JP7158152B2 - 自己乳化型浴用剤組成物 - Google Patents

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本発明は、自己乳化型浴用剤組成物に関する。
自己乳化型浴用剤組成物は、浴水に投入した際に転相し、すばやく浴水に乳化分散して白濁する、いわゆる自己乳化性を有する浴用剤である。従来より、こうした自己乳化型浴用剤として、さらに肌にしっとり感等を充分に与えることのできる高いスキンケア効果や、良好な香り立ちをもたらすことのできる効果等、所望の効果を付与したものが種々開発されている。
例えば、特許文献1には、脂肪酸と分岐アルコールとのエステル等の特定の2種のエステルを含む油性成分を用いつつ、界面活性剤、及び水を特定量とすることにより、入浴中における浴水の感触や、入浴後の肌感触を高めることのできる自己乳化型浴用剤組成物が開示されている。また、特許文献2では、一般に脂溶性であるために使用時に揮散させることが困難であるとされる香料成分に着目し、かかる成分と液状の炭化水素油と特定のシリコーン油を併用することにより、香料の香り立ちを高めるとともに、乳化分散性や保存安定性にも優れた効果を発揮することのできる自己乳化型浴用剤組成物を実現している。
一方、油性成分を配合すると、肌の保湿効果やかさつき等が改善され得るものの、トリグリセリドのような極性の高い油性成分であると、乳化性の低下を招いたり、肌にべたつきを感じたりすることが懸念される。そこで、例えば、特許文献3では、常温で液体の合成トリグリセリドを用いながら、特定のアルコールエステル及びノニオン界面活性剤を特定の条件下で併用した浴用剤組成物が開示されており、乳化性や肌の保湿効果を高めるとともに、入浴後のべたつき感の改善も図っている。
特開2016-222616号公報 特開2009-167116号公報 特開平6-287130号公報
しかしながら、上記特許文献2に記載されるように、香り立ちを高めるべく香料成分とシリコーン油を併用した場合した自己乳化型浴用剤組成物において、さらに上記特許文献3に記載されるように、肌の保湿効果等を高めるべくトリグリセリドを配合すると、その量が増大するにつれ、使用時において浴水面に浮遊物が発生してしまうおそれが高まる上、所望の香り立ちの効果をも損なわれてしまう傾向にあることが判明した。
そして、香料成分とシリコーン油を併用した自己乳化型浴用剤組成物において、高い香り立ちを確保しつつ保湿力を高め、浴後の肌の過乾燥を抑制して潤いをもたらすだけでなく、浴水に投入したときに優れた乳化分散性を発現させるには、さらなる改善を要することも判明した。
したがって、本発明は、高い香り立ち効果とスキンケア効果に優れるとともに、浴水に投入したときに優れた乳化分散性を発現する自己乳化型浴用剤組成物に関する。
そこで本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、シリコーン油と香料成分を併用することに加え、脂肪酸トリグリセリドを用いつつ、さらに特定の水酸基含有成分を用いることにより、浴水に投入したときには優れた乳化分散性を発現しながら、高い香り立ち効果とスキンケア効果をより一層高めることのできる自己乳化型浴用剤組成物を見出した。
すなわち、本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)、並びに(D):
(A)シリコーン油、
(B)脂肪酸トリグリセリド、
(C)香料成分、
(D)分子内に3個以上の水酸基を有するポリオール、及び平均分子量が200以上1000以下のポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上の水酸基含有成分
を含有する自己乳化型浴用剤組成物に関する。
本発明の自己乳化型浴用剤組成物によれば、良好な保存安定性を保持しながら、浴水に投入したときに優れた乳化分散性を発現することができ、予想外にも、より一層香り立ち効果を高めることができるだけでなく、優れた保湿力により肌に潤いをもたらす高いスキンケア効果をも発揮することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の自己乳化型浴用剤組成物は、次の成分(A)、(B)、(C)、並びに(D):
(A)シリコーン油
(B)脂肪酸トリグリセリド
(C)香料成分
(D)分子内に3個以上の水酸基を有するポリオール、及び平均分子量が200以上1000以下のポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上の水酸基含有成分
を含有する。
本発明の自己乳化型浴用剤組成物は、成分(A)として、シリコーン油を含有する。かかる成分(A)を含有することにより、透明な外観を呈することのできる良好な保存安定性を保持しつつ、後述する成分(C)の香料成分を乳化粒子の内部から外部へと分配させて良好に揮散させることができ、優れた香り立ちを発揮することが可能となる。
成分(A)としては、具体的には、例えば直鎖又は環状のシリコーン油が挙げられ、より具体的には、ジメチルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、保存安定性と乳化分散性の観点から、ジメチルポリシロキサンが好ましい。
成分(A)の25℃における粘度は、保存安定性と乳化分散性の観点から、好ましくは45mPa・s以下であり、より好ましくは1~45mPa・sであり、さらに好ましくは1~30mPa・sであり、またさらに好ましくは1~10mPa・sである。
なお、かかる粘度は、B型粘度計で測定される値を意味する。
成分(A)の含有量は、成分(C)による香り立ちを有効に高める観点、及び肌にべたつき感のない滑らかな感触をもたらす観点から、本発明の自己乳化型浴用剤組成物中に、好ましくは0.5質量%以上であり、より好ましくは1質量%以上であり、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは15質量%以下である。
本発明の自己乳化型浴用剤組成物は、成分(B)として、脂肪酸トリグリセリドを含有する。かかる成分(B)を含有することにより、高い保湿力を発揮して、入浴後の肌の過乾燥を有効に抑制し、良好な潤いをもたらすことができるだけでなく、予想外にも、成分(A)とも相まって、成分(C)による香り立ちを一層高めることができる。また、本発明の自己乳化型浴用剤組成物であれば、成分(B)由来のべたつき感やぬるつき感の発現をも有効に抑制することができるため、良好な保存安定性を保持しながら成分(B)の含有量を高めることも可能である。
成分(B)としては、具体的には、例えばオリーブ油、マカデミアナッツ油、メドフォーム油、ヒマシ油、紅花油、ヒマワリ油、アボカド油、キャノーラ油、キョウニン油、米胚芽油、米糠油等の植物油;
トリアセチルヒドロキシステアリン酸グリセリル、トリアセチルリシノール酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリド、トリイソステアリン酸グリセリル、トリウンデカン酸グリセリル、トリヒドロキシステアリン酸グリセリル、トリオレイン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン・イソステアリン・アジピン酸)グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリ(カプリル・カプリン・ミリスチン・ステアリン酸)グリセリル、トリ(カプリル・カプリン・ラウリン酸)グリセリル、トリ(カプリル・カプリン・リノール酸)グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリ牛脂脂肪酸グリセリル、トリ(牛脂脂肪酸・ミンク油脂肪酸・タラ肝油脂肪酸)グリセリル、トリミリスチン酸グリセリド、トリステアリン酸グリセリル、トリパルミチン酸グリセリル、トリ2-ヘプチルウンデカン酸グリセリル、トリベヘン酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリル、トリ(ミンク油脂肪酸・パルミチン酸)グリセリル、トリヤシ油脂肪酸グリセリル、トリラウリン酸グリセリル、トリラノリン脂肪酸グリセリル、トリ(リシノレイン・カプロン・カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリリノール酸グリセリル等の合成グリセリド
から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
なかでも、植物油、及び炭素数10~22の脂肪酸基を2以上有する脂肪酸トリグリセリドから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、かかる脂肪酸トリグリセリドとしては、炭素数10~22の脂肪酸基を3個有する脂肪酸トリグリセリドがより好ましい。具体的には、例えば、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、米胚芽油が好ましい。
成分(B)の含有量は、良好な保存安定性を保持しつつ、成分(A)と相まって成分(C)による香り立ちを有効に高める観点、及び肌に優れた潤いをもたらし、べたつき感のない良好な感触を付与する観点から、本発明の自己乳化型浴用剤組成物中に、好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは3質量%以上であり、好ましくは60質量%以下であり、より好ましくは40質量%以下である。
成分(A)と成分(B)の合計含有量は、成分(C)による優れた香り立ち効果と、肌への潤い感や保湿感等の高いスキンケア効果を有効に両立させる観点から、本発明の自己乳化型浴用剤組成物中に、好ましくは3質量%以上であり、より好ましくは5質量%以上であり、さらに好ましくは6質量%以上であり、またさらに好ましくは8質量%以上であり、好ましくは70質量%以下であり、より好ましくは50質量%以下である。
成分(A)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((A)/(B))は、高い香り立ちと肌の潤い感の付与効果やべたつき感の抑制効果をバランスよく発揮させる観点、及び良好な保存安定性を付与する観点から、好ましくは0.01以上であり、より好ましくは0.05以上であり、さらに好ましくは0.1以上であり、好ましくは2.5以下であり、より好ましくは2.0以下であり、さらに好ましくは1.5以下である。
本発明の自己乳化型浴用剤組成物は、成分(C)として、香料成分を含有する。本発明の自己乳化型浴用剤組成物では、成分(A)のみならず、予想外にも成分(B)とも相まって、かかる成分(C)による香り立ちを一層有効に高めることができる。
成分(C)としては、具体的には、例えばハッカ油、ジャスミン油、ショウ脳油、ヒノキ油、トウヒ油、リュウ油、テレピン油、ケイ皮油、ベルガモット油、ミカン油、ショウブ油、パイン油、ラベンダー油、ベイ油、クローブ油、ヒバ油、バラ油、ユーカリ油、レモン油、タイム油、ペパーミント油、ローズ油、セージ油、メントール、プレゴール、シネオール、オイゲノール、シトラール、シトロネラール、ボルネオール、リナロール、ゲラニオール、カンファー、チモール、スピラントール、ピネン、リモネン、テルペン系化合物等の精油又は香料成分から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
成分(C)の含有量は、良好な保存安定性を保持しつつ、浴水に投入したときには優れた乳化分散性をも発現できることにより、成分(C)の含有量を充分に高めることが可能であることから、本発明の自己乳化型浴用剤組成物中に、1質量%超であってもよく、1.5質量%以上であってもよく、2.0質量%以上であってもよく、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは5質量%以下である。
本発明の自己乳化型浴用剤組成物は、成分(D)として、分子内に3個以上の水酸基を有するポリオール、及び平均分子量が200以上1000以下のポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上の水酸基含有成分を含有する。本発明の自己乳化型浴用剤組成物が、かかる成分(D)を含有することにより、成分(A)や成分(C)のみならず、成分(B)のような極性の高い油性成分をも含有していても、良好な保存安定性を保持しつつ、組成物自体は透明性を保持した外観を呈するとともに、かかる組成物を浴水に投入したときには優れた乳化分散性を発現することができるため、使用時における成分(A)と成分(B)との相まった香り立ち効果の発揮を促進させることができる。
分子内に3個以上の水酸基を有するポリオールとしては、具体的には、例えばソルビトール、グリセリン、ジグリセロール、ペンタエリスリトール、グルコース、マルチトール、トレハロース、及びフルクトースから選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、優れた乳化分散性を発揮する観点から、ソルビトール、及びグリセリンから選ばれる1種又は2種がこのましく、ソルビトールがより好ましい。
平均分子量が200以上1000以下のポリエチレングリコールとしては、優れた乳化分散性を発揮する観点から、平均分子量が200以上であるのが好ましく、平均分子量が600以下であるのが好ましい。具体的には、例えばポリエチレングリコール400、ポリエチレングリコール600等が挙げられる。
なお、かかる平均分子量とは、GPC(ゲルパーミェーションクロマトグラフィ)にて測定される質量平均分子量を意味する。
これら成分(D)としては、浴水に投入した際における良好な乳化分散性を確保しつつ、香り立ちやスキンケア効果の向上を有効に図る観点から、ソルビトール、グリセリン、及び平均分子量が200以上600以下のポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、ソルビトールがより好ましい。
成分(D)の含有量は、浴水に投入した際における良好な乳化分散性を確保する観点から、本発明の自己乳化型浴用剤組成物中に、好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上であり、さらに好ましくは0.3質量%以上である。また、成分(D)の含有量は、香り立ちやスキンケア効果の向上を有効に図りつつ、適度な香り立ちの強度を保持する観点から、本発明の自己乳化型浴用剤組成物中に、好ましくは10質量%以下であり、より好ましくは7質量%以下であり、さらに好ましくは5質量%以下であり、またさらに好ましくは3質量%未満である。
成分(B)の含有量と成分(D)の含有量との質量比((B)/(D))は、浴水に投入した際における良好な乳化分散性を確保する観点、及び成分(B)にもよる肌感触を一層向上させる観点から、好ましくは1以上であり、より好ましくは3以上であり、さらに好ましくは5以上であり、好ましくは70以下であり、より好ましくは65以下であり、さらに好ましくは60以下である。
なお、本発明の自己乳化型浴用剤組成物は、上記成分(A)~成分(D)以外の、油性成分(X)を含有することができる。かかる成分(X)を含有することにより、さらに香り立ち効果を高めつつ、優れたスキンケア効果をもたらすことができる。
成分(X)としては、具体的には、例えば流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、セレシン、スクワラン、スクアレン、ジオクチルシクロヘキサン、ブリスタン等の炭化水素油;
オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソステアリル、アジピン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソノナン酸イソトリデシル、オレイン酸デシル、イソステアリン酸コレステロール等の脂肪酸エステル類;
大豆油、ヌカ油、ホホバ油、アボガド油、アーモンド油、オリーブ油、カカオ脂、ゴマ油、パーシック油、ヒマシ油、ヤシ油、ミンク油、牛脂、豚脂等の天然油脂、これらの天然油脂を水素添加して得られる硬化油;
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ラノリン酸、イソステアリン酸等の高級脂肪酸類;
ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、コレステロール、2-ヘキシルデカノール等の、成分(D)以外の高級アルコール類;
トコフェロール等の酸化防止剤;
防菌・防黴剤や生薬等の油溶性有効成分等が挙げられる。
成分(X)の含有量は、香り立ち効果とスキンケア効果をより一層ともに高める観点から、本発明の自己乳化型浴用剤組成物中に、好ましくは20質量%以上であり、より好ましくは30質量%以上であり、さらに好ましくは40質量%以上であり、さらに好ましくは50質量%以上であり、好ましくは90質量%以下であり、より好ましくは80質量%以下であり、さらに好ましくは70質量%以下である。
また、成分(B)の含有量と成分(X)の含有量との質量比((B)/(X))は、入浴後の肌のしっとり感の観点から、好ましくは0.01以上であり、より好ましくは0.05以上であり、さらに好ましくは0.1以上であり、好ましくは3以下であり、より好ましくは2以下であり、さらに好ましくは1以下である。
本発明の自己乳化型浴用剤組成物は、浴水に投入した際における優れた乳化分散性の発現を確保する観点、及び良好なスキンケア効果を保持する観点から、さらにノニオン界面活性剤(E)を含有するのが好ましい。
成分(E)としては、具体的には、例えばモノオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル;モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル;モノオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル;テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット等のポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;ポリグリセリン脂肪酸エステル;ショ糖脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
成分(E)の含有量は、浴水に投入した際における優れた乳化分散性の発現と良好なスキンケア効果の発揮とを兼ね備える観点から、本発明の自己乳化型浴用剤組成物中に、好ましくは5質量%以上であり、より好ましくは9質量%以上であり、さらに好ましくは14質量%以上であり、好ましくは25質量%以下であり、好ましくは22質量%以下であり、さらに好ましくは20質量%以下である。
本発明の自己乳化型浴用剤組成物は、乳化安定性や保存安定性の観点から、水の含有量は、好ましくは1質量%以上3質量%以下である。
本発明の自己乳化型浴用剤組成物は、その他上記成分以外の成分として、本発明の効果を阻害しない範囲内で、通常浴用剤に用いられる成分を適宜含有させてもよい。具体的には、無機塩類、有機塩類、酸やアルカリ等のpH調整剤、第4級アンモニウム塩等のカチオン界面活性剤、アミノ酸型界面活性剤やスルホコハク酸型界面活性剤等のアニオン界面活性剤、スルホン酸型又はベタイン型等の両性界面活性剤、雲母末や中性白土等の白濁剤、色素や顔料類等が挙げられる。
本発明の自己乳化型浴用剤組成物は、浴水に投入したときに乳化して白濁する。例えば、40℃の浴水に溶解したとき、乳化粒子の平均粒径は1μm以下となるのが好ましい。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明する。なお、表中に特に示さない限り、各成分の含有量は質量%を示す。
[実施例1~8、比較例1~4]
表1に示す処方にしたがい、各自己乳化型浴用剤を製造した。次いで、下記方法にしたがって各評価を行った。
結果を表1に示す。
《香り強度》
各浴用剤30gを温度40℃の浴水180Lに投入して均一に溶解させて、専門パネラー5名により5分間入浴した後、下記基準にしたがって香り強度を官能評価し、その平均値を求めた。かかる値が大きいほど、香り立ち効果が高いことを示す。
0:匂わない
1:やっと感知できる匂い
2:何の匂いであるかがわかる弱い匂い
3:楽に感知できる匂い
4:しっかりと感知できる匂い
《乳化分散性》
各浴用剤30gを温度40℃の浴水150Lに投入して均一に溶解させ、静置2分後の乳化性と浴水面のダマの発生の有無を肉眼で観察し、下記基準にしたがって評価した。
AA:ダマの発生がなく均一に白濁
A :ほぼダマの発生がなく均一に白濁
B :若干のダマの発生が認められるものの、均一に白濁
C :ダマの発生、又はクリーム状の分離が認められる
D :多量にダマの発生が認められる
《入浴後の肌のしっとり感》
各浴用剤30gを温度40℃の浴水150Lに投入して均一に溶解させて、専門パネラー5名により5分間入浴した後、下記基準にしたがって入浴後の肌の感触を官能評価し、その平均値を求めた。
A :しっとり感が強く感じられる
B :しっとり感が感じられる
C :しっとり感が弱い
《入浴後の肌のべたつき感・すべすべ感》
各浴用剤30gを温度40℃の浴水150Lに投入して均一に溶解させて、専門パネラー5名により5分間入浴した後、下記基準にしたがって入浴後の肌の感触を官能評価し、その平均値を求めた。
A :強いすべすべ感があり、べたつき感がない
B :すべすべ感があり、べたつき感がない
C :すべすべ感がなく、べたつき感が強い
Figure 0007158152000001

Claims (7)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)(D)、(E)、並びに(X)
    (A)25℃における粘度が45mPa・s以下であるジメチルポリシロキサン
    (B)トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、及び植物油から選ばれる1種又は2種以上の脂肪酸トリグリセリド 3質量%以上40質量%以下
    (C)香料成分
    (D)分子内に3個以上の水酸基を有するポリオール、及び平均分子量が200以上1000以下のポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上の水酸基含有成分
    (E)ノニオン界面活性剤
    (X)脂肪酸エステル類及び流動パラフィン 20質量%以上80質量%以下
    を含有し、水の含有量が1質量%以上3質量%以下であり、かつ
    成分(A)の含有量と成分(B)の含有量との質量比((A)/(B))が0.01以上2.5以下であり、成分(B)の含有量と成分(D)の含有量との質量比((B)/(D))が3以上70以下である自己乳化型浴用剤組成物。
  2. 成分(A)と成分(B)の合計含有量が、11質量%以上である請求項1に記載の自己乳化型浴用剤組成物。
  3. 成分(D)の含有量が、0.05質量%以上10質量%以下である請求項1又は2に記載の自己乳化型浴用剤組成物。
  4. 成分(D)が、ソルビトール、グリセリン、ジグリセロール、ペンタエリスリトール、グルコース、マルチトール、トレハロース、フルクトース、及び平均分子量400以上600以下のポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上である請求項1~3のいずれか1項に記載の自己乳化型浴用剤組成物。
  5. 成分(E)の含有量が、5質量%以上25質量%以下である請求項1~4のいずれか1項に記載の自己乳化型浴用剤組成物。
  6. 成分(B)の含有量と成分(X)の含有量との質量比((B)/(X))が、0.1以上1以下である請求項1~5のいずれか1項に記載の自己乳化型浴用剤組成物。
  7. 成分(C)の含有量が、1質量%超である請求項1~のいずれか1項に記載の自己乳化型浴用剤組成物。
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