JP7155840B2 - 印刷装置、印刷支援方法およびプログラム - Google Patents

印刷装置、印刷支援方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、印刷装置、印刷支援方法およびプログラムに関する。
手動走査型の印刷装置が知られている。例えば、特許文献1には、手に持って記録紙上で移動させることにより、画像を印刷する手動走査型の印刷装置が開示されている。
特開2001-225512号公報
手動走査型の印刷装置は、位置決め機構のある据置型の印刷装置と異なり、複数行の文字列を整然と揃えて配置させて印刷することが難しく、そもそもそのような印刷をすることは想定されていない。したがって、複数行印刷する場合の行間隔について、何ら考慮されていなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、印刷する際に複数行の文字列を揃え易くできるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る印刷装置は、印刷媒体との間の所定の方向への相対移動に伴なわせて前記所定の方向に沿った文字列を印刷可能な印刷装置であって、前記印刷媒体との間の相対的な移動距離を検出する検出部と、複数行の文字列を前記所定の方向に沿って行毎に印刷する場合に、第1の行の文字列と第2の行の文字列との行間を設定する行間設定部と、前記文字列の文字の文字サイズを判断する文字サイズ判断部と、を備え、前記文字サイズ判断部が、前記文字が1行で印刷できない大きさであると判断した場合、前記行間設定部は、前記行間隔を0以下の値に設定する、ことを特徴とする。
また、本発明に係る印刷支援方法は、印刷媒体との間の所定の方向への相対移動に伴なわせて前記所定の方向に沿った文字列を印刷可能な印刷装置が実行する印刷支援方法であって、前記印刷媒体との間の相対的な移動距離を検出する検出処理と、複数行の文字列を前記所定の方向に沿って行毎に印刷する場合に、第1の行の文字列と第2の行の文字列との行間を設定する行間設定処理と、前記文字列の文字の文字サイズを判断する文字サイズ判断処理と、を含み、前記文字サイズ判断処理で、前記文字が1行で印刷できない大きさであると判断された場合、前記行間設定処理は、前記行間隔を0以下の値に設定する、ことを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、印刷媒体との間の所定の方向への相対移動に伴なわせて前記所定の方向に沿った文字列を印刷可能な印刷装置のコンピュータを、前記印刷媒体との間の相対的な移動距離を検出する検出手段、複数行の文字列を前記所定の方向に沿って行毎に印刷する場合に、第1の行の文字列と第2の行の文字列との行間を設定する行間設定手段、前記文字列の文字の文字サイズを判断する文字サイズ判断手段、として機能させ、前記文字サイズ判断手段が、前記文字が1行で印刷できない大きさであると判断した場合、前記行間設定手段は、前記行間隔を0以下の値に設定する、ことを特徴とする。
本発明によれば、印刷する際に複数行の文字列を揃え易くできるようにすることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る印刷装置の外観構成を示す斜視図である。 (a)は、本発明の第1の実施の形態に係る印刷装置の上面の外観構成を示す図、(b)は、印刷装置の下面の外観構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る印刷装置のハードウェア構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係る印刷装置の機能的構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係る印刷処理動作を説明する図である。 本発明の第1の実施の形態に係る印刷処理を示すフローチャートである。 (a)~(c)は、第1の実施の形態に係る印刷装置の表示例を示す図である。 (a)~(d)は、第1の実施の形態に係る印刷処理動作の具体例を説明する図である。 (a)~(d)は、本発明の第2の実施の形態に係る右揃えでの印刷処理動作を説明する図である。 (a)~(d)は、第2の実施の形態に係る左揃えでの印刷処理動作を説明する図である。 (a)~(d)は、第2の実施の形態に係る中央揃えでの印刷処理動作を説明する図である。 本発明の変形例に係る印刷装置の1回の副走査方向への走査で、複数行を印刷する例を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態に係る印刷装置の機能的構成図である。 本発明の第3の実施の形態に係る文字サイズ判断処理を示すフローチャートである。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の実施の形態にかかる印刷装置について図面を参照して説明する。
本実施の形態にかかる印刷装置1は、ハンドヘルドプリンタ、ダイレクトプリンタ、ハンディプリンタ等と称され、図1に示すように、ユーザが手で把持しやすい大きさを有し、ユーザにより副走査方向に走査されて、文字列を印刷媒体Rに印刷するものである。なお、文字列は1文字でもよい。また、文字は、漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベットなどに限定されず、数字、記号、絵文字、図柄等を広く含む。また、印刷対象の1行分の文字列は全体として1つの画像と見なすことも可能であり、後述するように、メモリ上にドットパターンの形態で展開可能である。
印刷装置1の上面には、図2(a)に示すように、印刷開始スイッチ2、表示器3、操作キー4、ブザー5、LED(Light Emitting Diode)6とが設けられている。
印刷開始スイッチ2は、ユーザにより操作され、印刷を開始することを指示するスイッチである。表示器3は、印刷対象の文字列、書式設定(行間隔の設定値、文字揃えの設定等)、各種ガイダンス等の情報を表示する。操作キー4は、ユーザにより操作され、行間の設定、文字揃え等の印刷書式を設定するキーを含む。また、印刷したい文字列を直接操作キー4より入力することができる。ブザー5は、印刷開始位置に到達したこと、印刷が終了したこと等を音で報知する。LED6は、印刷開始位置に到達したこと、印刷が終了したこと等を発光してユーザに報知する。
印刷装置1の下面には、図2(b)に示すように、印刷装置1の位置を検出する光学センサ8と印刷ヘッド9が設けられている。
光学センサ8は、印刷ヘッド9に隣接して配置されている。光学センサ8は、光学マウスと同様の構造を有し、主走査方向および副走査方向における移動量(移動距離)を検出する移動検出部を構成する。
印刷ヘッド9は、インクジェット方式のヘッドであり、主走査方向に並んで配置された複数のインクノズル10を備える。印刷ヘッド9は、インクノズル10からインクを選択的に吐出して印刷媒体Rに画像を印刷する。
印刷装置1の側面には、図2(a)、(b)に示すように、印刷装置1を印刷したい位置に合わせるための基準となる印刷開始位置マーカ7が設けられている。印刷開始位置マーカ7は、印刷ヘッド9の副走査方向の側面に設けられており、インクノズル10の列の主走査方向の長さと同一の幅を有し、印刷ヘッド9が印刷する領域を示している。印刷開始位置マーカ7が副走査方向に移動した領域に印刷ヘッド9により文字、画像等の印刷データが印刷される。
印刷装置1は、ハードウェア的に、図3に示すように、制御部11と、記憶部12と、無線通信部13と、有線通信部14と、入力部15と、移動検出部16と、表示部17と、インジケータ18と、印刷部19と、を備える。
制御部11は、プロセッサを備え、記憶部12に記憶されている制御プログラムを実行することにより、図4を参照して後述する各種機能を実現する。
記憶部12は、ROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)を有している。ROMは、制御部11が各種機能を実現するための制御プログラム、各種固定データを記憶している。RAMは、制御部11の作業領域として機能する。制御部11は、RAMに一時的に保存された印刷データ等の各種データを読み出して各種処理を実行する。
無線通信部13は、無線LAN(Local Area Network)等を介して外部の機器と通信を行うインタフェースを備え、図示しないアンテナを介してパーソナルコンピュータ、携帯端末等の外部機器と無線通信を行う。
有線通信部14は、USB(Universal Serial Bus)等のインタフェースを備え、有線で外部機器と通信を行う。外部機器は、例えばUSBメモリであり、文字、画像等の印刷データを記憶し、有線通信部14を介して制御部11に供給する。
入力部15は、前述の印刷開始スイッチ2、操作キー4等から構成され、各種情報を入力する。
移動検出部16は、前述した光学センサ8を備え、主走査方向及び副走査方向における印刷装置1の走査量、即ち、移動距離を検出する。
表示部17は、前述の表示器3を備え、各種情報を表示する。インジケータ18は、前述のブザー5とLED6を備えるインジケーションデバイスであり、印刷開始、印刷終了、新たな印刷開始位置に移動したこと等をユーザに報知する。
印刷部19は、印刷ヘッド9と印刷駆動回路とを有し、制御部11の制御に従って、任意の印刷データを印刷する。
制御部11は、記憶部12に記憶されている制御プログラムを実行することにより、図4に示すように、行間設定部21、文字揃え設定部22、移動量設定部23、印刷位置検出部24、報知部25、印刷制御部26として機能する。
行間設定部21は、入力部15を通じて入力された行間隔の指定に応じて、印刷対象文字列の行間隔を設定して記憶部12に記憶する。
文字揃え設定部22は、各行の文字列について、入力部15を通じて選択された文字揃えの指定に応じて、各行の文字揃え、即ち、文字列の左端を揃える左揃え、右端を揃える右揃え、中央位置を揃える中央揃え、両端を揃える両端揃えのいずれかを設定し、記憶部12に記憶する。
なお、行間、文字揃えの入力は、入力部15を通じた設定だけでなく、有線又は無線で接続された携帯端末、PC等の外部装置を通じて入力されてもよい。また、印刷する文字列が記録された文書ファイルに設定されている行間隔、文字揃えに従って、行間設定部21、文字揃え設定部22は設定されてもよい。
移動量設定部23は、ある行(第1の行)の文字列の印刷が終了した後、次の行(第2の行)の印刷開始位置までの距離、換言すると、次の行の印刷を開始するために印刷装置1が主走査方向と副走査方向に移動する必要がある量を判別して、記憶部12に設定する。
印刷位置検出部24は、印刷時に移動検出部16の検出に基づいて、1ドットピッチ移動したことを検出する移動量検出部として機能する。また、印刷位置検出部24は、複数行のデータを印刷する場合に、印刷装置1が第1の行の文字列の印刷を終了した後に、移動量設定部23が設定した位置、即ち、次の行の印刷開始位置に到達したことを検出する移動終了検出部としても機能する。なお、到達したとは、検出した位置と設定された位置が完全に一致したことに限定されず、設定された位置を基準として、所定の許容範囲内に位置することを含む。
報知部25は、表示部17とインジケータ18を駆動して、各種情報を報知する。
また、印刷制御部26は、印刷部19による印刷を制御する。印刷制御部26は、印刷開始スイッチ2の操作に応じ、各行の印刷を開始し、印刷位置検出部24によって検出される印刷位置に合わせて、記憶部12から印刷データを読み出して印刷部19に出力する。
次に、印刷媒体上に複数行を印刷する時の印刷装置1の動作を、図5の印刷イメージ図と図6のフローチャートを参照して説明する。なお、この説明では、図5に示すように、印刷対象文字列の第1行を、印刷装置1を副走査方向左から右に走査して印刷し、第1行の印刷を終了すると、第2行の印刷開始位置(左端)に印刷装置1を移動し、続いて、印刷装置1を左から右に走査して第2行に印刷し、第2行の印刷を終了すると、第3行の印刷開始位置(左端)に印刷装置1を移動し、続いて、印刷装置1を左から右に走査して第3行を印刷するものとする。なお、第1行の文字列と第2行の文字列は、特許請求の範囲に記載の第1の行の文字列と第2の行の文字列の関係に相当し、第2行の文字列と第3行の文字列は、特許請求の範囲に記載の第1の行の文字列と第2の行の文字列の関係に相当する。
複数行の印刷データを印刷するにあたって、図6のフローチャートに示すように、ユーザは、まず、印刷したい文字列を入力部15を操作して入力又は選択する(ステップS101)。
次に、ユーザは、入力部15を操作して文字列の行間を設定する(ステップS102)。例えば、制御部11の行間設定部21は、図7(a)に例示する入力画面を表示部17に表示し、ユーザが入力部15を操作して入力された行間隔を記憶部12に登録する。
続いて、ユーザは、入力部15を操作して文字揃えの種類を設定する(ステップS103)。例えば、制御部11の文字揃え設定部22は、図7(b)に例示する入力画面を表示部17に表示し、ユーザが入力部15を操作して選択された文字揃えの種類を記憶部12に登録する。図7(b)の例では、文字揃えとして、左揃え、右揃え、中央揃え、両端揃えが用意されている。
以上の設定が終了すると、制御部11の印刷制御部26は、記憶部12から印刷対象の文字列と、選択されている文字揃えの設定情報とを読み出し、設定情報に従って、第1行の文字列のドットパターン(印刷データ)を記憶部12のRAM上に展開する。なお、ここでは、文字サイズは固定する。続いて、印刷制御部26は、印刷開始スイッチ2が操作されるまで、処理を待機する。一方、ユーザは、印刷装置1の印刷開始位置マーカ7を印刷媒体R上の印刷を開始したい位置(開始位置)にセットして印刷開始スイッチ2を操作する。そして印刷装置1を印刷媒体上で副走査方向に滑らせて、左から右に移動させる。
印刷制御部26は、印刷開始スイッチ2の操作に応答して、印刷を開始する(ステップS104)。具体的には、印刷制御部26は、印刷位置検出部24が移動検出部16の検出に基づいて、印刷ヘッド9が副走査方向に1ドットピッチ分の移動する度に、記憶部12に展開されているドットパターンの1ドット行分のパターンデータに従って、インクをインクノズル10から吐出して印刷を行う。
印刷制御部26は、1行分の印刷が終了すると、その旨を報知部25に通知する。報知部25はインジケータ18、即ち、ブザー5を鳴らし、LED6を点灯させることにより、ユーザに1行分の印刷が終了したことを報知する(ステップS105)。
一方で、印刷制御部26は、次の印刷行が存在するか否かを判別する(ステップS106)。存在しない場合(ステップS106:NO)には、印刷処理を終了する。
一方、次の印刷行が存在する場合には(ステップS106:YES)、印刷制御部26は、記憶部12から印刷対象の次の行の文字列と、選択されている文字揃えの設定情報とを読み出し、設定情報に従って、第2行の文字列のドットパターンを記憶部12のRAMに展開する。
また、移動量設定部23は、印刷が終わった第1行の終端(右端)と、次に印刷する第2行の印刷対象行の始端(左端)の位置を特定し、第1行の印刷終了位置から第2行の印刷開始位置までの主走査方向(行方向)の距離DYと副走査方向の距離DXを求める(ステップS107)。ここで、第2行の文字列の副走査方向の印刷開始位置は、設定されている文字揃えの種類により変化する。この例では、左揃えであるので、第1行の文字列の印刷開始位置と同一となる。図5の例を参照すると、第1行の印刷終了位置から第2行の印刷開始位置までの主走査方向(行方向)の距離はDY1、副走査方向の距離は、DX1と求められる。
次に、報知部25は、移動量設定部23が求めた移動量DX,DYを示す情報を表示部17に表示する。表示の態様は任意である。例えば、図7(c)に例示するように、左方向40mm、下方向18mmのように数値で示してもよく、現在位置を基準とするベクトルで示してもよく、その他任意のガイダンスの形態を取りうる。
ユーザは、表示部17の表示を参考にして、印刷装置1を主走査方向にDY,副走査方向にDX動かして、第2行の印刷開始位置に移動させる。図5の例で示せば、印刷装置1を下方向にDY1,左方向にDX1動かして、第2行の印刷開始位置に移動させる。
この間、印刷位置検出部24は、移動検出部16の検出量に基づいて、印刷装置1が、主走査方向に移動した距離を累算して主走査方向の移動距離を求め、ステップS107で求められた距離DYに一致したか否かを判別する(ステップS108)。ここで一致とは、予め設定されている許容範囲に入ることを含む。印刷位置検出部24は、一致した、即ち、印刷装置1が、主走査方向に設定された距離DY移動したと判別すると(ステップS108:YES)、ブザー5とLED6を駆動してその旨を報知する(ステップS109)。
主走査方向の移動距離が距離DYに達していないと判別された場合(ステップS108:NO)、又は、距離DYだけ移動したことを報知した(ステップS109)後、印刷位置検出部24は、副走査方向に移動した距離が、ステップS107で求められた距離DXに一致したか否かを判別する(ステップS110)。ここで一致とは、予め設定されている許容範囲に入ることを含む。印刷位置検出部24は、一致した、即ち、印刷装置1が、副走査方向に距離DX移動したと判別すると(ステップS110:YES)、ブザー5とLED6を駆動してその旨を報知する(ステップS111)。
次に、印刷位置検出部24は、印刷装置1が、主走査方向に移動距離DY移動し、且つ、副走査方向に距離DX移動したか否か、即ち、次の印刷行の先頭への移動が完了したか否かを判別する(ステップS112)。
移動が完了していないと判断した場合(ステップS112:NO)、又は、ステップS110で、副走査方向への移動が距離DXに達していないと判別した場合(ステップS110:NO)、処理はステップS108にリターンする。
一方、次の行の先頭への移動が完了したと判別されると(ステップS112:YES)、処理は、ステップS104にリターンする。
ここで、ユーザが印刷開始スイッチ2を押下して、印刷装置1を副走査方向の左から右に走査すると、上述の動作が繰り返され、第2行の文字列が順に印刷される。以後、同様の動作が繰り返され、印刷が進行する。
最終行の印刷が終了すると、ステップS106で、次行の印刷無しと判別され(ステップS106:NO)、今回の印刷処理が終了する。
次に、上述の印刷処理を、図8の具体例を参照して説明する。ここでは、図8(a)に示す文字列を印刷する場合を想定する。まず、ステップS101で該当する印刷データを指定し、続いて、図7(a)、(b)に示す入力画面を用いて、ステップS102で行間隔を10mmとし、ステップS103で、左揃えを指定したとする。なお、行サイズ(文字サイズ)を8mmとする。
次いで、印刷媒体R上の任意の位置で印刷開始スイッチ2を操作し、印刷装置1を副走査方向に走査すると、ステップS104の処理により、図8(b)に示すように、第1行の文字列が印刷される。第1の行の印刷が終了すると、報知部25はブザー5を鳴動し、LED6を点灯させることにより、ユーザに1行目の印刷が終了したことを知らせる(ステップS105)。
続いて、制御部11は、第2行の印刷があるか否か判断する(ステップS106)。この例では、第2行の印刷が存在するので(ステップS106:YES)、印刷制御部26は、第2行のドットパターンを展開すると共に、第2行のドットパターンの先頭(左端)までの主走査方向および副走査方向の距離を求める(ステップS107)。この例では、主走査方向の移動量は下方向に「行間隔+文字サイズ=10+8=18mm」である。また、左揃えが選択されており、第2行の先頭位置は、第1行の先頭位置と同一であるので、副走査方向の移動量は60mmである。
報知部25は、図8(c)に示すように、左方向に60mm、下方向に18mmだけ、印刷装置1を移動すべきこと示すガイダンスを表示部17に表示する。
ユーザは、ガイダンスに従って、印刷装置1を第2行の印刷開始位置に向けて移動する。ここで、下方向と左方向のいずれかの移動量が表示された移動量に一致すると(ステップS108,S110:YES)、ブザー5とLED6により、その旨が報知される(ステップS109,S111)。最終的に下方向に18mm、左方向に60mm移動されると、指定された距離だけ移動すると、移動完了が検出される(ステップS112:YES)。
印刷位置検出部24が印刷装置1が指定された位置まで移動したことを検出すると(S112:YES)、処理は、ステップS104にリターンする。
この結果、図8(d)に示すように、行間設定10mm、第1行目と左揃えで、「2行目 2行目 2行目」の文字列が印刷される。
このようにして、本実施の形態の印刷装置1によれば、手動走査型のハンディプリンタでありながら、任意の書式、例えば、任意の行間隔と任意の文字揃えが設定された複数行の文字列を印刷することが可能となる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態においては、各行の印刷終了後、印刷装置1を次行の先頭まで移動してから、次行を印刷する。この場合、印刷装置1の副走査方向の走査距離が長くなる。したがって、印刷に手間と時間がかかってしまう。そこで、本実施の形態では、1行目の印刷が終了した後、次の行の印刷開始位置に移動するのではなく、次の行の印刷終了位置に移動して、文末から文頭に向けて走査することによって文字列を印刷する。
この第2の実施の形態において、印刷装置1を走査する動作を図9から図11を参照して説明する。
図9は、(a)に示すように、文字揃えの設定が右揃えで2行を印刷する場合の動作を例示する。この場合、まず、図9(b)に示すように、印刷装置1を副走査方向の順方向(図面左から右)に走査して、第1行の文字列を印刷する。
第1行の文字列の印刷が終了すると、第2行の文字列を印刷するために、報知部25は、第1行の文字列の終端位置(右端)から、第2行の文字列の終端位置(右端)までの主走査方向および副走査方向の移動量を報知する。図9(a)の印刷の例では、図9(c)に示すように、副走査方向には移動せずに、行間隔(=10mm)と文字サイズ(=8mm)の和(=18mm)に相当する距離だけ下げる旨のガイダンスを表示部17に表示する。
ユーザがこのガイダンスに従って、印刷装置1を第2行の終端位置(印刷開始位置)に移動させると、報知部25は、ブザー5の放音、LED6の点灯によりその旨を通知する。第1の実施の形態であれば、第2行を印刷するために、第2行の先頭(左端)まで移動させる必要がある。しかし、この実施の形態では、第2行の終端(右端)の位置に印刷装置1を移動するだけで済む。
続いて、ユーザは、図9(d)に示すように、行の終端(右端)から印刷を開始すべく、印刷開始スイッチ2を操作して、副走査方向と反対の右から左に印刷装置1を走査する。制御部11の印刷制御部26は、印刷位置検出部24が1ドットピッチの移動を検出する度に、記憶部12に展開された印刷対象文字列のドットパターンを逆から1ドットライン単位で読み出して印刷を行う。これによって、逆方向からの印刷が可能となる。以上の動作により移動距離を短縮して右揃えの文字列が印刷される。
尚、右揃えで第3行以上存在する場合には、第2行の文字列の印刷が終了→第2行の文字列の先頭位置(左端)から、第3行の文字列の先頭位置(左端)までの移動量をガイダンス表示→ガイダンス表示に従った移動→印刷開始スイッチ2の操作→印刷装置1を左から右に走査→第3行の文字列の印刷が終了→第3行の文字列の終端位置(右端)から、第4行の文字列の終端位置(右端)までの移動量をガイダンス表示→印刷開始スイッチ2の操作→印刷装置1を右から左に走査→...という動作が繰り返される。
また、図10は、(a)に示すように、左揃えで2行を印刷する場合の動作を例示する。この場合、まず、図10(b)に示すように、印刷装置1を副走査方向の順方向に走査して、第1行の文字列を印刷する。
第1行の文字列の印刷が終了すると、第2行の文字列を印刷するために、報知部25は、第1行の文字列の終端位置(右端)から、第2行の文字列の終端位置(右端)までの主走査方向および副走査方向の移動量を報知する。図10(a)の印刷の例では、図10(c)に示すように、行間隔(=10mm)と文字サイズ(=8mm)の和に相当する18mmだけ下げ、さらに、左方向に20mm移動させる旨のガイダンスを表示部17に表示する。ユーザがこのガイダンスに従って、印刷装置1を下方向に18mm、左方向に20mm移動させると、それぞれ、その旨がブザー5とLED6により通知される。
続いて、ユーザは、図10(d)に示すように、印刷開始スイッチ2を操作して、右から左に印刷装置1を走査する。印刷制御部26は、記憶部12に展開されたドットパターンを逆から1ドットライン単位で読み出して印刷を行う。これにより、第2行が左揃えで印刷される。
尚、左揃えで第3行以上存在する場合には、第2行の文字列の印刷が終了→第2行の文字列の先頭位置(左端)から、第3行の文字列の先頭位置(左端)まで下方に移動すべきことをガイダンス表示→ガイダンス表示に従った下方への移動→印刷開始スイッチ2の操作→印刷装置1を左から右に走査→第3行の文字列の印刷が終了→第3行の文字列の終端位置から、第4行の文字列の終端位置までの移動量をガイダンス表示→印刷開始スイッチ2の操作→印刷装置1を右から左に走査→...という動作が繰り返される。
また、図11は、(a)に示すように、中央揃えで2行を印刷する場合の動作を例示する。この場合、まず、図11(b)に示すように、印刷装置1を副走査方向の順方向に走査して、第1行の文字列を印刷する。
第1行の文字列の印刷が終了すると、第2行の文字列を印刷するために、報知部25は、第1行の文字列の終端位置(右端)から、第2行の文字列の終端位置(右端)までの主走査方向および副走査方向の移動量を報知する。図11(a)の印刷の例では、図11(c)に示すように、行間隔と文字サイズの和に相当する18mmだけ下げ、さらに、左方向に10mm移動させる旨のガイダンスを表示部17に表示する。ユーザがこのガイダンスに従って、印刷装置1を下方向に18mm、左方向に10mm移動させると、それぞれ、その旨がブザー5とLED6により通知される。
続いて、ユーザは、図11(d)に示すように、印刷開始スイッチ2を操作して、右から左に印刷装置1を走査する。これにより、第2行が中央揃えで印刷される。
尚、中央揃えで第3行以上存在する場合には、第2行の文字列の印刷が終了→第2行の文字列の先頭位置(左端)から、第3行の文字列の先頭位置(左端)までの移動量のガイダンス表示→ガイダンス表示に従った移動→印刷開始スイッチ2の操作→印刷装置1を左から右に走査→第3行の文字列の印刷が終了→第3行の文字列の終端位置から、第4行の文字列の終端位置までの移動量をガイダンス表示→印刷開始スイッチ2の操作→印刷装置1を右から左に走査→...という動作が繰り返される。
なお、両端揃えで複数行を印刷する場合には、行間を移動する際には、副走査方向の移動は必要ない。従って、第1行の文字列の印刷→印刷が終了→第1行の文字列の終端位置(右端)から、第2行の文字列の終端位置(右端)までの下げる量のガイダンス表示→ガイダンス表示に従った移動→印刷装置1を右から左に走査→第2行の文字列の印刷が終了→第2行の文字列の始端位置から、第3行の文字列の始端位置まで下げる移動量のガイダンス表示→印刷装置1を左から右に走査→...という動作が繰り返される。
なお、印刷装置1を行間で移動させる場合の移動方法は任意である。例えば、主走査方向への移動を終えてから副走査方向に移動してもよく、副走査方向への移動を終えてから主走査方向に移動してもよく、また、斜め方向に移動することにより主走査方向への移動と副走査方向への移動を並行して行ってもよい。
(変形例)
上記第1と第2の実施の形態では、印刷装置1の1回の走査で、1行を印刷する例を示したが、文字サイズおよび行間隔によっては、1回の走査で2行以上を印刷することも可能である。この場合、例えば、1回の副走査方向への走査でn行を印刷する場合には、印刷装置1については、主走査方向にn*(文字のサイズ+行間隔)を移動するようにすればよい。
例えば、図12に示す例の場合、第3行および第4行を印刷する場合には、印刷装置を副走査方向(下方向)に、2・(8mm+10mm)=36mm移動するようにすればよい。また、副走査方向の移動に関しては、1回の走査で印刷される複数行全体での最先端と最終端を基準として、上述の移動距離を算出すればよい。図12に示す例では、始端としては第2行の文字列の始端を、終端としては第1行の文字列の終端を基準とすればよい。
また、文字サイズも任意に選択および設定できるようにしてもよい。この場合、次の印刷行に移動する際の主走査方向の移動量「行間隔+文字サイズ」は選択又は設定した文字の文字サイズにより定まる。
(第3の実施の形態)
印刷装置1の1回の走査で印刷することができない大きな文字を印刷する場合、文字の上下を複数の部分に分けて複数回にわたって印刷装置1を走査することにより印刷を行うことが可能である。しかしながら、ハンディプリンタの場合、正確に次の行に移動して2回目以降の走査を行わないと、上下に分けた部分に隙間ができたり、若しくは重なったりしてきれいに印刷することが難しい。そこで、このような大きな文字を印刷する場合に、行間を0に設定して印刷する。行間を0に設定することにより、前の行の印字部分に対して隙間無く印刷できるように印刷装置1を走査することが可能となる。
逆に印刷ヘッド9の印刷幅に比して小さな文字を印刷する場合、上記のように行間0に設定したとしても、所望する行間よりも間隔が開いてしまうことがある。この場合、前の行の印刷可能範囲と次の行の印刷可能範囲がオーバーラップするような行間設定を可能とすることにより対処することも可能である。しかし、印刷ヘッド9の印刷幅に対して、複数段の文字を配置することが可能であるならば、複数行の文字列を1回の走査で印刷することができる。そこで、このような小さな文字を印刷する場合に、複数行の文字列からなる印刷データを生成して1回の走査で印刷することにより、印刷時間を短縮することができる。
本実施の形態の印刷装置1の機能的構成は、図13に示すように、図4の機能的構成とほとんど同じであるが、印刷する文字の大きさを判断する文字サイズ判断部27を追加した点が異なる。
文字サイズの判断処理について、図14に示すように、まず、文字サイズ判断部27は印刷データ(例えば、文字コードデータと文字サイズデータ)を読みだす(ステップS301)。読み出された印刷データから1回の走査で印刷できない大きな文字であるかどうか判断する(ステップS302)。ここで、1回の走査で印刷できない大きな文字であると判断したとき(ステップS302:YES)、文字サイズ判断部27は印刷制御部26に通知し、印刷制御部26は印刷データ(ドットパターンデータ)を複数行に分割する(ステップS303)。また、文字サイズ判断部27は行間設定部21に通知し、行間設定部21は行間が0となるように設定する(ステップS304)。
この行間0の位置は、前の行を印刷したときの印刷ヘッド9が印刷できる範囲の下端と次の行を印刷するときの印刷ヘッド9が印刷できる範囲の上端が隙間無く接しており、1回目の走査で印刷ヘッド9が印刷できる範囲と次に印刷ヘッド9が印刷できる範囲が連続する位置である。ただし、前の行と次の行の印刷範囲が多少オーバーラップする位置であってもよい。
ステップS302において、1回の走査で印刷できない大きな文字でないと判断したとき(ステップS302:NO)、次に印刷しようとする文字が印刷ヘッド9の印刷幅に対して複数段に配置可能なほど小さいかどうか判断する(ステップS305)。
印刷しようとする文字が印刷ヘッド9の印刷幅に対して複数段に配置可能であると判断したとき(ステップS305:YES)、文字サイズ判断部27は印刷制御部26に通知し、印刷制御部26は複数行の文字列からなる印刷データ(ドットパターンデータ)を生成する(ステップS306)。また、文字サイズ判断部27は行間設定部21に通知し、行間設定部21は行間が0となるように設定する(ステップS304)。
文字の大きさが1回の走査で印刷できないほど大きくなく、複数段に配置可能な程度に小さくない場合(ステップS305:NO)、通常通り、ユーザが行間設定部21に設定した行間で印刷装置1の移動検出が行われる。
1回の走査で印刷できない大きな文字を印刷するとき、分割された印刷データの最初の行の印刷が終了すると、ユーザは次の行の印刷位置に印刷装置1を移動する。このとき行間は0に設定されおり、インクノズル10の列の主走査方向の長さに相当する距離だけ下方向に移動して、行間0の位置に印刷装置1が移動するとブザー音等による通知がなされ、ユーザはこの通知にしたがって印刷装置1の移動を停止する。これによって、印刷装置1は、行間0の位置にセットされる。
ユーザは印刷装置1を副走査方向に移動することによって2行目の印刷が開始される。このとき印刷ヘッド9の印刷範囲の上端が前の行の印字部分の下端に接した位置にある状態で走査される。これによって、ハンディプリンタにおいて大きな文字をきれいに印刷することが可能となる。なお、2行目以降の行を印刷するとき印刷ヘッド9の印刷範囲の上端が前の行の印字部分の下端に多少オーバーラップする位置で走査するようにしてもよい。この場合、例えば、行間隔を、0.1~0.7mm程度として印刷してもよい。
1回の走査で複数行の文字列を印刷するとき、同じく行間は0に設定されており、ブザー音等の通知により、ユーザは印刷装置1を行間0の位置にセットする。ユーザは印刷装置1を走査方向に移動することによって次の印刷が開始され、複数行の文字列が1回の走査で印刷される。
本実施の形態において、印刷装置1が印刷開始位置に移動したことをブザー音、LED点灯により知らせていた。ただし、警報の態様は任意である。例えば、次の行の文字列の印刷開始位置に基準値以上離れた、あるいは近づいた場合に、ブザー音、LED点灯により警告を発する構成としてもよい。印刷中、印刷位置検出部24が、移動検出部16の検出信号を監視し、次の行の印刷開始位置から所定値以上ずれるか否かを判断する。所定値以上ずれたことを検出したら、印刷位置検出部24は所定値以上ずれたことを報知部25に通知する。報知部25はこれを受けてブザー5を鳴らし、LED6を点灯して警告を発する。ずれ量が所定値の範囲内に戻った場合は、印刷位置検出部24は所定範囲内である旨を報知部25に通知し、報知部25は警告の報知を停止する。
上記実施の形態においては、移動量に基づいて印刷媒体上の印刷位置への移動を検出していたが、光学センサ8から副走査方向と主走査方向の2次元の相対位置座標を求めて、印刷位置への移動を検出してもよい。この場合、第1の行の印刷開始位置、印刷終了位置の相対位置座標を光学センサ8の検出信号から求めて記憶しておく。
例えば、左揃えの場合、印刷開始位置の副走査方向の座標は第1の行の印刷開始位置と同じであるので、この座標が一致すると印刷装置1が印刷開始位置に移動したことが検出される。
右揃えの場合、印刷終了位置の副走査方向の座標が第1の行の印刷終了位置と同じであるので、この座標から文字列長だけ副走査方向と反対方向の位置の座標を求め、この座標と一致すると印刷装置1が印刷開始位置に移動したことが検出される。中央揃えの場合、印刷開始位置と印刷終了位置の座標から中間の座標を求め、この座標から文字列長の半分だけ副走査方向と反対方向の位置の座標を求め、この座標と一致すると印刷装置1が印刷開始位置に移動したことが検出される。
上記実施の形態においては、移動量設定部23が、展開されたドットパターンから各行の印刷終了位置、印刷開始位置、移動量などを求めたが、ドットパターンに展開する必要はない。他の手法で、第1の行の文字列の印刷終了位置から、第2の行の文字列の印刷開始位置への距離を求めてもよい。
上記実施の形態においては、文字数と文字サイズに基づき印刷しようとする文字の行数を決定していたが、ユーザが任意の位置で改行できるようにしてもよい。例えば、ユーザが、ある行の印刷中に改行したいと思ったとき、副走査方向への印刷装置1の移動を改行したい位置で停止させる。副走査方向への移動が停止されることにより文字列の印刷が中止される。続いてユーザは印刷装置1を主走査方向へ移動させる。副走査方向への移動が停止され、主走査方向への移動が検出されることにより、改行処理が行われる。移動量設定部23は、印刷が中止された位置と次に印刷する行の位置を特定して移動量を求め、報知部25は、表示部17に移動量を表示する。ユーザは、表示部17の表示を参考にして、印刷装置1を次の行の印刷開始位置に移動させる。印刷装置1が、所定距離移動したと判別すると、ブザー5とLED6を駆動してその旨を報知する。移動が完了すると、ユーザは印刷開始スイッチ2を押下して、印刷装置1を副走査方向に走査すると、印刷が中止された文字列の続きから印刷データが読み出され、印刷が行われる。これによって改行された文字列が印刷される。
本実施の形態では、横書きの場合を例に説明したが、縦書きの場合にも適用可能である。また、印刷方式は、インクジェット方式に限らず、レーザプリント方式、熱転写方式、インクリボン方式等であってもよい。
印刷媒体Rとして、シート状のものを例示したが、印刷の対象物は任意であり、三次元形状を有するものでもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記の番号は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
(付記1)
印刷媒体上における自装置の移動量を検出する移動量検出部と、
印刷媒体上の第1の行の文字列の印刷終了位置から第2の行の文字列の印刷開始位置への主走査方向における移動量を設定する移動量設定部と、
前記移動量検出部により検出された副走査方向への移動量に基づいて、印刷媒体に第1の行の文字列を印刷する印刷制御部と、
前記第1の行の文字列の印刷終了が検出された後、前記移動量検出部によって検出された主走査方向における移動量が前記移動量設定部により設定された移動量に一致することを検出する移動終了検出部と、を備え、
前記印刷制御部は、
前記移動終了検出部が前記主走査方向における移動量が前記移動量設定部により設定された移動量に一致すると検出した後、前記移動量検出部により検出される前記副走査方向又はこれと反対方向の移動に応じて、第2の行の文字列を印刷媒体上に印刷する、
印刷装置。
(付記2)
前記移動量設定部は、さらに、第1の行の文字列の印刷終了位置から第2の行の文字列の印刷開始位置への副走査方向における移動量を設定し、
前記移動終了検出部は、前記第1の行の文字列の印刷終了後、前記移動量検出部によって検出された副走査方向における移動量が設定された移動量に一致することを検出し、
前記印刷制御部は、前記移動終了検出部によって前記主走査方向および副走査方向の移動量の一致が検出された後、前記移動量検出部により検出される前記副走査方向又はこれと反対方向の移動に応じて、第2の行の文字列を前記印刷媒体上に印刷する、
付記1に記載の印刷装置。
(付記3)
前記移動量設定部は、主走査方向における移動量として行間隔と文字サイズに応じた距離を設定する、
付記1又は2に記載の印刷装置。
(付記4)
第2の行の印刷開始位置は、第2の行の文字列の先頭位置又は終端位置である、
付記1、2又は3に記載の印刷装置。
(付記5)
前記移動終了検出部が前記移動量の設定された移動量との一致を検出すると、報知する報知部を備える付記1から4のいずれか1つに記載の印刷装置。
(付記6)
前記移動量設定部は、第1の行の文字列の印刷終了位置から第2の行の文字列の終端の位置までの距離を設定し、
前記印刷制御部は記憶部に記憶されている第2の行の文字列の印刷データを後端側から読み出して印刷する、
付記1から5のいずれか1つに記載の印刷装置。
(付記7)
前記移動量設定部は、主走査方向の移動量を第1の行の文字列と第2の行の文字列との行間隔と文字サイズとの和に設定し、
印刷する文字の大きさを判断する文字サイズ判断部を有し、
前記文字サイズ判断部が前記文字が1行で印刷できない大きさであると判断すると、前記移動量設定部は、行間隔を0以下の値に設定する、
付記1から6のいずれか1つに記載の印刷装置。
(付記8)
印刷する文字の大きさを判断する文字サイズ判断部を有し、
前記文字サイズ判断部が前記文字が印刷ヘッドの幅内に複数段の文字が収まる大きさであると判断すると、前記印刷制御部は前記印刷装置の1回の走査で前記複数段の行を印刷する、
付記1から7のいずれか1つに記載の印刷装置。
(付記9)
移動させながら印刷媒体に印刷を行なう印刷装置の制御方法であって、
前記印刷装置の移動を検出する移動検出ステップと、
前記印刷媒体上における副走査方向への移動が検出された場合、前記移動に応じて第1の画像を前記印刷媒体に印刷するステップと、
前記第1の画像の印刷が終了した後に、前記印刷媒体上における主走査方向への移動において指定された量の移動量が検出された後、前記印刷媒体上における副走査方向又は副走査方向と反対の方向への移動に応じて第2の画像を前記印刷媒体に印刷するステップと、
を備える印刷装置の制御方法。
(付記10)
移動させながら印刷媒体に印刷を行なう印刷装置を制御するコンピュータを動作させるプログラムであって、
コンピュータに、
前記印刷装置の移動を検出する移動検出処理と、
前記印刷媒体上における副走査方向への移動が検出された場合、前記移動に応じて第1の画像を前記印刷媒体に印刷する第1の印刷処理と、
前記第1の画像の印刷が終了した後に、前記印刷媒体上における主走査方向への移動において指定された量の移動量が検出された後、前記印刷媒体上における副走査方向又は副走査方向と反対の方向への移動に応じて第2の画像を前記印刷媒体に印刷する第2の印刷処理と、
を実行させることを特徴とするプログラム。
1…印刷装置、2…印刷開始スイッチ、3…表示器、4…操作キー、5…ブザー、6…LED、7…印刷開始位置マーカ、8…光学センサ、9…印刷ヘッド、10…インクノズル、11…制御部、12…記憶部、13…無線通信部、14…有線通信部、15…入力部、16…移動検出部、17…表示部、18…インジケータ、19…印刷部、21…行間設定部、22…文字揃え設定部、23…移動量設定部、24…印刷位置検出部、25…報知部、26…印刷制御部、27…文字サイズ判断部、R…印刷媒体

Claims (9)

  1. 印刷媒体との間の所定の方向への相対移動に伴なわせて前記所定の方向に沿った文字列を印刷可能な印刷装置であって、
    前記印刷媒体との間の相対的な移動距離を検出する検出部と、
    複数行の文字列を前記所定の方向に沿って行毎に印刷する場合に、第1の行の文字列と第2の行の文字列との行間を設定する行間設定部と、
    前記文字列の文字の文字サイズを判断する文字サイズ判断部と、
    を備え、
    前記文字サイズ判断部が、前記文字が1行で印刷できない大きさであると判断した場合、
    前記行間設定部は、前記行間隔を0以下の値に設定する、
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記第1の行の文字列の後に印刷すべき前記第2の行の文字列が存在する場合に、前記第1の行の文字列に対しての印刷終了に基づいたタイミングで、前記文字サイズ及び前記行間設定部により設定された前記行間隔に基づいた所定の情報を報知する第1報知部と、
    前記第1報知部により前記所定の情報が報知される場合であって、前記第1の行の文字列に対しての印刷が終了してからの前記検出部により検出される前記印刷媒体との間の行間方向における相対的な移動距離が、前記所定の情報に対応する距離に至った場合に、前記所定の情報に対応する距離に至ったことを報知する第2報知部と、
    を備え、
    前記所定の情報は、前記第2の行の文字列を印刷するために前記印刷装置を前記行間方向へ移動させるべき距離に係る情報である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記文字サイズ判断部が、前記文字が印刷ヘッドの幅内に複数段の文字が収まる大きさであると判断した場合、前記印刷装置の1回の走査で前記複数段の行を印刷するように印刷部を制御する印刷制御部、
    を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 印刷媒体との間の所定の方向への相対移動に伴なわせて前記所定の方向に沿った文字列を印刷可能な印刷装置が実行する印刷支援方法であって、
    前記印刷媒体との間の相対的な移動距離を検出する検出処理と、
    複数行の文字列を前記所定の方向に沿って行毎に印刷する場合に、第1の行の文字列と第2の行の文字列との行間を設定する行間設定処理と、
    前記文字列の文字の文字サイズを判断する文字サイズ判断処理と、
    を含み、
    前記文字サイズ判断処理で、前記文字が1行で印刷できない大きさであると判断された場合、
    前記行間設定処理は、前記行間隔を0以下の値に設定する、
    ことを特徴とする印刷支援方法。
  5. 前記第1の行の文字列の後に印刷すべき前記第2の行の文字列が存在する場合に、前記第1の行の文字列に対しての印刷終了に基づいたタイミングで、前記文字サイズ及び前記行間設定処理により設定された前記行間隔に基づいた所定の情報を報知する第1報知処理と、
    前記第1報知処理により前記所定の情報が報知される場合であって、前記第1の行の文字列に対しての印刷が終了してからの前記検出処理により検出される前記印刷媒体との間の行間方向における相対的な移動距離が、前記所定の情報に対応する距離に至った場合に、前記所定の情報に対応する距離に至ったことを報知する第2報知処理と、
    を含み、
    前記所定の情報は、前記第2の行の文字列を印刷するために前記印刷装置を前記行間方向へ移動させるべき距離に係る情報である、
    ことを特徴とする請求項4に記載の印刷支援方法。
  6. 前記文字サイズ判断処理で、前記文字が印刷ヘッドの幅内に複数段の文字が収まる大きさであると判断された場合、前記印刷装置の1回の走査で前記複数段の行を印刷するように前記印刷装置の印刷部を制御する印刷制御処理、
    を含むことを特徴とする請求項4又は5に記載の印刷支援方法。
  7. 印刷媒体との間の所定の方向への相対移動に伴なわせて前記所定の方向に沿った文字列を印刷可能な印刷装置のコンピュータを、
    前記印刷媒体との間の相対的な移動距離を検出する検出手段、
    複数行の文字列を前記所定の方向に沿って行毎に印刷する場合に、第1の行の文字列と第2の行の文字列との行間を設定する行間設定手段、
    前記文字列の文字の文字サイズを判断する文字サイズ判断手段、
    として機能させ、
    前記文字サイズ判断手段が、前記文字が1行で印刷できない大きさであると判断した場合、
    前記行間設定手段は、前記行間隔を0以下の値に設定する、
    ことを特徴とするプログラム。
  8. 前記第1の行の文字列の後に印刷すべき前記第2の行の文字列が存在する場合に、前記第1の行の文字列に対しての印刷終了に基づいたタイミングで、前記文字サイズ及び前記行間設定手段により設定された前記行間隔に基づいた所定の情報を報知する第1報知手段、
    前記第1報知手段により前記所定の情報が報知される場合であって、前記第1の行の文字列に対しての印刷が終了してからの前記検出手段により検出される前記印刷媒体との間の行間方向における相対的な移動距離が、前記所定の情報に対応する距離に至った場合に、前記所定の情報に対応する距離に至ったことを報知する第2報知手段、
    として機能させ、
    前記所定の情報は、前記第2の行の文字列を印刷するために前記印刷装置を前記行間方向へ移動させるべき距離に係る情報である、
    ことを特徴とする請求項7に記載のプログラム。
  9. 前記文字サイズ判断手段が、前記文字が印刷ヘッドの幅内に複数段の文字が収まる大きさであると判断した場合、前記印刷装置の1回の走査で前記複数段の行を印刷するように前記印刷装置の印刷部を制御する印刷制御手段、
    として機能させることを特徴とする請求項7又は8に記載のプログラム。
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