JP2014069598A - 車載機器類の遠隔操作システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両に搭載された車載機器類を制御する車載機器制御装置21〜24と、車載機器制御装置21〜24を通じて車載機器類を遠隔操作するモバイル通信機器3と、車載機器制御装置21〜24とモバイル通信機器3との間に介在し無線通信を処理する車両側無線通信機器4と、を備え、モバイル通信機器3による遠隔操作を行うためのアプリケーションを実行するアプリケーション実行手段30dと、アプリケーションの起動時に、モバイル通信機器3と車両側無線通信機器4との間で通信を実施し、予め登録された固有情報と前記通信により受信した固有情報とを照合し、照合が一致した場合にはアプリケーションの実行を許可し、照合が一致しない場合にはアプリケーションの実行を禁止する実行制御手段30cとを備える。
【選択図】図2
Description
この点、特許文献1の技術は、携帯機を兼用しながら遠隔操作する対象機器が増やせるようにした技術なので、上記の課題を解消しうる。
しかしながら、モバイル通信機器を車両の遠隔操作のリモコンに兼用する場合、本来はアクセスしてはならない他者のモバイル通信機器から、車両側の無線通信機器に不正にアクセスするおそれが懸念される。
こうした不正使用に対するセキュリティの確保の手法として、使用可能なモバイル通信機器を車両側の装置に登録していき、登録されていないモバイル通信機器はアクセスできないようにする技術も考えられる。
例えば、スマートフォンを用いて、車両のドアロックの解除やパワースイッチの入力操作などが可能になれば、不正アクセスによって車両が盗難されるおそれも発生する。
(4)前記実行制御手段は、前記アプリケーションの実行を禁止する場合には、前記モバイル通信機器にその旨(例えば、「認証不一致によりアプリケーションを実行できません」といったメッセージ)を表示することが好ましい。
(7)前記モバイル通信機器と前記無線通信機器との通信に、無線LAN通信が用いられることが好ましい。
前記車両には、前記車載機器類としてのドア解錠装置と、前記ドア解錠装置を制御すると共にドア解錠状態を監視する、前記車載機器制御装置としてのドア解錠制御装置とが装備され、前記モバイル通信機器には、前記無線通信機器を介した通信により、前記ドア解錠制御装置に前記ドア解錠信号を出力するドア解錠操作手段と、前記ドア解錠制御装置から送信された前記ドア解錠状態を表示するドア状態表示手段とが設けられていることが好ましい。
(4)車両側無線通信機器における照合が一致しない場合や、モバイル通信機器における照合が一致しない場合には、アプリケーションの実行を禁止すると共に、モバイル通信機器にその旨を表示することにより、使用者が誤って機器を操作した場合に、これを把握することができる。
(7)モバイル通信機器と車両側無線通信機器との通信に、無線LAN通信が用いられる場合、通信速度を速くすることや通信距離を長く確保することができ利便性が高まる反面、セキュリティ性の不安が高まるが、上記のように、セキュリティ性が確保されているので、こうした不安を解消することができる。
なお、本実施形態にかかる車両は、家庭用コンセント等の車外の一般電源(100ボルト電源)を利用して走行用バッテリへの充電を行なうことができるプラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)であり、遠隔操作の対象となる車載機器類には、走行用バッテリ及び走行用バッテリの充電を制御する充電制御装置とが含まれる。
図7は本実施形態にかかる車載機器類の遠隔操作システムを示す概略構成図である。図7に示すように、この遠隔操作システムは、車両1に装備され、車載機器類を制御する各制御装置(車載機器制御装置)を含んだ車両ネットワーク2と、車載機器類を遠隔操作するためのモバイル通信機器としての多機能携帯端末(スマートフォン)3と、車両1に装備され、車両ネットワーク2の各制御装置とスマートフォン3との間に介在し無線通信を処理する無線ルータとして機能する通信ECU(無線通信機器,EVリモートECUとも言う)4と、を備えている。
通信ECU4とスマートフォン3との通信にWi−Fiを用いるのは、市販されているスマートフォンやその他のモバイル通信機器にWi−Fiを利用可能なものが多く、比較的通信速度が速く、比較的長い無線通信距離(車両との通信可能距離は見通し最大距離約200m程度)を確保でき、しかも、汎用性が高くインフラの整備をすることなく通信ができ、ランニングコストも低く抑えることができるためである。
図8はこの遠隔操作システムを更に詳細に示す構成図である。図8に示すように、車両側には、車載機器類として、走行用バッテリ11Aと、補機バッテリ11Bと、エアコン装置12と、オーディオ及びカーナビシステム13と、リアデフォッガ14とが搭載されるほか、更に、ランプ類15やドアミラー16やワイパー(図示略)などの電装品等が搭載されている。なお、エアコン装置12は電動コンプレッサ12aを使用する電動タイプの装置であり、電動コンプレッサ12aの電源には、高電圧電源である走行用バッテリ11Aが使用される。
車両ECU21及び車載充電ECU22は電気自動車CAN(EV−CAN)51によって接続され、エアコンECU23,電装品トータル制御ECU24及びオーディオ及びカーナビシステム13は電装品CAN(SUB−CAN)52によって接続されている。また、電気自動車CAN51と電装品CAN52とは、図示しないゲートウェイ等を介して接続されている。
通信ECU4は、送受信アンテナ部41と、キースイッチがON又はSTARTの位置でイグニッション電源と接続するIG端子42と、バッテリ電源と常時接続する+B端子43と、アース接続される接地アース端子44と、高速CAN(CAN−C)と接続されるCAN接続端子45と、充電機能を一時的に待機させるための信号WUCIを出力する充電待機信号出力部46と、電気自動車のシステムを起動させるためのWakeUp信号WUCOを出力するシステム起動信号出力部47とを備えている。
スマートフォン3には、本遠隔操作システムのアプリケーションソフトがダウンロードされており、このアプリケーションソフトを起動させると、スマートフォン3のタッチパネルディスプレイ30の画面に、図9に示すような画像が表示される。
ただし、このアプリケーションソフトを起動させると、不正アクセスを防止するための照合処理が行われ、この結果、認証された場合のみアプリケーションソフトを実行できるようになっている。アプリケーションソフトを起動させる際の処理については、後述する。
急速空調設定ボタン131は、急速空調(今すぐ空調)の作動(オン),非作動(オフ)を設定するスイッチであり、タッチする度にオンとオフが反転する。また、スイッチをオン状態で点灯し(明るくなる)オフ状態で消灯する(暗くなる)、或いは、スイッチの色を変えるなどにより識別できるようにする。
タイマー充電操作ボタン121をオン操作してからタイマーボタン112をタッチ操作すると、図10(a)に示すように、タイマー充電設定画面200が表示される。このタイマー充電設定画面200には、上縁部領域に、画面タイトル表示(タイマー充電設定)201と更新ボタン(スイッチ)202と戻るボタン(スイッチ)203とが表示され、また、下縁部領域には、タイマー設定ボタン211,送信ボタン212が表示される。
同様に、タイマー空調操作ボタン132をオン操作してからタイマーボタン112をタッチ操作すると、図11(a)に示すように、タイマー空調設定画面300が表示される。このタイマー空調設定画面300には、上縁部領域に、画面タイトル表示(タイマー空調設定)301と更新ボタン(スイッチ)302と戻るボタン(スイッチ)303とが表示され、また、下縁部領域には、タイマー設定ボタン311,送信ボタン312が表示される。
車両操作ボタン114をタッチ操作すると、図13に示す車両操作画面(パニックアラーム)500、或いは、図14に示す車両操作画面(駐車位置確認)600、或いは、図15に示す車両操作画面(ドアロック)700が表示される。
車両周辺に警告をする際に使用するパニックアラームの車両操作画面500の場合、パニックアラームスイッチ511のスライド操作で、パニックアラームの作動及び停止を操作することができ、パニックアラームの作動及び停止はアイコン521の点灯(明るくなる)及び消灯(暗くなる)、或いは、色を変えるなどの表示と、文字表示とによって表示する。
以下、特定の入力操作、つまり、Wi−Fiデバイスであるスマートフォン3を通信ECU4に登録する操作、及び、車両側の通信ECU4のソフトウェアである車両側プログラムをアップデートする操作を行なう際に、セキュリティ性の確保のために行なう、本システム特有の処理について説明する。
この登録する車両識別番号は、各車両に固有の特定情報であり、特定の条件下でなくて知りえない情報なので、この車両識別番号をスマートフォン3へ登録する際には特にセキュリティを考慮しないこととする。
このマック・アドレス(モバイル固有情報)はスマートフォン3から通信ECU4へ送信して通信ECU4に登録するものなので、確定ボタン825Bを操作したら、図20(a)に示す送信画面に移行する。ここで、送信画面に表示された送信ボタン812Bを操作すると、送信情報が通信ECU4へ送信される。
前述のように、設定画面800に表示される設定項目には、車両ソフトウェアアップデートがある。この車両ソフトウェアアップデートの項目(アップデート操作手段としてのアップデートモード)を選択すると、車両ソフトウェアアップデート操作画面(図示せず)が表示され、例えば、Wi−Fi通信機能を使って通信ECU4をインターネットに接続し直接アップデートさせることや、Wi−Fi通信機能を使ってスマートフォン3をインターネットに接続しアップデートデータをダウンロードし、このアップデートデータをWi−Fi通信機能を使って通信ECU4に送信するなどして間接的にアップデートさせることができる。
ここで、本システムに特有のセキュリティ性を確保する処理を説明する。特定の入力操作、ここでは、スマートフォン3のマック・アドレス(モバイル固有情報)の通信ECU4への登録、及び、車両ソフトウェアのアップデートの際には、予め設定された特定条件が満たされた場合だけ入力を許可するように構成されている。
通信ECU4は、予め設定された特定条件が満たされた場合だけスマートフォン3による入力、つまり、スマートフォン3の登録操作や車両ソフトウェアのアップデート操作を許可する機能(許可手段)40cを有している。この許可手段40cは、スマートフォン3による入力操作時に、スマートフォン3に車両固有情報である車両識別番号VINの入力を指示する機能(指示手段)40dと、この指示手段40dによる指示に応答してスマートフォン3からの送信により入力された車両識別番号VINを通信ECU4に登録されている車両識別番号VINと照合する機能(入力時照合手段)40eと、この入力時照合手段40eによる照合が一致したら特定条件が満たされたとして入力操作を許可し、照合が一致しなかったら特定条件が満たされないとして入力操作を拒否する機能(判定手段)40fと、を有している。
図3に示すように、まず、通信ECU4の側で、スマートフォン3の登録操作、つまり、スマートフォン3から通信ECU4へ登録情報の送信が行なわれたか否かが判定され(ステップA10)、登録操作が行われたら、フラグF1が0か否かを判定する(ステップA20)。フラグF1は、登録操作が行われたと判定されたら1とされ、他の場合には0とされる。
次に、スマートフォン3から通信ECU4への車両識別番号VINの入力があったかを判定し(ステップA60)、入力がなければ、タイマーのカウント値Tが所定値T1以上であるかを判定する(ステップA80)。タイマーTのカウントは、スマートフォン3から通信ECU4への車両識別番号VINの入力送信を一定の期間(つまり、タイマー値Tが所定値T1未満)に限って受け入れるようにしている。
この照合が一致したら、特定条件が満たされたとして登録操作を許可し(ステップA100、判定ステップ)、この照合が一致しなければ、特定条件が満たされないとして登録操作を拒否する(ステップA110、判定ステップ)。この場合、照合不一致によりスマートフォン3の登録操作が禁止された旨が表示される。
図4は、スマートフォン3のアップデート操作手段30fにより通信ECU4の車両ソフトウェアのアップデートを行なう際の処理を示すフローチャートである。図4のフローチャートは、通信ECU4を待機状態にすると、所定の周期で所定の周期で繰り返すものとする。
次に、スマートフォン3から通信ECU4への車両識別番号VINの入力があったかを判定し(ステップB60)、入力がなければ、タイマーのカウント値Tが所定値T2以上であるかを判定する(ステップB80)。タイマーTのカウントは、スマートフォン3から通信ECU4への車両識別番号VINの入力送信を一定の期間(つまり、タイマー値Tが所定値T2未満)に限って受け入れるようにしている。
この照合が一致したら、特定条件が満たされたとしてスマートフォン3によるアップデート操作を許可し(ステップB100、判定ステップ)、この照合が一致しなければ、特定条件が満たされないとしてスマートフォン3によるアップデート操作を拒否する(ステップA110、判定ステップ)。この場合、照合不一致によりスマートフォン3のアップデート登録操作が禁止された旨が表示される。
なお、スマートフォン3のアプリケーションソフトには、通信ECU4との通信時に、車両ソフトウェアのバージョンを取得して、スマートフォン3のアプリケーションソフトと車両ソフトウェアとのバージョンを比較する機能(比較手段)30gと、この比較により車両ソフトウェアのバージョンの方が古ければ、通信ECU4にその情報を送信し車両ソフトウェアのアップデートを案内する機能(操作案内手段)30hと、スマートフォン3のアプリケーションソフトのバージョンの方が古ければ、スマートフォン3にアプリケーションソフトのアップデートを案内する機能(操作案内手段)30hと、が設けられている。
本実施例にスマートフォン3にロードされたアプリケーションソフトを起動させる際には、不正アクセスを防止するための照合処理が行われるようになっている。
スマートフォン3には、本アプリケーションのアイコンを表示させてこれにタッチ操作することにより、本アプリケーションを起動させて実行できるようになっている(プリケーション実行手段)。本システムには、このアプリケーションの起動時に、通信ECU4とスマートフォン3との間で通信を実施し、それぞれの固有情報を授受して、通信ECU4及びスマートフォン3に、予め登録されている固有情報と通信により受信した固有情報とを照合する機能(起動時照合手段)と、この起動時照合手段により照合が一致した場合にはアプリケーションの実行を許可し、起動時照合手段により照合が一致しない場合にはアプリケーションの実行を禁止する機能(実行制御手段)30cとがソフトウェアとして備えられている。
また、実行制御手段30cは、第2照合手段30bによる照合が一致した場合には本アプリケーションの実行を許可し、第2照合手段30による照合が一致しない場合又は第2送信手段40bによって照合不一致信号が送信された場合には本アプリケーションの実行を禁止する。
図5は、アプリケーションの起動時の処理を示すフローチャートである。図5のフローチャートは、スマートフォン3が起動されると、所定の周期で所定の周期で繰り返すものとする。
一方、通信ECU4におけるマック・アドレスの照合が一致しない場合には、通信ECU4からスマートフォン3に照合不一致信号が送信される(ステップC80)。
通信ECU4からスマートフォン3に照合不一致信号が送信された場合や、スマートフォン3において車両識別番号VINの照合が一致しない場合には、本アプリケーションの実行を禁止して(ステップC100)、スマートフォン3のタッチパネルディスプレイ30の画面に、その旨、例えば「認証不一致によりアプリケーションを実行できません」等のメッセージ表示を行なう(ステップC110)。
車両ネットワーク2の各ECU21〜24等(車載器制御装置)には、車両固有情報である車両識別番号VINが予め登録されており、車両ネットワーク2の各ECU21〜24等には、図2に示すように、通信ECU4と車両ネットワーク2の各ECU21〜24等との通信時に、車両固有情報としての車両識別番号VINを照合する機能(通信時照合手段)21a〜24aと、通信時照合手段21a〜24aにより照合が一致した場合には通信ECU4との通信を許可し、通信時照合手段21a〜24aにより照合が一致しない場合には通信ECU4との通信を禁止する機能(通信制御手段)21b〜24bとが、ソフトウェアとして備えられている。
図6に示すように、まず、車両ネットワーク2に通信ECU4から発信があったか否かが判定され(ステップD10)、発信があったら、車両ネットワーク2側の各ECU21〜24等では、通信ECU4に予め登録され通信ECU4からの発信時にデータに付加される車両固有情報としての車両識別番号VINを、自身に登録されている車両識別番号VINと比較して照合する(ステップD20、通信時照合ステップ)。
本発明の一実施形態にかかる車載機器類の遠隔操作システムは、上述のように構成されているので、以下のような作用及び効果を得ることができる。
普及が広まっているスマートフォン3を利用して、車両から離れたところで、遠隔操作により車両の様々な車載機器類を操作したり監視や管理をしたりすることができる。例えば、車両1のキースイッチ17のオンオフ操作や、各ドアのロックアンロック機構19のロック操作及びアンロック操作や、走行用バッテリ11Aや補機バッテリ11Bの充電の開始,終了等の操作を遠隔操作により実施することができる。
また、この際、車載充電ECU22から送信された情報に基づいて走行用バッテリ11Aの充電状態をスマートフォン3のディスプレイ30に表示することができるので、特に、把握しておきたい走行用バッテリ11Aの充電状態(残存容量)を容易に確認することができる。
また、スマートフォン3と車両側の通信ECU4との通信に、Wi−Fi通信が用いられているが、Wi−Fi通信は、比較的通信速度が速く、比較的長い無線通信距離を確保でき、しかも、汎用性が高くインフラの整備をしないで通信ができ、ランニングコストも低く抑えることができる。このため、スマートフォン3等のWi−Fiデバイスを用いて、コスト増を抑えながら、ストレスのない速度でしかも比較的長い無線通信距離(例えば、200m程度)での車載機器類の遠隔操作を快適に行うことができる。また、ランニングコストも低く抑えることができる。
特に、本システムの場合、入力操作をスマートフォン3によって行なえるので、利便性を向上させることができる。
そして、車両の遠隔操作を車両側の通信ECU4に予め固有情報を登録されたスマートフォン3に限って行なえるようにすることにより、適正なスマートフォン3のみが遠隔操作を行なえるようになり、他者が車両側の装置に不正にアクセスすることが防止される。
また、本システムでは、スマートフォン3において、通信ECU4等にダウンロードされている車両側プログラムとスマートフォン3にダウンロードされているアプリケーションプログラムとのバージョンを比較し、車両側プログラムのバージョンの方が古ければアップデート操作を案内するので、車両側プログラムのバージョンアップを忘れることなく実施することができる。また、スマートフォン3のアプリケーションソフトのバージョンの方が古ければ、スマートフォン3にアプリケーションソフトのアップデートを案内するので、スマートフォン3のアプリケーションソフトのバージョンアップを忘れることなく実施することができる。
さらに、車両側において通信ECU4と車両ネットワーク2の各ECU21〜24等(車載器制御装置)との通信時に、各ECU21〜24等が、自身に登録された車両固有情報(本実施形態の場合、車両識別番号VIN)と通信ECU4との通信により受信した車両固有情報とを照合し、この照合が一致した場合に通信ECU4との通信を許可し、照合が一致しない場合には通信ECU4との通信を禁止するので、例えば、通信ECU4が不正に交換された場合において、不正な通信ECU4から各ECU21〜24等へのアクセスが防止され、セキュリティ性を確保することができる。
スマートフォン3によって、車両1のドア施錠信号又はドア解錠信号を出力して遠隔操作によりドアのロックアンロック機構19を作動させてドアの施錠,解錠を行なえるので、利便性が高まり、また、スマートフォン3にドア施錠解錠状態を表示するので、車両に接近しなくてもドアの施錠解錠状態を確認することができ、ドアの施錠,解錠を操作する上でも、利便性が高まる。しかし、一方、このような遠隔操作が可能になると、セキュリティ性の不安が高まるが、上記のように、セキュリティ性が確保されているので、こうした不安を解消することができる。
〔その他〕
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、かかる実施形態を適宜変更して実施することができる。
同様に、スマートフォン3による本アプリケーションの起動時にも、車両固有情報及びモバイル固有情報を照合し、何れの照合も一致したら、本アプリケーションの実行を許可しており、車両固有情報には車両識別番号VINを、モバイル固有情報にはマック・アドレスを適用しているが、この場合の車両固有情報やモバイル固有情報もこれらに限定されるものではない。
同様に、車両ネットワーク2の各ECU21〜24等(車載器制御装置)において、通信ECU4との通信時に、車両固有情報としての車両識別番号VINを照合して照合が一致した場合だけ通信ECU4の通信を許可しているが、この場合の車両固有情報もこれに限定されるものではない。
また、各タイマー設定は、モバイル通信機器ではなく、車載の操作機器によって行うものであっても良い。
2 車両ネットワーク
3 モバイル通信機器としての多機能携帯端末(スマートフォン)
4 通信ECU(無線通信機器,EVリモートECU)
11A 走行用バッテリ(車載機器類)
11B 補機バッテリ(車載機器類)
12 エアコン装置(車載機器類)
13 オーディオ及びカーナビシステム(車載機器類)
14 リアデフォッガ(車載機器類)
15 ランプ類(車載機器類)
16 ドアミラー(車載機器類)
17 パワースイッチ
19 ロックアンロック機構(ドア施錠解錠機構)
21 車両ECU
21a〜24a 通信時照合手段
21b〜24b 通信制御手段
22 車載充電ECU(充電器)
23 エアコンECU
24 電装品トータル制御ECU
30 タッチパネルディスプレイ
30a 第1送信手段(起動時照合手段)
30b 第2照合手段(起動時照合手段)
30c 実行制御手段
30d アプリケーション実行手段
30e 登録操作手段
30f アップデート操作手段
30g 比較手段
30h 操作案内手段
40a 第1照合手段(起動時照合手段)
40b 第2送信手段(起動時照合手段)
40c 許可手段
40d 指示手段
40e 入力時照合手段
40f 判定手段
41 送受信アンテナ部
42 IG端子
43 +B端子
44 接地アース端子
45 CAN接続端子
46 充電待機信号出力部
47 システム起動信号出力部
51 電気自動車CAN(EV−CAN)
52 電装品CAN(SUB−CAN)
Claims (7)
- 車両に装備され、前記車両に搭載された車載機器類を制御する車載機器制御装置と、
前記車載機器制御装置を通じて前記車載機器類を遠隔操作するモバイル通信機器と、
前記車両に装備され、前記車載機器制御装置と前記モバイル通信機器との間に介在し無線通信を処理する車両側無線通信機器と、
を備えた車載機器類の遠隔操作システムであって、
前記モバイル通信機器による前記遠隔操作を行うためのアプリケーションを実行するアプリケーション実行手段と、
前記アプリケーションの起動時に、前記モバイル通信機器と前記車両側無線通信機器との間で通信を実施し、予め登録された固有情報と前記通信により受信した固有情報とを照合する起動時照合手段と、
前記起動時照合手段により照合が一致した場合には前記アプリケーションの実行を許可し、前記起動時照合手段により照合が一致しない場合には前記アプリケーションの実行を禁止する実行制御手段とが、備えられている
ことを特徴とする、車載機器類の遠隔操作システム。 - 前記モバイル通信機器には、自身の固有情報であるモバイル固有情報と共に前記車両の固有情報である車両固有情報が登録され、前記車両側無線通信機器には、前記車両固有情報と共にモバイル固有情報が予め登録され、
前記起動時照合手段は、
前記モバイル通信機器に装備され、前記モバイル通信機器による前記アプリケーションの起動時に、前記モバイル通信機器から前記車両側無線通信機器に、前記モバイル通信機器に登録された前記モバイル固有情報を送信する第1送信手段と、
前記車両側無線通信機器に装備され、前記第1送信手段によって送信された前記モバイル固有情報を前記車両側無線通信機器に登録された前記モバイル固有情報と比較して照合する第1照合手段と、
前記車両側無線通信機器に装備され、前記第1照合手段の照合が一致したら、前記モバイル通信機器に前記車両側無線通信機器に登録された前記車両固有情報を送信し、前記第1照合手段の照合が一致しなかったら、前記モバイル通信機器に照合不一致信号を送信する第2送信手段と、
前記モバイル通信機器に装備され、前記第2送信手段によって送信された前記車両固有情報を前記モバイル無線通信機器に登録された前記車両固有情報と比較して照合する第2照合手段と、を備え、
前記実行制御手段は、前記モバイル通信機器に装備され、前記第2照合手段による照合が一致した場合には前記アプリケーションの実行を許可し、前記第2照合手段による照合が一致しない場合又は前記第2送信手段によって前記照合不一致信号が送信された場合には前記アプリケーションの実行を禁止する
ことを特徴とする、請求項1記載の車載機器類の遠隔操作システム。 - 前記車両固有情報には、車両識別番号が適用され、
前記モバイル固有情報は、マック・アドレスが適用される
ことを特徴とする、請求項1又は2記載の車載機器類の遠隔操作システム。 - 前記実行制御手段は、前記アプリケーションの実行を禁止する場合には、前記モバイル通信機器にその旨を表示する
ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の車載機器類の遠隔操作システム。 - 前記車載器制御装置及び前記車両側無線通信機器は車両ネットワークで接続され、
前記車載機器制御装置には前記車両固有情報が予め登録され、
前記車両ネットワークによる前記車載機器制御装置と前記車両側無線通信機器とのネットワーク通信時は、通信情報に前記車両固有情報を付加して発信し、
前記車載機器制御装置には、
前記車両側無線通信機器との通信時に、前記車載機器制御装置に登録された前記車両固有情報と前記車両側無線通信機器との前記通信により受信した前記車両固有情報とを照合する通信時照合手段と、
前記照合手段により照合が一致した場合には前記車両側無線通信機器との通信を許可し、前記通信時照合手段により照合が一致しない場合には前記車両側無線通信機器との通信を禁止する通信制御手段とが、備えられている
ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の車載機器類の遠隔操作システム。 - 前記通信制御手段は、前記車両側無線通信機器との通信を禁止する場合には、前記車両に装備された表示手段にその旨を表示する
ことを特徴とする、請求項5記載の車載機器類の遠隔操作システム。 - 前記モバイル通信機器と前記無線通信機器との通信に、無線LAN通信が用いられる
ことを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載の車載機器類の遠隔操作システム。
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