JP7157605B2 - シリコン粉回収装置 - Google Patents
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Description
よって、シリコン粉回収装置においては、ヒータを用いずとも液分を含むシリコン粉を乾燥できるようにするという課題がある。
なお、シリコン粉回収装置1は、回転する切削ブレードで固体のシリコンウェーハを切削加工する切削装置が生み出す廃液からシリコン粉を回収するものであってもよい。
本実施形態において固体のシリコンSはシリコンウェーハであるが、円柱状のシリコンインゴットであってもよい。
研削手段40は、Z軸方向に上下動可能となっている。
なお、シリコンSを研削する位置まで降下した状態の研削手段40の研削ホイール404に隣接する位置に加工水ノズルが配設されており、該加工水ノズルから砥石404bとシリコンSとの接触部位に加工水が供給されるものとしてもよい。
また、液槽2の上部には、廃液Lが溢れることを防止する図示しないオーバーフロー管が設けられている。オーバーフロー管は、タンク12に連通しており、液槽2から溢れようとした廃液Lを再びタンク12に導く。
抜き差し手段32の陽極板31を保持する保持部320は、例えば、可動部材323の側面に配設された一対のチャックシリンダである。一対の保持部320は、液槽2の幅方向(X軸方向)に互いに間隔をあけて配設されている。一対の保持部320は、可動部材323に取り付けられたシリンダ本体320bと、シリンダ本体320bから液槽2の幅方向(X軸方向)に突没自在に設けられた係合ピン320aとを備えている。一対の保持部320は、例えば、シリンダ本体320bから突出する係合ピン320aがX軸方向において互いに近づく状態となっている。各係合ピン320aは、可動部材323が降下して保持部320が陽極板31の上方に位置付けられた状態でシリンダ本体320bから突出すると、陽極板31の各被係合部310の被係合孔310aにそれぞれ挿嵌される。これによって、抜き差し手段32の保持部320が陽極板31を保持した状態になる。
また、天板603の他方の端側(+Y方向側)には、乾燥ボックス60外に気体を排気する排気部613が取り付けられている。
底板601の他方の端側(+Y方向側)には、排出口609が厚み方向に貫通形成されており、搬送ベルト51は乾燥後のシリコン粉P1(図1参照)を該排出口609に向かって落下させる。
また、凸部611が円柱状や角柱状の外形の場合には、X軸方向に延在させY軸方向に所定の等間隔を空けて複数配設させてもよい。
排気部613は、例えば、電動ファンであり、電動ファンが回転することで乾燥ボックス60内の気体が吸い上げられて乾燥ボックス60外へと排気される。
モータ402が回転軸400をZ軸方向の軸心周りに回転駆動し、これに伴って研削ホイール404が回転する。研削手段40が降下していき、回転する砥石404bが保持テーブル41で保持されたシリコンSの上面に当接することで研削が行われる。また、保持テーブル41が所定の回転速度で回転するのに伴い保持面41a上のシリコンSも回転するので、砥石404bがシリコンSの上面全面の研削加工を行う。研削中は、砥石404bとシリコンSの上面との接触部位に加工水が供給され、接触部位が冷却・洗浄される。
また、乱気流が噴き付けられることで液分を含むシリコン粉Pを乾燥させているので従来より搬送ベルト51を短くすることが可能である。
また、乾燥手段6Aにおける排気部618は、排気口618aを備える板状部材である。
また、凸部617が円柱状や角柱状の外形の場合には、X軸方向に延在させY軸方向に所定の等間隔を空けて複数配設させてもよい。
図6に示す乾燥後のシリコン粉P1が収集される収集ボックス58は、乾燥ボックス60の排出口609と連結されており、外気が入り込まないようになっている。また、収集ボックス58には、例えば、供給パイプ580が貫通するように取り付けられており、該供給パイプ580には窒素ガス(N2ガス)供給源588が連通している。窒素ガス供給源588から、収集ボックス58内に独自に窒素ガスが供給されることで、収集ボックス58内もより確実に窒素雰囲気とすることができる。
40:研削手段 400:回転軸 404:研削ホイール 404b:砥石
41:保持テーブル 41a:保持面 42:テーブル支持台
48:ウォーターケース 484:桶部 486:排液口 485a:給液管
12:タンク 121:送出ポンプ
1:シリコン粉回収装置
2:液槽
3:取り出し手段 30:陰極板 33a:筐体 33b:排出部
31:陽極板 310:被係合部 310:被係合孔
32:抜き差し手段 320:保持部 3223:可動部材
34:Y軸方向移動手段 342:鉛直板
36:剥ぎ取り手段 360:一対の開閉シリンダ 362:一対の剥ぎ取りプレート
51:搬送ベルト 52:モータ 55:厚み調整手段 59:収集ボックス
6:乾燥手段
60:乾燥ボックス 600:通気路 603:天板 604:進入口 609:排出口
611:凸部 612:給気部 613:排気部
6A:乾燥手段 618:排気部 619:窒素ガス供給源
Claims (4)
- 加工水を供給しつつ固体のシリコンを砥石で削り、排出されるシリコン粉を含んだ廃液からシリコン粉を回収するシリコン粉回収装置であって、
廃液を溜める液槽と、該液槽内の廃液から液分を含むシリコン粉を取り出す取り出し手段と、該取り出し手段によって取り出された液分を含む該シリコン粉を載せて収集ボックスへと搬送する搬送ベルトと、該搬送ベルトを回転させるモータと、該搬送ベルトで搬送される該液分を含む該シリコン粉から該液分を除去する乾燥手段と、を備え、
該乾燥手段は、少なくとも該搬送ベルトの上面を包囲して該搬送ベルトの搬送方向に延在し該搬送方向に気体を流す通気路を備える乾燥ボックスと、該乾燥ボックス内に該搬送方向に向かう乱気流を形成する乱気流形成手段と、を備え、
該乱気流形成手段は、該搬送ベルトの上面に対面する該乾燥ボックスの天板の下面から下方に突出させて間隔をあけて配設され該搬送方向に平行な方向の縦断面が半球である複数の凸部と、該乾燥ボックスの一方の端側から該乾燥ボックス内に給気する給気部と、該乾燥ボックスの他方の端側から該乾燥ボックス外に気体を排気する排気部とを備え、
該通気路を該搬送方向に流れる気体が該凸部に衝突して乱気流となり、該搬送ベルトの上面の該液分を含むシリコン粉の上面に該乱気流が噴き付けられることで該シリコン粉を乾燥させて回収するシリコン粉回収装置。 - 前記凸部は、前記搬送方向に直交する方向に延在する半円柱である、請求項1記載のシリコン粉回収装置。
- 前記取り出し手段は、
前記液槽に配設しマイナスに帯電させる陰極板と、該陰極板に対面させ該液槽から抜き差し可能としプラスに帯電させ前記液分を含むシリコン粉を吸着させる陽極板と、該陽極板を保持する保持部を上下方向に移動させ該陽極板を該液槽から抜き取り又は該液槽に差し込みする抜き差し手段と、該抜き差し手段で該液槽から抜き取った該陽極板を挟んで付着している該シリコン粉を剥ぎ取る剥ぎ取り手段と、を備えた請求項1、又は2記載のシリコン粉回収装置。 - 前記給気部は窒素ガスを給気し、前記収集ボックス内と前記乾燥ボックス内とを窒素雰囲気にする請求項1、2、又は3記載のシリコン粉回収装置。
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