JP7167611B2 - ステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ボールねじ機構を備えたステアリング装置に関する。
従来、車両の転舵輪(前輪)を転舵するステアリング装置には、電動モータを駆動源とするボールねじ機構により、転舵軸(ラックシャフト)に車幅方向の移動力を付与するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のステアリング装置は、電動モータのトルクがベルト及び従動プーリを介してボールねじナットに伝達され、ボールねじナットがラックシャフトに対して回転する。ボールねじナットの内周面及びラックシャフトの外周面にはボールねじ溝がそれぞれ形成されており、これらのボールねじ溝を複数のボールが循環転動する。ボールねじナットは、従動プーリの内側に配置され、従動プーリと一体に回転する。
ボールねじナット及び従動プーリは、ハウジングに収容されており、従動プーリの外周面とハウジングの内面との間には複列の転動体列を有する軸受が配置されている。この軸受は、DAC(ダブル・アンギュラ・コンタクト)型のものであり、従動プーリに螺着したロックナットによって一対の内輪に予圧が付与されている。また、従動プーリの外周面には、ロックナットの緩みを防ぐ止め輪が嵌着されている。
特開2018-119630号公報
特許文献1に記載のものでは、ロックナットを螺着させ、さらに緩み止めのための止め輪を嵌着する作業が煩雑であり、コスト低減の妨げとなっていた。そこで、本願発明者らは、ボールねじナットに形成した凹部に止め輪を加締めて嵌着し、この止め輪によって軸受を抜け止めすることを考えた。しかし、このようにして軸受を抜け止めすると、一対の内輪を押し付ける力が必ずしも充分に得られず、ボールねじナットが転舵輪からの逆入力をラックシャフトを介して受けたとき、一方の内輪がボールねじナットに対して軸方向に動き、元の位置に戻らない場合があった。この場合、予圧の低下によってボールねじナットがハウジングに対してガタついてしまい、異音が発生しやすくなるおそれがある。
そこで、本発明は、ボールねじナットを支持する軸受の一対の内輪をボールねじナットに嵌着された止め輪により抜け止めしながらも、異音の発生を抑制することが可能なステアリング装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記の目的を達成するため、外周面に外周ボールねじ溝が螺旋状に形成され、軸方向移動によって車両の転舵輪を転舵させる転舵軸と、内周面に内周ボールねじ溝が螺旋状に形成され、前記転舵軸が中心部に挿通された筒状のボールねじナットと、前記外周ボールねじ溝及び前記内周ボールねじ溝を循環転動する複数のボールと、前記ボールねじナットを収容するハウジングと、前記ボールねじナットの外周面と前記ハウジングの内面との間に配置され、前記ボールねじナットを前記ハウジングに対して回転可能に支持する転がり軸受と、前記ボールねじナットの外周面に形成された凹部に嵌着されて前記転がり軸受を前記ボールねじナットから抜け止めする止め輪と、を備え、前記転がり軸受は、前記ボールねじナットの軸方向に並列する複列の転動体列と、前記複列の転動体列のそれぞれの複数の転動体が転動する一対の軌道面を有する外輪と、前記複列の転動体列のうち一方列の複数の転動体が転動する軌道面を有する第1の内輪と、前記複列の転動体列のうち他方列の複数の転動体が転動する軌道面を有する第2の内輪と、を有し、前記ボールねじナットは、前記第1の内輪が外嵌される第1の外周嵌合面よりも外方に突出して前記第1の内輪の側面に当接する受け部を有し、かつ前記第2の内輪が外嵌される第2の外周嵌合面を前記第1の外周嵌合面よりも前記凹部側に有し、前記止め輪は、前記第2の内輪の側面に当接して前記第2の内輪を前記第1の内輪を介して前記受け部側に押し付けており、前記第2の内輪の内径が前記第1の内輪の内径よりも大きく、前記止め輪によって前記転がり軸受が抜け止めされていない状態において前記第2の内輪が軸方向に移動する際に前記第2の外周嵌合面から受ける抵抗力が、前記止め輪が前記第2の内輪を押し付ける押し付け力よりも小さい、ステアリング装置を提供する。
また、本発明は、上記の目的を達成するため、外周面に外周ボールねじ溝が螺旋状に形成され、軸方向移動によって車両の転舵輪を転舵させる転舵軸と、内周面に内周ボールねじ溝が螺旋状に形成され、前記転舵軸が中心部に挿通された筒状のボールねじナットと、前記外周ボールねじ溝及び前記内周ボールねじ溝を循環転動する複数のボールと、前記ボールねじナットを収容するハウジングと、前記ボールねじナットの外周面と前記ハウジングの内面との間に配置され、前記ボールねじナットを前記ハウジングに対して回転可能に支持する転がり軸受と、前記ボールねじナットの外周面に形成された凹部に嵌着されて前記転がり軸受を前記ボールねじナットから抜け止めする止め輪と、を備え、前記転がり軸受は、前記ボールねじナットの軸方向に並列する複列の転動体列と、前記複列の転動体列のそれぞれの複数の転動体が転動する一対の軌道面を有する外輪と、前記複列の転動体列のうち一方列の複数の転動体が転動する軌道面を有する第1の内輪と、前記複列の転動体列のうち他方列の複数の転動体が転動する軌道面を有する第2の内輪と、を有し、前記ボールねじナットは、前記第1の内輪が外嵌される第1の外周嵌合面よりも外方に突出して前記第1の内輪の側面に当接する受け部を有し、かつ前記第2の内輪が外嵌される第2の外周嵌合面を前記第1の外周嵌合面よりも前記凹部側に有し、前記止め輪は、前記第2の内輪の側面に当接して前記第2の内輪を前記第1の内輪を介して前記受け部側に押し付けており、前記第2の外周嵌合面の外径が前記第1の外周嵌合面の外径よりも小さく、前記止め輪によって前記転がり軸受が抜け止めされていない状態において前記第2の内輪が軸方向に移動する際に前記第2の外周嵌合面から受ける抵抗力が、前記止め輪が前記第2の内輪を押し付ける押し付け力よりも小さい、ステアリング装置を提供する。
本発明に係るステアリング装置によれば、ボールねじナットを支持する軸受の一対の内輪をボールねじナットに嵌着された止め輪により抜け止めしながらも、異音の発生を抑制することが可能となる。
本発明の実施の形態に係るボールねじ機構を備えたステアリング装置の全体構成を示す模式図である。 ステアリング装置の一部の構成を示す断面図である。 図2の一部を拡大して示す拡大図である。 図3Aにおいて、止め輪が取り付けられる前の状態を示す説明図である。 止め輪を加締める加締め工程の加工開始時の状態を示す説明図である。 止め輪を加締める加締め工程の加工完了時の状態を示す説明図である。 車両左側から車両右側に逆入力が作用した状態を示す説明図である。 車両右側から車両左側に逆入力が作用した状態を示す説明図である。 第2の内輪が第2の外周嵌合面に締り嵌めされた場合において転がり軸受の予圧が抜ける現象を説明するために示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態に係るステアリング装置の一部を拡大して示す断面図である。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する上での好適な具体例として示すものであり、技術的に好ましい種々の技術的事項を具体的に例示している部分もあるが、本発明の技術的範囲は、この具体的態様に限定されるものではない。
(ステアリング装置の構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るボールねじ機構を備えたステアリング装置の全体構成を示す模式図である。図2は、図1に示すステアリング装置の一部の構成を示す断面図である。
このステアリング装置1は、車両に搭載され、運転者の操舵操作に応じて転舵輪である左右の前輪を転舵させる。図1では、ステアリング装置を車両の前方から見た状態を示し、図面左側が車両の右側にあたり、図面右側が車両の左側にあたる。なお、図1における符号中の文字「R」は車両の右側を示し、文字「L」は車両の左側を示している。
ステアリング装置1は、運転者が操舵操作するステアリングホイール10が連結されたステアリングシャフト11と、ステアリングホイール10の操舵操作によって車幅方向に沿って軸方向に進退移動する転舵軸としてのラックシャフト2と、ラックシャフト2を収容するハウジング3と、ステアリングホイール10に付与される操舵トルクに応じた操舵補助力を発生させる操舵補助装置100とを有している。
ステアリングシャフト11は、ステアリングホイール10が一端部に固定されたコラムシャフト12と、コラムシャフト12に自在継手151を介して連結されたインターミディエイトシャフト(中間シャフト)13と、インターミディエイトシャフト13に自在継手152を介して連結されたピニオンシャフト14とを有している。自在継手151,152は、例えばカルダンジョイントからなる。
ピニオンシャフト14には、その先端部にピニオン歯140が形成されている。ラックシャフト2には、ピニオン歯140に噛み合うラック歯20が形成されている。また、ラックシャフト2には、ラック歯20が形成された側の端部とは反対側の端部の外周面に外周ボールねじ溝21が螺旋状に形成されている。ピニオンシャフト14は、ステアリングホイール10に付与される操舵トルクによって捩じれる可撓性を備えたトーションバー141を含んでいる。
また、ステアリング装置1は、ハウジング3から突き出たラックシャフト2の両端部に取り付けられたボールジョイント16L,16Rと、ボールジョイント16L,16Rによってラックシャフト2に対して揺動可能に連結された左右のタイロッド17L,17Rと、ハウジング3の両端部とタイロッド17L,17Rとの間に配置された蛇腹構造を有するベローズ18L,18Rとを有している。ラックシャフト2は、車幅方向に沿った軸方向移動によって、ボールジョイント16L,16R及び左右のタイロッド17L,17Rを介して左右の前輪を転舵させる。
操舵補助装置100は、コントローラ40と、コントローラ40によって制御される電動モータ41と、操舵トルクを検出するトルクセンサ42と、電動モータ41のモータ軸411の回転を減速する減速機構43とを備えている。トルクセンサ42は、操舵トルクをトーションバー141の捩じれ角の大きさによって検出し、検出信号をコントローラ40に送る。コントローラ40は、操舵トルクや車速等に基づいて、適切な操舵補助力がラックシャフト2に付与されるように電動モータ41を制御する。
また、操舵補助装置100は、ラックシャフト2が中心部に挿通された筒状のボールねじナット5と、ボールねじナット5とラックシャフト2との間に配置された複数のボール6と、ボールねじナット5をハウジング3に対して回転可能に支持する転がり軸受7と、ボールねじナット5の外周面に形成された凹部51に嵌着されて転がり軸受7をボールねじナット5から抜け止めする止め輪8と、を備えている。転がり軸受7は、ボールねじナット5に設けられた受け部52と止め輪8との間に配置されている。
ボールねじナット5は、浸炭処理された鋼材からなる円筒状の本体5Aと、本体5Aに形成された貫通孔50に取り付けられたデフレクタ5Bとを有し、ハウジング3に収容されている。凹部51及び受け部52は、本体5Aに設けられている。本体5Aの内周面には、内周ボールねじ溝53が螺旋状に形成されている。デフレクタ5Bには、ボール6の還流路61が形成されている。複数のボール6は、ボールねじナット5の回転に伴って、内周ボールねじ溝53及びラックシャフト2の外周ボールねじ溝21からなる転動路62、ならびにデフレクタ5Bの還流路61を循環転動する。転がり軸受7は、ボールねじナット5の本体5Aの外周面とハウジング3の内面との間に配置されている。
ボールねじナット5は、減速機構43によって伝達される電動モータ41のトルクによってラックシャフト2に対して回転する。減速機構43は、電動モータ41のシャフト411と一体回転する駆動プーリ431と、ボールねじナット5に取り付けられた従動プーリ432と、駆動プーリ431及び従動プーリ432に掛け回された合成ゴムからなるベルト433とを有している。従動プーリ432の外径は、駆動プーリ431の外径よりも大きく、駆動プーリ431の回転力がベルト433によって減速されて従動プーリ432に伝達される。従動プーリ432は、複数のボルト434によってボールねじナット5の本体5Aに固定されている。
転がり軸受7は、ボールねじナット5の軸方向に並列する複列の転動体列701,702と、複列の転動体列701,702のそれぞれの複数の転動体70が転動する一対の軌道面71a,71bを有する外輪71と、複列の転動体列701,702のうち一方列701の複数の転動体70が転動する軌道面72aを有する第1の内輪72と、複列の転動体列701,702のうち他方列702の複数の転動体70が転動する軌道面73aを有する第2の内輪73と、一方列701の複数の転動体70を保持する保持器74と、他方列702の複数の転動体70を保持する保持器75とを有している。転動体70は、球状であり、保持器74,75によって転動可能に保持されている。転動体70、外輪71、第1の内輪72、及び第2の内輪73は、軸受鋼からなる。
転がり軸受7は、DAC(ダブル・アンギュラ・コンタクト)型のものであり、止め輪8によって第1及び第2の内輪72,73に予圧が付与されている。図2では、外輪71及び第1の内輪72と転動体70との接触線、及び外輪71及び第2の内輪73と転動体70との接触線を、それぞれ一点鎖線で示している。これらの接触線は、図2に示すボールねじナット5の回転軸線Oを含む断面において、外輪71側ほど接近している。
ハウジング3は、ボルト33によって結合された第1部材31と第2部材32と有し、第1部材31と第2部材32との間に外輪71が挟まれて固定されている。外輪71の一方の側面71cは、環状のスペーサ34に当接し、外輪71の他方の側面71dは、第1部材31に形成された段差面31aに当接している。スペーサ34は、外輪71の一方の側面71cと第2部材32の軸端面32aとの間に配置されている。なお、第2部材32を軸方向に延ばして外輪71の一方の側面71cを第2部材32の軸端面32aに当接させてもよい。また、第1部材31の段差面31aと外輪71の他方の側面71dとの間にスペーサを配置してもよい。
ボールねじナット5の外周面には、第1の内輪72が外嵌される第1の外周嵌合面5a及び第2の内輪73が外嵌される第2の外周嵌合面5bが、例えば研削加工によって回転軸線Oと平行に形成されている。ボールねじナット5の受け部52は、第1の外周嵌合面5aよりも外方に突出している。第1の内輪72及び第2の内輪73は、一方の側面72b,73b同士が向かい合い、第1の内輪72の他方の側面72cには、受け部52の側面52aが当接している。第2の内輪73の他方の側面73cには、止め輪8が当接している。第2の外周嵌合面5bは、第1の外周嵌合面5aよりも凹部51側に形成されている。止め輪8は、第2の内輪73の側面73cに当接し、第2の内輪73を第1の内輪72側に押し付けている。
図3Aは、図2の一部を拡大して示す拡大図である。図3Bは、図3Aにおいて、止め輪8が取り付けられる前の状態を示す説明図である。本実施の形態では、第1の外周嵌合面5aの外径と第2の外周嵌合面5bの外径とが同じであり、第2の内輪73の内径が第1の内輪72の内径よりも大きい。この内径の差は僅かな寸法であり、例えば20~30μmであるが、図2及び図3Aでは、説明の明確化のため、この内径の差を誇張して示している。
ボールねじナット5に外嵌される前の第1の内輪72の内径は、第1の外周嵌合面5aの外径よりも小さく、第1の内輪72が第1の外周嵌合面5aに締り嵌めされている。また、第2の内輪73の内径は、第2の外周嵌合面5bの外径よりも大きく、第2の内輪73が第2の外周嵌合面5bに隙間嵌めされている。第1の外周嵌合面5aの外径と第2の外周嵌合面5bの外径とは同じである。
止め輪8は、その一部が凹部51に入り込むように塑性変形してボールねじナット5に固定されている。凹部51の内面は、回転軸線Oと平行な底面51aと、底面51aよりも第2の外周嵌合面5b側の登り斜面51bと、底面51aに対して第2の外周嵌合面5b側とは反対側の下り斜面51cとからなる。止め輪8は、登り斜面51b及び下り斜面51cのそれぞれの少なくとも一部に接している。
図3Aでは、止め輪8が第2の内輪73を押し付ける押し付け力Fを白抜きの矢印で示している。図3Bでは、止め輪8によって転がり軸受7が抜け止めされていない状態において、第2の内輪73が凹部51側から第1の内輪72側に向かって回転軸線Oと平行な軸方向に移動する際に第2の外周嵌合面5bから受ける抵抗力Fを白抜きの矢印で示している。本実施の形態では、第2の内輪73が第2の外周嵌合面5bに隙間嵌めされているため、押し付け力Fは抵抗力Fよりも大きく、第2の内輪73が一時的に第1の内輪72から離間する方向に動いても、止め輪8の押し付け力Fにより第1の内輪72側に押し戻される。
図4A及び図4Bは、止め輪8を加締めてボールねじナット5に固定する加締め工程を示す説明図である。止め輪8は、円筒状の加締め治具9を第2の内輪72に向かって回転軸線Oと平行に移動させることにより加締められる。
加締め治具9は、加締め時の移動方向における前方側の端面である先端面9a側の端部の内周面が内周テーパ面9bとなっており、先端面9aに向かって徐々に拡径している。止め輪8は、第2の内輪73の側面73bに当接する断面矩形状の当接部81と、当接部81から第2の内輪73側とは反対側に延在する延在部82とを一体に有している。当接部81とは反対側の延在部82の端部の外周面は、当接部81から離れるほど徐々に外径が小さくなる外周テーパ面82aとなっている。止め輪8は、第2の内輪73やボールねじナット5よりも柔らかく塑性変形しやすい鉄系の金属からなる。
加締め工程では、図4Aに示すように加締め治具9の内周テーパ面9bが止め輪8の外周テーパ面82aに当接し、さらに加締め治具9が第2の内輪73側に移動する。図4Bは、止め輪8の加締め加工が終わった状態を示している。この過程で、延在部82の一部が凹部51に入り込むように塑性変形し、止め輪8がボールねじナット5に固定される。止め輪8は、塑性変形した部分が下り斜面51cに接触しながら第2の内輪73側に押し付けられることで、押し付け力Fを発生させる。
ところで、例えば車両走行中に車両の転舵輪(前輪)が縁石に乗り上げたとき等には、転舵輪からラックシャフト2に逆入力が作用する。図5Aは、車両左側から車両右側に向かって逆入力が作用した状態を示し、図5Bは、車両右側から車両左側に向かって逆入力が作用した状態を示している。
図5Aに示すように、車両左側から車両右側に向かって逆入力CFが作用したとき、この逆入力CFは、複数のボール6及びボールねじナット5を介して転がり軸受7に伝達される。転がり軸受7は、ハウジング3の段差面31aに接する外輪71の側面71dから逆入力CFに対する反力RFを受ける。反力RFは、外輪71の軌道面71aから転動体70に伝達され、さらに転動体70から第1の内輪72の軌道面72aに伝達される。第1の内輪72に伝達された反力RFは、ボールねじナット5の受け部52により受け止められる。この際、反力RFによるボールねじナット5に対する第1の内輪72の軸方向移動は、第1の内輪72の側面72cが受け部52の側面52aに当接することにより規制される。
一方、図5Bに示すように、車両右側から車両左側に向かって逆入力CFが作用した場合の逆入力CFは、複数のボール6、ボールねじナット5、及び止め輪8を介して転がり軸受7に伝達される。転がり軸受7は、外輪71の側面71dがスペーサ34から逆入力CFに対する反力RFを受ける。反力RFは、外輪71の軌道面71bから転動体70に伝達され、さらに転動体70から第2の内輪73の軌道面73aに伝達される。第2の内輪73に伝達された反力RFは、止め輪8により受け止められる。そして、反力RFの大きさによっては、止め輪8が軸方向に圧縮されるように弾性変形し、第2の内輪73が第1の内輪72から離れる方向に移動する。
このように第2の内輪73が移動した後、元の位置まで戻らないと、転がり軸受7の内部隙間(外輪71の軌道面71b及び第2の内輪73の軌道面73aと転動体70との隙間)が発生し、予圧が抜けてしまう。この状態では、ボールねじナット5がハウジング3に対してガタついてしまい、異音が発生しやすくなるおそれがある。
図6は、仮に第2の内輪72が第2の外周嵌合面5bに締り嵌めされた場合において、転がり軸受7の予圧が抜ける現象を説明するために示すグラフである。このグラフでは、横軸を転がり軸受7の内部隙間とし、縦軸を逆入力CFの大きさとしている。このグラフの座標点Aに示す初期状態では、逆入力CFがゼロであり、転がり軸受7の内部隙間は負隙間となっている。この初期状態から逆入力CFが増大すると、転がり軸受7の内部隙間が正隙間となり、さらに逆入力CFの増大に伴って転がり軸受7の内部隙間が大きくなる。図6では、逆入力CFがこのグラフに示す最大値となったときの座標を座標点Bで示している。
この状態から逆入力CFが小さくなると、第2の内輪72の内周面と第2の外周嵌合面5bとの間の摩擦力のため、しばらくは転がり軸受7の内部隙間が変化せず、座標点Cに示す状態となり、その後さらに逆入力CFが小さくなると、止め輪8の押し付け力Fによって転がり軸受7の内部隙間が徐々に小さくなる。図6では、逆入力CFがゼロとなったときの状態を座標点Dで示している。この状態では、第2の内輪72の内周面と第2の外周嵌合面5bとの間の摩擦力のために転がり軸受7の内部隙間が負隙間となる位置まで第2の内輪72が戻らずに正隙間のままとなり、横軸にdで示す大きさの正隙間が発生してしまう。
しかし、本実施の形態では、前述のように、止め輪8が第2の内輪73を押し付ける押し付け力Fが、第2の内輪73が第2の外周嵌合面5bから受ける抵抗力Fよりも大きいので、逆入力CFがゼロに戻ったときに第2の内輪73が座標点Aに示す初期状態の位置まで戻り、転がり軸受7の内部隙間が負隙間となる。これにより、ボールねじナット5がハウジング3に対してガタつくことを抑えることができ、異音の発生を抑制することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について、図7を参照して説明する。図7は、第2の実施の形態に係るステアリング装置の一部を拡大して示す断面図である。第2の実施の形態は、第2の内輪73の内径及び第2の外周嵌合面5bの外径が第1の実施の形態と異なる他は、第1の実施の形態と同様に構成されているので、この違いの部分について重点的に説明する。図7において、第1の実施の形態で説明したものに対応する構成要素については、図3A等に付したものと同一の符号を付して重複した説明を省略する。
第1の実施の形態では、第1の外周嵌合面5aの外径と第2の外周嵌合面5bの外径とが同じであり、第2の内輪73の内径が第1の内輪72の内径よりも大きい場合について説明したが、第2の実施の形態では、第2の外周嵌合面5bの外径が第1の外周嵌合面5aの外径よりも小さく、第1の内輪72の内径と第2の内輪73の内径とが同じである。第1の外周嵌合面5aの外径と第2の外周嵌合面5bの外径との差は、例えば20~30μmであり、第1の外周嵌合面5aと第2の外周嵌合面5bとの間には段差部5cが形成されている。図7では、説明の明確化のため、この外径の差を誇張して示している。
この構成により、第2の実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に、止め輪8が第2の内輪73を押し付ける押し付け力が、止め輪8によって転がり軸受7が抜け止めされていない状態で第2の内輪73が軸方向に移動する際に第2の外周嵌合面5bから受ける抵抗力よりも大きくなっている。このため、第2の実施の形態によっても、第1の実施の形態と同様の作用及び効果が得られる。また、第1の内輪72と第2の内輪73とを同一の寸法とすることができるので、部品の共通化ができると共に、誤組み付けを防ぐことが可能となる。
(付記)
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、これらの実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
また、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。例えば、上記の実施の形態では、転がり軸受7が複数の球状の転動体70からなる場合について説明したが、これに限らず例えば部分円錐形状であってもよい。この場合、転がり軸受7は、テーパード・ローラ・ベアリングとなる。
また、上記の実施の形態では、第2の内輪73の内径が第2の外周嵌合面5bの外径よりも大きい場合について説明したが、F>Fの関係が満たされていれば、第2の内輪73の内径が第2の外周嵌合面5bの外径と同等であってもよい。またさらに、上記の実施の形態では、第1の内輪72が第1の外周嵌合面5aに締り嵌めされた場合について説明したが、これに限らず、第1の内輪72を第1の外周嵌合面5aに隙間嵌めしいてもよい。ただし、第1の内輪72を第1の外周嵌合面5aに締り嵌めすることにより、転がり軸受7によるボールねじナット5の支持剛性が高まるので、より望ましい。
また、上記実施の形態では、ステアリングホイール10を運転者が操舵操作することによりラックシャフト2が軸方向に移動して転舵軸を転舵させる場合について説明したが、これに限らず、運転者がステアリングホイール10を操舵操作しない場合でも、ボールねじナット5の回転によってラックシャフト2が軸方向に移動する自動運転車両に本発明を適用することも可能である。
1…ステアリング装置 2…ラックシャフト(転舵軸)
21…外周ボールねじ溝 3…ハウジング
5…ボールねじナット 51…凹部
52…受け部 53…内周ボールねじ溝
5a…第1の外周嵌合面 5b…第2の外周嵌合面
6…ボール 7…転がり軸受
70…転動体 701,702…転動体列
71…外輪 71a,71b…軌道面
72…第1の内輪 72a…軌道面
73…第2の内輪 73a…軌道面
8…止め輪

Claims (4)

  1. 外周面に外周ボールねじ溝が螺旋状に形成され、軸方向移動によって車両の転舵輪を転舵させる転舵軸と、
    内周面に内周ボールねじ溝が螺旋状に形成され、前記転舵軸が中心部に挿通された筒状のボールねじナットと、
    前記外周ボールねじ溝及び前記内周ボールねじ溝を循環転動する複数のボールと、
    前記ボールねじナットを収容するハウジングと、
    前記ボールねじナットの外周面と前記ハウジングの内面との間に配置され、前記ボールねじナットを前記ハウジングに対して回転可能に支持する転がり軸受と、
    前記ボールねじナットの外周面に形成された凹部に嵌着されて前記転がり軸受を前記ボールねじナットから抜け止めする止め輪と、を備え、
    前記転がり軸受は、前記ボールねじナットの軸方向に並列する複列の転動体列と、前記複列の転動体列のそれぞれの複数の転動体が転動する一対の軌道面を有する外輪と、前記複列の転動体列のうち一方列の複数の転動体が転動する軌道面を有する第1の内輪と、前記複列の転動体列のうち他方列の複数の転動体が転動する軌道面を有する第2の内輪と、を有し、
    前記ボールねじナットは、前記第1の内輪が外嵌される第1の外周嵌合面よりも外方に突出して前記第1の内輪の側面に当接する受け部を有し、かつ前記第2の内輪が外嵌される第2の外周嵌合面を前記第1の外周嵌合面よりも前記凹部側に有し、
    前記止め輪は、前記第2の内輪の側面に当接して前記第2の内輪を前記第1の内輪を介して前記受け部側に押し付けており、
    前記第2の内輪の内径が前記第1の内輪の内径よりも大きく、
    前記止め輪によって前記転がり軸受が抜け止めされていない状態において前記第2の内輪が軸方向に移動する際に前記第2の外周嵌合面から受ける抵抗力が、前記止め輪が前記第2の内輪を押し付ける押し付け力よりも小さい、
    ステアリング装置。
  2. 外周面に外周ボールねじ溝が螺旋状に形成され、軸方向移動によって車両の転舵輪を転舵させる転舵軸と、
    内周面に内周ボールねじ溝が螺旋状に形成され、前記転舵軸が中心部に挿通された筒状のボールねじナットと、
    前記外周ボールねじ溝及び前記内周ボールねじ溝を循環転動する複数のボールと、
    前記ボールねじナットを収容するハウジングと、
    前記ボールねじナットの外周面と前記ハウジングの内面との間に配置され、前記ボールねじナットを前記ハウジングに対して回転可能に支持する転がり軸受と、
    前記ボールねじナットの外周面に形成された凹部に嵌着されて前記転がり軸受を前記ボールねじナットから抜け止めする止め輪と、を備え、
    前記転がり軸受は、前記ボールねじナットの軸方向に並列する複列の転動体列と、前記複列の転動体列のそれぞれの複数の転動体が転動する一対の軌道面を有する外輪と、前記複列の転動体列のうち一方列の複数の転動体が転動する軌道面を有する第1の内輪と、前記複列の転動体列のうち他方列の複数の転動体が転動する軌道面を有する第2の内輪と、を有し、
    前記ボールねじナットは、前記第1の内輪が外嵌される第1の外周嵌合面よりも外方に突出して前記第1の内輪の側面に当接する受け部を有し、かつ前記第2の内輪が外嵌される第2の外周嵌合面を前記第1の外周嵌合面よりも前記凹部側に有し、
    前記止め輪は、前記第2の内輪の側面に当接して前記第2の内輪を前記第1の内輪を介して前記受け部側に押し付けており、
    前記第2の外周嵌合面の外径が前記第1の外周嵌合面の外径よりも小さく、
    前記止め輪によって前記転がり軸受が抜け止めされていない状態において前記第2の内輪が軸方向に移動する際に前記第2の外周嵌合面から受ける抵抗力が、前記止め輪が前記第2の内輪を押し付ける押し付け力よりも小さい、
    ステアリング装置。
  3. 前記第1の内輪は前記第1の外周嵌合面に締り嵌めされており、
    前記第2の内輪は前記第2の外周嵌合面に隙間嵌めされている、
    請求項1又は2に記載のステアリング装置。
  4. 前記止め輪は、その一部が前記凹部に入り込むように塑性変形して前記ボールねじナットに固定されている、
    請求項1乃至の何れか1項に記載のステアリング装置。
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