JP3084167U - メモリカードと充電池とを収納する収納箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリカードと充電池とを収納し保管するこ
とができ，同時に充電しながら，充電状態が一目で分か
る表示手段を備え，携帯用電子機器の機種別に様々な形
態のメモリカードを収納できる収納箱を提供することで
ある。 【解決手段】 メモリカードと充電池とを収納する収納
箱であって，上部に充電池収納部及び底部にメモリカー
ド収納部を有する本体と，前記本体の開口部を塞ぐ開閉
自在の蓋体と，前記本体と前記蓋体とをつなぎ合わせる
連結部と，前記蓋体及び前記本体に設けられた係合部
と，前記蓋体上に形成された充電表示部と，前記本体の
一方の側面に結合され，ある所定の穴が形成された掛着
部と，から構成されている。この収納箱を使用すること
で，メモリカードと充電池とを１つの収納箱で収納で
き，簡単に整理して携帯し持ち運ぶことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は，収納箱に関し，さらに詳細には，携帯用電子機器などに使用するメ モリカード及び充電池とを収納し保管できる収納箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来においては，ディジタルカメラをはじめ，ＭＰ３プレーヤや携帯情報端末 ，携帯用携帯用ゲーム機等の携帯用電子機器は，記録媒体として，フラッシュメ モリカードが内蔵された各種形態のメモリカードなどを使用する。このメモリカ ードの収納及び携帯をするために，各メモリカードに合う適正な形状の保管箱を 備えなければならない。そして，これらディジタルカメラやＭＰ３プレーヤ，携 帯情報端末，携帯用ゲーム機等の携帯用電子機器の場合，通常単３型充電池をは じめとした充電池を使用するが，長時間の野外での写真撮影や音楽鑑賞又はゲ− ムをする場合には，予備の充電池を大量に携帯する必要がある。この場合につい ても使用者は，さらに別途充電池用の保管箱を備えなければならない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このように，従来では，ディジタルカメラをはじめ，ＭＰ３プレーヤ，携帯情 報端末，携帯用ゲーム機等のメモリカードと充電池を携帯するためには，各々別 途の保管箱を備えなければならないため，保管箱を携帯し持ち運ぶ際に保管箱の 数が多くなることから不便で紛失するおそれがある。またメモリカードの保管箱 と充電池の保管箱が別々であるため，メモリカードと充電池とを管理するのが大 変であり，さらにメモリカード及び充電池の使用できる形態が携帯用電子機器に よって，異なる場合があるため，１つの保管箱に複数の異なる形態のメモリカー ドまたは充電池を収納しなければならないという問題がある。

【０００４】 また，充電池の充電及び放電状態を示す適切な表示手段が備わっていないため ，すでに充電状態で充電が完了した充電池を再び充電して充電池の寿命を短縮さ せてしまう場合や，逆に放電状態で充電が必要な充電池を，充電された充電池で あると誤認してしまい，これを携帯用電子機器に備え付けて，使用できず困る場 合がある。

【０００５】 また，保管箱に収納されている充電池を充電する必要があるたび，わざわざ保 管箱から充電池を取り出してからでないと充電をすることができないという問題 がある。

【０００６】 本考案は，従来の収納箱が有する上記問題点に鑑みてなされたものであり，本 考案の目的は，メモリカードと充電池とを収納し保管することができ，同時に充 電しながら，充電または放電状態が一目で分かる表示手段を備え，携帯用電子機 器の機種別に様々な形態のメモリカードを収納できる，新規かつ改良されたメモ リカードと充電池とを収納する収納箱を提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため，本考案の第１の観点によれば，メモリカードと充電 池とを収納する収納箱であって，上部に充電池収納部及び底部にメモリカード収 納部を有する本体と，前記本体の開口部を塞ぐ開閉自在の蓋体と，前記本体と前 記蓋体とをつなぎ合わせる連結部と，前記蓋体及び前記本体に設けられた係合部 と，前記蓋体上に形成された充電表示部と，前記本体の一方の側面に結合され， ある所定の穴が形成された掛着部と，から構成されていることを特徴とするもの である。

【０００８】 上記記載の考案では，メモリカードと充電池とを１つの収納箱に収納し保管す ることで，メモリカードおよび充電池を紛失するおそれがなく，まとめて携帯す ることができる。

【０００９】 また，前記蓋体及び本体側面に，充電池のプラス・マイナス極両表面を露出す るための貫通孔が形成されることで，収納箱に収納された状態で充電池の充電を 行うことができる。

【００１０】 また，前記充電表示部は，充電池の充電表示及び放電表示と，前記充電表示ま たは前記放電表示のどちらかに移動するスライド部と，から構成されることで， 使用者は，充電池の充電の必要性を認識することができる。

【００１１】 上記記載の考案では，メモリカードと充電池とを収納する収納箱を使用するこ とで，携帯用電子機器用メモリカードと充電池とを簡単に整理及び携帯できる。 さらに電化製品などを販売する販売店の売り場では充電池を収納し包装できる包 装容器として壁に掛けるなど陳列しやすくなる。また使用者はカメラの首かけひ もなどに簡単に取り付けることができ，携帯や管理のしやすさを向上させること ができる。

【００１２】

【考案の実施の形態】

以下に添付図面を参照しながら，本考案の好適な実施の形態について詳細に説 明する。なお，本明細書及び図面において，実質的に略同一の機能構成を有する 構成要素については，同一の符号を付することにより重複説明を省略する。

【００１３】 以下，本考案の望ましい実施形態によるメモリカードと充電池とを収納する収 納箱について，添付した図面を参照しながら詳細に説明する。

【００１４】 図１は本実施形態によるメモリカードと充電池とを収納する収納箱の構成を示 した斜視図である。本体１１を中心に上部及び底部に各々充電池が収納できる充 電池収納部２２と，メモリカードが収納できるメモリカード収納部３２が形成さ れ，充電池蓋２０とメモリカード蓋３０が開閉自在にできるよう本体側面に形成 される。

【００１５】 また，上記本体１１には，取り掛け穴５２，取り掛け穴５４が形成されている 掛着部５０が上記本体１１の一方の側面上に形成されている。この上記取り掛け 穴５２，取り掛け穴５４の穴の幅を充分広くしたことにより，様々な個所へ掛け られるよう互換性を高めた。

【００１６】 次に，図２，図３，図４及び図５は本実施形態によるメモリカードと充電池と を収納する収納箱の正面図，左側面図，底面図および背面図である。

【００１７】 これらの図面に示されているように，本体１１には，単３型充電池４本が収納 可能な充電池収納部２２が形成され，充電池蓋２０の表面には充電表示部４０が 設けられている。この充電表示部４０には，充電表示４４及び放電表示４６が設 けられ，さらにスライド部４２は２方向に滑り移動できるように装着されている 。従って，使用者は充電池の状態によってスライド部４２を充電表示４４もしく は放電表示４６のうち，どちらか一方に移動することで，充電池の過充電や放電 の状態を避けることができる。

【００１８】 また，図６は本実施形態によるメモリカードと充電池とを収納する収納箱の展 開図で，図７は図６のＡ−Ａ線断面図である。

【００１９】 これらの図面に示されているように，本体１１の一方の側面には，半円孔２０ ｂ’が形成されており，充電池蓋２０にもこれと対応する半円孔２０ｂ”が形成 されている。

【００２０】 従って，上記本体１１に連結部２４により連結された上記充電池蓋２０を閉じ ることで，これら２つの上記半円孔２０ｂ’及び半円孔２０ｂ”により第２貫通 孔２０ｂが形成される。また充電池蓋２０裏面に形成された固定溝２７により充 電池蓋２０を閉じた際，上記充電池蓋２０及び上記本体１１は固定される。

【００２１】 図４，図６および図７に示すように，充電池収納部２２には，収納された充電 池の両極側が各々露出するよう，第１貫通孔２０ａ及び第２貫通孔２０ｂをはじ めとした貫通孔が形成されている。これら上記第１貫通孔２０ａ及び第２貫通孔 ２０ｂの貫通孔を通じ４本の充電池は収納した状態であっても充電できる。

【００２２】 また，図６に示すように，充電池蓋２０及び本体１１には，係合部２６及び係 合部２８が形成され，また上記本体１１の上部の一方の側面に上記充電池蓋２０ は，開閉自在にできるよう連結部２４により結合されている。上記充電池蓋２０ を閉じる際，係合部２６は係合部２８に合致すると自動的に係止することから， 充電池を使用しないときには充電池蓋２０を閉じておくことができ，使用すると きには充電池蓋２０を開けて充電池を取り出すことができる。

【００２３】 また，図３に一部拡大して示すように，メモリカード蓋３０及び本体１１は， 係合部３４及び係合部３６が形成され，また上記本体１１の底部の一方の側面に 上記メモリカード蓋３０は，開閉自在にできるよう連結部３８により結合されて いる。上記メモリカード蓋３０を閉じる際，上記本体１１の開口部に当てて加圧 すると，係合部３４は係合部３６に合致し自動的に係止することから，メモリカ ードを使用しないときにはメモリカード蓋３０を閉じておくことができ，使用す るときにはメモリカード蓋３０を開けてメモリカードを取り出すことができる。 もちろん，充電池とメモリカードの使用順序は関係なく，どちらか一方のみを収 納でき，それを取り出すこともできる。

【００２４】 以上，添付図面を参照しながら本考案の好適な実施形態について説明したが， 本考案はかかる例に限定されない。当業者であれば，実用新案登録請求の範囲に 記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例を想定し得る ことは明らかであり，それらについても当然に本考案の技術的範囲に属するもの と了解される。

【００２５】 例えば，上記実施形態においては，充電池収納部２２に収納できる充電池の本 数を４本として説明したが，本考案ではかかる例に限定されない。いかなる本数 の場合であっても実施することができる。

【００２６】 例えば，上記実施形態においては，貫通孔を通じて充電池の充電を行う場合を 例に挙げて説明したが，本考案ではかかる例に限定されない。例えば，貫通孔を 通じて充電池の電流を測定するテスタなどを使う場合であっても実施することが できる。テスタなどの測定結果により，充電池の充電の必要性があるのかを認識 することができ，さらに充電表示部のスライド部を充電の必要性がない充電表示 または充電の必要性がある放電表示のどちらか一方に移動することができる。

【００２７】 例えば，上記実施形態においては，充電池を収納する場合を例に挙げて説明し たが，本考案はかかる例に限定されない。例えば，乾電池などの電池の場合であ っても実施することができる。

【００２８】 また，上記実施形態においては，収納する充電池を単3型充電池の場合を例に 挙げて説明したが，本考案ではかかる例に限定されない。例えば，単４型充電池 など，いずれの大きさの充電池であっても実施することができる。この結果，メ モリカードと充電池とを１つの収納箱で簡単に整理し保管することができ，その まま携帯することができる。さらに，電化製品などを販売する販売店においては ，充電池を収納した収納箱の掛着部に形成された穴からそのまま壁などに掛けて 簡単に陳列することができ，また，カメラなどに付属するかけひもを上記穴から 通すことで携帯し持ち運ぶことができる。また，収納箱としてだけ使用する場合 には，掛着部を簡単に切断でき，掛着部を取り除いた状態でも使用できる。

【００２９】

【考案の効果】

以上説明したように，上記メモリカードと充電池とを収納する収納箱を使用す ることで，ディジタルカメラをはじめＭＰ３プレーヤや携帯情報端末，または携 帯用ゲ−ム機等の携帯用電子機器用のメモリカードと充電池とを１つの収納箱で 収納でき，簡単に整理して携帯し持ち運ぶことができる。また，収納された状態 でも収納箱に形成された貫通孔を利用して充電池を充電することができる。さら に，充電状態表示から充電池の充電状態を把握して過充電を防いで充電池を常に 使用可能な状態に維持できる。また，機種別に様々な形態のメモリカードを適切 に収納し管理をすることにより，該当のメモリカードを探す手間を省くことがで きる。また，掛着部に形成された取り掛け穴は充分に幅が広い形状であることか ら，多様な個所に掛けることが容易にできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施形態にかかるメモリカードと充電池とを
収納する収納箱の構成を示した斜視図である。

【図２】本実施形態にかかるメモリカードと充電池とを
収納する収納箱の正面図である。

【図３】図２に示したメモリカードと充電池とを収納す
る収納箱の左側面図である。

【図４】図２に示したメモリカードと充電池とを収納す
る収納箱の底面図である。

【図５】図２に示したメモリカードと充電池とを収納す
る収納箱の背面図である。

【図６】本実施形態にかかるメモリカードと充電池とを
収納する収納箱の展開図である。

【図７】図６のＡ−Ａ断面図である。

【符号の説明】

１０ ： メモリカードと充電池とを収納する収納箱 １１ ： 本体 ２０ ： 充電池蓋 ２０ａ： 第１貫通孔 ２０ｂ： 第２貫通孔 ２２ ： 充電池収納部 ２６ ： 係合部 ２８ ： 係合部 ３０ ： メモリカード蓋 ３２ ： メモリカード収納部 ４０ ： 充電表示部 ４２ ： スライド部 ５０ ： 掛着部 ５２ ： 取り掛け穴 ５４ ： 取り掛け穴

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 メモリカードと充電池とを収納する収納
   箱であって，上部に充電池収納部及び底部にメモリカー
   ド収納部を有する本体と，前記本体の開口部を塞ぐ開閉
   自在の蓋体と，前記本体と前記蓋体とをつなぎ合わせる
   連結部と，前記蓋体及び前記本体に設けられた係合部
   と，前記蓋体上に形成された充電表示部と，前記本体の
   一方の側面に結合され，ある所定の穴が形成された掛着
   部と，から構成されていることを特徴とするメモリカー
   ドと充電池とを収納する収納箱。
2. 【請求項２】 前記蓋体及び本体側面に，充電池のプラ
   ス・マイナス極両表面を露出するための貫通孔が形成さ
   れることを特徴とする請求項１に記載のメモリカードと
   充電池とを収納する収納箱。
3. 【請求項３】 前記充電表示部は，充電池の充電表示及
   び放電表示と，前記充電表示または前記放電表示のどち
   らかに移動するスライド部と，から構成されることを特
   徴とする請求項１に記載のメモリカードと充電池とを収
   納する収納箱。