JP7165799B2 - ソフトウェア管理装置 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の一実施形態に係るソフトウェア管理装置5が備えられたソフトウェア管理システム1の構成を示す模式図である。図2は、前記ソフトウェア管理システムの電気的構成を示すブロック図である。
ソフトウェア管理システム1は、ユーザが所有する作業車両2および無線通信端末4に実装されているソフトウェアを管理するシステムである。ユーザが作業車両2および無線通信端末4をそれぞれ複数台所有している場合には、ソフトウェア管理システム1は、複数の作業車両2に実装されているソフトウェアと複数の無線通信端末4に実装されているソフトウェアを管理することになるが、図1および図2では、1台の作業車両2と1台の無線通信端末4とに着目して説明する。
作業車両2は、圃場内を走行する可能な走行機体7と、走行機体7に装着された作業機8とを含む。作業機8としては、例えば、ロールベーラ、耕耘機、プラウ、施肥機、草刈機、播種機等の種々の作業機が挙げられる。本実施形態では、走行機体7に、作業機8として耕耘機が装着されている例を説明する。
制御部10は、作業車両2の走行機構を制御することによって、作業車両2を圃場内で自動走行させることができる。自動走行とは、予め設定された走行経路に沿って作業車両2が走行することをいう。制御部10は、CPUおよびメモリ(ROM、RAM等)を備えたマイクロコンピュータを含む。
記憶部13は、ハードディスク、不揮発性メモリ等の記憶デバイスから構成されている。接続部14は、コントローラ11と作業車両2の外部に設けられた装置とを、制御部10を介して電気的に接続するためのコネクタである。
無線通信端末4は、制御部20を備えている。制御部20は、CPUおよびメモリ(ROM、RAM等)を備えたマイクロコンピュータを含む。制御部20には、自動走行時に作業車両2を操作するために必要な端末側ソフトウェア25が実装されている。
操作表示部23は、たとえば、タッチパネル式ディスプレイからなる。記憶部24は、ハードディスク、不揮発性メモリ等の記憶デバイスから構成されている。
ソフトウェア管理装置5は、作業車両2のコントローラ11に実装されている車両側ソフトウェア16と無線通信端末4の制御部20に実装されている端末側ソフトウェア25とを管理する。ソフトウェア管理装置5は、遠隔監視センタ内に設けられている。
制御部30には、通信部31、表示部32、操作部33、記憶部34等が電気的に接続されている。通信部31は、通信網9(図1参照)を介して制御部30が外部端末3およびソフトウェア格納装置6と通信するための通信インタフェースである。表示部32は、たとえば、ディスプレイからなる。操作部33は、たとえば、キーボード、マウス等を含む。記憶部34は、ハードディスク、不揮発性メモリ等の記憶デバイスから構成されている。
車両側バージョン情報記憶部40は、車両側ソフトウェアのバージョン情報を記憶する。車両側ソフトウェアのバージョン情報のことを車両側バージョン情報という。端末側バージョン情報記憶部41は、端末側ソフトウェアのバージョン情報を記憶する。端末側ソフトウェアのバージョン情報のことを端末側バージョン情報という。
車両側更新部50は、コントローラ11に実装されている車両側ソフトウェア16が外部端末3によって更新されたことに基づいて、車両側バージョン情報記憶部40に記憶されている車両側バージョン情報を、更新後の車両側ソフトウェア16に対応する車両側バージョン情報に変更する。
端末側更新部51は、ログ取得部52が取得した最新のデータログに含まれるバージョン情報に基づいて、すなわち、無線通信端末4に端末側ソフトウェア25がダウンロードされたことに基づいて、端末側バージョン情報記憶部41に記憶されている端末側バージョン情報を、ダウンロードされた端末側ソフトウェアに対応する端末側バージョン情報に変更する。
「整合する」とは、作業車両2を正常に自動走行させることができるように、車両側ソフトウェアと端末側ソフトウェアとが親和性を有することをいう。「整合しない」とは、車両側ソフトウェアと端末側ソフトウェアとが充分な親和性を有しておらず、作業車両2を正常に自動走行させることができない可能性があることをいう。
図3に示すバージョン提示画像60は、作業車両2として7台のトラクタT1~T7を所有し、2台の無線通信端末4を所有するユーザに関するバージョン提示画像である。図3に示すバージョン提示画像60には、端末側ソフトウェアのバージョンとしてバージョンAおよびBが挙げられている。図3に示すバージョン提示画像60には、車両側ソフトウェアのバージョンとして、バージョンA1,A2,A3,B1およびB2が挙げられている。トラクタT1およびT2には、共通する無線通信端末4が用いられている。トラクタT3~T7には、共通する無線通信端末4が用いられている。
図4に示すように、バージョンAの端末側ソフトウェアとバージョンA1~A3の車両側ソフトウェアとが整合し、バージョンBの端末側ソフトウェアとバージョンB1、B2の車両側ソフトウェアとが整合するとする。一方、バージョンAの端末側ソフトウェアとバージョンB1およびB2の車両側ソフトウェアとが整合せず、バージョンBの端末側ソフトウェアとバージョンA1~A3の車両側ソフトウェアとが整合しないとする。また、端末側ソフトウェアにおいてバージョンAはバージョンBよりも新しく、車両側ソフトウェアにおいてバージョンA1~A3は、バージョンB1およびB2よりも新しいとする。
そのため、トラクタT1,T5およびT6に対応する「整合性」の欄には、「〇」が表示され、トラクタT1,T5およびT6に対応する「サービス要否」の欄には、「不要」が表示される。一方、トラクタT2,T3,T4およびT7に対応する「整合性」の欄には、「×」が表示され、トラクタT2,T3,T4およびT7に対応する「サービス要否」の欄には、「要」が表示される。
以上のように、本実施形態によれば、作業車両2のコントローラ11に実装された車両側ソフトウェア16が外部端末3によって更新されると、車両側バージョン情報記憶部40に記憶されている車両側バージョン情報が更新される。また、無線通信端末4に端末側ソフトウェア25がダウンロードされると、端末側バージョン情報記憶部41に記憶されている端末側バージョン情報が更新される。そのため、情報提示部54は、コントローラ11に現在実装されている車両側ソフトウェアの車両側バージョン情報および無線通信端末4に現在実装されている端末側ソフトウェアの端末側バージョン情報を提示することができる。
また、本実施形態によれば、情報提示部54は、車両側バージョン情報記憶部40に記憶されている車両側バージョン情報と端末側バージョン情報記憶部41に記憶されている端末側バージョン情報とを、ウェブサイトに表示する。
また、本実施形態では、整合性判定部53が、ソフトウェア管理装置5の記憶部34に記憶されている車両側バージョン情報および端末側バージョン情報に基づいて、コントローラ11に実装されている車両側ソフトウェア16と、対応する無線通信端末4の制御部20に実装されている端末側ソフトウェア25とが整合しているか否かを判定する。そして、情報提示部54は、整合性判定部53による判定結果をウェブサイト上に表示する。
また、本実施形態によれば、端末側更新部51が、データログに基づいて、端末側バージョン情報記憶部41に記憶されている記端末側バージョン情報を更新する。そのため、無線通信端末4の制御部20に端末側ソフトウェア25をダウンロードしたことを、無線通信端末4を用いてユーザが端末側更新部51にわざわざ報知する手間が省ける。
たとえば、上述した実施形態では、情報提示部54が、端末側バージョン情報記憶部41に記憶されている端末側バージョン情報と、車両側バージョン情報記憶部40に記憶されている車両側バージョン情報と、整合性判定部53による判定結果とを、サービスマンが閲覧可能なウェブサイトに表示するとした。しかしながら、上述した実施形態とは異なり、ソフトウェア管理装置5の制御部30が整合性判定部53を有しておらず、情報提示部54が、端末側バージョン情報記憶部41に記憶されている端末側バージョン情報、および車両側バージョン情報記憶部40に記憶されている車両側バージョン情報のみをウェブサイトに表示してもよい。この場合、整合性の有無の判定は、サービスマンによって行われる。
この発明の一実施形態は、圃場内で作業しながら自動走行可能な作業車両に接続される外部端末と、前記作業車両を操作可能な無線通信端末と、前記作業車両に搭載されたコントローラに実装されている車両側ソフトウェアの車両側バージョン情報、および前記無線通信端末に実装されている端末側ソフトウェアの端末側バージョン情報を管理するソフトウェア管理装置とを備えるソフトウェア管理システムを提供する。このシステムにおいて、前記外部端末は、前記車両側バージョン情報を更新し、更新された車両側バージョン情報を前記ソフトウェア管理装置へ送信し、前記無線通信端末は、前記端末側ソフトウェアをダウンロードすることができる。
なお、「整合する」とは、作業車両を正常に自動走行させることができるように、車両側ソフトウェアと端末側ソフトウェアとが親和性を有することをいう。
3 :外部端末
4 :無線通信端末
5 :ソフトウェア管理装置
11 :コントローラ
16 :車両側ソフトウェア
25 :端末側ソフトウェア
34 :記憶部
50 :車両側更新部
51 :端末側更新部
54 :情報提示部
Claims (4)
- 圃場内で作業しながら自動走行可能な作業車両に搭載されたコントローラに実装されている車両側ソフトウェアの車両側バージョン情報、および前記作業車両と通信して前記作業車両を操作可能な無線通信端末に実装されている端末側ソフトウェアの端末側バージョン情報を管理するソフトウェア管理装置であって、
前記コントローラに実装されている前記車両側ソフトウェアと、前記無線通信端末に実装されている前記端末側ソフトウェアとが整合しているか否かを判定する整合性判定部と、
前記整合性判定部による判定結果を提示する情報提示部と、を備える、ソフトウェア管理装置。 - 前記車両側ソフトウェアと前記端末側ソフトウェアとが整合している状態は、前記作業車両を正常に自動走行させることができるように両者が親和性を有する状態を含む、
請求項1に記載のソフトウェア管理装置。 - 前記情報提示部は、前記車両側バージョン情報と前記端末側バージョン情報とを、前記整合性判定部による判定結果に含めて提示する、
請求項1又は2に記載のソフトウェア管理装置。 - 前記情報提示部は、前記車両側ソフトウェアと前記端末側ソフトウェアとが整合しない場合に、前記車両側ソフトウェアと前記端末側ソフトウェアとの少なくとも一方の更新を促す情報を提示する、
請求項1~3のいずれか一項に記載のソフトウェア管理装置。
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