JP7155606B2 - 充電方法及び充電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、充電方法及び充電装置に関する。
特許文献1では、設備用蓄電池の出力により電気自動車への充電を行う急速充電装置が提案されている。この急速充電装置では、設備用蓄電池の充電残量に応じて、適宜、商用電源を用いて設備用蓄電池を充電する。また、この特許文献1の急速充電装置では、電気自動車の要求充電電力に対して設備用蓄電池の出力が不足すると、当該出力の不足分を商用電源により賄う。
特開2012-039864号公報
特許文献1の急速充電装置では、電気自動車への充電の度に設備用蓄電池から電気自動車への放電が行われる。すなわち、設備用蓄電池からの比較的高出力の放電が高頻度で繰り返されるため、設備用蓄電池が劣化しやすいという問題がある。
このような事情に鑑み、本発明の目的は、商用電源と蓄電池を併用して電動車両に充電を行う充電方法及び充電装置において蓄電池の劣化を抑制することにある。
本発明のある態様によれば、蓄電池と、商用電源及び蓄電池の少なくとも一方から充電電力の供給を受ける電動車両を接続する接続部と、商用電源及び蓄電池のそれぞれと接続部との間の導通状態を切り替えるスイッチと、商用電源の出力である電源出力及び蓄電池の出力である電池出力を調節する電力変換器と、を備えた充電装置を用いて実行される充電方法が提供される。
この充電方法では、接続部に接続される電動車両の要求充電電力が商用電源の電源出力上限を超えるか否かを判定し、要求充電電力が電源出力上限を超える場合には、商用電源及び蓄電池の双方と接続部を導通させて、電源出力を該電源出力上限に調節しつつ、要求充電電力に対する電源出力の不足分を蓄電池から出力させる高出力充電を実行し、要求充電電力が前記電源出力上限を超えない場合には、商用電源と前記接続部を導通させ且つ蓄電池と接続部を導通させず、電源出力を調節する通常出力充電を実行する。
また、本発明の別の態様によれば、蓄電池と、商用電源及び蓄電池の少なくとも一方から充電電力の供給を受ける電動車両を接続する接続部と、商用電源及び蓄電池のそれぞれと接続部との間の導通状態を切り替えるスイッチと、商用電源の出力である電源出力及び蓄電池の出力である電池出力を調節する電力変換器と、電動車両の要求充電電力に基づいて、スイッチ及び電力変換器を制御する制御装置と、を備えた充電装置が提供される。
そして、上記制御装置は、接続部に接続される電動車両の要求充電電力が商用電源の電源出力上限を超えるか否かを判定し、要求充電電力が電源出力上限を超える場合には、商用電源及び蓄電池の双方と接続部を導通させて、電源出力を該電源出力上限に調節しつつ、要求充電電力に対する電源出力の不足分を蓄電池から出力させる高出力充電を実行し、要求充電電力が前記電源出力上限を超えない場合には、商用電源と前記接続部を導通させ且つ蓄電池と接続部を導通させず、電源出力を調節する通常出力充電を実行する。
これにより、商用電源と蓄電池を併用した電動車両への充電において蓄電池の劣化を抑制することができる。
図1は、本発明の第1実施形態による充電装置の構成を説明する図である。 図2Aは、第1通常出力充電における充電電力の方向の一態様を説明する図である。 図2Bは、第2通常出力充電における充電電力の方向の一態様を説明する図である。 図2Cは、高出力充電における充電電力の方向の一態様を説明する図である。 図3Aは、第1実施形態の充電方法の流れを説明するフローチャートである。 図3Bは、第2接続ポート充電制御の流れを説明するフローチャートである。 図3Cは、第1接続ポート充電制御の流れを説明するフローチャートである。 図4は、本発明の第2実施形態による充電装置の構成を説明する図である。 図5Aは、第1通常出力充電における充電電力の方向の一態様を説明する図である。 図5Bは、第2通常出力充電における充電電力の方向の一態様を説明する図である。 図5Cは、第1高出力充電における充電電力の方向の一態様を説明する図である。 図5Dは、第2高出力充電における充電電力の方向の一態様を説明する図である。 図6Aは、第2実施形態の充電方法の流れを説明するフローチャートである。 図6Bは、第1接続ポート充電制御の流れを説明するフローチャートである。 図6Cは、第2接続ポート充電制御の流れを説明するフローチャートである。 図7は、第3実施形態の充電方法の流れを説明するフローチャートである。 図8Aは、通常出力充電における充電電力の方向の一態様を説明する図である。 図8Bは、高出力充電における充電電力の方向の一態様を説明する図である。 図9は、第3実施形態の変形例による充電方法の流れを説明するフローチャートである。 図10は、第4実施形態の充電方法の流れを説明するフローチャートである。 図11Aは、第5実施形態の充電方法の流れを説明するフローチャートである。 図11Bは、第5実施形態の高出力充電処理の流れを説明するフローチャートである。 図12Aは、第5実施形態の変形例による充電方法の流れを説明するフローチャートである。 図12Bは、第5実施形態の変形例による高出力充電処理の流れを説明するフローチャートである。 図13Aは、第6実施形態の充電方法の流れを説明するフローチャートである。 図13Bは、第6実施形態の蓄電池上限出力充電処理の流れを説明するフローチャートである。 図14Aは、第7実施形態の充電方法の流れを説明するフローチャートである。 図14Bは、第1接続ポート充電完了処理の流れを説明するフローチャートである。 図15は、第8実施形態の蓄電池充電処理の流れを説明するフローチャートである。 図16は、商用電源により蓄電池を充電する際の充電態様の一例を説明する図である。 図17は、第9実施形態の蓄電池充電処理の流れを説明するフローチャートである。 図18は、商用電源により蓄電池を充電する際の充電態様の一例を説明する図である。 図19は、第10実施形態の蓄電池充電処理の流れを説明するフローチャートである。 図20Aは、商用電源により蓄電池を充電する際の充電態様の一例を説明する図である。 図20Bは、商用電源により蓄電池を充電する際の充電態様の一例を説明する図である。 図21は、第11実施形態の蓄電池充電処理の流れを説明するフローチャートである。 図22は、商用電源により蓄電池を充電する際の充電態様の一例を説明する図である。
以下、図面等を参照して、本発明の第1実施形態~第13実施形態について説明する。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について図1、図2A~図2C、及び図3A~図3Cを参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る充電方法を実行するための充電装置10の構成を説明する図である。
図示のように、充電装置10は、蓄電池14と、第1接続ポート16と、第2接続ポート18と、商用電源12に接続された第1電力変換器20と、第2電力変換器22と、蓄電池コントローラ80と、コントローラ90と、を備えている。
また、充電装置10は、商用電源12と第1接続ポート16を接続する第1配線24と、蓄電池14と第2接続ポート18を接続する第2配線26と、第1配線24における第1電力変換器20と第1接続ポート16の間の分岐部J1と、第2配線26における蓄電池14と第2電力変換器22の間の分岐部J2と、を接続する第3配線28と、を備えている。
そして、第2配線26における蓄電池14と第2電力変換器22の間には第1リレー30が配置されている。また、第3配線28には、第2リレー32が配置されている。第1リレー30及び第2リレー32は、コントローラ90により開閉(遮断及び接続)が制御される。なお、第1リレー30及び第2リレー32としては、例えばノーマルオープンリレーが採用される。
商用電源12は一般的に系統電源とも呼ばれる電源であり、電気事業者が提供する送電網からの交流電力(例えば交流200V)の供給を受けるために充電装置10に具備される入力端子又は配線等の構成である。
また、蓄電池14は、リチウムイオン電池等の二次電池で構成される。
第1接続ポート16は、第1配線24を介して第1電動車両V1の充電ポートに充電電力を供給するための充電ケーブル及び充電コネクタ等の充電インタフェースにより構成される。また、第2接続ポート18は、第2配線26を介して第2電動車両V2の充電ポートに充電電力を供給するための充電ケーブル及び充電コネクタ等の充電インタフェースにより構成される。第1電動車両V1及び第2電動車両V2はそれぞれ駆動用の二次電池を搭載した電動車両であり、充電ポートに第1接続ポート16又は第2接続ポート18が接続されることによって、車両に搭載された二次電池と第1接続ポート16あるいは第2接続ポート18とが電気的に接続される。
第1電力変換器20は、コントローラ90からの指令に応じて、商用電源12からの交流電力を直流電力に変換するとともに、変換された直流電力を所望の大きさの電力に変換して出力するように、出力電圧を調節する装置である。具体的に、第1電力変換器20は、インバータと、インバータの出力側に配置されるDC/DCコンバータにより構成される。なお、以下では、この第1電力変換器20により出力される電力を、単に「商用電源12の出力」又は「電源出力Pc」と記載する。
第2電力変換器22は、コントローラ90からの指令に応じて、入力側の直流電力を所望の直流電力に調節するように、出力電圧を調節する装置である。具体的に、第1電力変換器20は、例えばDC/DCコンバータなどにより構成される。特に、第2電力変換器22は、第2接続ポート18に接続される第2電動車両V2の要求充電電力(以下、「第2要求充電電力Pv2r」とも称する)に基づいて、蓄電池14の出力(以下、「電池出力Pb」とも称する)を調節する。
次に、本実施形態の充電方法にかかる制御を実行する蓄電池コントローラ80及びコントローラ90について説明する。蓄電池コントローラ80及びコントローラ90は、それぞれ、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)などを備えた一又は複数のコンピュータで構成される。
より具体的に、蓄電池コントローラ80は、蓄電池14に付属して設けられる。そして、蓄電池コントローラ80は、図示しないSOC(state of charge)センサによって検出される蓄電池14の充電率(以下、「蓄電池SOC」とも称する)に基づいて、電池出力Pbの上限である電池出力上限Pblimを演算し、これをコントローラ90に送信する。
コントローラ90は、第1接続ポート16に第1電動車両V1が接続されているか否かに関する情報(第1接続情報)、及び第2接続ポート18に第2電動車両V2が接続されているか否かに関する情報(第2接続情報)を取得する。
また、コントローラ90は、商用電源12の電源出力Pcの上限である電源出力上限Pclimを取得する。ここで、商用電源12の電源出力上限Pclimとは、例えば、電気事業者の送電網から商用電源12に供給することのできる電気事業者と電力使用者との間の契約等に応じた電力の上限値に基づいて定まる値である。したがって、コントローラ90は、このように定まる電源出力上限Pclimを図示しないメモリ等に予め記憶している。
また、コントローラ90は、第1接続ポート16に第1電動車両V1が接続されている場合には、第1電動車両V1に搭載されたVCM(Vehicle Control Module)との間で図示しない通信手段に基づく通信(CAN通信)を行う。コントローラ90は、このCAN通信により、第1電動車両V1に搭載された二次電池の充電残容量の情報を取得する。そして、コントローラ90は、当該充電残容量の情報及び充電時間などの情報に基づいて、第1要求充電電力Pv1rを定める。
具体的には、例えば第1電動車両V1に搭載された二次電池の充電残容量に基づいて算出された充電可能電力(入力可能電力)であったり、あるいは二次電池の端子電圧が所定の目標電圧となるような充電電力を第1要求充電電力Pv1rとして定める。なお、本実施形態では、コントローラ90は、第1要求充電電力Pv1rがゼロとなる場合に、第1電動車両V1の充電が完了したと判断する。
一方、第1電動車両V1の充電完了の判定は第1要求充電電力Pv1rがゼロとなる場合に限らず、例えば第1要求充電電力Pv1rがゼロより大きい予め定めた所定の値未満となった場合に充電完了と判定しても良い。また、第1電動車両V1に搭載された二次電池の充電残容量が所定の残容量以上となった場合に充電完了と判定しても良い。すなわち、充電完了の判断は状況に応じて適宜変更可能である。
また、コントローラ90は、第2接続ポート18に第2電動車両V2が接続されている場合にも、同様に第2要求充電電力Pv2rを定める。具体的には第1要求充電電力Pv1rと同様に、例えば第2電動車両V2に搭載された二次電池の充電残容量に基づいて算出された充電可能電力(入力可能電力)であったり、あるいは二次電池の端子電圧が所定の目標電圧となるような充電電力を第2要求充電電力Pv2rとして定める。
さらに、本実施形態では、コントローラ90は、第2要求充電電力Pv2rがゼロとなる場合に、第2電動車両V2の充電が完了したと判断する。なお、第2電動車両V2の充電完了の判定は第1電動車両V1の充電完了の判定と同様に第2要求充電電力Pv2rがゼロとなる場合に限らない。例えば第2要求充電電力Pv2rがゼロより大きい予め定めた所定の値未満となった場合に充電完了と判定しても良い。また、第2電動車両V2に搭載された二次電池の充電残容量が所定の残容量以上となった場合に充電完了と判定しても良い。すなわち、充電完了の判断は状況に応じて適宜変更可能である。
そして、コントローラ90は、上記第1接続情報、上記第2接続情報、電源出力Pc、電源出力上限Pclim、電池出力Pb、電池出力上限Pblim、第1要求充電電力Pv1r、及び第2要求充電電力Pv2rなどの各種パラメータに基づいて、第1電力変換器20、第2電力変換器22、第1リレー30、及び第2リレー32を制御する。
特に、本実施形態のコントローラ90は、第1接続ポート16に第1電動車両V1が接続されている場合、又は第2接続ポート18に第2電動車両V2が接続されている場合に、第1要求充電電力Pv1r又は第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclim以下であるか否かに応じて、電源出力Pcのみを車両の充電に用いて電池出力Pbを車両の充電に用いない通常出力充電と、電源出力Pc及び電池出力Pbの双方を車両の充電に用いる高出力充電と、を選択するように、第1電力変換器20、第2電力変換器22、第1リレー30、及び第2リレー32を制御する。通常出力充電と高出力充電についてより具体的に説明する。
図2Aは、第1接続ポート16に接続された第1電動車両V1に充電を行う場合であって、第1要求充電電力Pv1rが電源出力上限Pclim以下である場合における充電態様(第1通常出力充電)を説明する図である。なお、以下の図2A~図2Cにおいて充電電力の方向を破線により模式的に示す。
この場合、コントローラ90は、第1リレー30及び第2リレー32の双方を遮断(開放)し、商用電源12から第1接続ポート16を介して第1電動車両V1に供給される電力が第1要求充電電力Pv1rとなるように、第1電力変換器20を制御して電源出力Pcを調節する。この場合、図2Aから明確に理解されるように、蓄電池14は第1電動車両V1の充電に用いられない。
次に、図2Bは、第2接続ポート18に接続された第2電動車両V2に充電を行う場合であって、第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclim以下である場合における充電態様(第2通常出力充電)を説明する図である。
この場合、コントローラ90は、第2リレー32を接続(閉塞)しつつ第1リレー30を遮断する。そして、コントローラ90は、商用電源12から第2接続ポート18を介して第2電動車両V2に供給される電力が第2要求充電電力Pv2となるように、第1電力変換器20及び第2電力変換器22を制御して電源出力Pcを調節する。この場合も、図2Bから明確に理解されるように、蓄電池14は第2電動車両V2の充電に用いられない。
図2Cは、第2電動車両V2に充電を行う場合であって、第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclimを超える場合における充電態様(高出力充電)を説明する図である。
この場合、コントローラ90は、第1リレー30及び第2リレー32の双方を接続状態とする。そして、コントローラ90は、第1電力変換器20を制御して電源出力Pcを電源出力上限Pclimに調節する。さらに、コントローラ90は、第2要求充電電力Pv2rから電源出力上限Pclimを減じた電源出力Pcの不足分(以下、「不足電力ΔVde」とも称する)を演算する。そして、コントローラ90は、当該不足電力ΔVdeを補いつつ第2要求充電電力Pv2rを満たすことができるように、第2電力変換器22を制御して電池出力Pbを調節する。
以上説明した構成を有する充電装置10を用いた充電方法の流れを、図3A~図3Cを参照してより詳細に説明する。なお、以下で説明する各工程は、コントローラ90が有するプログラムによって実行される。また、以下で説明する処理は、所定の制御周期ごとに繰り返し実行される。
図3Aは、本実施形態の充電方法の全体的な流れを説明するフローチャートである。なお、本実施形態の充電方法は、第1接続ポート16への第1電動車両V1への接続、又は第2接続ポート18への第2電動車両V2の接続を検出すると開始される。
図示のように、ステップS100において、第1リレー30及び第2リレー32の双方を遮断状態とする。
ステップS120において、第2接続ポート18に第2電動車両V2が接続されているか否かを判定する。第2接続ポート18に第2電動車両V2が接続されていると判定した場合には、ステップS140の第2接続ポート充電制御を実行する。
図3Bは、第2接続ポート充電制御の流れを説明するフローチャートである。
図示のように、第2接続ポート充電制御では、ステップS141において、第2要求充電電力Pv2rが、商用電源12の電源出力上限Pclim以下であるか否かを判定する。そして、第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclim以下と判定すると、ステップS142に移行する。
ステップS142において、第1リレー30を遮断状態に維持したまま、第2リレー32を接続する。
ステップS143において、図2Bに示した第2通常出力充電を実行する。すなわち、電源出力Pcのみで第2要求充電電力Pv2rを満たすことができるシーンでは、蓄電池14からの出力(放電)を実行せずに第2電動車両V2への充電を行う。
そして、ステップS144において、第2電動車両V2の充電が完了した否かを判定する。具体的に、第2要求充電電力Pv2rが0に設定されるか、或いは第2電動車両V2からCAN通信により、所定の充電終了指令信号を受信した場合に、充電が完了したと判断する。充電が完了したと判断すると、ステップS145に進み、待機状態に移行する。
一方、上記ステップS141において、第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclim以下ではないと判定した場合、すなわち第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclimを超える場合には、ステップS146の処理を実行する。
ステップS146において、第1リレー30及び第2リレー32の双方を接続する。
そして、ステップS147において、図2Cに示した高出力充電を実行する。なお、本実施形態では、高出力充電において、電源出力Pcを電源出力上限Pclimに設定して、第2要求充電電力Pv2rに対する不足電力ΔVdeの分のみを電池出力Pbで賄うようにしている。したがって、電源出力Pcが不足するシーンであっても、蓄電池14からの放電をできるだけ抑制することができる。
そして、ステップS148において、高出力充電の下において、第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclim以下となったか否かの判定を行う。そして、第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclim以下となったと判定すると、上記第2通常出力充電へ切り替えるべく、ステップS142以降の処理を実行する。
すなわち、本実施形態では、高出力充電を実行している際においても、第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclim以下となったかの判定を行い、当該判定の結果が肯定的となったら、蓄電池14の放電をともなわない通常出力充電に切り替える。これにより、蓄電池14を充電に用いる高出力充電を実行する場合であっても、実際に蓄電池14から放電を行う時間をより減少させることができる。
次に、図3Aに戻り、上記ステップS120において、第2接続ポート18に第2電動車両V2が接続されていないと判定した場合(すなわち、第1接続ポート16に第1電動車両V1が接続されている場合)に実行するステップS160の第1接続ポート充電制御について説明する。
図3Cは、第1接続ポート充電制御の流れを説明するフローチャートである。
図示のように、第1接続ポート充電制御では、ステップS161において、第1要求充電電力Pv1rが、商用電源12の電源出力上限Pclim以下であるか否かを判定する。第1要求充電電力Pv1rが電源出力上限Pclim以下と判定すると、ステップS162に移行する。
ステップS162において、第1リレー30及び第2リレー32の双方の遮断状態に維持したまま、図2Aに示した第1通常出力充電を実行する。
そして、ステップS163において、充電が完了した否かを判定する。具体的に、第1要求充電電力Pv1rが0に設定されるか、或いは第1電動車両V1からCAN通信により、所定の充電終了指令信号を受信した場合に、第1電動車両V1の充電が完了したと判断する。充電が完了したと判断すると、ステップS164に進み、待機状態に移行する。
一方、上記ステップS161において、第1要求充電電力Pv1rが電源出力上限Pclim以下ではないと判定した場合、すなわち第1要求充電電力Pv1rが電源出力上限Pclimを超える場合には、ステップS165の処理を実行する。
ステップS165において、第1電動車両V1に対して第2接続ポート18への接続を促す通知を出力する。
具体的に、コントローラ90は、当該通信をCAN通信により第1電動車両V1に送信する。なお、第2接続ポート18への接続を促す通知は、当該通知が示す情報をユーザに把握させる観点から、第1電動車両V1の車室内に設置されるディスプレイ等に表示させても良い。
なお、本実施形態の充電装置10では、第1接続ポート16に繋がる第1配線24は、第1電力変換器20の出力電力(電源出力Pc)の大きさに拘束される。したがって、第1接続ポート16を介した充電電力は、電源出力上限Pclimを超える値に調節することはできない。
したがって、第1要求充電電力Pv1rが電源出力上限Pclimを超える場合には、電池出力Pbを用いて電源出力上限Pclimを超える電力で充電を行うことが可能となる第2接続ポート18への接続を促す構成としている。
そして、第2接続ポート18への接続を促す通知を出力すると、ステップS164へ進み、上述の待機状態に移行する。
以上説明した構成を有する本実施形態の充電方法によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態によれば、蓄電池14と、商用電源12及び蓄電池14の少なくとも一方から充電電力の供給を受ける電動車両(第1電動車両V1、第2電動車両V2)を接続する接続部(第1接続ポート16、第2接続ポート18)と、商用電源12及び蓄電池14のそれぞれと接続部との間の導通状態を切り替えるスイッチ(第1リレー30、第2リレー32)と、商用電源12の出力である電源出力Pc及び蓄電池14の出力である電池出力Pbを調節する電力変換器(第1電力変換器20、第2電力変換器22)と、を備えた充電装置10を用いて実行される充電方法が提供される。
そして、この充電方法では、第2接続ポート18に接続される第2電動車両V2の第2要求充電電力Pv2rが上記電源出力Pcの上限である電源出力上限Pclimを超えるか否かを判定し(図3BのステップS141参照)、第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclimを超える場合には、商用電源12及び蓄電池14の双方と接続部(16,18)を導通させ(ステップS146参照)、上記電源出力Pcを該電源出力上限Pclimに調節しつつ、第2要求充電電力Pv2rに対する電源出力Pcの不足分である不足電力ΔVdeを蓄電池14から出力させる高出力充電(ステップS147参照)を実行する。
一方、要求充電電力(Pv1r,Pv2r)が電源出力上限Pclimを超えない場合には、商用電源12と接続部(16,18)を導通させ且つ蓄電池14と接続部(16,18)を導通させず、電源出力Pcを調節する通常出力充電を実行する(図3BのステップS142及びステップS143、並びに図3AのステップS100及び図3CのステップS162)。
これにより、第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclim以下となる場合、すなわち商用電源12の電源出力Pcで第2要求充電電力Pv2rを満たすことができる場合には、蓄電池14からの放電を行うことなく第2電動車両V2への充電(通常出力充電)を実行する。一方、第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclimを超える場合、すなわち、電源出力Pcだけでは第2要求充電電力Pv2rを満たすことができずに蓄電池14による充電が要求される場合(高出力充電)には、電源出力Pcを電源出力上限Pclimに設定して、不足電力ΔVdeの分を蓄電池14から出力する。
したがって、第2電動車両V2への充電を好適に実行しつつも、蓄電池14からの放電の頻度及び放電電力を抑制することができる。結果として、商用電源12と蓄電池14を併用する充電装置10において、蓄電池14の頻繁な放電に起因する当該蓄電池14の劣化を抑制することができる。
特に、本実施形態では、上記接続部(16,18)は、第1配線24を介して商用電源12と電動車両(第1電動車両V1)を接続する第1接続ポート16と、第2配線26を介して蓄電池14と電動車両(第2電動車両V2)を接続する第2接続ポート18と、を含む。また、電力変換器は、第1配線24に配置されて電源出力Pcを調節する第1電力変換器20と、第2配線26に配置された第2電力変換器22と、を含む。さらに、第1配線24における第1電力変換器20と第1接続ポート16の間、及び第2配線26における蓄電池14と第2電力変換器22の間が第3配線28を介して接続される。また、上記スイッチは、第2配線26における蓄電池14と第2電力変換器22の間に配置された第1リレー30と、第3配線28に配置された第2リレー32と、を含む。
そして、本実施形態の充電方法では、第2接続ポート18への第2電動車両V2の接続を検出すると(図3AのステップS120のYes参照)、第1要求充電電力Pv1r及び第2要求充電電力Pv2rがそれぞれ電源出力上限Pclimを超えるか否かを判定する(図3BのステップS141及び図3CのステップS161)。
第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclimを超える場合(ステップS141のNo)には、第1リレー30及び第2リレー32を接続状態として(ステップS146)、高出力充電を実行する(ステップS147)。
一方、第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclimを超えない場合(ステップS141のYes)には、第1リレー30を遮断状態とし、第2リレー32を接続状態として(ステップS142)、通常出力充電を実行する(ステップS143)。
また、第1要求充電電力Pv1rが電源出力上限Pclimを超えない場合(ステップS161のYes)には、第1リレー30及び第2リレー32を遮断状態として(図3AのステップS100の状態維持)、通常出力充電を実行する(ステップS163)。
これにより、上記通常出力充電及び上記高出力充電において、蓄電池14の抑制しつつ、第1要求充電電力Pv1r及び第2要求充電電力Pv2rを満たす充電を行うための具体的な構成が実現されることとなる。特に、第1要求充電電力Pv1rが電源出力上限Pclimを超えない場合及び第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclimを超えない場合において、第1リレー30が遮断されることで、蓄電池14が商用電源12等から電気的に切り離されることとなる。したがって、商用電源12の電源出力Pcのみで第1電動車両V1への充電又は第2電動車両V2への要求に応じて充電が可能であるシーンにおける蓄電池14からの放電をより確実に抑制することができる。
さらに、本実施形態では、上記高出力充電の実行中において、第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclim以下となった場合に、第1リレー30を遮断する(図3BのステップS148のYes及びステップS142参照)。
すなわち、蓄電池14が充電に用いられる高出力充電を実行している際においても、第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclim以下となったかについて監視を行い、これが満たされた場合には、第1リレー30を遮断する。これにより、高出力充電の下であっても、商用電源12の電源出力Pcのみで充電が可能となる条件になったら第1リレー30を遮断して、より確実に蓄電池14を電気的に切り離すことができる。結果として、蓄電池14からの放電をより低減することができる。
また、本実施形態によれば、上記充電方法を実行するための充電装置10が提供される。
この充電装置10は、蓄電池14と、商用電源12及び蓄電池14の少なくとも一方から充電電力の供給を受ける電動車両(第1電動車両V1、第2電動車両V2)を接続する接続部(第1接続ポート16、第2接続ポート18)と、商用電源12及び蓄電池14のそれぞれと接続部との間の導通状態を切り替えるスイッチ(第1リレー30、第2リレー32)と、商用電源12の出力である電源出力Pc及び蓄電池14の出力である電池出力Pbを調節する電力変換器(第1電力変換器20、第2電力変換器22)と、接続部(16,18)に接続される電動車両V1,V2の要求充電電力Pv1r,Pv2rに基づいて、スイッチ(30,32)及び電力変換器20,22を制御する制御装置としてのコントローラ90を備える。
そして、コントローラ90は、接続部(16,18)としての第2接続ポート18に接続される第2電動車両V2の第2要求充電電力Pv2rが上記電源出力Pcの上限である電源出力上限Pclimを超えるか否かを判定し(図3BのステップS141参照)、第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclimを超える場合には、商用電源12及び蓄電池14の双方と接続部(16,18)を導通させ(ステップS146参照)、上記電源出力Pcを該電源出力上限Pclimに調節しつつ、第2要求充電電力Pv2rに対する電源出力Pcの不足分である不足電力ΔVdeを蓄電池14から出力させる高出力充電(ステップS147参照)を実行する。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について図4、図5A~図5D、及び図6A~図6Cを参照して説明する。なお、第1実施形態と同様の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、後述する第4配線34及び第3リレー36を備えた充電装置100及びこれらを含むコントローラ90の制御により、第1接続ポート16に接続される第1電動車両V1の第1要求充電電力Pv1rが、電源出力上限Pclimを超える場合において、当該第1電動車両V1に対する商用電源12及び蓄電池14の双方を用いた充電が可能となっている。
図4は、本実施形態に係る充電方法を実行するための充電装置100の構成を説明する図である。
本実施形態の充電装置100は、第1実施形態で説明した充電装置10の構成に加えて、第4配線34及び第3リレー36を備えている。
第4配線34は、第1配線24における第3配線28との分岐部J1と第1接続ポート16の間に位置する分岐部J3、及び第2電力変換器22と第2接続ポート18の間に位置する分岐部J4を接続するように設けられる。
第3リレー36は、第4配線34に設けられる。また、第3リレー36は、コントローラ90により開閉(遮断及び接続)が制御される。なお、第3リレー36としては、例えばノーマルオープンリレーが採用される。
そして、本実施形態のコントローラ90は、第1接続ポート16に第1電動車両V1が接続されている場合、又は第2接続ポート18に第2電動車両V2が接続されている場合に、第1要求充電電力Pv1r又は第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclim以下であるか否かに応じて、電源出力Pcのみを車両の充電に用いて電池出力Pbを車両の充電に用いない通常出力充電と、電源出力Pc及び電池出力Pbの双方を車両の充電に用いる高出力充電と、を選択するように、第1電力変換器20、第2電力変換器22、第1リレー30、第2リレー32、及び第3リレー36の制御を行う。本実施形態の通常出力充電と高出力充電についてより具体的に説明する。
図5Aは、第1接続ポート16に接続された第1電動車両V1に充電を行う場合であって、第1要求充電電力Pv1rが電源出力上限Pclim以下である場合における充電態様(第1通常出力充電)を説明する図である。なお、以下の図5A~図5Dにおいて充電電力の方向を破線により模式的に示す。
この場合、上記図2Aの場合と同様に、コントローラ90は、第1リレー30、第2リレー32、及び第3リレー36を全て遮断し、商用電源12から第1接続ポート16を介して第1電動車両V1に供給される電力が第1要求充電電力Pv1rとなるように、第1電力変換器20を制御して電源出力Pcを調節する。
次に、図5Bは、第2接続ポート18に接続された第2電動車両V2に充電を行う場合であって、第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclim以下である場合における充電態様(第2通常出力充電)を説明する図である。
この場合、コントローラ90は、第1リレー30及び第2リレー32を遮断しつつ、第3リレー36を接続する。そして、コントローラ90は、商用電源12から第2接続ポート18を介して第2電動車両V2に供給される電力が第2要求充電電力Pv2となるように、第1電力変換器20を制御して電源出力Pcを調節する。ここで、本実施形態では、商用電源12から第2接続ポート18を介して第2電動車両V2に供給される電力は、第1実施形態における第3配線28に代えて、第4配線34を経由する。すなわち、商用電源12から第2電動車両V2への充電電力の供給経路に、第2電力変換器22が含まれない。したがって、第2電力変換器22を経由することによる充電電力の損失の発生を抑制することができる。
さらに、図5Cは、第1電動車両V1に充電を行う場合であって、第1要求充電電力Pv1rが電源出力上限Pclimを超える場合における充電態様(第1高出力充電)を説明する図である。
この場合、コントローラ90は、第1リレー30を接続状態とし、第2リレー32を遮断状態とし、第3リレー36を接続状態とする。そして、コントローラ90は、第1電力変換器20を制御して電源出力Pcを電源出力上限Pclimに調節する。さらに、コントローラ90は、第1要求充電電力Pv1rに対する電源出力上限Pclimの不足電力としての第1不足電力ΔVde1を演算する。そして、コントローラ90は、当該第1不足電力ΔVde1の分を補い第1要求充電電力Pv1rを満たすことができるように第2電力変換器22を制御して電池出力Pbを調節する。
一方、図5Dは、第2電動車両V2に充電を行う場合であって、第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclimを超える場合における充電態様(第2高出力充電)を説明する図である。
この場合も、コントローラ90は、第1リレー30を接続状態とし、第2リレー32を遮断状態とし、第3リレー36を接続状態とする。そして、コントローラ90は、第1電力変換器20を制御して電源出力Pcを電源出力上限Pclimに調節する。さらに、コントローラ90は、第2要求充電電力Pv2rに対する電源出力上限Pclimの不足分の電力としての第2不足電力ΔVde2を演算する。そして、コントローラ90は、当該第2不足電力ΔVde2を補い第2要求充電電力Pv2rを満たすことができるように第2電力変換器22を制御して電池出力Pbを調節する。
以上説明した構成を有する充電装置100を用いた充電方法の流れを、図6A~図6Cを参照してより詳細に説明する。なお、以下で説明する各工程は、コントローラ90又は蓄電池コントローラ80が有するプログラムによって実行される。また、以下で説明する処理は、所定の制御周期ごとに繰り返し実行される。
図6Aは、本実施形態の充電方法の全体的な流れを説明するフローチャートである。なお、本実施形態の充電方法は、第1接続ポート16への第1電動車両V1への接続、又は第2接続ポート18への第2電動車両V2の接続を検出すると開始される。
図示のように、ステップS200において、第1リレー30、第2リレー32、及び第3リレー36を全て遮断状態とする。
ステップS220において、第1接続ポート16に第1電動車両V1が接続されているか否かを判定する。第1接続ポート16に第1電動車両V1が接続されていると判定した場合には、ステップS240の第1接続ポート充電制御を実行する。
図6Bは、第1接続ポート充電制御の流れを説明するフローチャートである。
図示のように、第1接続ポート充電制御では、ステップS241において、第1要求充電電力Pv1rが電源出力上限Pclim以下であるか否かを判定する。第1要求充電電力Pv1rが電源出力上限Pclim以下と判定すると、ステップS242に移行する。
ステップS242において、第1リレー30、第2リレー32、及び第3リレー36を全て遮断状態に維持しつつ、第1通常出力充電を実行する(図5A参照)。すなわち、電源出力Pcのみで第1要求充電電力Pv1rを満たすことができるシーンでは、蓄電池14からの放電を行うことなく第1電動車両V1への充電を実行することができる。
そして、ステップS243において、第1電動車両V1の充電が完了した否かを判定する。当該充電が完了したと判断すると、ステップS244の処理を実行する。
ステップS244において、待機状態に移行する。具体的には、所定の充電停止シーケンスにしたがい充電を停止して、次の制御ルーチンに移行する。
一方、上記ステップS241において、第1要求充電電力Pv1rが電源出力上限Pclim以下ではないと判定した場合、すなわち第1要求充電電力Pv1rが電源出力上限Pclimを超える場合には、ステップS245の処理を実行する。
ステップS245において、第1リレー30を接続し、第2リレー32を遮断し、且つ第3リレー36を接続する。
そして、ステップS246において、商用電源12及び蓄電池14の双方を用いて第1電動車両V1への充電を行う第1高出力充電(図5C参照)を実行する。ここで、本実施形態では、上述のように、第1高出力充電においても、電源出力上限Pclimを電源出力上限Pclimに設定して、第1不足電力ΔVde1の分のみを電池出力Pbで賄うようにしている。したがって、第1接続ポート16を介した充電にあたり、電源出力Pcが不足するシーンであっても、蓄電池14からの放電をできるだけ抑制することができる。
ステップS247において、第1高出力充電の下において、第1要求充電電力Pv1rが電源出力上限Pclim以下となったか否かの判定を行う。そして、第1要求充電電力Pv1rが電源出力上限Pclim以下となったと判定すると、上述の第1通常出力充電へ切り替えるべく、ステップS248以降の処理を実行する。
特に、ステップS248において、第1リレー30、第2リレー32、及び第3リレー36を全て遮断状態とする。そして、ステップS242以降の処理を実行する。
次に、図6Aに戻り、上記ステップS220において、第1接続ポート16に第1電動車両V1が接続されていないと判定した場合(すなわち、第2接続ポート18に第2電動車両V2が接続されている場合)に実行するステップS260の第2接続ポート充電制御について図6Cを用いて説明する。
図6Cに示すように、第2接続ポート充電制御では、ステップS261において、第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclim以下であるか否かを判定する。第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclim以下と判定すると、ステップS262に移行する。
ステップS262において、第1リレー30を遮断し、第2リレー32を遮断し、及び第3リレー36を接続する。
そして、ステップS263において、第2通常出力充電を実行する(図5B参照)。なお、第2通常出力充電においても、第1通常出力充電と同様に、蓄電池14からの放電を行うことなく第2電動車両V2への充電を実行することができる。
そして、ステップS264において、第2電動車両V2の充電が完了した否かを判定する。当該充電が完了したと判断すると、ステップS265の待機状態に移行する。
一方、上記ステップS261において、第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclim以下ではないと判定した場合、すなわち第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclimを超える場合には、ステップS266の処理を実行する。
ステップS266において、第1リレー30を接続し、第2リレー32を遮断し、且つ第3リレー36を接続する。
そして、ステップS267において、商用電源12及び蓄電池14の双方を用いて第2電動車両V2への充電を行う第2高出力充電(図5D参照)を実行する。ここで、第2高出力充電においても、電源出力上限Pclimを電源出力上限Pclimに設定して、第2不足電力ΔVde2の分のみを電池出力Pbで賄うようにしている。したがって、この場合も蓄電池14からの放電をできるだけ抑制することができる。
ステップS268において、第2高出力充電の下において、第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclim以下となったか否かの判定を行う。そして、第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclim以下となったと判定すると、上述の第2通常出力充電へ切り替えるべく、ステップS262以降の処理に移行する。
以上説明した構成を有する本実施形態の充電装置100では、第1実施形態の充電装置10の構成に加えて、第4配線34及び第3リレー36を備えている。そして、特に、第1接続ポート16に接続される第1電動車両V1の第1要求充電電力Pv1rが、電源出力上限Pclimを超える場合において、当該第1電動車両V1に対する商用電源12及び蓄電池14の双方を用いた充電が可能となっている(図5C及び図6BのステップS245以降の処理参照)。
すなわち、本実施形態の充電装置100の構成によれば、蓄電池14の電池出力Pbを第1接続ポート16に供給する経路に第2電力変換器22が配置されている。したがって、第2電力変換器22が、電池出力Pbの電圧を調節することができる。このため、商用電源12の電源出力Pcが第1接続ポート16に供給されている状態であっても、第2電力変換器22により、電池出力Pbが第1不足電力ΔVde1の分を補うように、電池出力Pbを制御することで、第1接続ポート16に接続される第1電動車両V1に対しても、電源出力上限Pclimを超える充電電力による充電を実行することができる。
以上説明した本実施形態の充電方法によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態の充電方法を実行する充電装置100では、接続部(16,18)は、第1配線24を介して商用電源12と電動車両(第1電動車両V1)を接続する第1接続ポート16と、第2配線26を介して蓄電池14と電動車両(第2電動車両V2)を接続する第2接続ポート18と、を含む。また、電力変換器は、第1配線24に配置されて電源出力Pcを調節する第1電力変換器20と、第2配線26に配置された第2電力変換器22と、を含む。さらに、第1配線24における第1電力変換器20と第1接続ポート16の間、及び第2配線26における蓄電池14と第2電力変換器22の間が第3配線28を介して接続される。また、第1配線24における第3配線28との分岐部J3と第1接続ポート16の間、及び第2電力変換器22と第2接続ポート18の間が第4配線34を介して接続される。さらに、上記スイッチは、第2配線26における蓄電池14と第2電力変換器22の間に配置された第1リレー30と、第3配線28に配置された第2リレー32と、第4配線34に配置された第3リレー36と、を含む。
そして、本実施形態の充電方法では、第1接続ポート16への第1電動車両V1の接続又は第2接続ポート18への第2電動車両V2の接続を検出すると、第1電動車両V1の要求充電電力である第1要求充電電力Pv1r又は第2電動車両V2の要求充電電力である第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclimを超えるか否かを判定し(図6BのステップS241又は図6CのステップS261)、要求充電電力が電源出力上限Pclimを超える場合には、第1リレー30を接続し、第2リレー32を遮断し、及び第3リレー36を接続して(図6BのステップS245又は図6CのステップS266)、高出力充電(第1高出力充電又は第2高出力充電)を実行する。
一方、第1要求充電電力Pv1r又は第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclimを超えない場合には、第1リレー30及び第2リレー32を遮断状態とする(図6AのステップS200の状態維持及び図6CのステップS262)。
そして、第1電動車両V1が第1接続ポート16に接続されている場合には第3リレー36を遮断状態として(図6AのステップS200の状態維持)、通常出力充電としての第1通常出力充電を実行する(図6BのステップS242)。
一方、第2電動車両V2が第2接続ポート18に接続されている場合には第3リレー36を接続状態として(図6CのステップS262)、通常出力充電としての第2通常出力充電を実行する(図6CのステップS263)。
これにより、第1実施形態の充電装置10と同様に、蓄電池14からの放電電力の抑制が可能となる。特に、第1接続ポート16に第1電動車両V1が接続される場合、又は第2接続ポート18に第2電動車両V2が接続される場合において、第1要求充電電力Pv1r又は第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclimを超える場合において、商用電源12及び蓄電池14の双方を用いた充電が可能となる(図5C及び図5D参照)。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態について図7、図8A、及び図8Bを参照して説明する。なお、第1実施形態又は第2実施形態と同様の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、図1で説明した充電装置10において、第1接続ポート16及び第2接続ポート18の双方にそれぞれ、第1電動車両V1及び第2電動車両V2が接続されたシーンにおける充電方法の一態様について説明する。
特に、第1接続ポート16に接続された第1電動車両V1が充電中の状態で、第2接続ポート18に第2電動車両V2が接続されたシーンにおける充電方法の一例について説明する。
図7は、本実施形態の充電方法の流れを説明するフローチャートである。ここで、図7に示す充電方法は、コントローラ90が、第1接続ポート16に接続されている第1電動車両V1の充電を実行している状態(第1リレー30及び第2リレー32の双方が遮断状態)で、第2接続ポート18に第2電動車両V2が接続されたことを検知すると、開始される。なお、以下で説明する各工程は、コントローラ90が有するプログラムによって実行される。
ステップS310において、第1電動車両V1の第1要求充電電力Pv1r及び第2電動車両V2の第2要求充電電力Pv2rの和である合計要求充電電力ΣPvrを演算し、
当該合計要求充電電力ΣPvrが、商用電源12の電源出力上限Pclim以下であるか否かを判定する。合計要求充電電力ΣPvrが電源出力上限Pclim以下であると判定すると、ステップS320に移行する。
ステップS320において、第1リレー30を遮断状態とし、第2リレー32を接続状態とする。
そして、ステップS330において、以下に説明する通常出力充電を実行する。
図8Aは、本実施形態における通常出力充電を説明する図である。なお、図8Aにおいて充電電力の方向を破線により模式的に示す。
コントローラ90は、上述のように、第1リレー30を遮断状態とし、第2リレー32を接続状態としている。そして、コントローラ90は、商用電源12から第1接続ポート16を介して第1電動車両V1に供給される電力を第1要求充電電力Pv1rに調整し、且つ商用電源12から第2接続ポート18を介して第2電動車両V2に供給される電力を第2要求充電電力Pv2rに調整するように、第1電力変換器20及び第2電力変換器22を制御して図8Aに示す充電電流を実現する。
すなわち、合計要求充電電力ΣPvrが電源出力上限Pclim以下である場合には、電源出力Pcのみで第1要求充電電力Pv1r及び第2要求充電電力Pv2rの双方を満たすことができるため、このようなシーンにおいては第1リレー30を遮断状態として蓄電池14が充電に用いられないようにしている。これにより、蓄電池14が充電に用いられる頻度を抑制することができる。
図7に戻り、上記ステップS310において、合計要求充電電力ΣPvrが電源出力上限Pclim以下ではないと判定すると、ステップS340に移行する。
ステップS340において、第1要求充電電力Pv1rが現在の電源出力Pc以下であるか否かを判定する。すなわち、当該判定は、実質的に、商用電源12の電源出力Pcのみで第1電動車両V1への充電が行われている状態であるか否かの判定となる。第1要求充電電力Pv1rが電源出力Pc以下ではないと判定すると、ステップS350に進む。
ステップS350において、第1電動車両V1に充電が可能となるまでの待機時間を通知する。例えば、この通知の具体的な態様として、第1電動車両V1の充電が完了するまでの時間を演算し、これを待機時間として第2電動車両V2の車室内に設置されるディスプレイ等に表示する。
上記ステップS340において第1要求充電電力Pv1rが電源出力Pc以下であると判定した場合、又は上記ステップS350で待機時間を通知すると、ステップS360に移行する。
ステップS360において、第2要求充電電力Pv2rが蓄電池14の電池出力Pbの上限である電池出力上限Pblim以下であるか否かを判定する。なお、このステップS360は、実質的に、第2要求充電電力Pv2rを、蓄電池14の電池出力Pbのみで実現できるか否かを判定する趣旨で実行される。
したがって、第2要求充電電力Pv2rが電池出力上限Pblim以下ではないと判定すると、ステップS370において、第1電動車両V1に対して上記ステップS350の場合と同様に待機時間を通知する。
一方、第2要求充電電力Pv2rが電池出力上限Pblim以下であると判定すると、ステップS380に移行する。
ステップS380において、第1リレー30を接続状態とし、第2リレー32を遮断状態とする。
そして、ステップS390において、以下に説明する本実施形態の高出力充電を実行する。
図8Bは、本実施形態における高出力充電を説明する図である。なお、図8Bにおいて充電電力の方向を破線により模式的に示す。
コントローラ90は、上述のように、第1リレー30を接続状態とし、第2リレー32を遮断状態としている。そして、コントローラ90は、商用電源12から第1接続ポート16を介して第1電動車両V1に供給される電力を第1要求充電電力Pv1rに調整するように第1電力変換器20を制御する。これにより、図8Bに示す商用電源12から第1接続ポート16を介した第1電動車両V1への充電が実現される。
さらに、コントローラ90は、蓄電池14から第2接続ポート18を介して第2電動車両V2に供給される電力を第2要求充電電力Pv2rに調整するように第2電力変換器22を制御する。これにより、図8Bに示す蓄電池14から第2接続ポート18を介した第2電動車両V2への充電が実現される。
以上説明した本実施形態の充電方法によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態の充電方法によれば、第1接続ポート16に接続された第1電動車両V1の充電中に、第2接続ポート18に第2電動車両V2が接続されると、第1要求充電電力Pv1r及び第2要求充電電力Pv2rの合計である合計要求充電電力ΣPvrが電源出力上限Pclimを超えるか否かを判定し(図7のステップS310)、第1電動車両V1への充電が商用電源12のみにより行われているか否かを判定し(図7のステップS340)、第2要求充電電力Pv2rが蓄電池14の出力上限電力である電池出力上限Pblim以下であるかを判定する(図7のステップS360)。そして、これら判定結果が全て肯定的である場合に、第1リレー30を接続状態として(図7のステップS380)、第2電動車両V2を充電する(図7のステップS390)。
これにより、第1接続ポート16に接続された第1電動車両V1の充電中に、第2接続ポート18に第2電動車両V2が接続されて充電を行うべきシーンにおいても、蓄電池14からの放電を必要な場合にのみ実行するようにして、第1電動車両V1及び第2電動車両V2の双方の充電を行うことができる。すなわち、第1接続ポート16及び第2接続ポート18の双方で並列に第1電動車両V1及び第2電動車両V2の充電が行われるシーンであっても、蓄電池14の頻繁な放電に起因する劣化を抑制しつつ、当該充電を実行することができる。
また、本実施形態では、第2要求充電電力Pv2rが電池出力上限Pblim以下ではないと判定した場合に、第2要求充電電力Pv2rが電池出力上限Pblim以下となるまでの待機時間を通知する(図7のステップS360及びステップS370)。
これにより、充電を行うことを希望する第2電動車両V2のユーザに対して、充電が可能となるまでの時間を把握させることができる。したがって、充電が可能となっているにもかかわらず、第2電動車両V2のユーザがこれに気付かないことに起因する充電可能状態の放置時間を抑制することができる。結果として、充電装置10の稼働率をより向上させることができる。
(変形例)
以下、第3実施形態の変形例について図9を参照して説明する。なお、上記各実施形態と同様の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本変形例では、図4で説明した充電装置100において、第1接続ポート16に接続された第1電動車両V1が充電中の状態で、第2接続ポート18に第2電動車両V2が接続されたシーンにおける充電方法の一例について説明する。
図9は、本変形例の充電方法の流れを説明するフローチャートである。ここで、図7に示す充電方法は、コントローラ90が、第1接続ポート16に接続されている第1電動車両V1の充電を実行している状態(第1リレー30及び第2リレー32の双方が遮断状態且つ第3リレー36が遮断状態又は接続状態)で、第2接続ポート18に第2電動車両V2が接続されたことを検知すると、開始される。なお、以下で説明する各工程は、コントローラ90が有するプログラムによって実行される。
図9に示す充電方法は、図7で説明した充電方法に対して、ステップS320及びステップS380において、第3リレー36に対する制御が含まれる点で異なる。一方で、ステップS320及びステップS380においては、いずれも第3リレー36が遮断された状態に維持されている。すなわち、第3リレー36は、実質的に本変形例における充電制御に影響しない。
したがって、本変形例によれば、充電装置100においても、第1接続ポート16に接続された第1電動車両V1の充電中に、第2接続ポート18に第2電動車両V2が接続されて充電を行うべきシーンにおける好適な充電方法が提供されることとなる。
(第4実施形態)
以下、第4実施形態について図10を参照して説明する。なお、上記各実施形態又は変形例と同様の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図10は、本実施形態の充電方法の流れを説明するフローチャートである。図示のように、本実施形態の充電方法は、図9で説明した充電方法に対して、ステップS360の判定が否定的である場合に実行されるステップS400及びステップS410の処理のみが異なる。
ステップS400において、第1リレー30を接続状態とし、第2リレー32を遮断状態とし、第3リレー36を遮断状態とする。
そして、ステップS410において、本実施形態の蓄電池上限出力充電処理を実行する。具体的に、蓄電池上限出力充電処理では、コントローラ90は、蓄電池14の電池出力Pbを電池出力上限Pblimに調節するように第2電力変換器22を制御する。
すなわち、本実施形態では、第2要求充電電力Pv2rが電池出力上限Pblimを超えることで、蓄電池14のみ(図8B参照)では第2要求充電電力Pv2rを満たすことができない場合であっても、蓄電池14から出力できる上限としての電池出力上限Pblimで第2電動車両V2の充電を実行する。
以上説明した本実施形態の充電方法によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態の充電方法では、第2要求充電電力Pv2rが電池出力上限Pblim以下ではない場合(図10のステップS360のNo)に、電池出力Pbを電池出力上限Pblimに調節する(図10のステップS400及びステップS410)。
これにより、蓄電池14のみによる充電では第2要求充電電力Pv2rには満たないものの、蓄電池14から出力可能な電池出力上限Pblimで第2電動車両V2への充電を行うことができる。結果として、全体的な第2電動車両V2充電時間を短縮することができる。
(第5実施形態)
以下、第5実施形態について図11A、及び図11Bを参照して説明する。なお、上記各実施形態又は変形例と同様の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、図1で説明した充電装置10において、第2接続ポート18に接続された第2電動車両V2が充電中の状態で、第1接続ポート16に第1電動車両V1が接続されたシーンにおける充電方法の一例について説明する。
図11Aは、本実施形態の充電方法の流れを説明するフローチャートである。ここで、図11Aに示す充電方法は、コントローラ90が、第2接続ポート18に接続されている第2電動車両V2の充電を実行している状態(第1リレー30が遮断状態又は接続状態且つ第2リレー32が接続状態)で、第1接続ポート16に第1電動車両V1が接続されたことを検知すると、開始される。なお、以下で説明する各工程は、コントローラ90が有するプログラムによって実行される。
ステップS510において、図7のステップS310と同様に、合計要求充電電力ΣPvrが、商用電源12の電源出力上限Pclim以下であるか否かを判定する。合計要求充電電力ΣPvrが電源出力上限Pclim以下であると判定すると、ステップS520に移行する。
ステップS520において、第1リレー30を遮断状態とし、第2リレー32を接続状態とする。そして、ステップS530において、図7のステップS330と同様に通常出力充電を実行する(図8A参照)。
一方、上記ステップS510において、上記ステップS510において、合計要求充電電力ΣPvrが電源出力上限Pclim以下ではないと判定すると、ステップS540に移行する。
ステップS540において、第2要求充電電力Pv2rが現在の電源出力Pc以下であるか否かを判定する。すなわち、当該判定は、実質的に、商用電源12の電源出力Pcのみで第2電動車両V2への充電が行われている状態であるか否かの判定となる。第2要求充電電力Pv2rが電源出力Pc以下ではないと判定すると、ステップS550に進む。
ステップS550において、第2電動車両V2に第2要求充電電力Pv2rに基づく充電が可能となるまでの待機時間を第1電動車両V1に通知する。すなわち、第2要求充電電力Pv2rが電源出力Pc以下ではない場合には、第2電動車両V2の充電にあたり、電源出力Pcのみでは足りず、電池出力Pbが用いられていることが想定される。したがって、この状態で第1電動車両V1の充電が開始されると、蓄電池14からの放電量が大きくなる。このため、第2要求充電電力Pv2rが電源出力Pc以下ではない場合には、第1電動車両V1の充電を開始させず、待機時間を通知する。
上記ステップS540において第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclim以下であると判定した場合、又は上記ステップS550で待機時間を通知すると、ステップS560に移行する。
次に、ステップS560において、第1要求充電電力Pv1rが商用電源12の電源出力上限Pclim以下であるか否かを判定する。なお、このステップS560は、実質的に、これから充電を行うべき第1電動車両V1の第1要求充電電力Pv1rを、商用電源12のみによる充電で満たすことができるか否かを判定する趣旨で実行される。
したがって、第1要求充電電力Pv1rが電源出力上限Pclim以下ではないと判定すると、ステップS570において、第1電動車両V1に対して、上記ステップS550の場合と同様に待機時間を通知する。
一方、第1要求充電電力Pv1rが電源出力上限Pclim以下であると判定すると、ステップS580に移行する。
ステップS580において、第1リレー30を接続状態とし、第2リレー32を遮断状態とする。
そして、ステップS590において、本実施形態の高出力充電処理を実行する。
図11Bは、本実施形態の高出力充電処理の流れを説明するフローチャートである。
ステップS591において、充電経路切り替え処理を実行する。
具体的に、充電経路切り替え処理では、コントローラ90は、第2接続ポート18に接続された第2電動車両V2への充電電力の経路を切り替えるように第1電力変換器20及び第2電力変換器22を制御する。より詳細には、コントローラ90は、第2要求充電電力Pv2rを維持しつつ、商用電源12の電源出力Pcを減少させて蓄電池14の電池出力Pbを増加させる。
次に、ステップS592において、充電経路切り替え処理が完了したか否かを判定する。具体的に、第2電動車両V2への充電電力の内、商用電源12の電源出力Pcが賄う割りが実質的にゼロに到達すると、充電経路切り替え処理が完了したと判定する。すなわち、この場合、第2電動車両V2への充電が、実質的に蓄電池14の電池出力Pbのみで行われている状態となる。そして、充電経路切り替え処理が完了したと判定すると、ステップS593に移行する。
そして、ステップS593において、商用電源12の電源出力Pcで第1電動車両V1を充電し、蓄電池14の電池出力Pbで第2電動車両V2への充電を実行する。すなわち、コントローラ90は、図8Bで示した充電態様となるように、第1電力変換器20及び第2電力変換器22を制御する。
以上説明した本実施形態の充電方法によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態の充電方法によれば、第2接続ポート18に接続された第2電動車両V2の充電中に、第1接続ポート16に第1電動車両V1が接続されると、第1電動車両V1の第1要求充電電力Pv1r及び第2電動車両V2の第2要求充電電力Pv2rの合計である合計要求充電電力ΣPvrが電源出力上限Pclimを超えるか否かを判定し(図11AのステップS510)、第2電動車両V2への充電がのみにより行われているか否かを判定し(図11AのステップS540)、第1要求充電電力Pv1rが蓄電池14の出力上限電力である電池出力上限Pblim以下であるかを判定する(図11AのステップS560)。そして、各判定の結果が全て肯定的である場合に、第1リレー30を接続状態として(図11AのステップS580)、第2電動車両V2の充電を14蓄電池からの電池出力Pbのみで行うように充電電力経路を切り替え(図11BのステップS591及びステップS592)、充電電力経路を切り替え後に商用電源12からの出力である電源出力Pcで第1電動車両V1に充電を行う(図11BのステップS593)。
これにより、第2接続ポート18に接続された第2電動車両V2の充電中に、第1接続ポート16に第1電動車両V1が接続されて充電を行うべきシーンにおいて、蓄電池14からの放電を必要な場合にのみ実行するようにして、第1電動車両V1及び第2電動車両V2の双方の充電を行うことができる。すなわち、第1接続ポート16及び第2接続ポート18の双方で並列に第1電動車両V1及び第2電動車両V2の充電が行われるシーンであっても、蓄電池14の頻繁な放電に起因する劣化を抑制しつつ、当該充電を実行することができる。
また、本実施形態では、第1要求充電電力Pv1rが電源出力上限Pclim以下ではない場合に、第1要求充電電力Pv1rが電源出力上限Pclim以下となるまでの待機時間を通知する(図11AのステップS560及びステップS570)。
これにより、充電を行うことを希望する第2電動車両V2のユーザに対して、充電が可能となるまでの時間を把握させることができる。したがって、充電が可能となっているにもかかわらず、第2電動車両V2のユーザがこれに気付かないことに起因する充電可能状態の放置時間を抑制することができる。結果として、充電装置10の稼働率をより向上させることができる。
(変形例)
以下、第5実施形態の変形例について図12A及び図12Bを参照して説明する。なお、上記各実施形態又は変形例と同様の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本変形例では、図4で説明した充電装置100において、第2接続ポート18に接続された第2電動車両V2が充電中の状態で、第1接続ポート16に第1電動車両V1が接続されるシーンにおける充電方法の一例について説明する。
図12Aは、本変形例の充電方法の流れを説明するフローチャートである。ここで、図12Aに示す充電方法は、コントローラ90が、第2接続ポート18に接続されている第2電動車両V2の充電を実行している状態(第1リレー30が遮断状態又は接続状態、第2リレー32が遮断状態、及び第3リレー36が接続状態)で、第1接続ポート16に第1電動車両V1が接続されたことを検知すると、開始される。なお、以下で説明する各工程は、コントローラ90が有するプログラムによって実行される。
図12Aに示す充電方法は、図11Aで説明した充電方法に対して、ステップS520及びステップS580において、第3リレー36に対する制御が含まれる点、及びステップS590における高出力充電処理の具体的に内容が異なる。
ここで、ステップS520においては、第3リレー36が遮断された状態に維持されている。すなわち、第3リレー36は、実質的に本変形例のステップS530の処理に影響しないため、ステップS530の処理は図11Aで説明した場合と同様に実行することができる。
一方、ステップS580においては、第1リレー30を接続状態とし、第2リレー32を遮断状態とし、第3リレー36を接続状態とする。すなわち、図5Dに示す態様により、商用電源12の電源出力Pc及び蓄電池14の電池出力Pbの双方を用いた充電を行うために、各リレーの接続/遮断状態を設定する。
そして、ステップS590において、本変形例による高出力充電処理を実行する。
図12Bは、本変形例における高出力充電処理の流れを説明するフローチャートである。
図示のように、本変形例では、ステップS592において、充電経路切り替え処理の完了を判定すると、ステップS594に移行する。
ステップS594において、第1リレー30の接続状態及び第2リレー32の遮断状態を維持しつつ、第3リレー36を遮断する。
そして、ステップS595において、商用電源12の電源出力Pcのみで第1電動車両V1を充電し、蓄電池14の電池出力Pbのみで第2電動車両V2を充電するように、第1電力変換器20及び第2電力変換器22を制御する。
したがって、本変形例によれば、充電装置100においても、第2接続ポート18に接続された第2電動車両V2の充電中に、第1接続ポート16に第1電動車両V1が接続されて充電を行うべきシーンにおける好適な充電方法が提供されることとなる。
(第6実施形態)
以下、第6実施形態について図13A及び図13Bを参照して説明する。なお、上記各実施形態又は各変形例と同様の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図13Aは、本実施形態の充電方法の流れを説明するフローチャートである。図示のように、本実施形態の充電方法は、図12Aで説明した充電方法に対して、ステップS660の判定が否定的である場合に実行されるステップS700及びステップS710の処理のみが異なる。
ステップS700において、第1リレー30を接続状態とし、第2リレー32を遮断状態とし、第3リレー36を接続状態とする。
そして、ステップS710において、本実施形態の蓄電池上限出力充電処理を実行する。
図13Bは、蓄電池上限出力充電処理の流れを説明するフローチャートである。
図示のように、ステップS711~ステップS713において、図12Bで説明した高出力充電処理におけるステップS591、ステップS592、及びステップS594における処理と同様に、充電経路切り替え処理を行い、その完了後に、第1リレー30の接続状態及び第2リレー32の遮断状態を維持しつつ、第3リレー36を遮断する。
そして、ステップS714において、商用電源12の電源出力Pcを電源出力上限Pclimに調節して第1電動車両V1を充電し、蓄電池14の電池出力Pbのみで第2電動車両V2を充電するように、第1電力変換器20及び第2電力変換器22を制御する。
すなわち、本実施形態では、第1要求充電電力Pv1rが電源出力上限Pclimを超えることで(図13AのステップS660参照)、商用電源12のみ(図8B参照)では第1要求充電電力Pv1rを満たすことができない場合であっても、商用電源12から出力できる上限である電源出力上限Pclimで第1電動車両V1を充電する。これにより、第1電動車両V1の充電時間の短縮が図られる。
さらに、ステップS715において、第1要求充電電力Pv1rが電源出力上限Pclim以下となったか否かを判定する。すなわち、商用電源12の電源出力上限Pclimによる第1電動車両V1への充電の下で、第1要求充電電力Pv1rが商用電源12のみによる充電で満たされる状態となったか否かが判定されることとなる。そして、第1要求充電電力Pv1rが電源出力上限Pclim以下となったと判定されると、ステップS716に移行する。
ステップS716において、商用電源12の電源出力Pcで第1電動車両V1を充電し、蓄電池14の電池出力Pbで第2電動車両V2への充電を実行する制御に切り替える。すなわち、コントローラ90は、商用電源12の電源出力Pcが第1接続ポート16にのみ供給され、蓄電池14の電池出力Pbが第2接続ポート18にのみ供給されるように、第1電力変換器20及び第2電力変換器22を制御する。
以上説明した本実施形態の充電方法によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態の充電方法では、第1要求充電電力Pv1rが電源出力上限Pclim以下ではなく(図13AのステップS660のNo)且つ第2電動車両V2への充電が商用電源12のみにより行われている場合(図13AのステップS660のYes)に、商用電源12の電源出力Pcを電源出力上限Pclimに調節する(図13AのステップS400、ステップS410、及び図13B)。
これにより、商用電源12のみによる充電では第1要求充電電力Pv1rには満たないものの、商用電源12から出力可能な電源出力上限Pclimで第1電動車両V1への充電を行うことができる。結果として、全体的な第1電動車両V1の充電時間を短縮することができる。
特に、本実施形態では、電源出力上限Pclimで第1電動車両V1への充電中に、
蓄電池14が充電に用いられる高出力充電を実行している際においても、第1要求充電電力Pv1rが電源出力上限Pclim以下となったかについて判定を行い(図13BのステップS715)、これが満たされた場合には、商用電源12の電源出力Pcで第1電動車両V1を充電し、蓄電池14の電池出力Pbで第2電動車両V2への充電を実行する制御に切り替わる(ステップS716)。
したがって、商用電源12のみによる充電では第1要求充電電力Pv1rを満たす状態となったら、速やかに、当該第1要求充電電力Pv1rに基づく第1電動車両V1の充電制御に切り替えることができる。
(第7実施形態)
以下、第7実施形態について図14A、及び図14Bを参照して説明する。なお、上記各実施形態又は各変形例と同様の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、図4で説明した充電装置100において、第1接続ポート16及び第2接続ポート18にそれぞれ第1電動車両V1及び第2電動車両V2が接続されて充電が行われている状態(特に図8Bに示す充電状態)から第1電動車両V1の充電が終了したシーンにおける充電方法の一例について説明する。
図14Aは、本実施形態の充電方法の流れを説明するフローチャートである。ここで、図14Aに示す充電方法は、コントローラ90が、第1接続ポート16及び第2接続ポート18にそれぞれ第1電動車両V1及び第2電動車両V2が接続されて充電が行われている状態から第1電動車両V1の充電が終了したことを検知すると、開始される。なお、以下で説明する各工程は、コントローラ90が有するプログラムによって実行される。
ステップS810において、第2要求充電電力Pv2rが、商用電源12の電源出力上限Pclim以下であるか否かを判定する。第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclim以下であると判定すると、ステップS820に移行する。
ステップS820において、第1リレー30を接続状態とし、第2リレー32を遮断状態とし、第3リレー36を接続状態とする。そして、ステップS830において、第1接続ポート充電完了処理を実行する。
図14Bは、第1接続ポート充電完了処理の流れを説明するフローチャートである。
第1接続ポート充電完了処理では、ステップS831において、図12BのステップS591と同様に充電経路切り替え処理を実行する。
ステップS832において、充電経路切り替え処理が完了したか否かを判定する。そして、充電経路切り替え処理が完了したと判定すると、ステップS833に移行する。
ステップS833において、第2リレー32を遮断状態及び第3リレー36を接続状態に維持しつつ、第1リレー30を遮断する。
そして、ステップS834において、商用電源12の電源出力Pcで第2電動車両V2を充電する(図5A参照)。
図14Aに戻り、上記ステップS810において、第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclim以下でないと判定すると、ステップS840に移行して高出力充電(図8B参照)を行う。
以上説明した本実施形態の充電方法によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態の充電方法によれば、第1接続ポート16及び第2接続ポート18にそれぞれ第1電動車両V1及び第2電動車両V2が接続されて充電が行われている状態から第1電動車両V1の充電が終了すると、第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限Pclim以下であるか否かを判定し(図14AのステップS810)、第2要求充電電力Pv2rが電源出力上限以下である場合に、蓄電池14による第2電動車両V2の充電を商用電源12による充電に切り替える(図14B)。
これにより、第1接続ポート16及び第2接続ポート18を介して、第1電動車両V1及び第2電動車両V2の双方に充電が行われている状態から、第1電動車両V1の充電が終了して、第2電動車両V2のみに対する充電に切り替わるシーンにおいて、蓄電池14からの放電を抑制することができる。
特に、図8Bに示すように、商用電源12及び蓄電池14の双方を用いて、第1電動車両V1及び第2電動車両V2の充電を実行している状態から第1電動車両V1の充電が終了した場合、以降は第2電動車両V2の充電のみを行うため、要求充電電力が低下することとなる。そして、本実施形態の充電方法であれば、このような要求充電電力の低下に際して、第2要求充電電力Pv2rが商用電源12の電源出力Pcのみで実現できる状態を好適に検出し、蓄電池14を用いた充電を停止することができる。結果として、蓄電池14の頻繁な放電に起因する劣化をより好適に抑制することができる。
(第8実施形態)
以下、第8実施形態について図15、及び図16を参照して説明する。なお、上記各実施形態又は各変形例と同様の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、特に、図4で説明した充電装置100において第1電動車両V1及び第2電動車両V2への充電と並行して、商用電源12から蓄電池14への充電を行う処理(以下、「蓄電池充電処理」とも称する)を行う。
蓄電池充電処理において、コントローラ90は、第2リレー32を接続した状態で、第1電力変換器20により出力電圧と蓄電池14の電圧の差を操作して、蓄電池14への充電電力(以下、「蓄電池充電電力Pcharge」とも称する)を制御する。
図15は、本実施形態の蓄電池充電処理の流れを説明するフローチャートである。ここで、図15に示す充電方法は、コントローラ90が、第1接続ポート16及び第2接続ポート18にそれぞれ接続された第1電動車両V1及び第2電動車両V2の双方に充電が行われている状態で開始する。なお、以下で説明する各工程は、コントローラ90が有するプログラムによって実行される。
図示のように、本実施形態では、ステップS910、ステップS920、及びステップS930の判定を行い、これらの判定の結果が全て肯定的である場合に、ステップS940以降において蓄電池14に充電を行う処理を実行する。一方、ステップS910、ステップS920、及びステップS930の判定の内の少なくとも一つが否定的である場合には、ステップS970に移行し、蓄電池14の充電を停止するか、又は充電を非実行とする。
具体的に、ステップS910においては、蓄電池コントローラ80により検出される蓄電池SOCが、充電要求閾値SOCth以下であるか否かを判定する。ここで、充電要求閾値SOCthは、蓄電池14の仕様及び温度等に応じた適正な蓄電池SOCの範囲の下限値などに設定される。
また、ステップS920においては、合計要求充電電力ΣPvrが電源出力上限Pclim以下であるか否かを判定する。
さらに、ステップS930においては、蓄電池充電電力Pchargeが、商用電源12の充電余力電力Pc_lef以下であるか否かを判定する。ここで、商用電源12の充電余力電力Pc_lefは、電源出力上限Pclimから合計要求充電電力ΣPvrを減算して求めることができる。
そして、上述のように、ステップS910~S930の判定が全て肯定的の場合に、ステップS940に移行する。
ステップS940において、第1リレー30を遮断状態とし、第2リレー32を接続状態とし、第3リレー36を遮断する。
ステップS950において、商用電源12を用いて蓄電池14を充電する。具体的に、コントローラ90は、蓄電池SOCが所望の目標値SOC_targetに近づくように、第1電力変換器20を操作する。
なお、図16には、本実施形態において商用電源12により蓄電池14を充電する際の充電態様を示す。また、図16においては、第1接続ポート16又は第2接続ポート18に向かう充電電力の方向を破線により模式的に示す一方で、蓄電池14を充電するための電力の流れを一点鎖線により模式的に示す。
そして、ステップS960において、蓄電池SOCが上記目標値SOC_targetを超えたと判定すると、ステップS970に進み、蓄電池14の充電を停止する。
以上説明した本実施形態の充電方法によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態の充電方法によれば、第1接続ポート16及び第2接続ポート18のそれぞれに接続された第1電動車両V1及び第2電動車両V2の充電中に、第1要求充電電力Pv1r及び第2要求充電電力Pv2rの合計である合計要求充電電力ΣPvrが電源出力上限Pclimを超えるか否かを判定し(図15のステップS920)、蓄電池14の充電率である蓄電池SOCが所定の充電要求閾値SOCth以下であるか否かを判定し(図15のステップS910)、各判定の結果が何れも肯定的である場合に、電源出力Pcにより蓄電池14を充電する(図15のステップS950)。
これにより、第1電動車両V1及び第2電動車両V2の充電中であっても、商用電源12の電源出力Pcに余裕がある場合には、これを利用して蓄電池14を充電することができる。したがって、蓄電池SOCを一定以上に維持し易くなる。結果として、蓄電池SOCが一定以上に低下したことに起因して蓄電池14に対する充電の目的で充電装置100を停止させる事態の発生を抑制し、充電装置100の稼働率を向上させることができる。
なお、本実施形態では、図4の充電装置100を用いて図15で説明した蓄電池充電処理を実行する例を説明した。一方で、図1の充電装置10を用いても同様の蓄電池充電処理を実行することができる。
(第9実施形態)
以下、第9実施形態について図17及び図18を参照して説明する。なお、上記各実施形態又は各変形例と同様の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態では、図4で説明した充電装置100において、第1接続ポート16に接続された第1電動車両V1への充電と並行して、蓄電池充電処理を行う。
図17は、本実施形態の蓄電池充電処理の流れを説明するフローチャートである。ここで、図17に示す蓄電池充電処理は、コントローラ90が、第1接続ポート16に接続された第1電動車両V1に充電が行われている状態で開始する。なお、以下で説明する各工程は、コントローラ90が有するプログラムによって実行される。
図示のように、本実施形態では、ステップS1010、ステップS1020、及びステップS1030の判定を行い、これらの判定の結果が全て肯定的である場合に、ステップS940以降において蓄電池14に充電を行う処理を実行する。一方、ステップS1010、ステップS1020、及びステップS1030の判定の内の少なくとも一つが否定的である場合には、ステップS1070に移行し、蓄電池14の充電を停止するか、又は充電を非実行とする。
ここで、ステップS1010及びステップS1030の判定の内容は、図15におけるステップS910及びステップS930の判定とほぼ同様である。
一方、ステップS1020においては、第1電動車両V1の第1要求充電電力Pv1rが電源出力上限Pclim以下であるか否かを判定する。
そして、ステップS1010~S1030の判定が全て肯定的の場合に、ステップS1040以降の処理を実行する。なお、ステップS1040~ステップS1070の処理は、図15のステップS940~ステップS970の処理とほぼ同様である。
図18は、本実施形態において商用電源12により蓄電池14を充電する際の充電態様を説明する図である。なお、図16においては、第1接続ポート16に向かう充電電力の方向を破線により模式的に示す一方で、蓄電池14を充電するための電力の流れを一点鎖線により模式的に示す。
以上説明した本実施形態の充電方法によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態の充電方法によれば、第1接続ポート16に接続された第1電動車両V1が充電中である場合に、第1電動車両V1の第1要求充電電力Pv1rが電源出力上限Pclim未満であるか否かを判定し、蓄電池14の充電率である蓄電池SOCが所定の充電要求閾値SOCth以下であるか否かを判定し(図17のステップS1020)、これら判定の結果が何れも肯定的である場合に、電源出力Pcにより蓄電池14を充電する(図17のステップS1050)。
これにより、第1電動車両V1の充電中であっても、商用電源12の電源出力Pcに余裕がある場合には、これを利用して蓄電池14を充電することができる。したがって、蓄電池SOCを一定以上に以上し易くなる。結果として、蓄電池SOCが一定以上に低下したことに起因して蓄電池14に対する充電の目的で充電装置100を停止させる事態の発生を抑制し、充電装置100の稼働率を向上させることができる。
なお、本実施形態では、図4の充電装置100を用いて図15で説明した蓄電池充電処理を実行する例を説明した。一方で、図1の充電装置10を用いても同様の蓄電池充電処理を実行することができる。
また、本実施形態では、第1電動車両V1への充電と並行した蓄電池充電処理の例を説明したが、これに代えて、第2電動車両V2への充電と並行した蓄電池充電処理も図17に示す方法と同様の方法で実行することができる。
(第10実施形態)
以下、第10実施形態について図19、図20A、及び図20Bを参照して説明する。なお、上記各実施形態又は各変形例と同様の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態も、第9実施形態と同様に、図4で説明した充電装置100において、第1接続ポート16に接続された第1電動車両V1への充電と並行して蓄電池充電処理を行う。一方で、本実施形態では、商用電源12の電源出力Pcが第2電力変換器22を経由して蓄電池14に充電される。
本実施形態では、充電装置100の第2電力変換器22が、双方向DCDCコンバータで形成される。すなわち、第2電力変換器22は、蓄電池14の側からの入力に対する電圧を調節して第2接続ポート18の側へ出力する機能、及び第2接続ポート18の側からの入力に対する電圧を調節して蓄電池14の側へ出力する機能の双方を有する。
図19は、本実施形態の蓄電池充電処理の流れを説明するフローチャートである。
図示のように、本実施形態の蓄電池充電処理は、図17で説明した蓄電池充電処理のステップS1030の判定が省かれている点、ステップS1040に代えてステップS1040´を実行する以外は、図17の蓄電池充電処理と同様である。
すなわち、本実施形態では、第2電力変換器22を双方向DCDCコンバータで形成して、蓄電池14への充電経路を第9実施形態で説明した充電経路(図18参照)を変えていることで、上記ステップS1030における判定(蓄電池充電電力Pchargeが商用電源12の充電余力電力Pc_lef以下であるか否かの判定)を行わずに、蓄電池充電処理を実行することができる。
特に、商用電源12から蓄電池14への充電に際して第2電力変換器22を用いるべく、当該充電の経路に第4配線34が含まれることとなる。このため、図19のステップS1050以降の蓄電池14を充電する処理に先立って、ステップS1040´においては第9実施形態の場合と異なり、第3リレー36が遮断状態とされる。
図20Aは、本実施形態において商用電源12により蓄電池14を充電する際の充電態様を説明する図である。
本実施形態では、図20Aに示す充電態様を実現するために、コントローラ90は、蓄電池SOCが目標値SOC_targetに近づくように、第2電力変換器22を操作する。
以上説明した本実施形態の充電方法によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態の充電方法によれば、商用電源12の電源出力Pcを、第2電力変換器22を経由させて蓄電池14に充電する(図20A参照)。
これにより、商用電源12から蓄電池14への充電電力を第2電力変換器22により調節することができる。したがって、蓄電池充電電力Pchargeが商用電源12の充電余力電力Pc_lefを超える場合であっても、第2電力変換器22によって商用電源12の電源出力Pcを好適に昇圧して、蓄電池14への充電を実現することができる。結果として、第1接続ポート16に接続された第1電動車両V1の充電中において、商用電源12を用いた蓄電池14を実行し得る領域(タイミング)をより拡大することができる。
なお、本実施形態では、第1電動車両V1への充電と並行した蓄電池充電処理の例を説明したが、これに代えて、第2電動車両V2への充電と並行した蓄電池充電処理も図18に示す方法と同様の方法で実行することができる。
この場合、第2接続ポート18に接続された第2電動車両V2の充電と並行して、商用電源12から蓄電池14の充電を行う態様は図20Bに示す通りである。
(第11実施形態)
以下、第11実施形態について図21、及び図22を参照して説明する。なお、上記各実施形態又は各変形例と同様の要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。本実施形態では、特に、第1電動車両V1及び第2電動車両V2の少なくとも何れかが充電されている状態から、何れの充電も完了した後に実行される蓄電池充電処理について説明する。
図21は、本実施形態の蓄電池充電処理の流れを説明するフローチャートである。ここで、図21に示す蓄電池充電処理は、コントローラ90が、第1電動車両V1及び第2電動車両V2の少なくとも何れかに対する充電が行われている状態で開始する。なお、以下で説明する各工程は、コントローラ90が有するプログラムによって実行される。
ステップS1110において、車両の充電が完了した否かを判定する。すなわち、第1接続ポート16を介した第1電動車両V1の充電及び第2接続ポート18を介した第2電動車両V2の充電が双方とも完了した状態であるか否かを判定する。そして、車両の充電が完了したと判定すると、ステップS1120に移行する。
ステップS1120において、蓄電池SOCが充電要求閾値SOCth以下であるか否かを判定する。蓄電池SOCが充電要求閾値SOCth以下ではない場合には、充電を実行せずにステップS1160に移行して待機する。蓄電池SOCが充電要求閾値SOCth以下と判定すると、ステップS1140に移行する。
ステップS1140において、商用電源12を用いて蓄電池14を充電する。具体的に、コントローラ90は、蓄電池SOCが所望の目標値SOC_targetに近づくように、第1電力変換器20を操作する。
なお、図22には、本実施形態において商用電源12により蓄電池14を充電する際の充電態様を示す。また、図22においては、蓄電池14を充電するための電力の流れを一点鎖線により模式的に示す。
そして、ステップS1150において、蓄電池SOCが上記目標値SOC_targetを超えたと判定すると、ステップS1160に進み、蓄電池14の充電を停止して待機状態に移行する。
以上説明した本実施形態の充電方法によれば、以下の作用効果を奏する。
電動車両(第1電動車両V1及び第2電動車両V2の双方)の充電が終了すると、蓄電池SOCが所定の充電要求閾値SOCth以下であるか否かを判定し、蓄電池SOCが充電要求閾値SOCth以下であると判定すると、第1リレー30を接続して電源出力Pcにより蓄電池14を充電する。
これにより、電動車両の充電が行われていないタイミングで適宜、蓄電池14の充電を実行することができる。結果として、蓄電池SOCを一定以上に維持し易くなり、充電装置100の稼働率を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記各実施形態及び各変形例は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、上記各実施形態及び各変形例では、蓄電池コントローラ80をコントローラ90と別に設けている。しかしながら、蓄電池コントローラ80の機能をコントローラ90に組み込んだ充電装置により、上記各実施形態及び各変形例の充電方法を実行しても良い。
また、上記実施形態は適宜、組み合わせが可能である。
10 充電装置
12 商用電源
14 蓄電池
16 第1接続ポート
18 第2接続ポート
20 第1電力変換器
22 第2電力変換器
24 第1配線
26 第2配線
28 第3配線
30 第1リレー
32 第2リレー
34 第4配線
36 第3リレー
80 蓄電池コントローラ
90 コントローラ
100 充電装置

Claims (16)

  1. 蓄電池と、商用電源及び前記蓄電池の少なくとも一方から充電電力の供給を受ける電動車両を接続する接続部と、前記商用電源及び前記蓄電池のそれぞれと前記接続部との間の導通状態を切り替えるスイッチと、前記商用電源の出力である電源出力及び前記蓄電池の出力である電池出力を調節する電力変換器と、を備えた充電装置を用いて実行される充電方法であって、
    前記接続部に接続される電動車両の要求充電電力が前記商用電源の電源出力上限を超えるか否かを判定し、
    前記要求充電電力が前記電源出力上限を超える場合には、前記商用電源及び前記蓄電池の双方と前記接続部を導通させて、前記電源出力を該電源出力上限に調節しつつ、前記要求充電電力に対する前記電源出力の不足分を前記蓄電池から出力させる高出力充電を実行し、
    前記要求充電電力が前記電源出力上限を超えない場合には、前記商用電源と前記接続部を導通させ且つ前記蓄電池と前記接続部を導通させずに、前記電源出力を調節する通常出力充電を実行する、
    充電方法。
  2. 請求項1に記載の充電方法であって、
    前記接続部は、第1配線を介して前記商用電源と第1電動車両を接続する第1接続ポートと、第2配線を介して前記蓄電池と第2電動車両を接続する第2接続ポートと、を含み、
    前記電力変換器は、前記第1配線に配置されて前記電源出力を調節する第1電力変換器と、前記第2配線に配置された第2電力変換器と、を含み、
    前記第1配線における前記第1電力変換器と前記第1接続ポートの間、及び前記第2配線における前記蓄電池と前記第2電力変換器の間が第3配線を介して接続され、
    前記スイッチは、前記第2配線における前記蓄電池と前記第2電力変換器の間に配置された第1リレーと、前記第3配線に配置された第2リレーと、を含む前記充電装置において、
    前記第1接続ポートへの前記第1電動車両又は前記第2接続ポートへの前記第2電動車両の接続を検出すると、前記第1電動車両の前記要求充電電力である第1要求充電電力又は前記第2電動車両の前記要求充電電力である第2要求充電電力が前記電源出力上限を超えるか否かを判定し、
    前記第1要求充電電力又は前記第2要求充電電力が前記電源出力上限を超える場合には、前記第1リレー及び前記第2リレーを接続状態として、前記高出力充電を実行し、
    前記第1要求充電電力又は前記第2要求充電電力が前記電源出力上限を超えない場合には、前記第1リレーを遮断状態とし、
    前記第1電動車両が前記第1接続ポートに接続されている場合には、前記第2リレーを遮断状態として前記通常出力充電を実行し、
    前記第2電動車両が前記第2接続ポートに接続されている場合には、前記第2リレーを接続状態として前記通常出力充電を実行する、
    充電方法。
  3. 請求項1に記載の充電方法であって、
    前記接続部は、第1配線を介して前記商用電源と第1電動車両を接続する第1接続ポートと、第2配線を介して前記蓄電池と第2電動車両を接続する第2接続ポートと、を含み、
    前記電力変換器は、前記第1配線に配置されて前記電源出力を調節する第1電力変換器と、前記第2配線に配置された第2電力変換器と、を含み、
    前記第1配線における前記第1電力変換器と前記第1接続ポートの間、及び前記第2配線における前記蓄電池と前記第2電力変換器の間が第3配線を介して接続され、
    前記第1配線における前記第3配線との分岐部と前記第1接続ポートの間、及び前記第2電力変換器と前記第2接続ポートの間が第4配線を介して接続され、
    前記スイッチは、前記第2配線における前記蓄電池と前記第2電力変換器の間に配置された第1リレーと、前記第3配線に配置された第2リレーと、前記第4配線に配置された第3リレーと、を含む前記充電装置において、
    前記第1接続ポートへの前記第1電動車両又は前記第2接続ポートへの前記第2電動車両の接続を検出すると、前記第1電動車両の前記要求充電電力である第1要求充電電力又は前記第2電動車両の前記要求充電電力である第2要求充電電力が前記電源出力上限を超えるか否かを判定し、
    前記第1要求充電電力又は前記第2要求充電電力が前記電源出力上限を超える場合には、前記第1リレーを接続し、前記第2リレーを遮断し、及び前記第3リレーを接続して、前記高出力充電を実行し、
    前記第1要求充電電力又は前記第2要求充電電力が前記電源出力上限を超えない場合には、前記第1リレー及び前記第2リレーを遮断状態とし、
    前記第1電動車両が前記第1接続ポートに接続されている場合には、前記第3リレーを遮断状態として前記通常出力充電を実行し、
    前記第2電動車両が前記第2接続ポートに接続されている場合には、前記第3リレーを接続状態として前記通常出力充電を実行する、
    充電方法。
  4. 請求項2又は3に記載の充電方法であって、
    前記第1接続ポートに接続された前記第1電動車両の充電中に、前記第2接続ポートに前記第2電動車両が接続されると、
    前記第1要求充電電力及び前記第2要求充電電力の合計である合計要求充電電力が前記電源出力上限を超えるか否かを判定し、
    前記第1電動車両への充電が前記商用電源のみにより行われているか否かを判定し、
    前記第2要求充電電力が前記電池出力の上限である電池出力上限以下であるかを判定し、
    各判定の結果が全て肯定的である場合に、前記第1リレーを接続状態として、前記第2電動車両を充電する、
    充電方法。
  5. 請求項4に記載の充電方法であって、
    前記第2要求充電電力が前記電池出力上限以下ではない場合に、前記第2要求充電電力が前記電池出力上限以下となるまでの待機時間を通知する、
    充電方法。
  6. 請求項4に記載の充電方法であって、
    前記第2要求充電電力が前記蓄電池の出力上限電力以下ではない場合に、前記電池出力を前記電池出力上限に調節する、
    充電方法。
  7. 請求項2又は3に記載の充電方法であって、
    前記第2接続ポートに接続された前記第2電動車両の充電中に、前記第1接続ポートに前記第1電動車両が接続されると、
    前記第1要求充電電力及び前記第2要求充電電力の合計である合計要求充電電力が前記電源出力上限を超えるか否かを判定し、
    前記第2電動車両への充電が前記商用電源のみにより行われているか否かを判定し、
    前記第1要求充電電力が前記電源出力上限以下であるかを判定し、
    各判定の結果が全て肯定的である場合に、前記第1リレーを接続状態として、前記第2電動車両の充電を前記蓄電池からの出力のみで行うように充電電力経路を切り替え、該充電電力経路を切り替えの後に前記商用電源の出力のみで前記第1電動車両を充電する、
    充電方法。
  8. 請求項7に記載の充電方法であって、
    前記第1要求充電電力が前記電源出力上限以下ではない場合に、前記第1要求充電電力が前記電源出力上限以下となるまでの待機時間を通知する、
    充電方法。
  9. 請求項7に記載の充電方法であって、
    前記第1要求充電電力が前記電源出力上限以下ではなく且つ前記第2電動車両への充電が前記商用電源のみにより行われている場合に、前記電源出力を前記電源出力上限に調節する、
    充電方法。
  10. 請求項2又は3に記載の充電方法であって、
    前記第1接続ポート及び前記第2接続ポートにそれぞれ前記第1電動車両及び前記第2電動車両が接続されて充電が行われている状態から前記第1電動車両の充電が終了すると、
    前記第2要求充電電力が前記電源出力上限以下であるか否かを判定し、
    前記第2要求充電電力が前記電源出力上限以下である場合に、前記蓄電池による前記第2電動車両の充電を前記商用電源による充電に切り替える、
    充電方法。
  11. 請求項2又は3に記載の充電方法であって、
    前記第1接続ポート及び前記第2接続ポートのそれぞれに接続された前記第1電動車両及び前記第2電動車両の充電中に、
    前記第1要求充電電力及び前記第2要求充電電力の合計である合計要求充電電力が前記電源出力上限以下であるか否かを判定し、
    前記蓄電池の充電率が所定の充電要求閾値以下であるか否かを判定し、
    これら判定の結果が何れも肯定的である場合に、前記電源出力により前記蓄電池を充電する、
    充電方法。
  12. 請求項2又は3に記載の充電方法であって、
    前記第1接続ポートに接続された前記第1電動車両又は前記第2接続ポートに接続された前記第2電動車両が充電中である場合に、
    前記第1要求充電電力又は前記第2要求充電電力が前記電源出力上限以下であるか否かを判定し、
    前記蓄電池の充電率が所定の充電要求閾値未満であるか否かを判定し、
    これら判定の結果が何れも肯定的である場合に、前記電源出力により前記蓄電池を充電する、
    充電方法。
  13. 請求項12に記載の充電方法であって、
    前記電源出力を、前記第2電力変換器を経由させて前記蓄電池に充電する、
    充電方法。
  14. 請求項2又は3に記載の充電方法であって、
    前記電動車両の充電が終了すると、
    前記蓄電池の充電率が所定の充電要求閾値以下であるか否かを判定し、
    前記蓄電池の充電率が前記充電要求閾値以下であると判定すると、前記第1リレーを接続状態にして前記電源出力により前記蓄電池を充電する、
    充電方法。
  15. 請求項1~14の何れか1項に記載の充電方法であって、
    前記電源出力上限は、予め定められた前記商用電源の出力電力の上限である、
    充電方法。
  16. 蓄電池と、
    商用電源及び前記蓄電池の少なくとも一方から充電電力の供給を受ける電動車両を接続する接続部と、
    前記商用電源及び前記蓄電池のそれぞれと前記接続部との間の導通状態を切り替えるスイッチと、前記商用電源の出力である電源出力及び前記蓄電池の出力である電池出力を調節する電力変換器と、
    前記接続部に接続される電動車両の要求充電電力に基づいて、前記スイッチ及び前記電力変換器を制御する制御装置と、を備えた充電装置において、
    前記制御装置は、
    前記要求充電電力が前記商用電源の電源出力上限を超えるか否かを判定し、
    前記要求充電電力が前記電源出力上限を超える場合には、前記商用電源及び前記蓄電池の双方と前記接続部を導通させて、前記電源出力を該電源出力上限に調節しつつ、前記要求充電電力に対する前記電源出力の不足分を前記蓄電池から出力させる高出力充電を実行し、
    前記要求充電電力が前記電源出力上限を超えない場合には、前記商用電源と前記接続部を導通させ且つ前記蓄電池と前記接続部を導通させずに、前記電源出力を調節する通常出力充電を実行する、
    充電装置。
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