JP7166994B2 - 折戸、及び、建具 - Google Patents

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Description

本発明は、折戸、及び、建具に関する。
従来から折戸として、2枚の戸板(障子)の一端が蝶番を介して回動自在に連結され、他端がレールに沿って移動自在に支持されて、一方の戸板の連結部外側に取手が設けられている折戸は知られている(例えば、特許文献1参照)。この折戸は、2枚の戸板がレールに沿って展張されて閉じた状態で、取手をレールから離れる方向に引くことにより蝶番が折れ曲がって折戸が畳まれる。また、2枚の戸板が折り畳まれた状態で、取手をレールに沿わせつつ当該レールに近づくように移動させることにより折戸が展張される。
特開平10―299299号公報
上記従来の折戸は、折戸を展張するために取手をレールに沿わせつつ当該レールに近づくように移動させる際には、2枚の戸板が折り畳まれた状態なので、取手がレールから最も離れた位置に位置している。このため、折り畳まれた折戸の取手をレールに沿って移動させると、移動先側の障子の先端を中心としてモーメントが作用し、戸先のレールの沿った移動が妨げられ、2枚の障子の間隔が開きにくく折戸が展張されにくいという課題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、連結部側に取手を備えつつも展張しやすい折戸、及び、この折戸を備えた建具を提供することにある。
かかる目的を達成するための主たる発明は、互いに隣り合う2枚の障子が回動して折り畳み可能に連結されている折戸であって、前記2枚の障子のうちの一方の障子の連結部側に設けられ、前記2枚の障子を折り畳む操作または展張する操作の際に把持する取手と、前記展張する操作時に前記取手と連動し、前記一方の障子と、前記2枚の障子のうちの他方の障子とがなす角度が開く方向に前記他方の障子を押圧する押圧部と、を有することを特徴とする折戸である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、連結部側に取手を備えつつも展張しやすい折戸、及び、この折戸を備えた建具を提供することが可能である。
本実施形態に係る建具を室内側から見た外観図である。 本実施形態に係る折戸の連結部を示す断面図である。 アシスト機構が設けられている左縦中框の斜視図である。 アシスト機構を示す斜視図である。 アシスト機構の構成を示す分解斜視図である。 取手が操作された状態を示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る折戸、及び、この折戸を備えた建具について図面を参照して説明する。
本実施形態においては、図1に示すように、室内外の境界に設けられ室内側に張り出して折り畳まれる折戸2を備えた建具1を例に挙げて説明する。
以下の説明においては、建物等に取り付けられた状態の建具1を室内側から見たときに、上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向、室内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。建具1の各部位であっても、また、建具1を構成する各部材については単体の状態であっても、建具1が取り付けられた状態で上下方向、左右方向、見込み方向等となる方向にて方向を特定して説明する。
本実施形態の建具1は、開口3aを形成する枠体3と、枠体3に装着され隣り合う2枚の障子4、5が、連結部材6を介して互いに回動自在に連結されて折り畳み自在な折戸2と、を有している。2枚の障子4、5は各々、矩形状をなす面材4a、5aと、面材4a、5aの四周を収容する框体40、50と、を有している。各框体40、50は、左右の縦框41、42、51、52と、上下の横框43、44、53、54とが框組みされており、上下の横框43、44、53、54には、開閉時に折戸2を案内するレール(不図示)が左右方向に沿って設けられている。
本実施形態では、図1において右側に位置する障子(以下、右障子という)4が、右側の縦框(以下、吊元框という)41の上下にて回動可能、且つ、左右方向に移動不能に支持されており、左側に位置する障子(以下、左障子という)5が、左側の縦框51(以下、戸先框という)が回動可能、且つ、左右方向に移動可能に支持されている。
右障子4と左障子5との間には、右障子4の左側の縦框(以下、右縦中框という)42と左障子5の右側の縦框(以下、左縦中框という)52とにわたる連結部材6が設けられている。折戸2は、右縦中框42と左縦中框52とが連結部材6と係合して右障子4と左障子5とが回動するように構成されている。すなわち、右障子4と左障子5との連結部は、右障子4の右縦中框42と左障子5の左縦中框52とが連結部材6により回動自在に連結されている。また、左障子5の左縦中框52には、折戸2を閉じる際に、左障子5の移動をアシストするアシスト機構7が設けられている。
右縦中框42及び左縦中框52は各々、図2に示すように、上下方向に連通する中空部42a、52aを有し水平断面形状がほぼ矩形状をなす縦中框本体42b、52bと、折戸2が展張された状態、すなわち開口3aを閉じた状態で縦中框本体42b、52bの室内に臨む面及び室外に臨む面から、連結されている方向に各々延出された室内延出部42c、45c及び室外延出部42d、52dと、を有している。
右縦中框42と左縦中框52とは、各々の縦中框本体42b、52bと、室内延出部42c、45cと、室外延出部42d、52dとにより形成され、互いに対向する側が開放されて連結部材6が挿入される挿入空間42e、52eを有している。また、室外延出部42d、52dの先端には、連結部材6と係合するフック部42f、52fが設けられている。
連結部材6は、右縦中框42及び左縦中框52とほぼ同じ長さを有する連結縦材61と、右障子4と左障子5との回動を案内する案内部62aを有し連結縦材61の上下端部を覆うように係止される小口キャップ62と、を有している。
連結縦材61は、外形の断面形状がほぼ半円形状の円弧をなし、室内側に窪むように湾曲して室外側に凹部61aを形成する外周壁部61bと、外周壁部61bにおける両側の先端から互いに対向する方向に突出されて小口キャップ62を係止する係止片61cと、を有している。対向する2つの係止片61cの先端は、左右方向に間隔が隔てられており、2つの係止片61cの先端の間にて外周壁部61bの凹部61a内と外部とが連通されている。
上下に設けられる小口キャップ62は、連結縦材61の上端または下端に当接され連結縦材61の小口を覆う小口覆い部62bと、小口覆い部62bから連結縦材61の長手方向における中央側に突設され凹部61aに収容される案内部62aとを有している。小口キャップ62は、案内部62aが連結縦材61の凹部61aに収容されて係止片61cにより係止されている。
案内部62aは、凹部61aに収容されて、左右の係止片61cの間にて室外側に突出する中央突出部62cと、中央突出部62cの左右にそれぞれ設けられ室内側に窪みフック部42f、52fが収容される収容凹部62dと、収容凹部62dの室外側の端から各々中央突出部62c側に突出されてフック部42f、52fと係合する回動係合片62eと、を有している。
中央突出部62cと各回動係合片62eとは、間隔が空けられており、中央突出部62cと各回動係合片62eとの間に室外延出部42d、52dが配置されて収容凹部62dに収容されたフック部42f、52fが回動係合片62eと係合して右障子4と左障子5とが回動するように構成されている。フック部42f、52fが上下の案内部62aが有する回動係合片62eと係合して右障子4と左障子5とが回動するときのほぼ鉛直な軸が、障子回動軸に相当する。
アシスト機構7は、左縦中框52に設けられている。アシスト機構7は、図3~図5に示すように、室内側から折戸2を操作する際に把持する取手70aを有する取手部材70と、取手部材70を上下から回動自在に支持する一対の取手支持部材71と、取手70aを操作して折戸2を展張する際に右障子4を押圧する押圧部72aを備えたアシスト部材72と、アシスト部材72を上下から回動自在に支持する一対のアシスト支持部材73と、操作された取手部材70及びアシスト部材72を操作前の位置に復元する復元部材としてのコイルばね74と、アシスト部材72とともにコイルばね74の受け部をなすばね受け部材75と、を有している。図4、5においては、下側の取手支持部材71及びアシスト支持部材73を薄肉の左縦中框52に固定する為のビス螺合部材76を示しているが、上側の取手支持部材71及びアシスト支持部材73も同様に固定されている。また、取手支持部材71及びアシスト支持部材73が左縦中框52に固定可能であればビス螺合部材76は用いなくとも構わない。
アシスト機構7の構成の説明においては、左障子5及び左縦中框52は、折戸2を展張した状態で室内に臨む側を室内側、室外に臨む側を室外側として説明する。
左縦中框52においてアシスト機構7が設けられている部位には、縦中框本体52bの室内に臨む面及び室外に臨む面に各々中空部52aの内外を連通する框開口52g、52hが設けられている。
取手部材70は、左縦中框52の室内側に配置されて把持される取手70aと、取手70aと繋がって室内側の框開口52gから挿入されて中空部52a内に配置される取手内延出部70bと、を有している。取手70aと取手内延出部70bとは、鈍角、例えば120度の角度をなすように屈曲しており、取手70aと取手内延出部70bとの境界部の上部及び下部には、鉛直方向に沿う取手縦孔70cが同軸に形成されている。
取手縦孔70cには、左縦中框52の室内側にビス止めされた一対の取手支持部材71が各々有する取手回動軸71aが挿入される。取手回動軸71aは、各取手支持部材71において室内側に張り出ししている取手側張出部71bに、互いに対向する方向に突出して設けられている。取手部材70は、取手回動軸71aを中心に回動自在に設けられている。取手回動軸71aは、障子回動軸に沿って、すなわち、障子回動軸と平行に設けられている。
取手内延出部70bは、取手70aとは反対側が上端部70dと下端部70eとの2つの部位に分かれており、上端部70dと下端部70eとの間には、アシスト部材72が入り込む空隙70fが設けられている。上端部70dと下端部70eとには、各々空隙70f側に突出して、アシスト部材72と回動自在に係合する係合回動軸70gが設けられている。
アシスト部材72は、左縦中框52の室外側に配置される押圧部72aと、押圧部72aと繋がって室外側の框開口52hから中空部52a内に配置される押圧部内延出部72bと、を有している。押圧部72aと押圧部内延出部72bとは、ほぼ直角をなすように設けられており、押圧部72aと押圧部内延出部72bとの境界部の上部及び下部には、鉛直方向に沿う押圧部縦孔72cが同軸に形成されている。
押圧部縦孔72cには、左縦中框52の室外側にビス止めされた一対のアシスト支持部材73が各々有する押圧部回動軸73aが挿入される。押圧部回動軸73aは、各アシスト支持部材73において室外側に張り出している押圧部側張出部73bに、互いに対向する方向に突出して設けられている。アシスト部材72は、押圧部回動軸73aを中心に回動自在に設けられている。押圧部回動軸73aは、障子回動軸に沿って、すなわち、障子回動軸と平行に設けられている。
押圧部内延出部72bは、ほぼ矩形状をなしており、押圧部内延出部72bの戸先側の面には、ほぼ中央に戸先側に突出してコイルばね74に挿入される突起72dが設けられている。押圧部内延出部72bの上下方向の幅は、取手部材70の上端部70dと下端部70eとの間隔より僅かに狭く形成されている。押圧部内延出部72bの上面と下面とには、鉛直方向に窪み押圧部内延出部72bの面内方向に沿う長孔でなる係合縦孔72eが同軸に形成されている。係合縦孔72eには、取手内延出部70bの係合回動軸70gが回動自在に係合している。係合回動軸70gは、障子回動軸に沿って、すなわち、障子回動軸と平行に設けられている。
本実施形態の取手部材70は、上下の係合回動軸70gを各々係合縦孔72eに挿入可能とすべく、上端部70d側と下端部70e側とが分離するように、上下2つの部材に分かれている。
ばね受け部材75は、矩形の平板状をなす受け部75aと、受け部75aの隣り合う2辺から当該受け部75aの面外方向に延出されて繋がったリブ75bと、受け部75aからリブ75bと同方向に突出してコイルばね74に挿入される突起75cと、を有している。
アシスト機構7は、左縦中框52の室外側にてアシスト支持部材73に回動自在に支持されたアシスト部材72の係合縦孔72eに、左縦中框52の室内側にて取手支持部材71に回動自在に支持された取手部材70の係合回動軸70gが挿入されて、取手部材70とアシスト部材72とが互いに回動自在に係合している。
取手70aが操作されていない状態では、図2に示すように、受け部75aが、縦中框本体52bの戸先側の壁部と対面して設けられているばね受け部材75の突起75cと、アシスト部材72の突起72fが挿入されて圧縮された状態で配置されている。このため、アシスト部材72の押圧部内延出部72bは、コイルばね73により縦中框本体52bの連結部側の壁部に沿って配置されている。このとき、押圧部72aは、左障子5の面内方向に沿うように配置されており、取手70aは、左障子5の面内方向と鋭角をなすように開いた状態に配置されている。
折戸2が折り畳まれた状態では、2枚の障子4、5が各々ほぼ見込み方向に沿って左右方向に重なるように配置されており、押圧部72aは、右障子4の右縦中框42と左障子5の左縦中框52との間に挟まれるように配置される。
折り畳まれた折戸2を展張して開口3aを閉じる際には、取手70aと左縦中框52との間に手指を入れて取手70aを把持し、取手70aを左縦中框52から離れるように取手回動軸71aを中心として回動させるとともに、左縦中框52を左方向かつ室外側に移動させる。このとき、図6に示すように、取手回動軸71aを中心として取手70aを回動させることにより、中空部52a内にて取手内延出部70bは、取手70aとは反対側の端が戸先側に移動する。
取手内延出部70bと係合回動軸70gが回動自在に係合している押圧部内延出部72bも取手70aと連動して、押圧部72aとは反対側の端部が戸先側に移動することにより、アシスト部材72が押圧部回動軸73aを中心に回動し、押圧部72aが押圧部回動軸73aを中心に回動する。このとき、押圧部72aは、先端側が左縦中框52から離れる方向に回動する。
折戸2が折り畳まれた状態では、押圧部72aは、右障子4の右縦中框42と左障子5の左縦中框52との間に挟まれるように配置されているので、押圧部72aの先端側が左縦中框52から離れる方向に回動すると、右障子4の右縦中框42を左障子5の左縦中框52から離れる方向に押圧する。すなわち、押圧部72aの押圧により右障子4と左障子5とがなす角度が開く方向に付勢され、折戸2が展張し始める。
取手70aから手指が離されると、押圧部内延出部72bは押圧されているコイルばね74により先端が連結部側に移動し、アシスト部材72が押圧部回動軸73aを中心に回動するとともに取手部材70が取手回動軸71aを中心に回動する。アシスト部材72及び取手部材70の回動により、アシスト部材72の押圧部内延出部72bが縦中框本体52bの連結部側の壁部に沿う状態に、また、押圧部72aは左障子5の面内方向に沿う状態に、取手70aは先端が左縦中框52側に戻される。
本実施形態の折戸2によれば、折戸2を展張する操作時に、把持している取手70aと連動して押圧部72aが、取手70aが設けられている左障子5と右障子4とがなす角度が開く方向に右障子4を押圧するので、折戸2を展張する際には、2枚の障子4、5が開くように付勢される。このため、折り畳まれて重なり合う2枚の障子4、5の連結部分が左右方向における同一方向に移動する、或いは、2枚の障子4、5が、戸先框51または吊元框41を中心として同一方向に傾くように移動することを防止することが可能である。このため、障子4、5の連結部側に取手70aを備えつつも展張しやすい折戸2を提供することが可能である。
また、右障子4とは反対側に突出する取手70aを回動することにより、取手70aと一体となっている取手内延出部70bも回動する。そして、取手内延出部70bが回動すると係合回動軸70gにより係合している押圧部内延出部72bが連動して回動し、押圧部内延出部72bが回動することにより、押圧部内延出部72bと一体となっている押圧部72aが右障子4を押圧する。このため、取手70aを操作することにより、確実に右障子4を押圧して2枚の障子4、5が開くように付勢することが可能である。
また、回動した押圧部72aを元の位置に復元するコイルばね74を有しているので、操作した取手70aを戻すことなく、取手70aから手指を離すだけで押圧部72a及び取手70aを元の位置に戻すことが可能である。
また、取手70a及び押圧部72aは、左障子5の連結されている端部に設けられている左縦中框52に設けられているので、取手内延出部70bと押圧部内延出部72bとの係合部分を左縦中框52内に納めることが可能である。このため、展張しやすく意匠性に優れた折戸2を提供することが可能である。
また、左障子5の右障子4との連結部側に取手70aを備えつつも展張しやすい折戸2を有する建具1も提供することが可能である。
上記実施形態においては、左障子5の左縦中框52に取手70を含むアシスト機構7が設けられて、取手70の操作により右障子4を押圧部72aが押圧する例について説明したが、これに限らず、アシスト機構が右障子の右縦中框に設けられて、取手の操作により左障子を押圧部が押圧する構成であっても構わない。
上記実施形態においては、復元部材をコイルばね74とした例について説明したが、これに限らず、操作後のから手指を離すだけで取手を元の位置に戻すべく付勢可能な部材であれば構わない。
上記実施形態においては、2枚の障子4、5のうちの右障子4の右側の框の上下端が左右方向に移動不能に支持されている例について説明したが、これに限るものではない。たとえば、2枚の障子のうちの左障子の左側の框の上下端が左右方向に移動不能に支持されている折戸であっても、また、2枚の障子のいずれもが、回動可能、且つ、左右方向に移動可能に支持されており、2つの空間を仕切るパーティションとして用いられる折戸であっても構わない。
また、上記実施形態においては、アシスト機構7を備えた折戸2として、框体40、50と面材4a、5aとを備えた2枚の障子4、5を有する折戸2を例に挙げて説明したが、これに限るものではない。例えば、パネル状の障子が回動自在に連結されている折戸であっても構わない。
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
本実施形態には、少なくとも以下の発明が含まれる。
互いに隣り合う2枚の障子が回動して折り畳み可能に連結されている折戸であって、前記2枚の障子のうちの一方の障子の連結部側に設けられ、前記2枚の障子を折り畳む操作または展張する操作の際に把持する取手と、前記展張する操作時に前記取手と連動し、前記一方の障子と、前記2枚の障子のうちの他方の障子とがなす角度が開く方向に前記他方の障子を押圧する押圧部と、を有することを特徴とする折戸である。
このような折戸によれば、折戸を展張する操作時に、把持している取手と連動して押圧部が、取手が設けられている一方の障子と他方の障子とがなす角度が開く方向に他方の障子を押圧するので、折戸を展張する際には、2枚の障子が開くように付勢される。このため、折り畳まれて重なり合う2枚の障子の連結部分が同一方向に移動する、或いは、2枚の障子が同一方向に傾くように移動することを防止することが可能である。このため、障子の連結部側に取手を備えつつも展張しやすい折戸を提供することが可能である。
かかる折戸であって、前記取手は、前記2枚の障子が回動する障子回動軸に沿う取手回動軸に回動自在に支持されて前記他方の障子とは反対側に突出し、前記取手回動軸側から前記一方の障子の内側に延出される取手内延出部を有し、前記押圧部は、前記障子回動軸に沿う押圧部回動軸に回動自在に支持されて前記2枚の障子の間に配置され、前記押圧部回動軸側から前記一方の障子の内側に延出される押圧部内延出部を有し、前記取手内延出部と、前記押圧部内延出部とは、前記2枚の障子を折り畳んだ状態で、前記一方の障子の面外方向に沿って配置され、前記障子回動軸に沿う係合回動軸により回動自在に係合しており、前記展張する操作時の前記取手の回動により前記押圧部が回動して前記他方の障子を押圧することを特徴とする。
このような折戸によれば、他方の障子とは反対側に突出する取手を回動すると、取手と一体となっている取手内延出部も回動する。そして、取手内延出部が回動すると係合回動軸により係合している押圧部内延出部が連動して回動し、押圧部内延出部が回動することにより、押圧部内延出部と一体となっている押圧部が他方の障子を押圧する。このため、取手を操作することにより、確実に他方の障子を押圧して2枚の障子が開くように付勢することが可能である。
かかる折戸であって、前記展張する操作により回動した前記押圧部を元の位置に復元する復元部材を有していることを特徴とする。
このような折戸によれば、回動した押圧部を元の位置に復元する復元部材を有しているので、操作した取手を戻すことなく、取手から手を離すだけで押圧部及び取手を元の位置に戻すことが可能である。
かかる折戸であって、前記一方の障子は、連結されている端部に縦框を有しており、前記取手及び前記押圧部は、前記縦框に設けられていることを特徴とする。
このような折戸によれば、取手及び押圧部は、一方の障子の連結されている端部に設けられている縦框に設けられているので、機構部分を框内に納めることが可能である。このため、展張しやすく意匠性に優れた折戸を提供することが可能である。
また、上記折戸と、前記障子において連結されていない側の端部を所定方向に案内するレールを備えた枠体と、を有することを特徴とする建具である。
このような建具によれば、障子の連結部側に取手を備えつつも展張しやすい折戸を有する建具を提供することが可能である。
1 建具、2 折戸、3 枠体、4 右障子、5 左障子、7 アシスト機構、
42f フック部、52 左縦中框、52f フック部、62d 収容凹部、
62e 回動係合片、70a 取手、70b 取手内延出部、
70g 係合回動軸、71a 取手回動軸、72a 押圧部、
72b 押圧部内延出部、73a 押圧部回動軸、74 コイルばね、

Claims (5)

  1. 互いに隣り合う2枚の障子が回動して折り畳み可能に連結されている折戸であって、
    前記2枚の障子のうちの一方の障子の連結部側に設けられ、前記2枚の障子を折り畳む操作または展張する操作の際に把持する取手と、
    前記展張する操作時に前記取手と連動し、前記一方の障子と、前記2枚の障子のうちの他方の障子とがなす角度が開く方向に前記他方の障子を押圧する押圧部と、
    を有することを特徴とする折戸。
  2. 請求項1に記載の折戸であって、
    前記取手は、前記2枚の障子が回動する障子回動軸に沿う取手回動軸に回動自在に支持されて前記他方の障子とは反対側に突出し、前記取手回動軸側から前記一方の障子の内側に延出される取手内延出部を有し、
    前記押圧部は、前記障子回動軸に沿う押圧部回動軸に回動自在に支持されて前記2枚の障子の間に配置され、前記押圧部回動軸側から前記一方の障子の内側に延出される押圧部内延出部を有し、
    前記取手内延出部と、前記押圧部内延出部とは、前記2枚の障子を折り畳んだ状態で、前記一方の障子の面外方向に沿って配置され、前記障子回動軸に沿う係合回動軸により回動自在に係合しており、
    前記展張する操作時の前記取手の回動により前記押圧部が回動して前記他方の障子を押圧することを特徴とする折戸。
  3. 請求項2に記載の折戸であって、
    前記展張する操作により回動した前記押圧部を元の位置に復元する復元部材を有していることを特徴とする折戸。
  4. 請求項2または請求項3に記載の折戸であって、
    前記一方の障子は、連結されている端部に縦框を有しており、
    前記取手及び前記押圧部は、前記縦框に設けられていることを特徴とする折戸。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の折戸と、
    前記障子において連結されていない側の端部を所定方向に案内するレールを備えた枠体と、
    を有することを特徴とする建具。
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