JP5134840B2 - 扉および扉錠 - Google Patents

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Description

本発明は、住宅の玄関などに設けられる扉およびこの扉に設けられる扉錠に関するものである。
従来、玄関扉に取り付けられる把手は、パネルの室外側面に直接設けられている。この際、パネルの室外側面には、把手を取り付けるための穴や切欠きが形成される。
また、通常は、シリンダー錠が内蔵されており、その場合には、室外側から解錠するための鍵穴がパネルの室外側面に露出するように設けられている。
従来の構成では、パネルの室外側面に穴や切欠きが見えてしまい、特にパネルが一枚の板体から形成されている場合、見栄えを悪くしてしまうものであった。
本発明が解決しようとする課題は、室外側面に穴や切欠きを形成することなく把手が取り付けられる扉および扉錠を提供することにある。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、請求項1に記載の発明は、室外側の把手は、パネルの戸先側端面および戸先側の室内側面に取り付けられたフレームに保持されており、ラッチボルトを有するラッチ錠がパネルの戸先側の室内側面に取り付けられたフレームに設けられ、室外側の把手の操作を前記ラッチ錠へ伝えることで、ラッチボルトを後退させ、またはラッチボルトを後退可能状態へ切替える伝達機構が、フレーム内に収容されていることを特徴とする扉である。
請求項2に記載の発明は、パネルの戸先側に取り付けたフレームと、室外側把手と、室内側把手と、両把手の操作をラッチ錠に伝達する伝達機構とを備え、フレームは、パネルの戸先側の室内側面に設けられる室内枠部と、パネルの戸先側端面に設けられる戸先枠部とを有し、室外側把手は、フレームの室内枠部の戸先側面に取り付けてあり、室内側把手は、フレームの室内枠部の室内側面に取り付けてあり、ラッチ錠は、フレームの室内枠部に取り付けてあり、伝達機構は、フレームの室内枠部の内部に設けてあることを特徴とする扉である。
請求項3に記載の発明は、パネルの戸先側に取り付けたフレームと、室外側把手と、室内側把手と、両把手の操作をラッチ錠に伝達する伝達機構とを備え、フレームは、パネルの室内側に位置する室内枠部を有し、室外側把手は、フレームの室内枠部の戸先側面に取り付けてあり、室内側把手は、フレームの室内枠部の室内側面に取り付けてあり、ラッチ錠は、フレームの室内枠部に取り付けてあり、伝達機構は、フレームの室内枠部の内部に設けてあり、前記室外側把手は、座と、把手本体とを有し、座は、一端部がパネルの室内側で、フレームの室内枠部の戸先側面に取り付けられ、他端部が室外側へ延出する平面視略L字形とされ、座の他端部に設けられた把手本体、または把手本体に設けられる操作材の操作が、座およびフレームの室内枠部の内部に設けられた伝達機構を介してラッチ錠に伝達されることを特徴とする扉である。
請求項4に記載の発明は、パネルの戸先側に取り付けたフレームと、室外側把手と、室内側把手と、両把手の操作をラッチ錠に伝達する伝達機構とを備え、フレームは、パネルの戸先側端面で且つ扉枠の縦枠の室外側に位置する戸先枠部と、パネルの室内側に位置する室内枠部とを有し、室外側把手は、フレームの戸先枠部の室外側面に取り付けてあり、室内側把手は、フレームの室内枠部の室内側面に取り付けてあり、ラッチ錠は、フレームの室内枠部に取り付けてあり、伝達機構は、フレームの室内枠部および戸先枠部の内部に設けてあることを特徴とする扉である。
請求項5に記載の発明は、略矩形板状のパネルと、このパネルの戸先側端部の室内側面と戸先側端面とに連続して設けられるフレームと、このフレームに設けられるラッチ錠と、フレームの戸先側端部の室外側面に設けられる把手と、フレーム内に設けられ、把手の操作によりラッチ錠のラッチボルトを後退可能とするリンク機構とを備えることを特徴とする扉である。
請求項6に記載の発明は、デッドボルトを有するシリンダー錠が、戸先側の扉枠または躯体に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の扉である。
請求項7に記載の発明は、前記フレームの室内側面に、ラッチ錠のラッチボルトを後退または傾斜面を反転させる室内側の把手が取り付けられるホルダーが設けられ、このホルダーにラッチ錠が収容され、ホルダーには、ラッチ錠のラッチボルトと同一高さ位置に前記デッドボルトの突入穴が形成されていることを特徴とする請求項6に記載の扉である。
さらに、請求項8に記載の発明は、パネルの室内側に設けられると共に、ラッチボルトを後退可能に収容する錠ケースを備え、パネルの戸先側に取り付けられたフレームは、パネルの戸先側の室内側面に設けられる室内枠部と、パネルの戸先側端面に設けられる戸先枠部とを有し、錠ケースは、フレームの室内枠部に取り付けられ、フレームの室内枠部および戸先枠部の内部に設けた伝達機構を介して室外側の把手の操作により、ラッチボルトが後退または後退可能状態へ切替えられることを特徴とする扉錠である。
したがって、扉錠とは、ラッチ錠の他に、そのラッチボルトを後退または後退可能状態へ切替える機構が含まれる。
請求項1に記載の発明によれば、室外側の把手がパネルではなく、フレームに保持されていることで、パネルの表面(室外側面)に把手を取り付けるための穴や切欠きが形成されない。これにより、パネルの表面全体に穴や切欠きのない扉とすることができ、意匠性のよい扉とすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、室外側の把手がパネルではなく、フレームに保持されていることで、パネルの表面(室外側面)に把手を取り付けるための穴や切欠きが形成されない。これにより、パネルの表面全体に穴や切欠きのない扉とすることができ、意匠性のよい扉とすることができる。また、室外側把手がパネルの室内枠部に取り付けられることで、パネルの戸先側端面にフレームを設ける必要がない。
請求項3に記載の発明によれば、室外側把手の座がパネルの室内側でフレームに取り付けられることで、座とフレームとの接続箇所が室外側から視認されることがなく、意匠性のよい扉とすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、室外側の把手がパネルではなく、フレームに保持されていることで、パネルの表面(室外側面)に把手を取り付けるための穴や切欠きが形成されない。これにより、パネルの表面全体に穴や切欠きのない扉とすることができ、意匠性のよい扉とすることができる。また、室内側把手およびラッチ錠がフレームの室内枠部に取り付けられていることでコンパクトな設計とすることができる。さらに、伝達機構がフレームの室内枠部および戸先枠部内に収容されていることで、外部から視認されることがない。
請求項5に記載の発明によれば、室外側の把手がパネルではなく、フレームに保持されていることで、パネルの表面(室外側面)に把手を取り付けるための穴や切欠きが形成されない。これにより、パネルの表面全体に穴や切欠きのない扉とすることができ、意匠性のよい扉とすることができる。また、把手の操作は、リンク機構により伝達されることで、簡易な構成とすることができる。
請求項6に記載の発明によれば、シリンダー錠がパネルではなく、扉枠または躯体に設けられる。これにより、パネルの室外側面にシリンダー錠を取り付けるための穴や切欠きを形成する必要がなく、意匠性のよい扉とすることができる。また、シリンダー錠が扉枠または躯体に設けられることで、扉枠と扉の間からバール等を差し込まれてシリンダー錠のデッドボルトが破壊され難くなり、防犯性に優れたものとなる。
請求項7に記載の発明によれば、フレームの室内側面に設けられたホルダー内にラッチ錠が設けられると共に、シリンダー錠のデッドボルトが突入する突入穴がラッチボルトと同一高さ位置に形成されていることで、ホルダーの上下寸法を小さくすることができる。
さらに、請求項8に記載の発明によれば、ラッチ錠やその操作用の把手がパネルの室外側に設けられないので、パネルの表面に穴や切欠きを形成する必要がない。
以下、本発明の扉および扉錠について、更に詳細に説明する。ここでは、本発明の扉および扉錠が玄関扉に適用される場合について説明する。なお、以下の説明においては、扉が閉鎖した状態において室内外方向を前後方向とする。また、扉が閉鎖した状態において扉の幅方向を左右方向とする。
図1から図5は、本発明の扉の実施例1を示す図であり、図1は躯体への取付状態を室外側から見た正面図、図2は扉をその戸先側から見た側面図であり一部を省略して示しており、図3は躯体への取付状態における平面視横断面図である。また、図4は戸先側部分の拡大横断面図であり、図5は図4の主要部を示す概略斜視図である。
本実施例の扉1は、開き戸形式とされ、室外側へ開く外開き扉とされる。
具体的には、本実施例の扉1は、壁を構成するコンクリート製の躯体に固定された略矩形枠状の扉枠291の一側端部に、ヒンジHを介して回動可能に取り付けられている(図1,図3)。
本実施例の扉1は、略矩形板状のパネル1Aと、このパネル1Aの室内側(裏面側)の外端辺部に沿って設けられる略矩形枠状のフレーム3と、前記パネル1Aの室外側(表面側)に設けられ、戸先側の前記フレーム3に保持される第1把手35と、前記パネル1Aの室内側に設けられ、戸先側の前記フレーム3に保持される第2把手43およびラッチ錠57とを主要部に備える。また、このラッチ錠57は、ラッチボルト61を有する。
本実施例のパネル1Aは、一枚の矩形状の板状体から構成される。パネル1Aは、たとえば、木材、ガラス、金属または石材などで形成される。
フレーム3は、図3および図4に示すように、断面略矩形状の筒体とされ、パネル1Aの室内側面に外周部に沿って設けられる。本実施例のフレーム3は、アルミニウムによる押出し型材とされる。フレーム3のうち、パネル1Aの吊元側に上下方向に沿って設けられる縦フレーム5に前記ヒンジHが設けられる。そして、上述したように、このヒンジHを介してパネル1Aが扉枠291に回動可能に取り付けられる。また、フレーム3には、弾性材よりなる緩衝材29が設けられている。つまり、緩衝材29は、パネル1Aの室内側面の外周部に沿って設けられており、扉1が閉鎖した状態において緩衝材29は扉枠291に当接する。
フレーム3のうち、パネル1Aの戸先側に上下方向に沿って設けられる縦フレーム7は、図3および図4に示すように、平面視において中空の略L字形に形成されている。
具体的には、この縦フレーム7は、パネル1Aの戸先側端部の室内側面に重ね合わされる扁平な略矩形筒状の室内枠部9と、この室内枠部9と連続してパネル1Aの戸先側端面1aと対向するコ字形状の戸先枠部11とを備え、室内枠部9と戸先枠部11とは傾斜面(21)にて連続している。
戸先側縦フレーム7の戸先枠部11は、その中央片13がパネル1Aの戸先側端面1aと平行に配置され、室外側片15がパネル1Aの室外側面と同一面に配置される。この室外側片15の先端部は、パネル1Aの戸先側端面1aに当接または近接している。
室内枠部9は、平面視において、パネル1Aの戸先側端部の室内側面に重ね合わされて設けられる第1板片17を有し、この第1板片17はパネル1Aの戸先側端面からさらに戸先側へ延出して前記戸先枠部11の室内側片19と連続して形成されている。
また、室内枠部9は、戸先枠部11の室内側片19の中途から室内側へ行くに従って吊元側へ傾斜して設けられる第2板片21と、この第2板片21の室内側端部から吊元側へ、第1板片17と平行に設けられる第3板片23と、この第3板片23の吊元側端部と前記第1板片17の吊元側端部とを連結する第4板片25とから構成される。
第2板片21には、上下方向に沿って開口部27が形成されている。この開口部27を介して、フレーム3内に緩衝材29がはめ込まれて固定される。本実施例の緩衝材29は、合成ゴムなどの弾性材で形成されており、平面視三角形状の長尺材とされる。
本実施例では、縦フレーム7の第2板片21と、この第2板片21の中途から吊元側へ延出する第5板片31と、第3板片23から室外側へ延出して第5板片31に直角に連結する第6板片33とに囲まれて構成される平面視略三角形状の溝に、緩衝材29がはめ込まれて設けられる。
緩衝材29が溝にはめ込まれた状態では、緩衝材29の一部が第2板片21の開口部27から露出している。扉1を閉めた状態において、この緩衝材29の露出部が扉枠291に接触し、閉扉時の緩衝と気密性保持の作用を有する。
なお、本実施例では、扉1が閉められた状態では、図3に示すように、戸先枠部11は扉枠291の戸先側縦枠293より室外側に位置し、室内枠部9の一部も戸先側縦枠293より室外側に位置している。
本実施例では、この戸先側の縦フレーム7の戸先枠部11に、室外側の第1把手35が設けられる。第1把手35は、側面視略コ字形とされ(図2)、その開放両端部が戸先枠部11の室外側片15に固定されて設けられる(図4)。具体的には、本実施例の第1把手35は、戸先枠部11の室外側片15に固定される座37と、この座37に設けられる把手本体41とから構成される。
座37は、中空の略直方体形であり、戸先枠部11の室外側片15に重ね合わされてネジ(不図示)により固定されている。座37の左右寸法は、室外側片15の左右寸法とほぼ同じ寸法とされる。
把手本体41は、略円筒形状とされ、その軸線が上下方向に沿うように配置されて、座37に固定されている。
室内側の第2把手43は、図4に示すように、戸先側の縦フレーム7の室内枠部9にホルダー45を介して設けられる。
ホルダー45は、中空の箱状とされ、正面視で台形状に形成されている(図1)。また、ホルダー45の室内側端面47の戸尻側部分は、略半円形状に室外側へ凹んで形成されている。本実施例では、このホルダー45が縦フレーム7の室内枠部9に上下に離間して二つ固定されている(図2)。その際、各ホルダー45,45は、縦フレーム7の第3板片23に固定されている(図4)。
本実施例の第2把手43は、その上下両端部が各ホルダー45,45にそれぞれ固定されている。具体的には、本実施例の第2把手43は、各ホルダー45,45に固定される二つの座49と、この座49に固定される把手本体53とから構成される。
座49は、中空の略直方体形とされ、ホルダー45の室内側端面47に重ね合わされて固定されている。また、上側の座49には、その室内側端部に左右に離間して室内側へ突出する一対の板状の支持片55,55が一体に設けられている。
把手本体53は、略円筒形状とされ、その軸線が上下方向に沿うように配置されて、各座49に固定されている。把手本体53が座49に固定される際、上側の座49の前記支持片55,55は把手本体53内に差し込まれている。
ところで、本実施例では、上側のホルダー45内にラッチ錠57の錠ケース59が設けられる。ラッチ錠57のラッチボルト61は、ホルダー45の戸先側端面から突出可能とされ、ラッチボルト61が扉枠291の戸先側縦枠293に設けられた受部材295に突入することで、扉1の閉鎖状態が維持される。
図6は、ラッチ錠を室外側から見た正面図であり、断面にして示している。また、図7は、ラッチ錠の平面視横断面図である。さらに、図8は、ラッチボルト61とロッキングピース79との係合状態を示す図である。ラッチ錠57は、箱状の錠ケース59内に、ラッチボルト61が進退可能に設けられている。
ラッチ錠57は、特に限定しないが、本実施例では、従来公知のいわゆる反転式のラッチボルト61を用いている。図7および図8に示すように、ラッチボルト61は、平面視略菱形とされ、錠ケース59から三角形状に突出して、戸先側縦枠293に取り付けられた受部材(ストライキ)295に突入する。ラッチボルト61が受部材295に突入した状態では、閉扉方向の面が室内側へ行くに従って吊元側へ傾斜する傾斜面61aとされ、開扉方向の面が左右方向に沿う係合面61bとされる。
また、ラッチボルト61は、その右端部の上下に対称的に突出部63,63が一体形成されており、この突出部63,63に左右方向に係合溝65が上下両面にそれぞれ形成されている。さらに、ラッチボルト61の右端部中央には、傾斜した嵌合凹部69が形成されており、ラッチバネ67の一端部がはめ込まれる。
一方、錠ケース59の前板71及びフロント板73には、ラッチボルト61の出入口75が形成されている。そして、この出入口75を臨むように、出入口75から錠ケース59内の右側には断面コ字状のバネ受77が設けられ、このバネ受77とラッチボルト61の嵌合凹部69間にはラッチバネ67が設けられている。これにより、このラッチバネ67の付勢力によって前記ラッチボルト61の左端部は、図6および図7に示すように、常時、錠ケース59の出入口75から出没可能に突出している。
錠ケース59内には、ラッチボルト61が受部材295に突入した扉1の閉鎖状態において、ラッチボルト61の反転を阻止するための上下一対のロッキングピース(操作部材)79,79が、ラッチボルト61を挟んだ状態で設けられている。各ロッキングピース79,79は、その略中央部が、錠ケース59の側板59a間に枢軸81,81で揺動自在にそれぞれ枢支されている。さらに、各ロッキングピース79,79の左端部には、係合片83,83が対向するように突出して形成されている。また、枢軸81,81には、つる巻きバネ85がそれぞれ設けられており、係合片83,83がラッチボルト61の係合溝65,65に常時係合するようにロッキングピース79,79を付勢している。この係合状態時にはラッチボルト61は反転が阻止される。
また、各ロッキングピース79,79の略中央部には、連結片87,87が互いに対向するように突出して形成されており、両連結片87,87同士はピン89で回転可能に枢支されている。
各ロッキングピース79,79の右端部には右側へ延出して係合部91がそれぞれ形成されており、この係合部91は後述するリンク機構のリンク材115,149によって上下動する縦向き把手用のスライダー93(第1スライダー95、第2スライダー97)の一部に当接している。
本実施例では、第1スライダー95を下動させることで、これに連動して第2スライダーも上動してロッキングピース79,79を揺動させ、また、第2スライダーを上動させることで、これに連動して第1スライダーも下動してロッキングピース79,79を揺動させるよう構成されている。つまり、一方のロッキングピース79を、その係合片83が、ラッチボルト61の係合溝65との係合を解除する方向に揺動することにより、これに連動して他方のロッキングピース79も連動して揺動し、その係合片83もラッチボルト61の他方の係合溝65から離脱される。
本実施例において、扉1を閉鎖状態から開けるためには、受部材295に突入したラッチボルト61を反転させる必要がある。このため、錠ケース59内の第1スライダー95を下方または第2スライダー97を上方へ移動させてロッキングピース79とラッチボルト61との係合を解除させる必要がある。本実施例では、第1把手35または第2把手43の操作により、その解除が可能とされる。具体的には、第1把手35および第2把手43に設けられる各操作材101,143を操作することで、リンク機構(伝達機構)を介してスライダー93を移動させることができる。
以下、図2、図4、図5、および図9を参照しながら、操作材101,143およびリンク機構について説明する。まず、室外側の第1把手35の操作材101について説明する。
第1把手35の把手本体41には、室内側周壁に上下方向に沿って細長い開口部99が、上側の座37より下方に形成されており、この開口部99に操作材101が設けられる。
操作材101は、断面略T字形の細長い板材とされる。具体的には、操作材101は、把手本体41の内部に収容され、前記開口部99より幅広な湾曲した板状の取付部103と、この取付部103の幅方向中央部から把手本体41の前記開口部99を介して把手本体41から外方へ突出するボタン部105とから構成される。
また、図9に示すように、操作材101の下端部には、下方へ延出する細長い板状の支持部107が一体に設けられており、把手本体41内に配置されている。この支持部107の下端部は、把手本体41の下端部に設けられた台109に差し込まれ、左右方向に沿って軸111が回転可能に差し込まれている。これにより、操作材101は、前記軸111まわりに把手本体41に対して前後方向に揺動可能に把手本体41に保持されている。
図5に示すように、第1把手35側のリンク機構は、操作材101のボタン部105の押し込み操作により第1軸123まわりに揺動する第1リンク材113と、この第1リンク材113に一端部が連結されると共に、他端部が錠ケース59に差し込まれる第2リンク材115とから構成される。
第1リンク材113は、略L字形の板状とされ、把手本体41内部に上下方向に沿って配置される一片117と、この一片117の上端部から室内側へ延出する他片119とからなる。第1リンク材113の一片117の下端部は室内側へ半円形状に膨出して膨出部121が形成されている。また、第1リンク材113の他片119の先端部中央は、基端側(室外側)へU字状に凹んで凹部135が形成されている。
図5および図9に示すように、扉1が閉鎖した状態において、第1リンク材113の一片117は、上下方向に沿って配置されており、その下端部の膨出部121は、操作材101の取付部103に当接している。そして、第1リンク材113は、その角部に左右方向に沿って第1軸123が回転可能に差し込まれている。これにより、第1リンク材113は、この第1軸123まわりに揺動可能とされる。なお、前記軸123の両端部は、把手本体41内に固定されたケース125に保持されている。また、第1リンク材113は、操作材101が操作されていない状態では、不図示のバネなどによりその一片117が上下方向に沿うように姿勢が保たれる。
扉1の閉鎖状態において、第1リンク材113の他片119は、ほぼ水平な状態で座37の内部に配置されており、その先端部は、縦フレーム7の戸先枠部11内に差し込まれている。具体的には、第1リンク材113の他片119の先端部は、戸先枠部11の室外側片15に形成された開口部を介して室外側片15と室内側片19との間に差し込まれている。
この第1リンク材113の他片119の先端部に、第2リンク材115が連結される。第2リンク材115は、金属製の矩形板材を屈曲して形成されてなる。具体的には、第2リンク材115は、縦フレーム7の戸先枠部11内に前端部が差し込まれて前後方向に沿って設けられる第1片127と、この第1片127の後端部から右側へ直角に屈曲されて左右方向に沿って設けられる第2片129と、この第2片129の右端部から室内側へ直角に屈曲されて設けられる第3片131とから構成される。
第2リンク材115の第1片127は、縦フレーム7の戸先枠部11内に差し込まれて、第1リンク材113の他片119と隣接して平行に配置される。そして、第1リンク材113の他片119と第2リンク材115の第1片127とを架け渡すように、段付き円柱状のピン133が左右方向に沿って差し込まれている。
ピン133は、その大径部が第1リンク材113の他片119の凹部135に差し込まれ、その小径部が第2リンク材115の第1片127の前端部に固定されている。これにより、第1リンク材113と第2リンク材115とが回転可能に連結される。
第2リンク材115の第2片129は、縦フレーム7の室内枠部9内に左右方向に沿って配置される。また、第2リンク材115の第3片131は、縦フレーム7の第3板片23を介してホルダー45内の錠ケース59に差し込まれ、その先端部は、ラッチ錠57の第1スライダー95と第2スライダー97間に配置されている。なお、第3片131の先端部は、若干幅細に形成されている。
第2リンク材115の第3片131には、左右方向に沿って第2軸137が回転可能に差し込まれており、第2リンク材115は、この第2軸137まわりに揺動可能とされる。この第2軸137は、縦フレーム7の第3板片23に固定された室内側へ開口するケース139にその両端部が保持されており、第2リンク材115の第3片131は、ケース139を介して錠ケース59内に差し込まれている。
次に、室内側の第2把手の操作材について説明する。
第2把手43は、その室内側周壁に、上下方向に沿って細長い開口部141が形成されており、この開口部141に操作材143が設けられる。
第2把手43側の操作材143は、前記第1把手35の操作材101と同様であり、把手本体53の内部に収容される取付部145と、この取付部145から前記開口部141を介して外方へ突出するボタン部147とから構成される。また、操作材143には、前記第1把手35の操作材101と同様に、下方へ延出して細長い板状の支持部(不図示)が一体に設けられており、この支持部の下端部には、左右方向に沿って軸が回転可能に差し込まれている。これにより、操作材101は、把手本体53に対して前記軸まわりに前後方向に揺動可能に把手本体53に保持される。
第2把手43側のリンク機構は、略L字形板状の第3リンク材149から構成される。この第3リンク材149は、把手本体53の内部に上下方向に沿って配置される一片151と、この一片151の下端部から室外側へ延出する他片153とからなる。第3リンク材149の一片151の上端部は、室内側へ半円形状に膨出して膨出部155が形成されている。
扉1が閉鎖した状態では、第3リンク材149の一片151は、上下方向に沿って配置されており、その上端部の膨出部155は、操作材143の取付部145に当接している。
そして、第3リンク材149は、その角部に左右方向に沿って軸157が回転可能に差し込まれている。これにより、第3リンク材149は、この軸157まわりに揺動可能とされる。なお、前記軸157の両端部は、前記座49の支持片55,55間に保持されている。また、第3リンク材149は、操作材143が操作されていない状態では、不図示のバネなどによりその一片151が上下方向に沿うように姿勢が保たれる。
第3リンク材149の他片153は、座49およびホルダー45を介して錠ケース59に差し込まれ、その先端部は、ラッチ錠57の第1スライダー95と第2スライダー97間に配置されている。なお、室外側の第2リンク材115の第3片131と、室内側の第3リンク材149の他片153とは、左右に離間してそれぞれ各スライダー95,97間に差し込まれている。
次に、扉1を閉鎖状態から開ける方法について説明する。
室外側から扉1を開ける場合には、第1把手35の把手本体41を把持して、操作材101のボタン部105を把手本体41に対して室外側へ押し込めばよい。
このボタン部105の押込み操作により、操作材101が前記軸111まわりに回動し、その取付部103が第1リンク材113の一片117を室外側へ押し込み、第1リンク材113は第1軸123まわりに回動して、第1リンク材113の他片119が下方へ移動する。
第1リンク材113の他片119が下方へ移動することで、第1リンク材113の他片119とピン133により連結された第2リンク材115の第1片127も下方へ移動して、第2リンク材115は第2軸137まわりに回動する。
これにより、第2リンク材115の第3片131の先端部が上方へ移動して、ラッチ錠57の第2スライダー97を上方へ移動させる。第2スライダー97が上方へ移動することで各ロッキングピース79,79も揺動して、ラッチボルト61との係合が解除される。
そして、この係合が解除された状態において、ボタン部105を押し込んだまま第1把手35を外側へ引くことで、図4の状態から図10に示すように、ラッチボルト61の先端部が受部材295に当接してラッチボルト61は反転する。さらに、パネル1Aを外側へ開けることで、ラッチボルト61は、受部材295に当接する傾斜の作用により吊元側へラッチバネ67の付勢力に対抗して錠ケース59内に押し込まれ、扉1を開けることができる。
次に、室内側から扉1を開ける場合には、第2把手43の把手本体53を把持して、操作材143のボタン部147を室外側へ押し込めばよい。このボタン部147の押込み操作により、操作材143は、軸まわりに回転して、その取付部145が第3リンク材149の一片151を室外側へ押し込む。
これにより、第3リンク材149は軸157まわりに回動し、第3リンク材149の他片153は下方へ移動して、ラッチ錠57の第1スライダー95を下方へ移動させて、ロッキングピース79とラッチボルト61の係合が解除される。そして、係合が解除された状態において、ボタン部147を押し込んだまま、第2把手43を室外側へ押すことで、室外側からの方法と同様に、扉1を開けることができる。
このように、本実施例の扉1は、各把手35,43に設けられた操作材101,143のボタン部105,147を押し込み、把手35,43を引き操作または押し操作することで開閉することができる。
ところで、本実施例では、扉枠291の戸先側縦枠293にシリンダー錠159が設けられている。そして、シリンダー錠159のデッドボルト161は、上側のホルダー45に設けられた凹部163に突入可能とされる。本実施例では、ホルダー45の戸先側端面に、錠ケース59より室内側にデッドボルト161が突入可能な凹部163が左側へ開口して形成されている。
本実施例では、ラッチ錠57のラッチボルト61とシリンダー錠159のデッドボルト161とは、上下方向の高さ位置が同じとされ、前後に離間して配置される。これにより、ホルダー45の高さ寸法(上下寸法)を長くする必要がなく、ホルダー45をコンパクトな設計とすることができ意匠性に優れる。
本実施例では、室外側の第1把手35がパネル1Aの室外側面ではなく、フレーム3に設けられている。これにより、パネル1Aの室外側面には、把手を取り付けるための穴や切欠きが形成されず、見栄えがよく意匠性に優れた製品とすることが可能となりデザイン性の向上を図ることができる。
図11から図13は、本発明の扉の実施例2を示す図であり、図11は扉をその戸先側から見た側面図であり一部を省略して、また一部を断面にして示しており、図12は戸先側部分の拡大横断面図であり、図13は図12の主要部を示す概略斜視図である。
本実施例2の扉1は、基本的には、前記実施例1の扉1と同様の構成である。よって、以下においては、両者の異なる部分を中心に説明し、対応する箇所には同一の符号を付して説明する。
本実施例の扉1は、実施例1と同様に、略矩形板状のパネル1Aと、このパネル1Aの室内側(裏面側)の外端辺部に沿って設けられる略矩形枠状のフレーム3と、前記パネル1Aの室外側面(表面)に設けられ、戸先側の前記フレーム3に保持される第1把手201と、前記パネル1Aの戸先側の室内側面に設けられ、戸先側の前記フレーム3に保持される第2把手249およびラッチ錠57とを主要部に備える。
本実施例2のパネル1A、フレーム3およびラッチ錠57は、前記実施例1と同様の構成とされる。また、本実施例2においても、前記実施例1と同様に、扉枠291の戸先側縦枠293にシリンダー錠159が設けられている。
前記実施例1では、各把手35,43の把手本体41,53に設けられた操作材101,143を操作することで、リンク機構を介してラッチ錠57のスライダー93を移動させた。これに対して、本実施例2では、各把手201,249の把手本体207,255自体を操作することでリンク機構を介してラッチ錠57のスライダー93を移動させる。
室外側の第1把手201は、戸先側の縦フレーム7の戸先枠部11に設けられる。具体的には、本実施例の第1把手201は、戸先枠部11の室外側片15に上下に離間して固定される二つの座203,205と、この座203,205同士を架け渡すように設けられる把手本体207とから構成される。
座203,205は、中空の略直方体形であり、戸先枠部11の室外側片15に重ね合わされてネジSにより固定されている。
把手本体207は、略円筒形状とされ、その下端部には、室内側へ突出する柱状の取付部209が一体的に設けられている。
また、把手本体207の上端部には、室内側へ突出する柱状の連結部211が一体的に設けられている。この連結部211の先端部中央には、上下方向に沿って溝213が形成されている。
図11に示すように、把手本体207の取付部209は、下側の座205に差し込まれ、左右方向に沿って軸215が回転可能に差し込まれる。また、軸215の両端部は、座205に保持される。これにより、把手本体207は、前記軸215まわりに前後方向に揺動可能に座205に保持される。
把手本体207の連結部211は、上側の座203に差し込まれてリンク機構に接続される。第1把手201側のリンク機構は、把手本体207の操作により第1軸227まわりに揺動する第1リンク材217と、この第1リンク材217に一端部が連結されると共に、他端部が錠ケース59内に差し込まれる第2リンク材219とから構成される。
第1リンク材217は、略L字形の板状とされ、座203内部に上下方向に沿って配置される一片221と、この一片221の上端部から室内側へ延出する他片223とからなる。第1リンク材217の他片223の先端部中央は、基端側(室外側)へU字状に凹んで凹部237が形成されている。
第1リンク材217は、その一片221の下端部が、把手本体207の連結部211の溝213に差し込まれ、左右方向に沿ってピン225が差し込まれ、連結部211に回転可能に連結されている。また、第1リンク材217は、その角部に座203内部に設けられる第1軸227が左右方向に沿って回転可能に差し込まれる。これにより、第1リンク材217は、この第1軸227まわりに揺動可能とされる。なお、第1リンク材217は、把手本体207が操作されていない状態では、不図示のバネなどによりその一片221が上下方向に沿うように姿勢が保たれる。
扉1が閉鎖した状態では、第1リンク材217の他片223は、ほぼ水平な状態で配置されており、その先端部は、縦フレーム7の戸先枠部11内に差し込まれている。具体的には、第1リンク材217の他片223の先端部は、戸先枠部11の室外側片15と室内側片19との間に差し込まれている。
この第1リンク材217の他片223の先端部に、第2リンク材219が接続される。第2リンク材219は、金属製の矩形板材を屈曲して形成されている。具体的には、第2リンク材219は、縦フレーム7の戸先枠部11に前端部が差し込まれて前後方向に沿って設けられる第1片229と、この第1片229の後端部から右側へ直角に屈曲されて左右方向に沿って設けられる第2片231と、この第2片231の右端部から室内側へ直角に屈曲されて設けられる第3片233とから構成される。
第2リンク材219の第1片229は、縦フレーム7の戸先枠部11内に差し込まれて、第1リンク材217の他片223と隣接して平行に配置される。そして、第1リンク材217の他片223と第2リンク材219の第1片229とを架け渡すにように、段付き円柱状のピン235が左右方向に沿って差し込まれる。
ピン235は、その大径部が第1リンク材217の他片223の凹部237に差し込まれ、その小径部が第2リンク材219の第1片229の前端部に固定されている。これにより、第1リンク材217と第2リンク材219とが回転可能に連結される。
第2リンク材219の第2片231は、縦フレーム7の室内枠部9内に左右方向に沿って配置される。また、第2リンク材219の第3片233は、縦フレーム7の第3板片23を介して後述するホルダー243内の錠ケース59に差し込まれ、その先端部は、ラッチ錠57の第1スライダー95と第2スライダー97間に配置されている。なお、第3片233の先端部は、若干幅細に形成されている。
第2リンク材219の第3片233には、左右方向に沿って第2軸239が回転可能に差し込まれており、第2リンク材219は、この第2軸239まわりに揺動可能とされる。この第2軸239は、縦フレーム7の第3板片23に固定された室内側へ開口するケース241にその両端部が保持されており、第2リンク材219の第3片233は、ケース241を介して錠ケース59に差し込まれている。
室内側に設けられる第2把手249は、戸先側の縦フレーム7の室内枠部9にホルダー243を介して設けられる。ホルダー243は、中空の箱状とされ、正面視で台形状に形成されている。ホルダー243の室内側端面は、吊元側へ行くに従って室外側へ傾斜している。また、ホルダー243の室内側端面は、そ中央部から吊元側部分が、室外側へ略矩形状に凹んで形成されている。この凹部245の底面には、室内側へ開口するコ字形の取付具247が固定されている。
本実施例では、取付具247が設けられたホルダー243が縦フレーム7の室内枠部9に上下に離間して二つ固定されている。具体的には、各ホルダー243,243は、室内枠部9の第3板片23にネジにより固定されている。また、上側のホルダー243内には、ラッチ錠57の錠ケース59が設けられる。ラッチ錠57のラッチボルト61は、ホルダー243の戸先側端面から突出可能とされ、受部材295に突入することで扉1の閉鎖状態が維持される。さらに、上側のホルダー243には、その戸先側端面に錠ケース59より室内側に、デッドボルト161が突入可能な凹部244が左側へ開口して形成されている。なお、前記実施例1と同様に、ラッチ錠57のラッチボルト61とシリンダー錠159のデッドボルト161とは、上下方向の高さ位置が同じとされ、前後に離間して配置されている。
本実施例の第2把手249は、各ホルダー243,243に設けられる二つの座251,251と、この各座251に固定される把手本体255とから構成される。
座251は、略L字形とされ、一端部がホルダー243に回転可能に保持されて左右方向に沿って設けられる一片257と、この一片257の他端部から室内側へ延出する他片259とから構成される。座251の一片257の一端部は、その上下方向中央部は薄肉に形成されて段付部257aが形成されている。また、上側の座251の一片257には、その左右方向中央部に、室外側へ開口する略矩形状の凹部261が形成されている。この凹部261の底面中央部には、室外側へ突出する突部261aが上下方向に沿って形成されている。
座251は、その一片257の段付部257aが、ホルダー243に固定された取付具247の開放両端片間に差し込まれ、上下方向に沿って軸263が差し込まれる。これにより、座251は、ホルダー243に対して前後方向に回転可能に保持される。
把手本体255は、略円筒形状とされ、その軸線が上下方向に沿うように配置されて、各座251,251の他片259の先端部に固定されている。
第2把手249側のリンク機構は、略L字形板状の第3リンク材265から構成される。
この第3リンク材265は、上側のホルダー243の内部に上下方向に沿って配置される一片267と、この一片267の下端部から室外側へ延出する他片269とからなる。また、一片267の上端部には、右側へ直角に若干延出して延出片271が一体に形成されている。
第3リンク材265は、その角部に軸273が左右方向に沿って回転可能に差し込まれている。この軸273は、その両端部がホルダー243に保持されている。これにより、第3リンク材265は、この軸273まわりに揺動可能とされる。また、第3リンク材265がホルダー243に保持された状態では、第3リンク材265の延出片271は、ホルダー243の室内側端面から室内側へ突出して座251の凹部261内に配置されて突部261aに当接している。
第3リンク材265の他片269は、錠ケース59内に差し込まれ、その先端部は、ラッチ錠57の第1スライダー95と第2スライダー97間に差し込まれている。なお、室外側の第2リンク材219の第3片233と、室内側の第3リンク材265の他片269とは、左右に離間してそれぞれ第1スライダー95と第2スライダー97間に差し込まれている。
次に、本実施例2の扉1を閉鎖状態から開ける方法について説明する。
室外側から扉1を開ける場合には、第1把手201の把手本体207を把持して、室外側へ引けばよい。把手本体207を室外側へ引くことで、把手本体207は、その下端部の軸215まわりに回動し、把手本体207に設けられた連結部211も室外側へ移動する。連結部211が室外側へ移動することで、連結部211に連結された第1リンク材217の一片221が室外側へ移動し、第1リンク材217は第1軸227まわりに回動する。これにより、第1リンク材217の他片223は下方へ移動する。
第1リンク材217の他片223が下方へ移動することで、第1リンク材217の他片223とピン235により連結された第2リンク材219の第1片229も下方へ移動して、第2リンク材219は第2軸239まわりに回動する。
これにより、第2リンク材219の第3片233の先端部が上方へ移動し、これに伴いラッチ錠57の第2スライダー97が上方へ移動する。第2スライダー97が上方へ移動することで各ロッキングピース79,79が揺動して、ラッチボルト61との係合が解除される。
そして、この係合が解除された状態において、そのまま第1把手201を外側へ引くことで、実施例1と同様に、ラッチボルト61の先端部が受部材295に当接してラッチボルト61は反転し、扉1を開けることができる。
次に、室内側から扉1を開ける場合には、第2把手249の把手本体255を把持して、把手本体255を室外側へ押し込めばよい。この把手本体255の押込み操作により、把手本体255に固定された座251がホルダー243に対して軸263まわりに回転して、座251に当接して設けられた第3リンク材265の延出片271および一片267が室外側へ押し込まれる。
これにより、第3リンク材265は軸273まわりに回動し、第3リンク材265の他片269は下方へ移動して、ラッチ錠57の第1スライダー95を下方へ移動させ、ロッキングピース79とラッチボルト61の係合が解除される。そして、さらに第2把手249を室外側へ押すことで、室外側からの方法と同様に、扉1を開けることができる。
本実施例の扉は、前記各実施例と同様に、開き戸形式とされ、室外側へ開く外開き扉とされる。本実施例の扉は、基本的には前記各実施例の扉と同様の構成であり、以下においては、異なる部分を中心に説明し、対応する箇所には同一の符号を付して説明する。
図14は、本発明の扉の実施例3を示す図であり、躯体への取付状態を室外側から見た正面図である。また、図15は、図14の扉をその戸先側から見た側面図であり、図16は、図14の扉の戸先側部分の拡大横断面図である。図17は、座327を示す斜視図である。
さらに、図18は、図16の主要部を示す概略斜視図であり、図19は、図16の主要部を示す扉の吊元側から見た縦断面図である。
本実施例の扉1は、略矩形板状のパネル1Aと、このパネル1Aの室内側(裏面側)の外端辺部に沿って設けられる略矩形枠状のフレーム3と、戸先側の前記フレーム3に保持される第1把手301および第2把手303と、ラッチ錠57とを主要部に備える。
本実施例では、前記各実施例と同様に、パネル1Aの吊元側に上下方向に沿って設けられる縦フレーム5に設けられたヒンジHを介してパネル1Aが扉枠291に回動可能に取り付けられている。
フレーム3のうち、パネル1Aの戸先側に上下方向に沿って設けられる縦フレーム7は、図16に示すように、パネル1Aの戸先側端部の室内側面に重ね合わされる室内枠部9と、パネル1Aの戸先側端面1aと対向するコ字形状の戸先枠部11とを備える。
戸先側縦フレーム7の戸先枠部11は、その中央片13がパネル1Aの戸先側端面1aと平行に配置され、室外側片15がパネル1Aの室外側面と同一面に配置される。この室外側片15の先端部は、パネル1Aの戸先側端面1aに当接している。本実施例の戸先枠部11の室外側片15は、前記各実施例と比較してその左右方向の寸法が小さく形成されており、たとえば左右方向の寸法は、約5mmとされる。
本実施例の室内枠部9は、パネル1Aの戸先側端部の室内側面に重ね合わされて設けられる第一室内枠部305と、この第一室内枠部305の室内側に隣接して設けられる第二室内枠部307と、第二室内枠部307に設けられる第三室内枠部309とを有する。
第一室内枠部305は、断面矩形状の筒体形状とされる。また、第二室内枠部307は、第一室内枠部305より左右寸法が小さい断面矩形状の筒体形状とされ、薄い板材311を介して第一室内枠部305に重ね合わされて固定されている。
第一室内枠部305および第二室内枠部307の各戸先側端面305a,307aは、ほぼ面一に配置されていると共に、パネル1Aの戸先側端面1aより吊元側へ配置されている。本実施例では、第一室内枠部305および第二室内枠部307の戸先側端面305a,307aに側板313が重ね合わされて固定されている。また、本実施例では、第一室内枠部305の室外側片315がパネル1Aの戸先側端面1aからさらに戸先側へ延出して戸先枠部11の室内側片317と連続して形成されている。
第三室内枠部309は、断面略L字形とされ、その一片319が第二室内枠部307の吊元側片307bに当接して固定されており、他片321は第二室内枠部307の室内側片307cとほぼ面一に配置されている。そして、第二室内枠部307および第三室内枠部309には、扉1の裏板323が重ね合わされて固定されている。
本実施例では、扉枠291の戸先側縦枠293に緩衝材325が設けられており、図16に示すように、扉1が閉められた状態で扉1の第二室内枠部307の角部が緩衝材325に当接する。また、本実施例では、図16に示すように、扉1が閉められた状態で室内枠部9の一部が、扉枠291の戸先側縦枠293より室外側に位置している。
ラッチ錠57は、第二室内枠部307の内部を通されるように設けられており、ラッチボルト61が室内枠部9の戸先側端面から出没可能に設けられている。
室外側の第1把手301は、戸先側の縦フレーム7の室内枠部9に設けられる。本実施例の第1把手301は、室内枠部9の戸先側面に上下に離間して固定される二つの座327,327と、この座327,327同士を架け渡すように設けられる把手本体329とを備える。
座327は、中空の平面視略L字形とされ、その一端部が室内枠部9に取り付けられ、他端部が室外側へ延出している。具体的には、座327は、パネル1Aの裏面に沿って配置される直方体形状の一片331と、この一片331の戸先側端部から一片331に対して直角に室外側へ延出する直方体形状の他片333とを有する。座327の他片333は、戸先枠部11の中央片13に沿ってパネル1Aの表面から室外側へ延出している。本実施例では、座327の一片331に右側へ突出して矩形状の差込部335が一体に形成されており、この差込部335が第一室内枠部305の戸先側端面305aから差し込まれて座327が室内枠部9に固定されている。
把手本体329は、細長い筒体とされ、その軸線が上下方向に沿うように配置されて、座327,327同士を架け渡すように設けられる。把手本体329の上下端部には、室内側へ突出する柱状の取付部337が一体に設けられている。各取付部337の先端部中央には、上下方向に沿って溝339が形成されている。
把手本体329内には、細長い矩形板状の連動杆341が上下動可能に収容されている。この連動杆341の上下端部には、矩形板状の揺動部材343がピン345により連動杆341に回動可能に保持されている。本実施例では、連動杆341は、取付部337,337間に配置されており、揺動部材343の先端部は、把手本体329から室内側へ突出している。
把手本体329は、座327の他片333間を架け渡すように配置され、取付部337が各座327に差し込まれてリンク機構(伝達機構)に接続される。
取付部337が接続されるリンク機構は、第一軸347まわりに揺動する第一リンク材349と、第二軸351まわりに揺動する第二リンク材353とを有する。具体的には、取付部337が接続されるリンク機構は、把手本体329の引き操作により第一軸347まわりに回転して先端部が上方へ移動する第一リンク材349と、この第一リンク材349の先端部の上方への移動により第二軸351まわりに回転して左端部が上方へ移動すると共に、右端部が下方へ移動する第二リンク材353とを有する。なお、第二リンク材353の右端部の貫通穴369に、室内側の第2把手303に接続される伝達材391の先端部391aが挿入されて、第二リンク材353に伝達材391が連結される。
第一リンク材349は、略長方形板状の一片355と、この一片355の長手方向中途から延出する他片357とを有する略T字形の板状体とされる。
第一リンク材349は、座327の他片333内に配置されており、第一リンク材349の一片355は、揺動部材343の先端部と重ね合わされて連結されている。本実施例では、揺動部材343の中間部に矩形状の貫通穴343aが形成されており、この貫通穴343aに第一リンク材349に形成された矩形板状の突部359がはめ込まれて連結されている。
第一リンク材349には、座327に保持された第一軸347が左右方向にはめ込まれ、この第一軸347は揺動部材343の先端部にもはめ込まれている。第一リンク材349の突部359が、揺動部材343の貫通穴343aにはめ込まれて連結されていることで、第一軸347まわりに第一リンク材349が回動すると、それに伴い揺動部材343も回動する。
また、第一リンク材349の他片357は、その先端部が取付部337の溝339に差し込まれ、左右方向に沿ってはめ込まれるピン361により取付部337に回転可能に連結されている。
第一軸347には、ねじりバネ363が挿通されており、ねじりバネ363の一端部が、ピン361に当接し、他端部が、座327内に立設された柱365に当接して、取付部337を室内側へ押圧している。これにより、把手本体329が操作されていない状態では、把手本体329は、座327の他片333に当接するように、つまり室内側へ付勢された状態が保たれている。
第二リンク材353は、矩形状の板体とされ、座327の一片331内に収容されている。第二リンク材353の左側端部の上端部には、左側へ突出して突部367が形成されている。第二リンク材353の右端部は、幅広に形成されており、矩形状の貫通穴369が形成されている。なお、図示例では、第二リンク材353は、その中途が段付きに屈曲されている。
第二リンク材353は、前後方向に沿って差し込まれる第二軸351により座327に回転可能に保持される。本実施例では、第二リンク材353は、図17に示すように、座327の一片331を構成する保持部材371に回転可能に保持されている。
保持部材371は、中空の直方体形状とされ、その右端部には、上下に延出して板状の留片373が形成されている。保持部材371は、座327の一片331の室外側面に形成された凹部375にはめ込まれて、留片373からネジがねじ込まれて座327の一片331に固定されている。
第二リンク材353は、図16および図18に示すように、保持部材371内に差し込まれており、左右両端部が保持部材371から外方へ突出している。そして、第二リンク材353は、保持部材371に保持された第二軸351が前後方向に沿って差し込まれて、第二軸351まわりに回動可能に保持部材371に保持されている。また、第二軸351には、ねじりバネ377が挿通されており、その一端部が保持部材371の内面に当接されており、他端部が第二リンク材353に形成された穴にはめ込まれている。これにより、把手本体329が操作されていない状態において、第二リンク材353は水平に保たれるようねじりバネ377により付勢されている。
把手本体329を操作していない状態では、第二リンク材353の突部367の直下に、第一リンク材349の一片355の先端部が配置されている。
室内側に設けられる第2把手303は、戸先側の縦フレーム7の室内枠部9に設けられる。本実施例の第2把手303は、縦フレーム7に固定される座381と、この座381に揺動可能に設けられる押部材383と、この押部材383に固定される把手本体385とを備える。
座381は、室内側へ開口した上下方向に細長い箱形状とされる。座381の上下端部には、室内側へ開口する矩形筒状の支持部材387が固定されている。座381は、第三室内枠部309に扉1の裏板323を介して固定されている。なお、座381には、左右に離間して室外側へ突出するガイドピン389,389が設けられており、ラッチ錠57の錠ケース59に挿通されている。
本実施例では、支持部材387に室内側の伝達機構が接続される。室内側の伝達機構は、伝達材391から構成される。伝達材391は、細長い板体とされ、その基端部393は、略コ字形に折り曲げられている。また、図18および図19に示すように、伝達材391の基端部393は、室内側へ行くに従って上方へ傾斜する傾斜面に形成されている。
伝達材391は、支持部材387に保持された第三軸395が左右方向に沿ってはめ込まれて、支持部材387に回動可能に保持されている。第三軸395にはねじりバネ396が挿通されており、ねじりバネ396は、第2把手303が操作されていない状態では、伝達材391が略水平となるように付勢している。
支持部材387に設けられた伝達材391は、座381の底面を介して錠ケース59に差し込まれ、前記錠ケース59内の第1スライダー95と第2スライダー97間を通されており、さらに錠ケース59を貫通して、その先端部391aが第二リンク材353の貫通穴369にはめ込まれている。
押部材383は、板状体とされ、その上下端部には連結部397が設けられている。連結部397は、上下に離間して室外側へ突出する一対の板片399,399を有する。押部材383は、その連結部397が座381の支持部材387にはめ込まれ、上下方向に沿ってはめ込まれるピン401により回動可能に座381に取り付けられる。このピン401には、ねじりバネ403が挿通されており、押部材383をピン401まわりに室内側へ付勢している。
また、押部材383の連結部397には、上下方向に沿って作動ピン405がはめ込まれており、作動ピン405は、支持部材387に形成された長穴407に通されている。作動ピン405は、伝達材391の基端部393に第三軸395より上方位置で当接している。
把手本体385は、若干湾曲した矩形状の板体であり、室内側へ突出する矩形状の突出部409が上下に離間して設けられている。把手本体385は、その突出部409を押部材383に形成された穴にはめ込まれて、ネジにより押部材383に固定されている。
なお、第2把手303は、第1把手301より上下寸法が短く、第1把手301の下側の座327に設けられたリンク機構および第2把手303の下側の伝達機構は、それぞれ室内枠部9に差し込まれた状態となっている。
次に、本実施例3の扉1を閉鎖状態から開ける方法について説明する。室外側から扉1を開ける場合には、第1把手301の把手本体329を把持して、室外側へ引けばよい。把手本体329を室外側へ引くことで、把手本体329に設けられた取付部337も室外側へ移動し、取付部337にピン361で連結された第一リンク材349が第一軸347まわりに回動する。これにより、第一リンク材349の一片355の先端部が上方へ移動して第二リンク材353の突部367に当接して押圧し、第二リンク材353を第二軸351まわりに回転させる。この際、揺動部材343も第一リンク材349と共に回動し、連動杆341は下方へ移動する。
第二リンク材353は、第二軸351まわりに回転して、その右端部が下方へ移動し、第二リンク材353の右端部に連結された伝達材391も第三軸395まわりに回動してその先端部391aが下方へ移動する。伝達材391の先端部391aが下方へ移動することで、ラッチ錠57の第1スライダー95が下方へ移動し、各ロッキングピース79,79が揺動して、ラッチボルト61との係合が解除される。これにより、ラッチボルト61は、後退可能状態つまり受部材295に当接することで反転すると共に錠ケース59内へ後退可能な状態となる。
そして、この係合が解除された状態において、そのまま第1把手301を外側へ引くことで、前記各実施例と同様に、ラッチボルト61の先端部が受部材295に当接してラッチボルト61は反転し、扉1を開けることができる。
なお、本実施例では第1把手301に、連動杆341と揺動部材343,343によって平行リンク機構が形成されており、これにより、把手本体329は、軸方向を上下方向に沿った状態のまま前後に移動することとなる。
次に、室内側から扉1を開ける場合には、第2把手303の把手本体385を室外側へ押し込めばよい。この把手本体385の押し込み操作により、把手本体385が固定された押部材383が座381に対してピン401まわりに回動し、押部材383に設けられた作動ピン405が伝達材391の基端部393を押し込む。これにより、伝達材391は、第三軸395まわりに回動して、その先端部391aが下方へ移動し、ラッチ錠57の第1スライダー95を下方へ移動させ、ロッキングピース79とラッチボルト61の係合が解除される。そして、さらに第2把手303を室外側へ押すことで、室外側からの方法と同様に、扉を開けることができる。
なお、室内側から扉1を開ける場合、伝達材391の先端部391aが下方へ移動するのに伴い、第二リンク材353も第二軸351まわりに回動して、第二リンク材353の左端部は、上方へ移動する。しかしながら、第二リンク材353が上方へ移動しても第一リンク材349に当接することがなく、第一リンク材349および把手本体329が動くことがない。
本実施例3では、室外側の第1把手301の座327がパネル1Aの裏面側で室内枠部9に固定されていることで、前記各実施例と同様に、パネル1Aの室外側面に把手を取り付けるための穴や切欠きが形成されない。また、本実施例3では、座327と縦フレーム7が、パネル1Aの裏面側で接続されることで、座327と縦フレーム7との接続箇所が外部から視認されることがなく、さらに見栄えをよくすることができ意匠性に優れた製品とすることができる。また、本実施例では、ラッチ錠57の錠ケース59には、室内側の伝達材391だけが差し込まれることで取り付けが容易とされる。
なお、本実施例3においても、前記各実施例と同様に、扉枠291の戸先側縦枠293にシリンダー錠を設け、シリンダー錠のデッドボルトを室内枠部9に設けられる凹部に突入させるようにしてもよい。また、本実施例3では、室外側の第1把手301の座327,327を二つ設けたが、上下方向に長い座を一つ設けるようにしてもよい。
本発明の扉および扉錠は、上記各実施例の構成に限らず、適宜変更可能である。
例えば、上記各実施例のラッチ錠は、いわゆる反転式のラッチボルトを使用したが、把手本体に設けられる操作材または把手本体自体の操作でラッチボルトが後退するものを使用しても構わない。また、ツーロック方式として、下側のホルダー45,243にもデッドボルトが突入する凹部163を設けてもよい。
本発明の扉の実施例1を示す図であり、躯体への取付状態を室外側から見た正面図である。 実施例1の扉をその戸先側から見た側面図であり一部を省略して示している。 実施例1の扉の躯体への取付状態における平面視横断面図である。 実施例1の扉の戸先側部分の拡大横断面図である。 図4の主要部を示す概略斜視図である。 ラッチ錠を室外側から見た正面図であり、断面にして示している。 ラッチ錠の平面視横断面図である。 ラッチボルトとロッキングピースとの係合状態を示す図である。 実施例1の扉の室外側把手を示す縦断面図である。 図4の状態から扉を開けようとしている状態を示す断面図である。 本発明の扉の実施例2を示す図であり、扉をその戸先側から見た側面図であり、一部を省略すると共に、一部を断面にして示している。 実施例2の扉の戸先側部分の拡大横断面図である。 図12の主要部を示す概略斜視図である。 本発明の扉の実施例3を示す図であり、躯体への取付状態を室外側から見た正面図である。 実施例3の扉をその戸先側から見た側面図である。 実施例3の扉の戸先側部分の拡大横断面図である。 座を示す斜視図である。 図16の主要部を示す概略斜視図である。 図16の主要部を示す吊元側から見た縦断面図である。
符号の説明
1 扉
1A パネル
3 フレーム
7 縦フレーム
29 緩衝材
35 第1把手
43 第2把手
45 ホルダー
57 ラッチ錠
59 錠ケース
61 ラッチボルト
101 操作材
113 第1リンク材
115 第2リンク材
143 操作材
149 第3リンク材
159 シリンダー錠
161 デッドボルト
163 凹部(突入穴)
201 第1把手
207 把手本体
217 第1リンク材
219 第2リンク材
249 第2把手
255 把手本体
265 第3リンク材
291 扉枠
295 受部材
301 第1把手
303 第2把手
327 座
329 把手本体
349 第1リンク材
353 第2リンク材
385 把手本体
391 伝達材

Claims (8)

  1. 室外側の把手は、パネルの戸先側端面および戸先側の室内側面に取り付けられたフレームに保持されており、
    ラッチボルトを有するラッチ錠がパネルの戸先側の室内側面に取り付けられたフレームに設けられ、
    室外側の把手の操作を前記ラッチ錠へ伝えることで、ラッチボルトを後退させ、またはラッチボルトを後退可能状態へ切替える伝達機構が、フレーム内に収容されている
    ことを特徴とする扉。
  2. パネルの戸先側に取り付けたフレームと、室外側把手と、室内側把手と、両把手の操作をラッチ錠に伝達する伝達機構とを備え、
    フレームは、パネルの戸先側の室内側面に設けられる室内枠部と、パネルの戸先側端面に設けられる戸先枠部とを有し、
    室外側把手は、フレームの室内枠部の戸先側面に取り付けてあり、
    室内側把手は、フレームの室内枠部の室内側面に取り付けてあり、
    ラッチ錠は、フレームの室内枠部に取り付けてあり、
    伝達機構は、フレームの室内枠部の内部に設けてある
    ことを特徴とする扉。
  3. パネルの戸先側に取り付けたフレームと、室外側把手と、室内側把手と、両把手の操作をラッチ錠に伝達する伝達機構とを備え、
    フレームは、パネルの室内側に位置する室内枠部を有し、
    室外側把手は、フレームの室内枠部の戸先側面に取り付けてあり、
    室内側把手は、フレームの室内枠部の室内側面に取り付けてあり、
    ラッチ錠は、フレームの室内枠部に取り付けてあり、
    伝達機構は、フレームの室内枠部の内部に設けてあり、
    前記室外側把手は、座と、把手本体とを有し、
    座は、一端部がパネルの室内側で、フレームの室内枠部の戸先側面に取り付けられ、他端部が室外側へ延出する平面視略L字形とされ、
    座の他端部に設けられた把手本体、または把手本体に設けられる操作材の操作が、座およびフレームの室内枠部の内部に設けられた伝達機構を介してラッチ錠に伝達される
    ことを特徴とする扉
  4. パネルの戸先側に取り付けたフレームと、室外側把手と、室内側把手と、両把手の操作をラッチ錠に伝達する伝達機構とを備え、
    フレームは、パネルの戸先側端面で且つ扉枠の縦枠の室外側に位置する戸先枠部と、パネルの室内側に位置する室内枠部とを有し、
    室外側把手は、フレームの戸先枠部の室外側面に取り付けてあり、
    室内側把手は、フレームの室内枠部の室内側面に取り付けてあり、
    ラッチ錠は、フレームの室内枠部に取り付けてあり、
    伝達機構は、フレームの室内枠部および戸先枠部の内部に設けてある
    ことを特徴とする扉。
  5. 略矩形板状のパネルと、
    このパネルの戸先側端部の室内側面と戸先側端面とに連続して設けられるフレームと、
    このフレームに設けられるラッチ錠と、
    フレームの戸先側端部の室外側面に設けられる把手と、
    フレーム内に設けられ、把手の操作によりラッチ錠のラッチボルトを後退可能とするリンク機構と
    を備えることを特徴とする扉。
  6. デッドボルトを有するシリンダー錠が、戸先側の扉枠または躯体に設けられている
    ことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の扉。
  7. 前記フレームの室内側面に、ラッチ錠のラッチボルトを後退または傾斜面を反転させる室内側の把手が取り付けられるホルダーが設けられ、
    このホルダーにラッチ錠が収容され、
    ホルダーには、ラッチ錠のラッチボルトと同一高さ位置に前記デッドボルトの突入穴が形成されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の扉。
  8. パネルの室内側に設けられると共に、ラッチボルトを後退可能に収容する錠ケースを備え、
    パネルの戸先側に取り付けられたフレームは、パネルの戸先側の室内側面に設けられる室内枠部と、パネルの戸先側端面に設けられる戸先枠部とを有し、
    錠ケースは、フレームの室内枠部に取り付けられ、
    フレームの室内枠部および戸先枠部の内部に設けた伝達機構を介して室外側の把手の操作により、ラッチボルトが後退または後退可能状態へ切替えられる
    ことを特徴とする扉錠。
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