JP7162846B2 - 小型圃園管理機 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 株式会社デイトナが、「第8回農業ワールド」(平成30年10月10~12日)にて、展示して公開した。
特許法第30条第2項適用 株式会社デイトナが、株式会社中日新聞の取材に応じ、平成31年1月6日付けの朝刊に、写真を掲載して公開した。
特許法第30条第2項適用 株式会社デイトナが、「株式会社デイトナ 第47期定時株主総会」(平成31年3月26日)にて、動画を上映して公開した。
特許法第30条第2項適用 株式会社デイトナが、株式会社浜名梱包に令和元年5月9日に、実用テストの依頼を含めて販売して公開した。
特許法第30条第2項適用 株式会社デイトナが、「北洋銀行ものづくりテクノフェア2019」(令和元年7月25日)にて、展示して公開した。
特許法第30条第2項適用 オカネツ工業株式会社が、就職説明会(平成31年3月1日、平成31年3月7日、平成31年3月8日)にて、写真によって公開した。
特許法第30条第2項適用 株式会社デイトナが、株式会社山陽新聞に対して広告の掲載を依頼し、平成31年4月1、8、15、22、29日付けの朝刊に、広告を掲載して公開した。
特許法第30条第2項適用 オカネツ工業株式会社が、「地域未来牽引企業サミット in 広島」(令和元年5月25日)にて、写真によって公開した。
特許法第30条第2項適用 オカネツ工業株式会社が、株式会社コンヨが主催する商品説明会(令和元年6月5~6日)にて、展示して公開した。
特許法第30条第2項適用 オカネツ工業株式会社が、岡山シーガルズを応援する会の取材に応じ、令和元年6月7日付けの会報誌に内容が掲載され公開した。
特許法第30条第2項適用 オカネツ工業株式会社が、株式会社ダイヤモンド・フリードマン社に対して広告の掲載を依頼し、同社が発行する「ダイヤモンド・ホームセンター」(2019年6月15日)に、広告が掲載されて公開した。
特許法第30条第2項適用 オカネツ工業株式会社が、株式会社国際農業社に対して広告の掲載を依頼し、同社が発行する「農村ニュース」2019年6月17日号に、広告が掲載されて公開した。
特許法第30条第2項適用 オカネツ工業株式会社が、株式会社新農林社の取材に応じ、「農機新聞」2019年6月18日号に内容が掲載され公開した。
特許法第30条第2項適用 オカネツ工業株式会社が、株式会社農経新報社の取材に応じ、「農経しんぽう」2019年6月24日号に内容が掲載され公開した。
特許法第30条第2項適用 オカネツ工業株式会社が、Facebook社の「Instagram」に、令和元年6月26日、令和元年7月3日、令和元年9月17日、令和元年9月20日に写真を投稿し、公開した。
特許法第30条第2項適用 オカネツ工業株式会社が、株式会社山陽新聞社の取材に応じ、「山陽新聞」令和元年7月12日号に内容が掲載され公開した。
特許法第30条第2項適用 オカネツ工業株式会社が、株式会社木庭に対して、令和元年7月17日に販売して公開した。
特許法第30条第2項適用 オカネツ工業株式会社が、株式会社農経新報社の取材に応じ、「農経しんぽう」2019年8月19日号に内容が掲載され公開した。
特許法第30条第2項適用 オカネツ工業株式会社が、株式会社瀬戸内海放送に対してCMの放映を依頼し、令和元年8月25日の放送番組中にCMが放映されて公開した。
特許法第30条第2項適用 オカネツ工業株式会社が、米国法人YouTube、LLC社の「youtube」に、令和元年9月2日に動画を投稿し、公開した。
特許法第30条第2項適用 オカネツ工業株式会社が、テレビせとうち株式会社に対してCMの放映を依頼し、令和元年9月16日~10月9日に37回CMが放映されて公開した。
特許法第30条第2項適用 オカネツ工業株式会社が、有限会社英北農機商会に対して、令和元年9月19日に販売して公開した。
特許法第30条第2項適用 オカネツ工業株式会社が、株式会社岡崎商会に対して、令和元年9月19日に販売して公開した。
特許法第30条第2項適用 オカネツ工業株式会社が、自社のホームページの商品紹介に商品説明、カタログ、取扱説明書の電子書籍を掲載して公開した。
特許法第30条第2項適用 オカネツ工業株式会社が、RSK山陽放送株式会社に対してCMの放映を依頼し、令和元年10月1日~10月9日に11回CMが放映されて公開した。
特許法第30条第2項適用 オカネツ工業株式会社が、北原商事株式会社に対して、令和元年10月4日に販売して公開した。
特許法第30条第2項適用 オカネツ工業株式会社が、西日本放送株式会社に対してCMの放映を依頼し、令和元年10月5日にCMが放映されて公開した。
特許法第30条第2項適用 株式会社デイトナ及びオカネツ工業株式会社が、「第9回農業WEEK2019」(令和元年10月9日~11日)にて展示して公開した。
本発明は、ティラー型乃至はフロントタイン型と称される比較的簡易な小型圃園管理機に関するものであって、特に耕土が固く締った条件の悪い圃園であっても充分耕耘できるようにするための改良に係るものである。
いわゆる家庭菜園等での趣味的園芸が拡がりを見せている背景から、手軽に用いることができる動力式の小型圃園管理機が注目されている。このような小型圃園管理機としては例えばティラー型等と称されるエンジン駆動の耕耘ロータを具えた手押し操作のものが市場に提供されている。このものは簡易さを求められる結果、耕土上を移動するための車輪を具えず、機体が移動する際にも耕耘ロータが車輪状の作用をするものであり、当然ながら全体の機体重量も比較的軽い。
このため耕土が予め耕耘されているなど条件が良い場合には、耕土の再掘り返し等も円滑にできるものの、耕土が固く締っていたり、玉石等が混じっているような状態では、耕耘等は円滑にできない。
即ちこのような小型圃園管理機では耕土が固い場合には、耕耘ロータが耕土の中に入らず、反対に機体が跳ね上げられてしまい一向に耕耘作用を行えない状態となってしまっている。もちろんいわゆる本格的な耕耘機であればこのような耕耘不能な状態は、生じないが、いわゆる家庭菜園規模の趣味の域では、このような本格的な耕耘機の導入は考慮し得ない。
このため本出願人の一方は、家庭菜園規模の耕耘作業に適した小型の機体であっても、条件の悪い耕土を確実に耕耘することができる新規な小型圃園管理機を案出し、既に特許出願に及んでいる(特許文献1参照)。
この先行特許出願に係る技術思想は、耕耘時に効果的に耕耘ロータを作動させるべく、耕耘機本体ユニットと、操作ハンドルとの間に、弾発ユニットを付加したものである。
ところで本発明者は、この先行技術思想を基礎としながらも、それに留まることなく、鋭意研究を継続している。その結果、当該先行技術にあっては、悪条件の圃場であっても、深掘りの作用に関しては満足できる一方、それに続く前進しながらの耕耘作業への移行に円滑さを欠く挙動を呈することを見出した。
特開2017-221128号公報
本発明は、このような技術的究明に基づきなされたものであって、悪条件の圃場であっても深掘りはもとよりのこと、その状態での進行耕耘も円滑にできる耕耘機の開発を技術課題としたものである。
請求項1記載の小型圃園管理機は、駆動原動機と、ミッション機構とを具えた駆動ユニットと、この駆動ユニットにより回転駆動される耕耘ロータとを含んで本体ユニットが構成されると共に、この本体ユニットに対しては、後方に伸びるように操作ハンドルが設けられると共に、後方下方に伸びる抵抗棒が設けられている小型圃園管理機であって、前記操作ハンドルの操作力は、加重アシスト機構を介して、耕耘作用として伝達されるものであり、この加重アシスト機構は、前記本体ユニット後方に伸びる後部サポートの後方から、前傾状態に上方に伸びるクロスロッドと、これと交差的に設けられる弾発ユニットとを具え、 前記操作ハンドルは、その前側のハンドルピボットをクロスロッド上部に設け、一方、前記弾発ユニットは、その上部ピボットをハンドルピボット後方における操作ハンドルに設けると共に、下部ピボットをクロスロッド下部ピボットより前方に設けて弾発ユニットを後傾状態に配設した構成であることを特徴として成るものである。
請求項2記載の小型圃園管理機は、前記請求項1記載の要件に加え、前記弾発ユニットの前後方向における配設位置については、耕耘ロータの作用位置上であることを特徴として成るものである。
請求項3記載の小型圃園管理機は、前記請求項1または2記載の要件に加え、前記駆動ユニットの前後方向における重心位置については、耕耘ロータの中心位置よりも前方であることを特徴として成るものである。
請求項4記載の小型圃園管理機は、前記請求項1、2または3記載の要件に加え、前記操作ハンドルは、ハンドル折畳機構を具え、このハンドル折畳機構は、ハンドル基部のハンドルブラケットがハンドルを直接支持する可倒ブラケットと、クロスロッドに接続されるピボットブラケットとにより構成されるものであり、
両者は対となった常設ピンと抜差ピンとにより、固定された定常使用状態を維持すると共に、抜差ピンを外すことにより、ハンドルバー本体を本体ユニット後方に倒して格納状態を得るようにしたことを特徴として成るものである。
請求項記載の小型圃園管理機は、前記請求項記載の要件に加え、前記ハンドル折畳機構は、ハンドルバー本体を定常状態と格納状態とに維持するためのハンドル設定片を設けるものであり、
このハンドル設定片は、抜差ピンにおいて回動自在に取り付けられ、その自由端を前傾させて定常状態とすると共に、後傾させて下方に向け、後傾したハンドルブラケットの抜差ピン孔とハンドル設定片の自由端の格納ピン孔とを合致させて、ピン接続することにより、ハンドルバー本体の格納状態を維持するようにしたことを特徴として成るものである。
まず請求項1記載の発明によれば、操作ハンドルの基部となるハンドルピボットが、前傾しているクロスロッド上端と回動自在に接続され、一方、クロスロッドと交差するように弾発ユニットが後傾状態に設けられていることにより、耕耘作用を直接担う本体ユニットは、弾発ユニットによる加振的な押圧力を下方と前方との双方の向きにほどよく分散する。
これにより、圃場の深掘りと、前進とを程よく調和させ、円滑な耕耘を達成し、併せ弾発ユニットの作用により操作ハンドルを握る作業者には過度な振動が伝わらず、良好な作業環境が得られる。
また請求項2記載の発明によれば、弾発ユニットのバネ特性を変更できるから、圃場の状況に適した耕耘能力が得られる。
また請求項3記載の発明によれば、抵抗棒はその設定角度を変えることができるから、圃場に合った耕耘作業ができる。
また請求項4記載の発明によれば、操作ハンドルが折り畳み自在であるから、これを格納状態に折り畳んだときには、小型圃場管理機全体がコンパクトな形状となり、運搬、保管の便が向上する。加えて操作ハンドルの折り畳みにあたり、一本のピンの差し替え操作で折り畳み状態とすることができ、シンプルな構成の下に簡単な操作で折り畳み状態が得られる。
また請求項記載の発明によれば、ハンドル設定片を具えるから、このものが操作ハンドルの定常状態と格納状態を確実に維持する。
本発明に係る小型圃園管理機を示す斜め側前方からの斜視図である。 同上斜め側後方からの斜視図である。 同上側面図である。 同上本体ユニットと他の部材とを分離して示す斜視図である。 同上加重アシスト機構を拡大して示す側面図である。 同上後方からの斜視図である。 同上ハンドル基部の構成を示す図であり、(a)は格納途中の状態(b)は使用状態を示す斜視図である。 同上抵抗棒の角度設定のための構造を示す図であり、(a)は縦断背面図、(b)は分解斜視図である。 同上耕耘時における力の作用状態を小型圃園管理機と併せて象徴的に示す模式図である。 同上耕耘時における力の作用状態を象徴的に示す模式図である。 同上格納状態を示す側面図である。 同上前方に倒した格納状態を示す斜視図である。
本発明を実施するための形態は、以下述べる実施例をその一つとするものであると共に、この技術思想に基づく種々の改良した実施例も含むものである。
以下、本発明を図示の実施例に基づいて具体的に説明する。
まず本発明の小型圃園管理機Tについて述べると、このものは図1に示すように、主として圃園の耕土を耕耘する耕耘機として用いられるが、圃園での栽培収穫作業等にも用いられることから、その名称を小型圃園管理機Tとしたものである。具体的には、根菜類の掘り起こし収穫作業、栽培管理のための施肥混合作業等が挙げられる。
この小型圃園管理機Tは、駆動原動機1と、ミッション機構2とを具えて成る駆動ユニットDと、この駆動ユニットDにより回転駆動される耕耘ロータ3とを含んで本体ユニットBが構成され、この本体ユニットBに対しては、操作ハンドル5が後方に伸びるように設けられ、更に耕耘ロータ3の後方には、下方に伸びる抵抗棒4が設けられ、これを基本的な構成とする。
まず本発明の特徴構成について説明するに先立ち、前記各構成要素に関し、更に説明する。なお説明にあたって前後とは、作業者が小型圃園管理機Tを操作して進行して行く方向を前方とし、その反対側を後方とする。
まず駆動ユニットDを構成する駆動原動機1について説明する。このものは、一般的には小型の内燃機関を用いるものであり、4ストローク、2ストロークのエンジンが多く用いられる。燃料としては、多くはガソリンが用いられるがガス等を燃料としてもよい。このような内燃機関の場合、駆動ユニットDの近傍に燃料タンク11を搭載する。
なお本実施例では、駆動原動機1の上面周囲から前面にかけての部位に、安全を考慮したエンジンカウル12を設ける。
また駆動原動機1としては、必ずも内燃機関に限られず、電動モータ等も適用できる。電動モータの場合、この駆動エネルギーソースとしては、一般にはバッテリーが適するが、作業場所等の条件が良ければ電源コードを引いて商業電源から給電したり、圃場近傍に設置した発電機から給電をする手法がとり得る。
このような駆動原動機1から回転出力が取り出され、これがミッション機構2にまず伝達される。この駆動原動機1とミッション機構2とは外殻部材たるケーシングを共通化していわゆるユニットタイプとしても良いし、別体のものを一次伝達手段を介して接続するようないわゆる別体タイプとしてもよい。なお別体タイプとする場合多くは、駆動原動機1とミッション機構2との両者や耕耘ロータ3を保持するためのフレームFを具える。一方、駆動原動機1とミッション機構2とが一体のユニットタイプの場合、その外殻部材たるケーシングにハンドルを取り付けるための部位等を予め形成しておけば、限りなくいわゆるフレームレス状に小型圃園管理機Tを構成し得るが、本実施例のようにフレームFを具える構成も採り得る。
なおミッション機構2は、多くの場合、駆動原動機1の回転を減速し、且つ水平配置される耕耘ロータ3の回転軸31への回転伝達方向を変換する作用を行うギヤ機構、例えばウォームギヤ機構等を内蔵している。
ここでフレームFについて説明する。図4に示すようにフレームFは、駆動原動機1自体とミッション機構2のケーシングとを強度メンバーとして、それに付加されるサブフレーム状のものであって、まず一例として駆動原動機1下面から前方に伸びる前部サポート21を具え、これと一体にその前方にガード支持部22を延長形成している。
このガード支持部22には、小型圃園管理機Tの持ち運び等の便や、前倒させた場合のスタンド様作用(図9参照)をさせるため握り枠23を水平に形成する。なお側面視で握り枠23からは駆動原動機1に向けて支持ブレース22Aを形成している。
更に、フレームFは図4、7に示すように駆動ユニットDの後方に延びる後部サポート24を具えるものであり、その前方寄りの部位には、上方に立ち上げ状にケーブルガイド25を設ける。更にその後方における後部サポート24は、左右一対の板状部材で形成されるものであり、前記ケーブルガイド25の後方部位には、後述する加重アシスト機構6における弾発ユニット65の下端を支持するための弾発ユニット受孔26を具える。そして後部サポート24の後端には、共用軸受孔27を形成する。この共用軸受孔27の内側周囲には、軸方向における支持幅を確保するために、後部サポート24の板厚より幅広のスリーブ状リング27Aを固定すると共に、その内側に後述する抵抗棒4の姿勢設定のための菊座セレーション27Bを設ける。なおこの部位において、後述する抵抗棒4の上端基部と、後述する加重アシスト機構6におけるクロスロッド61下部との二部材を支持する。
そしてクロスロッド61の保持姿勢を確保するために、その上方部位にトルク止め孔28Aを具える。なおこの後部サポート24の後端における左右二枚に分かれた部位を連結し、強度確保をするためにブレースボルト29を設ける。
次に耕耘ロータ3について説明する。この耕耘ロータ3は図1~4に示すように、ミッション機構2から水平幅方向に伸びる回転軸31と、この回転軸31に設けられたロータブレード32とから成る。なお実際には回転軸31に直接ロータブレード32が取り付けられる場合は少なく、複数のロータブレード32が中心でスリーブ状のボスによって固定され、このボスが回転軸31に外嵌め固定されることが多い。また耕耘ロータ3の上方には、作業の安全確保と、耕土Sの泥はね防止等に資するロータガード33をフレームF等を利用して設ける。
なおこの実施例では、回転軸31の最外端に耕耘された耕土Sの横方向への拡散規制やマルチングシートの押さえ等に用いるガイドディスク34を具える。
そして、これら駆動原動機1とミッション機構2とを具えた駆動ユニットDと、耕耘ロータ3との全体を本体ユニットBとするものである。
次に抵抗棒4について説明する。この抵抗棒4は、後述するように耕耘作業中に耕耘済みの耕土S中に潜り、小型圃園管理機Tの前進を阻むように抵抗を与えるためのものであり、一例として下方に向いた先端を幅狭状にした側面視楔状の部材である。そして抵抗棒4は、圃場における耕耘状況によりその作用態様を調整できるようにするため、潜り込み深さや角度を調整自在とする。このため図7に示すように、本実施例では前述のフレームFにおける共用軸受孔27の部位で角度設定できるように、本体部40の上方である上部固定部41の左右両側面に菊座セレーション42を両側方に幾分か張出状に形成する。また上部固定部41は、その中心にクランプ受け孔44を形成するものであり、ここに長オネジ状のクランプピン45を通す。
なおこの抵抗棒4における菊座セレーション42は、前記後部サポート24に形成される菊座セレーション27Bと係合して、一定の設定角度を得る。
このような設定のためのクランプ機構は、前記クランプピン45とネジ嵌めされるクランプナット46とにより、構成されるものであり、クランプナット46には一例として工具なしでの操作を可能とするクランプノブ46Aが具えられる。
次に本発明の特徴的構成を供する操作ハンドル5と加重アシスト機構6について、主として図5A、図5B、図6を参照しながら説明する。
まず操作ハンドル5は、本体ユニットBに対しては固定取り付けされず、後述する加重アシスト機構6におけるクロスロッド61の上端をハンドルピボットとして回動自在に、いわば浮動状態に取り付けられている。操作ハンドル5は全体として格納に備えたハンドル折畳機構50を構成するために、ハンドルバー本体51と、ハンドルブラケット52とを具える。まずハンドルバー本体51は一例として双角状のものであり、常法に従い、クラッチ操作やスロットル操作のための操作レバー51L、握り緩衝のためのハンドルグリップ51G、更にハンドルバー本体51の剛性向上のためのハンドルブレース51Bを具える。
このハンドルバー本体51は、その基部をハンドルブラケット52により保持されるものであるが、ハンドルブラケット52自体、ハンドル折畳機構50を構成するために、ピボットブラケット53と、可倒ブラケット54との二部材を具える。
即ちピボットブラケット53は、図6に示すように側面視で横Y字状とも表現できるような形状の板状部材を左右一対組み合わせたものであり、その前方先端に実質的にハンドルピボットを構成するハンドルピボット孔53hを開口すると共に、後方は上下に間隔を空けた二又状の接続部53Jを構成する。この部材において、可倒ブラケット54と接続するものであり、そのために下方に常設ピン孔h1を、その上方に抜差ピン孔h2を具える。
一方、これと可倒自在に接続される可倒ブラケット54は、側面視三又状乃至は横V字状とも表現できるような形状の板状部材を左右一対組み合わせたものであり、後方にハンドルクランプキャップ54Cを具え、前方側に二又状に張り出すように接続部54Jを設ける。この接続部54Jには、前記ピボットブラケット53に対応して常設ピン孔h1、抜差ピン孔h2を具える。
これら部材を含むハンドル折畳機構50は、更にハンドル設定片55を具える。ハンドル設定片55は、特に操作ハンドル5を格納状態に折り畳んだとき、その位置を保持し、一方、定常使用時には、その存在が邪魔にならないように前方に倒伏状に収めるような構造を採る。即ちハンドル設定片55は、平面視短冊状の板状部材であって、側面視では一例として途中を曲げた逆ヘの字状と表現できるような形状を有し、その後端側に設定片ピボット孔56を具えると共に、他端側に格納ピン孔57を具える。この設定片ピボット孔56は、前記ハンドルブラケット52におけるピボットブラケット53の抜差ピン孔h2に具えられたスリーブ58に外嵌め状態に嵌まるものであって、ハンドル設定片55は、この抜差ピン孔h2を中心に格納ピン孔57が設けられる自由端を前方へ倒伏状態とすると共に、自由端を上方から後方下方に向けて回転させ、折畳状態とした操作ハンドル5を抜差ピンP2により保持する。なおこの動作の詳細は後述する。
次に軽量の小型圃園管理機Tでありながらも、充分な耕耘を可能とする主要な機構である加重アシスト機構6について説明する。この加重アシスト機構6による耕耘時の加重アシスト作用は、小型圃園管理機Tの全体としての重心位置等も含めて奏するものであり、以下述べる部材を主だった部材として説明するものの、それらの部材だけで加重アシスト機構6が構成されるものではない。
まず既に一部述べたように前記フレームFにおける後部サポート24の後端から前傾状態で上方に伸びるようにクロスロッド61が設けられる。このクロスロッド61は、必要な剛性を具えた左右一対のロッドメンバーを具えた接続リンク要素と表現できる部材であり、その基端であるクロスロッド下部ピボット62は、その中心の共用軸受孔27の部位で実質的に構成される。
一方、クロスロッド61の上方には、図6に示すようにクロスロッド上部ピボット64を具える。このものはクロスロッド61上端に形成されたピン孔64Aを実質的な構成部材とし、これに対して、前記ハンドルブラケット52におけるピボットブラケット53のハンドルピボット孔53hを合致させ、ピボットピン64Bが挿入されることにより、実質的に操作ハンドル5がいわば浮動状態に支持される。
なおクロスロッド61は更にクロスロッド下部ピボット62よりやや上方の部位にトルク止めピン孔61Bを設ける。このトルク止めピン孔61Bは、前述のフレームFにおけるトルク止め孔28Aと合致させてここにトルク止めピン61Pが挿入され、クロスロッド61の幾分かの傾倒を許容しながら前傾姿勢を維持するように構成されている。
このような前傾したクロスロッド61に対し、側面視でX状に交差するように弾発ユニット65を配設する。即ち弾発ユニット65は一例としてオイルダンパー内蔵の伸縮部材の外周にコイルスプリングを設けたものであって、自動二輪車、自動車等に用いられるサスペンションユニットに類したものである。なお弾発ユニット65は、このような摺動伸縮タイプのもののほか、本出願人の一方が既に開示している特開2017-2211 28号公報において示した種々の形態のものが適用できる。
この弾発ユニット65は、弾発ユニット下部ピボット66が図5A、図6(a)、図7(a)に示すように、前記フレームFにおける後部サポート24に形成された弾発ユニット受孔26に合致させた状態で、ここに下部ピボットピン66Pを挿通させて両者を組み合わせる。
一方、弾発ユニット65の上端部である弾発ユニット上部ピボット67は、操作ハンドル5におけるハンドルブラケット52の常設ピン孔h1に合致させてここに常設ピンP1を挿入することにより、操作ハンドル5に接続される。
そして弾発ユニット下部ピボット66は、クロスロッド下部ピボット62より前方にあり、一方、弾発ユニット上部ピボット67は、ハンドルピボット孔53hより後方であることから、クロスロッド61と弾発ユニット65とが、側面視X状に配設される。
もちろんこのような配設形態が得られる範囲で弾発ユニット65の上下の弾発ユニット上部ピボット67、弾発ユニット下部ピボット66は、この位置に限定されるものではない。
本発明の小型圃園管理機Tは以上述べた実施例を基本的な実施例とするものであり、以下、その作動態様について説明する。
(1)始発状態
定常作業たる耕耘作業ができる状態を始発状態とするものであって、図1~3に示すように操作ハンドル5が後部上方に伸びるように設定され、また作業者の経験等に基づき、望ましい角度に抵抗棒4が設定された状態である。
即ち操作ハンドル5に関しては、ハンドルブラケット52を構成するピボットブラケット53と、可倒ブラケット54とが、抜差ピンP2を両者の抜差ピン孔h2を合致させた状態で差し込まれ、両者の固定関係を維持している。
一方、抵抗棒4に関しては、クランプノブ46Aを締め込むことにより、抵抗棒4における菊座セレーション42と、後部サポート24における菊座セレーション27Bとが、噛み合った状態で締め込まれ、抵抗棒4が一定角度に設定される。
そして駆動源たる駆動ユニットDの一例であるエンジン等を起動する。
(2)耕耘作業
このような始発状態から、クラッチレバー等の操作により、小型圃園管理機Tを圃場内に進入させ、耕耘作業を開始する。通常は操作レバー51Lの一つであるクラッチレバーを握り、駆動ユニットDの動力を耕耘ロータ3に伝達すると共に、必要な出力を得るべく操作レバー51Lの一つであるスロットルレバーを操作してエンジン回転を適切なものとする。
そして作業者は、操作ハンドル5を前方に押しながら、下方にも押し付けるように作業を行う。
(3)加重アシスト機構の作用
ここで本発明の加重アシスト機構6による耕耘作用について説明する。小型圃園管理機Tの耕耘作用は、その自重や作業者の操作スキル等で種々異なり、また必ずしも作動原理が解明されたものではないが、主としてクロスロッド61と弾発ユニット65との作用により、円滑な耕耘が可能となっている。
即ち図8A、図8Bは耕耘ロータ3が充分に耕土に作用する状態を示すものであるが、象徴的に示したベクトルの図に基づいて説明する。
まず小型圃園管理機Tは抵抗棒4が耕土中に潜っていることから、ここを見かけ上の支点R1とする。このとき作業者Mが操作ハンドル5を押し付けている力の下方へのベクトルをV1とし、一方、本体ユニットBの重量を主とする小型圃園管理機Tの重量をWとする。
操作ハンドル5を押す力(ベクトルV1で示す)は、ハンドルブラケット52におけるハンドルピボット孔53hを支軸として、ハンドルブラケット52の後方に接続された弾発ユニット上部ピボット67から、弾発ユニット65のスプリング(一例としてコイルスプリング)を押し付ける力(ベクトルV2で示す)となる。当然ながら弾発ユニット65を縮めたときにはその反力が生ずるものであって、このスプリングの反力をVs とする。
これを弾発ユニット下部ピボット66で観察すると、ベクトルV2からの力のベクトルV3は、鉛直成分ベクトルV3Aと、水平成分ベクトルV3Bとの和であり、また前記ベクトルV2+スプリング反力Vs との和となる。
これを耕耘ロータ3の回転軸31の位置に平行移動してみると、ここにおけるベクトルV3と平行のベクトルV4は、更に小型圃園管理機Tの重量Wが加わったものとなる。即ちベクトルV4は、鉛直成分ベクトルV4Aと、水平成分ベクトルV4Bとに分けられるが、鉛直成分ベクトルV4Aは前記鉛直成分ベクトルV3Aに小型圃園管理機Tの重量Wを加えた値となり、これが耕耘時の耕耘ロータ3の地面への押付け力となる。一方、水平成分ベクトルV4Bで表される力は、前方への推力となる。
このような各ベクトルの作用により、耕耘ロータ3のロータブレード32が切り込んで行く作用は駆動原動機1による回転トルクに加え、下方への力の集まり、即ち本体ユニットBの重量に加え、弾発ユニット65がもたらす垂直方向の分力が加わったものによりもたらされる。しかも弾発ユニット65への加重は、充分なテコ比のある操作ハンドル5により行われるものであり、作業者Mの身体的負担は極めて少ない。
更に本発明では、弾発ユニット65によるベクトルV3は、その前進方向成分としての分力をベクトルV3Bで示すように具えており、これが装置を前進させる作用となっている。勿論作業者M自身が通常は小型圃園管理機Tを前進するように操作していることから、この操作も前進に寄与していることは云うまでもない。
(4)格納状態
前述のような作業を終了後、図9、図10に示すように車輌による運搬や倉庫でのコンパクトな収納に備え、操作ハンドル5を下方に折り畳むことができる。
この操作は図6に示すように、ハンドルブラケット52における抜差ピンP2を抜くことによって行う。抜差ピンP2を適宜のβクリップピン等を抜いて抜差しできるようにして抜き取ると、ピボットブラケット53と可倒ブラケット54とは、常設ピンP1の位置のみで回動自在に接続されている状態となる。これにより、ハンドルバー本体51は可倒ブラケット54を伴った状態で後方、下方に折り畳むように格納される。そしてその後、この格納状態を維持できるようにハンドル設定片55を起こすようにして後方下方に回動させ、その自由端側の格納ピン孔57と、ハンドルバー本体51側の可倒ブラケット54の抜差ピン孔h2とを合致させ、抜差ピンP2を貫通させてハンドル設定片55の自由端と可倒ブラケット54との固定を図る。
因みにこのような格納状態が得られることから、例えば家庭菜園レベルでのユーザーが日常使用する乗用車等を利用して小型圃園管理機Tを搬送することが可能である。
なお格納状態とした際に移動の便を図るため、抵抗棒4の先端に、別途用意する補助輪7を取り付けることができる。
〔他の実施の形態〕
本発明は以上述べた構成を基本態様とするが、当然ながら各部材、例えばクロスロッド61、弾発ユニット65、後部サポート24等の組付位置を調整自在としたり、弾発ユニット65の弾発力を調整自在とする等の構成を採ることができる。
T 小型圃園管理機
S 耕土
M 作業者
D 駆動ユニット
B 本体ユニット
F フレーム
Fg グリップ
h1 常設ピン孔
h2 抜差ピン孔
P1 常設ピン
P2 抜差ピン

1 駆動原動機
11 燃料タンク
12 エンジンカウル

2 ミッション機構
21 前部サポート
22 ガード支持部
22A 支持ブレース
23 握り枠
24 後部サポート
25 ケーブルガイド
26 弾発ユニット受孔
27 共用軸受孔
27A スリーブ状リング
27B 菊座セレーション
28A トルク止め孔
29 ブレースボルト

3 耕耘ロータ
31 回転軸
32 ロータブレード
33 ロータガード
34 ガイドディスク

4 抵抗棒
40 本体部
41 上部固定部
42 菊座セレーション
44 クランプ受け孔
45 クランプピン
46 クランプナット
46A クランプノブ

5 操作ハンドル
50 ハンドル折畳機構
51 ハンドルバー本体
51L 操作レバー(クラッチ スロットル)
51B ハンドルブレース
51G ハンドルグリップ
52 ハンドルブラケット
53 ピボットブラケット
53h ハンドルピボット孔(ハンドルピボットを構成する)
53J 接続部
54 可倒ブラケット
54C ハンドルクランプキャップ
54J 接続部
55 ハンドル設定片
56 設定片ピボット孔
57 格納ピン孔
58 スリーブ

6 加重アシスト機構
61 クロスロッド
61B トルク止めピン孔
61P トルク止めピン
62 クロスロッド下部ピボット
64 クロスロッド上部ピボット(ハンドルピボットを構成する)
64A ピン孔
64B ピボットピン
65 弾発ユニット
66 弾発ユニット下部ピボット
66P 下部ピボットピン
67 弾発ユニット上部ピボット

7 補助輪

Claims (5)

  1. 駆動原動機と、ミッション機構とを具えた駆動ユニットと、この駆動ユニットにより回転駆動される耕耘ロータとを含んで本体ユニットが構成されると共に、
    この本体ユニットに対しては、後方に伸びるように操作ハンドルが設けられると共に、後方下方に伸びる抵抗棒が設けられている小型圃園管理機であって、
    前記操作ハンドルの操作力は、加重アシスト機構を介して、耕耘作用として伝達されるものであり、
    この加重アシスト機構は、前記本体ユニット後方に伸びる後部サポートの後方から、前傾状態に上方に伸びるクロスロッドと、これと交差的に設けられる弾発ユニットとを具え、
    前記操作ハンドルは、その前側のハンドルピボットをクロスロッド上部に設け、
    一方、前記弾発ユニットは、その上部ピボットをハンドルピボット後方における操作ハンドルに設けると共に、下部ピボットをクロスロッド下部ピボットより前方に設けて弾発ユニットを後傾状態に配設した構成であることを特徴とする小型圃園管理機。
  2. 前記弾発ユニットは、バネの初期荷重を調整自在としたことを特徴とする請求項1記載の小型圃園管理機。
  3. 前記抵抗棒は、その設定角度を変更自在としたことを特徴とする請求項1または2記載の小型圃園管理機。
  4. 前記操作ハンドルは、ハンドル折畳機構を具え、このハンドル折畳機構は、ハンドル基部のハンドルブラケットがハンドルを直接支持する可倒ブラケットと、クロスロッドに接続されるピボットブラケットとにより構成されるものであり、
    両者は対となった常設ピンと抜差ピンとにより、固定された定常使用状態を維持すると共に、抜差ピンを外すことにより、ハンドルバー本体を本体ユニット後方に倒して格納状態を得るようにしたことを特徴とする請求項1、2または3記載の小型圃園管理機。
  5. 前記ハンドル折畳機構は、ハンドルバー本体を定常状態と格納状態とに維持するためのハンドル設定片を設けるものであり、
    このハンドル設定片は、抜差ピンにおいて回動自在に取り付けられ、その自由端を前傾させて定常状態とすると共に、後傾させて下方に向け、後傾したハンドルブラケットの抜差ピン孔とハンドル設定片の自由端の格納ピン孔とを合致させて、ピン接続することにより、ハンドルバー本体の格納状態を維持するようにしたことを特徴とする請求項記載の小型圃園管理機。
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