JPH119051A - 背負い式刈払機 - Google Patents

背負い式刈払機

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JPH119051A
JPH119051A JP9172360A JP17236097A JPH119051A JP H119051 A JPH119051 A JP H119051A JP 9172360 A JP9172360 A JP 9172360A JP 17236097 A JP17236097 A JP 17236097A JP H119051 A JPH119051 A JP H119051A
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JP
Japan
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operating rod
gripping member
cutting blade
gripped
grip
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JP9172360A
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English (en)
Inventor
Tomomi Nakatani
友美 中谷
Makoto Warashina
誠 藁科
Atsushi Kojima
淳 児嶋
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 背負い式刈り払い機において、高速回転する
刈り刃を備える操作杆の把持を確実に行いたい。 【解決手段】 原動機2を背負い、原動機2で駆動され
る刈り刃22を操作杆17の先端部に備え、操作杆17
を手HL,HRで把持して雑草等を刈り刃により刈り払
う背負い式刈払機1において、操作杆17には左右の手
の一方で把持する第1の把持部材30、及び他方の手で
把持する第2の把持部材40を設け、第2の把持部材4
0を、操作杆17の上方に突出するように設け、且つ操
作杆17の軸線に対して刈り刃22方向に前傾させるよ
うにした背負い式刈払機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原動機を背負い、
原動機で駆動される刈り刃を手で把持する操作杆の先端
部に備え、刈り刃の駆動で雑草等の刈り払いを行なう背
負い式刈払機の改良にかかり、特に操作杆の把持をし易
くし、操作性、使い勝手性を向上させて背負い式刈払機
に関する。
【0002】
【従来の技術】原動機を背負い、手で把持する操作杆の
先端部に刈り刃を備え、背負った原動機で刈り刃を駆動
し、雑草等を刈り払い作業を行なう背負い式刈払機は従
来から知られている。以上の背負い式刈り払い機におい
て、先端部に刈り刃を備える操作杆を、左右、又上下に
操作して雑草等の刈り払い作業を行なうため、操作杆に
は把持部が設けられている。
【0003】従来のこの種背負い式刈払機の操作杆に設
ける把持部の構造としては、実公昭57−16423
号公報、実開昭59−107818号公報、特開平
7−312944号公報各記載の技術、USP第4,
179,805号明細書記載の技術が開示されている。
【0004】上記の公報には、操作杆の中間部に、操
作杆の軸線と直角の方向に把持部材を起立するように設
けたもの、横U字型の把持部材を設けたもの、肘を当て
て支持するものが開示されている。上記の公報には、
操作杆周に握り部を設けたものが開示されており、又上
記の公報には、操作杆の中間部に逆山型の把持部材を
設けたものが開示されている。
【0005】又上記には、操作杆の中間部に、前後に
離間して左右に2本の把持部材を突出するように設けた
形式のもの、操作杆の一側に把持部材を突出し、且つ操
作杆の軸線に対して直角の方向に把持部材を突出したも
の、更に操作杆に逆L型の把持部材を設けたもの等が開
示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、背負い式刈
払機は、原動機を背負いフレームを介して背負い、長尺
な操作杆の先端部に刈り刃を備え、刈り刃の原動機によ
る駆動で雑草を刈り払う作業を行なうものであり、作業
者には、背負った原動機の重量、運転に伴う振動を背負
って負担するとともに、手で把持して操作する操作杆の
負担がかかる。
【0007】操作杆の負担は、操作杆自身の重量、操作
杆の先端部にかかる刈り刃の重量、刈り刃を駆動するギ
ヤボックス等の重量がかかり、かなり重くなる。特に刈
り払い作業時には、上記した種々の重量の他に、刈り刃
の駆動に伴う揺動が操作杆には作用し、刈り刃の回転は
7,00〜8,000rpmにも達し、その反動は大き
く、操作杆の先端部が揺動する。又雑草刈り払い時の抵
抗等も作用し、更に異物との干渉等で衝撃が働く場合も
ある。
【0008】以上の従来の〜の操作杆の把持部材
は、何れも操作杆、刈り刃、ギヤボックスのる重量、刈
り刃の駆動に伴う反動、刈り払い時の抵抗、異物との干
渉による衝撃等に際し、主に握力を中心として操作杆を
把持する構造なので、操作杆の確実な把持、固定には難
点がある。本発明は、以上の背負い式刈払機の操作杆の
把持における課題を解決すべくなされたものである。
【0009】本発明者は、操作杆には、操作杆の重量、
刈り刃、ギヤボックスの重量が負担となること、又刈り
刃の駆動に伴う反動、雑草等の刈り払い時の抵抗、異物
との干渉による衝撃が作用すること、把持部材の設ける
スロットルレバーの如き原動機出力制御レバーの操作性
等を考慮する必要があることし、且つ実際の刈り払い作
業においては、地面が略々水平か、或いは下り勾配の曲
面が殆どであり、刈り刃を上傾した状態で作業すること
は、実際の作業においては作業性が悪く、効率的な作業
が行ない難いこと、等を考慮し、本発明をなしたもので
ある。
【0010】従って、本発明の目的とする処は、上記し
た操作杆の重量、刈り刃、ギヤボックスの重量、刈り刃
の駆動に伴う先端部の揺動方向の力、雑草等の刈り払い
時の抵抗、異物との干渉による衝撃が作用しても、手
首、腕全体で操作杆を受けるように操作杆の把持を行わ
せ、操作杆の把持が確実に行なえ、しかも実際の刈り払
い作業の曲面において操作性、取り扱い性に優れ、作業
性に優れるとともに、原動機の出力制御レバーの操作も
安定して行なえ、当該レバー位置でのレバー保持もし易
い等の利点を有する背負い式刈払機を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1は、原動機を背負い、該原動機で駆動される
刈り刃を操作杆の先端部に備え、操作杆を手で把持して
雑草等を刈り刃により刈り払う背負い式刈払機におい
て、操作杆には左右の手の一方で把持する第1の把持部
材、及び他方の手で把持する第2の把持部材を設け、第
2の把持部材を、操作杆の上方に突出するように設け、
且つ操作杆の軸線に対して刈り刃方向に前傾させるよう
にした。
【0012】請求項1においては、操作杆に設けた第2
の把持部材は、操作杆の軸線とその位置が一致し、且つ
刈り刃方向に前傾しているので、操作杆を前下傾し、刈
り刃が最も下位となる状態で操作杆を操作するに際し、
第2の把持部材の把持は一方の手で掴んで吊り下げる状
態でなされ、他の手による第1の把持部材の把持と併
せ、操作杆を把持することができ、握力ではなく、手
首、及び腕全体で操作杆に作用する荷重を受けることが
できる。
【0013】請求項2は、第2の把持部材に原動機の出
力制御レバーを設けた。操作杆の把持に際し、専ら握力
を中心として荷重を受けるのではなく、手首、腕全体で
荷重を受けるので、手先は自由となり、自由な指でスロ
ットルレバー等の原動機出力制御レバーを操作すること
ができる。
【0014】請求項3は、第2の把持部材の前傾角度
を、操作杆の軸線に対して15°〜75°の範囲とし
た。操作杆は、刈り刃を備える先端が略々水平、或いは
下り勾配の地面を向くように下がり、後部が上傾した状
態で把持し、操作を行うので、前記したように操作杆を
吊下げるように第2の把持部材を把持して手首、腕全体
で操作杆を全荷重を受けるに好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は背負い式刈り払い機による雑草の刈
り払い作業をの説明図、図2は刈り払い機の操作杆の一
部を省略し、且つ一部を断面とした全体側面図、図3は
操作杆把持部材部分の拡大側面図、図4は第2の把持部
材の操作杆への取付構造を示す分解斜視図、図5は図3
の5−5線断面図、図6、及び図7は刈り払い機による
水平な地面、及び下り勾配の地面作業時における刈り刃
と操作杆との関係を示す説明図で、図6は水平な地面を
刈り払う状態の図、図7は下り勾配の地面を刈り払う状
態の図、図8は背負う原動機部分の拡大側面図である。
【0016】図1、図2において1は背負い式刈り払い
機を示し、刈り払い機1は原動機2を背負うフレーム3
を備え、フレーム3は分離、係合可能な第1のフレーム
4、及び第2のフレーム5とからなる。原動機2の搭載
フレーム3の詳細は図8に示す如くで、第1のフレーム
4に原動機を水平回転支軸6を支点として回転可能に支
持し、原動機2は実施の形態ではガソリンエンジンと
し、フレーム4に防振ゴム7を介して基板8により原動
機2を支持する。
【0017】第1のフレーム4の前部に設けた起立枠部
4aには固定係止部材9を設け、一方、第2のフレーム
5には背当て用パッド10、及び図1、図2に示す如き
背負い用ベルト11を設ける。第2のフレーム5の背部
には回転係止部材12を設け、且つ上下に支持スティ1
3,14を設け、第1のフレーム4の起立枠部4aの上
下の横杆部4b,4cを第2のフレーム5の支持スティ
13,14に弾性部材13a,14aを介して防振構造
により係合し、且つ回転係止部材12と第1のフレーム
4側の固定係止部材9とを係合し、第1のフレーム4と
第2のフレーム5とをロックする。
【0018】第1のフレーム4と第2のフレーム5と
は、各係止部材9,12の係合の解除で分離可能であ
り、回動係止部材12の係合解除は、解除レバー12a
の回動操作でなされ、背負った状態で、手を背中に廻
し、解除レバー12aを回動操作することで、原動機2
を搭載した第1のフレーム4を背中から取外すことがで
きる。この際、原動機2の無い第2のフレーム5のみが
背負った状態で作業者側に残る。
【0019】図2に示す如く、原動機2の後方を向くよ
うに設けた出力ボス部2a内には出力軸2bを備え、該
出力軸2bをフレキシブル伝動軸15の後端部15aに
連結し、該伝動軸15の外周はフレキシブルチューブ1
6で覆う。操作杆17は、長尺な剛体のパイプ材からな
り、これの後端部17aを前記したチューブ16の前端
部16aに継手18を介して連結し、前記伝動軸15の
先端部15bを操作杆17内を通る剛体の伝動軸19の
後端部に継手20を介して連結する。
【0020】操作杆17の先端部にはギヤボックス21
を設け、且つ該ギヤボックス21の先端部には、出力軸
21aを介して刈り刃22を固着し、刈り刃22の後半
部周、及び上面を覆うようにガード板23を設けた。刈
り刃22は円板状をなし、刈り刃22の操作杆に対する
取付角度θは、操作杆の軸線に対して例えば30°であ
る。
【0021】図2においては、操作杆17が長尺である
ため中間部を省略し、原動機2の動力伝達系を示し、こ
のため、本発明の要部である把持部材を省略して示した
ものである。以上においては、原動機2の出力は、出力
軸2b、フレキシブル伝動軸15、剛体の伝動軸19、
ギヤボックス21を介して刈り刃22に伝達され、刈り
刃22は回転駆動されることとなる。
【0022】以上の操作杆17に把持部材30,40を
設ける。把持部材30,40は図1に示す如くで、把持
部材30,40は前後に設ける。把持部材の詳細を図3
〜図5で示した。操作杆17の中間後部には、その前部
(刈り刃22に近い方向)に第1の把持部材30を設
け、図3において左側が刈り刃22の方向で、前側であ
り、右側が後方であり、図では操作杆17を水平に表し
ているが、図1のように右側が下方を向き、左側が上方
を向く。
【0023】第1の把持部材30は、図5に示すように
左右方向に横長のループ状をなし、上部の把持部31は
略々水平に設けて片手で掴むに必要、且つ充分の左右方
向幅を有する。把持部31と平行する下部横杆部32の
中央部には、上下分割式の固定金具33の上半部34を
一体的に設け、これの下面に設けた半円部34aを操作
杆17の所定部分の上半部周に被せ、固定金具33の下
半部35の上面に形成した半円部35aを操作杆17の
所定部分の下半部周に被せ、上下の半部34,35の対
向する面を突き合せ、左右のボルト36,36で上下半
部34,35を結合、一体化する。
【0024】以上の第1の把持部材30は、把持部31
が操作杆17の上方に位置して軸線と直角の方向に左右
に配置されている。尚、把持部材30は、パイプ材をル
ープ状に曲げ加工して形成した。以上の第1の把持部材
30の後方に、所定間隔を開けて第2の把持部材25を
設ける。
【0025】第2の把持部材40は、操作杆17の前記
第1の把持部材30の後方に設けられ、グリップ状をな
す。第2の把持部材40の芯材41はパイプ材で形成
し、上半部41aは刈り刃22の方向に前傾しており、
即ち操作杆17の軸線に対して前方(刈り刃22の方
向)に所定角度θ1傾斜して設ける。
【0026】芯材41の下半部41bは操作杆17の軸
線に対して直角であり、取付金具42を介して操作杆1
7の所定位置に取付、固定する。取付金具42は図4で
示すように左右半割構造で、半体43,44は断面が略
々C型をなし、前記した芯材41の下半部41bを双方
の間に縦に縦通するように挟み込み、前後、上下に設け
た取付ボス部43a…(…は複数を表す。以下同じ)、
44a…をボルト46…で一体的に結合し、この間で芯
材41下半部41bを保持する。
【0027】取付金具42の一方の半体44の外面に
は、該半体44の軸線と直角の方向に凹部44bを設
け、該凹部44bは前後方向に長さを有するように形成
し、該凹部44bは操作杆17の側方半部を包み込む。
一方、凹状半部45を用意し、該凹状半部45と半体4
4の凹部44bとの間で操作杆17の外周部を挟み込
み、夫々に設けた取付ボス部45a(半部44の対応す
るボス部は図では表れない)をボルト47,47で一体
的に結合し、取付金具42を芯材41を保持した状態で
操作杆17に結合する。
【0028】第2の把持部材40は操作杆17の上方に
前傾するように突出し、前傾、突出した芯材41の上半
部41a周には、樹脂等で形成した筒状グリップ48を
嵌合する。グリップ48には、縦通する通路48aを芯
材上半部41aとの嵌合部41bと平行するように区画
して備える。
【0029】芯材上半部41aの上部41cはグリップ
48上に突出し、この上部41cにスロットルレバー4
9のベース50を被せて固定し、スロットルレバー49
は操作部49aがグリップ48の上部前方に位置する。
スロットルレバー48は、ベース50内の前部でピン止
め49bされており、後部49cはベース50内で通路
48aを通したスロットルケーブル51のインナー51
aの基端部と連結する。
【0030】スロットルケーブル51はグリップ48の
下方に導出し、前記した原動機2の図示しないスロット
ルバルブに連結され、レバー49の押圧で該レバー49
はピン49bを支点として図3の時計方向に揺動し、こ
の結果スロットルケーブル51を引張し、原動機2の出
力を増大する方向に制御する。以上により、第2の把持
部材40に原動機の出力制御レバー49を付設する。
【0031】第2の把持部材40の前記した前方への傾
斜角度θ1は、操作杆17の軸線に対して15°〜75
°の範囲とし、15°以下では把持部材40を構成する
グリップ48の角度が寝過ぎて操作杆17との間の隙間
が小さくなり過ぎ、把持し難いこと、制御レバー49が
操作杆17の干渉する虞があり、従って、15°以上と
した。又75°を超えると把持部材40を構成するグリ
ップ48が立ち過ぎ、握力でグリップ48を握る状態と
なる虞があり、手首、腕全体で操作杆17を把持し難く
なる虞があるからである。
【0032】本実施の形態ではθ1を60°とした。こ
れによると、第2の把持部材であるグリップ48が握力
を高めることなく握り易く、操作杆17の先端部の刈り
刃22により刈り払い作業時において、地面が水平な場
合においても、又下り勾配の地面においても手首、腕全
体で操作杆17を把持するに好ましいからである。
【0033】以上のように構成した刈り払い機1は、前
記した背負い用ベルト11を介して原動機2を搭載した
フレーム3を背負い、操作杆17を作業者Mの右側に臨
ませ、前部の第1の把持部材30を左手LHで握り、こ
の際、左右方向に長さのある上部の把持部31を掴ん
で、吊下げるように把持する。一方、第2の把持部材4
0であるグリップ48を右手で把持する。
【0034】グリップ48の把持は次のようになされ
る。グリップ48は前述のように前傾しており、角度
を、前述のように例えば60°とすることで、右手RH
でグリップ48を握った際、手首Wを曲げて把持し、手
首Wと腕A全体で操作杆17を吊下げてその荷重を保持
することとなる。従って、操作杆17の把持は、握力に
専ら依存すること無く手首、腕全体で負担しつつ行わ
れ、従って、把持部材40の把持は確実になされること
となる。
【0035】従って、操作杆17に作用する荷重、即
ち、操作杆17の重量、刈り刃22、ギヤボックス21
の重量、刈り刃22の駆動に伴う揺動、雑草刈り払い時
の抵抗、異物と刈り刃22との干渉等による衝撃等が操
作杆17を通して作業者の手に働くが、グリップ48の
把持が確実になされることからこれら荷重を受けても、
操作杆17を操作性良好に、確実に把持することができ
る。又操作杆17を左右に、又上下に操作する作業も、
手首、腕全体で操作杆17に働く荷重を受けて行うこと
ができるので、操作し易い。
【0036】特にグリップ48の把持状態においては、
手RH、特に指が比較的自由な状態でグリップ48を把
持することができる。このため、グリップ48を把持し
つつ、指が自由なことからレバー49の操作はし易くな
り、刈り刃22の回転数の変更作業、当該回転数でのレ
バー49の保持操作等が容易化する。
【0037】図6は水平な地面Gにおける刈り払い状態
を示し、地面に対して刈り刃22は平行であり、操作杆
17は30°角度をもって後上傾した状態で後方に延
び、グリップ48は操作杆17に対して60°前傾して
配置されており、地面に対して30°上傾した状態で把
持するので、手首、腕全体で操作杆17の荷重を負担し
て刈り払い作業を行うこととなる。
【0038】図7は地面G1が下り勾配で、このような
局面は畦等に多い。刈り払い機1の刈り払い作業は、前
記したように地面が略々水平か、或いはこのように下り
勾配に下り傾斜面が大半である。例えば、傾斜面G1の
角度が30°とすれば、操作杆17は前記のように刈り
刃22から30°傾斜しているので、グリップ48は水
平な地面Gと平行となり、下り勾配にあっても、操作杆
17は手首、腕全体で把持することとなる。このよう
に、地面が水平な場合は勿論、下り勾配にあっても、操
作杆17の把持を、確実に、専ら握力に依存するような
ことなく行うことができる。
【0039】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、背負い式刈り払い機において、刈り
刃を先端部に備える操作杆には、左右の手の一方で把持
する第1の把持部材、及び他方の手で把持する第2の把
持部材を設け、第2の把持部材を、操作杆の上方に突出
するように設け、且つ操作杆の軸線に対して刈り刃方向
に前傾させるようにしたので、操作杆の荷重、即ち、操
作杆の重量、刈り刃等の重量、刈り刃駆動による反動、
雑草刈り払い時の抵抗、異物の干渉等による衝撃等の全
荷重を、第2の把持部材で手首、腕全体で受けるこがで
きる。このため、操作杆先端部の刈り刃を左右、上下に
移動させながら行う雑草の刈り払い作業を安定して、容
易に、確実に行うことができる。
【0040】従って、操作杆の把持を、握力に専ら依存
すること無く行い、操作杆全体に作用する荷重を手首、
腕全体で受けることができ、刈り刃が高速回転した状態
で、雑草刈り払い時の抵抗等があって、操作杆の把持を
確実に行うことができる。又下り勾配の地面の刈り払い
作業においても、第2の把持部材の把持を上記のように
行うので、この条件下においても、手首、腕全体で操作
杆の荷重を受けるように把持することができるで、下り
勾配の刈り払い作業も安定して、容易に、確実に行うこ
とができる。
【0041】請求項2は、第2の把持部材に原動機の出
力制御レバーを設けたので、操作杆の把持に際し、専ら
握力を中心として操作杆の荷重を受けることがなく、前
述のように手首、腕全体で荷重を受けるので、指は比較
的自由となり、スロットルレバー等の原動機出力制御レ
バーが操作し易く、又操作も確実になされ、当該出力位
置でのレバーの保持もし易く、更に制御レバーの構造
も、握りタイプ等を採用して操作性と構造簡素化、機能
性に優れたものが得られる。
【0042】請求項3は、把持部材の前傾角度を15°
〜75°としたので、操作杆の把持に際し、手首、腕全
体で操作杆の荷重を受けることができ、前述した効果を
有効に発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】背負い式刈り払い機による雑草の刈り払い作業
をの説明図
【図2】刈り払い機の操作杆の一部を省略し、且つ一部
を断面とした全体側面図
【図3】操作杆把持部材部分の拡大側面図
【図4】第2の把持部材の操作杆への取付構造を示す分
解斜視図
【図5】図3の5−5線断面図
【図6】図6、及び図7は刈り払い機による水平な地
面、及び下り勾配の地面作業時における刈り刃と操作杆
との関係を示す説明図で、図6は水平な地面を刈り払う
状態の図
【図7】下り勾配の地面を刈り払う状態の図
【図8】背負う原動機部分の拡大側面図
【符号の説明】
1…背負い式刈り払い機、 2…原動機、 11…背負
い用ベルト、 17…操作杆、 22…刈り刃、 30
…第1の把持部材、 40…第2の把持部材、θ1…第
2の把持部材の傾斜角度、HL,HR…手。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機を背負い、該原動機で駆動される
    刈り刃を操作杆の先端部に備え、操作杆を手で把持して
    雑草等を刈り刃により刈り払う背負い式刈払機におい
    て、 前記操作杆には左右の手の一方で把持する第1の把持部
    材、及び他方の手で把持する第2の把持部材を設け、 前記第2の把持部材を、操作杆の上方に突出するように
    設け、且つ操作杆の軸線に対して刈り刃方向に前傾させ
    るようにした、 ことを特徴とする背負い式刈払機。
  2. 【請求項2】 前記第2の把持部材に原動機の出力制御
    レバーを設けたことを特徴とする請求項1記載の背負い
    式刈払機。
  3. 【請求項3】 前記第2の把持部材の前傾角度は、操作
    杆の軸線に対して15°〜75°の範囲であることを特
    徴とする請求項1記載の背負い式刈払機。
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