JP7156904B2 - 帯電装置および集塵装置 - Google Patents

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Description

本発明は、帯電装置および集塵装置に関する。
コロナ放電によって含塵空気中の粒子を帯電させる帯電装置が知られている。
例えば、特許文献1に記載の予備荷電部の電極部は、支持体に支持された複数の突起状の放電極と、複数の孔を有した平板状の接地極と、支持体に接続される高圧電源と、を備えていた。接地極は、燃料排ガスの流通方向と平行に配置されていた。また、電極部よりも燃料排ガスの流通方向上流側には、仕切りとダンパとが設けられており、ダンパの開度を制御部で制御して燃料排ガスの流通速度(流通量)を変更していた。
国際公開第2011/152357号
特許文献1に記載の電極部では、接地極に付着したダストを燃料排ガスの流通によって払い落とすために、ダンパの開度を制御して燃料排ガスの流通量を増加させていた。しかし、燃料排ガスの流通量を増加させると、ダストがフィルタの奥深くに入り込むため、フィルタが目詰まりし易いという問題があった。また、例えは、粘着性のあるダストが接地極に付着した場合、燃料排ガスの流通量を増加させるだけでは、ダストを除去することができないこともあった。
本発明は、上記した課題を解決するため、接地電極に付着した塵埃を適正に除去することができる帯電装置および集塵装置を提供する。
本発明の第1の帯電装置は、含塵空気を流通させながらコロナ放電によって含塵空気に含まれた塵埃を帯電させる帯電装置であって、支持体に支持されている複数の放電用電極と、各々の前記放電用電極との間にコロナ放電を発生させるための隙間を挟んで設けられている接地電極と、前記放電用電極と前記接地電極との隙間を流通する含塵空気の流通方向に交差する方向から前記接地電極に対して圧縮空気を吹き付けて前記接地電極に付着した塵埃を払い落とす空気噴出部と、を備え、前記接地電極には、前記空気噴出部から吹き付けられた圧縮空気を通過させる複数の流通穴が形成されている。
本発明の第1の帯電装置では、空気噴出部が含塵空気の流通方向に交差する方向に圧縮空気を吹き出す構成とした。この構成によれば、吹き付けられた圧縮空気は接地電極の流通穴を通過しながら接地電極に付着した塵埃(粒子)を吹き飛ばすことができる。これにより、接地電極に付着した塵埃を適正に除去することができる。また、接地電極から除去された塵埃が含塵空気の流通方向下流側に流れ、帯電装置の下流側に設けられたフィルタに目詰まりする等のトラブルを抑制することができる。その結果、接地電極やフィルタ等の安定した性能を長期間に亘って維持することが可能になる。
本発明の第2の帯電装置は、上記した第1の帯電装置において、含塵空気の流通方向の両端面を閉塞した筒状に形成されている内筒体を更に備え、前記接地電極は、含塵空気の流通方向に延びた筒状に形成され、前記内筒体よりも径方向外側にて互いに隙間を挟んで前記内筒体と同一軸心上に複数設けられ、前記支持体は、含塵空気の流通方向に延びた筒状に形成され、前記接地電極同士の隙間に配置されていることが好ましい。
本発明の第2の帯電装置によれば、内筒体の両端面が閉塞されているため、帯電領域(コロナ放電が発生する領域)とならない内筒体の内部への含塵空気の流入を防止することができる。
本発明の第3の帯電装置は、上記した第2の帯電装置において、前記空気噴出部は、前記接地電極に向かう圧縮空気の吹き出し口となる複数の噴出口が周壁に形成された前記内筒体と、前記内筒体の内部に圧縮空気を導く空気供給管と、前記空気供給管を通過する圧縮空気の量を調整する調整弁と、を含んでいることが好ましい。
本発明の第3の帯電装置によれば、空気供給管から内筒体に供給された圧縮空気を、内筒体の噴出口から径方向外側(流通方向に交差する方向)に噴出させることができる。これにより、接地電極に付着した塵埃を径方向外側に吹き飛ばすことができる。
本発明の第4の帯電装置は、上記した第3の帯電装置において、前記噴出口から吹き出した圧縮空気は、前記接地電極のうち前記放電用電極よりも含塵空気の流通方向下流側に対応した位置に向かって吹き付けられることが好ましい。
ところで、含塵空気中の塵埃は放電用電極と接地電極との間に形成された帯電領域を通過する過程で帯電され、帯電した塵埃は接地電極に付着する。このため、帯電した塵埃は、支持体および放電用電極よりも下流側にて接地電極に付着し易くなっている。この点、本発明の第4の帯電装置によれば、接地電極の中でも塵埃が付着し易い箇所に圧縮空気を吹き付けることができる。これにより、効率良く接地電極の除塵を行うことができる。また、圧縮空気が放電用電極に直接吹き付けられることを防止することができる。これにより、圧縮空気の吹き付けによって放電用電極が折れたり曲がったりすることを防止することができる。
本発明の第5の帯電装置は、上記した第2ないし第4のいずれかの帯電装置において、前記接地電極の開口率は、径方向外側に配置される前記接地電極ほど大きく設定されていることが好ましい。
本発明の第5の帯電装置によれば、径方向外側に配置された接地電極の開口率が、径方向内側に配置された接地電極の開口率よりも大きく設定されているため、径方向外側に配置された接地電極を通過する圧縮空気の風量(流通量)を増加させることができる。これにより、径方向内側の接地電極を通過する圧縮空気の風量と、径方向外側の接地電極を通過する圧縮空気の風量とを略均一にすることができる。つまり、径方向に並んだ複数の接地電極に対して圧縮空気による除塵効果を略均一に作用させることができる。
本発明の第6の帯電装置は、上記した第2ないし第5のいずれかの帯電装置において、前記複数の接地電極は、外側接地電極と、前記内筒体よりも径方向外側、且つ前記外側接地電極に対して隙間を挟んで径方向内側に配置されている内側接地電極と、前記外側接地電極と前記内側接地電極との間の隙間を径方向に二等分するように配置されている中側接地電極と、を含み、前記外側接地電極と前記中側接地電極との間には、含塵空気を流通させる外側流路が形成され、前記内側接地電極と前記中側接地電極との間には、含塵空気を流通させる内側流路が形成され、前記外側流路および前記内側流路には、前記放電用電極を支持した前記支持体が配置されていることが好ましい。
本発明の第6の帯電装置によれば、外側流路と内側流路の2つの流路において複数の帯電領域を形成することができるため、多量の含塵空気を流通させたとしても塵埃を適切に帯電させることができる。また、中側接地電極は1つの流路を二等分しているため、外側流路と内側流路とは径方向に同一幅に形成されている。この構成によれば、外側流路と内側流路の2つの流路に、同じ帯電性能を持つ放電用電極を配置することができる。これにより、1種類の放電用電極を採用することができ、異なる2種類以上の放電用電極等を採用する場合に比べて、製造コストを削減することができる。また、1種類の放電用電極であるため、複数の放電用電極に対して1つの電源を共用することができ、これも製造コスト低減につながる。
本発明の第7の帯電装置は、上記した第6の帯電装置において、前記支持体の配置数は、前記内側流路よりも前記外側流路の方が多くなるように設定されていることが好ましい。
本発明の第7の帯電装置では、外側流路が内側流路よりも径方向外側に位置しているため、含塵空気の流通方向から見た場合において、外側流路の断面積は内側流路の断面積よりも大きく構成されている。このため、含塵空気の流通量は、内側流路よりも外側流路の方が多くなっている。また、内側流路よりも外側流路に多くの支持体が配置される構成とした。この構成によれば、内側流路よりも外側流路に多くの放電用電極を配置させることができ、内側流路よりも外側流路に多くの帯電領域を形成することができる。これにより、多くの含塵空気が流通する外側流路にて塵埃を適切に帯電することができる。
本発明の第8の帯電装置は、上記した第6または第7の帯電装置において、前記外側流路に配置された前記支持体と前記内側流路に配置された前記支持体とは、含塵空気の流通方向で同一位置に配置されていることが好ましい。
本発明の第8の帯電装置では、径方向に並んだ複数の支持体が含塵空気の流通方向で同一位置に配置されていた。この構成によれば、例えば、支持体から流通方向にずれた位置において、径方向に並んだ複数の接地電極に対して流通方向で同一位置に圧縮空気を吹き付けることができる。また、径方向に並んだ複数の支持体を流通方向で同一位置に配置することで、流通方向にずらして配置する場合に比べて、支持体を配置するスペース、つまり接地電極の流通方向の長さを短縮することができる。
本発明の第9の帯電装置は、上記した第8の帯電装置において、含塵空気の流通方向両端面を開放した筒状に形成され、前記外側接地電極よりも径方向外側にて前記内筒体と同一軸心上に配置されている外筒体と、絶縁体で形成され、前記外筒体および前記外側接地電極を径方向に貫通し、その先端部を前記外側流路に配置された前記支持体に接触させる外側給電碍子と、前記外側給電碍子の内部を径方向に貫通し、前記外側流路に配置された前記支持体と電源とを電気的に接続する外側給電部材と、絶縁体で形成され、前記外筒体、前記外側接地電極、前記外側流路に配置された前記支持体および前記中側接地電極を径方向に貫通し、その先端部を前記内側流路に配置された前記支持体に接触させる内側給電碍子と、前記内側給電碍子の内部を径方向に貫通し、前記内側流路に配置された前記支持体と前記電源とを電気的に接続する内側給電部材と、を更に備えていることが好ましい。
本発明の第9の帯電装置によれば、複数の支持体が含塵空気の流通方向で同一位置に径方向に並んで配置されていても、内側の支持体に対して給電することができる。また、径方向外側と内側とに配置された各支持体に給電が可能であるため、各支持体に支持された各放電用電極からコロナ放電を発生させることができ、2つの流路にて帯電領域を形成することができる。
本発明の第10の帯電装置は、上記した第9の帯電装置において、前記外筒体と前記内筒体との含塵空気の流通方向上流側端部に架設されている連結部材を更に備え、前記連結部材、前記外側給電碍子および前記内側給電碍子は、含塵空気の流通方向から見て、互いに重なる位置に設けられていることが好ましい。
本発明の第10の帯電装置では、連結部材が外側給電碍子および内側給電碍子よりも流通方向上流側に設けられ、含塵空気の流通方向から見て、連結部材と各給電碍子とが周方向に同位相となるように配置されていた。この構成によれば、含塵空気に含まれた塵埃は、主に、連結部材に衝突し、連結部材の影に隠れた各給電碍子には衝突し難くなっている。これにより、各給電碍子の表面に付着する塵埃の量を減少させることができ、沿面リークの発生を抑制することができる。
本発明の第11の帯電装置は、上記した第1ないし第10のいずれかの帯電装置において、前記放電用電極は、複数の繊維状の線電極を束ねて形成されていることが好ましい。
本発明の第11の帯電装置によれば、放電用電極に繊維状の線電極を用いているため、太い電極を用いた場合に比べて、低い印加電圧でコロナ放電を発生させることができる。これにより、火花の発生を抑制することができると共に、空気のイオン化に伴うオゾンの発生を抑制することもできる。また、放電用電極に複数の線電極を用いているため、仮に、一部の線電極が摩耗しても、残りの線電極でコロナ放電を発生させ続けることができる。
本発明の第12の帯電装置は、上記した第1ないし第11のいずれかの帯電装置において、前記放電用電極と前記接地電極との間に印加される電圧は4kV以上6kV以下であり、前記接地電極の表面には、導電性を有するフッ素樹脂がコーティングされていることが好ましい。
本発明の第12の帯電装置によれば、接地電極をフッ素樹脂でコーティングすることによって、塵埃の付着を抑えることができる。また、接地電極(コーティング)に付着した塵埃を剥がれ易くすることもできる。また、印加電圧を4~6kVにすることで、接地電極のコーティングの損傷・劣化を抑制することができる。
本発明の第1の集塵装置は、第1ないし第12のいずれかの帯電装置と、前記帯電装置よりも含塵空気の流通方向下流側に設けられ、前記帯電装置によって帯電された塵埃をフィルタによって捕集する捕集装置と、圧空源から供給された圧縮空気を前記フィルタに向けて吹き付けることで前記フィルタに捕集された塵埃を除塵する逆洗装置と、を備え、前記空気噴出部は、前記圧空源から供給された圧縮空気によって前記接地電極に付着した塵埃を払い落とす。
本発明の第1の集塵装置によれば、逆洗装置と空気噴出部とは1つの圧空源を共有しているため、圧空源から延びる配管の一部やレギュレータ(圧力調整器)等を共有することができる。これにより、圧縮空気の供給系統の構造を簡単にすることができ、且つ製造コストも削減することができる。
本発明によれば、接地電極に付着した塵埃を適正に除去することができる。
本発明の一実施形態に係る集塵装置を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る帯電装置を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る帯電装置の外筒体を外した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る帯電装置の外筒体および外側接地電極を外した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る帯電装置の内筒体および内側接地電極等を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る帯電装置を示す側面図である。 図6のVII-VII断面図である。 本発明の一実施形態に係る帯電装置を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る集塵装置の集塵作用および帯電装置の除塵作用を説明するための断面図である。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、各図に示す「Fr」は「前」を示し、「Rr」は「後」を示し、「L」は「左」を示し、「R」は「右」を示し、「U」は「上」を示し、「D」は「下」を示している。本明細書では、説明の便宜のために方向や位置を示す用語を用いるが、それらの用語は本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[集塵装置の構成]
図1を参照して、実施形態に係る集塵装置1について説明する。図1は集塵装置1を示す斜視図である。
集塵装置1は、含塵空気中の塵埃をコロナ放電によって帯電させて捕集する装置である。例えば、集塵装置1は、プラズマ加工機やレーザ加工機による金属加工を行う工場内に設置されている。また、例えば、集塵装置1は、金属加工時に発生する金属ヒューム等の微細な塵埃を集塵する。なお、集塵装置1は、金属加工工場に限らず、塵埃が発生する場所に設置することができる。集塵装置1が集塵する塵埃は、金属ヒュームに限らず、帯電させて集塵可能な粒子であれば、その種類は問わない。
集塵装置1は、帯電装置10と、捕集装置20と、逆洗装置25と、電装部70と、を備えている。帯電装置10は、含塵空気を流通させながらコロナ放電によって含塵空気に含まれた塵埃を帯電させる機能を有している。捕集装置20は、帯電装置10よりも含塵空気の流通方向下流側に設けられ、帯電装置10によって帯電された塵埃をフィルタ23によって捕集する機能を有している。逆洗装置25は、コンプレッサ3(圧空源)から供給された圧縮空気をフィルタ23に吹き付けることでフィルタ23に捕集された塵埃を除塵する(以下、「逆洗」ともいう。)機能を有している。電装部70は、集塵装置1の駆動に必要な電力の供給制御等を行う機能を有している。なお、以下の説明において、「流通方向」とは、含塵空気が流れる方向を指す。また、「上流」および「下流」並びにこれらに類する用語は、含塵空気の流通方向における「上流」および「下流」並びにこれらに類する概念を指す。
[帯電装置]
帯電装置10は、左右方向(流通方向)に延びた略円筒状の外観を構成している。帯電装置10は、後述する捕集装置20の集塵筐体21の左側面に固定されている。帯電装置10の左端面(上流側)には、帯電装置10の内部に含塵空気を導く吸気ダクト2が接続されている。吸気ダクト2には、帯電装置10の上流側を点検するための点検口2Aが開閉可能に形成されている。詳細は後述するが、帯電装置10の内部には、複数の接地電極32および複数の放電部33等が設けられている。
[捕集装置]
捕集装置20は、略直方体状の外観を構成する集塵筐体21を備えている。集塵筐体21には、内部空間を上下方向に二分割する金属製(例えば、ステンレス等)の仕切板22が設けられている。集塵筐体21の内部空間は、仕切板22よって下方のダーティルームR1と上方のクリーンルームR2とに仕切られている。なお、図1では、クリーンルームR2の内部を示すために、集塵筐体21の上部を仮想線(二点鎖線)で示している。
ダーティルームR1には、6つのフィルタ23が仕切板22に吊り下げられた状態で支持されている。フィルタ23は、複数の折目をつけたプリーツ状の不織布(合成樹脂繊維製)を含んでいる。フィルタ23は略円筒状に形成されており、フィルタ23の上端面は開口している。仕切板22には、6つの仕切開口部22Aが前後方向に2列、左右方向に3列に並んで形成されている。6つのフィルタ23は、6つの仕切開口部22Aに対応して仕切板22に支持されており、各フィルタ23の上面開口は、仕切開口部22AからクリーンルームR2に露出している。
また、集塵筐体21の前面下側には、ダーティルームR1を開放するフィルタ点検開口部21Aが形成されている。また、集塵筐体21には、フィルタ点検開口部21Aを開閉するためのフィルタ点検扉(図1では取り外されているため図示されず。)が取り付けられている。また、集塵筐体21のダーティルームR1よりも下方には、落下した塵埃を貯留するためのバケット(図示せず)が設けられている。
上記した帯電装置10は、ダクト等を介さずに集塵筐体21の左側面に直接接続されてダーティルームR1に連通しているが、ダクト等を介して集塵筐体21と間接的に接続されてもよい。
また、集塵筐体21の上面にはクリーンルームR2に連通する排気口24が開口しており、排気口24には排気ダクト(図示せず)が接続されている。また、排気ダクト内またはクリーンルームR2内には、集塵筐体21内の空気を排気するための排気ファン(図示せず)と、制御部6(図8参照)とが設けられている。なお、排気ダクトを接続しないで集塵筐体21の外部に空気を排気してもよい。
[逆洗装置]
逆洗装置25は、ヘッダタンク26と、3つのブローチューブ27と、3つの逆洗弁28と、を備えている。
ヘッダタンク26は、クリーンルームR2内で左右方向に延びた円筒状のパイプである。ヘッダタンク26は、仕切開口部22Aを避けるように仕切板22上の前側に配置されている。ヘッダタンク26の内部には、コンプレッサ3から供給される圧縮空気が貯蔵される。ヘッダタンク26の左端部は、集塵筐体21の左側面に形成された圧空導入口26Aに接続されている。また、圧空導入口26Aの外部には、工場に備えられたコンプレッサ3(圧空源)から延びた外部配管4が接続されている。外部配管4には、コンプレッサ3から供給される圧縮空気の圧力を調整するレギュレータ5が介設されている。
3つのブローチューブ27は、3つの逆洗弁28を介してヘッダタンク26に接続されている。3つのブローチューブ27は、左右方向に3列並んだ仕切開口部22Aに対応する位置で、ヘッダタンク26から後方に延設されている。各々のブローチューブ27は、前後方向に並んだ2つの仕切開口部22A(フィルタ23)を横断するように配置されている。各々のブローチューブ27の下面には、コンプレッサ3から供給された圧縮空気を吹き出すための2つの吹出し口27Aが形成されている。2つの吹出し口27Aは、前後方向に並んだ2つの仕切開口部22A(の略中心)に対応した位置に開口している。逆洗弁28は、ブローチューブ27に供給する圧縮空気の量を調整する電磁弁である。具体的には、逆洗弁28が制御部6の制御によって開弁されることで、ヘッダタンク26内の圧縮空気はブローチューブ27に流入し、吹出し口27Aからフィルタ23の上面開口に向けて吹き出される。
[帯電装置の構成]
次に、図2ないし図8を参照して、帯電装置10の構成について詳細に説明する。図2は帯電装置10を示す斜視図である。図3は帯電装置10の外筒体30を外した状態を示す斜視図である。図4は帯電装置10の外筒体30および外側接地電極321を外した状態を示す斜視図である。図5は帯電装置10の内筒体31および内側接地電極323等を示す斜視図である。図6は帯電装置10を示す側面図である。図7は、図6のVII-VII断面図である。図8は帯電装置10を示すブロック図である。
図2に示すように、帯電装置10は、外筒体30と、内筒体31と、3つの接地電極32と、5つの放電部33と、空気噴出部34と、を備えている。
<外筒体>
図2に示すように、外筒体30は、帯電装置10の外形を成すように左右方向(含塵空気の流通方向)両端面を開放した略円筒状に形成されている。外筒体30は、例えば、ステンレス等の金属材料で形成され、アースに電気的に接続されている。外筒体30の左右方向(軸方向)両端部には、径方向外側に広がる一対のフランジ部30Fが形成されている。外筒体30は、右側のフランジ部30Fを介して集塵筐体21の吸込口(図示せず)に接続されている(図1参照)。また、外筒体30は、左側のフランジ部30Fを介して吸気ダクト2に接続されている(図1参照)。
<内筒体>
図2、図5ないし図7に示すように、内筒体31は、外筒体30よりも小径、且つ外筒体30よりも軸方向に短い略円筒状に形成されている。内筒体31は、外筒体30の内周面との間に空間を挟んで外筒体30の内側に配置されている。内筒体31は、外筒体30から軸方向に露出しない位置で、且つ外筒体30と同一軸心上に配置されている。内筒体31は、例えば、ステンレス等の金属材料で形成されている。また、内筒体31は、軸方向両端面を閉塞した略円筒状に形成されている。詳細は後述するが、内筒体31の周壁には、圧縮空気の吹き出し口となる複数の噴出口63が形成されている。
(連結部材)
上記した外筒体30と内筒体31との左右両端部には、一対の連結部材35が架設されている。内筒体31の左右両端面は、一対の連結部材35によって閉塞されている(図7参照)。各連結部材35は導電性を有する金属材料で形成されており、内筒体31は連結部材35を介して外筒体30と連結されることでアースに電気的に接続される。なお、一対の連結部材35は略同一形状であるため、以下、1つの連結部材35について説明する。
図6に示すように、連結部材35は、略円板状の閉塞部35Aと、閉塞部35Aから前後両側に延びた一対の連結アーム35Bと、を含んでいる。閉塞部35Aは、内筒体31の外径と略同一径の円形に形成されている。閉塞部35Aは、内筒体31の開放された端面を塞ぐように配置され、内筒体31の前後両縁に形成された一対の受け部31Pにネジ止めされている。一対の連結アーム35Bは、略帯状に形成され、内筒体31と外筒体30との間に架け渡されている。一対の連結アーム35Bは、外筒体30の前後両縁に形成された一対の受け部30Pにネジ止めされている。また、左側(上流側)の連結部材35の閉塞部35Aには、略円錐状に形成された円錐部36がネジ止めされている(図7等参照)。
<接地電極>
図2、図3および図6に示すように、3つの接地電極32(外側接地電極321、中側接地電極322、内側接地電極323)は、それぞれ、左右方向(含塵空気の流通方向)に延びた略円筒状に形成されている。3つの接地電極32は、外筒体30よりも径方向内側かつ内筒体31よりも径方向外側にて互いに隙間を挟んで内筒体31と同一軸心上に配置されている。つまり、3つの接地電極32は、それぞれ異なる外径を有し、軸方向(流通方向)から見て同心円状に配置されている。各接地電極32の軸方向の長さは、内筒体31の軸方向の長さと略同一(または僅かに短く)設定されている(図7参照)。
図2ないし図4に示すように、各接地電極32は、空気を通過させる複数の流通穴H(網目)を有している。接地電極32は、例えば、ステンレス(SUS304)等の金属製の一枚の金網を曲げ加工することで円筒に形成されている。接地電極32の線径は、例えば0.1~1.0mmの範囲に設定することができ、接地電極32の目開き(網目開口径)は、例えば1~5mmの範囲に設定することができ、接地電極32の開口率は、例えば50~70%の範囲に設定することができる。なお、接地電極32の開口率とは、接地電極32の表面積に対する流通穴Hの割合である。また、添付の図面では、接地電極32の一部の網目を図示している。また、接地電極32の表面には、導電性を有するフッ素樹脂がコーティングされている。
図2ないし図4に示すように、3つの接地電極32は、外側接地電極321と、中側接地電極322と、内側接地電極323と、を含んでいる。外側接地電極321、中側接地電極322および内側接地電極323は、この順番で径方向外側から内側に向かって並んでいる。なお、中側接地電極322と内側接地電極323には、金網を曲げ加工によって継ぎ目が生じている。また、外側接地電極321は、継ぎ目が出ないように加工されている。また、本明細書では、外側接地電極321、中側接地電極322および内側接地電極323に共通する説明では、単に「接地電極32」と呼ぶこととする。
(外側接地電極)
図2、図3、図6および図7に示すように、外側接地電極321は、外筒体30の内周面に隙間を挟んで対向するように配置されている。すなわち、上記した外筒体30は、外側接地電極321よりも径方向外側にて内筒体31と同一軸心上に配置されている。
外側接地電極321は、複数(例えば6つ)のスペーサSを介して外筒体30に固定されている。本実施形態では、外側接地電極321(外筒体30)の軸方向に離れた2箇所において、1箇所につき周方向に略等間隔(120度間隔)に3つのスペーサSが設けられている。スペーサSは、導電性を有する金属材料で、径方向に延びた略六角柱状に形成されている。外筒体30はスペーサSの径方向外側にネジ止めされ、外側接地電極321はスペーサSの径方向内側にネジ止めされている。これにより、外筒体30と外側接地電極321とは、隙間(スペーサS)を挟んだ状態で固定されている。また、外側接地電極321は、スペーサSおよび外筒体30を介してアースに接続されている。また、外筒体30と外側接地電極321との隙間の流通方向上流側端部には、隙間への含塵空気の流入を防止するための流通防止部材37Aが設けられている(図7参照)。その隙間には、第1~第3給電頭部421B~423Bおよび第4~第5給電頭部461B~462Bを外筒体30に固定するための固定ネジ51の先端部と、ナットとが配置されている。なお、スペーサSが省略され、外側接地電極321が外筒体30に接していてもよい。
(内側接地電極)
図2ないし図7に示すように、内側接地電極323は、内筒体31よりも径方向外側、且つ外側接地電極321に対して隙間を挟んで径方向内側に配置されている。内側接地電極323は、複数(例えば6つ)のスペーサSを介して内筒体31に固定されている。本実施形態では、内側接地電極323(内筒体31)の軸方向に離れた2箇所において、1箇所につき周方向に略等間隔(120度間隔)に3つのスペーサSが設けられている。内筒体31はスペーサSの径方向内側にネジ止めされ、内側接地電極323はスペーサSの径方向外側にネジ止めされている。これにより、内筒体31と内側接地電極323とは、隙間(スペーサS)を挟んだ状態で固定されている。また、内側接地電極323は、スペーサS、内筒体31、連結部材35および外筒体30を介してアースに接続されている。また、内筒体31と内側接地電極323との隙間の上流端部には、隙間への含塵空気の流入を防止するための流通防止部材37Bが設けられている(図7参照)。なお、流通防止部材37Bに代えて、連結部材35の閉塞部35Aが当該隙間を塞いでもよい。また、スペーサSが省略され、内側接地電極323が内筒体31に接していてもよい。なお、スペーサSは、内筒体31に開口した噴出口63と干渉しない位置に設けられている。
(中側接地電極)
図2ないし図4、図6および図7に示すように、中側接地電極322は、外側接地電極321と内側接地電極323との間の隙間を径方向に二等分するように配置されている。中側接地電極322は、上記した連結部材35を介して外筒体30等に支持されている。連結部材35の一対の連結アーム35Bは、中側接地電極322の前後両縁に形成された一対の受け部32Pにネジ止めされている(図6参照)。これにより、中側接地電極322は、外側接地電極321と内側接地電極323とに対して隙間を挟んだ状態で固定されている。また、中側接地電極322は、連結部材35および外筒体30を介してアースに接続されている。なお、中側接地電極322が外側および内側接地電極32A,32Cの隙間を径方向に二等分するとは、厳密に二等分であることを要求するものではなく、製造上の数ミリ程度の誤差を許容する意味である。
図2、図3、図6および図7に示すように、外側接地電極321と中側接地電極322との間には、含塵空気を流通させる外側流路38Aが形成されている。内側接地電極323と中側接地電極322との間には、含塵空気を流通させる内側流路38Bが形成されている。上記したように、中側接地電極322が外側接地電極321と内側接地電極323との隙間を径方向略中央に位置しているため、外側流路38Aの径方向の長さ(Y1)と内側流路38Bの径方向の長さ(Y2)とは略同一に設定されている(図7参照)。外側流路38Aと内側流路38Bとは、側面から見て略円形帯状に形成されている。外側流路38Aは内側流路38Bよりも外周に位置するため、外側流路38Aの断面積は内側流路38Bの断面積よりも大きく構成されている。
<放電部>
図3、図4、図6および図7に示すように、5つの放電部33(第1~第5放電部331~335)は、5つの支持体40(第1~第5支持体401~405)と、複数の放電用電極50と、を含んでいる。5つの支持体40は、接地電極32同士の隙間に配置されている。複数の放電用電極50は、各支持体40に支持されている。なお、本明細書では、第1~第5放電部331~335に共通する説明では、単に「放電部33」と呼ぶこととする。これと同様に、第1~第5支持体401~405に共通する説明では単に「支持体40」と呼ぶこととする。
5つの支持体40は、左右方向(含塵空気の流通方向)に延びた略円筒状に形成されている。5つの支持体40は、接地電極32よりも軸方向に十分に短く形成されている。各支持体40は、例えば、ステンレス等の金属材料で形成されている。なお、図示は省略するが、支持体40は2枚の帯状の板を重ねて円筒状に成型され、放電用電極50はこの2枚の帯状の板に挟み込まれている。なお、支持体40は1枚で円筒状に成型されてもよい。
5つの支持体40は、放電用電極50を支持した状態で、外側流路38Aおよび内側流路38Bに配置されている。詳細に説明すると、外側流路38Aには、第1支持体401と、第2支持体402と、第3支持体403とが配置されている。内側流路38Bには、第4支持体404と、第5支持体405とが配置されている。すなわち、支持体40の配置数は、内側流路38Bよりも外側流路38Aの方が多くなるように設定されている。
(第1~第3支持体)
図3、図6および図7に示すように、第1~第3支持体401~403は、略同一直径となる略円筒状に形成されている。第1~第3支持体401~403は、この順番で流通方向上流から下流に向かって略等間隔に並設されている。第1~第3支持体401~403は、外側接地電極321と中側接地電極322との間に隙間を挟んで内筒体31と同一軸心上に配置されている。第1~第3支持体401~403は、外側流路38Aを径方向に二等分するように配置されている。
図3および図6に示すように、第1支持体401は、2つの第1支持碍子411と1つの第1給電碍子421とを介して外筒体30に固定されている。2つの第1支持碍子411と1つの第1給電碍子421とは、陶磁器等の電気絶縁性を有する材料で形成され、周方向に略等間隔(120度間隔)に設けられている。3つの碍子41A,42Aは、上記したスペーサSと干渉しないように周方向にずれた位置に配置されている。
(第1支持碍子)
各第1支持碍子411は、径方向に延びた略円筒状の第1支持突出部411Aと、第1支持突出部411Aの径方向外端部にフランジ状に形成された第1支持頭部411Bと、を含んでいる。第1支持突出部411Aは、外筒体30および外側接地電極321を径方向に貫通し、その先端部を外側流路38Aに配置された第1支持体401に接触させている。(外筒体30および外側接地電極321には、第1支持突出部411Aが貫通できる穴が形成されている。)第1支持体401は、第1支持突出部411Aの先端部にネジ止めされている。なお、第1支持頭部411Bは、外筒体30の外側に位置している。
(第1給電碍子)
図3、図6および図7に示すように、第1給電碍子421は、径方向に延びた略円筒状の第1給電突出部421Aと、第1給電突出部421Aの径方向外端部にフランジ状に形成された第1給電頭部421Bと、を含んでいる。第1給電碍子421の軸心部には、第1給電ネジ431(外側給電部材)を貫通させるための貫通孔が形成されている。
第1給電突出部421Aは、外筒体30および外側接地電極321を径方向に貫通し、その先端部を外側流路38Aに配置された第1支持体401に接触させている。(外筒体30および外側接地電極321には、第1給電突出部421Aが貫通できる穴が形成されている。)また、第1給電頭部421Bは、外筒体30の外周面に当接し、2本の固定ネジ51で外筒体30に固定されている。第1給電ネジ431は、径方向内側から第1支持体401および第1給電碍子421の貫通孔を貫通し、その先端部を第1給電頭部421Bから突出させている。第1給電ネジ431の先端部には、高電圧生成部72(電源(図8参照))に接続された給電ケーブル52を挟み込むように第1給電ナット441が螺合している。
以上のように、第1支持体401は、2つの第1支持碍子411と1つの第1給電碍子421とによって電気的に絶縁された状態で外筒体30に固定されている。また、第1支持体401と高電圧生成部72とは、第1給電ネジ431と給電ケーブル52によって電気的に接続されている。
また、詳細な説明は省略するが、第2~第3支持体402~403も、第1支持体401と同様に、2つの第2~第3支持碍子412~413と1つの第2~第3給電碍子422~423とを介して外筒体30に固定されている。なお、本明細書では、第1~第3支持碍子411~413(第1~第3支持突出部411A~413A、第1~第3支持頭部411B~413B)に共通する説明では、「外側支持碍子41(外側支持突出部41A、外側支持頭部41B)」と呼ぶこととする。これと同様に、第1~第3給電碍子421~423(第1~第3給電突出部421A~423A、第1~第3給電頭部421B~423B)に共通する説明では、「外側給電碍子42(外側給電突出部42A、外側給電頭部42B)」と呼ぶこととする。さらに、第1~第3給電ネジ431~433および第1~第3給電ナット441~443に共通する説明では、「外側給電ネジ43」および「外側給電ナット44」と呼ぶこととする。
第1および第3給電碍子421,423は、外筒体30の上部に配置され、外筒体30の上面に固定された上側碍子収納箱53Uに収納されている(図2および図7参照)。一方、第2給電碍子422は、外筒体30の下部に配置され、外筒体30の下面に固定された下側碍子収納箱53Dに収納されている(図7参照)。なお、上側碍子収納箱53Uおよび下側碍子収納箱53Dには、着脱可能な蓋(図示せず)が設けられている。
(第4~第5支持体)
次に、図4、図6および図7に示すように、第4~第5支持体404~405は、略同一直径となる略円筒状に形成されている。第4~第5支持体404~405は、第1~第3支持体401~403よりも小径に形成されている。第4~第5支持体404~405は、この順番で流通方向上流から下流に向かって間隔をあけて並設されている。第4~第5支持体404~405は、中側接地電極322と内側接地電極323との間に隙間を挟んで内筒体31と同一軸心上に配置されている。第4~第5支持体404~405は、内側流路38Bを径方向に二等分するように配置されている。
図7に示すように、外側流路38Aに配置された第2~第3支持体402~403と内側流路38Bに配置された第4~第5支持体404~405とは、含塵空気の流通方向で同一位置に配置されている。すなわち、第4~第5支持体404~405は、径方向から見て第2~第3支持体402~403と重なる位置に配置されている。
図4および図6に示すように、第4支持体404は、2つの第4支持碍子451と1つの第4給電碍子461とを介して中側接地電極322等に固定されている。2つの第4支持碍子451と1つの第4給電碍子461とは、陶磁器等の電気絶縁性を有する材料で形成され、周方向に略等間隔(120度間隔)に設けられている。3つの碍子451,461は、上記したスペーサSと干渉しないように周方向にずれた位置に配置されている。
(第4支持碍子)
各第4支持碍子451は、径方向に延びた略円筒状の第4支持突出部451Aと、第4支持突出部451Aの径方向外端部にフランジ状に形成された第4支持頭部451Bと、を含んでいる。第4支持突出部451Aは、中側接地電極322を径方向に貫通し、その先端部を内側流路38Bに配置された第4支持体404に接触させている。第4支持体404は、第4支持突出部451Aの先端部にネジ止めされている。なお、第4支持頭部451Bは、中側接地電極322の外側に位置している。
(第4給電碍子)
図4、図6および図7に示すように、第4給電碍子461は、径方向に延びた略円筒状の第4給電突出部461Aと、第4給電突出部461Aの径方向外端部にフランジ状に形成された第4給電頭部461Bと、を含んでいる。第4給電碍子461の軸心部には、第4給電ネジ471(内側給電部材)を貫通させるための貫通孔が形成されている。
第4給電突出部461Aは、外側給電碍子42の外側給電突出部42Aよりも径方向に長く形成されている。第4給電突出部461Aは、外筒体30、外側接地電極321、第2支持体402および中側接地電極322を径方向に貫通し、その先端部を内側流路38Bに配置された第4支持体404に接触させている。また、第4給電頭部461Bは、外筒体30の外周面に当接し、2本の固定ネジ51で外筒体30に固定されている。第4給電ネジ471は、径方向内側から第4支持体404および第4給電碍子461の貫通孔を貫通し、その先端部を第4給電頭部461Bから突出させている。第4給電ネジ471の先端部には、高電圧生成部72に接続された給電ケーブル52を挟み込むように第4給電ナット481が螺合している。
以上のように、第4支持体404は、2つの第4支持碍子451と1つの第4給電碍子461とによって電気的に絶縁された状態で外筒体30や中側接地電極322に固定されている。また、第4支持体404と高電圧生成部72とは、第4給電ネジ471によって電気的に接続されている。
また、詳細な説明は省略するが、第5支持体405も、第4支持体404と同様に、2つの第5支持碍子452と1つの第5給電碍子462とを介して外筒体30や中側接地電極322に固定されている。なお、本明細書では、第4~第5支持碍子451~452(第4~第5支持突出部451A~452A、第4~第5支持頭部451B~452B)に共通する説明では、「内側支持碍子45(内側支持突出部45A、内側支持頭部45B)」と呼ぶこととする。これと同様に、第4~第5給電碍子461~462(第4~第5給電突出部461A~462A、第4~第5給電頭部461B~462B)に共通する説明では、「内側給電碍子46(内側給電突出部46A、内側給電頭部46B)」と呼ぶこととする。さらに、第4~第5給電ネジ471~472および第4~第5給電ナット481~482に共通する説明では、「内側給電ネジ47」および「内側給電ナット48」と呼ぶこととする。
第4給電碍子461は、外筒体30の上部にて第1および第3給電碍子421,423の間に配置され、上側碍子収納箱53Uに収納されている(図2および図7参照)。一方、第5給電碍子462は、外筒体30の下部にて第2給電碍子422よりも流通方向下流側に配置され、下側碍子収納箱53Dに収納されている(図7参照)。
なお、連結部材35の一対の連結アーム35Bは、含塵空気の流通方向から見て、外側給電碍子42および内側給電碍子46に対して略90度ずれた位置に配置されている。連結アーム35Bは、各給電碍子42,46の各給電突出部42A,46Aと略同じ幅、または僅かに幅広く形成されている。
なお、上記した各種の碍子41,42,45,46の固定位置は一例であって、本発明はこれに限定されない。各種の碍子41,42,45,46の固定位置は、互いに干渉しない位置で自由に設定することができる。また、上記した各給電碍子42,46は、支持体40毎に独立していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、上側碍子収納箱53Uに収納される3つの給電碍子421,423,461や下側碍子収納箱53Dに収納される2つの給電碍子422,462が一体に形成されてもよい。
(放電用電極)
放電用電極50は、複数(例えば10~100本程度)の繊維状の線電極を束ねてブラシ状に形成されている(図9参照)。線電極は、例えば、直径5~25μmのステンレス製の繊維状の材料で形成されている。線電極の材質は、非磁性のステンレス等を用いることができ、例えば、耐食性に優れたオーステナイト系ステンレス(SUS304、SUS316等)を用いることが好ましい。放電用電極50(線電極)は、圧着、接着または植毛等の加工法によって支持体40に固定されている。
図3、図4および図7に示すように、複数の放電用電極50は、支持体40を中心として流通方向上流側および下流側に向かって延設されている。放電用電極50は、流通方向(軸方向)に隣り合う放電用電極50同士が互いに干渉しない程度の長さに形成されている。なお、複数の放電用電極50は、支持体40から上流側だけに延設されてもよいし、支持体40から下流側だけに延設されてもよい(図示せず)。また、第1支持体401に支持された放電用電極50を「第1放電用電極501」と呼び、これと同様に、第2~第5支持体402~405に支持された放電用電極50をそれぞれ「第2~第5放電用電極502~505」と呼ぶこととする。また、第1~第5放電用電極501~505で共通する説明では、単に「放電用電極50」と呼ぶこととする。
複数の放電用電極50は、支持体40の周方向に略等間隔に並設されている。詳細には、複数の第1放電用電極501は、複数の第2放電用電極502とは周方向にハーフピッチずれている。これと同様に、複数の第4放電用電極504は、複数の第5放電用電極505とは周方向にハーフピッチずれている。なお、複数の第1放電用電極501と複数の第3放電用電極503とは、周方向に略同位相に配置されている(ずれていない)。また、1つの支持体40において、上流側の複数の放電用電極50と下流側の複数の放電用電極50とが周方向にハーフピッチずれていてもよい(図示せず)。また、複数の放電用電極50は、周方向にずれていなくてもよく、周方向に同位相に配置されていてもよい(図示せず)。
各放電用電極50は、外側流路38Aの径方向略中央および内側流路38Bの径方向略中央に配置されている。上記した接地電極32は、各々の放電用電極50との間にコロナ放電を発生させる(帯電領域EAを形成する)ための隙間を挟んで設けられている。放電用電極50の先端部と接地電極32との隙間(最短距離)は、印加電圧との関係で適正なコロナ放電を発生させることのできる距離(10数mm程度)に設定されている。なお、本実施形態では、放電用電極50と接地電極32との間に印加される電圧は4kV以上6kV以下の範囲で設定されている。
<空気噴出部>
図1に示すように、空気噴出部34は、内筒体31と、空気供給管60と、調整弁61と、エアーブローガン62と、を含んでいる。既に説明したが、内筒体31は、接地電極32に向かう圧縮空気の吹き出し口となる複数の噴出口63が周壁に形成されている。空気供給管60は、内筒体31の内部に圧縮空気を導くための管である。調整弁61は、空気供給管60を通過する圧縮空気の量を調整する電磁弁である。エアーブローガン62は、作業員が手動で圧縮空気の吹き出し操作する装置である。
(内筒体(噴出口))
図5および図7に示すように、内筒体31は、内側接地電極323を支持するための部材であると共に、空気噴出部34を構成する部材でもある。内筒体31は中空の略円筒状に形成されており、内筒体31の周壁には内部と外部とを連通させる複数の噴出口63が開口している。噴出口63は、数mm程度の直径を有する略円形の穴である。本実施形態では、内筒体31の軸方向に略等間隔に離れた4箇所において、1箇所につき周方向に略等間隔(60度間隔)に6つの噴出口63が形成されている。つまり、本実施形態では、合計24個の噴出口63が内筒体31に形成されている。
最上流の6つの噴出口63は、径方向(含塵空気の流通方向に交差する方向)から見て、第1放電用電極501の上流端よりも上流側に対応する位置に形成されている。最上流から2番目の6つの噴出口63は、径方向から見て、第1放電用電極501の下流端と第2放電用電極502(または第4放電用電極504)の上流端との間に対応する位置に形成されている。最上流から3番目の6つの噴出口63は、径方向から見て、第4放電用電極504(または第2放電用電極502)の下流端と第5放電用電極505(または第3放電用電極503)の上流端との間に対応する位置に形成されている。最下流の6つの噴出口63は、径方向から見て、第5放電用電極505(または第3放電用電極503)の下流端よりも下流側に対応する位置に形成されている。つまり、噴出口63は、最上流に形成された噴出口63を除いて、コロナ放電の発生箇所(帯電領域EAの形成位置)よりも下流側(または上流側)に対応した位置に形成されている。
(空気供給管、調整弁)
図1に示すように、空気供給管60は、逆洗装置25の外部配管4から分岐して内筒体31に向かって延設されている。詳細には、空気供給管60は、レギュレータ5よりも圧縮空気の通過方向下流側において外部配管4から分岐している。図7に示すように、空気供給管60は外筒体30の下流側を貫通し、空気供給管60の端末部はエルボ管60Aを介して下流側の連結部材35(閉塞部35A)に固定されている。これにより、空気供給管60は、コンプレッサ3(外部配管4)と内筒体31の内部とを連通させている。調整弁61は、外筒体30の近傍において空気供給管60に介設されている(図1参照)。
(エアーブローガン)
図1に示すように、エアーブローガン62は、外部配管4から分岐したブローチューブ64の端末に接続されている。ブローチューブ64は、レギュレータ5よりも圧縮空気の通過方向下流側において外部配管4から分岐している。ブローチューブ64は、適宜延長することができるように構成されている。
<電装部>
図8に示すように、電装部70は、電装箱71(図1参照)と、高電圧生成部72(電源)と、帯電制御部73と、監視部74と、を含んでいる。
電装箱71は、略直方体状に形成されており、外筒体30の側方に固定されている(図1参照)。高電圧生成部72、帯電制御部73および監視部74は、電装箱71の内部に収納されている。
高電圧生成部72は、放電用電極50と接地電極32との間に高電圧を印加する。高電圧生成部72は、高圧トランス72Aと、倍圧部72Bと、を含んでいる。高圧トランス72Aは、元電源75(交流100V)の交流電圧を昇圧する。倍圧部72Bは、高圧トランス72Aで昇圧した交流電圧を直流電圧に変換し、更に昇圧することでマイナス数kVの高電圧を生成する。監視部74では、放電用電極50に印加される高電圧を監視している。なお、元電源75は、交流電源に限らず、直流電源を使用してもよい。また、仮にプラスの高電圧を印加する場合(プラス荷電方式の場合)、放電用電極50と接地電極32との距離を接近させなければならず、異常放電が発生し易いというリスクがある。その点、本実施形態では、マイナスの高電圧を印加するマイナス荷電方式を採用することで、プラス荷電方式の場合におけるリスクを低減している。
また、本実施形態では、帯電制御部73は、集塵装置1のON/OFF信号に連動して放電用電極50に対する高電圧の印加をON/OFF制御を行う。したがって、帯電装置10は、集塵装置1の運転開始に連動して高電圧の印加が開始され、集塵装置1の運転停止に連動して高電圧の印加が停止される。また、帯電制御部73には、除塵動作が必要とされる電圧が予め設定されており、帯電制御部73は、その設定電圧に達した場合に調整弁61を開く制御を行う。
[集塵動作]
次に、図1、図3、図7および図9を参照して、集塵装置1の集塵動作について説明する。図9は集塵装置1の集塵作用および帯電装置10の除塵作用を説明するための断面図である。
まず、操作者は、所定の操作を行って集塵装置1を起動させる(動作開始の準備状態にする)。集塵装置1の起動(ON信号)に連動して、帯電制御部73は高電圧生成部72を制御して高電圧を生成させる。高電圧は、各給電ネジ43,47および第1~第5支持体401~405を経由して第1~第5放電用電極501~505に印加される(図3および図7参照)。すると、第1~第3放電用電極501~503と外側接地電極321との間、および第1~第3放電用電極501~503と中側接地電極322との間にコロナ放電が発生する。これにより、外側流路38Aにおいて略円錐状の帯電領域EAが複数形成される(図7参照)。これと同様に、第4~第5放電用電極504~505と中側接地電極322との間、および第4~第5放電用電極504~505と内側接地電極323との間にコロナ放電が発生する。これにより、内側流路38Bにおいて略円錐状の帯電領域EAが複数形成される(図7参照)。
また、集塵装置1の制御部6(図8参照)は、捕集装置20の排気ファンを回転させる。すると、吸気ダクト2の吸込み口(図示せず)から排気口24(図1参照)に向かう気流が形成されるため、含塵空気が外部から吸気ダクト2を通過して帯電装置10(外筒体30)の内部に取り込まれる。含塵空気は、外側流路38Aと内側流路38Bとに流れ込み、各流路38A,38Bに沿って上流から下流に向かって流れて行く(図7の太矢印参照)。なお、円錐部36は、含塵空気を内側流路38Bに導く機能を有している。
図9に示すように、含塵空気は、放電用電極50と接地電極32との隙間を流通する。含塵空気中の塵埃は、放電用電極50と接地電極32との隙間(各流路38A,38B)に形成された複数の帯電領域EAを通過する過程で帯電され、互いに引き合って凝集して粗大化する(粒径にして20倍以上に粗大化する)。ここで、上記したように、上流側の複数の放電用電極50と下流側の複数の放電用電極50とが周方向にハーフピッチずれているため、上流側の帯電領域EAと下流側の帯電領域EAとは周方向に交互に形成されることになる。これにより、上流側の放電用電極50では帯電領域EAにできない領域を、下流側の放電用電極50周りに形成された帯電領域EAで補うことができる。その結果、含塵空気の略全てが帯電領域EAを通過することになるため、含塵空気に含まれる塵埃の略全てを帯電させることができる。
粗大化した塵埃を含む含塵空気は、外側流路38Aと内側流路38Bとから流出し、捕集装置20のダーティルームR1(図1参照)に進入する。なお、粗大化した塵埃の大部分は外側流路38Aと内側流路38Bとを通過してダーティルームR1へと流れて行くが、粗大化した塵埃の一部は各接地電極321~323や各放電部33等に付着する。
ダーティルームR1内に取り込まれた含塵空気は、各フィルタ23を通過する間に塵埃を濾過されて清浄空気になる。塵埃は、主にフィルタ23(不織布)の表面側に捕集される(図9参照)。清浄空気は、フィルタ23の上面開口からクリーンルームR2内に排気され、クリーンルームR2を通って排気口24から外部に排気される(図1参照)。
以上のように、帯電装置10によって塵埃を帯電・粗大化させることによって、塵埃がフィルタ23(不織布)の奥深く入り込むことが抑制され、不織布の表面側で塵埃を捕集することができる。これにより、フィルタ23の目詰まりを抑制することができる。なお、フィルタ23によって捕集されずに落下した塵埃は、バケット内に堆積する(図1参照)。
[フィルタの逆洗動作]
次に、図1を参照して、フィルタ23の逆洗動作について説明する。
制御部6は、ダーティルームR1とクリーンルームR2との差圧を検出する差圧計(図示せず)の検出値が閾値を越えたと判断した場合に逆洗動作を実行する。また、制御部6は、3列に並んだ2つのフィルタ23を1列ずつ順番に逆洗動作を行う。なお、逆洗動作の実行タイミングは、上記に限らず、例えば、集塵装置1が停止した場合に逆洗動作を実行してもよいし、予めタイマ設定したタイミングで逆洗動作を実行してもよい。なお、差圧の閾値やタイマの時間(間隔)等は、操作者が事前に設定する。
逆洗動作は、排気ファンを停止させず、含塵空気の吸引を継続しながら行われる。他にも、逆洗動作は、排気ファンの回転数を通常時(集塵動作時)よりも低下させた状態で行われてもよい。このように、逆洗動作は、排気ファンを停止させずに含塵空気の吸引を継続した状態で行うことが好ましいが、これに限らず、排気ファンを停止させた状態で行ってもよい。
集塵装置1が起動した状態で、逆洗弁28は、制御部6に制御されて閉弁される。すると、コンプレッサ3に接続されたヘッダタンク26に圧縮空気が蓄えられる。なお、本実施形態では、コンプレッサ3による圧縮空気の圧力は、例えば、1.0MPaに設定され、ヘッダタンク26に供給される圧縮空気の圧力は、外部配管4に介設されたレギュレータ5によって0.4~0.7MPaに設定されている。
制御部6は、差圧計の検出値が閾値を越えたと判断すると、逆洗弁28を開弁する制御を行う。すると、ヘッダタンク26に蓄えられた圧縮空気は、ブローチューブ27を通って、2つの吹出し口27Aから2つのフィルタ23の上面開口に向けて噴出される。
圧縮空気は、フィルタ23の径方向中央から外側に向かって逆流し、フィルタ23(不織布)に捕集された塵埃を払い落とす。塵埃は、不織布の表面側に捕集されているため、圧縮空気の逆流によって容易に払い落とされる。なお、払い落とされた塵埃は捕集装置20の下部に備えられたバケット内に落下し、堆積した塵埃は適宜廃棄される。
なお、制御部6は、圧縮空気の噴射開始(逆洗弁28の開弁)から所定時間経過後(数十ms~数百ms後)、逆洗弁28を閉弁する制御を行う。これにより、ヘッダタンク26に再び圧縮空気が蓄えられる。
[接地電極等の除塵動作]
次に、図1、図7および図9を参照して、接地電極32等の除塵動作について説明する。
上記したように、集塵動作が継続されると、各接地電極32および各放電部33(各支持体40および各放電用電極50)には、多少の帯電した塵埃(粗大化した塵埃)が付着する。帯電した塵埃は、放電部33よりも下流側にて接地電極32に付着し易くなっている。コロナ放電が定電流制御で行われる場合、接地電極32や放電用電極50に塵埃が付着すると、放電用電極50と接地電極32の間で電流が流れ難くなるため、印加される電圧が上昇する。例えば、通常時の印加電圧が5kVであるとすると、接地電極32や放電用電極50に対する塵埃の付着に伴って6kV程度の電圧を印加しなければならないことがある。そこで、帯電制御部73は、監視部74によって監視されている電圧が予め設定された閾値を越えたと判断した場合に接地電極32等の除塵動作を実行する。なお、除塵動作の実行タイミングは、上記に限らず、例えば、集塵装置1が停止した場合に除塵動作を実行してもよいし、予めタイマ設定したタイミングで除塵動作を実行してもよい。なお、閾値やタイマの時間(間隔)等は、操作者が事前に設定する。また、除塵動作は、上記したフィルタ23の逆洗動作と同様に、排気ファンを停止させずに行ってもよいし、排気ファンを停止させた状態で行ってもよい。
集塵装置1が起動した状態で、調整弁61は、帯電制御部73に制御されて開弁される。レギュレータ5によって圧力調整(0.4~0.7MPa)された圧縮空気が、空気供給管60を通って内筒体31に供給される。接地電極32等の除塵動作では、フィルタ23の逆洗動作と同一圧力の圧縮空気を使用している。
図7および図9に示すように、内筒体31に供給された圧縮空気は、複数の噴出口63から径方向外側(含塵空気の流通方向に交差する方向)に向かって吹き出す。つまり、圧縮空気は、接地電極32の表面に対して略直角を成す方向(法線方向)から噴射される。噴出口63から吹き出した圧縮空気は、接地電極32のうち放電用電極50よりも下流側に対応した位置に向かって吹き付けられる。まず、噴出口63から吹き出した圧縮空気は、内側接地電極323の流通穴Hを通過しながら内側接地電極323に付着した塵埃を吹き飛ばす。続いて、内側接地電極323を通過した圧縮空気は、中側接地電極322の流通穴Hを通過しながら中側接地電極322に付着した塵埃を吹き飛ばす。次に、中側接地電極322を通過した圧縮空気は、外側接地電極321の流通穴Hを通過しながら外側接地電極321に付着した塵埃を吹き飛ばす。なお、外側接地電極321を通過した圧縮空気は、外筒体30の内周面等に付着した塵埃を吹き飛ばす。
より詳細に説明すると、最上流の噴出口63から吹き出した圧縮空気は、第1放電用電極501の上流端よりも上流側に向かって吹き付けられる。最上流から2番目の噴出口63から吹き出した圧縮空気は、第1放電用電極501の下流端よりも下流側(第2または第4放電用電極502,504の上流端よりも上流側)に向かって吹き付けられる。最上流から3番目の噴出口63から吹き出した圧縮空気は、第4放電用電極504(第2放電用電極502)の下流端よりも下流側(第3または第5放電用電極503,505の上流端よりも上流側)に向かって吹き付けられる。最下流の噴出口63から吹き出した圧縮空気は、第5放電用電極505(第3放電用電極503)の下流端よりも下流側に向かって吹き付けられる。なお、正確には、圧縮空気は、噴出口63から拡散しながら吹き出されるため、上記の吹き付けエリア以外(放電用電極50や支持体40等)にも吹き付けられる。このため、例えば、放電用電極50や支持体40に付着した塵埃も圧縮空気で吹き飛ばすことができる。
以上のように、空気噴出部34は、流通方向に交差する方向から接地電極32に対して圧縮空気を吹き付けて接地電極32に付着した塵埃を払い落とす。また、各接地電極32には複数の流通穴Hが開いているため、径方向に並設された3つの接地電極32に圧縮空気を吹き付けることができる。なお、帯電制御部73は、圧縮空気の噴射開始(調整弁61の開弁)から所定時間経過後(約5秒経過後)、調整弁61を閉弁する制御を行う。また、接地電極32の汚れ具合(放電用電極50と接地電極32との間に印加される電圧の上昇割合)に応じて、圧縮空気の噴射時間(調整弁61の開弁時間)を可変させてもよい。具体的には、接地電極32の汚れ具合が酷くなるにつれて、放電用電極50と接地電極32との間に印加される電圧は上昇するので、それに伴い、調整弁61の開弁時間を長くするように設定してもよい。
ところで、接地電極32に付着した塵埃の殆どは上記した除塵動作によって落とすことができるが、長期間に亘って集塵動作を継続すると、圧縮空気の作用が及びにくい箇所に塵埃が堆積することがある。そこで、作業者は、エアーブローガン62を用いて接地電極32に堆積した塵埃を吹き飛ばす。なお、エアーブローガン62を用いる場合、集塵装置1(含塵空気の吸引)は停止される。
まず、作業者は、吸気ダクト2の点検口2Aを開き、点検口2Aから吸気ダクト2の内部にエアーブローガン62を入れる(図1参照)。次に、作業者は、エアーブローガン62を操作して、帯電装置10に向かって圧縮空気を噴射し、接地電極32に堆積した塵埃を吹き飛ばす。なお、エアーブローガン62を用いた作業が終了した後、作業者は点検口2Aを閉じる。また、外筒体30に開閉可能な点検口(図示せず)を設け、作業者は、その点検口を開き、エアーブローガン62を操作して、帯電装置10に対して含塵空気の流通方向に交差する方向から圧縮空気を噴射し、接地電極32に堆積した塵埃を吹き飛ばしてもよい。この場合、点検口は、外筒体30の流通方向および径方向において複数箇所設けてもよい。
以上説明した本実施形態に係る帯電装置10では、空気噴出部34が流通方向に交差する方向に圧縮空気を吹き出す構成とした。また、接地電極32には、空気噴出部34から吹き付けられた圧縮空気を通過させる複数の流通穴Hが形成されていた。この構成によれば、吹き付けられた圧縮空気は接地電極32の流通穴Hを通過しながら接地電極32に付着した塵埃(粒子)を吹き飛ばすことができる。これにより、接地電極32に付着した塵埃を適正に除去することができる。また、接地電極32から除去された塵埃が下流側に流れ、フィルタ23に目詰まりする等のトラブルを抑制することができる。その結果、接地電極32やフィルタ23等の安定した性能を長期間に亘って維持することが可能になる。
また、本実施形態に係る帯電装置10によれば、内筒体31の両端面が連結部材35等で閉塞されているため(図7参照)、帯電領域EAとならない内筒体31の内部への含塵空気の流入を防止することができる。
また、本実施形態に係る帯電装置10によれば、空気供給管60から内筒体31に供給された圧縮空気を、内筒体31の噴出口63から径方向外側(流通方向に交差する方向)に噴出させることができる。これにより、接地電極32に付着した塵埃を径方向外側に吹き飛ばすことができる。
また、本実施形態に係る帯電装置10によれば、接地電極32の中でも塵埃が付着し易い箇所(帯電領域EAの下流側等)に圧縮空気を吹き付けることができる。これにより、効率良く接地電極32の除塵を行うことができる。また、圧縮空気が放電用電極50に直接吹き付けられることを防止することができる。これにより、圧縮空気の吹き付けによって放電用電極50が折れたり曲がったりすることを防止することができる。
また、本実施形態に係る帯電装置10によれば、外側流路38Aと内側流路38Bの2つの流路において複数の帯電領域EAを形成することができるため、多量の含塵空気を流通させたとしても塵埃を適切に帯電させることができる。また、中側接地電極322は1つの流路を二等分しているため、外側流路38Aと内側流路38Bとは径方向に同一幅に形成されている。この構成によれば、外側流路38Aと内側流路38Bの2つの流路に、同じ帯電性能を持つ放電用電極50(例えば、同じ長さ、同じ太さ等)を配置することができる。これにより、1種類の放電用電極50を採用することができ、異なる2種類以上の放電用電極50等を採用する場合に比べて、製造コストを削減することができる。また、1種類の放電用電極50であるため、複数の放電用電極50に対して1つの高電圧生成部72を共用することができ、これも製造コスト低減につながる。なお、異なる2種類以上の放電用電極50を採用することを妨げる趣旨ではない。
また、本実施形態に係る帯電装置10では、外側流路38Aが内側流路38Bよりも径方向外側に位置しているため、流通方向から見た場合において、外側流路38Aの断面積は内側流路38Bの断面積よりも大きく構成されている。このため、含塵空気の流通量は、内側流路38Bよりも外側流路38Aの方が多くなっている。また、内側流路38Bよりも外側流路38Aに多くの支持体40(放電部33)が配置される構成とした。この構成によれば、内側流路38Bよりも外側流路38Aに多くの放電用電極50を配置させることができ、内側流路38Bよりも外側流路38Aに多くの帯電領域EAを形成することができる。これにより、多くの含塵空気が流通する外側流路38Aにて塵埃を適切に帯電することができる。
また、本実施形態に係る帯電装置10では、径方向に並んだ第2支持体402と第4支持体404とが流通方向で同一位置に配置されていた。これと同様に、径方向に並んだ第3支持体403と第5支持体405とが流通方向で同一位置に配置されていた。この構成によれば、例えば、支持体40から流通方向にずれた位置において、径方向に並んだ複数の接地電極32に対して流通方向で同一位置に圧縮空気を吹き付けることができる。また、径方向に並んだ複数の支持体40を流通方向で同一位置に配置することで、流通方向にずらして配置する場合に比べて、支持体40を配置するスペース、つまり接地電極32の流通方向の長さを短縮することができる。
また、本実施形態に係る帯電装置10によれば、第2支持体402と第4支持体404とが流通方向で同一位置に径方向に並んで配置されていても、内側給電碍子46および内側給電ネジ47によって第4支持体404に給電することができる。これと同様に、第3支持体403と第5支持体405とが流通方向で同一位置に径方向に並んで配置されていても、第5支持体405に給電することができる。また、径方向外側と内側とに配置された各支持体401~405に給電が可能であるため、各支持体401~405に支持された各放電用電極501~505からコロナ放電を発生させることができ、2つの流路38A,38Bにて帯電領域EAを形成することができる。
また、本実施形態に係る帯電装置10によれば、放電用電極50に繊維状の線電極を用いているため、太い電極を用いた場合に比べて、低い印加電圧でコロナ放電を発生させることができる。これにより、火花の発生を抑制することができると共に、空気のイオン化に伴うオゾンの発生を抑制することもできる。また、放電用電極50に複数の線電極を用いているため、仮に、一部の線電極が摩耗しても、残りの線電極でコロナ放電を発生させ続けることができる。
また、本実施形態に係る帯電装置10によれば、非粘着性、低摩擦性および導電性を有するフッ素樹脂で接地電極32をコーティングすることによって、接地電極32としての機能を維持しながら塵埃の付着を抑えることができる。また、接地電極32(コーティング)に付着した塵埃を剥がれ易くすることもできる。また、印加電圧を4~6kVにすることで、接地電極32のコーティングの損傷・劣化を抑制することができる。
本実施形態に係る集塵装置1では、空気噴出部34が、コンプレッサ3から供給された圧縮空気によって接地電極32に付着した塵埃を払い落とす構成とした。この構成によれば、逆洗装置25と空気噴出部34とは1つのコンプレッサ3を共有しているため、コンプレッサ3から延びる外部配管4の一部やレギュレータ5等を共有することができる。これにより、圧縮空気の供給系統の構造を簡単にすることができ、且つ製造コストも削減することができる。
なお、本実施形態に係る帯電装置10では、3つの接地電極32は同一の開口率であったが、本発明はこれに限定されない。変形例に係る帯電装置10として、例えば、接地電極32の開口率は、径方向外側に配置される接地電極32ほど大きく設定されていてもよい(図示せず)。すなわち、中側接地電極322の開口率は内側接地電極323の開口率よりも大きく設定され、外側接地電極321の開口率は中側接地電極322の開口率よりも大きく設定されてもよい。本実施形態の変形例に係る帯電装置10によれば、径方向外側に配置された接地電極32の開口率が、径方向内側に配置された接地電極32の開口率よりも大きく設定されているため、径方向外側に配置された接地電極32を通過する圧縮空気の風量(流通量)を増加させることができる。これにより、径方向内側の接地電極32を通過する圧縮空気の風量と、径方向外側の接地電極32を通過する圧縮空気の風量とを略均一にすることができる。つまり、径方向に並んだ3つの接地電極32に対して圧縮空気による除塵効果を略均一に作用させることができる。
また、本実施形態に係る帯電装置10では、各連結部材35(一対の連結アーム35B)が前後方向に延設され、外側給電碍子42および内側給電碍子46が上下方向に設けられていたが、本発明はこれに限定されない。他の変形例に係る帯電装置10として、一対の連結部材35、外側給電碍子42および内側給電碍子46は、含塵空気の流通方向から見て、互いに重なる位置に設けられてもよい(図示せず)。すなわち、連結部材35の連結アーム35Bが、外側給電碍子42および内側給電碍子46を覆うように配置されてもよい。本実施形態の他の変形例に係る帯電装置10では、連結部材35が外側給電碍子42および内側給電碍子46よりも流通方向上流側に設けられ、含塵空気の流通方向から見て、連結部材35と各給電碍子42,46とが周方向に同位相となるように配置されていた。この構成によれば、含塵空気に含まれた塵埃の一部は、連結部材35に衝突し、連結部材35の影に隠れた各給電碍子42,46には衝突し難くなっている。これにより、各給電碍子42,46の表面に付着する塵埃の量を減少させることができ、沿面リークの発生を抑制することができる。なお、連結部材35が各給電碍子42,46と重なる位置に設けられるとは、完全に重なり合うことを要求するものではなく、多少のずれを許容する意味である。
なお、本実施形態(変形例を含む。以下同じ。)に係る帯電装置10では、接地電極32が略円筒状に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、接地電極32は、角筒状に形成されていてもよいし、平板状に形成されていてもよい。つまり、接地電極32は、放電用電極50との間にコロナ放電を発生させるための隙間を挟んで設けられる形状であれば、どのような形状でもよい。
また、本実施形態に係る帯電装置10では、3つの接地電極32が設けられていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、含塵空気中の塵埃の量(濃度)が少ない場合には、中側接地電極322を省略し、外側接地電極321と内側接地電極323とを設け、これらの接地電極321,323の間に1つの流路のみを構成してもよい(図示せず)。他にも、例えば、4つ(以上)の接地電極32を設け、3つ(以上)の流路を構成してもよい(図示せず)。つまり、接地電極32は1つ以上設けられていればよい。
また、本実施形態に係る帯電装置10では、5つの放電部33(支持体40、放電用電極50)が設けられていたが、これに限らず、放電部33は1つ以上設けられていればよい。
また、本実施形態に係る帯電装置10では、外側流路38Aに3つの放電部33(支持体40)が配置され、内側流路38Bに2つの放電部33(支持体40)が配置されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、含塵空気中の塵埃の量に応じて、放電部33(支持体40)の数を増減してもよい。また、放電部33(支持体40)の配置数が、外側流路38Aと内側流路38Bとで同一であってもよいし、外側流路38Aよりも内側流路38Bの方が多くなるように設定されてもよい。
また、本実施形態に係る帯電装置10では、主に噴出口63が帯電領域EAの形成位置を避けた位置に形成されていたが、本発明はこれに限定されない。噴出口63は、帯電領域EA(放電用電極50)に僅かにオーバーラップする位置に形成されていてもよい。また、内筒体31と内側接地電極323との間に、噴出口63から吹き出した圧縮空気の向きを変えるためのノズルや偏向板等を設けてもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係る帯電装置10では、24個の噴出口63が内筒体31の軸方向および周方向に並設されていたが、本発明はこれに限定されない。噴出口63の数は、含塵空気中の塵埃の量に応じて適宜変更することができる。また、複数の噴出口63の並べ方も自由であり、例えば千鳥状に並べられてもよい。また、噴出口63の形状は、円形に限らず、例えば、楕円形や多角形状に形成されてもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係る帯電装置10では、24個の噴出口63は全て略同一の大きさに形成されていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、空気供給管60の接続部分(エルボ管60A)から離れるに従って、噴出口63が徐々に大きくなるように形成されていてもよい(図示せず)。
また、本実施形態に係る帯電装置10では、5つの放電部33に対して同じ高電圧が印加される構成であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、帯電装置10の上流側(吸気ダクト2等)に含塵空気中の塵埃(粒子)の数を測定するセンサ(パーティクルカウンタ等)を設け、帯電制御部73は、そのセンサの出力結果に基づいて、複数の放電部33の中から選択した放電部33に高電圧を印加するように制御してもよい。
また、本実施形態に係る帯電装置10では、コロナ放電が定電流制御で行われていたが、これに限らず、定電圧制御で行われていてもよい。この場合、監視部74は印加電流を監視する。
なお、上記実施形態の説明は、本発明に係る帯電装置および集塵装置の一態様を示すものであって、本発明の技術範囲は、上記実施形態に限定されるものではない。
本発明の技術は、金属や樹脂等の加工機から発生する微粒子を帯電させる帯電装置に利用することができる。また、帯電させた微粒子を集塵する集塵装置に利用することができる。
1 集塵装置
3 コンプレッサ(圧空源)
10 帯電装置
20 捕集装置
23 フィルタ
25 逆洗装置
30 外筒体
31 内筒体
32 接地電極
34 空気噴出部
35 連結部材
38A 外側流路
38B 内側流路
40 支持体
42 外側給電碍子
43 外側給電ネジ(外側給電部材)
46 内側給電碍子
47 内側給電ネジ(内側給電部材)
50 放電用電極
60 空気供給管
61 調整弁
63 噴出口
72 高電圧生成部(電源)
321 外側接地電極
322 中側接地電極
323 内側接地電極
H 流通穴

Claims (12)

  1. 含塵空気を流通させながらコロナ放電によって含塵空気に含まれた塵埃を帯電させる帯電装置であって、
    支持体に支持されている複数の放電用電極と、
    各々の前記放電用電極との間にコロナ放電を発生させるための隙間を挟んで設けられている接地電極と、
    前記放電用電極と前記接地電極との隙間を流通する含塵空気の流通方向に交差する方向から前記接地電極に対して圧縮空気を吹き付けて前記接地電極に付着した塵埃を払い落とす空気噴出部と、
    含塵空気の流通方向の両端面を閉塞した筒状に形成されている内筒体と、を備え、
    前記接地電極には、前記空気噴出部から吹き付けられた圧縮空気を通過させる複数の流通穴が形成され
    前記接地電極は、含塵空気の流通方向に延びた筒状に形成され、前記内筒体よりも径方向外側にて互いに隙間を挟んで前記内筒体と同一軸心上に複数設けられ、
    前記支持体は、含塵空気の流通方向に延びた筒状に形成され、前記接地電極同士の隙間に配置されていることを特徴とする帯電装置。
  2. 前記空気噴出部は、
    前記接地電極に向かう圧縮空気の吹き出し口となる複数の噴出口が周壁に形成された前記内筒体と、
    前記内筒体の内部に圧縮空気を導く空気供給管と、
    前記空気供給管を通過する圧縮空気の量を調整する調整弁と、を含んでいることを特徴とする請求項に記載の帯電装置。
  3. 前記噴出口から吹き出した圧縮空気は、前記接地電極のうち前記放電用電極よりも含塵空気の流通方向下流側に対応した位置に向かって吹き付けられることを特徴とする請求項に記載の帯電装置。
  4. 前記接地電極の開口率は、径方向外側に配置される前記接地電極ほど大きく設定されていることを特徴とする請求項ないしのいずれかに記載の帯電装置。
  5. 前記複数の接地電極は、
    外側接地電極と、
    前記内筒体よりも径方向外側、且つ前記外側接地電極に対して隙間を挟んで径方向内側に配置されている内側接地電極と、
    前記外側接地電極と前記内側接地電極との間の隙間を径方向に二等分するように配置されている中側接地電極と、を含み、
    前記外側接地電極と前記中側接地電極との間には、含塵空気を流通させる外側流路が形成され、
    前記内側接地電極と前記中側接地電極との間には、含塵空気を流通させる内側流路が形成され、
    前記外側流路および前記内側流路には、前記放電用電極を支持した前記支持体が配置されていることを特徴とする請求項ないしのいずれかに記載の帯電装置。
  6. 前記支持体の配置数は、前記内側流路よりも前記外側流路の方が多くなるように設定されていることを特徴とする請求項に記載の帯電装置。
  7. 前記外側流路に配置された前記支持体と前記内側流路に配置された前記支持体とは、含塵空気の流通方向で同一位置に配置されていることを特徴とする請求項またはに記載の帯電装置。
  8. 含塵空気の流通方向両端面を開放した筒状に形成され、前記外側接地電極よりも径方向外側にて前記内筒体と同一軸心上に配置されている外筒体と、
    絶縁体で形成され、前記外筒体および前記外側接地電極を径方向に貫通し、その先端部を前記外側流路に配置された前記支持体に接触させる外側給電碍子と、
    前記外側給電碍子の内部を径方向に貫通し、前記外側流路に配置された前記支持体と電源とを電気的に接続する外側給電部材と、
    絶縁体で形成され、前記外筒体、前記外側接地電極、前記外側流路に配置された前記支持体および前記中側接地電極を径方向に貫通し、その先端部を前記内側流路に配置された前記支持体に接触させる内側給電碍子と、
    前記内側給電碍子の内部を径方向に貫通し、前記内側流路に配置された前記支持体と前記電源とを電気的に接続する内側給電部材と、を更に備えていることを特徴とする請求項に記載の帯電装置。
  9. 前記外筒体と前記内筒体との含塵空気の流通方向上流側端部に架設されている連結部材を更に備え、
    前記連結部材、前記外側給電碍子および前記内側給電碍子は、含塵空気の流通方向から見て、互いに重なる位置に設けられていることを特徴とする請求項に記載の帯電装置。
  10. 前記放電用電極は、複数の繊維状の線電極を束ねて形成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の帯電装置。
  11. 前記放電用電極と前記接地電極との間に印加される電圧は4kV以上6kV以下であり、
    前記接地電極の表面には、導電性を有するフッ素樹脂がコーティングされていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の帯電装置。
  12. 請求項1ないし11のいずれかに記載の帯電装置と、
    前記帯電装置よりも含塵空気の流通方向下流側に設けられ、前記帯電装置によって帯電された塵埃をフィルタによって捕集する捕集装置と、
    圧空源から供給された圧縮空気を前記フィルタに向けて吹き付けることで前記フィルタに捕集された塵埃を除塵する逆洗装置と、を備え、
    前記空気噴出部は、前記圧空源から供給された圧縮空気によって前記接地電極に付着した塵埃を払い落とすことを特徴とする集塵装置。
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