JP3084553U - テスター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】保護カバーが閉じられた状態でテスターの使用
を可能とすることにより、雨中での使用や塵埃飛散環境
中での使用を可能として簡易防滴、簡易防塵ならびに使
用者の安全性向上を図ったテスターを提供する。 【解決手段】テスターの一側にテスト棒収納部が形成さ
れたテスター本体部ａと、このテスター本体部表面を開
閉自在に被覆する保護カバーｂが備えられたテスターに
おいて、上記テスト棒収納部の一部に、テスト棒１のリ
ード線９がテスター本体部から外部ヘ導出されるための
リード線取出し用切欠孔１０が設けられるとともに、テ
スターのデータ表示部４と対向する部分の保護カバー
(窓部分８)は、データ表示部のデータが看取できる透明
材もしくは半透明材からなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、テスターとテスト棒とがテスター本体内に一体に収納され、かつこ のテスター本体の表面を保護するため、テスター本体に開閉自在な保護カバーが 一体的に取り付けられたテスターに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種類のテスターとしては、図４に示されるように、本考案におけると 同様、テスターの側方にテスト棒２１の収納部２２が形成されたテスター本体部 ａと、このテスター本体部ａとヒンジ２３を介してテスター本体部ａ表面を開閉 自在に被覆する保護カバーｂが備えられたテスターBにおいて、前記保護カバー ｂが、テスター本体表面のデータ表示部２４や電源・機能表示記号２５、リセッ トスイッチ２６、電源・機能切替スイッチ２７等が看取できない不透明材からな るものがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このようなテスターＢにおいては、図３におけるように、使用 時には保護カバーｂをテスター本体部ａの背面まで３６０度回転させ、テスト棒 ２１の収納部２２からテスト棒２１を取出し、通常のテスターと同様にして使用 することになるが、霧雨や小雨時の屋外での使用に際して保護カバーｂを開いた 状態で使用すると、テスターの表面やテスト棒２１の収納部２２内を濡らすこと になるので雨滴がテスター内部に浸透すると内部ショートを起こし、テスターの 損傷を招くおそれがあるとともに、使用者の感電事故も惹き起すおそれがあった 。また、採石場、製粉場、土木工事現場等のような塵埃や粉塵の多発現場でテス ターを使用すると、微粉塵がテスター内に吸引されてテスターの誤作動や損傷を 招くおそれもあった。これを防ぐため保護カバーｂを無理に閉じて使用すると、 テスター本体部ａと保護カバーｂとによりリード線が挟まれた状態で使用される ことになるのでリード線が損傷されるばかりでなく、保護カバーｂを通して機能 記号やスイッチ等が看取できないため、使用後同じ機能を選択するに際しても保 護カバーｂを開閉せねばならないなど、使用に不便である等の問題があった。

【０００４】 そこで、本考案ではテスターの雨中での使用や塵埃飛散環境中での使用を可能 として簡易防滴、簡易防塵ならびに使用者の安全性向上を図ったテスターを提供 することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案におけるテスターでは、テスターの一側にテ スト棒収納部が形成されたテスター本体部と、このテスター本体部表面を開閉自 在に被覆する保護カバーが備えられたテスターにおいて、上記テスト棒収納部の 一部に、テスト棒のリード線がテスター本体部から外部ヘ導出されるためのリー ド線取出し用切欠孔が設けられるとともに、テスターのデータ表示部と対向する 部分の保護カバー(窓部分)は、データ表示部のデータが看取できる透明材もしく は半透明材からなることを特徴としている。 このため、このテスターの使用に際してはテスト棒のリード線をリード線取出し 用切欠孔からテスター本体外に取り出すことにより、保護カバーを閉じた状態で テスターのデータ表示部のデータを視認しつつ使用できるので、雨中や塵埃飛散 環境中などにおいても、雨滴や粉塵等を可及的にテスター内に浸透させることを 防止でき、テスターの誤作動や損傷を招くこともないとともに、使用者の感電事 故も防止できて、使用上の安全性も確保できる。 また、本考案ではテスターにおける前記保護カバーが、テスター本体表面の機能 表示記号やスイッチ等が看取自在な透明もしくは半透明材からからなることを特 徴としているが、このように構成されたものにおいては、保護カバーを閉じた状 態でもテスター本体表面の機能表示記号やスイッチ等が看取できるので、使用後 再び同じ機能を選択するに際しては選択されている機能を確認するため保護カバ ーを開閉する手間を必要としないとともに、切り替えスイッチ等の誤操作を放置 したり、誤測定等によるテスターの損傷や再操作の煩瑣性を防止することができ る。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、本考案に係るテスターの実施例を図面に基づいて説明する。 図１は、本考案に係るテスターの保護カバーを開いてテスト棒を本体部から取り 出した状態を示す正面図、図２は、図１におけるテスターの保護カバーを閉じた 状態を示す底面図、図３は、図１におけるテスターの保護カバーを３６０度反転 させて開いた状態を示す底面図である。

【０００７】 本実施例に係るテスターAは、表面にデータ表示部４、電源・機能表示記号５、 リセットスイッチ６、電源・機能切替スイッチ７等が表示または配設されたテス ターの一側に、テスト棒収納部２が形成されたテスター本体部ａと、このテスタ ー本体部ａにおけるテスト棒収納部２の外側に、ヒンジ３を介してテスター本体 部ａ表面を開閉自在に被覆する保護カバーｂが備えられている。 テスト棒収納部２の下側には、保護カバーｂの開閉に支障がなく、テスト棒１の リード線９が嵌入される大きさのリード線取出し用切欠孔１０が穿設されている 。 また、保護カバーｂは、テスターの表面全体、すなわち電源・機能表示記号５、 リセットスイッチ６、電源・機能切替スイッチ７等が明瞭に看取できる半透明樹 脂により構成され、特に保護カバーｂをテスター本体部ａに被せた場合、テスタ ーの表示部４と対向する保護カバーｂの窓部分８は、透明材で形成されている。 図中１２はヒンジ部３の反対側に設けられたテスター本体部ａと保護カバーｂと の簡易止着具である このように構成されたテスターAの使用に際しては、通常は図３に示されるよ うに、テスター本体部ａと保護カバーｂとの簡易止着具１２の係合を外し、保護 カバーｂをヒンジ３を介してテスター本体部ａの背面まで３６０度反転させ、テ スト棒１をテスト棒収納部２から取出し、電源・機能切替スイッチ７により所望 機能を選択して通常の使用方法で使用すればよい。なお、この通常使用の場合で も保護カバーｂを元位置に復させ、以下に説明する雨中や塵埃飛散環境中で使用 する場合と同様の状態で使用してもよいことは勿論である。

【０００８】 雨中や塵埃飛散環境中での使用に際しては、図２に示されるように、テスター 本体部ａと保護カバーｂとの簡易止着具１２の係合を外し、保護カバーｂをヒン ジ３を介してテスター本体部ａの表面を開き、電源・機能切替スイッチ７により 所望機能を選択した後、テスト棒１をテスト棒収納部２から取出し、そのリード 線９の基端部をリード線取出し用切欠孔１０に嵌入させ、再び保護カバーｂによ りテスター本体部ａ表面を覆い、簡易止着具１２によりテスター本体部ａと保護 カバーｂを固定させて使用する。 上記いずれの使用方法の場合でも、保護カバーｂの窓部分８は透明であり、かつ 保護カバーｂ全体はテスターの表面が視認できる透明または半透明であるので、 雨中でも塵埃飛散環境中でもテスターにおけるデータ表示部４のデータ、および 機能表示記号やスイッチ類も明瞭に視認できる。

【０００９】 なお、この実施例では上記のように構成され、使用されるたものが示されてい るが、例えば保護カバーｂの窓部分８をレンズ効果を有する曲面に形成したり、 窓部分８以外の保護カバーｂのすべてを透明または半透明とするのではなく、テ スターの電源・機能表示記号５や電源・機能切替スイッチ７などの主要部分のみが 外部から看取できる範囲のみ透明または半透明とし、その他の部分の保護カバー ｂの表面部分を半透明もしくは不透明とし、この部分には簡易目盛を施したり、 任意の文字等を描記するようにしてもよい。また、テスト棒収納部はテスターの 形状や大きさ、使用目的などに応じてテスターの左右上下いずれの側に形成させ てもよく、テスター本体部内の密閉性を高めて雨滴や粉塵等の浸透をより確実に 防止するため、リード線取出し用切欠孔にスポンジ等の弾褥材を介在させてもよ い。

【００１０】

【考案の効果】

以上のように、本考案によるテスターによれば、テスト棒のリード線をリード線 取出し用切欠孔からテスター本体外に取り出すことにより、保護カバーを閉じた 状態でテスターのデータ表示部のデータを視認しつつ使用できるので、雨中や塵 埃飛散環境中などにおいても、雨滴や粉塵等を可及的にテスター内に浸透させる ことを防止でき、テスターの誤作動や損傷を招くこともないとともに、使用者の 感電事故も防止できて、使用上の安全性も確保できる。 また、保護カバーがテスター本体表面の機能表示記号やスイッチ等が看取自在な 透明もしくは半透明材からからなるものにおいては、保護カバーを閉じた状態で もテスター本体表面の機能表示記号やスイッチ等が看取できるので、使用後再び 同じ機能を選択するに際しては、選択されている機能を保護カバーを開閉して確 認する手間を必要としないとともに、切り替えスイッチ等の誤操作を放置したり 、誤測定等によるテスターの損傷や再操作の煩瑣性を防止することができるなど 、テスターとして使用上至便である効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るテスターの実施例を示すもので、
保護カバーを開いてテスト棒を本体部から取り出した状
態を示す正面図である。

【図２】図１におけるテスターの保護カバーを閉じた状
態を示す底面図である。

【図３】図１におけるテスターの保護カバーを３６０度
反転させて開いた状態を示す底面図である。

【図４】従来のテスターの一例を示すもので、保護カバ
ーが開かれ、テスト棒がテスト棒収納部に収納された状
態を示す正面図である。

【符号の説明】

Ａ、Ｂ ： テスター ａ ： テスター本体部 ｂ ： 保護カバー １ ： テスト棒 ２ ： テスト棒収納部 ４ ： データ表示部 ５ ： 電源・機能表示記号 ６ ： リセットスイッチ ７ ： 電源・機能切替スイッチ ８ ： 窓部分 ９ ： リード線 １０ ： リード線取出し用切欠孔

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】テスターの一側にテスト棒収納部が形成さ
   れたテスター本体部と、このテスター本体部表面を開閉
   自在に被覆する保護カバーが備えられたテスターにおい
   て、上記テスト棒収納部の一部に、テスト棒のリード線
   がテスター本体部から外部ヘ導出されるためのリード線
   取出し用切欠孔が設けられるとともに、テスターのデー
   タ表示部と対向する部分の保護カバー(窓部分)は、デー
   タ表示部のデータが看取できる透明材もしくは半透明材
   からなることを特徴とするテスター。
2. 【請求項2】前記保護カバーが、テスター本体表面の機
   能表示記号やスイッチ等が看取自在な透明もしくは半透
   明材からからなることを特徴とする請求項１記載のテス
   ター。