JP7162123B2 - シールリングおよび密封構造 - Google Patents

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Description

本発明は、円環状のシールリングと、これを有する密封構造に関する。
円環状のシールリングは、回転部材を有する様々な機械の環状の隙間を封止するために使用されている。例えば、自動車の動力伝達軸とハウジングの間に、ハウジング内の潤滑油を密封するシールリングが配置されている。
シールリングは、相対的に回転する部材間に配置されるので、部材の回転トルクを上昇させる一因になる。そこで、トルクを低減させるために、シールリングの端面に複数の溝を形成し、部材の回転に伴って溝内に潤滑油を浸入させる技術が提案されている(特許文献1~3)。
国際公開第2011/105513号 国際公開第2011/162283号 実開平3-88062号公報
上記の従来の技術では、シールリングの溝内に潤滑油を導入することにより、シールリングと他の部材の間の油膜の形成を促し、シールリングと他の部材の間の摩擦を減少させてトルクを低減させようと試みている。しかし、油膜の厚さが過大であれば、油膜の剪断抵抗が増加し、却ってトルクが増大する懸念がある。また、シールリングの溝内に導入される潤滑油の量が過大であれば、潤滑油が外部空間に漏れる懸念がある。
近年普及している電気自動車(EV)またはハイブリッド電気自動車(xHEV)においては、動力伝達軸の回転数が、内燃機関を利用した自動車に比べて、非常に高い。従来のシールリングでは、トルクが増加する懸念があり、潤滑油の漏れも懸念される。
そこで、本発明は、部材の相対回転の速度差が大きい場合でも、トルクの低減効果が大きく、液体の漏れ量を低減することができるシールリングと、これを有する密封構造を提供する。
本発明のある態様に係るシールリングは、相対的に回転する外側部材と内側部材の間に配置される樹脂製の円環状のシールリングである。前記外側部材は、液体が内部に配置された液体空間と、断面円形の内面を有し、前記内側部材は、前記液体空間内に配置されており、周溝を有する。前記シールリングは、前記外側部材の前記内面に固定され、前記内側部材に対して摺動可能に前記内側部材の前記周溝内に配置されて、前記液体空間と外部空間を隔離する。前記シールリングの前記外部空間側の端面には、複数の溝が形成されている。前記複数の溝は、前記シールリングの内周面で開口した端部を有し、前記開口した端部から前記シールリングに対する前記内側部材の相対的な主回転方向と逆方向に向けて延びており、前記開口した端部から前記主回転方向に向けて延びていない。
本発明のある態様に係る密封構造は、前記シールリングと、前記外側部材と、前記内側部材とを有する。
本発明においては、複数の溝が開口した端部からシールリングに対する内側部材の相対的な主回転方向と逆方向に向けて延びており、開口した端部から主回転方向に向けて延びていない。したがって、複数の溝は、シールリングに対する内側部材の相対的な主回転方向への回転に伴って、複数の溝から液体が排出されることを促すことによって液体の膜を薄くして剪断抵抗を低下させるとともに、キャビテーションにより液体中の空気が気化することを促して、複数の溝内に複数の空気の膜を形成する。空気の膜は、液体の膜よりもはるかに小さい剪断抵抗を有するので、シールリングと他の部材の間の摩擦が著しく減少し、トルクを低減する。特に、部材の相対回転の速度差が大きい場合に、この効果は顕著である。また、複数の溝は、シールリングに対する内側部材の相対的な主回転方向への回転に伴って、複数の溝から液体が排出されることを促すので、溝内に液体を送り込む場合に比べて、液体の漏れ量を低減することができる。
本発明の実施形態に係るシールリングを有する密封構造を示す断面図である。 実施形態に係るシールリングの正面図である。 実施形態に係るシールリング、特に溝の例を示す一部背面図である。 実施形態に係るシールリング、特に溝の他の例を示す一部背面図である。 実施形態に係るシールリング、特に溝の他の例を示す一部背面図である。 実施形態に係るシールリング、特に溝の他の例を示す一部背面図である。 実施形態に係るシールリング、特に溝の例を示す断面図である。 実施形態に係るシールリング、特に溝の他の例を示す断面図である。 実施形態に係るシールリング、特に溝の他の例を示す断面図である。 実施形態に係るシールリング、特に溝の他の例を示す断面図である。 実施形態に係るシールリングの使用における溝内の流体の流れを示す図である。 比較例に係るシールリング、特に溝の例を示す一部背面図である。 実施形態と比較例についての無次元特性数に対する摩擦係数の関係を示すグラフである。 実施形態と比較例についての軸とハウジングの相対速度に対するトルクの関係を示すグラフである。 実施形態と比較例についての軸とハウジングの相対速度に対する潤滑油の漏出量の関係を示すグラフである。
以下、添付の図面を参照しながら本発明に係る様々な実施形態を説明する。図面の縮尺は必ずしも正確ではなく、一部の特徴は誇張または省略されることもある。
以下に説明する本発明の実施形態に係るシールリングを有する密封構造は、電気自動車またはハイブリッド電気自動車の動力伝達軸(モーター出力軸)とハウジングの環状の隙間を封止するために使用される。但し、以下の説明は、例示であって、本発明に係るシールリングを有する密封構造は、各種の油圧機器、水圧機器、空気圧機器において、潤滑油および冷却水などの液体を密封するために使用されうる。これらの機器は、例えば、エンジン、モーター、発電機、ポンプ、コンプレッサー、自動車のパワーステアリング、減速機、変速機、冷却機を含む。
図1に示すように、密封構造1は、ハウジング(外側部材)2、軸(内側部材)4、シールリング6を備える。ハウジング2は、固定された部材であり、被密封潤滑油が内部に配置された潤滑油空間(液体空間)Aを有する。潤滑油空間Aには、軸4が挿入されている。軸4は、中心軸Axの周囲を回転する回転軸であり、電気自動車またはハイブリッド電気自動車の動力伝達軸(モーター出力軸)である。
軸4のうち、潤滑油空間Aの端部の断面円形の内面2A内に配置された部分の外周面には、周溝8が形成されている。周溝8には、樹脂製の円環状のシールリング6が配置されている。シールリング6は、軸4とハウジング2の間の隙間を封止して、ハウジング2の内部の潤滑油空間Aから外部空間Bへ潤滑油が漏出するのを防止または低減させる。
シールリング6の径方向外側の部分は、周溝8から径方向外側に突出しており、シールリング6の外周面は、内面2Aに接触する。シールリング6は、ハウジング2の内面2Aに固定される。ここで、「固定される」とは、シールリング6の位置がハウジング2に対して静止していることを意味し、シールリング6がハウジング2に取り外し不能に結合されているか否かを限定する意図ではない。この実施形態では、シールリング6は内面2Aに締まり嵌めされる。さらに、後述するように、シールリング6はシールリング6の内側の潤滑油から圧力を受けることにより、ハウジング2に固定されている。
また、シールリング6は、軸4に対して摺動可能に軸4の周溝8内に配置されて、潤滑油空間Aと外部空間Bを隔離し、潤滑油をハウジング2の潤滑油空間A内に閉じ込める。この密封構造1において、ハウジング2とシールリング6が固定されているのに対して、軸4はハウジング2に対して回転する。
この実施形態では、シールリング6は、矩形の断面を有するが、シールリング6の断面は矩形には限定されない。
シールリング6は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などの、摩擦係数が小さい硬質の樹脂材料から形成されている。
図2に示すように、シールリング6は、2つの端部6A,6Bを有する長尺の湾曲した棒から構成されている。したがって、シールリング6を軸4の外周面に形成された周溝8に嵌め込むように、シールリング6を軸4の周囲に配置するのが容易である。
シールリング6の2つの端部6A,6Bは、シールリング6の周方向への拡張(ひいては径方向への拡張)を許容する2つの接触部をそれぞれ有する。具体的には、一方の端部6Aは、突出接触部6Eと摺動案内部6Fを有し、他方の端部6Bは、突出接触部6Gと摺動案内部6Hを有する。突出接触部6E,6Gは、径方向外側部分が延長した形状を有し、径方向内側部分に空間を有する。摺動案内部6F,6Hは、径方向外側部分が凹んだ形状を有する。
2つの端部6A,6Bが突合せられると、端部6Aの突出接触部6Eの径方向内側の面(図2では下面)が、端部6Bの摺動案内部6Hの径方向外側の面(図2では上面)に摺動可能に接触し、端部6Aの摺動案内部6Fの径方向外側の面(図2では上面)が、端部6Bの突出接触部6Gの径方向内側の面(図2では下面)に摺動可能に接触する。このように、摺動案内部6Hは、突出接触部6Eの摺動を案内し、摺動案内部6Fは突出接触部6Gの摺動を案内する。
端部6A,6Bが互いに摺動しても、突出接触部6Eの側面が端部6Bに接触し、突出接触部6Gの側面が端部6Aに接触している限り、シールリング6の外側部分は周方向に連続した無端のリング形状を維持する。したがって、シールリング6が周方向(ひいては径方向)へ拡張したとしても、シールリング6の封止性能は損なわれない。
図2に示す端部6A,6Bの形状は、公知であって、特殊ステップカットと呼ばれる。実施形態の端部6A,6Bの形状は例示であって、シールリング6の端部の形状は、特殊ステップカットに限定されず、ステップカット、ストレートカット、バイアスカットのいずれであってもよい。あるいは、シールリング6は、ハウジング2の内面2A内に嵌め込むことができ、軸4の周溝8に嵌め込むことができるのであれば、端部6A,6Bを有しない無端のリングであってもよい。
図1に戻り、上記のように、シールリング6の外周面はハウジング2の内面2Aに接触させられている。圧縮されたシールリング6自体が径方向に拡張しようとする弾性力を発揮するので、シールリング6はハウジング2に密着させられる。シールリング6の内周面と、軸4の周溝8の底面8aとの間には、潤滑油空間A内の潤滑油が流通可能な隙間がある。したがって、シールリング6はシールリング6の内側の潤滑油から圧力を受けるので、ハウジング2に強固に固定される。
シールリング6の潤滑油空間A側の端面10には、潤滑油空間A内の潤滑油から油圧(矢印で示す)が与えられ、シールリング6は外部空間B側に押される。したがって、シールリング6の外部空間B側の端面12は、軸4の周溝8の外部空間B側の壁面に押し付けられる。但し、端面12と周溝8の外部空間B側の壁面の間には、潤滑油が浸入し、厳密には、端面12は周溝8の外部空間B側の壁面に面接触せず、両者の間には油膜(および後述する空気の膜)が存在する。
シールリング6の外部空間B側の端面12には、複数の溝14が形成されている。
図3から図6の各々は、シールリング6の端面12、特に溝14の例を示すシールリング6の一部背面図である。図3から図6において、矢印Rは軸4の主回転方向(主に使用される回転方向)を示す。軸4の主回転方向とは、軸4が電気自動車またはハイブリッド電気自動車の動力伝達軸である場合、自動車の前進時の動力伝達軸の回転方向である。
シールリング6が自動車の右側に配置されるか左側に配置されるかに依存して、主回転方向は逆であることに留意されたい。主回転方向が図面と逆の場合には、溝14の向きも図面と逆である。
好ましくは、複数の溝14は、互いに同形同大を有し、端面12に中心軸Axを中心として等角間隔をおいて配置されている。但し、複数の溝14は、互いに同形でなくてもよいし、同大でなくてもよい。溝14の角間隔は不規則でもよい。
図3から図6に示すように、各溝14は、径方向内側に配置された内側端部14aと、径方向外側に配置された外側端部14bを有する。内側端部14aはシールリング6の内周面で開口する。外側端部14bは閉鎖している(すなわち壁で包囲されている)。
各溝14は、開口した内側端部14aから軸4の主回転方向と逆方向に向けて外側端部14bまで延びており、内側端部14aから主回転方向に向けて延びていない。したがって、軸4の回転に伴って、溝14の内側端部14aでの圧力が外側端部14bでの圧力より低下し、溝14に浸入した流体が排出されるようになっている。
溝14は、図3から図6のいずれに示す形状を有してもよい。すなわち、図3または図4に示す円弧または渦巻の一部のような形状を溝14は有していてもよいし、図5または図6に示すほぼL字形状を溝14は有していてもよい。図5および図6のほぼL字形状では、短い部分が内側端部14aを有し、長い部分が短い部分から主回転方向と逆方向に向けて外側端部14bまで延びている。
溝14の長さおよび幅は限定されない。図4は狭い幅を持つ溝14を示し、図3、図5および図6はより広い幅を持つ溝14を示す。
溝14の間隔も限定されない。図4は狭い間隔を持つ溝14を示し、図3、図5および図6はより広い間隔を持つ溝14を示す。
他にも溝14の長さ、幅および間隔の様々な変形が考えられる。いずれにせよ、溝14は、シールリング6と軸4の間に後述する空気の膜を発生させるよう、開口した内側端部14aからシールリング6に対する軸4の相対的な主回転方向と逆方向に向けて延びており、内側端部14aから主回転方向に向けて延びていない。
図7から図11の各々は、溝14の例を示すシールリング6の断面図である。図7から図11の各々は、図3から図6のVII-VII線に沿った断面に相当する。
図7に示すように、溝14は、内側端部14aから外側端部14bまで一様な深さを有していてもよい。
図8に示すように、溝14は、内側端部14aから外側端部14bまで徐々に(直線状に)小さくなる深さを有していてもよい。図9に示すように、溝14は、内側端部14aから外側端部14bまで徐々に(曲線状に)小さくなる深さを有していてもよい。図10に示すように、溝14は、内側端部14aから外側端部14bまで階段状に小さくなる深さを有していてもよい。
他にも溝14の深さの様々な変形が考えられる。いずれにせよ、溝14は、シールリング6と軸4の間に後述する空気の膜を発生させるよう形成されている。溝14の幅が例えば0.1mm~数mmであるのに対して、溝14の最大深さは、0.005mm~0.05mmである。
図11において、シールリング6の使用における端面12の溝14内の流体の流れを小さな矢印で示す。図3から図6と同様に、大きな矢印Rは軸4の主回転方向を示す。上記のように、シールリング6は静止させられているのに対して、軸4が回転することによって、シールリング6の端面12に接触する潤滑油も同じ方向に回転させられる。
この実施形態においては、複数の溝14が開口した内側端部14aからシールリング6に対する軸4の相対的な主回転方向と逆方向に向けて延びており、内側端部14aから主回転方向に向けて延びていない。したがって、複数の溝14は、シールリング6に対する軸4の相対的な主回転方向Rへの回転に伴って、小さな矢印で示すように、複数の溝14から潤滑油が排出されることを促すことによって潤滑油の膜を薄くして剪断抵抗を低下させるとともに、キャビテーションにより潤滑油中の空気が気化することを促して、各溝14内のほぼ全域を占める空気の膜16を形成する。空気の膜16を構成する空気も、小さな矢印で示す方向に排出されるが、軸4の主回転方向Rへの回転が継続する限り、キャビテーションにより次々と空気が発生するので、空気の膜16が溝14内に持続的に存在する。このことは、軸4の代わりに透明な板をシールリング6の端面12に押し付けて回転させると、透明な板を通して観察することができる。
したがって、軸4の主回転方向Rへの回転時に、シールリング6の端面12と軸4の周溝8の外部空間B側の壁面の間には、油膜だけでなく、空気の膜16が挟まれ続ける。一般に潤滑油には多量の空気が溶け込んでおり、キャビテーションが起こりやすい。別の観点からいえば、潤滑油からキャビテーションにより気化した気泡のエネルギーは、水中で発生するそれと比較して、小さいので、シールリング6および軸4が気泡から損傷を受けるおそれは小さい。
他方、特許文献1~3に開示された従来の技術では、シールリングの溝内に潤滑油を導入することにより、シールリングと他の部材の間の油膜の形成を促し、シールリングと他の部材の間の摩擦を減少させてトルクを低減させようと試みている。しかし、油膜の厚さが過大であれば、油膜の剪断抵抗が増加し、却ってトルクが増大する懸念がある。また、シールリングの溝内に導入される潤滑油の量が過大であれば、潤滑油が外部空間に漏れる懸念がある。
この実施形態で発生させられる空気の膜16は、潤滑油の膜よりもはるかに小さい剪断抵抗を有するので、シールリング6と周溝8の外部空間B側の壁面の間の摩擦が著しく減少し、トルクを低減する。特に、ハウジング2と軸4の相対回転の速度差が大きい場合に、この効果は顕著である。また、複数の溝14は、シールリング6に対する軸4の相対的な主回転方向Rへの回転に伴って、複数の溝14から潤滑油が排出されることを促すので、溝14内に潤滑油を送り込む場合に比べて、潤滑油の漏れ量を低減することができる。
発明者は、上記の効果を確認する実験を行った。実験では、実施形態に係るシールリング6と、図12に示す比較例のシールリング20を使用した。シールリング6,20の材料はPEEKであった。
比較例のシールリング20の外部空間B側の端面12には、複数の溝24が形成されている。各溝24は、ほぼT字形状であって、径方向内側に配置された内側端部24aと、径方向外側に配置された2つの外側端部24b,24cを有する。内側端部24aはシールリング6の内周面で開口する。外側端部24b,24cは閉鎖している
比較例のシールリング20では、シールリング6に対する軸4の相対的な主回転方向Rへの回転に伴って、外側端部24bから内側端部24aへと潤滑油が排出されると同時に、外側端部24bから内側端部24aの部分には空気の膜が形成されるが、内側端部24aから外側端部24cに潤滑油が送り込まれ、内側端部24aから外側端部24cの部分には油膜が形成される。
実験結果を図13から図15に示す。図13から図15において、丸ドットは実施形態に対応し、四角ドットは比較例に対応する。
図13の横軸の無次元特性数Gは、下記の式から計算した。
G=ηUB/W
ここで、ηは潤滑油の粘度(Pa・s)であり、Uはハウジング2と軸4の相対速度(m/s)であり、Bはシールリングと周溝8の周方向での接触長さ(m)であり、Wは潤滑油によってシールリングに与えられる押し付け力(N)である。
図13には、電気自動車(EV)およびハイブリッド電気自動車(xHEV)についての標準使用環境での無次元特性数Gの範囲と、自動変速機(AT)および無段変速機(CVT)についての標準使用環境での無次元特性数Gの範囲を示す。
図13の縦軸の摩擦係数μは、シールリングと軸4の周溝8の外部空間B側の壁面の間の摩擦係数である。実験では、実施形態に係るシールリング6と比較例のシールリング20に同じ軸4を使用した。
図13から明らかなように、自動変速機および無段変速機についての標準使用環境では、比較例のシールリング20は、小さい摩擦係数を提示した。しかし、電気自動車およびハイブリッド電気自動車についての標準使用環境である無次元特性数Gが1.0×10-6以上である場合には、溝14内に潤滑油を送り込んで油膜の形成を促す比較例のシールリング20は、摩擦抵抗の著しい増加を引き起こした。これに対して、溝14内に空気の膜を形成する実施形態に係るシールリング6においては、無次元特性数Gが1.0×10-6以上であっても、摩擦抵抗の増加が抑制された。
図14および図15の実験では、潤滑油によってシールリングに与えられる圧力は15kPaであった。潤滑油はオートマチックトランスミッションフルードであった。
図14の縦軸のトルクは、シールリングによって軸4の周溝8の外部空間B側の壁面に与えられたトルクである。実験では、実施形態に係るシールリング6と比較例のシールリング20に同じ軸4を使用した。
図14から明らかなように、比較例のシールリング20に比べて、実施形態に係るシールリング6は、顕著なトルク低減効果を達成した。実施形態に係るシールリング6に関するトルクは、比較例のシールリング20に関するトルクのおよそ40%であった。
図14の実験では、潤滑油によってシールリングに与えられる圧力は15kPaであった。シールリングに与えられる圧力が1MPa以下である場合には、溝14内に潤滑油を送り込んで油膜の形成を促す比較例のシールリング20では、溝14内および摺動面への潤滑油の導入量が減少し、摩擦抵抗の著しい増加ひいてはトルクの増加を引き起こすおそれが大きい。これに対して、溝14内に空気の膜を形成する実施形態に係るシールリング6においては、シールリング6に与えられる圧力が1MPa以下であっても、溝14内で空気の膜が形成され、かつ油膜も薄くなることから、摩擦抵抗の増加が抑制され、トルクの増加も抑制される。
図15の縦軸の漏出量は、潤滑油空間Aから外部空間Bへ潤滑油が漏出した量である。
図15から明らかなように、比較例のシールリング20に比べて、実施形態に係るシールリング6は、顕著な漏出量低減効果を達成した。実施形態に係るシールリング6に関する潤滑油の漏出量は、比較例のシールリング20に関する潤滑油の漏出量のおよそ20%であった。
図15の結果から以下が理解される。シールリングに対する軸4の相対的な速度差が3m/s以上である場合には、溝14内に潤滑油を送り込んで油膜の形成を促す比較例のシールリング20は、摩擦抵抗の著しい増加ひいてはトルクの増加を引き起こすおそれが大きい。これに対して、溝14内に空気の膜を形成する実施形態に係るシールリング6においては、シールリング6に対する軸4の相対的な速度差が3m/s以上であっても、摩擦抵抗の増加が抑制され、トルクの増加も抑制される。
以上、本発明の好ましい実施形態を参照しながら本発明を図示して説明したが、当業者にとって特許請求の範囲に記載された発明の範囲から逸脱することなく、形式および詳細の変更が可能であることが理解されるであろう。このような変更、改変および修正は本発明の範囲に包含されるはずである。
例えば、上記の実施の形態においては、外側部材であるハウジング2とシールリング6が固定されているのに対して、内側部材である軸4はハウジング2に対して回転する。しかし、本発明に係るシールリングは、固定された内側部材と回転する外側部材の間に配置され、回転する外側部材の内面に固定、例えば締まり嵌めされてもよい。
本発明の態様は、下記の番号付けされた条項にも記載される。
条項1. 相対的に回転する外側部材と内側部材の間に配置される樹脂製の円環状のシールリングであって、
前記外側部材は、液体が内部に配置された液体空間と、断面円形の内面を有し、
前記内側部材は、前記液体空間内に配置されており、周溝を有しており、
前記シールリングは、前記外側部材の前記内面に固定され、前記内側部材に対して摺動可能に前記内側部材の前記周溝内に配置されて、前記液体空間と外部空間を隔離し、
前記シールリングの前記外部空間側の端面には、複数の溝が形成され、
前記複数の溝は、前記シールリングの内周面で開口した端部を有し、前記開口した端部から前記シールリングに対する前記内側部材の相対的な主回転方向と逆方向に向けて延びており、前記開口した端部から前記主回転方向に向けて延びていない
ことを特徴とするシールリング。
この態様においては、複数の溝が開口した端部からシールリングに対する内側部材の相対的な主回転方向と逆方向に向けて延びており、開口した端部から主回転方向に向けて延びていない。したがって、複数の溝は、シールリングに対する内側部材の相対的な主回転方向への回転に伴って、複数の溝から液体が排出されることを促すとともに、キャビテーションにより液体中の空気が気化することを促して、複数の溝内に空気の膜を形成する。空気の膜は、液体の膜よりもはるかに小さい剪断抵抗を有するので、シールリングと他の部材の間の摩擦が著しく減少し、トルクを低減する。特に、部材の相対回転の速度差が大きい場合に、この効果は顕著である。また、複数の溝は、シールリングに対する内側部材の相対的な主回転方向への回転に伴って、複数の溝から液体が排出されることを促すので、溝内に液体を送り込む場合に比べて、液体の漏れ量を低減することができる。
条項2. 前記複数の溝は、前記シールリングに対する前記内側部材の相対的な主回転方向への回転に伴って、前記複数の溝から前記液体が排出されることを促すとともに、キャビテーションにより前記液体中の空気が気化することを促して、前記複数の溝内に空気の膜を形成するように、構成されている
ことを特徴とする条項1に記載のシールリング。
条項3. 前記シールリングは、無次元特性数Gが1.0×10-6以上である条件を少なくとも含む使用環境で使用される
ことを特徴とする条項1または2に記載のシールリング。
無次元特性数Gが1.0×10-6以上である場合には、溝内に液体を送り込んで液体膜の形成を促すシールリングは、摩擦抵抗の著しい増加ひいてはトルクの増加を引き起こすおそれが大きい。これに対して、溝内に空気の膜を形成する態様においては、無次元特性数Gが1.0×10-6以上であっても、摩擦抵抗の増加が抑制され、トルクの増加も抑制される。
条項4. 前記シールリングは、前記シールリングに対する前記内側部材の相対的な速度差が3m/s以上である条件を少なくとも含む使用環境で使用される
ことを特徴とする条項1から3のいずれか1項に記載のシールリング。
シールリングに対する内側部材の相対的な速度差が3m/s以上である場合には、溝内に液体を送り込んで液体膜の形成を促すシールリングは、摩擦抵抗の著しい増加ひいてはトルクの増加を引き起こすおそれが大きい。これに対して、溝内に空気の膜を形成する態様においては、シールリングに対する内側部材の相対的な速度差が3m/s以上であっても、摩擦抵抗の増加が抑制され、トルクの増加も抑制される。
条項5. 前記シールリングは、前記シールリングに与えられる圧力が1MPa以下である条件を少なくとも含む使用環境で使用される
ことを特徴とする条項1から4のいずれか1項に記載のシールリング。
シールリングに与えられる圧力が1MPa以下である場合には、溝内に液体を送り込んで液体膜の形成を促すシールリングでは、溝内および摺動面への液体の導入量が減少し、摩擦抵抗の著しい増加ひいてはトルクの増加を引き起こすおそれが大きい。これに対して、溝内に空気の膜を形成する態様においては、シールリングに与えられる圧力が1MPa以下であっても、溝内で空気の膜が形成され、かつ液体膜も薄くなることから、摩擦抵抗の増加が抑制され、トルクの増加も抑制される。
条項6. 液体が内部に配置された液体空間と、断面円形の内面を有する外側部材と、
前記外側部材に相対的に回転する内側部材であって、前記液体空間内に配置されており、周溝を有する内側部材と、
前記外側部材と前記内側部材の間に配置される樹脂製の円環状のシールリングを有し、
前記シールリングは、前記外側部材の前記内面に固定され、前記内側部材に対して摺動可能に前記内側部材の前記周溝内に配置されて、前記液体空間と外部空間を隔離し、
前記シールリングの前記外部空間側の端面は、複数の溝を有し、
前記複数の溝は、前記シールリングの内周面で開口した端部を有し、前記開口した端部から前記シールリングに対する前記内側部材の相対的な主回転方向と逆方向に向けて延びており、前記開口した端部から前記主回転方向に向けて延びていない
ことを特徴とする密封構造。
条項7. 前記複数の溝は、前記シールリングに対する前記内側部材の相対的な主回転方向への回転に伴って、前記複数の溝から前記液体が排出されることを促すとともに、キャビテーションにより前記液体中の空気が気化することを促して、前記複数の溝内に空気の膜を形成するように、構成されている
ことを特徴とする条項6に記載の密封構造。
条項8. 前記シールリングは、無次元特性数Gが1.0×10-6以上である条件を少なくとも含む使用環境で使用される
ことを特徴とする条項6または7に記載の密封構造。
条項9. 前記シールリングは、前記シールリングに対する前記内側部材の相対的な速度差が3m/s以上である条件を少なくとも含む使用環境で使用される
ことを特徴とする条項6から8のいずれか1項に記載の密封構造。
条項10. 前記シールリングは、前記シールリングに与えられる圧力が1MPa以下である条件を少なくとも含む使用環境で使用される
ことを特徴とする条項6から9のいずれか1項に記載の密封構造。
A 潤滑油空間(液体空間)
B 外部空間
R 軸の主回転方向
1 密封構造
2 ハウジング(外側部材)
2A 内面
4 軸(内側部材)
6 シールリング
8 周溝
8a 底面
10 端面
12 端面
14 溝
14a 内側端部
14b 外側端部
16 空気の膜

Claims (10)

  1. 相対的に回転する外側部材と内側部材の間に配置される樹脂製の円環状のシールリングであって、
    前記外側部材は、液体が内部に配置された液体空間と、断面円形の内面を有し、
    前記内側部材は、前記液体空間内に配置されており、周溝を有しており、
    前記シールリングは、前記外側部材の前記内面に固定され、前記内側部材に対して摺動可能に前記内側部材の前記周溝内に配置されて、前記液体空間と外部空間を隔離し、
    前記シールリングの前記外部空間側の端面は、複数の溝を有し、
    前記複数の溝は、前記シールリングの内周面で開口した端部を有し、前記開口した端部から前記シールリングに対する前記内側部材の相対的な主回転方向と逆方向に向けて延びており、前記開口した端部から前記主回転方向に向けて延びていない
    ことを特徴とするシールリング。
  2. 前記複数の溝は、前記シールリングに対する前記内側部材の相対的な主回転方向への回転に伴って、前記複数の溝から前記液体が排出されることを促すとともに、キャビテーションにより前記液体中の空気が気化することを促して、前記複数の溝内に空気の膜を形成するように、構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のシールリング。
  3. 前記シールリングは、無次元特性数Gが1.0×10-6以上である条件を少なくとも含む使用環境で使用される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のシールリング。
  4. 前記シールリングは、前記シールリングに対する前記内側部材の相対的な速度差が3m/s以上である条件を少なくとも含む使用環境で使用される
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のシールリング。
  5. 前記シールリングは、前記シールリングに与えられる圧力が1MPa以下である条件を少なくとも含む使用環境で使用される
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のシールリング。
  6. 液体が内部に配置された液体空間と、断面円形の内面を有する外側部材と、
    前記外側部材に相対的に回転する内側部材であって、前記液体空間内に配置されており、周溝を有する内側部材と、
    前記外側部材と前記内側部材の間に配置される樹脂製の円環状のシールリングを有し、
    前記シールリングは、前記外側部材の前記内面に固定され、前記内側部材に対して摺動可能に前記内側部材の前記周溝内に配置されて、前記液体空間と外部空間を隔離し、
    前記シールリングの前記外部空間側の端面は、複数の溝を有し、
    前記複数の溝は、前記シールリングの内周面で開口した端部を有し、前記開口した端部から前記シールリングに対する前記内側部材の相対的な主回転方向と逆方向に向けて延びており、前記開口した端部から前記主回転方向に向けて延びていない
    ことを特徴とする密封構造。
  7. 前記複数の溝は、前記シールリングに対する前記内側部材の相対的な主回転方向への回転に伴って、前記複数の溝から前記液体が排出されることを促すとともに、キャビテーションにより前記液体中の空気が気化することを促して、前記複数の溝内に空気の膜を形成するように、構成されている
    ことを特徴とする請求項6に記載の密封構造。
  8. 前記密封構造は、無次元特性数Gが1.0×10-6以上である条件を少なくとも含む使用環境で使用される
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の密封構造。
  9. 前記密封構造は、前記シールリングに対する前記内側部材の相対的な速度差が3m/s以上である条件を少なくとも含む使用環境で使用される
    ことを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載の密封構造。
  10. 前記密封構造は、前記シールリングに与えられる圧力が1MPa以下である条件を少なくとも含む使用環境で使用される
    ことを特徴とする請求項6から9のいずれか1項に記載の密封構造。
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