JP2016097660A - 画像形成装置、画像形成方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】記録媒体に接触していたモバイルプリンタが紙面上から離脱した後に、印刷を再開する場合でも、モバイルプリンタと記録媒体との位置を見失うことなく印刷を再開できる。【解決手段】本体の一面を記録媒体に接触させたときに記録媒体の一部領域における表面画像データを取得する光学センサ3a、3bと、表面画像データに基づいて、光学センサの記録媒体上における位置を算出する位置算出部16と、RAM13と、記録ヘッドが記録媒体上の印刷開始位置にある時に光学センサが対面している記録媒体の特定部位の表面画像データを基準画像データとしてRAM13に記憶させるCPU11と、を備え、CPU11は、基準画像データを再決定するための指示が入力された場合に、光学センサが取得した表面画像データと、RAM13から取得した基準画像データとが一致したときに、位置算出16が算出した位置を新たな基準画像データとして再決定する。【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特にハンディモバイルタイプのインクジェットプリンタにおいて、記録媒体に接触していたモバイルプリンタが紙面上から離脱した後に、印刷を再開する場合でも、印刷精度を向上することができる技術に関する。
昨今、ノートPCの小型化や、スマートデバイスの急激な普及により、プリンタについても、小型化、携帯化が強く要請されている。
携帯型のプリンタとして、モバイルプリンタ(ハンドヘルドプリンタ)が商品化されており、その多くは、記録媒体の面上をハンドフリー走査させながら、印刷できるものである。
このようなモバイルプリンタと記録媒体との相対位置を検出する方法としては、記録媒体表面の物理量(凹凸を検出など)を検知することで位置を検出するものが既に知られている。
特許文献1には、モバイルプリンタの位置精度を向上する目的で、予め絶対位置情報を示す赤外線で読み取り可能なタグが印刷された状態で、位置検出モジュールとして2つの光学センサと2つのIRタグセンサが搭載された構成が開示されている。
この構成においては、位置情報は光学センサでX、Yの位置情報(二次元位置情報)を算出する。そして、光学センサで算出した位置情報の誤差を2つのIRタグセンサの絶対位置を読み取り、その離隔距離を比較することで誤差の修正を行うようにしている。
しかし、従来の位置検出方法では、記録媒体に接触していたモバイルプリンタが紙面上から離脱すると、モバイルプリンタと記録媒体との相対位置を見失うため、モバイルプリンタが再度紙面上に接触した際に、位置情報に誤差が加わり、紙面上に既に印刷されている画像と、紙面上に再接触後に印刷される画像との間に誤差分のずれや重なりが生じ、この結果、最終的に紙面上に形成された印刷画像と、ノートPCなどで生成された画像データとの間で著しいずれが生じ、印刷精度が著しく低下するといった問題があった。
また、特許文献1にあっては、記録媒体からモバイルプリンタが離脱した場合、位置精度を保ったまま印刷を再開ができないという問題は解消できていない。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的として、記録媒体に接触していたモバイルプリンタが紙面上から離脱した後に、印刷を再開する場合でも、モバイルプリンタと記録媒体との位置を見失うことなく印刷を再開でき、印刷精度を向上することができることにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、本体の一面に設けた記録ヘッドから液滴を吐出して、記録媒体上に画像を形成するハンディモバイル型の画像形成装置であって、前記本体の一面を前記記録媒体に接触させたときに前記記録媒体の一部領域における表面画像データを取得する光学センサと、前記表面画像データに基づいて、前記光学センサの前記記録媒体上における位置を算出する位置算出手段と、記憶手段と、前記記録ヘッドが前記記録媒体上の印刷開始位置にある時に前記光学センサが対面している記録媒体の特定部位の前記表面画像データを基準画像データとして前記記憶手段に記憶させる制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記基準画像データを再決定するための指示が入力された場合に、前記光学センサが取得した表面画像データと、前記記憶手段から取得した前記基準画像データとが一致したときに、前記位置算出手段が算出した位置を新たな基準画像データとして再決定することを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体に接触していたモバイルプリンタが紙面上から離脱した後に、印刷を再開する場合でも、モバイルプリンタと記録媒体との相対位置を見失うことなく印刷を再開でき、印刷精度を向上することができる。
(a)〜(d)は、本発明の実施形態に係るハンディモバイルプリンタの基本構成を示す上面透視図である。 本発明の実施形態に係るハンディモバイルインクジェットプリンタの機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係るプリンタの印刷フローを表すフローチャートである。 印刷準備時に実行されるフローチャートである。 (a)(b)は、プリンタの設置操作及び移動操作の一例を示す図である。 プリンタの復帰方法の一例を示す図である。 本発明の基準位置読み込み処理のサブルーチンを表すフローチャートである。 位置算出部による基準位置再読み込み処理のサブルーチンを表すフローチャートである。
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
本発明は、記録媒体に接触していたモバイルプリンタが紙面上から離脱した後に印刷を再開する場合でも、モバイルプリンタと記録媒体との相対位置を見失うことなく印刷を再開でき、印刷精度を向上するために、以下の構成を有する。
すなわち、本発明のハンディモバイルプリンタ1は、本体の一面に設けた記録ヘッドから液滴を吐出して、記録媒体上に画像を形成する際に、本体の一面を記録媒体に接触させたときに記録媒体の一部領域における表面画像データを取得する光学センサと、表面画像データに基づいて、光学センサの記録媒体上における位置を算出する位置算出手段と、記憶手段と、記録ヘッドが記録媒体上の印刷開始位置にある時に光学センサが対面している記録媒体の特定部位の表面画像データを基準画像データとして記憶手段に記憶させる制御手段と、を備えており、制御手段は、基準位置を再決定するための指示が入力された場合に、光学センサが取得した表面画像データと、記憶手段から取得した基準画像データとが一致したときに、位置算出手段が算出した位置を新たな基準位置として再決定することを特徴とする。
以上の構成を備えることにより、記録媒体に接触していたモバイルプリンタが紙面上から離脱した後に、印刷を再開する場合でも、モバイルプリンタと記録媒体との相対位置を見失うことなく印刷を再開でき、印刷精度を向上することができる。
上記の本発明の特徴に関して、以下、図面を用いて詳細に説明する。
図1(a)〜(d)は、本発明の実施形態に係るハンディモバイルプリンタ(以下、プリンタともいう)1の基本構成を示す上面透視図である。
プリンタ1は、図1(a)に示すように、記録ヘッド2、光学センサ3a、3b、液晶モニタ17を備えている。
記録ヘッド2は、インクを吐出する記録ヘッドから構成され、プリンタ1の底面(記録媒体の表面と接する側の面)に配置されている。
光学センサ3a、3bは、記録媒体の表面にある不規則な凹凸パターン(画像)を検出することにより、位置算出部16においてプリンタ自身の位置を検知するためのセンサであり、例えば、マウス等で使用される光学センサから構成されている。すなわち、光学センサ3a、3bは、記録媒体に照明光を照射して当該記録媒体からの反射光を撮影することにより当該記録媒体の一部領域における表面画像データを取得する。この光学センサ3a、3bは、記録ヘッドを間に挟むように配置され、位置算出部16により図1(c)に示す記録ヘッド2の平面上の傾き(回転角度θ)、及びプリンタ1自身と記録媒体との相対位置を算出する。
液晶モニタ17は、液晶パネルを備え、様々なメッセージや、印刷開始位置へ誘導する旨のメッセージ、記録媒体への画像の印刷を中断させる旨のメッセージなどを表示する。
図2は、本発明の実施形態に係るハンディモバイルインクジェットプリンタの機能ブロック図である。
プリンタ基板10には、CPU11、ホストI/F12、RAM13、ROM14、ヘッド駆動部15、位置算出部16を備えている。
CPU11は、各演算処理及び搭載された電子機器を制御する。
ホストI/F12は、PC/スマートデバイス8との間の制御や、画像や操作コマンドを入力する。
RAM13は、SRAM又はDRAMから構成され、CPU11が実行する各演算及び各画像処理の実行メモリとして用いる。
ROM14は、プリンタのハードウエア制御を行うファームウェアや、記録ヘッドの駆動波形データ等を格納する。
ヘッド駆動部15は、画像データを記憶するメモリを有し、記録ヘッド2を駆動させるためのデータ処理、駆動波形を生成する。
位置算出部16は、光学センサ3a、3bから取得したセンサ情報に基づいて、記録ヘッド2の位置情報を算出する。
位置算出部16は、複数の光学センサ3a、3bから出力される表面画像データに基づいて、記録媒体に対するプリンタ1の移動度合い(ΔX,ΔY)を算出し、この移動度合い(ΔX,ΔY)に基づいて、三角関数を用いて算出できる回転角度θ(図1(c))を算出する。また、位置算出部16は、移動度合いデータ(ΔX,ΔY)、回転角度θ、図1(b)に示す記録ヘッド2と光学センサとの組付け距離Da、Dbに基づいて、図1(d)に示す記録ヘッド2が、強いては各ノズル6が、記録媒体上の印刷開始位置に対して、プリンタ1が今どこに位置するかという相対的な位置情報(x,y)(ノズル位置情報)を、光学センサ3a、3bのサンプリングタイミング毎に、位置算出部16により逐次認識することが可能となる。
なお、位置算出部16が認識できる位置座標の精度は光学センサ3a、3bから出力される表面画像データの解像度に依存する。
さらに、プリンタ基板10には、印刷開始スイッチ7a、再決定スイッチ7b、LED9、液晶モニタ17が接続されている。
印刷開始スイッチ7aは、印刷の開始タミングがユーザ操作に起因するため、そのトリガとなるスイッチであり、本実施形態では、印刷開始スイッチ7aがONした際の記録媒体上の位置が印刷開始位置として扱うこととする。
再決定スイッチ7bは、位置算出部16が記録媒体とプリンタ1本体との相対的な位置を見失った場合に、基準位置を再決定するための指示を入力するスイッチである。
LED9は、プリンタ1がPC/スマートデバイス8から画像データを受信し、画像データの座標化処理が完了したタイミングをユーザに通知するため、CPU11により点滅制御される。
液晶モニタ17は、液晶パネルを備え、印刷開始位置へ誘導する旨のメッセージ、記録媒体への画像の印刷を中断させる旨のメッセージなどを表示する。
PC/スマートデバイス8は、プリンタ1のホストI/F12に接続可能な情報処理装置であり、例えば、パソコンPCや、モバイル端末、スマートフォン端末などを想定している。
図3を参照して、本発明の実施形態に係るプリンタ1の印刷フローについて説明する。図3は、本発明の実施形態に係るプリンタ1の印刷フローを表すフローチャートである。
プリンタ1に電源が投入されると、プリンタ基板10に搭載された各部に電源(図示しない)が供給される。CPU11は、ROM14に格納されているプログラムからBoot動作を開始し、ROM14から読み込んだプログラムや各データをRAM13に展開する(S1)。
ユーザは、画像を記録媒体に印刷したい場合に、ホスト機器であるPC/スマートデバイス8から、所望の画像データをプリンタ1に送信する。この際、CPU11は、ホストI/Fを介して、PC/スマートデバイス8から画像データを受信する(ステップS2)。
CPU11は、受信した画像データに、座標データ等の付加情報を追加し、RAM13に記憶する(S3)。これは、プリンタ1の移動操作をフリーハンドで行って記録媒体に画像を印刷する際に、画像データに関連付けられた座標データが必要になるからである。
ここで、プリンタ1が画像データを受信し、画像データに座標データを付加する処理が完了したことをユーザに通知するため、CPU11は、例えばプリンタ1の上面に配置されたLED9を点滅させる(S4)。
ユーザは、印刷したい記録媒体上の所望の印刷開始位置にプリンタ1を移動し、記録媒体とプリンタ1との角度を合わせて、初期位置を決定し(U1)、プリンタ1の上面に配置された印刷開始スイッチ7aをON操作する(U2)。
CPU11は、印刷開始スイッチ7aがON操作された時点での初期位置(印刷開始位置(0,0))を原点とし、各ノズル6の初期位置(座標)をRAM13に記憶する(S5)。各ノズル6の座標は、光学センサ3a、3bに対する、記録ヘッド2の組み付け位置、記録ヘッド2内の各ノズル6の位置やノズル間の間隔によって決まり、その情報は予めROM14に記録してあるので、CPU11はこれらの情報を演算に用いることができる。この際、例えば左側最上部に配置されたノズルのxy座標を(0,0)とする。
ユーザがプリンタ1をフリーハンドで走査して記録媒体上に画像を印刷させる場合、プリンタ1自身では次にどの方向に走査されるかが分からない。よって、次の印刷データが確定できないため、予めあらゆる方向の移動を考慮し、ヘッド駆動部15には、予めあらゆる方向の印刷データを一時記憶しておく必要がある。
この時点において、CPU11は、RAM13より、印刷開始位置(0,0)の周辺の画像データをヘッド駆動部15内に内蔵されたメモリ15a(例えばSRAM)に転送しておく(S6)。
ユーザは、フリーハンドで記録媒体の平面上を自由にあらゆる方向にプリンタ1を走査させることができる(U3)。
次いで、CPU11は、ステップS3において実行した画像データに関連付けした座標データと、ステップS5において実行したノズル座標とが一致した場合に、ヘッド駆動部15は、記録ヘッド2(内の対象ノズル6)に画像データを転送する(S7)。
次いで、CPU11は、位置算出部16から位置情報を取得して更新する(S8)。すなわち、光学センサ3a、3bのサンプリング周期により各ノズル座標が更新される。このため、ノズル6からインク滴を吐出/不吐出して「印刷する/印刷しない」という判断は、このサンプリング周期に依存する。
なお、この位置情報を更新したときに、CPU11の代わりに、ハードウエア回路(例えばASIC/FPGA)で構成された機能モジュールを用いても構わない。
プリンタ1による画像データの印刷が終了(S9)するまで、このU3のプリンタ走査、ステップS7、ステップS8の各処理を繰り返す。画像データの印刷が終了(S9、Yes)した場合に、例えばCPU11によりLED9を例えば3秒間点灯させ、印刷が終了した旨をユーザに通知する(S10)。
ところで、図3に示す印刷フローにおいては、印刷途中でユーザがプリンタ1を記録媒体の表面から上方に持ち上げて表面から離脱した場合に、位置算出部16は記録媒体に対するプリンタ1の相対的な位置を見失ってしまう。このため、再度プリンタ1を記録媒体上に接触させたとしても、プリンタ1は記録媒体から離脱する直前の位置から印刷を再開することができない。
例えば、プリンタ1が印刷を再開したとしても、位置算出部16から算出される位置情報は、ヘッド駆動部15が認識している前回(記録媒体の表面からプリンタが離脱する直前)までの位置と異なってしまうため、例えば、記録媒体上に印刷された画像が重なってしまったり、空白の隙間ができる等の異常画像が記録媒体上に印刷され、別の記録媒体への印刷のやり直しが必要となり、今回の印刷が無駄になってしまう。
また、少しでもプリンタ1を記録媒体上から持ち上げた場合、そのときまでの印刷が失敗してしまう。このため、使い勝手が悪いといった不満は解消されない。
そこで、記録媒体に接触していたモバイルプリンタが紙面上から離脱した後に、印刷を再開する場合でも、モバイルプリンタと記録媒体との相対位置を見失うことなく印刷を再開でき、印刷精度を向上することが必要になる。
図4を参照して、本発明の基準位置取り込み処理を含めた印刷準備に係る基本的なフローについて説明する。図4は、印刷準備時に実行されるフローであり、詳しくは、記録媒体に基準位置を定義するための「基準位置取り込み処理」を含めた印刷準備時の基本フローである。図4に示すフローは、ユーザが利用しているPC/スマートデバイス8からの印刷命令があった後の準備段階において実行される。
まず、CPU11は、PC/スマートデバイス8からホストI/F12を介して入力される印刷画像情報をRAM13に記憶する(S21)。
次いで、CPU11は、開始位置待機モードに移行する(S22)。この開始位置待機モード時に、ユーザは記録媒体上の印刷開始位置にプリンタ1を移動させ、印刷開始スイッチ7aをON操作する。
CPU11は、ユーザによる印刷開始スイッチ7aへのON操作があるまで待機し、印刷開始スイッチ7aがONした場合に、光学センサ3a、3bが記録媒体の表面から表面画像データを読み込み、位置算出部16から記録媒体に対するプリンタ1の相対的な位置情報を取得し、ステップS24に移行する(S23)。
次いで、CPU11は、ユーザ操作に応じて、位置算出部16から位置情報を読み込んだ際に、位置情報の読み込みに成功した場合(S24、Yes)に、サブルーチンの「基準位置読み込み処理」をコールして処理を移行する(S25)。
なお、図4に示す「基準位置取り込み処理」を含めた印刷準備時の基本フローは、図3に示す印刷フローと並列処理されるようにオペレーションシステムOS上で管理してもよい。
ここで、図7を参照して、図4に示す基準位置読み込み処理(S25)のサブルーチンについて説明する。図7は、本発明の基準位置読み込み処理のサブルーチンを表すフローチャートである。
まず、CPU11は、光学センサ3a、3bに記録媒体の表面から表面画像データを読み込ませ(S51)、位置算出部16において、表面画像データに基づいて、記録媒体とプリンタ1との間の現在の相対的位置を算出してRAM13に記憶する(S51)。なお、初回においては、位置算出部16からxy座標として(0,0)が算出され、RAM13に記憶される。
次いで、CPU11は、ヘッド駆動部15に設けられたメモリ15aから読み出した印刷画像の位置と、現在のプリンタの位置とを比較する(S52)。
次いで、CPU11は、印刷画像の位置と、現在のプリンタの位置とが一致しているか否かを判断する(S53)。ここで、CPU11は、印刷画像の位置と、現在のプリンタの位置とが一致していない場合(S53、No)にはステップS55に進む。一方、CPU11は、印刷画像の位置と、現在のプリンタの位置とが一致している場合(S53、Yes)にはステップS54に進む。
印刷画像の位置と、現在のプリンタの位置とが一致している場合(S53、Yes)、プリンタ1を記録媒体上において移動操作を行う旨のメッセージを液晶モニタ17に表示し(S54)、ステップS51に戻る。
一方、印刷画像の位置と、現在のプリンタの位置とが一致していない場合(S53、No)には、CPU11は、光学センサ3a、3bに記録媒体の表面画像データを取得させ、光学センサ3a、3bから表面画像データの取り込みを行って取り込み回数kを付加してRAM13に記憶する(S55)。
ここで、ステップS55において、CPU11は、表面画像データの取り込みが成功しなかった場合(S56、No)、ステップS54に戻る。
なお、ステップS55において、CPU11は、最初にRAM13に記憶した表面画像データ(取り込み回数k=1)と、今回取り込んだ表面画像データ(取り込み回数k>1)とをパターンマッチングさせ、相関値が基準値(%)よりも大きい場合に両者がほぼ一致しているため「取り込み成功」として扱うこととする。
一方、ステップS55において、CPU11は、表面画像データの取り込みが成功した場合(S56、Yes)、ステップS57に進み、表面画像データの取り込み回数がn回未満の場合(S57、No)、ステップS54に戻る。
表面画像データの取り込み回数がn回以上の場合(S57、Yes)、十分に表面画像データを取り込んだため、当該サブルーチンを終了してメインルーチンに復帰する。
この結果、基準位置(0,0)に極めて近い記録媒体の表面の表面画像データを取得してRAM13に記憶しておくことができる。また、位置算出部16において、表面画像データに基づいて、記録媒体とプリンタ1との間の現在の相対的位置を算出し、さらに現在の相対的位置から基準位置(0,0)へ向かう方向を算出し、表面画像データに付加しておけばよい。
なお、表1は、基準位置読み込み処理(S25)を実行した結果、RAM13に生成された取り込み回数k、表面画像データ、相対的位置、基準位置(0,0)への方向を表すデータテーブルである。
Figure 2016097660
次に、図4に戻って説明を継続する。
一方、読み込みが成功したか否かの判断(S24)を行うのは任意だが、この判断があるとその後の「基準位置読み込み処理」(S25)操作が無駄にならない。この時、読み込みに一定回数n以上失敗した場合(S26、No)に「エラー処理」(S27)を実行して終了となる。ここで、エラー処理の内容は特に図示しないが、光学センサ3a、3bが読み込めない、または読み込みが失敗した原因を表すメッセージを液晶モニタ17に表示する。
上述したように、「基準位置読み込み処理」(S25)では、ユーザはプリンタ1を記録媒体上で移動させ、光学センサ3a、3bで取得した表面画像データに係る位置を記録媒体の初期の基準位置(0,0)として定義してRAM13に記憶しておく。
本実施形態では、例えば、プリンタ1が記録媒体の表面が離脱した場合に、位置算出部16が基準位置(0,0)を見失ったときでも、RAM13に定義(記憶)した基準位置(0,0)に「基準位置を復帰」させることが可能となる。
このため、「基準位置の再読み込み処理」を容易にするため、記録媒体上の基準位置はある程度の面積を持った領域内の複数の異なる箇所であることが望ましい。さらに記録媒体上への印刷によって光学センサ3a、3bが取得する表面画像データが変化すると復帰できなくなるので、インクで記録された印刷領域の外部を指定する必要がある。
このような理由からサブルーチン「基準位置読み込み処理」(S25)では、プリンタ1の移動操作をガイドすることが望ましい。ガイド方法は、例えばプリンタ1の液晶モニタ17に表示する方法でも、音声案内でも、パソコンPCなど印刷命令を行った元の機器においてガイドする方法でも、プリンタ1の設計的事項として適宜選択することが可能である。
上述した「基準位置読み込み処理」(S25)により一定面積をもった基準位置(0,0)の定義と記憶とが正常に終了すると、基準位置の取り込み終了となり本フローは正常終了となる。定義した基準位置を元にしてユーザがプリンタ1を用いて印刷することが可能になる。
一方、「基準位置読み込み処理」(S25)が正常に終了しなかった場合(S28、No)、命令の回数がn以下であるときに(S30、Yes)、「開始位置待機モード」(S22)に戻る。このとき処理が戻る場所を特に限定するものではなく、どこの処理に戻るかも適宜設計することができる。
さらに、「基準位置読み込み処理」(S25)が失敗し、命令の回数が一定回数n以上になった場合(S30、No)に、サブルーチンの「エラー処理」(S31)をコールして実行し、復帰後に本フローが終了となる。「エラー処理」(S31)の内容は特に図示しないが、印刷を開始できない処理とすることも、基準位置を定義しないで印刷を開始することも適宜設計できる。このとき基準位置を定義しないで印刷を開始する場合は、プリンタ1を記録媒体から離すなどしたときに印刷を再開(復帰)できない旨のメッセージを液晶モニタ17に表示してユーザに提示しておき、案内に応じた選択をさせるなどの処理も可能である。
このように、記録媒体上の特定部位に近接した複数の異なる部位の表面画像データに対して、位置算出部16が算出した各位置と、各位置から特定部位へ向かう移動方向とを関連付けて記憶しておくことで、モバイルプリンタが特定部位へ向かう移動方向を記憶しておき、特定部位への復帰に利用することができる。
次に、図5(a)(b)を参照して、本発明の基準位置取り込み処理を含めた印刷準備の基本的なフロー中のプリンタ1の動作について説明する。図5(a)(b)は、プリンタ1の設置操作及び移動操作の一例を示す図である。ここで、図5(a)(b)では説明を簡略化するために便宜上プリンタ1本体の上面透視図を示している。
図5(a)において、印刷開始位置にプリンタ1を置いたときの位置を説明する。図5(a)では、記録媒体21の印刷領域22の左側上方の端部SPを印刷開始位置としているが画像データのどの部分を印刷開始位置にするかを限定するものではなく、適宜設計することができる。また画像データに対する印刷開始位置をユーザに選択させることもできる。このときユーザに印刷開始位置をわかり易くするためにパソコンPCのモニタ上に画像を表示しておき、当該画像にプリンタ1の印刷開始位置を表示する、またはモバイル機器のカメラを使って現実空間を拡張する拡張現実技術AR(Augmented Reality)技術で表示するなどの方法を採用することもできる。
さらに、印刷開始位置にプリンタ1を設置終了した際にユーザは印刷開始位置への設置決定を入力する必要があるが、入力方法はプリンタ1上に指示スイッチを設ける手法や、パソコンPCなどからの指示を利用する手法等があり、特に限定しない。ユーザの操作による「印刷開始位置決定」処理(S23)が実行され、光学センサが読み込みに成功すると、次のサブルーチン「基準位置読み込み処理」(S25)に移行する。
図5(b)を参照して、「基準位置読み込み処理」(S25)でのプリンタ1の移動の一例について説明する。図5(b)には、印刷開始位置決定がなされると、プリンタ1の液晶モニタ17の画面上に下方向に移動させる矢印「↓」が表示される。このとき、左右に外れた場合は矢印の向きを変更した指示を液晶モニタ17の画面上に表示することもできる。一定量下方向に移動すると次に上方向に移動させる矢印「↑」が液晶モニタ17の画面上に表示されて往復運動を何度か繰り返えさせ、十分な面積についての光学センサ3a、3bの表面画像データがRAM13に記憶されると「基準位置読み込み処理」(S25)を終了して印刷開始が可能となる。記録媒体への印刷開始が可能となると、ユーザは記録媒体上述のどこからでも好きな場所から印刷することができる。
このように、光学センサが取得した表面画像データが、RAM13から取得した複数の異なる部位の表面画像データの何れか1つと一致した場合に、RAM13から当該異なる部位の表面画像データに関連付けられた移動方向を取得して、移動方向を表すメッセージを液晶モニタ17に提示することで、特定部位の位置へ向かう移動方向を目視確認することができる。
図6は、プリンタ1の復帰方法の一例を示す図である。
復帰動作はユーザを何らかの方法でプリンタ1を誘導位置(基準位置)に移動させる構成の方が望ましい。図6では、パソコンPCを使用して、印刷途中の印刷画像33を表示しておき、プリンタ本体の外形を示す誘導位置32への復帰動作を誘導する一例を示している。図6では、パソコンPCの表示画面31上での指示の一例を示すが、指示手段をパソコンPCに限定するものではない。
記録媒体21の表面からプリンタ1が離脱して両者間の相対座標を失った場合には、プリンタ1は以前の画像と記録媒体21との位置関係がわからなくなっているので、再度印刷前に定義し記憶した基準位置を読み込む必要がある。
図8を参照して、位置算出部16による基準位置再読み込み処理のサブルーチンについて説明する。図8は、位置算出部16による基準位置再読み込み処理のサブルーチンを表すフローチャートである。
なお、本実施形態では、プリンタ1が記録媒体の表面が離脱した場合に、位置算出部16が記録媒体21とプリンタ1との間の相対的位置を見失ったときに、位置算出部16において処理されるエラー処理の一部を表す処理フローとして採用することで、RAM13に定義(記憶)した基準位置(0,0)に「基準位置を復帰」させることができる。
この際、プリンタ1が記録媒体21の表面から離脱した際に、位置算出部16が両者間の相対座標を失った場合、印刷を中止してユーザにエラーである旨を通知しておく。
図8に示すフローチャートにおいて、CPU11は、プリンタ1を印刷開始位置に位置させる旨のメッセージを生成して液晶モニタ17に出力し、液晶モニタ17にメッセージを表示させる(S71)。ここで、例えば図6に示すように、「図に示す位置にハンディモバイルプリンタ本体を移動してください。」34というメッセージを液晶モニタ17に表示しておく。
このメッセージを確認したユーザは、プリンタ1の走査(印刷)を中止し、プリンタ1を移動して記録媒体上の印刷開始位置を目指してプリンタ1を移動させる。
プリンタ1の走査(印刷)中に、不用意に記録媒体の表面からプリンタ1が離脱した場合、当該離脱直前の位置にある程度近い位置にプリンタ1が位置している可能性が高いため、エラーが発生した直前の位置から基準位置に向かう方向を算出することが可能になる。
そこで、CPU11は、位置算出部16に対して、エラーが発生した直前の位置から基準位置(RAM13に定義(記憶)した基準位置(0,0))に向かう方向を算出させる。CPU11は、位置算出部16から取得した方向を移動方向とし、この移動方向を表す矢印を含むメッセージを生成し、液晶モニタ17に表示してユーザに通知する(S72)。
このとき、CPU11は、プリンタ1の移動を待つ例えば2秒程度の待機状態に入る(S73)。
次いで、CPU11は、光学センサ3a、3bに記録媒体の表面から表面画像データを読み込ませる(S74)。
ここで、「基準位置再読み込み処理」では、RAM13から取得した基準位置(0,0)に対応する表面画像データと、今回取り込んだ表面画像データとをパターンマッチングさせ、相関値を求める。両者が完全に一致しないことが予想されるため、求めた相関値(%)が基準値(%)よりも大きい場合に両者がほぼ一致しているとみなして判定する(S75)。
ここで、ステップS75において、CPU11は、表面画像データの取り込みが成功しなかった場合(S75、No)、CPU11は、今回の取り込みが失敗したことを表すメッセージを生成し、液晶モニタ17に表示してユーザに通知する(S78)、ステップS72に戻る。
ステップS75において、CPU11は、表面画像データの取り込みが成功した場合(S75、Yes)、ステップS76に進み、表面画像データの取り込み回数がn回未満の場合(S76、No)、CPU11は、今回の取り込みが成功したことを表すメッセージを生成し、液晶モニタ17に表示してユーザに通知する(S79)、ステップS72に戻る。
ステップS79からステップS72に戻った場合、プリンタ1が基準位置の近くに位置していることが理解できる。そこで、CPU11は、RAM13に記憶したおいた表面画像データに対応した方向を読み出す。次いで、CPU11は、RAM13から取得した方向を移動方向とし、この移動方向を表す矢印を含むメッセージを生成し、液晶モニタ17に表示してユーザに通知する(S72)。
この復帰動作では、定義しておいた基準位置(0,0)の位置を光学センサ3a、3bが通過する必要があることから、プリンタ1を基準位置(0,0)の周辺において複数回移動させることが望ましい(S76)。
表面画像データの取り込み回数がn回以上の場合(S76、Yes)、RAM13に記憶した基準位置(0,0)にプリンタ1が位置していることが確認できたため、ステップS77に進む。
次いで、CPU11は、再読み込みが成功したので、「再読み込み成功」を表す旨のメッセージ、「復帰終了」を表す旨のメッセージを生成して液晶モニタ17に表示してユーザに通知し(S77)、当該サブルーチンを終了してメインルーチンに復帰する。
この結果、記録媒体からプリンタ1が離脱し、プリンタ1が記録媒体上との相対的な位置を見失った場合において、精度を保ったまま印刷再開する(印刷が終了している絶対座標に精度良く復帰する)ことができる。
このように、基準画像データを再決定するための指示が入力された場合に、光学センサが取得した表面画像データと、RAM13から取得した基準画像データとが一致したときに、位置算出16が算出した位置を新たな基準画像データとして再決定することで、記録媒体に接触していたモバイルプリンタが紙面上から離脱した後に、印刷を再開する場合でも、モバイルプリンタと記録媒体との位置を見失うことなく印刷を再開でき、印刷精度を向上することができる。
また、RAM13に記録媒体上の特定部位に近接した複数の異なる部位の表面画像データを、近似データとして記憶しておくことで、光学センサが取得した表面画像データと、RAMから取得した近似データとが一致したときに、モバイルプリンタが基準画像データの位置に近接した位置に到達したことを確認することができる。
また、記録媒体と本体との位置を見失った場合に、印刷を中断する旨のメッセージ、及び特定部位の位置へ本体を誘導する旨のメッセージを液晶モニタ17に提示することができ、特定部位の位置へ本体を誘導することとが容易になり、操作性の向上を図ることができる。
さらに、光学センサが取得した表面画像データと基準画像データとの相関値が所定の基準値よりも大きい場合に両者が一致したこととして判断することで、現在のプリンタ1の位置が基準画像データにより示される特定部位の位置にあることとして判断することができる。
また、特定部位に近接した複数の異なる部位の表面画像データの何れか1つを選択してもよい。
さらに、位置算出部16が本体の位置を見失った場合に、基準画像データを再決定するための指示を入力することができる。
<本発明の実施態様例の構成、作用、効果>
<第1態様>
本態様のプリンタ1(画像形成装置)は、本体の一面に設けた記録ヘッド2から液滴を吐出して、記録媒体上に画像を形成するハンディモバイル型のプリンタ1であって、本体の一面を記録媒体に接触させたときに記録媒体の一部領域における表面画像データを取得する光学センサ3a、3bと、表面画像データに基づいて、光学センサの記録媒体上における位置を算出する位置算出部16と、RAM13(記憶手段)と、記録ヘッドが記録媒体上の印刷開始位置にある時に光学センサが対面している記録媒体の特定部位の表面画像データを基準画像データとしてRAM13に記憶させるCPU11(制御手段)と、を備え、CPU11は、基準画像データを再決定するための指示が入力された場合に、光学センサが取得した表面画像データと、RAM13から取得した基準画像データとが一致したときに、位置算出16が算出した位置を新たな基準画像データとして再決定することを特徴とする。
本態様によれば、基準画像データを再決定するための指示が入力された場合に、光学センサが取得した表面画像データと、RAM13から取得した基準画像データとが一致したときに、位置算出16が算出した位置を新たな基準画像データとして再決定することで、記録媒体に接触していたモバイルプリンタが紙面上から離脱した後に、印刷を再開する場合でも、モバイルプリンタと記録媒体との位置を見失うことなく印刷を再開でき、印刷精度を向上することができる。
<第2態様>
本態様のRAM13(記憶手段)は、記録媒体上の特定部位に近接した複数の異なる部位の表面画像データを、近似データとして記憶することを特徴とする。
本態様によれば、RAM13に記録媒体上の特定部位に近接した複数の異なる部位の表面画像データを、近似データとして記憶しておくことで、光学センサが取得した表面画像データと、RAM13から取得した近似データとが一致したときに、モバイルプリンタが基準画像データの位置に近接した位置に到達したことを確認することができる。
<第3態様>
本態様のRAM13(記憶手段)は、記録媒体上の特定部位に近接した複数の異なる部位の表面画像データに対して、位置算出部16が算出した各位置と、各位置から特定部位へ向かう移動方向とを関連付けて記憶することを特徴とする。
本態様によれば、記録媒体上の特定部位に近接した複数の異なる部位の表面画像データに対して、位置算出部16が算出した各位置と、各位置から特定部位へ向かう移動方向とを関連付けて記憶しておくことで、モバイルプリンタが特定部位へ向かう移動方向を記憶しておき、特定部位への復帰に利用することができる。
<第4態様>
本態様のプリンタ1は、メッセージを提示する液晶モニタ17(提示手段)を備え、CPU11(制御手段)は、光学センサが取得した表面画像データが、RAM13(記憶手段)から取得した複数の異なる部位の表面画像データの何れか1つと一致した場合に、RAM13から当該異なる部位の表面画像データに関連付けられた移動方向を取得して、移動方向を表すメッセージを液晶モニタ17に提示することを特徴とする。
本態様によれば、光学センサが取得した表面画像データが、RAM13から取得した複数の異なる部位の表面画像データの何れか1つと一致した場合に、RAM13から当該異なる部位の表面画像データに関連付けられた移動方向を取得して、移動方向を表すメッセージを液晶モニタ17に提示することで、特定部位の位置へ向かう移動方向を目視確認することができる。
<第5態様>
本態様のプリンタ1は、メッセージを提示する液晶モニタ17(提示手段)を備え、CPU11は、記録媒体と本体との位置を見失った場合に、印刷を中断する旨のメッセージ、及び特定部位の位置へ本体を誘導する旨のメッセージを液晶モニタ17に提示することを特徴とする。
本態様によれば、記録媒体と本体との位置を見失った場合に、印刷を中断する旨のメッセージ、及び特定部位の位置へ本体を誘導する旨のメッセージを液晶モニタ17に提示することができ、特定部位の位置へ本体を誘導することとが容易になり、操作性の向上を図ることができる。
<第6態様>
本態様のCPU11(制御手段)は、光学センサが取得した表面画像データと、RAM13(記憶手段)から取得した基準画像データとをパターンマッチングさせ、相関値が所定の基準値よりも大きい場合に両者が一致したこととして判断することを特徴とする。
本態様によれば、光学センサが取得した表面画像データと基準画像データとの相関値が所定の基準値よりも大きい場合に両者が一致したこととして判断することで、現在のプリンタ1の位置が基準画像データにより示される特定部位の位置にあることとして判断することができる。
<第7態様>
本態様のプリンタ1は、RAM13に記憶された何れか1つの表面画像データを選択する再決定スイッチ7b(選択手段)を備えることを特徴とする。
本態様によれば、特定部位に近接した複数の異なる部位の表面画像データの何れか1つを選択することができる。
<第8態様>
本態様のプリンタ1は、位置算出部16が本体の位置を見失った場合に、基準画像データを再決定するための指示を入力する再決定スイッチ7b(スイッチ手段)を備えることを特徴とする。
本態様によれば、位置算出部16が本体の位置を見失った場合に、基準画像データを再決定するための指示を入力することができる。
<第9態様>
本態様の画像形成方法は、第1態様乃至第7態様の何れか1つに記載のプリンタ1による画像形成方法であって、本体の一面を記録媒体に接触させたときに記録媒体の一部領域における表面画像データを取得する光学センサからの表面画像データに基づいて、記録媒体上の位置を算出する位置算出ステップ(S51)と、記録媒体上の印刷開始位置を初期の基準位置とし、当該位置に係る表面画像データをRAM13に記憶させる制御ステップ(S55)と、を実行し、制御ステップは、基準位置を再決定するための指示が入力された場合に、光学センサが取得した表面画像データと、RAM13から取得した基準位置の表面画像データとが一致したときに、位置算出ステップが算出した位置を新たな基準位置として再決定することを特徴とする。
本態様によれば、基準画像データを再決定するための指示が入力された場合に、光学センサが取得した表面画像データと、RAM13から取得した基準画像データとが一致したときに、位置算出16が算出した位置を新たな基準画像データとして再決定することで、記録媒体に接触していたモバイルプリンタが紙面上から離脱した後に、印刷を再開する場合でも、モバイルプリンタと記録媒体との位置を見失うことなく印刷を再開でき、印刷精度を向上することができる。
<第10態様>
本態様のプログラムは、第9態様に記載の各ステップをプロセッサに実行させることを特徴とする。
本態様によれば、各ステップをプロセッサに実行させることができる。
1…プリンタ1、2…記録ヘッド2、3a、3b…光学センサ、7a…印刷開始スイッチ7a、7b…再決定スイッチ、9…LED、10…プリンタ基板、11…CPU、12…ホストI/F、13…RAM、14…ROM、15…ヘッド駆動部、16…位置算出部、17…液晶モニタ
特表2011−515243公報

Claims (10)

  1. 本体の一面に設けた記録ヘッドから液滴を吐出して、記録媒体上に画像を形成するハンディモバイル型の画像形成装置であって、
    前記本体の一面を前記記録媒体に接触させたときに前記記録媒体の一部領域における表面画像データを取得する光学センサと、
    前記表面画像データに基づいて、前記光学センサの前記記録媒体上における位置を算出する位置算出手段と、
    記憶手段と、
    前記記録ヘッドが前記記録媒体上の印刷開始位置にある時に前記光学センサが対面している記録媒体の特定部位の前記表面画像データを基準画像データとして前記記憶手段に記憶させる制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記基準画像データを再決定するための指示が入力された場合に、前記光学センサが取得した表面画像データと、前記記憶手段から取得した前記基準画像データとが一致したときに、前記位置算出手段が算出した位置を新たな基準画像データとして再決定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記記憶手段は、前記記録媒体上の前記特定部位に近接した複数の異なる部位の表面画像データを、近似データとして記憶することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記記憶手段は、前記記録媒体上の前記特定部位に近接した複数の異なる部位の表面画像データに対して、前記位置算出手段が算出した前記各位置と、前記各位置から前記特定部位へ向かう移動方向とを関連付けて記憶することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. メッセージを提示する提示手段を備え、
    前記制御手段は、前記光学センサが取得した表面画像データが、前記記憶手段から取得した前記複数の異なる部位の表面画像データの何れか1つと一致した場合に、前記記憶手段から当該異なる部位の表面画像データに関連付けられた前記移動方向を取得して、前記移動方向を表すメッセージを前記提示手段に提示することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. メッセージを提示する提示手段を備え、
    前記制御手段は、前記記録媒体と本体との前記位置を見失った場合に、印刷を中断する旨のメッセージ、及び前記特定部位の位置へ本体を誘導する旨のメッセージを前記提示手段に提示することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記光学センサが取得した表面画像データと、前記記憶手段から取得した前記基準画像データとをパターンマッチングさせ、相関値が所定の基準値よりも大きい場合に両者が一致したこととして判断することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  7. 前記記憶手段に記憶された何れか1つの表面画像データを選択する選択手段を備えることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  8. 前記位置算出手段が前記本体の前記位置を見失った場合に、前記基準画像データを再決定するための指示を入力するスイッチ手段を備えることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  9. 請求項1乃至7の何れか1つに記載の画像形成装置による画像形成方法であって、
    前記本体の一面を前記記録媒体に接触させたときに前記記録媒体の一部領域における表面画像データを取得する光学センサからの前記表面画像データに基づいて、前記記録媒体上の位置を算出する位置算出ステップと、
    前記記録媒体上の印刷開始位置を初期の基準位置とし、当該位置に係る前記表面画像データを前記記憶手段に記憶させる制御ステップと、を実行し、
    前記制御ステップは、前記基準位置を再決定するための指示が入力された場合に、前記光学センサが取得した表面画像データと、前記記憶手段から取得した前記基準位置の表面画像データとが一致したときに、前記位置算出ステップが算出した位置を新たな基準位置として再決定することを特徴とする画像形成方法。
  10. 請求項9記載の各ステップをプロセッサに実行させることを特徴とするプログラム。
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