JP2007276867A - 生産ラインの保守方法、保守装置、および保守支援プログラム - Google Patents

生産ラインの保守方法、保守装置、および保守支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】生産ラインの保守作業の効率を向上させる、生産ラインの保守方法および保守装置を提供する。
【解決手段】コンピュータが生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアのバージョン情報を取得するバージョン情報取得工程と、前記コンピュータが前記コンピュータに記憶されているバージョン適合性情報と前記バージョン情報取得工程で取得されたバージョン情報とに基づいて前記生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアの適合性の有無を判定する適合性判定工程と、前記コンピュータが前記判定により適合性が無いと判定した場合にはその旨を出力する判定結果出力工程と、を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、生産ラインの保守方法、保守装置、および保守支援プログラムに関する。より詳しくは、それぞれ別個の制御ソフトウェアにより制御される複数の装置で構成された生産ラインの保守方法、保守装置、および保守支援プログラムに関する。
パック済み食品や医薬品などの製造工場では、計量機、包装機、金属検出機、重量選別機、箱詰め装置、搬送装置など、さまざまな装置が連結されて、一連の生産ラインが構成されている。
生産ラインにおいては、物品の流れるタイミングに応じて、各装置が互いに矛盾が生じないように適切な処理を行うことで、効率的な製造が可能となる。複数の装置の間で矛盾のない処理を可能にする技術として、特許文献1や特許文献2に開示された発明がある。特許文献1に開示された構成では、組合せ秤のメモリと包装機のメモリから読み出された運転データを比較する手段を有し、前記運転データが一致すれば起動可とすることで、組合せ秤と包装機の連動運転を可能にしている。特許文献2に開示された構成では、生産ラインを構成する装置の間で共通する設定項目を共通の画面で設定して、誤入力を防止している。
実公平6−31380号公報 特開平5−240691号公報
上記従来の構成は、装置間の互換性が確保されている、すなわち、適切な設定項目を選択すれば互いに矛盾のない動作が可能である、という前提の下で、各装置の設定項目につき調整を行うものである。しかし、当初は矛盾がないように組み上げられ調整された生産ラインであっても、月日が経つにつれて、ハードウェアやソフトウェアが更新され、装置間で動作上の矛盾が生じる場合がある。かかる場合には、生産ラインの調整を最初からやり直す必要が生じる。
一つの生産ラインには、さまざまな製造業者により製造された装置が混在するのが一般である。通常、各装置はそれぞれ独自の制御装置を有しており、それぞれの制御装置は、各装置の製造業者が提供する制御ソフトウェアに基づいて動作する。装置の製造業者が同じであれば、装置の間で互いの動作を調整することは比較的容易である。しかし、製造業者が異なる場合、各装置の機能や性能に応じて最も効率よく生産ラインを稼動するために複雑な調整が必要となる。
かかる調整の負担を軽減するために、新しい装置を設計したり、旧式の装置を改良する際には、従来の装置が行っていた処理を全く同様に行うことができるように、すなわち上位互換となるように、開発や改良が行われるのが原則である。しかしながら、装置の機能として新しい要素が追加され、これに伴って外部との通信内容などが変更を余儀なくされることがある。かかる場合、新式の装置が旧式の装置と必ずしも完全な互換性を備えることができなくなる。また、製造業者によっては、旧式の装置の処理を行うことができない装置を開発してしまう場合もある。このように、新式の装置が旧式の装置と互換性を有しない場合、生産ラインの一部を新式の装置で置き換えると、既存の装置との間で動作上の矛盾が生じ、正常動作が不可能になる。また、ハードウェアが旧式のままであっても、ソフトウェアを更新することで、動作上の矛盾が発生する場合もある。
保守作業として、装置の修理や部品の交換といった作業を行なった後に試運転を行うと、動作上の不具合が発生する場合がある。生産ラインの保守作業においては、装置の入れ替えや、制御ソフトウェアの入れ替え、部品の入れ替えが同時並行的に行われる場合も多い。このため、保守作業後に発生する不具合の原因としては、1)新しく導入された装置やその制御ソフトウェアと他の装置あるいはその制御ソフトウェアとの間に適合性が無いこと、2)交換した部品や装置がそもそも不良品であったこと、3)装置の設定項目の間に矛盾があること、など、様々なものが存在しうる。多様な要素をひとつひとつ検討し、発生した不具合の原因を突き止めるには、多大な労力と時間を必要とする。特に、複数の製造業者が供給する装置が複雑に錯綜する食品や医薬品の生産ラインなどの保守を行う場合には、問題が深刻である。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、生産ラインの保守作業の効率を向上させる生産ラインの保守方法、保守装置、および保守支援プログラムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の生産ライン保守方法は、コンピュータが、生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアのバージョン情報を取得するバージョン情報取得工程と、前記コンピュータが、前記コンピュータに記憶されているバージョン適合性情報と前記バージョン情報取得工程で取得されたバージョン情報とに基づいて、前記生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアにつき、適合性が有るか否か、適合性が無いか否か、適合性の有無が不明であるか否か、の少なくともいずれか一つを判定する適合性判定工程と、前記コンピュータが、前記判定の結果を出力する判定結果出力工程と、を有する。
かかる構成では、制御ソフトウェアの適合性の有無または不明について何らかの情報が出力されることで、作業者は生産ラインの装置または制御ソフトウェアの適合性が動作不良の原因になるか否かについて容易に知ることができ、生産ラインの保守作業効率が向上する。
上記生産ライン保守方法において、前記適合性判定工程は、前記コンピュータが、前記生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアにつき、少なくとも適合性が無いか否かを判定するものであって、前記適合性判定工程において適合性が無いと判定された場合には、前記判定結果出力工程において、前記コンピュータが、ソフトウェアに適合性が無い旨を出力するものであってもよい。
かかる構成では、制御ソフトウェアの適合性が無い場合にその旨が出力されることで、作業者は、装置または制御ソフトウェアに適合性が無いことが生産ラインの動作不良の原因になりうることを容易に知ることができ、生産ラインの保守作業効率が向上する。
上記生産ライン保守方法において、前記適合性判定工程は、前記コンピュータが、前記生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアから2つを取出す全ての組合せについて、少なくとも適合性が無いか否かを判定するものであってもよい。
かかる構成では、任意の2つの装置について制御ソフトウェアの適合性が無い場合に、作業者は、装置または制御ソフトウェアに適合性が無いことが生産ラインの動作不良の原因になりうることを容易に知ることができ、生産ラインの保守作業効率が向上する。
上記生産ライン保守方法において、前記バージョン適合性情報は、前記生産ラインを構成する装置から2つを取出す全ての組合せについて、前記装置を制御するソフトウェアにつき、少なくとも適合性が無いか否かについての情報を備えてもよい。
かかる構成では、バージョン適合性情報に基づいて、任意の2つの装置について制御ソフトウェアの適合性が無いか否かを判定できる。
上記生産ライン保守方法は、前記判定結果出力工程において、適合性が無いと判定された前記装置または前記ソフトウェアの組合せを前記コンピュータが出力するものであってもよい。
かかる構成では、制御ソフトウェアの適合性が無い装置の組合せが出力されることで、作業者は、装置または制御ソフトウェアに適合性が無い組合せを容易に特定することができる。よって、適合性の無い装置につき集中的に保守作業を行なうことができ、生産ラインの保守作業効率が向上する。
上記生産ライン保守方法は、前記判定結果出力工程において、さらに、前記コンピュータが生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアのバージョン情報を出力するものであってもよい。
かかる構成では、各装置の制御ソフトウェアのバージョン情報が出力されることで、作業者はより容易に制御ソフトウェアのバージョン管理を行うことができる。
上記生産ライン保守方法において、前記適合性判定工程は、前記コンピュータが、前記生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアにつき、少なくとも適合性の有無が不明であるか否かを判定するものであって、前記適合性判定工程において適合性の有無が不明であると判定された場合には、前記判定結果出力工程において、前記コンピュータが、ソフトウェアの適合性の有無が不明である旨を出力するものであってもよい。
かかる構成では、制御ソフトウェアの適合性の有無が不明である場合にその旨が出力されることで、作業者は、装置または制御ソフトウェアに適合性が無いことが生産ラインの動作不良の原因になりうることを予測でき、生産ラインの保守作業効率が向上する。
上記生産ライン保守方法において、前記適合性判定工程は、前記コンピュータが、前記生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアから2つを取出す全ての組合せについて、少なくとも適合性の有無が不明であるか否かを判定するものであってもよい。
かかる構成では、任意の2つの装置について制御ソフトウェアについて適合性の有無が不明である場合に、作業者は、装置または制御ソフトウェアに適合性が無いことが生産ラインの動作不良の原因になりうることを予測することができ、生産ラインの保守作業効率が向上する。
上記生産ライン保守方法において、前記バージョン適合性情報は、前記生産ラインを構成する装置から2つを取出す全ての組合せについて、前記装置を制御するソフトウェアにつき、少なくとも適合性の有無が不明であるか否かについての情報を備えてもよい。
かかる構成では、バージョン適合性情報に基づいて、任意の2つの装置の制御ソフトウェアについて適合性の有無が不明であるか否かを判定できる。
上記生産ライン保守方法は、前記判定結果出力工程において、適合性の有無が不明であると判定された前記装置または前記ソフトウェアの組合せを前記コンピュータが出力するものであってもよい。
かかる構成では、制御ソフトウェアの適合性の有無が不明である装置の組合せが出力されることで、作業者は、装置または制御ソフトウェアにつき適合性の有無が不明である組合せを容易に特定することができる。よって、当該装置につき集中的に保守作業を行なうことができ、生産ラインの保守作業効率が向上する。
上記生産ライン保守方法は、前記判定結果出力工程において、さらに、生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアのバージョン情報を出力するものであってもよい。
かかる構成では、各装置の制御ソフトウェアのバージョン情報が出力されることで、作業者はより容易に制御ソフトウェアのバージョン管理を行うことができる。
上記生産ライン保守方法は、さらに、前記判定結果出力工程において前記判定により適合性の有無が不明である旨が出力された場合には、その組合せにつき試運転を行い、前記試運転の結果に基づいて新たなバージョン適合性情報を作成する、バージョン適合性情報更新工程を有してもよい。
かかる構成では、新しいバージョン適合性情報を簡便に作成でき、生産ラインの保守作業効率が向上する。
上記生産ライン保守方法において、前記適合性判定工程は、前記コンピュータが、前記生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアにつき、少なくとも適合性が有るか否かを判定するものであって、前記適合性判定工程において適合性が有ると判定された場合には、前記判定結果出力工程において、前記コンピュータが、ソフトウェアに適合性が有る旨を出力するものであってもよい。
かかる構成では、制御ソフトウェアに適合性が有る場合にその旨が出力されることで、作業者は、装置または制御ソフトウェアに適合性が無いことが生産ラインの動作不良の原因にならないことを容易に知ることができる。よって、他の原因に集中して保守作業を行なうことができ、生産ラインの保守作業効率が向上する。
上記生産ライン保守方法において、前記適合性判定工程は、前記コンピュータが、前記生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアにつき、適合性が有るか否か、適合性が無いか否か、および、適合性の有無が不明であるか否か、を判定するものであって、前記適合性判定工程において適合性が有ると判定された場合には、前記判定結果出力工程において、前記コンピュータが、ソフトウェアに適合性が有る旨を出力し、前記適合性判定工程において適合性が無いと判定された場合には、前記判定結果出力工程において、前記コンピュータが、ソフトウェアに適合性が無い旨を出力し、前記適合性判定工程において適合性が不明であると判定された場合には、前記判定結果出力工程において、前記コンピュータが、ソフトウェアの適合性の有無が不明である旨を出力するものであってもよい。
かかる構成では、制御ソフトウェアの適合性の有無および不明についての詳細な情報が出力されることで、作業者は、生産ラインの装置または制御ソフトウェアに適合性が無いことが動作不良の原因になりうるか否かを精度良くかつ容易に判定でき、生産ラインの保守作業効率が向上する。
上記生産ライン保守方法において、前記適合性判定工程は、前記コンピュータが、前記生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアから2つを取出す全ての組合せについて、適合性が有るか否か、適合性が無いか否か、および、適合性の有無が不明であるか否か、を判定するものであってもよい。
かかる構成では、任意の2つの装置について制御ソフトウェアの適合性の有無および不明についての情報が出力されることで、作業者は、装置または制御ソフトウェアに適合性が無いことが生産ラインの動作不良の原因になりうるか否かを精度良くかつ容易に判定でき、生産ラインの保守作業効率が向上する。
上記生産ライン保守方法において、前記バージョン適合性情報は、前記生産ラインを構成する装置から2つを取出す全ての組合せについて、前記装置を制御するソフトウェアにつき、適合性が有るか否か、適合性が無いか否か、および、適合性の有無が不明であるか否か、についての情報を備えてもよい。
かかる構成では、バージョン適合性情報に基づいて、任意の2つの装置の制御ソフトウェアについて適合性の有無および不明を判定できる。
上記生産ライン保守方法は、前記判定結果出力工程において、適合性が無いと判定された前記ソフトウェアの組合せ、および、適合性の有無が不明であると判定された前記ソフトウェアの組合せを、前記コンピュータが出力するものであってもよい。
かかる構成では、各装置の組合せについて判定結果が出力されることで、作業者は、装置または制御ソフトウェアのどの組合せが生産ラインの動作不良の原因になりうるかを容易に特定することができる。よって、問題となる装置につき集中的に保守作業を行なうことができ、生産ラインの保守作業効率が向上する。
上記生産ライン保守方法は、前記判定結果出力工程において、さらに、生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアのバージョン情報を出力するものであってもよい。
かかる構成では、各装置の制御ソフトウェアのバージョン情報が出力されることで、作業者はより容易に制御ソフトウェアのバージョン管理を行うことができる。
上記生産ライン保守方法は、さらに、前記判定結果出力工程において前記判定により適合性の有無が不明である旨が出力された場合には、その組合せにつき試運転を行い、前記試運転の結果に基づいて新たなバージョン適合性情報を作成する、バージョン適合性情報更新工程を有してもよい。
かかる構成では、新しいバージョン適合性情報を簡便に作成でき、生産ラインの保守作業効率が向上する。
上記生産ライン保守方法において、前記生産ラインは、物品の計量および包装を行う生産ラインであってもよい。また、上記生産ライン保守方法において、前記物品は食品または医薬品であってもよい。
物品の計量および包装を行う生産ライン、あるいは食品や医薬品の計量および包装を行う生産ラインでは、製造業者の異なる装置が複雑に関連して動作するのが一般的であり、特に本発明が好適に適用される。
上記生産ライン保守方法において、前記コンピュータにバージョン適合性情報を入力することにより、前記コンピュータに記憶されているバージョン適合性情報が更新されてもよい。
かかる構成では、バージョン適合性情報を常に最新のものに維持することができ、生産ラインの保守作業効率が向上する。
上記生産ライン保守方法において、前記コンピュータに記憶されているバージョン適合性情報が、インターネット経由で更新されてもよい。
かかる構成では、バージョン適合性情報をインターネット経由で常に最新のものに維持することができ、より簡便に、生産ラインの保守作業効率を向上できる。
上記生産ライン保守方法において、前記コンピュータに記憶されているバージョン適合性情報が前記生産ラインを構成する装置に記憶されており、前記装置を交換することにより前記コンピュータに記憶されているバージョン適合性情報が更新されてもよい。
かかる構成では、バージョン適合性情報が生産ラインに新しい装置が導入されるたびに更新され、より簡便にバージョン適合性情報を最新のものに維持することができるとともに、生産ラインの保守作業効率が向上する。
上記生産ライン保守方法において、前記コンピュータが、前記生産ラインを構成する装置の一つに備えられたコンピュータであってもよい。
かかる構成では、生産ラインを構成する装置の一つが生産ライン保守方法を実行することで、生産ラインの構成をより簡潔にできる。
上記生産ライン保守方法において、前記コンピュータが、前記生産ラインを構成する装置とは別個に用意されたコンピュータであってもよい。
かかる構成では、独立したコンピュータが生産ライン保守方法を実行することで、バージョン適合性情報の更新などがより簡便かつ容易に行える。
また、本発明の生産ライン保守装置は、演算部と、記憶部と、通信部と、出力部と、を備え、前記演算部が、生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアのバージョン情報を前記通信部を介して取得し、前記演算部が、前記記憶部に記憶されているバージョン適合性情報と、前記通信部を介して取得されたバージョン情報とに基づいて、前記生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアにつき、適合性が有るか否か、適合性が無いか否か、適合性の有無が不明であるか否か、の少なくともいずれか一つを判定し、前記演算部が、前記判定の結果を、前記出力部を介して出力する。
かかる構成では、生産ライン保守装置が制御ソフトウェアの適合性の有無または不明について何らかの情報を出力することで、作業者は装置または制御ソフトウェアの適合性が生産ラインの動作不良の原因になるか否かについて容易に知ることができ、生産ラインの保守作業効率が向上する。
上記生産ライン保守装置において、前記判定は、前記コンピュータが、前記生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアにつき、少なくとも適合性が無いか否かを判定するものであって、前記演算部が、前記判定により適合性が無いと判定した場合には、前記入出力部を介して、ソフトウェアに適合性が無い旨を出力してもよい。
かかる構成では、制御ソフトウェアに適合性が無い場合に、生産ライン保守装置がその旨を出力することで、作業者は、装置または制御ソフトウェアに適合性が無いことが生産ラインの動作不良の原因になりうることを容易に知ることができ、生産ラインの保守作業効率が向上する。
上記生産ライン保守装置において、前記判定は、前記コンピュータが、前記生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアにつき、少なくとも適合性の有無が不明であるか否かを判定するものであって、前記演算部が、前記判定により適合性の有無が不明であると判定した場合には、前記入出力部を介して、ソフトウェアの適合性の有無が不明である旨を出力してもよい。
かかる構成では、制御ソフトウェアの適合性の有無が不明である場合に、生産ライン保守装置がその旨を出力することで、作業者は、装置または制御ソフトウェアに適合性が無いことが生産ラインの動作不良の原因になりうることを予測でき、生産ラインの保守作業効率が向上する。
上記生産ライン保守装置において、前記判定は、前記コンピュータが、前記生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアにつき、少なくとも適合性が有るか否かを判定するものであって、前記演算部が、前記判定により適合性が有ると判定した場合には、前記入出力部を介して、ソフトウェアに適合性が有る旨を出力してもよい。
かかる構成では、制御ソフトウェアに適合性が有る場合に、生産ライン保守装置がその旨を出力することで、作業者は、装置または制御ソフトウェアに適合性が無いことが生産ラインの動作不良の原因にならないことを容易に知ることができる。よって、他の原因に集中して保守作業を行なうことができ、生産ラインの保守作業効率が向上する。
上記生産ライン保守装置において、前記演算部が、生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアのバージョン情報を前記出力部を介して出力してもよい。
かかる構成では、生産ライン保守装置が各装置の制御ソフトウェアのバージョン情報を出力することで、作業者はより容易に制御ソフトウェアのバージョン管理を行うことができる。
上記生産ライン保守装置は、さらに入力部を備え、前記入力部を介してバージョン適合性情報が入力されることにより、前記記憶部に記憶されているバージョン適合性情報が更新されてもよい。
かかる構成では、生産ライン保守装置が記憶するバージョン適合性情報を常に最新のものに維持することができ、生産ラインの保守作業効率が向上する。
上記生産ライン保守装置において、前記通信部がインターネットにも接続され、インターネット経由で前記記憶部に記憶されているバージョン適合性情報が更新されてもよい。あるいは、上記生産ライン保守装置は、さらに、インターネットに接続された第2の通信部を備え、インターネット経由で前記記憶部に記憶されているバージョン適合性情報が更新されてもよい。
かかる構成では、生産ライン保守装置の記憶するバージョン適合性情報が、インターネット経由で常に最新のものに維持され、より簡便に、生産ラインの保守作業効率を向上できる。
上記生産ライン保守装置において、前記生産ラインを構成する装置が交換された場合に、前記演算部が、前記装置に記憶されているバージョン適合性情報を前記通信部を介して読み出し、前記読み出された情報に基づいて前記記憶部に記憶されているバージョン適合性情報を更新してもよい。
かかる構成では、バージョン適合性情報が生産ラインに新しい装置が導入されるたびに更新され、より簡便にバージョン適合性情報を最新のものに維持することができるとともに、生産ラインの保守作業効率が向上する。
また、本発明の生産ライン保守支援プログラムは、コンピュータに、生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアのバージョン情報を取得するバージョン情報取得工程と、前記コンピュータに記憶されているバージョン適合性情報と前記バージョン情報取得工程で取得されたバージョン情報とに基づいて前記生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアの適合性の有無を判定する適合性判定工程と、前記判定の結果を出力する判定結果出力工程と、を実行させる。また、本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記生産ライン保守支援プログラムを記録するものである。
かかる構成では、生産ライン保守支援プログラムをコンピュータに実行させることにより、該コンピュータを生産ライン保守装置として使用できる。
本発明は、上記のような構成を有し、以下のような効果を奏する。すなわち、生産ラインの保守作業の効率を向上させる、生産ラインの保守方法、保守装置、および保守支援プログラムを提供することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
(第1実施形態)
[概略構成]
図1は、本実施形態の生産ライン保守装置を含む生産ラインの概略構成の一例を示すブロック図である。以下、図1を参照しつつ、生産ライン100について説明する。本実施形態では、生産ライン100として、包装済み製品の生産ラインのうち、計量から箱詰めまでの工程が例示されている。
図1に示すように、生産ライン100は、概略として、組合せ秤110と、包装機120と、金属検出機130と、重量選別機140と、箱詰め装置150とを備えている。図に示すように、各装置は、演算部(CPUなど)と、記憶部(内部メモリなどの内部記憶装置でもハードディスクなどの外部記憶装置でもよい)と、入出力部(タッチパネルなど)と、通信インターフェース部(RS−232Cポートなど)とを備えている。
組合せ秤110においては、組合せ計量動作を実行する上で必要な制御用パラメータ(目標重量、計量速度など)が、入出力部113を介して入力され、演算部111の制御により、記憶部112に記憶される。制御用パラメータは入出力部113を介して出力され、作業者により確認される。演算部111は、記憶部112に記憶されている、組合せ秤制御ソフトウェア115と制御用パラメータに基づいて、組合せ秤110の各部、すなわちフィーダ、供給ホッパ、計量ホッパなど(図示せず)を制御し、図示されない物品供給部(製造部)から送られた物品の組合せ計量を行い、一定量の物品を包装機120へと間歇的に供給する。記憶部112には、組合せ秤制御ソフトウェア115のバージョン情報(組合せ秤110の型式番号、制御ソフトウェアのバージョン番号など)も記憶されている。
包装機120においては、包装動作を実行する上で必要な制御用パラメータ(包装速度など)が、入出力部123を介して入力され、演算部121の制御により、記憶部122に記憶される。制御用パラメータは入出力部123を介して出力され、作業者により確認される。演算部121は、記憶部122に記憶されている、包装機制御ソフトウェア125と制御用パラメータに基づいて、包装機120の各部、すなわちシール溶着装置、搬送ベルト、ナイフなど(図示せず)を制御し、組合せ秤110から供給された物品を包装し、金属検出機130へと送出する。記憶部122には、包装機制御ソフトウェア125のバージョン情報(包装機120の型式番号、制御ソフトウェアのバージョン番号など)も記憶されている。
金属検出機130においては、金属検出動作(異物検出動作)を実行する上で必要な制御用パラメータ(検出感度など)が、入出力部133を介して入力され、演算部131の制御により、記憶部132に記憶される。制御用パラメータは入出力部133を介して出力され、作業者により確認される。演算部131は、記憶部132に記憶されている、金属検出機制御ソフトウェア135と制御用パラメータに基づいて、金属検出機130の各部、すなわち高周波発生回路や検出用回路など(図示せず)を制御し、包装機120から送られた包装済みの物品中に金属(異物)が混入しているか否かの判定を行う。金属の混入が認められた場合には、当該物品は、図示されない振り分け装置により生産ラインから取り除かれる。混入がなければ、物品は重量選別機140へと送られる。記憶部132には、金属検出機制御ソフトウェア135のバージョン情報(金属検出機130の型式番号、制御ソフトウェアのバージョン番号など)も記憶されている。
重量選別機140においては、重量選別動作を実行する上で必要な制御用パラメータ(許容重量範囲など)が、入出力部143を介して入力され、演算部141の制御により、記憶部142に記憶される。制御用パラメータは入出力部143を介して出力され、作業者により確認される。演算部141は、記憶部142に記憶されている、重量選別機制御ソフトウェア145と制御用パラメータに基づいて、重量選別機140の各部、すなわちロードセルや搬送ベルト駆動部など(図示せず)を制御し、金属検出機130から送られた物品の重量が許容範囲内にあるか否かの判定を行う。許容範囲外の重量であると認められた場合には、当該物品は、図示されない振り分け装置により生産ラインから取り除かれる。許容範囲内にあれば、物品は箱詰め装置150へと送られる。記憶部142には、重量選別機制御ソフトウェア145のバージョン情報(重量選別機140の型式番号、制御ソフトウェアのバージョン番号など)も記憶されている。
箱詰め装置150においては、箱詰め動作を実行する上で必要な制御用パラメータ(箱詰め速度など)が、入出力部153を介して入力され、演算部151の制御により、記憶部152に記憶される。制御用パラメータは入出力部153を介して出力され、作業者により確認される。演算部151は、記憶部152に記憶されている、箱詰め装置制御ソフトウェア155と制御用パラメータに基づいて、箱詰め装置150の各部、すなわち箱組み立て用アームや搬送ベルトなど(図示せず)を制御し、重量選別機140から供給された重量検査済みの物品の箱詰めが行われる。箱詰めされた物品は下流へと排出される。記憶部152には、箱詰め装置制御ソフトウェア155のバージョン情報(箱詰め装置150の型式番号、制御ソフトウェアのバージョン番号など)も記憶されている。
組合せ秤110の通信インターフェース部114(通信部)と、包装機120の通信インターフェース部124(通信部)と、金属検出機130の通信インターフェース部134(通信部)と、箱詰め装置150の通信インターフェース部154(通信部)とは、それぞれが、重量選別機140の通信インターフェース部144(通信部)と通信回線190により通信可能に接続されている。すなわち、重量選別機140の演算部141は、組合せ秤110の演算部111と、包装機120の演算部121と、金属検出機130の演算部131と、箱詰め装置150の演算部151と1対1で通信が可能である。生産ラインにおいて隣接する装置の演算部同士(例えば組合せ秤110の演算部111と包装機120の演算部121)は、重量選別機140の演算部141を介して、あるいは図示されない同期調整用ケーブルを介して相互に通信可能に構成されており、互いに同期を取りつつ物品を処理する。
各装置の制御ソフトウェアのバージョン情報は、制御ソフトウェア自体のファイルに含まれていてもよいし、独立したファイルとして保存されていてもよい。
[生産ライン保守装置]
次に、本実施形態の特徴である、生産ライン保守装置について説明する。本実施形態では、重量選別機140が生産ライン保守装置となる。重量選別機140の演算部141は、通信インターフェース部144を介して、組合せ秤110から組合せ秤制御ソフトウェア115のバージョン情報を、包装機120から包装機制御ソフトウェア125のバージョン情報を、金属検出機130から金属検出機制御ソフトウェア135のバージョン情報を、箱詰め装置150から箱詰め装置制御ソフトウェア155のバージョン情報を受け取り、記憶部142に記憶させる。生産ライン保守装置が各装置に記憶されている制御ソフトをスキャンしてバージョンを特定することでバージョン情報が取得されてもよい。
記憶部142には、バージョン適合性情報149(各装置の制御ソフトウェアの適合性に関する情報、以下同様)、および、生産ライン保守支援プログラム148(生産ラインの保守作業を支援するために用いられるコンピュータプログラム、以下同様)も記憶されている。演算部141は、記憶部142に記憶されている、各装置から受け取った制御ソフトウェアのバージョン情報と、重量選別機制御ソフトウェア145のバージョン情報と、バージョン適合性情報149と、生産ライン保守支援プログラム148とに基づいて、各装置を制御するソフトウェアの適合性の有無を判定する。
[適合性を判定する原理]
以下、バージョン適合性情報149に基づく適合性判定の方法について詳細に説明する。本実施形態において、バージョン適合性情報149は、各装置の対ごとに作成されたマトリクスからなる。各マトリクスは、各装置のソフトのバージョン毎に行または列が形成されている。図2は、組合せ秤と包装機の制御ソフトウェアのバージョン適合性情報を構成するマトリクスの一例を示す図である。図3は、包装機と金属検出機の制御ソフトウェアのバージョン適合性情報を構成するマトリクスの一例を示す図である。図4は、組合せ秤と金属検出機の制御ソフトウェアのバージョン適合性情報を構成するマトリクスの一例を示す図である。なお、バージョン適合性情報149は図2乃至図4に示すマトリクスのみではなく、組合せ秤と箱詰め装置など、各装置の対についてそれぞれマトリクスが形成されている。本実施形態では、生産ライン100に5つの装置が含まれているので、それらの全ての対、すなわち5つの装置から2つを取出す組合せの数(10個)だけマトリクスが用意される。以下では、簡略化のため組合せ秤、包装機、金属検出機の3つの適合性について説明するが、他の装置を含む対についても同様の原理が適用できる。
図に示すように、本実施形態では、制御ソフトウェアのバージョン情報は、装置の型式番号および制御ソフトウェアのバージョン番号からなる。バージョン情報の内容は任意であるが、各製造業者の各型式および該型式に用いられる制御ソフトウェアのバージョンの個々につき重複しないように割り振られているのが望ましい。バージョン適合性情報149で使用されるバージョン情報は、必ずしも各製造業者が提供するものと同じである必要はなく、独自の規則で振られたものであってもよい。かかる場合には、各装置から送られるバージョン情報を、バージョン適合性情報149に適合するように変換して使用する。本実施形態では、型式番号が装置の種類(組合せ秤はW、包装機はP、金属検出機はM、重量選別機はC、箱詰め装置はBなど)と、型式(A、B、C、・・・)の2文字からなるものとする。バージョン番号の振り方は任意であるが、一般的には、小数点第2位までの数字(例えば1.31など)で表され、1の位は大きなバージョンアップを示し、0.1の位は小さなバージョンアップを示し、0.01の位は制御ソフトウェアのバグ修正など極小さなバージョンアップを示す。
図2乃至図4に示す例では、組合せ秤110の型式にはKとLの2種類があり、組合せ秤制御ソフトウェア115には、型式K用のWK1.02、WK2.23、WK3.21と、型式L用のWL1.50、WL2.03とで、合計5つのバージョンがある。包装機120の型式にはAとBの2種類があり、包装機制御ソフトウェア125には、型式A用のPA1.21、PA1.43と、型式B用のPB2.01、PB2.43とで、合計4つのバージョンがある。金属検出機130の型式はFのみであり、金属検出機制御ソフトウェア135には型式F用のMF2.02、MF2.21、MF3.40の3つのバージョンがある。なお、行と列の数は、対象とする装置や制御ソフトウェアの種類に応じて任意に設定されうる。制御ソフトウェアのバージョンは非常に多く、必ずしも全てのバージョンが網羅される必要はない。しかし、一般に流通している主要なバージョンは含まれていることが望ましい。
各マトリクスのセルには、行と列で特定されるそれぞれのバージョンの対について、適合性が確認されているか否かの情報が記録されている。図において、○は適合性が有ることが確認されていることを示し、×は適合性が無いことが確認されていることを示し、空欄は適合性の有無が不明であることを示す。例えば、組合せ秤制御ソフトウェア115のバージョンWK2.23と包装機制御ソフトウェア125のバージョンPB2.43に対応するセルには○が入っており、該2つの制御ソフトウェアの間には適合性が有ることが分かる。
演算部141は、図2乃至図4に示すようなバージョン適合性情報149に基づいて、生産ライン100を構成する装置の各対につき制御ソフトウェアの適合性の有無を判定する。
まず、組合せ秤制御ソフトウェア115のバージョン情報がWL2.03であり、包装機制御ソフトウェア125のバージョン情報がPB2.43であり、金属検出機制御ソフトウェア135のバージョン情報がMF3.40である場合を考える(以下、ケース1)。図2に示すマトリクスよれば、WL2.03とPB2.43の対について、適合性が有る(○)ことが分かる。図3に示すマトリクスよれば、PB2.43とMF3.40の対については、適合性が有る(○)ことが分かる。図4に示すマトリクスよれば、WL2.03とMF3.40の対については、適合性が有る(○)ことが分かる。したがって、組合せ秤110と包装機120と金属検出機130とについては全ての対について適合性が有ることが分かる。
次に、組合せ秤制御ソフトウェア115のバージョン情報がWK3.21であり、包装機制御ソフトウェア125のバージョン情報がPB2.43であり、金属検出機制御ソフトウェア135のバージョン情報がMF2.02である場合を考える(以下、ケース2)。図2に示すマトリクスよれば、WK3.21とPB2.43の対については、適合性が有る(○)ことが分かる。図3に示すマトリクスよれば、PB2.43とMF2.02の対については、適合性が有る(○)ことが分かる。図4に示すマトリクスよれば、WK3.21とMF2.02の対については、適合性が無い(×)ことが分かる。したがって、適合性のない対が存在することが分かる。また、どの対に適合性が無いかを知ることができる。
最後に、組合せ秤制御ソフトウェア115のバージョン情報がWL2.03であり、包装機制御ソフトウェア125のバージョン情報がPB2.01であり、金属検出機制御ソフトウェア135のバージョン情報がMF3.40である場合を考える(以下、ケース3)。図2に示すマトリクスよれば、WL2.03とPB2.01の対については、適合性が無い(×)ことが分かる。図3に示すマトリクスよれば、PB2.01とMF3.40の対については、適合性の有無が不明である(空欄)ことが分かる。図4に示すマトリクスよれば、WL2.03とMF3.40の対については、適合性が有る(○)ことが分かる。したがって、適合性のない対と、適合性の有無が不明である対が存在することが分かる。また、どの対に適合性がなく、どの対について適合性の有無が不明であるかを知ることができる。
なお、本実施形態において、「制御ソフトウェアの適合性」とは、生産ラインを構成する装置同士(ハードウェア同士)、および各装置の制御ソフトウェア同士の適合性を含む。
[動作および方法]
図5は、本実施形態の生産ライン保守装置の演算部が実行する生産ライン保守支援プログラムの一例を示すフローチャートである。
演算部141は、生産ライン保守支援プログラムが実行されると(スタート)、まず自己および相手の通信インターフェース部144などを介して、組合せ秤110から組合せ秤制御ソフトウェア115のバージョン情報を、包装機120から包装機制御ソフトウェア125のバージョン情報を、金属検出機130から金属検出機制御ソフトウェア135のバージョン情報を、箱詰め装置150から箱詰め装置制御ソフトウェア155のバージョン情報を取得して、記憶部142に記憶させる(ステップS101)。この場合、演算部141は、各装置の演算部111、121、131、151に指示して、これらからバージョン適合性情報を送信してもらう。
次に、演算部141は、ステップS101で取得したバージョン情報と、記憶部142に記憶されている、重量選別機制御ソフトウェア145のバージョン情報およびバージョン適合性情報149とに基づいて、生産ラインに含まれている制御ソフトウェアの全ての対につき、適合性が有ることが確認されているか否かの判定を行う。
例えば、上述のケース1では、それぞれの対について適合性が有ることが、バージョン適合性情報149から判定できる。この場合、ステップS102の判定はYESとなる。ステップS102でYESと判定されると、生産ライン100を構成する現在の装置では制御ソフトウェアの適合性が確認されている旨が入出力部143に出力され(ステップS103)、生産ライン保守支援プログラムは終了する(エンド)。
一方、上述のケース2では、適合性のない対が存在することが、バージョン適合性情報149から判定できる。この場合、ステップS102の判定はNOとなる。ステップS102でNOと判定されると、適合性のないこと(×)が確認されている対があるか否かの判定が行われる(ステップS104)。ケース2では、WK3.21とMF2.02の対について、適合性が無いことが分かるので、ステップS103の判定はYESとなる。
ステップS104でYESと判定されると、適合性のない対が存在する旨および適合性のない対(組合せ秤と金属検出機に適合性が無いこと、WK3.21とMF2.02に適合性が無いこと、など)が入出力部143に出力され(ステップS105)、ステップ106に進む。また、ステップS105でNOと判定された場合には、直接ステップS106に進む。
ステップS106では、適合性が不明である対があるか否かの判定が行われる。ケース2では、空欄である対は存在しないため、判定結果はNOとなり、生産ライン保守支援プログラムは終了する(エンド)。
一方、ステップS106の判定結果がYESの場合には、適合性の有無が不明である対が存在する旨および適合性の有無が不明である対が入出力部143に出力され(ステップS107)、生産ライン保守支援プログラムは終了する(エンド)。例えば、上述のケース3では、適合性のない対と、適合性の有無が不明である対が存在すると判定される。この場合、ステップS104の判定もステップS106の判定も、YESとなり、ステップS105では適合性のない対が存在する旨および適合性のない対(組合せ秤と包装機に適合性が無いこと、WL2.03とPB2.01に適合性が無いこと、など)が入出力部143に出力される。さらに、ステップS107では、適合性の有無が不明である対が存在する旨および適合性の有無が不明である対(金属検出機と包装機について適合性の有無が不明であること、MF3.40とPB2.01について適合性の有無が不明であること、など)が入出力部143に出力される。
[バージョン適合性情報の更新方法]
本実施形態では、バージョン適合性情報149は、重量選別機140の製造業者から提供され、出荷時に、記憶部142に記憶される。しかし、新しい装置や制御ソフトウェアが開発される毎に装置や制御ソフトウェアの組合せが増えるため、バージョン適合性情報149も適宜更新される必要がある。本実施形態では、記憶部142に記憶されているバージョン適合性情報149は、作業者により入出力部143を介して入力され、更新される。
あるいは、バージョン適合性情報が、組合せ秤110などの各装置やその部品が備える記憶部に記憶され、各装置を交換した時に、生産ライン保守装置の記憶するバージョン適合性情報149が更新されてもよい。バージョン適合性情報149は、フロッピー(登録商標)ディスクやCD−ROMなどの記録媒体に記録された形で製造業者から供給されてもよい。
[バージョン適合性情報の作成]
本実施形態では、バージョン適合性情報149は、重量選別機140の製造業者により作成される。本実施形態では、ステップS107で適合性の有無が不明である対が存在する旨および適合性の有無が不明である対が出力される。生産ラインの保守作業を行なう作業者は、適合性が不明の対があることが判明した段階で、その対を重量選別機140の製造業者に報告してもよい。製造業者は、自社の開発部でその対について試験運転を行い、適合性の有無を判定することで、得られた結果を組み込んだ新しいバージョン適合性情報を作成する。あるいは、適合性が不明の対があることが判明した後、そのまま作業者に指示して試運転を行い、正常に動くか否かを確認してもよい。正常に動いた場合には適合性が有ることになるため、その旨を組み込んだ新しいバージョン適合性情報を作成する。逆に、正常に動かなかった場合には適合性が無いことになるため、その旨を組み込んだ新しいバージョン適合性情報を作成する。
[特徴および効果]
本実施形態の生産ライン保守装置および生産ライン保守方法では、生産ラインに含まれる装置の制御ソフトウェアの適合性が判定され、適合性が無い場合にはその旨が出力される。部品交換などの保守作業が完了した後で適合性のチェックを行えば、制御ソフトウェアの適合性が維持されているか否かを、極めて容易に知ることができる。したがって、保守作業上のミスを防止することができる。また、生産ラインの動作不良が発生した場合でも、問題の原因が制御ソフトウェアの適合性にあるのか、その他(ハードウェアの故障など)によるのかを極めて容易に判定できる。よって、生産ラインの保守作業効率を向上できる。特に、遠隔地のユーザが保守作業を行なう場合には、作業者の熟練度が低く、保守作業に困難を伴う場合が多い。しかし、本実施形態によれば、特段の知識がなくても不具合の原因を特定し易くなり、保守作業の効率が飛躍的に向上する。
また、本実施形態の生産ライン保守装置および生産ライン保守方法では、生産ラインに含まれる装置の制御ソフトウェアについて適合性が不明である対がある場合には、その旨およびその対が出力される。作業者は、適合性の問題で不具合が生じる可能性があるという予測の下で試運転などを行うことができ、作業者の負担を軽減できる。
また、本実施形態の生産ライン保守装置および生産ライン保守方法では、装置の製造業者が、適合性の不明な対が発生したという情報を得ることが可能となる。かかる情報が得られれば、製造業者はその対について試験を行ったり、当該生産ラインで試運転を依頼したりすることで、適合性が不明である対について適合性の確認を行うことができる。そして、得られた結果を用いて、バージョン適合性情報の作成を効率よく行うことができる。よって、生産ラインの保守作業効率を更に向上できる。
また、本実施形態の生産ライン保守装置および生産ライン保守方法では、新しく作成されたバージョン適合性情報が、適宜更新されて生産ライン中の装置に記憶される。バージョン適合性情報を常に最新のものにすることで、生産ラインの保守作業効率が更に向上する。
[変形例]
生産ライン100には、必ずしも上述の装置が含まれる必要はなく、また、搬送装置、物品製造装置など、他の装置が含まれていてもよい。すなわち、生産ライン100の構成は任意である。
生産ライン100の処理する物品はどのような物品であってもよい。ただし、食品や医薬品の製造工場に設置される生産ラインには、異なる製造業者の装置が含まれることが多く、保守作業に多大な労力と時間を必要とするのが一般的である。よって、本発明は特に食品または医薬品の生産ラインの保守作業に好適である。
上述の説明では、入出力部は一体とされていたが、出力部(モニタ、プリンタなど)、入力部(キーボード、ボタンなど)は別々でもよい。また、各装置が出力部、入力部を備える必要は必ずしもなく、生産ラインに含まれる1台の装置で出力、入力が集中的に行われてもよい。生産ラインにおいて出力、入力を行う場所は任意である。各装置の演算部は必ずしも一つの装置につき1個でなくてもよく、複数の演算部を備えることで分散制御が行われてもよい。各装置の記憶部も複数備えられていてよく、それぞれの記憶部が異なる機能(例えば、制御プログラムの記憶と制御用パラメータの記憶)を分担してもよい。
生産ライン保守装置は必ずしも生産ラインそのものを構成する装置である必要はなく、制御ソフトウェアの整合性を判定することに特化した装置であってもよい。あるいは生産ラインの集中制御装置に生産ライン保守装置の機能が組み込まれてもよい。この場合には、集中制御装置が生産ライン保守装置となる。また、生産ライン保守装置は、必ずしも生産ライン上の単一の装置である必要はなく、複数の装置による分散制御で実現されてもよい。
バージョン適合性情報149は、必ずしも2次元のマトリクスである必要はなく、生産ラインに含まれる制御ソフトウェアの適合性を判定できるものであれば、どのような型式であってもよい。例えば3次元以上の配列であってもよい。かかる場合、3つ以上の装置の組合せのそれぞれについて適合性を判定できるため、3種類以上の装置の相互作用により動作不良が発生する場合などにも容易に対応できる。このように、適合性の判定は、必ずしも対について行われる必要はなく、3つ以上の装置の組合せについて行われてもよい。
また、バージョン適合性情報149は、適合性の有無のみを判定可能な構成とし、適合性の有無が不明のものは単に適合性が無いものと判定して出力してもよい。すなわち、適合性が不明の場合でも、必ずしもその旨を出力することは必須ではなく、図5において、ステップS106およびステップS107は必須ではない。この場合、図2乃至図4のマトリクスの空欄部分には全て×が記録される。かかる構成であっても、全ての対について適合性が確認されていればその旨が出力されるため、動作不良原因を絞り込む上で有効である。また、適合性が無いものと適合性が不明のものは、単に適合性の有無が不明のものと判定して出力してもよい。
あるいは、適合性の有無が不明のものは単に適合性が有るものと判定して出力してもよい。この場合、図2乃至図4のマトリクスの空欄には全て○が記録される。かかる構成では、適合性が無いことが確認されている対があればその旨が出力されるため、やはり動作不良原因を絞り込む上で有効である。また、適合性が有るものと適合性が不明のものは、単に適合性が不明のものと判定して出力してもよい。
適合性の判定については、適合性が有るか否か、適合性が無いか否か、適合性の有無が不明であるか否か、のいずれであってもよく、これらを組み合わせたものであってもよい。適合性の有無または不明について何らかの情報が出力されれば、作業者は装置または制御ソフトウェアの適合性が動作不良の原因になるか否かについて容易に知ることができ、生産ラインの保守作業効率が向上する。
生産ライン保守支援プログラムは、生産ラインの毎起動時に実行されてもよい。かかる方法では、生産ラインを停止してメンテナンス作業が行なわれた場合でも、生産ラインを起動したときに自動的に制御ソフトウェアの適合性の判定が行われる。適合性が無い場合に、判定結果に基づくエラー処理を行ってもよい。例えば、エラー処理として運転を停止することとすれば、生産ラインの誤動作を未然に防止することができる。
本実施形態の生産ライン保守支援プログラムは、生産ライン保守装置のROMに記録されていてもよいが、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROMなど)により提供されてもよい。生産ライン保守装置が、かかる記録媒体を読み取り可能な汎用パーソナルコンピュータなどにより実現されてもよい。
(第2実施形態)
[概略構成]
図6は、本実施形態の生産ライン保守装置を含む生産ラインの概略構成の一例を示すブロック図である。以下、図6を参照しつつ、生産ライン200について説明する。なお、生産ライン200は、生産ライン100における各装置の通信インターフェース部をLANインターフェース部に置換し、通信回線190をLAN回線290に置換し、箱詰め装置にインターネット通信部256を追加したものであり、その他の構成要素については生産ライン100と同様である。よって、対応する構成要素については、同一の名称を付して説明を省略する。
組合せ秤210のLANインターフェース部214(通信部)と包装機220のLANインターフェース部224(通信部)とは、LAN回線290により通信可能に接続されている。LANインターフェース部224と金属検出機230のLANインターフェース部234(通信部)とは、LAN回線290により通信可能に接続されている。LANインターフェース部234と重量選別機240のLANインターフェース部244(通信部)とは、LAN回線290により通信可能に接続されている。LANインターフェース部244と箱詰め装置250のLANインターフェース部254(通信部)とは、LAN回線290により通信可能に接続されている。このように、チェーン状に接続されることで、各装置はLAN回線290を介して相互に通信を行うことが可能となる。
インターネット通信部256(第2の通信部)は箱詰め装置250の演算部251とインターネット回線260とを通信可能に接続する。
本実施形態においては、箱詰め装置250が生産ライン保守装置となる。箱詰め装置250の記憶部252には、生産ライン保守支援プログラム258が記憶されている。また、記憶部252に記憶されているバージョン適合性情報259は、インターネット回線260を介して、図示されない製造業者(箱詰め装置250の製造業者)から供給され、更新される。
なお、バージョン適合性情報259の詳細およびその作成方法や、制御ソフトウェアの適合性判定の原理については、第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
[特徴および効果]
本実施形態では、生産ライン200の各装置がLAN回線により接続されるため、システム構築を極めて簡便に行うことができる。
また、本実施形態では、バージョン適合性情報259が製造業者によりインターネット経由で更新されるため、世界各地に散在する生産ライン200に保存されているバージョン適合性情報259を、集中的に管理することが可能となる。よって、生産ラインの保守作業効率を向上させることができる。
なお、生産ライン保守装置が、適合性が不明な対(あるいは組合せ)の情報を自動的に製造業者に送信してもよい。あるいは、かかる情報が製造業者の要求に応じて送信されてもよい。こうすると、製造業者は適合性が不明な対や組合せについての情報を極めて簡便に収集することができる。さらに、生産ライン200で試運転を行った結果も製造業者に送信することとすれば、バージョン適合性情報259を自動的にかつリアルタイムに更新することが可能となり、生産ラインの保守作業効率が飛躍的に向上される。
なお、本実施形態でも第1実施形態と同様の効果が得られること、および同様の変形例が可能であることは言うまでもない。
(第3実施形態)
[概略構成]
図7は、本実施形態の生産ライン保守装置を含む生産ライン保守支援システムの概略構成の一例を示すブロック図である。以下、図7を参照しつつ、本実施形態の生産ライン保守支援システムについて説明する。生産ライン300は、第2実施形態の生産ライン200と同様の構成である。よって、対応する構成要素について同一の名称を付すこととして、説明を省略する。
生産ライン300は、組合せ秤310のインターネット通信部を介して、インターネット回線360に通信可能に接続されている。
組合せ秤制御ソフトウェア適合性情報データベース371は、組合せ秤制御ソフトウェア315を主な対象とした組合せ秤制御ソフトウェア適合性ファイル375をストックしたデータベースシステムである。組合せ秤制御ソフトウェア適合性情報データベース371は、組合せ秤製造業者370(例えば本社社屋のコンピュータルーム)に配設され、インターネット回線360に通信可能に接続されている。組合せ秤制御ソフトウェア適合性ファイル375は、組合せ秤製造業者370により随時更新される。
重量選別機制御ソフトウェア適合性情報データベース381は、重量選別機制御ソフトウェア345を主な対象とした重量選別機制御ソフトウェア適合性ファイル385をストックしたデータベースシステムである。重量選別機制御ソフトウェア適合性情報データベース381は、重量選別機製造業者380(例えば本社社屋のコンピュータルーム)に配設され、インターネット回線360に通信可能に接続されている。重量選別機制御ソフトウェア適合性ファイル385は、重量選別機製造業者380により随時更新される。
なお、本実施形態では、組合せ秤および重量選別機の製造業者のみが図示され、説明されるが、他の装置の製造業者を含む構成としてもよいのは言うまでもない。
本実施形態において、生産ライン保守装置は、組合せ秤310である。組合せ秤310は、記憶部に生産ライン保守支援プログラム318を記憶している。また、組合せ秤310は、必要に応じて、組合せ秤制御ソフトウェア適合性情報データベース371から組合せ秤制御ソフトウェア適合性ファイル375を受け取り、また重量選別機制御ソフトウェア適合性情報データベース381から重量選別機制御ソフトウェア適合性ファイル385を受け取ることで、組合せ秤310が記憶しているバージョン適合性情報319を更新する。あるいは、組合せ秤制御ソフトウェア適合性情報データベース371や重量選別機制御ソフトウェア適合性情報データベース381が組合せ秤310へと情報を送信することにより、バージョン適合性情報319が更新されてもよい。
[特徴および効果]
本実施形態では、バージョン適合性情報319が各装置の製造業者が保有する制御ソフトウェア適合性情報データベースによりインターネット経由で供給される。各装置の製造業者は、自身が保有する制御ソフトウェア適合性情報データベースをメンテナンスするだけで、世界各地に散在する生産ライン200に保存されているバージョン適合性情報319を、常に最新の状態に維持することが可能となる。かかる構成により、生産ラインの保守作業効率を飛躍的に向上させることができる。
なお、本実施形態でも第1実施形態および第2実施形態と同様の効果が得られること、および同様の変形例が可能であることは言うまでもない。
本発明にかかる生産ラインの保守方法、保守装置、および保守支援プログラムは、生産ラインの保守作業の効率を向上させる、生産ラインの保守方法、保守装置、および保守支援プログラムとして有用である。
本発明の第1実施形態の生産ライン保守装置を含む生産ラインの概略構成の一例を示すブロック図である。 組合せ秤と包装機の制御ソフトウェアのバージョン適合性情報を構成するマトリクスの一例を示す図である。 包装機と金属検出機の制御ソフトウェアのバージョン適合性情報を構成するマトリクスの一例を示す図である。 組合せ秤と金属検出機の制御ソフトウェアのバージョン適合性情報を構成するマトリクスの一例を示す図である。 本発明の第1実施形態の生産ライン保守装置の演算部が実行する生産ライン保守支援プログラムの一例を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態の生産ライン保守装置を含む生産ラインの概略構成の一例を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態の生産ライン保守装置を含む生産ライン保守支援システムの概略構成の一例を示すブロック図である。
符号の説明
100 生産ライン
110 組合せ秤
111 演算部
112 記憶部
113 入出力部
114 通信インターフェース部
115 組合せ秤制御ソフトウェア
120 包装機
121 演算部
122 記憶部
123 入出力部
124 通信インターフェース部
125 包装機制御ソフトウェア
130 金属検出機
131 演算部
132 記憶部
133 入出力部
134 通信インターフェース部
135 金属検出機制御ソフトウェア
140 重量選別機
141 演算部
142 記憶部
143 入出力部
144 通信インターフェース部
145 重量選別機制御ソフトウェア
148 生産ライン保守支援プログラム
149 バージョン適合性情報
150 箱詰め装置
151 演算部
152 記憶部
153 入出力部
154 通信インターフェース部
155 箱詰め装置制御ソフトウェア
190 通信回線
200 生産ライン
210 組合せ秤
211 演算部
212 記憶部
213 入出力部
214 LANインターフェース部
215 組合せ秤制御ソフトウェア
220 包装機
221 演算部
222 記憶部
223 入出力部
224 LANインターフェース部
225 包装機制御ソフトウェア
230 金属検出機
231 演算部
232 記憶部
233 入出力部
234 LANインターフェース部
235 金属検出機制御ソフトウェア
240 重量選別機
241 演算部
242 記憶部
243 入出力部
244 LANインターフェース部
245 重量選別機制御ソフトウェア
250 箱詰め装置
251 演算部
252 記憶部
253 入出力部
254 LANインターフェース部
255 箱詰め装置制御ソフトウェア
256 インターネット通信部
258 生産ライン保守支援プログラム
259 バージョン適合性情報
260 インターネット回線
290 LAN回線
300 生産ライン
310 組合せ秤
315 組合せ秤制御ソフトウェア
318 生産ライン保守支援プログラム
319 バージョン適合性情報
320 包装機
325 包装機制御ソフトウェア
330 金属検出機
335 金属検出機制御ソフトウェア
340 重量選別機
345 重量選別機制御ソフトウェア
350 箱詰め装置
355 箱詰め装置制御ソフトウェア
360 インターネット回線
370 組合せ秤製造業者
371 組合せ秤制御ソフトウェア適合性情報データベース
375 組合せ秤制御ソフトウェア適合性ファイル
380 重量選別機製造業者
381 重量選別機制御ソフトウェア適合性情報データベース
385 重量選別機制御ソフトウェア適合性ファイル
390 LAN回線

Claims (37)

  1. コンピュータが、生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアのバージョン情報を取得するバージョン情報取得工程と、
    前記コンピュータが、前記コンピュータに記憶されているバージョン適合性情報と前記バージョン情報取得工程で取得されたバージョン情報とに基づいて、前記生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアにつき、適合性が有るか否か、適合性が無いか否か、適合性の有無が不明であるか否か、の少なくともいずれか一つを判定する適合性判定工程と、
    前記コンピュータが、前記判定の結果を出力する判定結果出力工程と、を有する、生産ライン保守方法。
  2. 前記適合性判定工程は、前記コンピュータが、前記生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアにつき、少なくとも適合性が無いか否かを判定するものであって、
    前記適合性判定工程において適合性が無いと判定された場合には、前記判定結果出力工程において、前記コンピュータが、ソフトウェアに適合性が無い旨を出力する、請求項1に記載の生産ライン保守方法。
  3. 前記適合性判定工程は、前記コンピュータが、前記生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアから2つを取出す全ての組合せについて、少なくとも適合性が無いか否かを判定するものである、請求項1に記載の生産ライン保守方法。
  4. 前記バージョン適合性情報は、前記生産ラインを構成する装置から2つを取出す全ての組合せについて、前記装置を制御するソフトウェアにつき、少なくとも適合性が無いか否かについての情報を備える、請求項1に記載の生産ライン保守方法。
  5. 前記判定結果出力工程において、適合性が無いと判定された前記装置または前記ソフトウェアの組合せを前記コンピュータが出力する、請求項2に記載の生産ライン保守方法。
  6. 前記判定結果出力工程において、さらに、生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアのバージョン情報を前記コンピュータが出力する、請求項1に記載の生産ライン保守方法。
  7. 前記適合性判定工程は、前記コンピュータが、前記生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアにつき、少なくとも適合性の有無が不明であるか否かを判定するものであって、
    前記適合性判定工程において適合性の有無が不明であると判定された場合には、前記判定結果出力工程において、前記コンピュータが、ソフトウェアの適合性の有無が不明である旨を出力する、請求項1に記載の生産ライン保守方法。
  8. 前記適合性判定工程は、前記コンピュータが、前記生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアから2つを取出す全ての組合せについて、少なくとも適合性の有無が不明であるか否かを判定するものである、請求項7に記載の生産ライン保守方法。
  9. 前記バージョン適合性情報は、前記生産ラインを構成する装置から2つを取出す全ての組合せについて、前記装置を制御するソフトウェアにつき、少なくとも適合性の有無が不明であるか否かについての情報を備える、請求項7に記載の生産ライン保守方法。
  10. 前記判定結果出力工程において、適合性の有無が不明であると判定された前記装置または前記ソフトウェアの組合せを前記コンピュータが出力する、請求項8に記載の生産ライン保守方法。
  11. 前記判定結果出力工程において、さらに、生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアのバージョン情報を前記コンピュータが出力する、請求項7に記載の生産ライン保守方法。
  12. さらに、前記判定結果出力工程において前記判定により適合性の有無が不明である旨が出力された場合には、その組合せにつき試運転を行い、前記試運転の結果に基づいて新たなバージョン適合性情報を作成する、バージョン適合性情報更新工程を有する、請求項7に記載の生産ライン保守方法。
  13. 前記適合性判定工程は、前記コンピュータが、前記生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアにつき、少なくとも適合性が有るか否かを判定するものであって、
    前記適合性判定工程において適合性が有ると判定された場合には、前記判定結果出力工程において、前記コンピュータが、ソフトウェアに適合性が有る旨を出力する、請求項1に記載の生産ライン保守方法。
  14. 前記適合性判定工程は、前記コンピュータが、前記生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアにつき、適合性が有るか否か、適合性が無いか否か、および、適合性の有無が不明であるか否か、を判定するものであって、
    前記適合性判定工程において適合性が有ると判定された場合には、前記判定結果出力工程において、前記コンピュータが、ソフトウェアに適合性が有る旨を出力し、
    前記適合性判定工程において適合性が無いと判定された場合には、前記判定結果出力工程において、前記コンピュータが、ソフトウェアに適合性が無い旨を出力し、
    前記適合性判定工程において適合性が不明であると判定された場合には、前記判定結果出力工程において、前記コンピュータが、ソフトウェアの適合性の有無が不明である旨を出力する、請求項1に記載の生産ライン保守方法。
  15. 前記適合性判定工程は、前記コンピュータが、前記生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアから2つを取出す全ての組合せについて、適合性が有るか否か、適合性が無いか否か、および、適合性の有無が不明であるか否か、を判定するものである、請求項14に記載の生産ライン保守方法。
  16. 前記バージョン適合性情報は、前記生産ラインを構成する装置から2つを取出す全ての組合せについて、前記装置を制御するソフトウェアにつき、適合性が有るか否か、適合性が無いか否か、および、適合性の有無が不明であるか否か、についての情報を備える、請求項14に記載の生産ライン保守方法。
  17. 前記判定結果出力工程において、適合性が無いと判定された前記ソフトウェアの組合せ、および、適合性の有無が不明であると判定された前記ソフトウェアの組合せを、前記コンピュータが出力する、請求項15に記載の生産ライン保守方法。
  18. 前記判定結果出力工程において、さらに、生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアのバージョン情報を前記コンピュータが出力する、請求項14に記載の生産ライン保守方法。
  19. さらに、前記判定結果出力工程において前記判定により適合性の有無が不明である旨が出力された場合には、その組合せにつき試運転を行い、前記試運転の結果に基づいて新たなバージョン適合性情報を作成する、バージョン適合性情報更新工程を有する、請求項14に記載の生産ライン保守方法。
  20. 前記生産ラインは、物品の計量および包装を行う生産ラインである、請求項1に記載の生産ライン保守方法。
  21. 前記物品は食品または医薬品である、請求項20に記載の生産ライン保守方法。
  22. 前記コンピュータにバージョン適合性情報を入力することにより、前記コンピュータに記憶されているバージョン適合性情報が更新される、請求項1に記載の生産ライン保守方法。
  23. 前記コンピュータに記憶されているバージョン適合性情報が、インターネット経由で更新される、請求項1に記載の生産ライン保守方法。
  24. 前記コンピュータに記憶されているバージョン適合性情報が前記生産ラインを構成する装置に記憶されており、前記装置を交換することにより前記コンピュータに記憶されているバージョン適合性情報が更新される、請求項1に記載の生産ライン保守方法。
  25. 前記コンピュータが、前記生産ラインを構成する装置の一つに備えられたコンピュータである、請求項1に記載の生産ライン保守方法。
  26. 前記コンピュータが、前記生産ラインを構成する装置とは別個に用意されたコンピュータである、請求項1に記載の生産ライン保守方法。
  27. 演算部と、記憶部と、通信部と、出力部と、を備え、
    前記演算部が、生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアのバージョン情報を前記通信部を介して取得し、
    前記演算部が、前記記憶部に記憶されているバージョン適合性情報と、前記通信部を介して取得されたバージョン情報とに基づいて、前記生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアにつき、適合性が有るか否か、適合性が無いか否か、適合性の有無が不明であるか否か、の少なくともいずれか一つを判定し、
    前記演算部が、前記判定の結果を、前記出力部を介して出力する、生産ライン保守装置。
  28. 前記判定は、前記コンピュータが、前記生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアにつき、少なくとも適合性が無いか否かを判定するものであって、
    前記演算部が、前記判定により適合性が無いと判定した場合には、前記入出力部を介して、ソフトウェアに適合性が無い旨を出力する、請求項27に記載の生産ライン保守装置。
  29. 前記判定は、前記コンピュータが、前記生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアにつき、少なくとも適合性の有無が不明であるか否かを判定するものであって、
    前記演算部が、前記判定により適合性の有無が不明であると判定した場合には、前記入出力部を介して、ソフトウェアの適合性の有無が不明である旨を出力する、請求項27に記載の生産ライン保守装置。
  30. 前記判定は、前記コンピュータが、前記生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアにつき、少なくとも適合性が有るか否かを判定するものであって、
    前記演算部が、前記判定により適合性が有ると判定した場合には、前記入出力部を介して、ソフトウェアに適合性が有る旨を出力する、請求項27に記載の生産ライン保守装置。
  31. 前記演算部が、生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアのバージョン情報を前記出力部を介して出力する、請求項27に記載の生産ライン保守装置。
  32. さらに入力部を備え、前記入力部を介してバージョン適合性情報が入力されることにより、前記記憶部に記憶されているバージョン適合性情報が更新される、請求項27に記載の生産ライン保守装置。
  33. 前記通信部がインターネットにも接続され、インターネット経由で前記記憶部に記憶されているバージョン適合性情報が更新される、請求項27に記載の生産ライン保守装置。
  34. さらに、インターネットに接続された第2の通信部を備え、インターネット経由で前記記憶部に記憶されているバージョン適合性情報が更新される、請求項27に記載の生産ライン保守装置。
  35. 前記生産ラインを構成する装置が交換された場合に、前記演算部が、前記装置に記憶されているバージョン適合性情報を前記通信部を介して読み出し、前記読み出された情報に基づいて前記記憶部に記憶されているバージョン適合性情報を更新する、請求項27に記載の生産ライン保守装置。
  36. コンピュータに、
    生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアのバージョン情報を取得するバージョン情報取得工程と、
    前記コンピュータに記憶されているバージョン適合性情報と前記バージョン情報取得工程で取得されたバージョン情報とに基づいて前記生産ラインを構成するそれぞれの装置を制御するソフトウェアの適合性の有無を判定する適合性判定工程と、
    前記判定の結果を出力する判定結果出力工程と、を実行させるための保守支援プログラム。
  37. 請求項36の保守支援プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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