JP6729059B2 - 中継装置、中継システム及び中継方法 - Google Patents

中継装置、中継システム及び中継方法 Download PDF

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Description

本発明は中継装置、中継システム及び中継方法に関し、特に、移動通信システムにおいて基地局から放射される信号を中継する機能を備えた中継装置、中継システム及び中継方法に関する。
地下エリア等では、無線基地局と携帯端末との間で良好な電波環境を確保することが困難な場合がある。このような場合に、無線基地局が放射する電波を受信する中継装置(レピータ装置)を設置し、受信した信号を増幅してレピータ装置に接続されたアンテナから放射させることで、移動通信システムのカバーエリアを拡大する技術が知られている。
例えば、特許文献1には、入力された高周波信号を増幅し、同一周波数の信号として再送出するレピータ装置が記載されている。また、特許文献2には、無線通信システムのカバーエリアを拡張するために用いられる信号エンハンサーが記載されている。
特開平9−246895号公報 特表2006−514488号公報
無線基地局と端末との間に複数のレピータ装置が設置された場合には、それらから放射される電波に加えて、周辺の構造物等による反射波が端末で受信される恐れがある。すなわち、レピータ装置によって複数のカバーエリアが形成される場合に、隣接するカバーエリアの電波の影響で電波環境が複雑なものとなる場合がある。このような場合には、レピータ装置を経由して基地局と通信する端末において干渉が発生し、レピータ装置から放射される電波の受信レベルが安定しなかったり、複数のレピータ装置と端末との間で、頻繁にパスの切替が発生したりすることがある。その結果、端末の通信品質が低下する恐れがあった。
移動通信システムのカバーエリアを拡大するために用いられる一般的なレピータ装置は、基地局又は他のレピータ装置から受信した信号をそのまま増幅して転送する。すなわち、1台の基地局に対して複数のレピータ装置を設置すると、レピータ装置によって新たに形成されたカバーエリアでは、いずれも同一の周波数の電波が放射される。このため、電波干渉が発生しやすい環境にレピータを設置すると、レピータ装置によって新たに隣接して形成されたカバーエリア間で同一周波数の電波の干渉による通信品質の低下が生じやすいという課題がある。
一方、例えば特許文献1及び2に記載されるレピータ装置は、レピータ装置によって新たに形成されるカバーエリアの電波環境がより好ましくなるように、当該カバーエリアのセルの周波数配置を設定することはできなかった。
(発明の目的)
本発明の中継装置、中継システム及び中継方法は、干渉の少ないカバーエリアを形成するための技術を提供することを目的とする。
本発明の中継装置は、相異なる周波数の複数の信号を含む入力信号を、前記周波数毎に分離して出力する分配手段と、前記分配手段から出力される信号を合波し、含まれる信号の周波数が互いに異なる1つ以上の信号群を生成し、1つ以上の前記信号群を出力する合成手段と、を含む。
本発明の中継システムは、無線基地局が送信した相異なる周波数の複数の信号を含む入力信号を、含まれる信号の周波数が互いに異なる前記信号で構成される複数の信号群として出力する第1の中継装置と、前記信号群毎に前記第1の中継装置と縦続接続され、前記信号群を中継する第2の中継装置と、前記第1の中継装置の出力及び前記第2の中継装置の出力のいずれかに接続され、前記出力のいずれかに対応して形成される第1のカバーエリアを形成する前記信号群と、前記第1のカバーエリアに隣接する第2のカバーエリアを形成する前記信号群とが異なるように、前記出力毎に配置されたアンテナと、を含む。
本発明の中継方法は、相異なる周波数の複数の信号を含む入力信号を、前記周波数毎に分離して出力し、前記分離されて出力された信号を合波し、含まれる信号の周波数が互いに異なる1つ以上の信号群を生成し、前記1つ以上の信号群を出力する、手順を含む。
本発明の中継装置、中継システム及び中継方法は、干渉の少ないカバーエリアを形成することができる。
第1の実施形態のレピータ装置1の構成例を示すブロック図である。 増幅部5の構成例を示すブロック図である。 制御部14の構成例を示すブロック図である。 レピータ装置1の動作手順の例を示すフローチャートである。 第2の実施形態の中継システム20の構成例を示す図である。 第3の実施形態の中継システム30の構成例を示す図である。 第4の実施形態のレピータ装置1Aの構成例を示すブロック図である。 第5の実施形態のレピータ装置1Bの構成例を示すブロック図である。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態のレピータ装置1の構成例を示すブロック図である。基地局2は移動通信システムで用いられる無線基地局であり、図示されない端末と通信するための電波を基地局2に備えられたアンテナから放射する。レピータ装置1は、基地局2から受信した電波を中継する機能を備える。レピータ装置1は、アンテナ3を介して基地局2と通信し、基地局2から受信した信号を処理して、出力11及び12から出力する。出力11及び12は、同軸ケーブルによって外部の機器と接続されてもよい。出力11及び12には、端末と通信するためのアンテナ及びさらに他のレピータ装置の少なくとも一方、あるいは分配器、増幅器等の伝送機器を接続できる。なお、基地局2の一般的な構成及び機能はよく知られており、またその詳細な動作は本発明とは直接関係しないので、以降では基地局2の説明は省略する。
レピータ装置1は、分配器4、増幅部5〜8、合成器9及び10、検波器13、制御部14を備える。図1では、アンテナ3はレピータ装置1の外部に設けられている。しかし、アンテナ3はレピータ装置1に含まれてもよい。
アンテナ3は、基地局2が放射する電波を受信して、受信した高周波信号(受信信号)をレピータ装置1に入力する。アンテナ3から入力された受信信号は、分配器4及び検波器13へ分岐される。分配器4は、受信信号を高周波信号の周波数毎に分配して、増幅部5〜8へ出力する。増幅部5〜8は、分配器4から分配された信号をそれぞれ増幅して合成器9又は10へ出力する。合成器9は、増幅部5及び6から入力された信号を合成して出力11から出力する。合成器10は、増幅部7及び8から入力された信号を合成して出力12から出力する。
本実施形態において、アンテナ3において受信された受信信号は、受信された電波の搬送波周波数(以下、単に「周波数」という。)がそれぞれf1、f2、f3、f4である4つの信号を含むことができる。f1〜f4は、互いに異なる周波数である。以下では、周波数がf1の信号を「信号f1」と記載する。周波数がf2〜f4の信号も同様に、「信号f2」、「信号f3」、「信号f4」と記載する。なお、受信信号には信号f1〜信号f4の全てが含まれる必要はない。
分配器4はフィルタ機能を備え、入力された受信信号を周波数毎に分離して増幅部5〜8のいずれかへ出力する。本実施形態では、信号f1は増幅部5へ出力され、信号f2は増幅部6へ出力され、信号f3は増幅部7へ出力され、信号f4は増幅部8へ出力される。以下、信号f1及び信号f2が含まれうる信号群を「信号fa」、信号f3及び信号f4が含まれうる信号群を「信号fb」と記載する。すなわち、合成器9は信号f1と信号f2とを合波して信号faとして出力11から出力し、合成器10は信号f3と信号f4とを合波して信号fbとして出力12から出力する。
このように、レピータ装置1は基地局から受信した信号f1〜信号f4を複数の周波数帯群(信号fa及び信号fb)に分けて出力する構成を備える。そして、出力11及び出力12のそれぞれに端末と通信するためのアンテナを接続することで、互いに異なる周波数の信号を含む信号群による、干渉の少ないカバーエリアを構成できる。
検波器13は、受信信号の周波数毎のレベル(電力)を検出して、その結果を制御部14へ出力する。すなわち、検波器13は、信号f1、信号f2、信号f3、信号f4それぞれの、分配器4への入力前のレベルを検出して、検出したレベルを示す信号を制御部14へ通知する。検波器13は、例えば、検波用ダイオードと、当該検波用ダイオードで検波された信号を増幅する増幅器と、を備える。制御部14は、検波器13から通知されたレベルに基づいて、増幅部5〜8を制御する。
図2は、増幅部5の構成例を示すブロック図である。レピータ装置1が備える増幅部5〜8の構成はいずれも同様であるため、以下の説明は増幅部6〜8にも適用される。増幅部5は、増幅器(Amplifier、AMP)201と減衰器(Attenuator、ATT)202とを備える。増幅器201は電気信号の増幅器であり、入力された信号(すなわち、増幅部5では信号f1)を増幅する。減衰器202は増幅部5の出力レベルを所定の値に調整するために用いられる可変減衰器である。増幅器201及び減衰器202はいずれも制御部14に接続されており、制御部14が出力する制御信号によって制御される。増幅器201は、制御部14によって増幅機能のオンとオフとが制御される。本実施形態では、増幅機能のオン及びオフは、増幅器201への電源供給のオン及びオフによって行う。しかし、増幅器201の前段又は後段に信号f1〜信号f4の線路を個別に開閉するスイッチを設け、当該スイッチのオン/オフにより、増幅機能のオン及びオフを制御してもよい。
減衰器202は、制御部14によって減衰量が制御される。制御部14は、減衰器202を制御することによって、増幅部5〜8から出力される信号のレベルを制御できる。
図3は、制御部14の構成例を示すブロック図である。制御部14は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置)301、メモリ302、タイマ部303を備える。CPU301は、レピータ装置1の状態監視及び制御のための演算を行う。メモリ302は、CPU301で使用されるプログラムや、受信レベル判定閾値等の設定データを記録する。メモリ302は、固定された一時的でない記録媒体であり、例えば半導体不揮発メモリであるが、これには限定されない。タイマ部303は、制御部14を動作させるためのクロック源を備えるとともに、制御部14の機能の実現に必要な時刻をカウントするタイマを備える。
制御部14には、検波器13が検出した、周波数毎のレベルを示す信号が入力される。CPU301は、検波器13から入力された信号に基づいて、分配器4に入力される直前の信号f1〜信号f4のレベルをそれぞれ算出する。さらに、制御部14は、増幅部5〜8が備える減衰器202の減衰量を制御することにより、増幅部5〜8の利得あるいは出力レベルを調整できる。さらに、制御部14は、例えば増幅器201の電源のオン/オフによって、増幅器201の増幅の開始及び停止を制御できる。なお、図3において、検波器13及び増幅部5〜8との接続を示す線は簡略に記載される。
(第1の実施形態の動作の説明)
図4は、図1に示したレピータ装置1の動作手順の例を示すフローチャートである。レピータ装置1が起動すると、制御部14は、レピータ装置1の初期設定を行う(図4のステップS01)。初期設定では、ステップS03〜S05において増幅部5〜8を動作/停止させるための閾値がメモリ302から読み込まれる。閾値などの、初期設定に用いられる値は、オペレータによってステップS01に先立ってメモリ302に書き込まれてもよいし、レピータ装置1の製造時にメモリ302に書き込まれてもよい。
検波器13は、信号f1〜信号f4のそれぞれの受信レベルを測定して、制御部14へ出力する(ステップS02)。検波器13の動作は、制御部14によって制御されてもよい。
制御部14は、ステップS02で検出された信号f1〜信号f4のそれぞれの受信レベルを、ステップS01でメモリから読み出された閾値と比較する(ステップS03)。受信レベルが閾値を超えている場合には、増幅部5〜8のうち受信レベルが閾値を超えた信号が入力される増幅部を動作させ(ステップS04)、受信レベルが閾値以下の場合には当該増幅部の動作を停止させる(ステップS05)。例えば、信号f1の受信レベルが閾値を超えた場合には、増幅部5の増幅器201の電源をオンし、閾値以下の場合には、増幅部5の増幅器201の電源をオフとする。
その後、制御部14は、タイマ部303のタイマをスタートさせる(ステップS06)。タイマがタイムアウトするとフローはステップS02に戻り(ステップS07:YES)、受信レベルの測定と増幅部の動作の設定とが繰り返される。タイマのタイムアウトまでの時間は、受信レベルの測定間隔を規定する。
以上の動作により、受信レベルが閾値を上回る周波数の信号のみが増幅され、受信レベルが閾値以下の周波数の信号が入力される増幅器の動作は停止される。例えば信号f1のアンテナ3からの受信レベルが低い場合は、制御部14は、増幅部5の動作を停止する。その結果、レピータ装置1の低消費電力化を図ることができる。また、必要のない増幅部5を停止することで増幅部5から放射されるノイズが低減されるため、他の周波数の信号により行われる通信の品質低下も抑制される。
(第1の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態のレピータ装置1は、入力された高周波信号(信号f1〜信号f4)を増幅して出力11及び12から再送出する中継装置である。レピータ装置1は、入力された信号を、分配器4にて周波数帯毎に分配し、それぞれの周波数帯を増幅部〜8によって増幅する。そして、レピータ装置1は、増幅された信号f1〜信号f4を合成器9及び10で合成して、含まれる信号の周波数が互いに異なる2つ以上の信号群(信号fa及び信号fb)として、それぞれ外部に出力できる。
第1の実施形態のレピータ装置1は、干渉の少ないカバーエリアを形成できる。その理由は、レピータ装置1は基地局から受信した信号を複数の周波数帯群に分けて出力する構成を備えるため、レピータ装置1を中継システムに適用する際に、隣接するカバーエリアの周波数配置を、干渉が少なくなるように配置できるからである。
なお、レピータ装置1の効果は、分配器4、合成器9及び10のみを備える中継装置によっても得られる。すなわち、分配器4は、相異なる周波数の複数の信号を含む入力信号(例えば信号f1〜信号f4)を、周波数毎に分離して合成器9及び10へ出力する。合成器9及び10は、分配器4から出力された信号を合波し、含まれる信号の周波数が互いに異なる1つ以上の信号群(例えば信号fa及び信号fb)を生成し、1つ以上の信号群を出力する。このような構成を備える中継装置も、基地局から受信した信号を複数の信号群に分けて出力できるため、干渉の少ないカバーエリアを形成できる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態のレピータ装置1を、信号群(すなわち信号fa及び信号fb)毎に異なる空間に放射するようにアンテナを設置することにより、信号群が特定の配置を持つようにカバーエリアを構成できる。また、レピータ装置1を縦続接続することもできる。第2の実施形態では、このような構成により干渉の少ないカバーエリアを形成できる中継システムについて説明する。
第1の実施形態で説明したレピータ装置1を用いた中継システムについて説明する。図5は、本発明の第2の実施形態の中継システム20の構成例を示す図である。中継システム20は、レピータ装置101〜105、分配器111〜113、アンテナ3、アンテナ131〜135を備える。レピータ装置101〜105は、第1の実施形態で説明したレピータ装置1と同様の構成を備える。すなわち、レピータ装置101〜105は、入力された高周波信号である信号f1〜信号f4に応じて、信号fa又は信号fb、あるいはこれらの両方を出力する。レピータ装置101〜105をすべて同一の装置(レピータ装置1)とすることで、中継システムで使用される機器が共通化され、システムの構築費用及び維持費用を削減できる。
基地局2及び端末500は、それぞれ移動通信システムで用いられる無線基地局及び移動端末である。端末500は、基地局2からの電波を直接受信できない位置にある。中継システム20は、基地局2が放射した電波を中継して新たなカバーエリア501〜505を生成する。カバーエリア501〜505に在圏することで、基地局2から放射された電波に含まれる信号を受信できる。基地局2及び端末500は、中継システム20に含まれてもよい。また、基地局2及び端末500の一般的な構成及び機能はよく知られているため、説明は省略する。
レピータ装置101、103、105は縦続接続され、レピータ装置101、102、104も縦続接続される。分配器111〜113は、それぞれ、レピータ装置101〜103からの信号を、アンテナ131〜133及び次のレピータ装置103〜105へと振り分ける。アンテナ131〜135は、それぞれ、レピータ装置101〜105が出力した信号を放射するアンテナである。アンテナ131〜135は、それぞれ、在圏する端末500が基地局2の信号を受信可能なカバーエリア501〜505を形成する。
レピータ装置101には、アンテナ3が接続される。アンテナ3は、基地局2から、端末500との通信のための電波を受信して受信信号を生成する。レピータ装置101には、アンテナ3で受信された受信信号が入力される。受信信号は、信号f1〜信号f4を含む。レピータ装置101は、図1で説明したように、受信信号を周波数毎に増幅して信号fa及び信号fbを出力する。信号faは、分配器111で2分岐され、分岐された信号faの一方はアンテナ131へ送られる。アンテナ131は信号faを電波として放射する。すなわち、アンテナ131からは信号f1及び信号f2が放射される。
分配器111で分岐された信号faの他方は、レピータ装置103の入力へ送られる。レピータ装置103には信号faのみが入力されるため、レピータ装置103は、信号faのみを中継して分配器113へ出力する。分配器113で分岐された信号faの一方はアンテナ133へ送られ、他方はレピータ装置105の入力へ送られる。アンテナ133は、信号faを電波として放射する。レピータ装置105は、レピータ装置103と同様に動作し、信号faのみを中継してアンテナ135へ出力する。アンテナ135は、信号faを電波として放射する。
レピータ装置102及び104は、信号fbに関して、レピータ装置103及び105と同様の動作を行う。すなわち、信号fbは、レピータ装置101から、レピータ装置102に入力される。レピータ装置102には信号fbのみが入力されるため、レピータ装置102は、信号fbのみを中継して分配器112へ出力する。分配器112で分岐された信号fbの一方はアンテナ132へ送られ、他方はレピータ装置104の入力へ送られる。アンテナ132は、信号fbを電波として放射する。レピータ装置104は、信号fbのみを中継してアンテナ134へ出力する。アンテナ134は、信号fbを電波として放射する。
アンテナ131〜135は、入力された信号fa又はfbを放射して移動通信システムのセルを形成する。セルのカバーエリアは、図5にカバーエリア501〜505として概念的に示される。図5に示されるように、信号faを放射するアンテナ131、133、135と信号fbを放射するアンテナ132、134とが交互に設置される。信号f1〜f4の周波数は互いに異なるため、隣接するセルで信号の周波数が重ならないようにカバーエリア501〜505が形成される。端末500は、それぞれのカバーエリア501〜505において、信号fa又は信号fbを用いて、基地局2からの信号を受信する。図5では、端末500がカバーエリア501、503、505に在圏する場合は、端末500は信号faに含まれる信号f1又は信号f2を用いて基地局2からの信号を受信する。端末500がカバーエリア502、504に在圏する場合は、端末500は信号fbに含まれる信号f3又は信号f4を用いて基地局2からの信号を受信する。
レピータ装置101〜105において、信号f1〜信号f4のいずれかが入力されない場合は、図1に示した検波器13でその信号のレベルが低いものとして検出される。従って、入力されない信号に対応する増幅部は動作しないため、レピータ装置101〜105は、入力された信号のレベルが閾値以上である周波数の信号のみを出力する。
中継システム20において、レピータ装置101〜105の出力レベルは、基地局と接続されるアンテナ3と、端末500と接続されるアンテナ131〜135と、の間の回り込み等による発振がおきない範囲のレベルに設定されることが好ましい。レピータ装置101〜105の出力レベルは、レピータ装置101〜105がそれぞれに備える減衰器202の減衰量を制御部14によって制御することで設定できる。このような発振を回避するためのレベル設定手順は広く知られているので、詳細な手順の記載は省略する。
(第2の実施形態の効果)
第2の実施形態の中継システム20では、基地局2からの信号はレピータ装置101において特定の周波数の信号群(信号fa及び信号fb)に分離される。レピータ装置102〜105は、入力された信号群の信号を増幅する。そして、レピータ装置101〜105の出力に接続されたアンテナ131〜135は、隣接するカバーエリアで放射される信号群が異なるように配置される。その結果、隣接するカバーエリアにおいて同一周波数帯の電波の干渉を減らし、端末500に安定した通信環境を提供できる。
また、本実施形態では、カバーエリア毎の周波数配置はレピータ装置の仕様により半固定的に決定されるため、カバーエリア毎の周波数配置を動的に制御する構成と比較して、簡単な構成でカバーエリア間の干渉を抑制できる。
このように、第2の実施形態の中継システムは、拡大されたカバーエリアのセルの周波数配置をより好ましくすることによって、干渉の少ないカバーエリアを形成することができる。
(第3の実施形態)
第1及び第2の実施形態においては、基地局2から受信する信号の周波数がf1〜f4であり、これらを信号fa及び信号fbの2群の信号群に分割した場合について説明した。しかし、周波数の数及び分割する信号群の数はこれらに限定されない。第3の実施形態では、周波数がf1〜f6であり、これらが信号fa、信号fb、信号fcの3つの信号群に分配された場合について説明する。f1〜f6は、相異なる周波数である。
図6は、本発明の第3の実施形態の中継システム30の構成例を示す図である。中継システム30は、レピータ装置106〜110、分配器116〜117、アンテナ136〜140を備える。レピータ装置106〜110は、第1の実施形態で説明したレピータ装置1と比較して、さらに、信号f5又は信号f6が入力された場合には、それらを信号fcとして出力する機能を備える点で異なる。レピータ装置106〜110において信号f5、f6が入力された場合に信号fcが生成されて出力される手順は、信号f1、f2、あるいは信号f3、f4から信号faあるいは信号fbが出力される手順と同様である。すなわち、レピータ装置106〜110は、信号f1〜信号f6が入力された場合に、信号f1と信号f2とを信号faとして出力し、信号f3と信号f4とを信号fbとして出力し、信号f5と信号f6とを信号fcとして出力する機能を備える。
レピータ装置106と109は縦続接続され、レピータ装置106、107、110は縦続接続される。さらに、レピータ装置108も、レピータ装置106と縦続接続される。分配器116及び117は、レピータ装置106及び107の出力を、アンテナ136〜137及び次のレピータ装置109〜110へと振り分ける。アンテナ136〜140は、レピータ装置106〜110が端末500と通信するためのアンテナである。アンテナ136〜140は、それぞれ、端末500と通信可能なカバーエリア511〜515を形成する。
図6に示す基地局2及び端末500は、図5と同様に、それぞれ移動通信システムで用いられる無線基地局及び移動端末である。端末500は中継システム30が生成した新たなカバーエリア511〜515に在圏することで、基地局2から放射された電波に含まれる信号を受信できる。基地局2及び端末500は、中継システム30に含まれてもよい。
レピータ装置106には、アンテナ3が接続される。アンテナ3は、基地局2から、端末500との通信のための電波を受信する。レピータ装置106には、アンテナ3で受信された信号f1〜信号f6を含む受信信号が入力される。レピータ装置106は、信号fa、信号fb及び信号fcを出力する。信号faは、分配器116で2分岐され、分岐された信号faの一方はアンテナ136へ送られる。アンテナ136は信号faを電波として放射する。すなわち、アンテナ136からは信号f1及び信号f2が放射される。
分配器116で分岐された信号faの他方は、レピータ装置109の入力へ送られる。レピータ装置109には信号fa(すなわち信号f1及び信号f2)のみが入力されるため、レピータ装置109は、信号faのみを中継してアンテナ139へ出力する。アンテナ139は、信号faを電波として放射する。
レピータ装置107は、信号fbに関して、レピータ装置109と同様の動作を行う。すなわち、信号fbは、レピータ装置106から、レピータ装置107に入力される。レピータ装置107には信号fb(すなわち信号f3及び信号f4)のみが入力されるため、レピータ装置107は、信号fbのみを中継して分配器117へ出力する。分配器117で分岐された信号fbの一方はアンテナ137へ送られ、分配器117で分岐された信号fbの他方はレピータ装置110へ送られる。アンテナ137は、信号fbを電波として放射する。レピータ装置110は、信号fbのみを中継してアンテナ140へ出力する。アンテナ140は、信号fbを電波として放射する。
レピータ装置108は、信号fcに関して、レピータ装置109と同様の動作を行う。すなわち、信号fcは、レピータ装置106から、レピータ装置108に入力される。レピータ装置108には信号fc(すなわち信号f5及び信号f6)のみが入力されるため、レピータ装置108は、信号fcのみを中継してアンテナ138へ出力する。アンテナ138は、信号fcを電波として放射する。
アンテナ136〜140は、入力された信号fa、fb又はfcのいずれかを放射して移動通信システムのセルを形成する。セルのカバーエリアは、図6にカバーエリア511〜515として概念的に示される。図6に示されるように、信号faを放射するアンテナ136及び139と、信号fbを放射するアンテナ137及び140と、信号fcを放射するアンテナ138とが交互に設置される。f1〜f6は互いに異なる周波数であるため、隣接するカバーエリアで信号の周波数が重ならないようにカバーエリアを形成できる。端末500は、それぞれのカバーエリア511〜515において、信号fa、fb又は信号fcを用いて、基地局2からの信号を受信する。図6では、端末500がカバーエリア511又は514に在圏する場合は、端末500は信号faに含まれる信号f1又は信号f2を用いて基地局2からの信号を受信する。端末500がカバーエリア512又は515に在圏する場合は、端末500は信号fbに含まれる信号f3又は信号f4を用いて基地局2からの信号を受信する。端末500がカバーエリア513に在圏する場合は、端末500は信号fcに含まれる信号f5又は信号f6を用いて基地局2からの信号を受信する。
(第3の実施形態の効果)
このような構成を備える第3の実施形態の中継システム30も、第2の実施形態の中継システム20と同様に、干渉の少ないカバーエリアを形成することができる。すなわち、第3の実施形態の中継システム30では、基地局からの信号はレピータ装置106において特定の周波数の信号群(信号fa、信号fb及び信号fc)に分離される。レピータ装置107〜110は、入力された信号群の信号を増幅する。そして、レピータ装置106〜110の出力に接続されたアンテナ136〜140は、隣接するカバーエリアで放射される信号群が異なるように配置される。その結果、隣接するカバーエリアにおいて同一周波数帯の電波の干渉を減らし、端末500に安定した通信環境を提供できる。
なお、第2及び第3の実施形態で説明した中継システムは、以下のようにも記載できる。すなわち、中継システムは、第1及び第2の中継装置と、アンテナとを備える。第1の中継装置はレピータ装置101及び106に対応し、無線基地局が送信した相異なる周波数の複数の信号を含む入力信号を、含まれる信号の周波数が互いに異なる信号で構成される複数の信号群として出力する。
第2の中継装置はレピータ装置102〜105及び107〜110に対応し、信号群毎に第1の中継装置と縦続接続され、信号群を中継する。
アンテナはアンテナ131〜140に対応し、第1の中継装置の出力及び第2の中継装置の出力のいずれかに接続される。アンテナは、第1及び第2の中継装置の出力のいずれかに対応して形成される第1のカバーエリアを形成する信号群と、第1のカバーエリアに隣接する第2のカバーエリアを形成する信号群とが異なるように配置される。例えば、図5のカバーエリア501、503及び505が第1のカバーエリアであり、カバーエリア502及び504が第2のカバーエリアである。このような中継システムによっても、干渉の少ないカバーエリアを形成することができる。
(第4の実施形態)
図7は、本発明の第4の実施形態のレピータ装置1Aの構成例を示すブロック図である。レピータ装置1Aは、図1に示した第1の実施形態のレピータ装置1と比較して、合成器9、10に代えて合成器15を備え、さらに、制御部14に接続された外部制御ポート16を備える点で相違する。レピータ装置1Aの出力は、合成器15からの単一の出力11Aである。合成器15は、増幅部5〜8から出力される信号f1〜信号f4を合波して出力11Aから出力する。合波される信号の数は2波に限られない。なお、図1のレピータ装置1と共通する構成要素の説明は省略する。
出力11Aから出力される信号は、外部制御ポート16に接続された外部装置(例えば保守者のパーソナルコンピュータ)によって以下の手順で選択される。すなわち、信号f1〜信号f4のうち、出力しようとする周波数の信号に対応する増幅部をオンとする制御信号を生成するように、外部装置から外部制御ポート16を介して制御部14に指示する。制御部14は、指示に基づいて増幅部5〜8のそれぞれを、オン又はオフとする。
例えば、増幅部5及び6をオンとし、増幅部7及び8をオフとする指示を制御部に与えることで、信号fa(信号f1及び信号f2)のみを出力するレピータ装置が実現される。あるいは、増幅部5及び6をオフとし、増幅部7及び8をオンとする指示を制御部に与えることで、信号fb(信号f3及び信号f4)のみを出力するレピータ装置が実現される。また、第3の実施形態で用いられる信号f1〜信号f6が入力されるレピータ装置においても、出力しようとする周波数の信号を増幅する増幅器のみをオンすることで、レピータ装置1Aと同様の機能が実現できることは明らかである。すなわち、合成器15に入力される信号の数は4波に限定されない。
第1の実施形態のレピータ装置1は、信号群(信号fa及び信号fb)毎に出力端子(出力11及び出力12)を持つレピータ装置であった。本実施形態のレピータ装置1Aは、1個のみの出力端子(出力11A)を持ち、制御部14によって増幅する信号(すなわち、増幅する周波数)を選択できる。このような構成を備えるレピータ装置1Aは、図5に示すレピータ装置102〜105、及び、図6に示すレピータ装置107〜110を代替できる。
(第4の実施形態の効果)
このような構成を備える第4の実施形態のレピータ装置1Aを第2及び第3の実施形態の中継システム20及び30のレピータ装置として適用することによっても、干渉の少ないカバーエリアを形成できるという効果が得られる。
(第5の実施形態)
第1〜第4の実施形態では、基地局2から各レピータ装置を経由して端末500への下り方向の信号の伝送に関して説明した。一方、端末500から基地局2への上り方向の信号を中継するレピータ装置は、基本的に、図1のレピータ装置1において、逆方向に信号が伝搬可能な構成とすることで実現できる。
図8は、第5の実施形態のレピータ装置1Bの構成例を示すブロック図である。レピータ装置1Bは、合成器41、増幅部51、61、71及び81、分配器91及び92を備える。分配器91は、入力17から入力された信号群である信号fa’を、信号f1’及び信号f2’に分離して出力する。増幅部51は信号f1’を増幅して合成器41へ出力し、増幅部61は信号f2’を増幅して合成器41へ出力する。分配器92は、入力18から入力された信号群である信号fb’を、信号f3’及び信号f4’に分離して出力する。増幅部71は信号f3’を増幅して合成器41へ出力し、増幅部81は信号f4’を増幅して合成器41へ出力する。合成器41は、信号f1’〜信号f4’を合波してアンテナ3へ出力する。アンテナ3は、信号f1’〜信号f4’を基地局2へ送信する。なお、信号の数は信号f1’〜信号f4’の4波に限定されるものではなく、第3の実施形態のように6波の場合でも上り方向のレピータ装置を同様に構成できることは明らかである。
このような構成を備えるレピータ装置1Bにより、例えば、図5に示した中継システム20において、上り方向の信号の中継も可能となる。さらに、上り方向と下り方向とでアンテナ3を共用するために、例えばレピータ装置1Bのアンテナ3と合成器41との間に送信経路と受信経路とを分離及び合成するデバイスを挿入し、図1のレピータ装置1の分配器4のアンテナ3側と接続させてもよい。このようなデバイスとして、デュプレクサ又はサーキュレータを用いることができる。アンテナ3を共用することで、双方向通信を行う場合でも基地局2側のアンテナを1基のみとすることができる。同様に、レピータ装置1Bの分配器91及び92の出力側にデュプレクサ等を挿入し、端末500側のアンテナを送受信で共用できる。なお、上り方向の信号と下り方向の信号とで異なる周波数により通信が行われるFDD(Frequency Division Duplex)方式が用いられる場合には、信号f1〜f4及び信号f1’〜f4’の周波数は、互いに重複しないように選択される。
第1の実施形態のレピータ装置1と、本実施形態のレピータ装置1Bとを組み合わせることで、レピータ装置1の効果を損なうことなく、基地局2と端末500との間で双方向通信が可能となる。同様に、第2の実施形態の中継システム20及び第3の実施形態の中継システム30において、本実施形態のレピータ装置1Bをさらに使用することで、中継システム20及び30の効果を維持したまま、基地局2と端末500との間で双方向通信が可能となる。
レピータ装置1Bは、さらに、第1の実施形態のレピータ装置1に類似した、増幅部の制御機能を備えてもよい。すなわち、レピータ装置1Bは、増幅部51、61、71、81の増幅機能を個別に制御可能な制御部及び信号f1〜f4のレベルを測定可能な検波器をさらに備え、制御部は検波器で検出されたレベルが低い信号の増幅器の動作を停止してもよい。
なお、第5の実施形態のレピータ装置1Bの機能及び効果は、分配器91及び92、並びに合成器41のみを備える中継装置として、以下のようにも記載できる。分配器91及び92は、相異なる周波数の複数の信号で構成された1つ以上の信号群(例えば信号fa及び信号fb)が入力され、信号群に含まれる信号を周波数毎に分離して出力する。合成器41は、分配器91及び92から出力される信号(例えば信号f1〜信号f4)を合波して出力する。このような構成を備える中継装置も、複数の信号群により形成された複数のカバーエリアから受信した信号群を合波して基地局へ出力できるため、干渉の少ないカバーエリアを形成できる。
(第5の実施形態の効果)
このような構成を備える第5の実施形態のレピータ装置1Bと第1の実施形態のレピータ装置1とを組み合わせて、双方向中継装置として第2及び第3の実施形態の中継システム20及び30のレピータ装置に適用できる。このような双方向中継装置が用いられた中継システムによっても、干渉の少ないカバーエリアを形成できる。
なお、本発明の実施形態は以下の付記のようにも記載されうるが、これらには限定されない。
(付記1)
相異なる周波数の複数の信号を含む入力信号を、前記周波数毎に分離して出力する分配手段と、
前記分配手段から出力される信号を合波し、含まれる信号の周波数が互いに異なる1つ以上の信号群を生成し、1つ以上の前記信号群を出力する合成手段と、
を含む中継装置。
(付記2)
前記分配手段と前記合成手段との間に配置され、前記分配手段から出力される前記信号のレベルを前記分離された信号毎に変換する変換手段と、
前記変換手段の動作の開始及び停止を前記分離された信号毎に制御する制御信号を生成して前記変換手段に通知する制御手段と、をさらに備え、
前記合成手段は、前記変換手段から出力される信号を合波して前記1つ以上の信号群を生成し、前記信号群毎に出力する、
付記1に記載された中継装置。
(付記3)
前記入力信号の周波数毎のレベルを示す検波信号を出力する検波手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記検波信号に基づいて前記変換手段の動作の開始及び停止を制御する、付記2に記載された中継装置。
(付記4)
前記制御手段は、
前記周波数毎のレベルが所定の閾値以下である信号のレベルの変換を停止し、
前記周波数毎のレベルが所定の閾値を超える信号のレベルの変換を実施する
ように前記変換手段に指示する、付記3に記載された中継装置。
(付記5)
外部装置と前記制御手段とのインタフェースをさらに備え、
前記制御手段は、前記インタフェースを介して前記外部装置から受信した指示に基づいて前記変換手段の動作の開始及び停止を制御する、付記2乃至4のいずれか1項に記載された中継装置。
(付記6)
前記制御手段は、前記1つ以上の信号群から選択された1つの信号群のみが前記合成手段から出力されるように前記変換手段を制御する、付記2乃至5のいずれかに記載された中継装置。
(付記7)
前記合成手段は、前記1つ以上の信号群にそれぞれ対応する出力端子を含む、付記1乃至6のいずれか1項に記載された中継装置。
(付記8)
前記合成手段は、前記選択された1つの信号群を出力する出力端子を1つのみ含む、付記1乃至6のいずれか1項に記載された中継装置。
(付記9)
無線基地局が送信した相異なる周波数の複数の信号を含む入力信号を、含まれる信号の周波数が互いに異なる前記信号で構成される複数の信号群として出力する第1の中継装置と、
前記信号群毎に前記第1の中継装置と縦続接続され、前記信号群を中継する第2の中継装置と、
前記第1の中継装置の出力及び前記第2の中継装置の出力のいずれかに接続され、前記出力のいずれかに対応して形成される第1のカバーエリアを形成する前記信号群と、前記第1のカバーエリアに隣接する第2のカバーエリアを形成する前記信号群とが異なるように、前記出力毎に配置されたアンテナと、
を含む中継システム。
(付記10)
前記第2の中継装置の出力に、さらに前記第2の中継装置が縦続接続された、付記9に記載された中継システム。
(付記11)
前記第1の中継装置及び前記第2の中継装置は、付記1乃至7のいずれかに記載された中継装置である、付記9又は10に記載された中継システム。
(付記12)
前記第1の中継装置は付記1乃至7のいずれかに記載された中継装置であり、前記第2の中継装置は付記8に記載された中継装置である、付記9又は10に記載された中継システム。
(付記13)
相異なる周波数の複数の信号を含む入力信号を、前記周波数毎に分離して出力し、
前記分離されて出力された信号を合波し、
含まれる信号の周波数が互いに異なる1つ以上の信号群を生成し、
前記1つ以上の信号群を出力する、
中継方法。
(付記14)
さらに、
前記分離されて出力された信号のレベルを前記分離された信号毎に変換し、
前記変換の開始及び停止を前記分離された信号毎に制御する制御信号を生成し、
前記制御信号に基づいて前記変換を制御し、
前記合成手段は、前記変換された信号を合波して前記1つ以上の信号群を生成し、
前記信号群毎に出力する、
付記13に記載された中継方法。
(付記15)
さらに、
前記入力信号の周波数毎のレベルを示す検波信号を出力し、
前記検波信号に基づいて前記変換の動作の開始及び停止を制御する、
付記14に記載された中継方法。
(付記16)
相異なる周波数の複数の信号を含む入力信号を、前記周波数毎に分離して出力する手順、
前記分離されて出力された信号を合波する手順、
含まれる信号の周波数が互いに異なる1つ以上の信号群を生成する手順、
選択された前記信号群を出力する手順、
を中継装置のコンピュータに実行させるための中継装置のプログラム。
(付記17)
相異なる周波数の複数の信号で構成された1つ以上の信号群が入力され、前記信号群に含まれる信号を周波数毎に分離して出力する分配手段と、
前記分配手段から出力される信号を合波して、出力する合成手段と、
を含む中継装置。
(付記18)
前記分配手段と前記合成手段との間に配され、前記分配手段から出力される信号のレベルを前記分離された信号毎に変換する変換手段をさらに含む、付記17に記載された中継装置。
(付記19)
付記1乃至8のいずれか1項に記載された中継装置と、付記17又は18に記載された中継装置と、を含む双方向中継装置。
(付記20)
相異なる周波数の複数の信号で構成された1つ以上の信号群を入力し、
前記信号群に含まれる信号を周波数毎に分離して出力し、
前記分離された信号を合波して出力する、
中継方法。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記の実施形態に限定されない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
また、それぞれの実施形態に記載された構成は、必ずしも互いに排他的なものではない。本発明の作用及び効果は、上述の実施形態の全部又は一部を組み合わせた構成によって実現されてもよい。
1、1A、1B レピータ装置
2 基地局
3 アンテナ
4 分配器
5〜8 増幅部
9、10 合成器
11、11A、12 出力
13 検波器
14 制御部
15 合成器
16 外部制御ポート
17、18 入力
20、30 中継システム
41 合成器
51、61、71、81 増幅部
91、92 分配器
101〜110 レピータ装置
111〜113、116、117 分配器
131〜140 アンテナ
201 増幅器
202 減衰器
301 CPU
302 メモリ
303 タイマ部
500 端末
501〜505、511〜515 カバーエリア

Claims (9)

  1. 無線基地局が送信した相異なる周波数の複数の信号を含む入力信号を、含まれる信号の周波数が互いに異なる前記信号で構成される複数の信号群として出力する第1の中継装置と、
    前記信号群毎に前記第1の中継装置と縦続接続され、前記信号群を中継する第2の中継装置と、
    前記第1の中継装置の出力及び前記第2の中継装置の出力のいずれか1つに接続され、前記出力のいずれか1つに対応して形成される第1のカバーエリアを形成する前記信号群と、前記第1のカバーエリアに隣接する第2のカバーエリアを形成する前記信号群とが異なるように、前記出力毎に配置されたアンテナと、
    を備える中継システム。
  2. 前記第1の中継装置及び前記第2の中継装置は、いずれも、
    相異なる周波数の複数の信号を含む入力信号を、前記周波数毎に分離して出力する分配手段と、
    前記分配手段から出力される信号を合波し、含まれる信号の周波数が互いに異なる1つ以上の信号群を生成し、1つ以上の前記信号群を出力する合成手段と、
    を備える
    請求項1に記載された中継システム
  3. 前記第1の中継装置及び前記第2の中継装置は、いずれも、
    前記分配手段と前記合成手段との間に配置され、前記分配手段から出力される前記信号のレベルを前記分離された信号毎に変換する変換手段と、
    前記変換手段の動作の開始及び停止を前記分離された信号毎に制御する制御信号を生成して前記変換手段に通知する制御手段と、をさらに備え、
    前記合成手段は、前記変換手段から出力される信号を合波して前記1つ以上の信号群を生成し、前記信号群毎に出力する、
    請求項2に記載された中継システム
  4. 前記第1の中継装置及び前記第2の中継装置は、いずれも、
    前記入力信号の周波数毎のレベルを示す検波信号を出力する検波手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記検波信号に基づいて前記変換手段の動作の開始及び停止を制御する、
    請求項3に記載された中継システム
  5. 前記制御手段は、
    前記周波数毎のレベルが所定の閾値以下である信号のレベルの変換を停止し、
    前記周波数毎のレベルが所定の閾値を超える信号のレベルの変換を実施する
    ように前記変換手段に指示する、
    請求項4に記載された中継システム
  6. 前記第1の中継装置及び前記第2の中継装置は、いずれも、
    外部装置と前記制御手段とのインタフェースをさらに備え、
    前記制御手段は、前記インタフェースを介して前記外部装置から受信した指示に基づいて前記変換手段の動作の開始及び停止を制御する、
    請求項3乃至5のいずれか1項に記載された中継システム
  7. 前記制御手段は、前記1つ以上の信号群から選択された1つの信号群のみが前記合成手段から出力されるように前記変換手段を制御する、請求項3乃至6のいずれか1項に記載された中継システム
  8. 前記合成手段は、前記1つ以上の信号群にそれぞれ対応する出力端子を備える、請求項2乃至7のいずれか1項に記載された中継システム
  9. 無線基地局が送信した相異なる周波数の複数の信号を含む入力信号を、含まれる信号の周波数が互いに異なる前記信号で構成される複数の信号群である第1の出力信号として出力し、
    前記信号群毎に、前記第1の出力信号を中継し、第2の出力信号として出力し、
    前記第1の出力信号及び前記第2の出力信号のいずれか1つにアンテナを接続し、
    前記第1の出力信号又は前記第2の出力信号に対応して形成される第1のカバーエリアを形成する前記信号群と、前記第1のカバーエリアに隣接する第2のカバーエリアを形成する前記信号群とが異なるように、前記第1の出力信号及び前記第2の出力信号に前記アンテナを接続する、
    中継方法
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