周波数帯のいずれか1以上で検出される電力とに基づいて、前記送電対象に送電可能な電力の大きさを決定する制御部と
    を備え、
    前記電力伝送部は、前記決定された送電対象に送電可能な電力の大きさに基づいて前記送電対象に電力を伝送し、
    前記第3閾値は前記第1閾値よりも大きく、前記第4閾値は前記第2閾値よりも大きく、前記第3閾値と前記第1閾値との差分は、前記第4閾値と前記第2閾値との差分よりも大きい、電子装置。
  18. 電磁波により電力を伝送することと、
    送電対象への送電時に使用される送電周波数帯とは異なる周波数帯にて電力を検出することと、
    前記送電周波数帯の中心周波数よりも低周波数側に隣接して位置する第1周波数帯に対して設定される第1閾値と、前記中心周波数よりも高周波数側に隣接して位置する第2周波数帯に対して設定される第2閾値と、前記第1周波数帯よりも低周波数側に隣接して位置する第3周波数帯に対して設定される第3閾値と、前記第2周波数帯よりも高周波数側に隣接して位置する第4周波数帯に対して設定される第4閾値と、前記第1乃至前記第4周波数帯のいずれか1以上で検出される電力とに基づいて、前記送電対象に送電可能な電力の大きさを決定することと、
    前記決定された送電対象に送電可能な電力の大きさに基づいて前記送電対象に電力を伝送することと
    を備え、
    前記第3閾値は前記第1閾値よりも大きく、前記第4閾値は前記第2閾値よりも大きく、前記第3閾値と前記第1閾値との差分は、前記第4閾値と前記第2閾値との差分よりも大きい、方法。
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