JP2016139994A - 無線通信装置、プログラム、および記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】衛星通信システムを構成する人工衛星の信号受信時における干渉を防ぐ無線通信装置、プログラム及び記録媒体を提供する。
【解決手段】地上の基地局装置1の最大送信電力設定部34は、無線アンテナ11の主輻射方向の仰角が規定の角度以上であれば、最大送信電力を、衛星通信に影響を与えないように規制されている最大実効放射電力又は最大実効放射電力密度に対応する規定の電力に設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信装置、プログラム、および記録媒体に関する。
5GHz帯域の無線LAN(Local Area Network)システムを屋外で使用する場合、気象レーダを始めとする各種レーダに加えて、衛星通信システムとの周波数共用のための規制および運用条件を考慮する必要がある。具体的な規制および運用条件は周波数帯域ごとに異なっている。特に、いくつかの周波数帯域では、無線LANシステムと衛星通信システムとの共用条件として、無線アンテナの仰角に対する放射電力の制約が設けられている。このような周波数帯域では、無線LANシステムを構成する基地局装置における従来の周波数変更のみでは、共用条件に対応しきれないという課題がある。
複数の異なる無線通信システムが同じ周波数帯域を共用する場合の干渉を防ぐための技術の一つが、特許文献1に開示されている。具体的には、特許文献1には、他の無線通信システムと共通及び/又は隣接する周波数帯域を共用し、使用する周波数帯域と前記他の無線通信システムにより使用される周波数帯との離隔周波数幅を求める手段と、自基地局装置と前記他の無線通信システムに含まれる受信装置との離隔距離を求める手段と、離隔周波数と離隔距離に基づいて、最大送信電力を決定する手段と、決定された最大送信電力以下の送信電力で通信を行う手段を備える基地局装置が開示されている。特許文献1によれば、この基地局装置は、他の既存の無線通信システムと周波数を共用し、該他の既存の無線通信システムの存在により送信機会が制限される場合においても、スループットの低下を低減できる。
特開2009−100452号(2009年5月7日公開)
特許文献1に係る技術は、地上の基地局装置間の干渉軽減を目的としているに過ぎない。無線通信に用いられる無線アンテナには指向性があり、これが基地局装置以外での干渉を引き起こす要因になりえる。特に、無線通信システムが衛星放送システムと周波数帯域を共用する場合、無線通信システムを構成する複数の基地局装置のアンテナ指向性が、衛星放送システムを構成する人工衛星の方向と一致した場合、人工衛星における信号受信時に干渉が生じるという問題がある。
本発明の上記の課題を解決するためになされたものである。そしてその目的は、衛星通信システムを構成する人工衛星の信号受信時における干渉を防ぐことができる無線通信装置を提供することにある。
本発明の一態様に係る無線通信装置は、上記の課題を解決するために、無線アンテナと、上記無線アンテナの主輻射方向の水平方向からの仰角を決定する決定部と、決定された上記仰角が、予め設定された規定の角度以上であるか否かを判定する仰角判定部と、決定された上記仰角が上記規定の角度以上であると判定された場合、最大送信電力を、衛星通信に影響を与えないように規制されている最大実効放射電力または最大実効放射電力密度に対応する規定の電力に設定する設定部と、設定された上記最大送信電力以下の送信電力で無線通信する通信部とを備えていることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、衛星通信システムを構成する人工衛星の信号受信時における干渉を防ぐことができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係る無線通信装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係る無線アンテナに関するオフセット角度を説明する図である。 本発明の実施形態1に係る無線通信装置が動作例を示す図である。 本発明の実施形態1に係る無線通信装置が実行する無線通信処理の流れを示すフローチャートである。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態1について、図1〜図4を参照して以下に説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る無線通信装置1の要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、無線通信装置1は、無線アンテナ11、仰角センサ12、記憶部13、加算器14(決定部)、ブロードバンド部16(通信部)、スイッチ17、受信用アンプ18、受信用バンドパスフィルタ19、ミキサ20、中間周波用バンドパスフィルタ21、局部発信機22、ミキサ23、送信用バンドパスフィルタ24、送信用アンプ25を備えている。さらに、ブロードバンド部16は、受信用バッファ31、送信用バッファ32、チャンネル設定部33、および最大送信電力設定部34(設定部、規制判定部)を備えている。
無線通信装置1は、無線LANシステムを構成する基地局として実現される。本実施形 態では、無線通信装置1は、無線LAN中継装置のような、アンテナ本体が地面に対して固定された据え置き型の基地局装置であるが、これには限定されない。
仰角センサ12は、鉛直方向41に対する水平方向42からの無線アンテナ11の物理的な仰角θ1を測定する。図1に示すように、仰角θ1は、水平方向42と、無線アンテナ11の中心線43とが成す角度のことである。
記憶部13には、無線アンテナ11に関するオフセット角度θ2が予め格納されている。このθ2の詳細を図2に示す。図2は、無線アンテナ11に関するオフセット角度θ2を説明する図である。無線アンテナ11から放射される電波の強度は、放射方向に応じた値になる。図2には、無線アンテナ11から放射される電波の放射強度パターン44を示す。放射強度パターン44において、無線アンテナ11から最大実効放射電力(最大EIRP(Equivalent Isotropic Radiated Power))が放射される方向を、図2に方向45として示す。オフセット角度θ2は、無線通信装置1の中心線43と、方向45とが成す角度である。
加算器14は、θ1とθ2とを加算することによって、無線アンテナ11の主輻射方向の水平方向42からの仰角θを決定する。仰角判定部15は、仰角θが規定の角度以上か否かを判定し、その結果を示す仰角判定信号を出力する。ブロードバンド部16は、無線信号を受信または送信するための回路である。スイッチ17は、無線信号の受信および送信を切り替える。スイッチ17におけるa−b間がオンになれば無線信号が受信され、一方、a−c間がオンになれば無線信号が送信される。チャンネル設定部33は、5GHz帯域に含まれるいずれかのチャネルを局部発信機22に設定すると共に、設定したチャネルを表す情報(Band)を最大送信電力設定部34に出力する。
無線アンテナ11から受信された無線信号は、スイッチ17を介して受信用アンプ18に受信信号として入力される。受信用アンプ18は、入力された受信信号を増幅し、受信用バンドパスフィルタ19に出力する。受信用バンドパスフィルタ19は、入力された受信信号のうちの所定の周波数帯域の成分をミキサ20に出力する。局部発信機22は、設定されたチャネルに対応するローカル信号を生成する。ミキサ20は、入力された受信信号と、生成されたローカル信号とを乗算する。中間周波用バンドパスフィルタ21は、ミキサ20の出力信号のうちの所定の中間周波数帯域の成分を出力する。中間周波用バンドパスフィルタ21の出力信号は、ブロードバンド部16内の受信用バッファ31によって増幅され、図示しない後段の受信信号処理部に入力される。
また、ブロードバンド部16は、送信用の信号を送信用バッファ32によって増幅する。送信信号が送信用バッファ32によって増幅されると、ブロードバンド部16は、送信用バッファ32内の送信信号を、ミキサ23に出力する。ミキサ23は、入力された送信信号と、生成されたローカル信号とを乗算する。送信用バンドパスフィルタ24は、ミキサ23の出力信号のうちの所定の周波数帯域の成分を送信用アンプ25に出力する。送信用アンプ25は、入力された送信信号を所定の増幅率で増幅する。送信用アンプ25の出力信号はスイッチ17を介して無線アンテナ11に伝えられ、無線アンテナ11を通じて無線通信装置1の外部に無線信号として放射される。
送信用バッファ32は、出力される送信信号の送信電力を変更することができる可変デバイスである。最大送信電力設定部34は、送信用バッファ32の出力の最大値を制御する。具体的には、最大送信電力設定部34は、入力されたBandによって表されるチャネルと、後述する仰角判定信号の情報とに基づき、送信信号を送信する際に許容される最大送信電力を表す所定の情報(Max)を、送信用バッファ32に出力する。これにより、送信用バッファ32から出力可能な送信信号の最大送信電力が、Maxに応じた電力に設定される。言い換えると、送信用バッファ32は、Maxに応じた最大送信電力以下で送信信号を出力するように、設定される。
地球上の無線通信装置1間の干渉は、無線信号が互いに干渉を直接及ぼすモデルとして計算される。一方、衛星通信システムを構成する人工衛星が受信する無線信号に関する干渉は、地球表面から受ける電波の総量が許容レベルか否かを判断するモデルとして計算される。
無線LANシステムを構成する無線通信装置1のような、送信出力が小さく装置からの輻射の場合、特定の無線通信装置1が突出して人工衛星に干渉を及ぼすのではなく、多くの無線通信装置1が送信する電波の総量が、ノイズフロアを押し上げて、衛星通信に影響を及ぼすものと考えられる。したがって無線通信装置1の数も問題になる。
無線通信装置1は、5GHz帯域を用いて無線通信する際に、同じ周波数帯域を今日共用する人工衛星への干渉を回避するように動作する。図3は、本発明の実施形態1に係る無線通信装置1が動作例を示す図である。この図には、無線通信装置1が動作する際の、周波数帯域、送信電力、仰角判定信号の内容、および最大送信電力設定の内容の関係が示されている。
図3に示すように、無線通信装置1は、3つの異なる周波数帯域、具体的には、5GHz帯域に含まれるW52(5150〜5250MHz)、W53(5250〜5350MHz)、およびW56(5470〜5725MHz)のいずれかの周波数帯域を用いる。より詳細には、無線通信装置1は、W52、W53、W56のいずれかに含まれる、特定の周波数に対応したいずれかのチャネルを用いて無線通信する。
図3に示す「送信電力」は、各周波数帯域における無線通信装置1の送信電力の、無線LANの規格に従った規制値を示す。たとえば、W52における送信電力は1Wであるので、無線通信装置1は、W52を用いるときは、必ず、1W以下の送信電力で無線信号を送信する。一方、W56を用いるときは、必ず、250mW以下の送信電力で無線信号を送信する。
図3に示すように、無線通信装置1は、仰角判定信号に応じて、無線信号を送信する際の最大送信電力を設定する。この詳細については後述する。
無線通信装置1は、衛星通信システムを構成する人工衛星(地球探査衛星)との間でW52を共用している。本願の出願時点では、無線LAN用の基地局が屋外でW52において無線通信する際、無線アンテナの主輻射方向の仰角が30°以上では最大EIRPを21dBmにすることが、日本国において規制されている。ここでいう無線アンテナの主輻射方向の仰角とは、無線アンテナの物理的な仰角ではなく、無線アンテナから放射される電波が最大EIRPを示す、無線アンテナの水平方向からの主輻射方向の角度のことであり、アンテナ仰角とも称される。
なお、上述した21dBmという値は、将来的に変更される可能性もある。したがって、上述したW52における規制は、あくまでも一例として本願明細書に記載されたものに過ぎない。
無線通信装置1のW52における最大送信電力設定は、上述したW52における規制に対応している。すなわち無線通信装置1は、W52において無線通信する際、θ>30°であれば、最大送信電力を、衛星通信に影響を与えないように規制されている最大EIRPに対応する規定の電力に設定する。具体的には、図3に示すように、無線通信装置1は、W52を用いている際にθ<30°であれば、最大送信電力を、最大EIRPが30dBm(1W)になるような、予め測定された規定の電力に設定する。一方、W52を用いている際に30°≦θであれば、無線通信装置1は、最大送信電力を、最大EIRPが21dBm(126mW)になるような、予め測定された規定の電力に設定する。そして、設定した最大送信電力以下の電力で無線通信する。EIRPと送信電力との間には、EIRP=無線アンテナ11のゲイン+送信電力という関係が成立する。以上の制御によって、W52を用いている際に30°≦θの場合、無線通信時の最大EIRPが、衛星通信に影響を与えないように規制されている値を超えることがないので、無線通信装置1とW52を共用する人工衛星の信号受信時における干渉を防ぐことができる。
本願の出願時点において、無線LAN用の基地局が屋外でW53を用いて無線通信することは日本国において許可されていない。したがって、本願の出願時点において、W53にはアンテナ仰角に対する規制が日本国では設けられていない。これに応じて、無線通信装置1は屋内のみで使用され、かつ、無線通信装置1にはW53における最大送信電力設定が存在しない。しかし、無線通信装置1がW53などのアンテナ仰角に対する規制が設けられていない周波数帯域を用いて無線通信する際にも、W52において規定されている、アンテナ仰角に応じた最大送信電力設定を無線通信装置1に適用してもよい。
また、将来的に法律が改正されることによって、W53においても、W52と同様に、アンテナ仰角に対する規制を設けることによって、無線LAN用の基地局のW53での屋外利用が許可される可能性がある。この場合、W53における最大送信電力設定を、その規制に応じた内容とすれば、無線通信装置1が屋外でW53を用いて無線通信することが可能になる。
無線通信装置1は、衛星通信システムを構成する人工衛星(地球探査衛星)との間でW56を共用している。本願の出願時点では、無線LAN用の基地局が屋外でW56を用いて無線通信する際、無線アンテナから放射される信号の実効放射電力密度(EIRP密度)は、無線アンテナの主輻射方向の水平面からの仰角θにおける下記に示す各値を超えてはならないことが、日本国において規制されている:
0°≦θ<8° :−13dB(W/MHz)
8°≦θ<40° :−13ー0.716(θー8)dB(W/MHz)
40°≦θ<45°:−35.9−1.22(θ−40)dB(W/MHz)
45°≦θ :−42dB(W/MHz)。
なお、これらの値は、将来的に変更される可能性もある。したがって、上述したW56における規制は、あくまでも一例として本願明細書に記載されたものに過ぎない。
無線通信装置1のW56における最大送信電力設定は、この規制に対応している。すなわち無線通信装置1は、W56において無線通信する際、θ≧0°であれば、最大送信電力を、衛星通信に影響を与えないように規制されている最大実効放射電力密度(最大EIRP密度)に対応する規定の電力に設定する。具体的には、図3に示すように、無線通信装置1は、W56を用いている際に0°≦θ<8°であれば、最大送信電力を、最大EIRP密度が−13dB(W/MHz)になるような、予め測定された規定の電力に設定する。また、W56を用いている際に8°≦θ<40°であれば、最大送信電力を、最大EIRP密度が−13−0716(θ−8)dB(W/MHz)になるような、予め測定された規定の電力に設定する。また、W56を用いている際に40°≦θ<45°であれば、最大送信電力を、最大EIRP密度が−35.9−1.22(θ−40)dB(W/MHz)になるような、予め測定された規定の電力に設定する。また、W56を用いている際に45°≦θであれば、最大送信電力を、最大EIRP密度が−42dB(W/MHz)になるような、予め測定された規定の電力に設定する。
そして無線通信装置1は、設定した最大送信電力以下の電力で無線通信する。これにより、W56を用いている際にθ≧9°の場合、無線通信時の最大EIRP密度が、衛星通信に影響を与えないように規制されている値を超えることがないので、無線通信装置1とW56を共用している人工衛星の信号受信時における干渉を防ぐことができる。
図3に示す動作パラメータは単なる一例に過ぎない。各周波数帯域における最大送信電力設定の内容は、将来的な法律改正等による新たな規制に応じた新たなものに適宜変更することができる。
図4は、本発明の実施形態1に係る無線通信装置1が実行する無線通信処理の流れを示すフローチャートである。この図に示す処理が開始されると、まず、無線通信装置1が現在用いている周波数帯域に、無線アンテナ11の主輻射方向の仰角に関する規制があるか否かを判定する(ステップS1)。図3に示すように、W52およびW56には仰角に関する規制があるが、W53にはない。そのため、現在の周波数帯域がW52またはW56であればステップS1はYESであり、一方、現在の周波数帯域がW53であればステップS1はNOである。
ステップS1がNOなら、最大送信電力設定部34が、最大送信電力を、無線LANにおいて規制されている最大EIRPに対応する規定の電力に設定する(ステップS2)。ここでいう最大EIRPとは、現在の周波数帯域に対して規定されている最大EIRPのことである。次に無線通信装置1は、設定された最大送信電力以下の送信電力で無線通信する(ステップS3)。
ステップS1がYESなら、無線通信装置1は、現在の無線アンテナ11の主輻射方向の水平方向からの仰角θを決定する(ステップS4)。その際、仰角センサ12が、無線アンテナ11の物理的な仰角θ1を測定し、加算器14に出力する。加算器14は、入力されたθ1と、記憶部13内のθ2とを加算することによって、無線アンテナ11の主輻射方向の仰角θを決定し、決定した仰角θを仰角判定部15に出力する。
仰角判定部15は、仰角θが規定の角度以上か否かを判定する(ステップS5)。現在の周波数帯域がW52であれば、規定の角度は30°である。一方、現在の周波数帯域がW56であれば、規定の角度は0°、8°、40°、または45°のいずれかである。
ステップS5がNOなら、最大送信電力設定部34は、最大送信電力を、無線LANにおいて規制されている、現在の周波数帯域に対応した最大EIRPに対応する規定の電力に設定する(ステップS2)。次に無線通信装置1は、設定された最大送信電力以下の送信電力で無線通信する(ステップS3)。このように、現在の周波数帯域がW52またはW56であっても、仰角θが規定の角度未満であれば、無線通信装置1は、無線LAN本来の規制に従う形で無線通信する。
ステップS5がYESなら、最大送信電力設定部34は、最大送信電力を、衛星通信に影響を与えないように規制されている最大EIRP(W52の場合)または最大EIRP密度(W56の場合)に対応する規定の電力に設定する(ステップS6)。次に無線通信装置1は、現在の送信電力が、設定された最大送信電力を超えるか否かを判定する(ステップS7)。ステップS7がNOなら、無線通信装置1は、現在の送信電力で無線通信する(ステップS3)。一方、ステップS7がYESなら、無線通信装置1は、送信電力を、設定された最大送信電力以下に下げ(ステップS8)、それから無線通信する(ステップS3)。なお、無線通信装置1は、無線信号の送信電力を下げたことによって無線LANの通信が不安定になった場合、用いる周波数帯域を切り替えたり、無線通信を他の無線通信装置1にハンドオーバーしたりしてもよい。
無線通信装置1は、持ち運び可能な小型の無線LANルータとして実現することも可能である。従来の無線LANルータは、持ち運び時の姿勢に応じてアンテナ仰角がさまざまな値になるため、据え置き型の基地局装置とは異なり、アンテナ仰角を特定の角度に固定して動作させることができない。したがって、W52等におけるアンテナ仰角に関する規制を守ることができない。一方、無線LANルータとして実現される無線通信装置1は、アンテナ仰角の測定値に応じて最大電力設定を適宜変更することができるので、アンテナ仰角に関する規制を守ることが可能である。
図1に示す無線通信装置1の各機能ブロックは、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、無線通信装置1は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(又はCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)等を備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。
上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、たとえば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路等を用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る無線通信装置は、無線アンテナと、上記無線アンテナの主輻射方向の水平方向からの仰角を決定する決定部と、決定された上記仰角が、予め設定された規定の角度以上であるか否かを判定する仰角判定部と、決定された上記仰角が上記規定の角度以上であると判定された場合、最大送信電力を、衛星通信に影響を与えないように規制されている最大実効放射電力または最大実効放射電力密度に対応する規定の電力に設定する設定部と、設定された上記最大送信電力以下の送信電力で無線通信する通信部とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、無線アンテナから放射される電波が最大になる仰角が、規定の角度、たとえば衛星に影響を及ぼす角度を超えた場合であっても、無線アンテナから放射される無線信号の最大実効放射電力(または最大実効放射電力密度)が、衛星通信に影響を与えないように規制されている最大実効放射電力(または最大実効放射電力密度)以下になる。したがって、衛星通信システムを構成する衛星の信号受信時における干渉を防ぐことができる。
さらに、上記の構成によれば、据え置き式の無線通信装置だけではなく、特に、小型で可搬可能であるために無線アンテナの方向および角度が一定に定まらない無線通信装置においても、有効である。
本発明の態様2に係る無線通信装置は、上記態様1において、上記通信部によって用いられる周波数帯域に、上記仰角に関する規制が設けられているか否かを判定する規制判定部をさらに備えており、上記設定部は、決定された上記仰角が上記規定の角度以上であると判定され、かつ、上記通信部によって用いられる周波数帯域に、上記仰角に関する上記規制が設けられていると判定された場合、上記最大送信電力を上記規定の電力に設定することを特徴としている。
上記の構成によれば、無線通信装置が用いる周波数帯域に仰角に関する規制が設けられている場合に、衛星通信システムを構成する衛星の信号受信時における干渉を防ぐことができる。
本発明の態様3に係る無線通信装置は、上記態様1または2において、上記設定部は、決定された上記仰角が上記規定の角度以上でないと判定された場合、上記最大送信電力を、無線LANにおいて規制されている最大実効放射電力に対応した規定の電力に設定することを特徴としている。
上記の構成によれば、無線アンテナの主輻射方向の仰角が、衛星への影響を考慮せずに済む角度である場合、最大実効放射電力を無線LAN本来の電力まで上昇させることができる。
本発明の各態様に係る無線通信装置は、コンピュータによって実現してもよい。この場合、コンピュータを上記無線通信装置が備える各部として動作させることによって上記無線通信装置をコンピュータにて実現させる無線通信装置のプログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることによって、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、無線LANシステムを構成する基地局装置等の無線通信装置として好適に利用することができる。
1 無線通信装置、11 無線アンテナ、12 仰角センサ、14 加算器(決定部) 15 仰角判定部、16 ブロードバンド部(通信部)、34 最大送信電力設定部(設定部、規制判定部)

Claims (5)

  1. 無線アンテナと、
    上記無線アンテナの主輻射方向の水平方向からの仰角を決定する決定部と、
    決定された上記仰角が、予め設定された規定の角度以上であるか否かを判定する仰角判定部と、
    決定された上記仰角が上記規定の角度以上であると判定された場合、最大送信電力を、衛星通信に影響を与えないように規制されている最大実効放射電力または最大実効放射電力密度に対応する規定の電力に設定する設定部と、
    設定された上記最大送信電力以下の送信電力で無線通信する通信部とを備えていることを特徴とする無線通信装置。
  2. 上記通信部によって用いられる周波数帯域に、上記仰角に関する規制が設けられているか否かを判定する規制判定部をさらに備えており、
    上記設定部は、決定された上記仰角が上記規定の角度以上であると判定され、かつ、上記通信部によって用いられる周波数帯域に、上記仰角に関する上記規制が設けられていると判定された場合、上記最大送信電力を上記規定の電力に設定することを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 上記設定部は、決定された上記仰角が上記規定の角度以上でないと判定された場合、上記最大送信電力を、無線LANにおいて規制されている最大実効放射電力に対応した規定の電力に設定することを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の無線通信装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、コンピュータを上記各部として機能させるためのプログラム。
  5. 請求項4に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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