JP2004117314A

JP2004117314A - 測定システム

Info

Publication number: JP2004117314A
Application number: JP2002284778A
Authority: JP
Inventors: Tatsuya Oshima; 大島　竜也
Original assignee: Anritsu Corp
Current assignee: Anritsu Corp
Priority date: 2002-09-30
Filing date: 2002-09-30
Publication date: 2004-04-15

Abstract

【課題】制御用プログラムと測定用プログラムの不整合による測定動作の不具合をなくす。
【解決手段】制御部３１には、制御可能な測定部２１の測定用プログラムのバージョンリストが予め記憶されているバージョンリスト記憶手段３６ａと、測定部２１にバージョン情報の通知要求を行なうバージョン要求手段４０と、この要求に対して測定部２１から通知されたバージョン情報がバージョンリスト記憶手段３６ａに記憶されているバージョンに一致するか否かを調べるバージョン検査手段４１と、その検査結果を表示する検査結果表示手段４２とが設けられ、測定部２１には、制御部３１からのバージョン情報の要求通知を受けたとき、メモリ２２ａ〜２４ａ、２７ａに記憶されている測定用プログラムのバージョン情報を制御部３１に通知するバージョン通知手段２８が設けられている。
【選択図】　　　　図４

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、測定用プログラムにしたがって測定を行なう測定部と、この測定部と通信可能で測定部の制御や測定結果の表示等の処理を行なう制御部とからなる測定システムにおいて、測定用プログラムのバージョンの不一致による測定動作の不具合をなくすための技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】
各種の測定システムのうち、リモート制御が可能な測定システムでは、測定対象に対する測定を実行する測定部と、その測定部に対して通信可能に形成され、測定部の測定を制御し、測定結果を表示するための制御部とで構成されているものが多い。
【０００３】
ここで、制御部は一般的に汎用性の高いパーソナルコンピュータ等で構成されている。
【０００４】
また、測定部としては、アナログ信号を測定対象とするものとディジタル信号を測定対象とするものとがあるが、アナログ信号を測定対象とする場合でも測定結果等を制御部へ通信する必要性からそのアナログ信号をディジタル信号に変換して処理している場合が多く、いずれの場合でもディジタル信号処理が要求される。
【０００５】
このようなディジタル信号処理は、予めメモリに記憶されている測定用プログラム（プログラムと数値データとを含む）をＣＰＵやＦＰＧＡ等のプロセッサが実行することで行なわれる。
【０００６】
また、測定部としては単一構成のものの他に、同種の複数の測定対象に対応するいわゆる多チャンネル型のものや、伝送レートやプロトコルが異なるデータ信号等の解析を行なう場合のように異種の複数の測定対象に対応するもの等があり、これに応じて測定部の内部も、測定用プログラムを記憶しているメモリとプロセッサとを有する測定ユニットを任意に交換したり増設できるような構成のものが多くなっている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、測定部と制御部とがそれぞれのプログラムを実行して測定を行なう測定システムでは、測定部の測定用プログラムが制御部の制御用プログラムに対応している必要がある。
【０００８】
ところが、同一機種でも、製造時期が古いモデルの測定用プログラムと制御用プログラムと製造時期が新しいモデルの測定用プログラムと制御用プログラムとは異なっている場合が多く、古い測定用プログラムを搭載した測定部に対して新しい制御用プログラムを搭載した制御部で制御等を行なうと、測定部が正しく動作せず、正しい測定結果が得られなくなってしまう。
【０００９】
特に、前記したように、測定部が交換や増設が可能な複数のユニットで構成されている場合には、古いモデルの測定ユニットを新しいモデルの測定部に搭載する場合が多く発生するため、上記問題が顕著になる。
【００１０】
本発明は、この問題を解決して、制御用プログラムと測定用プログラムの不整合による測定動作の不具合をなくすことができる測定システムを提供することを目的としている。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の請求項１の測定システムは、
メモリ（２２ａ〜２４ａ、２７ａ）を有し、該メモリに記憶されている測定用プログラムにしたがって測定を行なう測定部（２１）と、
前記測定部と通信可能に形成され、前記測定部の制御および測定結果の表示処理を行なう制御部（３１）とからなる測定システムにおいて、
前記制御部には、
制御可能な前記測定部の測定用プログラムのバージョンリストが予め記憶されているバージョンリスト記憶手段（３６ａ）と、
前記測定部に対して測定用プログラムのバージョン情報の通知要求を行なうバージョン要求手段（４０）と、
前記バージョン要求手段による要求に対して前記測定部から通知されたバージョン情報を受け、該通知されたバージョン情報が前記バージョンリスト記憶手段に記憶されているバージョンに一致するか否かを調べるバージョン検査手段（４１）と、
前記バージョン検査手段による検査結果を表示する検査結果表示手段（４２）とが設けられ、
前記測定部には、
前記制御部からのバージョン情報の要求通知を受けたとき、前記メモリに記憶されている測定用プログラムのバージョン情報を前記制御部に通知するバージョン通知手段（２８）が設けられていることを特徴としている。
【００１２】
また、本発明の請求項２の測定システムは、請求項１の測定システムにおいて、
前記制御部には、
前記バージョンリスト記憶手段に記憶されているバージョンの測定用プログラムが予め記憶されている測定用プログラム記憶手段（３６ｂ）と、
測定用プログラムのダウンロードの指示を行なうためのダウンロード指示手段（４３）と、
前記ダウンロード指示手段によってダウンロードの指示がなされたとき、前記測定部に対してダウンロードの指示を行なうとともに、前記バージョン検査手段によってバージョンが一致しないと判定された測定用プログラムを前記測定用プログラム記憶手段から読み出し、前記測定部に出力するダウンロード手段（４４）とが設けられ、
前記測定部には、
前記制御部からダウンロードの指示を受けたとき、該制御部から続いて入力される測定用プログラムで前記メモリの内容を更新するプログラム更新手段（２９）が設けられていることを特徴としている。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図１は、本発明を適用した測定システム２０の全体構成を示し、図２、図３は要部の構成を示している。
【００１４】
図１に示しているように、この測定システム２０は、イーサネット（登録商標）等のＬＡＮ１０を介して互いに通信が可能に形成された測定部２１と制御部３１とによって構成されている。
【００１５】
なお、図１では測定部２１および制御部３１を２つずつ示しているが、これは、本発明を限定するものではなく、一つの測定部２１と一つの制御部３１とで構成されていていてもよく、また、測定部２１あるいは制御部３１が３つ以上であってもよい。
【００１６】
また、図１の下部に示している測定部２１と制御部３１とは、互いに近距離に配置されてＬＡＮ１０とは独立した回線（ここではＲＳ２３２Ｃとする）１１を介して接続されているか、あるいは１つの筐体（図示せず）に収容されその内部でＬＡＮ１０とＲＳ２３２Ｃ１１を介して接続されて測定システム２０を構成している。
【００１７】
測定部２１は、例えば、図２に示しているように、３つの測定ユニット２２、２３、２４を有しており、各測定ユニット２２〜２４は、それぞれ不揮発性で書換え可能なメモリ２２ａ〜２４ａと、そのメモリ２２ａ〜２４ａの内容を実行して測定処理を行なうプロセッサ（ＣＰＵ、ＦＰＧＡ等）２２ｂ〜２４ｂを有している。
【００１８】
各メモリ２２ａ〜２４ａには、ユニット毎に固有の測定プログラムＰ（ａ）、Ｐ（ｂ）、Ｐ（ｃ）が、そのバージョン情報Ｖ（ａ）〜Ｖ（ｃ）とともに記憶されている。
【００１９】
また、この測定部２１には、ＬＡＮ１０を介して制御部３１との間で通信を行なうための第１のインタフェース２５と、ＲＳ２３２Ｃ１１を介して制御部３１との間で１対１の通信を行なうための第２のインタフェース２６と、これらのインタフェース２５、２６と各測定ユニット２２〜２４との間に設けられ、通信の制御や、各測定ユニット２２〜２４によって取得された測定情報の処理等を行なうサブ制御ユニット２７とを有している。
【００２０】
なお、サブ制御ユニット２７も内部の不揮発性で書換え可能なメモリ２７ａに記憶されている測定用プログラムＰ（ｚ）をプロセッサ２７ｂが実行することで上記処理を行なうが、そのメモリ２７ａには、測定用プログラムＰ（ｚ）のバージョン情報Ｖ（ｚ）も記憶されている。
【００２１】
一方、制御部３１は、ＬＡＮ１０を介して測定部２１との間で通信を行なうための第１のインタフェース３２と、ＬＡＮ１０とは独立に測定部２１との間で１対１の通信を行なうための第２のインタフェース３３（例えばＲＳ２３２等）と、ＣＰＵ、メモリ等からなり測定部２１に対する制御、測定結果の表示処理等を行なう主制御装置３４と、測定結果等を表示するための表示器３５、ハードディスク等の外部記憶装置３６、キーボード等の操作部３７とを有している。
【００２２】
主制御装置３４は、起動時に外部記憶装置３６から制御用プログラムＰｃを読み出して内部のメモリにロードしてこれを実行することで、測定部２１に対する制御、測定結果等の表示処理および後述する各種の処理を行なう。
【００２３】
また、この外部記憶装置３６は、バージョンリスト記憶手段と測定用プログラム記憶手段とを構成するものであり、その第１の領域３６ａには、制御部３１の制御用プログラムＰｃに対応したサブ制御ユニット２７用の測定用プログラムＰｒ（０）と測定部２１に装着可能な全ての測定ユニット用の測定用プログラムＰｒ（１）〜Ｐｒ（Ｎ）のバージョン情報Ｖｒ（０）〜Ｖｒ（Ｎ）からなるバージョンリストが記憶され、第２の領域３６ｂにはそれらのバージョンの測定用プログラムＰｒ（０）〜Ｐｒ（Ｎ）が記憶されている。
【００２４】
図４は、上記測定部２１と制御部３１の構成を機能的に表したものであり、以下、この図４にしたがって測定システム２０の動作を説明する。
【００２５】
図４に示しているように、制御部３１には、バージョン要求手段４０、バージョン検査手段４１、検査結果表示手段４２、ダウンロード指示手段４３、ダウンロード手段４４が設けられている。
【００２６】
バージョン要求手段４０は、例えば、この制御部３１が測定部２１と接続されたときに、第１のインタフェース３２を介してその測定部２１に記憶されている測定用プログラムのバージョン情報の通知要求を行なう。
【００２７】
また、バージョン検査手段４１は、バージョン要求手段４０による要求に対して測定部２１から通知されたバージョン情報を受け、その通知されたバージョン情報が外部記憶装置３６の第１の領域（バージョンリスト記憶手段）３６ａに記憶されているバージョンリストのバージョンと一致するか否かを調べる。
【００２８】
検査結果表示手段４２は、バージョン検査手段４１による検査結果を所定のフォーマットで表示器３５に表示させる。
【００２９】
ダウンロード指示手段４３は、例えば操作部３７の操作によって測定用プログラムのダウンロードの指示を行なうためのものである。
【００３０】
ダウンロード手段４４は、測定部２１から通知されたバージョン情報がバージョンリストのバージョンと一致しないと判定された測定用プログラムがある状態で、ダウンロード指示手段４３によってダウンロードの指示がなされたとき、第２のインタフェース３３を介して測定部２１にダウンロードの指示を行なうとともに、バージョンが一致しないと判定された測定用プログラムを外部記憶装置３６の第２の領域（測定用プログラム記憶手段）３６ｂから読み出し、第１のインタフェース３２を介して測定部２１に出力する。
【００３１】
これに対し、測定部２１には、バージョン通知手段２８とプログラム更新手段２９が設けられている。
【００３２】
バージョン通知手段２８は、接続された制御部３１からのバージョン情報の要求通知を受けたとき、各メモリ２２ａ〜２４ａ、２７ａに記憶されている測定用プログラムのバージョン情報Ｖ（ｚ）、Ｖ（ａ）〜Ｖ（ｃ）を第１のインタフェース２制御部３１に通知する。
【００３３】
また、プログラム更新手段２９は、接続された制御部３１から第２のインタフェース３３を介してダウンロードの指示を受けたとき、その制御部３１から続いて入力される測定用プログラムでメモリの内容を更新する。
【００３４】
なお、このバージョン情報の通知処理とプログラムの更新処理は、サブ制御ユニット２７が仲介して行なうものである。
【００３５】
このように構成された測定システム２０では、図４に示しているように、制御部３１が測定部２１に接続されたときに、バージョン通知要求手段４０がその制御部２１に対してバージョン情報を要求し、測定部２１のバージョン通知手段２８がこの要求に応えて、測定用プログラムＰ（ｚ）、Ｐ（ａ）〜Ｐ（ｃ）のバージョン情報Ｖ（ｚ）、Ｖ（ａ）〜Ｖ（ｃ）を通知する。
【００３６】
そして、制御部３１は、バージョン検査手段４２によって測定部２１から通知されたバージョン情報がバージョンリストに一致するか否かを調べ、その結果を表示器３５に表示する。
【００３７】
例えば、測定ユニット２２〜２４のうち、測定ユニット２４のメモリ２４ａに記憶されている測定用プログラムＰ（ｃ）のバージョンＶ（ｃ）が、制御部３１に対応した測定ユニット２４用の測定プログラムＰｒ（ｉ）のバージョンＶｒ（ｉ）と一致しない場合、例えば図５に示すように、その測定プログラムの名称Ｕｎｉｔ（ｉ）、現バージョンＶ（ｃ）および制御部３１に対応する適正バージョンＶｒ（ｉ）とを表示する。また、バージョンが一致しない測定用プログラムが複数ある場合には、これを一覧表示する。
【００３８】
この表示を確認することで、制御部３１のオペレータは、その制御部３１の制御用プログラムに対応していない測定用プログラムがあるか否かを容易に把握でき、対応していない測定用プログラムを用いた測定を行なわないように制御することができる。
【００３９】
また、制御部３１と測定部２１とがそれぞれの第２のインタフェースを介して接続されているものであれば、操作部３７の操作によってダウンロードの指示を行なうことで、制御部３１に対応していない測定部２１の測定プログラムを制御部３１に対応したものに更新することができる。
【００４０】
即ち、操作部３７に対して所定の操作を行なうと、制御部３１のダウンロード指示手段４３がＲＳ２３２Ｃ１１を介して測定部２１に対し、バージョンが一致していない測定用プログラムのダウンロードの指示を行い、それに続いてダウンロード手段４４が、バージョン検査手段４２でバージョンが一致していないと判定された測定プログラムを外部記憶装置３６から読み出してＬＡＮ１０を介して測定部２１に送る。
【００４１】
このダウンロードの指示を受けた測定部２１は、対応するメモリの内容を制御部３１から送られてくる測定用プログラムで更新する。
【００４２】
これによって、測定部２１の測定用プログラムは制御部３１の制御用プログラムに正しく対応したものとなり、その更新された測定用プログラムによる測定を正しく行なうことができる。
【００４３】
また、測定部２１の測定ユニットを交換した場合でも、上記のように制御部３１によるバージョン検査とその検査結果の表示がなされ、その検査結果に応じて制御用プログラムに適した測定用プログラムをダウンロードできるので、古い測定用プログラムのままで測定が実行されることがない。
【００４４】
なお、ここでは、制御部３１が測定部２１に接続されたときに、その測定部２１に対してバージョン情報の通知を要求していたが、例えば操作部３７の所定操作を受けてバージョンの通知要求を行い、通知されたバージョンについての検査とその検査結果の表示を行なうようにしてもよい。
【００４５】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の測定システムは、測定部の測定プログラムのバージョン情報を制御部に通知させ、そのバージョン情報が制御部に予め記憶されているバージョンリストに一致するか否かを検査してその検査結果を表示している。
【００４６】
このため、制御部に対応していない測定プログラムによる測定を行なわずに済む。
【００４７】
また、制御部に対応していない測定用プログラムがあったときに、制御部から対応する測定用プログラムをダウンロードできるようにしたものでは、そのダウンロードした測定プログラムによる測定を正しく行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態の全体構成図
【図２】実施形態の要部の構成を示す図
【図３】実施形態の要部の構成を示す図
【図４】実施形態の要部の機能と動作を説明するための図
【図５】実施形態の検査結果の表示例を示す図
【符号の説明】
２０、２０……測定システム、２１（２１Ａ、２１Ｂ）……測定部、２２〜２４……測定ユニット、２２ａ〜２４ａ……メモリ、２２ｂ〜２４ｂ……プロセッサ、２５……第１のインタフェース、２６……第２のインタフェース、２７……サブ制御ユニット、２７ａ……メモリ、２７ｂ……プロセッサ、２８、バージョン情報通知手段、２９……プログラム更新手段、３１（３１Ａ、３１Ｂ）……制御部、３２……第１のインタフェース、３３……第２のインタフェース、３４……主制御装置、３５……表示器、３６……外部記憶装置、３６ａ……第１の領域、３６ｂ……第２の領域、３７……操作部、４０……バージョン要求手段、４１……バージョン検査手段、４２……検査結果表示手段、４３……ダウンロード指示手段、４４……ダウンロード手段

Claims

メモリ（２２ａ〜２４ａ、２７ａ）を有し、該メモリに記憶されている測定用プログラムにしたがって測定を行なう測定部（２１）と、
前記測定部と通信可能に形成され、前記測定部の制御および測定結果の表示処理を行なう制御部（３１）とからなる測定システムにおいて、
前記制御部には、
制御可能な前記測定部の測定用プログラムのバージョンリストが予め記憶されているバージョンリスト記憶手段（３６ａ）と、
前記測定部に対して測定用プログラムのバージョン情報の通知要求を行なうバージョン要求手段（４０）と、
前記バージョン要求手段による要求に対して前記測定部から通知されたバージョン情報を受け、該通知されたバージョン情報が前記バージョンリスト記憶手段に記憶されているバージョンに一致するか否かを調べるバージョン検査手段（４１）と、
前記バージョン検査手段による検査結果を表示する検査結果表示手段（４２）とが設けられ、
前記測定部には、
前記制御部からのバージョン情報の要求通知を受けたとき、前記メモリに記憶されている測定用プログラムのバージョン情報を前記制御部に通知するバージョン通知手段（２８）が設けられていることを特徴とする測定システム。
前記制御部には、
前記バージョンリスト記憶手段に記憶されているバージョンの測定用プログラムが予め記憶されている測定用プログラム記憶手段（３６ｂ）と、
測定用プログラムのダウンロードの指示を行なうためのダウンロード指示手段（４３）と、
前記ダウンロード指示手段によってダウンロードの指示がなされたとき、前記測定部に対してダウンロードの指示を行なうとともに、前記バージョン検査手段によってバージョンが一致しないと判定された測定用プログラムを前記測定用プログラム記憶手段から読み出し、前記測定部に出力するダウンロード手段（４４）とが設けられ、
前記測定部には、
前記制御部からダウンロードの指示を受けたとき、該制御部から続いて入力される測定用プログラムで前記メモリの内容を更新するプログラム更新手段（２９）が設けられていることを特徴とする請求項１記載の測定システム。