JP7157605B2 - シリコン粉回収装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シリコン粉を含んだ廃液からシリコン粉を回収する装置に関する。
従来、リチウムイオン電池などの蓄電池においては、マイナス電極の材料として炭素系材料が使用されている。一方、リチウムイオン電池を急速充電、或いは、急速放電を行えるようにしたり、大容量化に対応したりするため、マイナス電極の材料として、シリコンを利用することが注目されている。シリコンにおいては、蓄電容量が炭素系材料に比べて数倍になることが期待され、そのためには、シリコンを微細粉末状にすることが重要とされている。
このような微細粉末状のシリコン(シリコン粉)を回収する技術として、加工装置から排出されるシリコン粉を含む廃液からシリコン粉を分離する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この方法では、シリコン粉を含む廃液を溜めた液槽内に配設されるシリコン吸着板をプラスに帯電させ、マイナスに帯電したシリコン粉を吸着させて、シリコン吸着板に吸着された液分を含むシリコン粉をスクレーパで剥ぎ落として、その後、液分を含むシリコン粉をヒータで乾燥させ、乾燥したシリコン粉を取得している。
特開2016-049506号公報
上記特許文献1に記載の分離方法においては、シリコン粉の乾燥にヒータを用いているため、乾燥室内が高温になる。そして、メンテナンスなどで乾燥室に作業者がアクセスするとき、ヒータで加熱されているため危険であるという問題がある
よって、シリコン粉回収装置においては、ヒータを用いずとも液分を含むシリコン粉を乾燥できるようにするという課題がある。
上記課題を解決するための本発明は、加工水を供給しつつ固体のシリコンを砥石で削り、排出されるシリコン粉を含んだ廃液からシリコン粉を回収するシリコン粉回収装置であって、廃液を溜める液槽と、該液槽内の廃液から液分を含むシリコン粉を取り出す取り出し手段と、該取り出し手段によって取り出された液分を含む該シリコン粉を載せて収集ボックスへと搬送する搬送ベルトと、該搬送ベルトを回転させるモータと、該搬送ベルトで搬送される該液分を含む該シリコン粉から該液分を除去する乾燥手段と、を備え、該乾燥手段は、少なくとも該搬送ベルトの上面を包囲して該搬送ベルトの搬送方向に延在し該搬送方向に気体を流す通気路を備える乾燥ボックスと、該乾燥ボックス内に該搬送方向に向かう乱気流を形成する乱気流形成手段と、を備え、該乱気流形成手段は、該搬送ベルトの上面に対面する該乾燥ボックスの天板の下面から下方に突出させて間隔をあけて配設され該搬送方向に平行な方向の縦断面が半球である複数の凸部と、該乾燥ボックスの一方の端側から該乾燥ボックス内に給気する給気部と、該乾燥ボックスの他方の端側から該乾燥ボックス外に気体を排気する排気部とを備え、該通気路を該搬送方向に流れる気体が該凸部に衝突して乱気流となり、該搬送ベルトの上面の該液分を含むシリコン粉の上面に該乱気流が噴き付けられることで該シリコン粉を乾燥させて回収するシリコン粉回収装置である。
前記凸部は、前記搬送方向に直交する方向に延在する半円柱としてもよい
前記取り出し手段は、前記液槽に配設しマイナスに帯電させる陰極板と、該陰極板に対面させ該液槽から抜き差し可能としプラスに帯電させ前記液分を含むシリコン粉を吸着させる陽極板と、該陽極板を保持する保持部を上下方向に移動させ該陽極板を該液槽から抜き取り又は該液槽に差し込みする抜き差し手段と、該抜き差し手段で該液槽から抜き取った該陽極板を挟んで付着している該シリコン粉を剥ぎ取る剥ぎ取り手段と、を備えると好ましい。
前記給気部は窒素ガスを給気し、前記収集ボックス内と前記乾燥ボックス内とを窒素雰囲気にすると好ましい。
本発明に係るシリコン粉回収装置は、廃液を溜める液槽と、液槽内の廃液から液分を含むシリコン粉を取り出す取り出し手段と、取り出し手段によって取り出された液分を含むシリコン粉を載せて収集ボックスへと搬送する搬送ベルトと、搬送ベルトを回転させるモータと、搬送ベルトで搬送される液分を含むシリコン粉から液分を除去する乾燥手段と、を備え、乾燥手段は、少なくとも搬送ベルトの上面を包囲して搬送ベルトの搬送方向に延在し搬送方向に気体を流す通気路を備える乾燥ボックスと、乾燥ボックス内に搬送方向に向かう乱気流を形成する乱気流形成手段と、を備え、乱気流形成手段は、搬送方向に直交する方向で搬送ベルトの上面に対面する乾燥ボックスの天板の下面に配設する複数の凸部と、乾燥ボックスの一方の端側から乾燥ボックス内に給気する給気部と、乾燥ボックスの他方の端側から乾燥ボックス外に気体を排気する排気部とを備えており、通気路を搬送方向に流れる気体が凸部で乱気流となり、搬送ベルトの上面の液分を含むシリコン粉の上面に乱気流が噴き付けられることでシリコン粉を乾燥させてから、シリコン粉を収集ボックスに回収することができる。したがって、ヒータを用いないで液分を含んだシリコン粉を乾燥させることが可能である。
本発明に係るシリコン粉回収装置は、搬送ベルトの上に載置された液分を含むシリコン粉を搬送ベルトの上で所定の厚みに引き延ばす厚み調整手段を備えることで、多くのシリコン粉に満遍なく乱気流を噴き付けることが可能となり、より効率よくシリコン粉を乾燥させることができる。
取り出し手段は、液槽に配設しマイナスに帯電させる陰極板と、陰極板に対面させ液槽から抜き差し可能としプラスに帯電させ液分を含むシリコン粉を吸着させる陽極板と、陽極板を保持する保持部を上下方向に移動させ陽極板を液槽から抜き取り又は液槽に差し込みする抜き差し手段と、抜き差し手段で液槽から抜き取った陽極板を挟んで付着しているシリコン粉を剥ぎ取る剥ぎ取り手段と、を備えることで、多くのシリコン粉を効率よく液槽から取り出して搬送ベルト上に載置することが可能となる。
給気部は窒素ガスを給気し、収集ボックス内と乾燥ボックス内とを窒素雰囲気にすることで、乾燥ボックス内でシリコン粉を乾燥している最中やシリコン粉を収集ボックス内に回収後にシリコン粉に酸化膜を形成させないようにすることが可能となる。
研削装置及びシリコン粉回収装置の構造の一例を示す断面図である。 液槽内の陽極板と陰極板との配置を拡大して示す断面図である。 シリコン粉が付着し取り出し手段で取り出された陽極板から乾燥ボックス内に液分を含んだシリコン粉を落下させる状態を説明する断面図である。 乾燥ボックス内に液分を含んだシリコン粉が収容された状態を説明する断面図である。 搬送ベルトの上面の液分を含むシリコン粉の上面に乱気流が噴き付けられることでシリコン粉を乾燥させてから、シリコン粉を収集ボックスに回収する場合の一例を説明する断面図である。 搬送ベルトの上面の液分を含むシリコン粉の上面に乱気流が噴き付けられることでシリコン粉を乾燥させてから、シリコン粉を収集ボックスに回収する場合の別例を説明する断面図である。
図1に示す本発明に係るシリコン粉回収装置1は、研削装置4において加工水が供給されつつ固体のシリコンSが砥石404bで削られて排出されるシリコン粉を含んだ廃液Lからシリコン粉を回収する装置である。シリコン粉回収装置1は研削装置4内に組み込まれていてもよいし、研削装置4とは別体となっていてもよい。
なお、シリコン粉回収装置1は、回転する切削ブレードで固体のシリコンウェーハを切削加工する切削装置が生み出す廃液からシリコン粉を回収するものであってもよい。
図1に示す研削装置4は、固体のシリコンSを保持する保持テーブル41と、シリコンSを回転する砥石404bで研削する研削手段40とを少なくとも備えている。
本実施形態において固体のシリコンSはシリコンウェーハであるが、円柱状のシリコンインゴットであってもよい。
研削装置4の基台49上に配設された保持テーブル41は、例えば、ポーラス部材等からなり図示しない吸引源に連通する保持面41aを備えている。保持テーブル41は、Z軸方向の軸心周りに回転可能であると共に、テーブル支持台42によって支持されている。基台49の上面に形成された開口49a内に配設されているテーブル支持台42は、モータ及びボールネジ機構等からなる図示しないX軸移動手段によってX軸方向(紙面手前奥方向)に往復移動可能となっている。
保持テーブル41の移動経路両脇には、箱状のウォーターケース48が配設されている。ウォーターケース48は、図1のテーブル支持台42の左右2箇所の位置に図示しているが、図1中紙面手前奥方向にも形成されており、平面視では矩形の箱状に形成され、一体となる桶部484を有している。即ち、ウォーターケース48は、保持テーブル41をX軸方向に往復移動させるのを可能とするために、箱状の部材の底板480の中央部に矩形状の開口部481を設けており、底板480、内側壁482及び外側壁483により構成されて加工水を受け止める桶部484と、底板480に形成された排液口485とから構成される。排液口485には、ウォーターケース48の外部に延びる給液管485aの一端が接続されている。ウォーターケース48は、砥石404bでシリコンSが削られて排出されるシリコン粉Pを含み保持テーブル41から流下する加工水(廃液L)を受け止めて、図1に示すタンク12へと送る。
図1に示す研削手段40は、軸方向が保持テーブル41の保持面41aと直交するZ軸方向である回転軸400と、回転軸400を回転駆動させるモータ402と、回転軸400の下端に取り付けられたマウント403と、マウント403に着脱可能に接続された研削ホイール404とを備える。研削ホイール404は、円環状のホイール基台404aと、略直方体形状の外形を備えホイール基台404aの下面に複数環状に配設された砥石404bとを備えている。砥石404bは、適宜のボンド剤でダイヤモンド砥粒等が固着されて成形されている。
研削手段40は、Z軸方向に上下動可能となっている。
例えば、回転軸400内部には、加工水供給源に連通し加工水の通り道となる図示しない流路が、回転軸400の軸方向(Z軸方向)に貫通して設けられており、該流路は、ホイール基台404aの底面において砥石404bに向かって加工水を噴出可能に開口している。
なお、シリコンSを研削する位置まで降下した状態の研削手段40の研削ホイール404に隣接する位置に加工水ノズルが配設されており、該加工水ノズルから砥石404bとシリコンSとの接触部位に加工水が供給されるものとしてもよい。
本発明に係るシリコン粉回収装置1は、廃液Lを溜める液槽2と、液槽2内の廃液Lから液分を含むシリコン粉Pを取り出す取り出し手段3と、取り出し手段3によって取り出された液分を含むシリコン粉Pを載せて収集ボックス59へと搬送する搬送ベルト51と、搬送ベルト51を回転させるモータ52と、搬送ベルト51で搬送される液分を含むシリコン粉Pから液分を除去する乾燥手段6と、を備えている。
ウォーターケース48の排液口485より低い位置には、例えば、廃液Lを収容するタンク12が配設されており、該タンク12は、給液管485aの他端が接続された供給口120を備えている。タンク12は、タンク12内からシリコン粉Pを含む廃液Lを汲み上げて液槽2へと送出する送出ポンプ121を備えており、送出ポンプ121は送出管121aを介して液槽2の流入口20に向けてシリコン粉Pを含んだ廃液Lを送出する。
略直方体の箱状の液槽2は、例えば、合成樹脂等の絶縁部材によって形成されており、平面視矩形の底板21と、底板21の外周から一体的に+Z方向に立ち上がる4枚の側壁とからなり、底板21と各側壁とで囲まれた空間にシリコン粉Pを含む廃液Lを溜めることができる。図1でX軸方向において対向する2枚の側壁(紙面奥側のみ図示)を側壁22aとして、Y軸方向において対向する2枚の側壁を側壁22bとする。
また、液槽2の上部には、廃液Lが溢れることを防止する図示しないオーバーフロー管が設けられている。オーバーフロー管は、タンク12に連通しており、液槽2から溢れようとした廃液Lを再びタンク12に導く。
液槽2内の廃液Lから液分を含むシリコン粉Pを取り出す取り出し手段3は、例えば、液槽2に配設しマイナスに帯電させる陰極板30と、陰極板30に対面させ液槽2から抜き差し可能としプラスに帯電させ液分を含むシリコン粉Pを吸着させる陽極板31と、陽極板31を保持する保持部320を上下方向に移動させ陽極板31を液槽2から抜き取り又は液槽2に差し込みする抜き差し手段32と、抜き差し手段32で液槽2から抜き取った陽極板31を挟んで付着しているシリコン粉Pを剥ぎ取る剥ぎ取り手段36と、を備えている。
陽極板31は、電気化学的に貴となる材料で構成され、平面形状が矩形状の平板状に形成されている。例えば、陽極板31は、銅、銀、白金、又は金などの材料で構成することができる。本実施形態では、陽極板31としてSUSを適用している。
例えば、液槽2のX軸方向において対向する二枚の側壁22aの内側面には、図示しない複数の支持溝が形成されており、陽極板31は、X軸方向に所定間隔を空けて該各支持溝に挿嵌された状態で、液槽2内に配設されている。即ち、複数の陽極板31は、その表面が液槽2の長手方向(Y軸方向)と直交する状態、言い換えると、液槽2の幅方向(X軸方向)と平行な状態で、互いに間隔をあけて配置されている。陽極板31の上端面には、例えば、幅方向(X軸方向)の中央部から互いに間隔をあけて上方に突出した二つの被係合部310が設けられている。被係合部310は、矩形状の板状に形成され、中央にX軸方向に貫通した被係合孔310aが設けられている。被係合孔310aには、抜き差し手段32の保持部320の係合ピン320aが進入して係合する。
陰極板30は、互いに隣り合う陽極板31の間に設けられている。即ち、陰極板30は、陽極板31にY軸方向において対向して、陽極板31と離間して交互に複数配設されており、陽極板31と平行な状態になっている。
陰極板30は、例えば、図1に示すように、側面視矩形状の筐体33aにより支持されており、筐体33aには排出部33bが形成されている。排出部33bは、例えば、筐体33a内に流入したシリコン粉Pが除去された浄水を図示しない浄水貯水タンクへと送給する配管である。そして、陰極板30は筐体33aの両側開口面を塞ぐように互いに間隔をあけて平行をなすように配設されている。
陰極板30は、陽極板31と同様に、電気化学的に貴となる材料で構成され、平面形状が矩形の平板状に形成されている。例えば、陰極板30は、銅、銀、白金、又は金などの材料で構成することができる。本実施形態では、陰極板30としてSUSを適用している。陰極板30は、網目を備える板状に形成されており、網目でシリコン粉Pを引っ掛ける機能を有することなく、マイナスに帯電されることでシリコン粉Pに対して斥力を発生させる。即ち、陰極板30は、マイナスに帯電されることで、廃液Lの液体としての浄水のみの通過を許容し、マイナスに帯電したシリコン粉Pとの間に斥力を生じて、シリコン粉Pの通過を規制する。これによって、筐体33aと陰極板30とは、陰極板30を通過した浄水が存在する領域を内側に形成し、陰極板30がシリコン粉Pとの間に斥力を生じることで、浄水が存在する領域を液槽2内の廃液Lから区画する。
各陰極板30及び各陽極板31の下端と液槽2の底板21との間には所定幅の隙間が設けられており、液槽2に流入した廃液Lは、該隙間を通り陰極板30と陽極板31との間を上昇していく。
本実施形態において、陽極板31と陰極板30との間には直流電圧が印加される(図2参照)。すなわち、陽極板31に直流電源DCのプラス(+)側が電気的に接続されて廃液L中でプラスに帯電される。陽極板31は、廃液L中でプラスに帯電されて、廃液L中でマイナスに帯電したシリコン粉Pを吸着するために用いられる。一方、陰極板30に直流電源DCのマイナス(-)側が電気的に接続されて廃液L中でマイナスに帯電される。
図1に示す陽極板31を液槽2から抜き取り又は液槽2に差し込みする抜き差し手段32は、Y軸方向移動手段34によって、液槽2の上方を水平にY軸方向に往復移動可能となっている。Y軸方向移動手段34は、Y軸方向に延在するベース341と、ベース341に沿ってY軸方向に移動可能でZ軸方向に延在する鉛直板342と、鉛直板342を移動させる図示しないボールネジ機構等とを備えている。
抜き差し手段32は、鉛直板342の側面を可動部材323によってZ軸方向に往復移動可能となっている。
抜き差し手段32の陽極板31を保持する保持部320は、例えば、可動部材323の側面に配設された一対のチャックシリンダである。一対の保持部320は、液槽2の幅方向(X軸方向)に互いに間隔をあけて配設されている。一対の保持部320は、可動部材323に取り付けられたシリンダ本体320bと、シリンダ本体320bから液槽2の幅方向(X軸方向)に突没自在に設けられた係合ピン320aとを備えている。一対の保持部320は、例えば、シリンダ本体320bから突出する係合ピン320aがX軸方向において互いに近づく状態となっている。各係合ピン320aは、可動部材323が降下して保持部320が陽極板31の上方に位置付けられた状態でシリンダ本体320bから突出すると、陽極板31の各被係合部310の被係合孔310aにそれぞれ挿嵌される。これによって、抜き差し手段32の保持部320が陽極板31を保持した状態になる。
抜き差し手段32で液槽2から抜き取った陽極板31を挟んで付着しているシリコン粉Pを剥ぎ取る剥ぎ取り手段36は、図1においては簡略化して示しており、図3において詳しく示している。剥ぎ取り手段36は、乾燥ボックス60の一方の端側(-Y方向側)に設けられた進入口604の上方近傍に配設されている。剥ぎ取り手段36は、一対の開閉シリンダ360(電動シリンダまたはエアシリンダ)と、一対の開閉シリンダ360を支持する一対の支持板部361と、一対の開閉シリンダ360によってY軸方向に移動する一対の剥ぎ取りプレート362とを備えている。
一対の開閉シリンダ360は、内部に図示しないピストンを備える筒状のシリンダチューブ360aと、シリンダチューブ360aに挿入され外側端がピストンに取り付けられたピストンロッド360bとを備える。ピストンロッド360bの内側端に剥ぎ取りプレート362は固定されており、剥ぎ取りプレート362は、陽極板31の幅(X軸方向長さ)よりも僅かに長い長さでX軸方向に延在している。
このような構成である剥ぎ取り手段36は、陽極板31の表面を剥ぎ取りプレート362で挟み込むことができる。陽極板31の表面を挟み込んだ状態で、抜き差し手段32の陽極板31を保持した保持部320が例えば上方に引き上げられることで、剥ぎ取りプレート362は陽極板31に吸着された液分を含むシリコン粉Pを剥ぎ取ることができる。
例えば、液槽2に隣接する位置に、図1、3に示すシリコン粉Pから液分を除去する乾燥手段6が配設されており、取り出し手段3によって取り出された液分を含むシリコン粉Pを載せて収集ボックス59へと搬送する搬送ベルト51が、乾燥手段6を構成する乾燥ボックス60内にY軸方向に延在するように配設されている。
乾燥手段6は、少なくとも搬送ベルト51の上面を包囲して搬送ベルト51の搬送方向(+Y方向)に延在し該搬送方向に気体を流す通気路600を備える乾燥ボックス60と、乾燥ボックス60内に該搬送方向(+Y方向)に向かう乱気流を形成する乱気流形成手段61と、を備えている。
乾燥ボックス60は、例えば、平面視略直方体状の外形を備えており、矩形の底板601と、底板601の外周から一体的に+Z方向に立ち上がる4枚の側壁と、側壁の上端に連結され搬送方向に直交する方向(Z軸方向)で搬送ベルト51の上面に対面する天板603とで構成されている。図1、3でX軸方向において対向する2枚の側壁(紙面奥側のみ図示)を側壁602aとして、Y軸方向において対向する2枚の側壁を側壁602bとする。
天板603の一方の端側(-Y方向側)には、陽極板31から剥ぎ取られ落下した液分を含むシリコン粉Pが乾燥ボックス60内に進入するための進入口604が厚み方向に貫通形成されている。進入口604の上方には、ヒンジによって開閉可能な蓋状の給気部612が配設されている。例えば、進入口604の下方には、剥ぎ取られ落下した液分を含むシリコン粉Pを搬送ベルト51上にガイドするように傾けられたガイド板604bが配設されている。
また、天板603の他方の端側(+Y方向側)には、乾燥ボックス60外に気体を排気する排気部613が取り付けられている。
底板601の他方の端側(+Y方向側)には、排出口609が厚み方向に貫通形成されており、搬送ベルト51は乾燥後のシリコン粉P1(図1参照)を該排出口609に向かって落下させる。
乾燥ボックス60内に該搬送方向(+Y方向)に向かう乱気流を形成する乱気流形成手段61は、搬送方向(+Y方向)に直交する方向(Z軸方向)で搬送ベルト51の上面に対面する乾燥ボックス60の天板603の下面に配設する複数の凸部611と、乾燥ボックス60の一方の端側(-Y方向側)から乾燥ボックス60内に給気する給気部612と、乾燥ボックス60の他方の端側(+Y方向側)から乾燥ボックス60外に気体を排気する排気部613とを備えている。
凸部611は、図1,3に示す例においては半球体状の外形を備えているが、これに限定されず、円柱状や角柱状の外形を備えていてもよい。凸部611は、例えば、天板603の下面にX軸方向及びY軸方向に所定の等間隔を空けて複数配設されているが、天板603の下面にランダムに複数配設されていてもよい。
また、凸部611が円柱状や角柱状の外形の場合には、X軸方向に延在させY軸方向に所定の等間隔を空けて複数配設させてもよい。
蓋状の給気部612は、複数の給気孔612aを備えている。
排気部613は、例えば、電動ファンであり、電動ファンが回転することで乾燥ボックス60内の気体が吸い上げられて乾燥ボックス60外へと排気される。
搬送ベルト51を回転させるモータ52は、例えば、側壁602aに固定されており、モータ52のシャフトには、駆動ローラ541が取り付けられており、駆動ローラ541には無端の搬送ベルト51が巻回されている。側壁602a上でモータ52から所定距離だけがY軸方向に離した位置には従動ローラ542が取り付けられており、搬送ベルト51は、この従動ローラ542にも巻回されている。モータ52が駆動ローラ541を回転駆動することで、駆動ローラ541及び従動ローラ542の回転に伴って搬送ベルト51が回動する。
シリコン粉回収装置1は、例えば、搬送ベルト51の上に載置された液分を含むシリコン粉Pを搬送ベルト51の上で所定の厚みに引き延ばす厚み調整手段55を備えている。本実施形態における厚み調整手段55は、例えば、乾燥ボックス60内において搬送ベルト51の上方に所定の隙間を空けて配設されたX軸方向に延在する棒状体である。厚み調整手段55のX軸方向の両端は、例えば、各側壁602aに固定されている。
乾燥ボックス60の他方の端(+Y方向側の端)の下方には、収集ボックス59が配設されている。収集ボックス59は、例えば、外形が略直方体状に形成されており、乾燥ボックス60の排出口609の直下において開口している。収集ボックス59の上部には、例えば、図示しないセンサ(例えば、透過型光センサ)が配設されている。乾燥したシリコン粉P1(図1参照)が収集ボックス59内に落とされていき、収集ボックス59内にシリコン粉P1が所定高さまで溜まると、該センサによって収集ボックス59を交換すべき旨の発報がなされる。
以下に、加工水を供給しつつ図1に示す固体のシリコンSを砥石404bで削り、排出されるシリコン粉Pを含んだ廃液Lから液分を含んだシリコン粉Pを回収する場合の、シリコン粉回収装置1の動作について説明する。
まず、シリコンSが保持テーブル41の保持面41aで吸引保持された後、テーブル支持台42が駆動して保持テーブル41上のシリコンSが砥石404bと対向する研削位置で位置決めされた状態になる。
モータ402が回転軸400をZ軸方向の軸心周りに回転駆動し、これに伴って研削ホイール404が回転する。研削手段40が降下していき、回転する砥石404bが保持テーブル41で保持されたシリコンSの上面に当接することで研削が行われる。また、保持テーブル41が所定の回転速度で回転するのに伴い保持面41a上のシリコンSも回転するので、砥石404bがシリコンSの上面全面の研削加工を行う。研削中は、砥石404bとシリコンSの上面との接触部位に加工水が供給され、接触部位が冷却・洗浄される。
この研削加工によってシリコンSが研削されて微細な粉末状をなすシリコン粉Pが形成されると共に、シリコン粉Pが加工水に混入して廃液Lが生成される。生成された廃液Lは、開口49aを介してウォーターケース48に流れ込んだ後、給液管485a、タンク12、及び送出管121aを経て液槽2に流入して溜められる。
このように廃液Lが液槽2に貯液された状態において、図2に示すように、廃液Lに陽極板31及び陰極板30を着液させ、陽極板31に直流電源DCのプラス(+)を通電する一方、陰極板30に直流電源DCのマイナス(-)を通電する。この結果、陽極板31と陰極板30との間には電界が形成される。そして、廃液Lに混入されてマイナス(-)に帯電されているシリコン粉Pは、電気泳動によって、マイナス(-)に帯電された陰極板30から反発し、プラス(+)に帯電された陽極板31に吸着される。
一定量のシリコン粉Pを陽極板31が吸着した後、図1に示すY軸方向移動手段34が抜き差し手段32の保持部320を1枚の陽極板31の上方に位置づける。次いで、保持部320が降下して陽極板31を保持し、陽極板31を液槽2内の廃液Lから引き上げる。そして、Y軸方向移動手段34が、陽極板31を保持した保持部320を乾燥ボックス60の進入口604上方まで移動させる。
その後、図3に示すように、剥ぎ取り手段36の一対の開閉シリンダ360で一対の剥ぎ取りプレート362を水平移動させて、剥ぎ取りプレート362で陽極板31を挟み込む。この状態から可動部材323(図1参照)が保持部320を上昇させて陽極板31を引き上げる。これにより、陽極板31から液分を含むシリコン粉Pが剥ぎ取られ、図4に示すように塊となって乾燥ボックス60の進入口604からボックス内部のガイド板604bに落下して、さらに、搬送ベルト51上へと移動する。
次いで、乾燥ボックス60の蓋状の給気部612が閉じられた状態になる。また、モータ52、駆動ローラ541、及び従動ローラ542により搬送ベルト51を回動させて液分を含んだシリコン粉Pを-Y方向側から+Y方向側に搬送する。図5に示すように、搬送ベルト51の上方には厚み調整手段55が配設されているため、搬送ベルト51上の液分を含んだシリコン粉Pは、厚み調整手段55の下方を通過することで、搬送ベルト51上で所定の厚み(1mm~2mm)に引き延ばされる。
上記搬送ベルト51による液分を含んだシリコン粉Pの搬送が行われると共に、排気部(電動ファン)613を回転させて、乾燥ボックス60内の気体を吸い上げて乾燥ボックス60外へと排気部613から排気する。これによって、給気部612の給気孔612aから乾燥ボックス60内に気体(空気)が給気され、通気路600を搬送方向(-Y方向から+Y方向)に気体が流れる。
乾燥ボックス60内の通気路600を搬送方向に流れる気体は、乾燥ボックス60の天板603の下面に配設された乱気流形成手段61の凸部611に衝突することで乱気流となる。即ち、不規則な気体の渦が搬送ベルト51上で発生すると共に、搬送方向に気体が流れていく。その結果、搬送ベルト51の上面の液分を含むシリコン粉Pの上面に乱気流が噴き付けられることで、液分を含んだシリコン粉Pの液分が蒸発し、シリコン粉Pが乾燥する。
このように、液分を含んだシリコン粉Pから液分が除去されることで、搬送ベルト51上には乾燥したシリコン粉P1のみが残存する。搬送ベルト51上の乾燥したシリコン粉P1は、従動ローラ542を超えて搬送されると、収集ボックス59内に落下する。これにより、収集ボックス59において液分が除去されたシリコン粉P1を採取することができる。
上記のように、本発明に係るシリコン粉回収装置1は、廃液Lを溜める液槽2と、液槽2内の廃液Lから液分を含むシリコン粉Pを取り出す取り出し手段3と、取り出し手段3によって取り出された液分を含むシリコン粉Pを載せて収集ボックス59へと搬送する搬送ベルト51と、搬送ベルト51を回転させるモータ52と、搬送ベルト51で搬送される液分を含むシリコン粉Pから液分を除去する乾燥手段6と、を備え、乾燥手段6は、少なくとも搬送ベルト51の上面を包囲して搬送ベルト51の搬送方向に延在し搬送方向に気体を流す通気路600を備える乾燥ボックス60と、乾燥ボックス60内に搬送方向に向かう乱気流を形成する乱気流形成手段61と、を備え、乱気流形成手段61は、搬送方向に直交する方向で搬送ベルト51の上面に対面する乾燥ボックス60の天板603の下面に配設する複数の凸部611と、乾燥ボックス60の一方の端側から乾燥ボックス60内に給気する給気部612と、乾燥ボックス60の他方の端側から乾燥ボックス60外に気体を排気する排気部613とを備えており、通気路600を搬送方向に流れる気体が凸部611で乱気流となり、搬送ベルト51の上面の液分を含むシリコン粉Pの上面に乱気流が噴き付けられることでシリコン粉Pを乾燥させてから、シリコン粉Pを収集ボックス59に回収することができる。したがって、ヒータを用いないで液分を含んだシリコン粉Pを乾燥させることが可能である。
また、乱気流が噴き付けられることで液分を含むシリコン粉Pを乾燥させているので従来より搬送ベルト51を短くすることが可能である。
また、本発明に係るシリコン粉回収装置1は、搬送ベルト51の上に載置された液分を含むシリコン粉Pを搬送ベルト51の上で所定の厚みに引き延ばす厚み調整手段55を備えることで、多くのシリコン粉Pに満遍なく乱気流を噴き付けることが可能となり、より効率よくシリコン粉Pを乾燥させることができる。
取り出し手段3は、液槽2に配設しマイナスに帯電させる陰極板30と、陰極板30に対面させ液槽2から抜き差し可能としプラスに帯電させ液分を含むシリコン粉Pを吸着させる陽極板31と、陽極板31を保持する保持部320を上下方向に移動させ陽極板31を液槽2から抜き取り又は液槽2に差し込みする抜き差し手段32と、抜き差し手段32で液槽2から抜き取った陽極板31を挟んで付着しているシリコン粉Pを剥ぎ取る剥ぎ取り手段36と、を備えることで、多くのシリコン粉Pを効率よく液槽2から取り出して搬送ベルト51上に載置することが可能となる。
なお、本発明に係るシリコン粉回収装置1は本実施形態に限定されるものではなく、また、添付図面に図示されている研削装置4及びシリコン粉回収装置1の各構成の形状や大きさ等についても、これに限定されず、本発明の効果を発揮できる範囲内で適宜変更可能である。
例えば、図6に示す乾燥手段6Aは、図5に示す乾燥手段6の構成の一部を変更したものである。乾燥手段6Aにおいては、給気部612は窒素ガスを給気し、収集ボックス59内と乾燥ボックス60内とを窒素雰囲気にする。即ち、閉じられた状態の蓋状の給気部612の複数の給気孔612aには、窒素ガス(Nガス)供給源619が配管を介して連通している。
また、乾燥手段6Aにおける排気部618は、排気口618aを備える板状部材である。
乾燥手段6Aにおいては、乱気流形成手段61を構成する凸部617は、例えば、円柱状又は角柱状に形成されており、天板603の下面にX軸方向及びY軸方向に所定の等間隔を空けて複数配設されている。
また、凸部617が円柱状や角柱状の外形の場合には、X軸方向に延在させY軸方向に所定の等間隔を空けて複数配設させてもよい。
図6に示す乾燥後のシリコン粉P1が収集される収集ボックス58は、乾燥ボックス60の排出口609と連結されており、外気が入り込まないようになっている。また、収集ボックス58には、例えば、供給パイプ580が貫通するように取り付けられており、該供給パイプ580には窒素ガス(Nガス)供給源588が連通している。窒素ガス供給源588から、収集ボックス58内に独自に窒素ガスが供給されることで、収集ボックス58内もより確実に窒素雰囲気とすることができる。
図1に示す陽極板31から液分を含むシリコン粉Pが剥ぎ取られ、搬送ベルト51上に載置された後、乾燥ボックス60の蓋状の給気部612が閉じられた状態になる。また、モータ52、駆動ローラ541、及び従動ローラ542により搬送ベルト51を回動させて液分を含んだシリコン粉Pを-Y方向側から+Y方向側に搬送する。搬送ベルト51上の液分を含んだシリコン粉Pは、厚み調整手段55の下方を通過することで、搬送ベルト51上で所定の厚み(1mm~2mm)に引き延ばされる。
上記搬送ベルト51による液分を含んだシリコン粉Pの搬送が行われると共に、窒素ガス供給源619から、窒素ガスが給気部612の給気孔612aを介して乾燥ボックス60内へと給気されていき、通気路600を搬送方向(-Y方向から+Y方向)に窒素ガスが流れ、乾燥ボックス60内が窒素雰囲気となる。
乾燥ボックス60内の通気路600を搬送方向に流れる窒素ガスは、乾燥ボックス60の天板603の下面に配設された乱気流形成手段61の凸部617に衝突することで乱気流となる。即ち、不規則な気体の渦が搬送ベルト51上で発生すると共に、搬送方向に窒素ガスが流れていき、その結果、搬送ベルト51の上面の液分を含むシリコン粉Pの上面に乱気流となった窒素ガスが噴き付けられることで、液分を含んだシリコン粉Pの液分が蒸発し、シリコン粉Pが乾燥する。シリコン粉Pを乾燥させた窒素ガスは、排気部618の排気口618aから乾燥ボックス60の外部に排気される。
このように、液分を含んだシリコン粉Pから液分が除去された後、乾燥したシリコン粉P1は、収集ボックス58内に落下する。これにより、収集ボックス58において液分が除去されたシリコン粉P1を採取することができる。なお、窒素ガス供給源619から乾燥ボックス60内に供給された窒素ガスの一部は、収集ボックス58内部にも滞留するため、収集ボックス58内部も窒素雰囲気となる。なお、別途、窒素ガス供給源588から収集ボックス58内に窒素ガスを供給してもよい。
図6に示すように給気部612は窒素ガスを乾燥ボックス60内に給気し、収集ボックス58内と乾燥ボックス60内とを窒素雰囲気にすることで、乾燥ボックス60内でシリコン粉Pを乾燥している最中や乾燥したシリコン粉P1を収集ボックス58内に回収後にシリコン粉に酸化膜を形成させないようにすることが可能となる。
4:研削装置 49:基台 49a:開口
40:研削手段 400:回転軸 404:研削ホイール 404b:砥石
41:保持テーブル 41a:保持面 42:テーブル支持台
48:ウォーターケース 484:桶部 486:排液口 485a:給液管
12:タンク 121:送出ポンプ
1:シリコン粉回収装置
2:液槽
3:取り出し手段 30:陰極板 33a:筐体 33b:排出部
31:陽極板 310:被係合部 310:被係合孔
32:抜き差し手段 320:保持部 3223:可動部材
34:Y軸方向移動手段 342:鉛直板
36:剥ぎ取り手段 360:一対の開閉シリンダ 362:一対の剥ぎ取りプレート
51:搬送ベルト 52:モータ 55:厚み調整手段 59:収集ボックス
6:乾燥手段
60:乾燥ボックス 600:通気路 603:天板 604:進入口 609:排出口
611:凸部 612:給気部 613:排気部
6A:乾燥手段 618:排気部 619:窒素ガス供給源

Claims (4)

  1. 加工水を供給しつつ固体のシリコンを砥石で削り、排出されるシリコン粉を含んだ廃液からシリコン粉を回収するシリコン粉回収装置であって、
    廃液を溜める液槽と、該液槽内の廃液から液分を含むシリコン粉を取り出す取り出し手段と、該取り出し手段によって取り出された液分を含む該シリコン粉を載せて収集ボックスへと搬送する搬送ベルトと、該搬送ベルトを回転させるモータと、該搬送ベルトで搬送される該液分を含む該シリコン粉から該液分を除去する乾燥手段と、を備え、
    該乾燥手段は、少なくとも該搬送ベルトの上面を包囲して該搬送ベルトの搬送方向に延在し該搬送方向に気体を流す通気路を備える乾燥ボックスと、該乾燥ボックス内に該搬送方向に向かう乱気流を形成する乱気流形成手段と、を備え、
    該乱気流形成手段は、該搬送ベルトの上面に対面する該乾燥ボックスの天板の下面から下方に突出させて間隔をあけて配設され該搬送方向に平行な方向の縦断面が半球である複数の凸部と、該乾燥ボックスの一方の端側から該乾燥ボックス内に給気する給気部と、該乾燥ボックスの他方の端側から該乾燥ボックス外に気体を排気する排気部とを備え、
    該通気路を該搬送方向に流れる気体が該凸部に衝突して乱気流となり、該搬送ベルトの上面の該液分を含むシリコン粉の上面に該乱気流が噴き付けられることで該シリコン粉を乾燥させて回収するシリコン粉回収装置。
  2. 前記凸部は、前記搬送方向に直交する方向に延在する半円柱である、請求項1記載のシリコン粉回収装置。
  3. 前記取り出し手段は、
    前記液槽に配設しマイナスに帯電させる陰極板と、該陰極板に対面させ該液槽から抜き差し可能としプラスに帯電させ前記液分を含むシリコン粉を吸着させる陽極板と、該陽極板を保持する保持部を上下方向に移動させ該陽極板を該液槽から抜き取り又は該液槽に差し込みする抜き差し手段と、該抜き差し手段で該液槽から抜き取った該陽極板を挟んで付着している該シリコン粉を剥ぎ取る剥ぎ取り手段と、を備えた請求項1、又は2記載のシリコン粉回収装置。
  4. 前記給気部は窒素ガスを給気し、前記収集ボックス内と前記乾燥ボックス内とを窒素雰囲気にする請求項1、2、又は3記載のシリコン粉回収装置。
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