JP2020022140A - 電子装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 他の無線通信システムに深刻な干渉を与えずに、無線給電を行うこと。【解決手段】 一実施形態によれば、電子装置は、電力伝送部と、無線受信部と、制御部とを備える。電力伝送部は、第1電子装置へ電磁波により電力を伝送する。無線受信部は、第2電子装置から無線により通信信号を受信する。制御部は、少なくとも無線受信部による信号の検知感度に基づいて、電力伝送部による送信電力を制御する。【選択図】 図2

Description

本発明の実施形態は、電子装置及び方法に関する。
一般に、電磁波を用いて電力伝送を行う無線電力伝送(以下では、「無線給電」と称する)においては、特定の周波数の電磁波を用いて電力伝送が行われるため、当該特定の周波数近傍の周波数を用いた他の無線通信システムに干渉する恐れがある。
このため、他の無線通信システムに深刻な干渉を与えずに、無線給電を行うことが可能な技術の開発が望まれている。
特表2014−533481号公報
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、他の無線通信システムに深刻な干渉を与えずに、無線給電を行うことが可能な電子装置及び方法を提供することである。
一実施形態によれば、電子装置は、電力伝送部と、無線受信部と、制御部とを備える。前記電力伝送部は、第1電子装置へ電磁波により電力を伝送する。前記無線受信部は、第2電子装置から無線により通信信号を受信する。前記制御部は、少なくとも前記無線受信部による信号の検知感度に基づいて、前記電力伝送部による送信電力を制御する。
第1の実施形態に係る無線給電環境の一例を示す図。 同実施形態に係る無線給電装置のハードウェア構成例を示す図。 同実施形態に係る無線給電装置の送信電力の上限値を算出する手順の一例を示すフローチャート。 図1とは異なる無線給電環境の一例を示す図。 第2の実施形態に係るアレーアンテナの特性を示す図。 同実施形態に係るアレーアンテナの特性を示す別の図。 同実施形態に係る無線信号の到来方向の推定方法を説明するための図。 第3の実施形態に係る無線給電環境の一例を示す図。 第4の実施形態に係る無線給電環境の一例を示す図。 同実施形態に係る無線給電装置のハードウェア構成例を示す図。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。開示はあくまで一例にすぎず、以下の実施形態に記載した内容により発明が限定されるものではない。当業者が容易に想到し得る変形は、当然に開示の範囲に含まれる。説明をより明確にするため、図面において、各部分のサイズ、形状等を実際の実施態様に対して変更して模式的に表す場合もある。複数の図面において、対応する要素には同じ参照数字を付して、詳細な説明を省略する場合もある。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る無線給電システムを含む無線給電環境の一例を示す。図1に示す無線給電環境には、無線給電装置101及び受電端末102によって構成される無線給電システムと、無線通信端末103とが含まれている。なお、無線通信端末103は、所定の周波数を利用して、図示しない別の無線通信端末と通信を行っているものとする。以下では、主に、無線通信端末103と上記した別の無線通信端末とによって構成される無線通信システムに深刻な干渉を与えることなく、受電端末102に対して無線給電を行うことが可能な無線給電装置101について説明する。
無線給電装置101は、受信アンテナ111及び送信(送電)アンテナ112を備えている。受信アンテナ111は、上記した無線通信システムにおいて、無線通信端末103から送信されている無線信号を受信(取得)するためのアンテナである。送信アンテナ112は、所定の送信電力(電磁波の電力)で無線給電を行い、受電端末102に対して電力を供給するためのアンテナである。なお、本実施形態における「送信電力(及び受信電力)」とは、後述するアンテナ利得を含まない空中線電力を表すものとする。
ここで、図2を参照して、無線給電装置101についてより詳しく説明する。図2は、無線給電装置101のハードウェア構成の一例を示している。
無線給電装置101は、図2に示すように、少なくとも1以上の受信アンテナ111、少なくとも1以上の送信アンテナ112、受信部113、ホストプロセッサ114、無線電力伝送部(WPT: Wireless Power Transmitter)115、メモリ116及びI/O部117、等を備えている。
受信アンテナ111は、上記したように、無線通信システムにおいて無線通信端末103から別の無線通信端末に対して送信されている無線信号(通信信号)を受信するためのアンテナである。送信アンテナ112は、上記したように、所定の送信電力Pで無線給電を行い、受電端末102に対して電力を供給するためのアンテナである。受信アンテナ111及び送信アンテナ112は、アンテナの特性として、受信アンテナ利得及び送信アンテナ利得をそれぞれ有している。アンテナの利得(ゲイン)とは、アンテナの一端に到来した無線信号の強さと、アンテナの他端における無線信号の強さとの比を特定可能な情報であればどのようなものであっても良く、ビーム形成による利得やダイバーシチによる利得等を含んでいても良い。なお、無線信号の強さは、無線信号の大きさと称されても良い。
本実施形態においては、受信アンテナ111の受信アンテナ利得がGr1であり、送信アンテナ112の送信アンテナ利得がGt1である場合を想定する。つまり、無線通信端末103から送信されている無線信号の強さ(換言すると、受信アンテナ111に供給された受信電力)は、受信アンテナ利得Gr1分だけ増幅されて、受信部113に出力される。また、無線電力伝送部115から出力される無線信号の強さ(換言すると、送信アンテナ112に供給される送信電力P)は、送信アンテナ利得Gt1分だけ増幅されて、受電端末102に放射(送信)される。
受信部113は、受信アンテナ111を介して無線通信端末103からの無線信号を受信する。より詳しくは、受信部113は、信号の検知感度αに基づいて、無線通信端末103からの無線信号を受信(検知)する。信号の検知感度αとは、検知可能な無線信号の強さの下限を識別可能な情報であればどのようなものであっても良く、例えば、受信部113内のメモリ113aに格納されていても良いし、無線給電装置101の製造時に固定に設定されていても良いし、ユーザの設定、通信環境または受信部113の動作モード(受信アンテナ111の使い方、受信アンテナ利得(例えばビーム形成による利得やダイバーシチによる利得)等)に応じて、受信部113内のプロセッサ113bにより動的に変更されても良い。
ホストプロセッサ114は、上記した無線通信システムに深刻な干渉を与えることなく、受電端末102に無線給電可能な送信電力Pの上限値を算出し、当該算出された上限値あるいは上限値未満の送信電力Pで無線給電を行い、受電端末102に対して電力を供給するよう無線電力伝送部115を制御する。なお、送信電力Pの上限値の算出方法は、後述にて説明するため、ここではその詳しい説明は省略する。
ホストプロセッサ114は、バスを介してメモリ116及びI/O部117と接続している。ホストプロセッサ114は、I/O部117によって外部装置からダウンロードされ、メモリ116に格納されているプログラムを実行すること(つまり、ソフトウェア)によって、上記した各種機能を実現するとしても良いし、ハードウェアによって各種機能を実現するとしても良いし、ソフトウェア及びハードウェアの組み合わせによって各種機能を実現するとしても良い。
無線電力伝送部115は、所定の送信電力Pで無線給電を行い、送信アンテナ112を介して受電端末102に電力を給電する。より詳しくは、無線電力伝送部115は、ホストプロセッサ114からの指示にしたがって、所定の送信電力Pで無線給電を行い、受電端末102に対して電力を給電する。
なお、本実施形態においては、受信部113と無線電力伝送部115とが別々のチップとして設けられている場合を例示しているが、これに限定されず、例えば、受信部113と無線電力伝送部115とは1つのチップにより実現されても良い。また、本実施形態においては、受信アンテナ111と送信アンテナ112とがそれぞれ設けられている場合を例示しているが、これに限定されず、例えば、送受信機能を有した単一のアンテナが設けられるとしても良い。さらに、本実施形態においては、受信アンテナ111と受信部113とが別々に設けられている場合を例示しているが、これに限定されず、例えば、受信アンテナ111と受信部113とは一体的に設けられても良い。同様に、本実施形態においては、送信アンテナ112と無線電力伝送部115とが別々に設けられている場合を例示しているが、これに限定されず、例えば、送信アンテナ112と無線電力伝送部115とは一体的に設けられても良い。また、本実施形態においては、受信部113と無線電力伝送部115とが1つの無線給電装置101に含まれている場合を例示しているが、これに限定されず、両者の適切な位置関係(距離関係)を考慮した上で、受信部113を含む第1装置(受信装置)と、無線電力伝送部115を含む第2装置(送信装置)とに分けて設けられるとしても良い。
再度、図1の説明に戻る。受電端末102は、受信アンテナ121を備えており、当該受信アンテナ121を介して、無線給電装置101からの電力を受電する。
無線通信端末103は、受信アンテナ131及び送信アンテナ132を備えている。受信アンテナ131は、上記した無線通信システムに含まれる別の無線通信端末からの無線信号を受信する。また、送信アンテナ132は、上記した無線通信システムに含まれる別の無線通信端末に対して無線信号を送信する。
無線通信端末103に設けられる受信アンテナ131及び送信アンテナ132は、無線給電装置101の受信アンテナ111及び送信アンテナ112と同様に、アンテナの特性として、受信アンテナ利得及び送信アンテナ利得をそれぞれ有している。なお、無線通信端末103を含む上記した無線通信システムでは、有限資産である周波数を利用して無線通信を行うため、一般的にその通信方式は規格化されている。また、その通信方式に準拠した装置を試験するための認証試験についても規格化されていることが一般的である。つまり、無線通信端末103の送信電力やアンテナ利得、干渉波に対する許容レベル(以下では、「干渉許容レベル」と称する)等は、その通信方式の規格書や認証試験仕様書において定められていることが一般的であり、既知の値である。
本実施形態においては、無線通信端末103の送信電力がPであり、受信アンテナ利得がGr2であり、送信アンテナ利得がGt2であって、干渉許容レベルがPである場合を想定する。なお、干渉許容レベルとは、干渉波(換言すると、干渉する無線装置から送信される無線信号)が存在したとしても、上記した別の無線通信端末との無線通信の成立を保証することが可能な干渉波(干渉信号、無線信号)の強さの上限に関する値であればどのようなものであっても良い。
ここで、図3のフローチャートを参照して、ホストプロセッサ114による送信電力Pの上限値の算出方法(算出手順)について詳しく説明する。なお、ここでは、上記したように、無線給電装置101の送信電力はPであり、受信アンテナ利得はGr1であり、送信アンテナ利得はGt1であり、信号の検知感度はαである場合を想定する。さらに、無線通信端末103の送信電力はPであり、受信アンテナ利得はGr2であり、送信アンテナ利得はGt2であり、干渉波許容レベルはPである場合を想定する。
まず、ホストプロセッサ114は、無線給電装置101で検知可能な受信電力の下限(以下では、「限界受信レベル」と称する)Pを算出する。具体的には、ホストプロセッサ114は、以下の(1)式に示されるように、受信アンテナ利得Gr1と検知感度αとに基づいて限界受信レベルPを算出する(ブロックB1)。
=α−Gr1 ・・・(1)
上記した(1)式について補足すると、信号の検知感度αは、上記したように、受信部113が検知可能な無線信号の強さの下限を示すものではあるが、受信アンテナ111を介して受信される無線信号の強さは受信アンテナ利得Gr1分だけ増幅されて受信部113に出力されるため、無線給電装置101で検知可能な受信電力の下限を示す限界受信レベルPは、上記した(1)式に基づいて算出される。
続いて、ホストプロセッサ114は、無線通信端末103からの無線信号を限界受信レベルPで検知すると仮定した時の、無線給電装置101と無線通信端末103との間の伝搬損失Lを算出する。具体的には、ホストプロセッサ114は、以下の(2)式に示されるように、無線給電装置101の限界受信レベルPと、無線通信端末103の送信電力P及び送信アンテナ利得Gt2とに基づいて伝搬損失Lを算出する(ブロックB2)。
=P+Gt2−P ・・・(2)
上記した(2)式について補足すると、無線通信端末103の送信電力Pは、送信アンテナ132により送信アンテナ利得Gt2分だけ増幅されて放射されるものの、無線給電装置101にて検知された無線信号の強さ(受信電力)は限界受信レベルPであるため、無線給電装置101と無線通信端末103との間の伝搬損失Lは、上記した(2)式に基づいて算出される。なお、上記した(2)式において、無線通信端末103の送信電力Pと送信アンテナ利得Gt2との和は、無線通信端末103から実際に放射される電磁波の輻射電力と称される。
次に、ホストプロセッサ114は、無線通信端末103が当該無線給電装置101からの無線信号(給電信号)を受信すると仮定した時の、給電信号の受信レベルPを算出する。具体的には、ホストプロセッサ114は、以下の(3)式に示されるように、無線給電装置101の送信電力P及び送信アンテナ利得Gt1と、無線通信端末103の受信アンテナ利得Gr2と、無線給電装置101と無線通信端末103との間の伝搬損失Lとに基づいて給電信号の受信レベルPを算出する(ブロックB3)。
=P+Gt1−L+Gr2 ・・・(3)
上記した(3)式について補足すると、無線給電装置101の送信電力Pは、送信アンテナ112により送信アンテナ利得Gt1分だけ増幅されて無線通信端末103に放射されるものの、無線通信端末103に届くまでに伝搬損失Lだけ減衰する。しかしながら、無線通信端末103は、受信アンテナ131の受信アンテナ利得Gr2分だけ増幅して、無線給電装置101からの給電信号を受信するため、給電信号の受信レベルPは、上記した(3)式に基づいて算出される。なお、上記した(3)式において、無線給電装置101の送信電力Pと送信アンテナ利得Gt1との和は、無線給電装置101から実際に放射される電磁波の輻射電力と称される。
しかる後、ホストプロセッサ114は、無線給電装置101の送信電力Pの上限値を算出する。具体的には、ホストプロセッサ114は、以下の(4)式に示されるように、給電信号の受信レベルPが干渉許容レベルP以下になるようにして、送信電力Pの上限値を算出する(ブロックB4)。
≦P ・・・(4)
上記した(4)式について補足すると、無線給電装置101からの給電信号を無線通信端末103が受信したとしても、当該給電信号の受信レベルPが、無線通信端末103と上記した別の無線通信端末との無線通信の成立を保証することが可能な干渉信号の強さの上限である干渉許容レベルP以下であれば、上記した無線通信システムが破綻することはないため、無線給電装置101の送信電力Pの上限値は、上記した(4)式に基づいて算出される。
上記した(4)式は、上記した(3)式に基づいて、以下に示す(5)式のように変形することができる。
+Gt1−L+Gr2≦P ・・・(5)
また、上記した(5)式は、上記した(1)〜(3)式に基づいて、以下に示す(6)〜(8)式のように順次変形することができる。
≦P−Gt1+L−Gr2 ・・・(6)
≦P−Gt1+P+Gt2−α+Gr1−Gr2 ・・・(7)
≦(−α+Gr1−Gt1)+(P+Gt2−Gr2+P) ・・・(8)
以上説明したように、ホストプロセッサ114は、上記した無線通信システムに深刻な干渉を与えることなく、受電端末102に対して給電可能な送信電力Pの上限値を算出すると、当該算出した上限値あるいは上限値未満の送信電力Pで無線給電を行い、受電端末102に対して電力を供給するよう無線電力伝送部115を制御する。
なお、上記した(8)式について補足すると、上記した(8)式の右辺の1つ目の括弧部分「−α+Gr1−Gt1」(以下、「第1項」と称する)は、無線給電装置101の検知感度αとアンテナ利得Gr1,Gt1とからなる項であり、各値は無線給電装置101にとっては既知の値である。この第1項によれば、無線給電装置101が上記した無線通信システム(無線通信端末103)を検知(検出)する能力が定義される。
一方で、上記した(8)式の右辺の2つ目の括弧部分「P+Gt2−Gr2+P」(以下、「第2項」と称する)は、無線通信端末103の送信電力Pと、アンテナ利得Gt2,Gr2と、干渉許容レベルPとからなる項であり、各値は、上記したように、一般的に無線通信の通信規格、認証規格、業務規格等で値が規定されている既知の値である。なお、厳密な値が規定されていない場合であっても、無線通信端末103が市販されているものであれば、推奨値や仕様値が存在するため、上記した各値を把握することは容易である。
なお、上記した(8)式によれば、無線給電装置101の信号の検知感度αが悪い程(換言すると、信号の検知感度αが大きい程)、または受信アンテナ利得Gr1が小さい程、無線通信システムを検知する能力が低く、送信電力Pは小さくなることが分かる。また、無線給電装置101の信号の検知感度αが良い程(換言すると、信号の検知感度αが小さい程)、あるいは受信アンテナ利得Gr1が大きい程、無線通信システムを検知する能力が高く、送信電力Pは大きくなることが分かる。つまり、無線給電装置101は、上記した無線通信システム(無線通信端末103)を検知したか否かに関わらず、無線給電装置101自身の検知能力に応じて送信電力Pの上限値を算出することが可能である。
以上説明した第1の実施形態によれば、無線給電装置101は、上記した(8)式に基づいて無線通信システム(無線通信端末103)に深刻な干渉を与えずに、受電端末102に対して給電可能な送信電力Pの上限値を算出し、当該算出した上限値または上限値未満の送信電力Pで受電端末102に対して無線給電を行うよう無線電力伝送部115を制御可能なホストプロセッサ114を備えている。これによれば、無線通信システムに深刻な干渉を与えずに、受電端末102に対して大電力で無線給電を行うことを可能にする。すなわち、受電端末102及び無線通信端末103の双方にとって好適な送信電力Pの設定を可能にする。
なお、本実施形態においては、1つの無線給電装置101と1つの無線通信端末103とを含む無線給電環境を想定して説明したが、これに限定されず、例えば無線給電環境に複数の無線給電装置101が含まれている場合も上記と同様の効果を得ることが可能である。例えば図4に示すように、2つの無線給電装置101a,101bを含み、これら無線給電装置101a,101bがそれぞれ異なるアンテナ利得を有している場合を想定する。
この場合において、一般的な方法で2つの無線給電装置101a,101bの送信電力の上限値を設定してしまうと、送信電力の上限値は双方同一の値に設定されることが多い。その結果、過度に干渉に配慮することになってしまい、例えば図4の点線にて示されるように、送信電力は小さく、給電可能な範囲もまた狭くなってしまう。一方で、上記した(8)式にしたがって各無線給電装置101a,101bの送信電力の上限値を個別に設定した場合、各無線給電装置101a,101bの検知能力に応じた送信電力の上限値を設定することが可能となるため、図4の実線に示されるように、無線通信端末103への干渉は避けつつも、送信電力は大きく、給電可能な範囲もまた広くすることが可能となる。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。本実施形態は、無線給電装置101が受信アンテナ111及び送信アンテナ112の代わりに、複数の素子アンテナから構成されるアレーアンテナ201を備えている点で第1の実施形態と相違している。以下では、上記した第1の実施形態と同様な部分については詳しい説明を省略し、第1の実施形態と相違する部分についてのみ詳しく説明する。
アレーアンテナ201は、複数の素子アンテナによって構成され、各素子アンテナの励振の振幅及び位相を独立に制御することで、指向性を適応制御することが可能なアンテナである。具体的には、アレーアンテナ201は、図5に示すように、アレーアンテナ201の設置面に対して0°〜180°の範囲内の所定の方向にビームを向けて鋭い指向性を持たせることが可能である。なお、図5では一例として、アレーアンテナ201が90°の方向にビーム202を向けて、当該方向に指向性を有している場合を例示している。
アレーアンテナ201は、鋭い指向性を有する方向(つまり、ビーム202が向いた方向)から到来する無線信号を高い利得をもって受信することができる。すなわち、ビーム202が向いた方向から到来する無線信号をより高い受信アンテナ利得Gr1をもって受信することができるので、信号の検知感度αを向上させることができる。受信アンテナ利得Gr1が高く、信号の検知感度αが良いということは、上記した(8)式の第1項の値を大きくすることができる。つまり、無線給電装置101の検知能力を向上させることが可能であり、ひいては、送信電力Pの上限値を高めることが可能となる。送信電力Pの上限値を高めることが可能になるということは、一定時間で給電可能な電力(エネルギー)を増やすことが可能になるので、給電効率を向上させることができる。
なお、アレーアンテナ201がどの方向に鋭い指向性を有するか(換言すると、ビーム202をどの方向に向けるか)は、ホストプロセッサ114によって制御される。ホストプロセッサ114は、無線通信端末103の位置を予め把握していれば、当該無線通信端末103が位置する方向に鋭い指向性を有するようにアレーアンテナ201を制御する。
一方、無線通信端末103がどこに位置しているか把握できていない場合には、ホストプロセッサ114は、例えば図6に示すように、時分割で異なる指向性を有するようにアレーアンテナ201を制御しても良い。なお、図6では一例として、第1〜第3方向に順にビーム202a〜202cを向けて、第1〜第3方向に順に指向性を有するように、アレーアンテナ201を制御する場合を例示している。
また、無線通信端末103がどこに位置しているか把握できていない場合には、ホストプロセッサ114は、無線通信端末103の位置を推定し(換言すると、無線通信端末103からの無線信号の到来方向を推定し)、当該推定した方向に指向性を有するようにアレーアンテナ201を制御しても良い。
ここで、図7を参照して、無線信号の到来方向の推定方法について説明する。なお、ここでは、アレーアンテナ201を構成する2つのアンテナ素子間の距離がdであり、無線信号が方位θから到来するとした場合を想定する。この場合、以下の(9)式が成立する。
d・cos(θ)=c・ΔT ・・・(9)
上記した(9)式におけるcは光速を示し、ΔTはアンテナ素子間での受信時間差を示す。
また、アンテナ素子間の受信信号の位相差をΔΨとした場合、以下の(10)式が成立する。
ΔΨ=2π・f・ΔT ・・・(10)
上記した(10)式におけるfは到来する無線信号の周波数を示す。上記した(9)及び(10)式によれば、以下の(11)式に示されるように、方位θは算出される。
θ=cos−1{(c・ΔT)/d}
=cos−1{(f・λ・ΔT)/d}
=cos−1{(λ・ΔΨ)/2πd} ・・・(11)
上記した(11)式におけるλは到来する無線信号の波長を示す。
ホストプロセッサ114は、上記した(11)式に基づいた処理により、無線信号の到来方向を推定し、当該推定した方向に指向性を有するようにアレーアンテナ201を制御しても良い。
なお、上記では、受信アンテナの指向性を制御して、受信アンテナ利得Gr1及び信号の検知感度αを向上させ、給電効率の向上を図る場合について説明したが、送信アンテナの指向性を制御して、送信アンテナ利得Gt1を向上させ、受電端末102への給電効率の向上を図るとしても良い。
また、送信アンテナの指向性を制御して、無線給電装置101から受電端末102に対して放射される電磁波(給電ビーム)の放射方向を制御することにより、給電ビームが無線通信端末103に干渉する恐れを低減させることも可能である。例えば、ホストプロセッサ114は、上記した(11)式に基づいた処理により、無線信号の到来方向を推定し、当該推定した方向に給電ビームが向かないようにアレーアンテナ201を制御することで、給電ビームが無線通信端末103に干渉する恐れを低減させることができる。
以上説明した第2の実施形態によれば、無線給電装置101はアレーアンテナ201を備えているので、上記した第1の実施形態に比べて、受電端末102への給電効率の向上を図ることができる。
なお、本実施形態においては、無線給電装置101が送受信アンテナとして機能するアレーアンテナ201を備えている場合を想定しているが、これに限定されず、無線給電装置101は、受信用のアレーアンテナと送信用のアレーアンテナとを別々に備えているとしても良い。または、アレーアンテナ201を構成する各素子アンテナのうちの一部を送信用のアレーアンテナとして機能させ、残りの素子アンテナを受信用のアレーアンテナとして機能させるとしても良い。あるいは、ホストプロセッサ114によって、アレーアンテナ201を、無線信号の受信時には受信用のアレーアンテナとして機能させ、給電信号の送信時には送信用のアレーアンテナとして機能させるように、時分割的に切り替えて使用するとしても良い。
<第3の実施形態>
続いて、第3の実施形態について説明する。本実施形態は、無線給電装置101が、無線通信端末103の通信特性を解析するための解析機能を有している点で第1及び第2の実施形態と相違している。以下では、上記した第1の実施形態と同様な部分については詳しい説明を省略し、第1の実施形態と相違する部分についてのみ詳しく説明する。
受信部113は、受信アンテナ111を介して無線通信端末103からの無線信号を受信すると、当該受信した無線信号を復号する。具体的には、受信部113は、受信した無線信号(無線パケット)を復号して、当該無線パケットのヘッダー(例えば、MACヘッダー、PHYヘッダー等)に格納されている情報(以下では、「ヘッダー情報」と称する)を読み出す。ヘッダー情報とは、例えば、トラフィック、端末数、受信電力、スループット、フレームタイプ、等を示す情報である。読み出されたヘッダー情報はホストプロセッサ114に送られる。なお、本実施形態では、受信部113は、無線パケットのヘッダー部分を少なくとも復号すれば良いが、これに限定されず、受信部113は、無線パケット全体を復号するとしても良い。
ホストプロセッサ114は、受信部113から送られて来るヘッダー情報を受けると、当該ヘッダー情報に基づいて無線通信端末103の通信特性を解析する。ホストプロセッサ114は、この解析の結果に基づいて、現在、無線通信端末103が無線給電装置101からの干渉をどの程度許容できるかを判断し、許容度が低いと判断した場合には、上記した(8)式に基づいて算出された上限値よりも小さい送信電力Pで無線給電を行うよう無線電力伝送部115を制御し、許容度が高いと判断した場合には、算出された上限値の送信電力P(または上限値近傍の送信電力P)で無線給電を行うよう無線電力伝送部115を制御する。
例えば、ホストプロセッサ114は、ヘッダー情報によって示されるトラフィック(データ量)を解析し、トラフィックが多い場合(トラフィックが第1閾値以上である場合)には干渉への許容度が低いと判断して、小電力で無線給電を行うよう無線電力伝送部115を制御するとしても良い。一方で、トラフィックが少ない場合(トラフィックが第1閾値未満である場合)には干渉への許容度が高いと判断して、大電力で無線給電を行うよう無線電力伝送部115を制御するとしても良い。
トラフィックの解析といった観点では、ホストプロセッサ114は、トラフィックタイプを解析するとしても良い。例えば、無線通信システムの種別が無線LANであった場合、トラフィックタイプは4つのQoS(Quality of Service)クラスに分類されているため、ホストプロセッサ114は、トラフィックタイプが4つのクラスのいずれであるかを解析し、トラフィックタイプが音声データのように優先度の高いクラスであった場合、干渉への許容度が低いと判断して、小電力で無線給電を行うよう無線電力伝送部115を制御するとしても良い。一方で、トラフィックタイプがテキストデータのように優先度の低いクラスであった場合、干渉への許容度が高いと判断して、大電力で無線給電を行うよう無線電力伝送部115を制御するとしても良い。
例えば図8に示す無線通信端末103が別の無線通信端末とIP電話を行っている場合、無線給電装置101(のホストプロセッサ114)は、上記した解析の結果として、トラフィックタイプが優先度の高いクラスであることが分かるため、干渉への許容度が低いと判断し、図8の点線で示される範囲が給電可能な範囲となるような小電力で無線給電を行う(つまり、近傍の受電端末のみを対象にした無線給電を行う)。これによれば、無線給電装置101は、無線通信端末103に干渉せずに無線給電を行うことはできるものの、受電端末102aにしか無線給電を行うことはできないことになる。
一方で、図8に示す無線通信端末103が別の無線通信端末とメールを行っている場合、無線給電装置101は、上記した解析の結果として、トラフィックタイプが優先度の低いクラスであることが分かるため、干渉への許容度が高いと判断し、図8の実線で示される範囲が給電可能な範囲となるような大電力で無線給電を行う(つまり、遠方の受電端末までを対象にした無線給電を行う)。これによれば、無線給電装置101は、無線通信端末103に若干干渉するものの、受電端末102a,102bの双方に対して無線給電を行うことができることになる。
なお、上記では、ホストプロセッサ114がトラフィックを解析する場合を例示したが、例えば、ホストプロセッサ114はヘッダー情報によって示される端末数を解析し、端末数が多い場合(端末数が第2閾値以上である場合)には、干渉する恐れのある端末が多く、干渉への許容度は低いと判断して、小電力で無線給電を行うよう無線電力伝送部115を制御するとしても良い。一方で、端末数が少ない場合(端末数が第2閾値未満である場合)には、干渉する恐れのある端末が少なく、干渉への許容度は高いと判断して、大電力で無線給電を行うよう無線電力伝送部115を制御するとしても良い。
また、ホストプロセッサ114は、時系列的に前後関係のある複数の無線パケットを復号することによって得られる複数のヘッダー情報に基づいて、無線通信端末103の通信特性を統計的に解析しても良い。具体的には、ホストプロセッサ114は、送信電力を大きくする前(あるいは、無線給電を行う前)に得られたヘッダー情報により示される受信電力のヒストグラムと、送信電力を大きくした後(あるいは、無線給電を行った後)に得られたヘッダー情報により示される受信電力のヒストグラムとを比較し、両者に顕著な変化が現れた場合には、無線通信端末103に干渉していると判断して、小電力で無線給電を行うよう無線電力伝送部115を制御するとしても良い。一方で、両者に顕著な変化が現れない場合には、無線通信端末103に干渉していないと判断して、大電力で無線給電を行うよう無線電力伝送部115を制御するとしても良い。
以上説明した第3の実施形態によれば、無線給電装置101は、無線通信端末103の通信特性を解析し、その解析の結果に基づいて送信電力Pを制御可能な機能をさらに備えているので、無縁通信システムへの干渉を最小限に抑えつつ、受電端末102への給電効率の向上を図ることができる。
なお、本実施形態においては、ホストプロセッサ114は、上記した(8)式に基づいて算出された上限値を基準にして、干渉への許容度が低い場合にはこの上限値よりも小さい送信電力Pで無線給電を行うよう無線電力伝送部115を制御し、干渉への許容度が高い場合には上限値の送信電力P(または、上限値近傍の送信電力P)で無線給電を行うよう無線電力伝送部115を制御する場合を例示した。しかしながら、ホストプロセッサ114は、例えば、干渉への許容度が低い場合には無線通信端末103の干渉許容レベルPを規定値よりも高い値に変更した上で、上記した(8)式に基づいて上限値を算出し、当該上限値に基づいた送信電力Pで無線給電を行うよう無線電力伝送部115を制御し、干渉への許容度が高い場合には無線通信端末103の干渉許容レベルPを規定値のままにした上で、上記した(8)式に基づいて上限値を算出し、当該上限値に基づいた送信電力Pで無線給電を行うよう無線電力伝送部115を制御するとしても良い。
<第4の実施形態>
次に、第4の実施形態について説明する。本実施形態は、図9に示すように、無線給電環境に複数の無線通信端末103a,103bが含まれている点で第1の実施形態と相違している。つまり、本実施形態は、無線給電装置101が、複数の無線通信端末103a,103bの両者への干渉を考慮した無線給電を行う点で第1の実施形態と相違している。以下では、上記した第1の実施形態と同様な部分については詳しい説明を省略し、第1の実施形態と相違する部分についてのみ詳しく説明する。
図10は、本実施形態に係る無線給電装置101のハードウェア構成例を示している。図10に示すように、無線給電装置101は、それぞれ異なる受信アンテナ利得Gr1A,Gr1Bを有する受信アンテナ111A,111Bと、受信アンテナ111A,111Bとそれぞれ接続する受信部113A,113Bとを備えている。なお、受信アンテナ111A,111Bが有する機能は、図2に示した受信アンテナ111と同様である。また、受信部113A,113Bが有する機能もまた、図2に示した受信部113と同様である。
なお、ここでは、受信アンテナ111A及び受信部113Aが無線通信端末103aに対応した構成であり、受信アンテナ111B及び受信部113Bが無線通信端末103bに対応した構成である場合を想定している。つまり、本実施形態においては、無線給電装置101は、干渉する恐れのある無線通信端末103a,103bがそれぞれ用いる周波数帯、等を予め把握しているものとする。
また、図10では、各無線通信端末103a,103bに対応する受信部113A,113Bが別々のチップとして設けられている場合を例示しているが、これに限定されず、例えば、受信部113Aと受信部113Bとは1つのチップにより実現されても良い。
受信部113Aのメモリ113Abには、受信部113Aが検知可能な無線信号の強さの下限を示す信号の検知感度αを示す情報が格納されている。同様に、受信部113Bのメモリ113Bbには、受信部113Bが検知可能な無線信号の強さの下限を示す信号の検知感度αを示す情報が格納されている。
ホストプロセッサ114は、上記した(8)式に基づいて、受信部113Aの検知能力に応じた送信電力Pの上限値Uと、受信部113Bの検知能力に応じた送信電力Pの上限値Uとをそれぞれ算出する。
送信電力Pの上限値Uは、無線通信端末103aに干渉することなく無線給電を行うことが可能な送信電力の上限値を示し、図9の点線で示される範囲が上限値Uの送信電力Pで給電可能な範囲を示している。一方で、送信電力Pの上限値Uは、無線通信端末103bに干渉することなく無線給電を行うことが可能な送信電力の上限値を示し、図9の実線で示される範囲が上限値Uの送信電力Pで給電可能な範囲を示している。
ホストプロセッサ114は、算出された上限値Uと上限値Uとを比較し、より小さい方の上限値を、無線給電装置101の送信電力Pの上限値として設定する。例えば、図9の無線給電環境においては、上限値Uの方が上限値Uよりも小さいため、送信電力Pの上限値として上限値Uが設定される。つまり、図9の点線で示される範囲が、無線給電装置101が給電可能な範囲となる。
以上説明した第4の実施形態によれば、無線給電装置101は、複数の無線通信端末103a,103bのそれぞれに対応した送信電力Pの上限値U,Uを算出し、より小さい方の上限値に基づいて送信電力Pを制御可能な機能をさらに備えているので、無線通信端末103a,103bのいずれにも深刻な干渉を与えることなく、受電端末102に対して大電力で無線給電を行うことを可能にする。
本実施形態は、次のようなシチュエーションにて有用である。例えば、無線給電装置101が5GHz帯で無線給電を行う場合、5GHz帯を使用する無線通信システムとして、無線LANやDSRC(Dedicated Short Range Communication)への干渉を考慮する必要がある。この場合、無線給電装置101は、無線LANに対応した受信アンテナ111A及び受信部113Aと、DSRCに対応した受信アンテナ111B及び受信部113Bとを備えることで、2つの無線通信システムに対応した送信電力Pの上限値U,Uを算出することが可能であり、ひいては、無線LAN及びDSRCのどちらにも深刻な干渉を与えることなく、給電対象への大電力での無線給電を可能にする。
なお、無線給電装置101が受電端末102に対して無線給電を行うために使用する周波数帯としては、例えば、5.7GHz帯のうちの上記したDSRCと被ることのない前半部分の周波数帯や、5GHz帯の上記した無線LANのうちの使用されていないいずれかのチャンネル、等が一例として挙げられる。
また、本実施形態においては、無線給電環境に含まれる複数の無線通信端末が2つである場合を想定したが、これに限定されず、無線給電環境に含まれる複数の無線通信端末は3つ以上であっても構わない。この場合においても、各無線通信端末に対応した受信アンテナ111及び受信部113がそれぞれ設けられることで、上記と同様な効果を得ることが可能である。
さらに、本実施形態においては、ホストプロセッサ114は、2つの送信電力Pの上限値U,Uのうち、より小さい方を送信電力Pの上限値として設定するとしたが、これに限定されず、例えば、上記した第3の実施形態に示した方法を用いて、送信電力Pの上限値を設定するとしても良い。より詳しくは、ホストプロセッサ114は、無線通信端末103aからの無線パケットを復号することによって得られるヘッダー情報により示されるトラフィックと、無線通信端末103bからの無線パケットを復号することによって得られるヘッダー情報により示されるトラフィックとを比較する。この結果、ホストプロセッサ114は、無線通信端末103aのトラフィックの方が支配的である(換言すると、無線通信端末103aの方が無線通信端末103bよりもトラフィックが多い)と判断した場合、無線通信端末103aに対応した上限値Uを送信電力Pの上限値として設定し、無線通信端末103bのトラフィックの方が支配的であると判断した場合、無線通信端末103bに対応した上限値Uを送信電力Pの上限値として設定するとしても良い。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、他の無線通信システムに深刻な干渉を与えずに、無線給電を行うことが可能となる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
101…無線給電装置、102…受電端末、103…無線通信端末、111…受信アンテナ、112…送信アンテナ、113…受信部、114…ホストプロセッサ、115…無線電力伝送部、116…メモリ、117…I/O部、201…アレーアンテナ。

Claims (18)

  1. 第1電子装置へ電磁波により電力を伝送する電力伝送部と、
    第2電子装置から無線により通信信号を受信する無線受信部と、
    少なくとも前記無線受信部による信号の検知感度に基づいて、前記電力伝送部による送信電力を制御する制御部と
    を備える電子装置。
  2. 前記無線受信部は、前記通信信号を第1アンテナを介して受信し、
    前記制御部は、前記第1アンテナの利得に基づいて、前記無線受信部による信号の検知感度を定める、請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記制御部は、前記通信信号に基づいて前記第2電子装置の通信特性を定め、前記通信特性に基づいて前記電力伝送部による送信電力を制御する、請求項1または請求項2に記載の電子装置。
  4. 前記無線受信部は、第3電子装置から無線による信号をさらに受信し、
    前記制御部は、前記第2電子装置に対応する信号の検知感度と、前記第3電子装置に対応する信号の検知感度とに基づいて、前記電力伝送部による送信電力を制御する、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電子装置。
  5. 前記第1アンテナは、アレーアンテナであり、
    前記制御部は、前記通信信号が到来する方向を推定し、前記推定した方向に指向性を有するように前記アレーアンテナを制御する、請求項2に記載の電子装置。
  6. 前記制御部は、時分割で異なる指向性を有するように前記アレーアンテナを制御する、請求項5に記載の電子装置。
  7. 前記制御部は、前記第2電子装置の前記電子装置による干渉への許容度に基づき、前記電力伝送部による送信電力を制御する、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の電子装置。
  8. 前記制御部は、前記第2電子装置に対応する信号の検知感度に基づいた送信電力と、前記第3電子装置に対応する信号の検知感度に基づいた送信電力とのうち、小さい方の送信電力を前記電力伝送部による送信電力として選択する、請求項4に記載の電子装置。
  9. 前記通信信号は、無線LAN及びDSRCのうちのどちらか一方に準拠する信号である、請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の電子装置。
  10. 第1電子装置へ電力伝送手段を用いて電磁波により電力を伝送することと、
    第2電子装置から無線通信手段を用いて無線により通信信号を受信することと、
    少なくとも前記無線通信手段による信号の検知感度に基づいて、前記電力伝送手段による送信電力を制御することと
    を備える方法。
  11. 通信信号を第1アンテナを介して受信することと、
    前記第1アンテナの利得に基づいて、前記無線通信手段による信号の検知感度を定めることと
    をさらに備える、請求項10に記載の方法。
  12. 前記通信信号に基づいて前記第2電子装置の通信特性を定め、前記通信特性に基づいて前記電力伝送手段による送信電力を制御することをさらに備える、請求項10または請求項11に記載の方法。
  13. 第3電子装置から無線による信号をさらに受信することと、
    前記第2電子装置に対応する信号の検知感度と、前記第3電子装置に対応する信号の検知感度とに基づいて、前記電力伝送手段による送信電力を制御することと
    をさらに備える、請求項10乃至請求項12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 前記第1アンテナは、アレーアンテナであり、
    前記通信信号が到来する方向を推定し、前記推定した方向に指向性を有するように前記アレーアンテナを制御することをさらに備える、請求項11に記載の方法。
  15. 時分割で異なる指向性を有するように前記アレーアンテナを制御することをさらに備える、請求項14に記載の方法。
  16. 前記第2電子装置の前記電力伝送手段による干渉への許容度に基づき、前記電力伝送手段による送信電力を制御することをさらに備える、請求項10乃至請求項15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 前記第2電子装置に対応する信号の検知感度に基づいた送信電力と、前記第3電子装置に対応する信号の検知感度に基づいた送信電力とのうち、小さい方の送信電力を前記電力伝送手段による送信電力として選択することをさらに備える、請求項13に記載の方法。
  18. 前記通信信号は、無線LAN及びDSRCのうちのどちらか一方に準拠する信号である、請求項10乃至請求項17のいずれか1項に記載の方法。
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