JP7156835B2 - 測定器の保護ケース - Google Patents
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Description
図10は、このような保護ケースの一例である。図10は、見開き状に連結された一側カバー部1aと他側カバー部1bとで保護ケース1を形成し、一側カバー部1aの側に測定器2とテストリード7とを支持させ、他側カバー部1bを閉じた状態にして携行できるようにした手帳型の保護ケースを示すものである。なお、この場合、テストリード7は、プローブ8に、ケーブル(コード)9を連結して形成されているため、プローブ8と略同長となるように、ケーブル9を折り返した状態にして、たとえば面ファスナーを備えたバンドのような止着具3を用いて止められる。
一方、図11の保護ケースは、測定器2を収納する一側カバー1aにテストリード7を収納できる収納部を設け、ここにテストリード7を収納するとともに、この収納部にテストリード7のケーブルを巻き付けてテストリードを収納する。
図12は、測定器と別体の保護ケースではなく、測定器2の筐体の外周側部に溝を設け、この溝内にテストリード7のケーブル9を巻き付けて収容するものである。
図13は、測定器を磁石がついた吊り下げ具に取り付け、吊り下げ具を壁に磁石の作用で吸着させて、測定をしている使用状況を示すものである。
図11に示す保護ケースでは、保護ケースにケーブルを巻き付けるので、ケースを閉じた状態でもケーブルが保護ケースの外に露出している。このため、作業中や作業のために携行しているときに、ケーブルが外部の他の部材と擦れ合って、ケーブルが傷つくおそれがある。
また、図12の測定器本体にケーブルを巻き付けるものでは、測定器の筐体が傷つくおそれがあり、また、コンパクトさを保つために、ケーブルの長さを短くする必要がある。
見開き手帳方式の図10に示される保護ケースに測定器が収容されている場合には、テストリードのプローブ部を保護ケースから突出させて保持する保持手段がないため、2本のテストリードのプローブ部を箸をもつように、右手で持ち、左手で保護ケースをもって測定するという安全性に問題があることも行われていた。
図1は、保護ケースに測定器とテストリードとを収納していない状態で、保護ケースを開いた状態を示す斜視図である。図2は、測定器を収納して保護ケースを縦に開いた状態を示す図である。図3は、テストリード(ケーブルは図示せず)を収納して、保護ケースを閉じた状態を示す図である。図4は、1本のテストリードのプローブ部を保護ケースに保持して、プローブ部の接触子を保護ケースの外部に突出させた状態を示す図である。
なお、ここで、開いた状態の保護ケース10のケース本体部11の底板部12の測定器が収納されて現れる側を底板部12の表面、裏側を底板部12の裏面と称する。また、測定器100の表示部101がある方向を保護ケースの上側とし、測定器100の操作部102がある方向を下側という。
側壁14bの右辺の上側には、側壁から、外側に向け、爪状に湾曲した突起であって、テストリードのプローブ部を底板部12との間で挟持することが可能な保持具16が設けられている。
測定器の収容部13の右辺の中央付近には、側壁14a、14b、14dよりも高さがあり、その先端は、外側および内側に突出した側壁14cが設けられている。側壁14cは、測定器100を係止する係止用突起としても機能する。側壁14dは、測定器収容部13の右辺下側から下辺へかけて湾曲して、ヒンジ部30に至る部分に立設されている。
図2に示すように、保護ケース10のケース本体部11側に測定器100を収納した状態で蓋部20を空け、このケース本体部11をたとえば配電盤などの磁気作用により吸着可能な金属製の壁に取り付け、測定器にはテストリードのケーブルを接続し、テストリードのプローブ部110、111を両手でもって、測定対象体の端子に当てて、電圧などを測定することができる。ケース本体部11の底板部12には、磁石42a、42bが取り付けられているので、その磁気作用により、ケース本体部11を壁に取り付けることができる。本実施の形態では、磁石42a、42bは、底板部13の表面側の凹部17a、17bに取り付けられており、底板部13の裏面には露出させていない。金属体である磁石17a、17bが保護ケース10の表面に露出することで、測定器100が高電圧等を測定するものであると、感電等の危険を避けることができる。また、本実施の形態では、磁石はふたつ取り付けることとしたが、測定器を収納した保護ケースを壁に吸着できる力があればよいので、磁石の数には限定はなく、1つでもよいし、複数でもよい。ただし、1つの場合には、保護ケース10の全体の安定性からして、底板部13の中央部分に取り付けるのがよい。
このようにして、一方の手でふたつのテストリードのプローブ部をもって測定を行う必要性はなくなる。
なお、ここでは、テストリードのケーブルは図示を省略してある。実際には、1本のテストリードのケーブルは、測定器100の右下にある接続端子に接続され、もう1本のテストリードのケーブルも測定器100の右下にある接続端子に接続されている。
蓋部20の矩形部23は、矩形の下側(ヒンジ部30で連結する方向の反対側)は、上部は蓋部20から外れて回転することができる。このため、図5に示すように、蓋部20を折り返したときに、矩形部23を蓋部20から回転させて、ケース本体部11の裏面に当てて、ケース本体部を立て掛けることができる。ケース本体部11に収納されている測定器100を斜めにして測定を行うことができるので、机上に保護ケース10に測定器100を収納した状態で測定作業を行うことができる。
図6は、ケース本体部11のテストリードのプローブ部を収納するテストリードの収容部の構造を説明する図であり、図6(A)は、ケース本体部11の表面からみた図であり、図6(B)は、図6(A)のA-A視断面図であり、図6(C)は、B-B視断面図である。
図6(A)、図6(B)、図6(C)に示すように、側壁14b、側壁14cが立設された位置から底板部12の右端部までに、テストリードのプローブ部110を収納できる幅の空間が作られている。そして、底板部12の上側の側壁14bの側部には、爪状に湾曲を有し、内部にテストリードのプローブ部110を接触子が保護ケース10の外に突出できるように保持できる保持具16が側方に立設されている。また、底板部12の端部は、断面図に表されているように、縁が隆起して蓋部20側に向き合うような凸状の縁部40が象られる。
この図8に示すように、テストリードのプローブ部110は、ケース本体部11側の側壁14b~14dと底板部の縁部40との間の空間であって、側壁14b~14dに付けて収納され、プローブ部111は、蓋部20の側壁21b、21cと縁部41との間の空間であって、側壁21b、21cに付けて収納される、なお、この図7では、テストリードのケーブルについては図示していないが、プローブ部110、111と縁部40、41との間に巻き取られて保持されており、縁部40、41の外部には露出しない。
図8(A)に示されるように、ケース本体部11の側壁14b、14c、14dは、蓋部20の側壁21b、21cと体面合致する。また、ケース本体部11の側壁14aは、蓋部20の側壁21aと体面合致する。係合用突起18aは、切欠き24aの部分に入り、係合用突起18bは、切欠き24bの部分に入る。
また、図8(A)、(B)に表されるように、保護ケース10の上端側は、底板部12、蓋部20が鍔状に張り出しており、側壁と端部との間に空間が形成され、しかも縁が縁部で凸状に象られている。同様に保護ケース10の下端側のヒンジ部30も、底板部12と蓋部20とが鍔状に張り出しており、縁との間に空間が形成されている。さらに、保護ケース10の測定器100を収納する収容部の左側の側壁14a、21a、21dと縁との間にも空間が形成されている。このため、保護ケース10にテストリードのプローブ部を収納し、テストリードのケーブルを保護ケースの外周に巻き付けても、ケーブルは、保護ケース10の縁から中に収納されるため、保護ケース10の外には、露出しない。
測定器100は、ケース本体部11の側壁14aの係止用突起18a、18b、および側壁14cによって収容部に固定される。磁石42a、42bは、測定器100と底板部12とに挟まれて固定することができる。このため、磁石を固定するための接着やネジ止めを必要としない。磁石の着脱が容易であり、必要に応じて磁石の有無を選択できる。机上で測定するなど、壁に取り付ける必要のないときなどは、磁石を外して使用することができる。
逆に配電盤などで測定作業をするときなどは、磁石により配電盤などの壁に保護ケースを取り付けて、測定することができるので、測定作業が容易となり、利便性が高まる。また、縦に開く保護ケースであって、蓋部20は、測定器の下方になるので、壁に保護ケースを取り付けて固定したとき、見開き方式の保護ケースの蓋のように測定の邪魔にならない利点がある。
保護ケースに設けられた切欠き19、26にテストリードのプローブ部のバリア部を挟むことができるので、安定的に、プローブ部を固定することができる。また、保持具16により、テストリードのプローブ部の接触子を保護ケースの外に突き出して固定することができるので、保護ケースにテストリードを嵌めたまま、測定対象体の端子にテストリードを接触させることができる。また、保持具16、切欠き19というように、プローブ部のバリア部の位置が複数種類となるようにできるので、測定カテゴリが変換可能なテストリードを固定することが可能である。
保護ケースを一定角度で立て掛けて自立させることができるため、机上で測定作業をする際に、測定器の表示を視認しやすくなる。
テストリードの一方を保護ケースに固定して装着できるため、一方の手で保護ケースをもち、他方の手でもう一方のテストリードをもって測定するという測定作業をすることが可能である。
蓋部は、透明あるいは半透明の材料となっているので、蓋部を閉じた状態でも測定器の表示を確認することができる。
11 ケース本体部
12 底板部
13 測定器収容部
14a 14b、14c、14d 底板部の側壁
15 係合溝
16 保持具
17a、17b 凹部(磁石挿入用)
18a、18b 係合用突起
19 切欠き
20 蓋部
21a、21b、21c、21d 蓋部の側壁
22 蓋部収容部
23 矩形部
24a、24b 切欠き
26、27 切欠き
30 ヒンジ部
40、41 縁部
42a、42b 磁石
100 測定器
101 表示部
102 操作部
Claims (4)
- 略長方形状の底板部に立設された突起が形成する囲繞空間に測定器を収納する測定器収容部を備えたケース本体部と、前記ケース本体部の開口面を覆う蓋部と、前記ケース本体部と前記蓋部とを連結するヒンジ部とを備えた測定器の保護ケースであって、
前記ヒンジ部は、前記底板部の一短辺と前記蓋部の一短辺とを連結するものであって、
前記底板部には、磁石が取り付けられ、
前記測定器収容部は、前記底板部の内側に立設する複数の突起が前記測定器収容部の底板部側壁で形成され、
前記蓋部の内側であって前記測定器収容部の側壁に対応する位置に側壁が立設され、
前記測定器収容部および前記蓋部の一長辺側の外側にテストリードのプローブ部を収容するテストリード収容部が設けられ、
前記テストリード収容部のある前記底板部側壁には、一つのテストリードのプローブ部を保持するテストリード保持具が設けられ、
前記蓋部の周囲端部および前記底板部の周囲端部には、保護ケースを閉じたときに内側に起立した縁部が形成され、
前記蓋部の周囲端部の縁部および前記底板部の周囲端部の縁部と前記底板部側壁および前記蓋部側壁との間に前記テストリードのケーブルを収容する空間が設けられ、
前記空間内に前記ケーブルが巻き取られて収容される、
ことを特徴とする測定器の保護ケース。 - 請求項1に記載の測定器の保護ケースであって、
前記テストリード保持具は、前記底板部側壁の前記プローブ部の接触子が保護ケースの外部に突出する位置に設けられ、爪状で前記プローブ部を挟んで保持できる形状である
ことを特徴とする測定器の保護ケース。 - 請求項1または2に記載の測定器の保護ケースであって、
前記蓋部の一部は、矩形状板が前記蓋部から外れて回転させることが可能であり、前記測定器を斜めにおくときに、前記矩形状板の一端部を前記底板部の裏面に当てて、測定器が収容された状態の前記ケース本体部を支持する
ことを特徴とする測定器の保護ケース。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の測定器の保護ケースであって、
前記蓋部の少なくとも前記測定器の表示部の位置に対応する領域は、透明または半透明である
ことを特徴とする測定器の保護ケース。
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