JP7154426B2 - 室外ユニット及び冷凍サイクル装置 - Google Patents
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Description
本開示は、冷凍サイクル装置の室外ユニット、及びそれを備える冷凍サイクル装置に関する。
凝縮器の出側の冷媒の一部を、減圧装置及び蒸発器を通過することなく圧縮機へ戻すインジェクション回路を備える冷凍サイクル装置が知られている。たとえば、実開昭59-175961号公報(特許文献1)には、上記のようなインジェクション回路としてレリース回路を備える空気調和機(冷凍サイクル装置)が開示されている。レリース回路は、レリースバルブと、レリースバルブの低圧側に設けられるアブソーバタンク(レシーバ)と、アブソーバタンクの出側に並列に設けられる複数のレリース用キャピラリチューブとを備える。
この冷凍サイクル装置では、中程度の負荷状態では、レリースバルブの開度は小さく、アブソーバタンク内に貯留される液冷媒量も少なく、アブソーバタンクの底部に接続されるレリース用キャピラリチューブを経て液冷媒が低圧側へ流れる。高負荷状態では、冷凍サイクルの高圧側圧力が上昇するに伴なってレリースバルブの開度が大きくなり、アブソーバタンク内に貯留される液冷媒量が増加する。そして、液面位が上昇することによって、アブソーバタンクの上部に接続される他のレリース用キャピラリチューブにも液冷媒が流れ、低圧側へ流れる液冷媒量が増加する。
このように、この冷凍サイクル装置では、アブソーバタンクの出側に複数のレリース用キャピラリチューブを設けることによって、負荷変動に応じて冷媒のレリース量を段階的に設定することができる(特許文献1参照)。
実開昭59-175961号公報に記載の冷凍サイクル装置では、負荷変動に応じて冷媒のレリース量を段階的に設定することができるが、負荷変動により高圧側圧力(圧縮機出側の圧力)が上昇した場合に、その圧力上昇を抑制できない可能性がある。すなわち、上記の冷凍サイクル装置では、高負荷状態では、レシーバ(アブソーバタンク)から圧縮機へ戻る液冷媒量が増加するので、圧縮機出側の圧力が上昇する。
本開示は、かかる問題を解決するためになされたものであり、本開示の目的は、圧縮機出側の圧力上昇を適切に抑制可能な冷凍サイクル装置の室外ユニット及びそれを備える冷凍サイクル装置を提供することである。
本開示の室外ユニットは、冷凍サイクル装置の室外ユニットである。冷凍サイクル装置は、室外ユニットと室外ユニットに接続される負荷ユニットとを冷媒が循環するように構成される。室外ユニットは、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮機から出力される冷媒を凝縮する凝縮器と、インジェクション回路と、制御装置を備える。インジェクション回路は、凝縮器から出力される冷媒の一部を、負荷ユニットを通過することなく圧縮機へ戻すように構成される。インジェクション回路は、膨張弁と、レシーバと、流量調整弁とを含む。膨張弁は、凝縮器の出側から分岐した第1配管に設けられる。レシーバは、膨張弁の低圧側に設けられ、冷媒を気液二相に分離して蓄積可能である。流量調整弁は、レシーバの下流の第2配管に設けられる。制御装置は、膨張弁及び流量調整弁を制御する。そして、制御装置は、圧縮機から出力される冷媒の圧力がしきい値を超えた場合に、圧力がしきい値以下である場合よりも、膨張弁の開度を大きくするとともに、レシーバから圧縮機へ戻される冷媒のガス流量比が高くなるように流量調整弁の開度を調整する。
この室外ユニットでは、圧縮機から出力される冷媒の圧力がしきい値を超えた場合に、インジェクション回路の膨張弁の開度が大きくなるので、レシーバに流れ込む冷媒量が増加する。さらに、レシーバから圧縮機へ戻される冷媒のガス流量比が高くなるので、レシーバからの液冷媒の持出量が減少する。これにより、圧縮機から出力される冷媒の圧力がしきい値を超えた場合に、レシーバ内の液冷媒の貯留量が効果的に増加し、冷凍サイクル装置を循環する冷媒量が効果的に減少する。したがって、この室外ユニットによれば、圧縮機出側の圧力上昇を適切に抑制することができる。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
実施の形態1.
図1は、本開示の実施の形態1に従う室外ユニットが用いられる冷凍サイクル装置の全体構成図である。図1を参照して、冷凍サイクル装置1は、室外ユニット2と、負荷ユニット3とを備える。負荷ユニット3は、たとえば室内に設けられる。
図1は、本開示の実施の形態1に従う室外ユニットが用いられる冷凍サイクル装置の全体構成図である。図1を参照して、冷凍サイクル装置1は、室外ユニット2と、負荷ユニット3とを備える。負荷ユニット3は、たとえば室内に設けられる。
室外ユニット2は、冷媒出口ポートPO2と、冷媒入口ポートPI2とを備える。負荷ユニット3は、冷媒出口ポートPO3と、冷媒入口ポートPI3とを備える。配管84は、冷媒出口ポートPO2と冷媒入口ポートPI3とを接続する。配管88は、冷媒入口ポートPI2と冷媒出口ポートPO3とを接続する。これにより、室外ユニット2と負荷ユニット3とが配管84,88によって接続され、室外ユニット2及び負荷ユニット3を冷媒が循環する。
室外ユニット2は、圧縮機10と、凝縮器20と、ファン22と、配管80,81,89とを備える。負荷ユニット3は、膨張弁50と、蒸発器60と、配管85~87とを備える。
配管80は、圧縮機10の吐出ポートG2と凝縮器20とを接続する。配管81は、凝縮器20と冷媒出口ポートPO2とを接続する。配管85は、冷媒入口ポートPI3と膨張弁50とを接続する。配管86は、膨張弁50と蒸発器60とを接続する。配管87は、蒸発器60と冷媒出口ポートPO3とを接続する。配管89は、冷媒入口ポートPI2と圧縮機10の吸入ポートG1とを接続する。
圧縮機10は、吸入ポートG1から吸入される冷媒を圧縮して吐出ポートG2から出力する。圧縮機10は、インバータ制御により駆動周波数を変更して回転速度を調整することができる。圧縮機10の回転速度を調整することによって冷媒の循環量を調整し、冷凍サイクル装置1の能力を調整することができる。この圧縮機10は、インジェクションポートG3を備えており、インジェクションポートG3から吸入される冷媒を圧縮工程の途中部分に流入させることができる。圧縮機10には種々のタイプのものを採用可能であり、たとえば、スクロールタイプ、ロータリータイプ、スクリュータイプ等のものを採用し得る。
凝縮器20は、圧縮機10から配管80に吐出された冷媒を凝縮して配管81へ出力する。凝縮器20は、圧縮機10から吐出された高温高圧のガス冷媒が外気と熱交換(放熱)を行なうように構成される。この熱交換により、冷媒は凝縮されて液相に変化する。ファン22は、凝縮器20において冷媒が熱交換を行なう外気を凝縮器20に供給する。ファン22の回転数を調整することにより、圧縮機10出側の冷媒圧力(高圧側圧力)を調整することができる。
膨張弁50は、凝縮器20から出力されて冷媒入口ポートPI3を通じて配管85に流入した冷媒を減圧して配管86へ出力する。膨張弁50の開度を小さくすると、膨張弁50出側の冷媒圧力は低下し、冷媒の乾き度は上昇する。膨張弁50の開度を大きくすると、膨張弁50出側の冷媒圧力は上昇し、冷媒の乾き度は低下する。膨張弁50は、たとえば電子リニア膨張弁(LEV:Linear Expansion Valve)によって構成される。
蒸発器60は、膨張弁50から配管86へ出力された冷媒を蒸発させて配管87へ出力する。蒸発器60は、膨張弁50により減圧された冷媒が負荷ユニット3内の空気と熱交換(吸熱)を行なうように構成される。冷媒は、蒸発器60を通過することにより蒸発して過熱蒸気となる。そして、蒸発器60から配管87へ出力された冷媒は、冷媒出口ポートPO3、冷媒入口ポートPI2及び配管89を通じて圧縮機10に吸入される。
以下では、圧縮機10の吐出ポートG2から、凝縮器20、冷媒出口ポートPO2及び冷媒入口ポートPI3、膨張弁50、蒸発器60、並びに冷媒出口ポートPO3及び冷媒入口ポートPI2を通じて圧縮機10の吸入ポートG1へ至る冷媒の循環流路を、冷凍サイクル装置1の「主冷媒回路」と称する。
本実施の形態1に従う室外ユニット2は、膨張弁70と、レシーバ71と、流量調整弁72と、絞り装置73と、配管91~95とをさらに備える。配管91は、配管81から分岐し、膨張弁70に接続される。配管92は、膨張弁70とレシーバ71とを接続する。配管93は、レシーバ71の下部(たとえば下面)に設けられる液冷媒排出口と流量調整弁72とを接続する。配管94は、流量調整弁72と圧縮機10のインジェクションポートG3とを接続する。配管95は、レシーバ71の上部(たとえば上面)に設けられるガス冷媒排出口と絞り装置73とを接続する。そして、絞り装置73の他端は、配管94に接続される。
膨張弁70、レシーバ71、流量調整弁72、絞り装置73、及び配管91~95は、凝縮器20から出力される冷媒の一部を、負荷ユニット3を通過することなく圧縮機10へ戻す「インジェクション回路」を構成する。
膨張弁70は、配管81から配管91に流入した冷媒を減圧してレシーバ71へ出力する。膨張弁70の開度を増加させると、レシーバ71に流入する冷媒量が増加する。一方、膨張弁70の開度を減少させると、レシーバ71に流入する冷媒量が減少する。膨張弁70は、たとえばLEVによって構成される。
レシーバ71は、膨張弁70の低圧側に設けられ、膨張弁70を通過することにより減圧された冷媒を気液二相に分離して蓄積する。すなわち、レシーバ71内では、冷媒は、液冷媒とガス冷媒とに分離した状態で貯留され、液冷媒は、レシーバ71の下方に貯留される。
配管93は、レシーバ71の下部に設けられる液冷媒排出口に接続され、レシーバ71から液冷媒を排出する。流量調整弁72は、配管93に設けられ、レシーバ71から配管93へ排出される液冷媒の量を調整する。流量調整弁72は、たとえばLEVによって構成される。
配管95は、レシーバ71の上部に設けられるガス冷媒排出口に接続され、レシーバ71からガス冷媒を排出する。絞り装置73は、配管95に設けられ、レシーバ71から配管95へ排出されるガス冷媒の量を調整する。絞り装置73は、たとえばキャピラリチューブによって構成される。そして、流量調整弁72を通過した液冷媒、及び絞り装置73を通過したガス冷媒は、配管94で合流して圧縮機10のインジェクションポートG3に戻される。なお、インジェクションポートG3は、圧縮機10のシェル内部の吸入室に設けられてもよいし、シェル内部の圧縮室に設けられてもよい。
このようなインジェクション回路が設けられることにより、冷凍サイクル装置1の効率を向上させることができる。そして、この冷凍サイクル装置1では、インジェクション回路にレシーバ71が設けられている。
負荷ユニットの負荷変動に応じて主冷媒回路の必要冷媒量は変動するところ、レシーバは、負荷変動に応じて主冷媒回路の冷媒量を調整することができる。そして、このようなレシーバは、主冷媒回路の高圧側に設けることも可能である。しかしながら、主冷媒回路にレシーバが設けられる場合、レシーバ内には一般にガス冷媒が存在するため、レシーバ内の冷媒温度は飽和温度となる。そのため、レシーバ出側において冷媒の過冷却度を確保することができず、過冷却度を確保するためにレシーバの出側にサブクール熱交等を別途設けたりしなければならなくなる。
また、CO2のような超臨界冷媒が用いられる場合には、超臨界状態での使用が予定され、超臨界冷媒は、高圧側で気液分離しない。そのため、主冷媒回路の高圧側に設けられるレシーバでは、超臨界状態の冷媒を液貯留することができず、負荷変動に応じて冷媒量を調整することができない。
本実施の形態1に従う室外ユニット2では、レシーバ71は、インジェクション回路に設けられ、膨張弁70によって減圧された冷媒を貯留する。このような構成により、凝縮器20の出側において冷媒の過冷却度を確保することができるとともに、CO2冷媒のような超臨界冷媒が用いられる場合においても、冷媒をレシーバ71に液貯留することができる。
なお、本開示では、説明を容易にするため、CO2のような超臨界冷媒を冷却する場合についても「凝縮器20」と称する。また、超臨界状態の冷媒の基準温度からの低下量についても「過冷却度」と称することとする。
室外ユニット2においては、負荷ユニット3の負荷変動により、圧縮機10の出側の圧力(高圧側圧力)が急激に上昇する場合がある。高圧側圧力が過度に上昇した場合は、圧縮機10の運転を継続しつつ速やかに圧力を低下させることが求められる。特に、CO2のような超臨界冷媒が用いられる場合は、フロン類に比べて冷媒圧力が高いため、速やかな圧力抑制が要求される。
そこで、本実施の形態1に従う室外ユニット2では、高圧側圧力がしきい値を超えた場合に、高圧側圧力を速やかに抑制するための制御が実行される(以下「圧力抑制制御」と称する。)。具体的には、膨張弁70の開度を増加させるとともに、流量調整弁72の開度を減少させる。膨張弁70の開度が増加することにより、主冷媒回路からレシーバ71に流れ込む冷媒量が増加する。さらに、流量調整弁72の開度が減少することにより、レシーバ71から圧縮機10へ戻される冷媒のガス流量比が上昇し、レシーバ71からの液冷媒の持出量が減少する。これにより、高圧側圧力がしきい値を超えた場合に、レシーバ71内の液冷媒の貯留量が増加し、主冷媒回路を循環する冷媒量が減少する。その結果、高圧側圧力の上昇を効果的に抑制することができる。
室外ユニット2は、上記の圧力抑制制御を実行する制御装置100をさらに備える。また、室外ユニット2は、圧力センサ110,111と、温度センサ120,121とをさらに備える。
圧力センサ110は、圧縮機10の吸入側の冷媒圧力(低圧側圧力)PLを検出し、その検出値を制御装置100へ出力する。圧力センサ111は、圧縮機10の吐出側の冷媒圧力(高圧側圧力)PHを検出し、その検出値を制御装置100へ出力する。温度センサ120は、圧縮機10から吐出される冷媒の温度THを検出し、その検出値を制御装置100へ出力する。温度センサ121は、凝縮器20出側の冷媒の温度T1を検出し、その検出値を制御装置100へ出力する。
制御装置100は、圧力センサ110,111及び温度センサ120,121の各検出値を受け、それらの検出値に基づいて、室外ユニット2における各機器の制御を実行する。具体的には、制御装置100は、各センサの検出値に基づいて、圧縮機10、膨張弁70、及び流量調整弁72の動作を制御する。そして、制御装置100により実行される主要な制御として、制御装置100は、高圧側圧力がしきい値を超える場合に、上昇した高圧側圧力を速やかに抑制するための圧力抑制制御を実行する。圧力抑制制御については、後ほど詳しく説明する。
図2は、制御装置100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図2を参照して、制御装置100は、CPU(Central Processing Unit)132と、RAM(Random Access Memory)134と、ROM(Read Only Memory)136と、入力部138と、表示部140と、I/F部142とを含んで構成される。RAM134、ROM136、入力部138、表示部140、及びI/F部142は、バス144を通じてCPU132に接続されている。
CPU132は、ROM136に格納されているプログラムをRAM134に展開して実行する。ROM136に格納されているプログラムは、制御装置100の処理手順が記されたプログラムである。この室外ユニット2では、これらのプログラムに従って、室外ユニット2における各機器の制御を実行する。なお、これらの制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で処理することも可能である。
図3は、制御装置100により実行される圧力抑制制御の処理手順の一例を説明するフローチャートである。このフローチャートに示される一連の処理は、室外ユニット2が運転を行なっている間、繰り返し実行される。
図3を参照して、制御装置100は、圧縮機10の吐出側の冷媒圧力PH(高圧側圧力)を圧力センサ111から取得し、圧力PHがしきい値よりも高いか否かを判定する(ステップS10)。このしきい値は、室外ユニット2を保護するための高圧保護設定値に対して適当なマージンを有する値である。たとえば、CO2冷媒の使用を予定して室外ユニット2が設計されている場合には、しきい値は、10MPa程度の高圧保護設定値に対して9MPa程度に設定することができる。或いは、R410A冷媒の使用を予定して室外ユニット2が設計されている場合には、しきい値は、4.15MPaの高圧保護設定値に対して3.9MPa程度に設定することができる。
そして、ステップS10において圧力PHがしきい値よりも高いと判定されると(ステップS10においてYES)、制御装置100は、インジェクション回路の膨張弁70の開度を増加方向に変化させるとともに、流量調整弁72の開度を減少方向に変化させる(ステップS20)。これにより、レシーバ71内の液冷媒の貯留量が増加し、主冷媒回路を循環する冷媒量が減少する。その結果、圧力PHを速やかにしきい値以下に抑制することができる。
一方、ステップS10において圧力PHがしきい値以下であると判定されると(ステップS10においてNO)、制御装置100は、通常制御を実行する。すなわち、制御装置100は、圧縮機10から吐出される冷媒の温度THを目標範囲に調整するためのTH制御を実行するとともに(ステップS30)、凝縮器20出側の冷媒の過冷却度SCを目標値(たとえば5K程度)に調整するためのSC制御を実行する(ステップS40)。なお、このフローチャートでは、TH制御の実行後にSC制御が実行されるものとされているが、実際には、TH制御とSC制御とは、並列又は並行して実行され得る。
図4は、図3のステップS30において実行されるTH制御の処理手順の一例を示すフローチャートである。図4を参照して、制御装置100は、圧縮機10から吐出される冷媒の温度THを温度センサ120から取得し、温度THが目標範囲上限よりも高いか否かを判定する(ステップS110)。この目標範囲上限は、たとえば100℃に設定することができる。
温度THが目標範囲上限よりも高いと判定されると(ステップS110においてYES)、制御装置100は、インジェクション回路の膨張弁70の開度を増加方向に変化させる(ステップS120)。膨張弁70の開度が増加すると、インジェクション回路を通じて圧縮機10へ戻される低温の冷媒量(インジェクション量)が増加するため、圧縮機10出側の冷媒の温度THを低下させることができる。
一方、ステップS110において温度THが目標範囲上限以下であると判定されると(ステップS110においてNO)、制御装置100は、温度THが目標範囲下限よりも低いか否かを判定する(ステップS130)。この目標範囲下限は、たとえば70℃に設定することができる。
温度THが目標範囲下限よりも低いと判定されると(ステップS130においてYES)、制御装置100は、膨張弁70の開度を減少方向に変化させる(ステップS140)。膨張弁70の開度が減少すると、上記のインジェクション量が減少するため、圧縮機10出側の冷媒の温度THを上昇させることができる。
図5は、図3のステップS40において実行されるSC制御の処理手順の一例を示すフローチャートである。図5を参照して、制御装置100は、凝縮器20出側の冷媒の過冷却度SCを取得し、過冷却度SCが目標範囲上限よりも高いか否かを判定する(ステップS210)。この目標範囲上限及び後述の目標範囲下限は、過冷却度SCの制御目標値に対して適当に設定される上下限値であり、過冷却度SCの制御目標値は、たとえば5Kに設定される。
なお、過冷却度SCは、たとえば、圧力センサ111により検出される圧力PHで代替される凝縮器20の出側の冷媒圧力を冷媒の飽和温度値に換算し、この飽和温度値から温度センサ121によって検出される凝縮器20出側の冷媒の温度T1を差引くことによって算出することができる。
そして、過冷却度SCが目標範囲上限よりも高いと判定されると(ステップS210においてYES)、制御装置100は、インジェクション回路の流量調整弁72の開度を減少方向に変化させる(ステップS220)。流量調整弁72の開度が減少すると、レシーバ71からの液冷媒の持出量が減少する。そのため、レシーバ71内の液冷媒の貯留量が増加し、主冷媒回路を循環する冷媒量が減少する。その結果、凝縮器20出側の冷媒の温度T1が上昇し、過冷却度SCは小さくなる。
一方、ステップS210において過冷却度SCが目標範囲上限以下であると判定されると(ステップS210においてNO)、制御装置100は、過冷却度SCが目標範囲下限よりも低いか否かを判定する(ステップS230)。
過冷却度SCが目標範囲下限よりも低いと判定されると(ステップS230においてYES)、制御装置100は、流量調整弁72の開度を増加方向に変化させる(ステップS240)。流量調整弁72の開度が増加すると、レシーバ71からの液冷媒の持出量が増加する。そのため、レシーバ71内の液冷媒の貯留量が減少し、主冷媒回路を循環する冷媒量が増加する。その結果、凝縮器20出側の冷媒の温度T1が低下し、過冷却度SCは大きくなる。
なお、ステップS230において過冷却度SCが目標範囲下限以上であると判定されると(ステップS230においてNO)、制御装置100は、ステップS240を実行することなくリターンへ処理を移行する。
以上のように、この実施の形態1においては、高圧側の圧力PHがしきい値を超えた場合に、インジェクション回路の膨張弁70の開度を増加させるので、レシーバ71に流れ込む冷媒量が増加する。さらに、レシーバ71から圧縮機10へ戻される冷媒のガス流量比が高くなるので、レシーバ71からの液冷媒の持出量が減少する。これにより、圧力PHがしきい値を超えた場合に、レシーバ71内の液冷媒の貯留量が効果的に増加し、主冷媒回路の冷媒量が効果的に減少する。したがって、この実施の形態1によれば、高圧側の圧力上昇を適切に抑制することができる。
また、この実施の形態1によれば、高圧側の圧力PHがしきい値以下のときは、圧縮機10の出側の温度THが目標範囲内に制御され、凝縮器20出側の冷媒の過冷却度SCが目標値に制御される。したがって、この実施の形態1によれば、圧力PHがしきい値以下のときは、温度TH及び過冷却度SCを目標に制御することによって、効率のよい運転を行なうことができる。
実施の形態1の変形例.
上記の実施の形態1では、圧縮機10出側の冷媒圧力PH(高圧側圧力)がしきい値を超えると、膨張弁70の開度を増加させるとともに、流量調整弁72の開度を減少させるものとした。これにより、レシーバ71内の液冷媒の貯留量を増加させて、主冷媒回路を循環する冷媒量を減少させることができ、その結果、圧力PHをしきい値以下に抑制することができる。
上記の実施の形態1では、圧縮機10出側の冷媒圧力PH(高圧側圧力)がしきい値を超えると、膨張弁70の開度を増加させるとともに、流量調整弁72の開度を減少させるものとした。これにより、レシーバ71内の液冷媒の貯留量を増加させて、主冷媒回路を循環する冷媒量を減少させることができ、その結果、圧力PHをしきい値以下に抑制することができる。
しかしながら、主冷媒回路を循環する冷媒量が減少することにより、圧縮機10から出力される冷媒の温度THが上昇し、上限のしきい値を超える可能性がある。そこで、この変形例では、圧力PHがしきい値を超えている場合に、すなわち圧力抑制制御の実行中に、温度THがしきい値を超えたときは、流量調整弁72の開度変化(減少方向)を停止して流量調整弁72の開度を維持する。これにより、温度THを低下させることまではできないけれども、温度THの上昇を抑えることができる。
図6は、実施の形態1の変形例における制御装置100により実行される制御の処理手順の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示される一連の処理も、室外ユニット2が運転を行なっている間、繰り返し実行される。
図6を参照して、制御装置100は、圧力センサ111から圧力PHを取得し、圧力PHがしきい値よりも高いか否かを判定する(ステップS310)。圧力PHがしきい値よりも高いと判定されると(ステップS310においてYES)、制御装置100は、温度センサ120から温度THを取得し、温度THがしきい値よりも高いか否かを判定する(ステップS320)。
温度THがしきい値以下のときは(ステップS320においてNO)、制御装置100は、実施の形態1で説明したように、インジェクション回路の膨張弁70の開度を増加方向に変化させるとともに、流量調整弁72の開度を減少方向に変化させる(ステップS330)。これにより、圧力PHを速やかにしきい値以下に抑制することができる。
一方、ステップS320において温度THがしきい値よりも高いと判定されると(ステップS320においてYES)、制御装置100は、膨張弁70の開度を増加方向に変化させるとともに、流量調整弁72の開度変化(減少方向)を停止して流量調整弁72の開度を維持する(ステップS340)。これにより、圧縮機10に戻される冷媒のガス流量比がさらに増加するのを抑止して、温度THが上昇するのを抑制することができる。
なお、温度THがしきい値を超えた場合に、流量調整弁72の開度を増加方向に変化させることも考えられる。流量調整弁72の開度を増加させると、圧縮機10に戻される冷媒の液流量比が増加するため、流量調整弁72の開度増加は、温度THを低下させる効果がある。しかしながら、圧縮機10に戻される冷媒量が増加するため、高圧側の圧力PHが上昇してしまう。したがって、この変形例では、圧力PHがしきい値よりも高く(ステップS310においてYES)、かつ、温度THもしきい値よりも高い場合には(ステップS320においてYES)、流量調整弁72の開度を維持することとしている。
一方、ステップS310において圧力PHがしきい値以下であると判定された場合にも(ステップS310においてNO)、制御装置100は、温度THがしきい値よりも高いか否かを判定する(ステップS350)。このしきい値は、TH制御における目標範囲上限と同等であってもよいし、目標範囲上限よりも高い設定値であってもよい。
ステップS350において温度THがしきい値以下であると判定されると(ステップS350においてNO)、制御装置100は、通常制御を実行する。すなわち、制御装置100は、温度THを目標範囲に調整するためのTH制御を実行するとともに(ステップS360)、過冷却度SCを目標値に調整するためのSC制御を実行する(ステップS370)。なお、TH制御及びSC制御については、実施の形態1で説明したとおりである。
ステップS350において温度THがしきい値よりも高いと判定されると(ステップS350においてYES)、制御装置100は、膨張弁70の開度を増加方向に変化させるとともに、流量調整弁72の開度も増加方向に変化させる(ステップS380)。膨張弁70の開度が増加すると、インジェクション回路を通じて圧縮機10へ戻される低温の冷媒量(インジェクション量)が増加するため、圧縮機10から出力される冷媒の温度THは低下する。さらに、流量調整弁72の開度が増加すると、圧縮機10に戻される冷媒の液流量比が増加するため、温度THはさらに低下傾向となる。
なお、流量調整弁72の開度が増加すると、圧力PHは増加傾向となる。しかしながら、この場合は、圧力PHがしきい値以下であるので(ステップS310においてNO)、圧力PHがしきい値を超えない限りは、温度THを低下させるために流量調整弁72の開度を増加させることができる。
以上のように、この変形例においては、圧力PHがしきい値を超えている場合に、すなわち圧力抑制制御の実行中に、温度THがしきい値を超えたときは、流量調整弁72の開度が維持される。これにより、温度THの上昇を抑えることができる。
また、この変形例によれば、圧力PHがしきい値以下である場合に、温度THがしきい値を超えたときは、膨張弁70及び流量調整弁72の開度をともに増加させるので、温度THを効果的に低下させることができる。
実施の形態2.
上記の実施の形態1及びその変形例では、流量調整弁72は、レシーバ71の下部に設けられる液冷媒排出口に接続される配管93に設けられ、レシーバ71の上部に設けられるガス冷媒排出口に接続される配管95に絞り装置73が設けられるものとした。この実施の形態2では、配管95に流量調整弁が設けられ、配管93に絞り装置が設けられる。
上記の実施の形態1及びその変形例では、流量調整弁72は、レシーバ71の下部に設けられる液冷媒排出口に接続される配管93に設けられ、レシーバ71の上部に設けられるガス冷媒排出口に接続される配管95に絞り装置73が設けられるものとした。この実施の形態2では、配管95に流量調整弁が設けられ、配管93に絞り装置が設けられる。
図7は、実施の形態2に従う室外ユニットが用いられる冷凍サイクル装置の全体構成図である。図7を参照して、冷凍サイクル装置1Aは、室外ユニット2Aと、負荷ユニット3とを備える。室外ユニット2Aは、図1に示した実施の形態1に従う室外ユニット2の構成において、流量調整弁72及び絞り装置73に代えて、それぞれ流量調整弁75及び絞り装置76を含み、制御装置100に代えて制御装置100Aを含む。
流量調整弁75は、レシーバ71の上部(たとえば上面)に設けられるガス冷媒排出口に接続される配管95に設けられ、レシーバ71から配管95へ排出されるガス冷媒の量を調整する。絞り装置76は、レシーバ71の下部(たとえば下面)に設けられる液冷媒排出口に接続される配管93に設けられ、レシーバ71から配管93へ排出される液冷媒を減圧して配管94へ出力する。
制御装置100Aも、実施の形態1における制御装置100と同様に、圧縮機10の吐出側の冷媒圧力PH(高圧側圧力)がしきい値を超える場合に、上昇した圧力PHを速やかに抑制するための圧力抑制制御を実行する。なお、制御装置100Aのハードウェア構成は、図2に示した構成と同様である。
図8は、実施の形態2における制御装置100Aにより実行される圧力抑制制御の処理手順の一例を説明するフローチャートである。このフローチャートは、図3に示したフローチャートに対応するものである。このフローチャートに示される一連の処理も、室外ユニット2Aが運転を行なっている間、繰り返し実行される。
図8を参照して、制御装置100Aは、圧力センサ111から圧力PHの検出値を取得し、圧力PHがしきい値よりも高いか否かを判定する(ステップS410)。なお、しきい値は、図3のステップS10において用いられるしきい値と同じである。
そして、ステップS410において圧力PHがしきい値よりも高いと判定されると(ステップS410においてYES)、制御装置100Aは、インジェクション回路の膨張弁70の開度を増加方向に変化させるとともに、流量調整弁75の開度を増加方向に変化させる(ステップS420)。流量調整弁75の開度が増加することにより、レシーバ71から圧縮機10へ戻される冷媒のガス流量比が上昇し、レシーバ71からの液冷媒の持出量は減少する。これにより、圧力PHがしきい値を超えた場合に、レシーバ71内の液冷媒の貯留量が増加し、主冷媒回路を循環する冷媒量が減少する。その結果、圧力PHの上昇を効果的に抑制することができる。
一方、ステップS410において圧力PHがしきい値以下であると判定されると(ステップS410においてNO)、制御装置100Aは、通常制御を実行する。すなわち、制御装置100Aは、温度THを目標範囲に調整するためのTH制御を実行するとともに(ステップS430)、過冷却度SCを目標値に調整するためのSC制御を実行する(ステップS440)。なお、TH制御及びSC制御については、実施の形態1で説明したとおりである。
以上のように、この実施の形態2によっても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態2の変形例.
実施の形態2についても、実施の形態1の変形例と同様に、圧力PHがしきい値を超えている場合に、すなわち圧力抑制制御の実行中に、温度THがしきい値を超えたときは、流量調整弁75の開度変化(増加方向)を停止して流量調整弁75の開度を維持する。これにより、温度THを低下させることまではできないけれども、温度THの上昇を抑えることができる。
実施の形態2についても、実施の形態1の変形例と同様に、圧力PHがしきい値を超えている場合に、すなわち圧力抑制制御の実行中に、温度THがしきい値を超えたときは、流量調整弁75の開度変化(増加方向)を停止して流量調整弁75の開度を維持する。これにより、温度THを低下させることまではできないけれども、温度THの上昇を抑えることができる。
図9は、実施の形態2の変形例における制御装置100Aにより実行される制御の処理手順の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示される一連の処理も、室外ユニット2Aが運転を行なっている間、繰り返し実行される。
図9を参照して、制御装置100Aは、圧力センサ111から圧力PHを取得し、圧力PHがしきい値よりも高いか否かを判定する(ステップS510)。圧力PHがしきい値よりも高いと判定されると(ステップS510においてYES)、制御装置100Aは、温度センサ120から温度THを取得し、温度THがしきい値よりも高いか否かを判定する(ステップS520)。
温度THがしきい値以下のときは(ステップS520においてNO)、制御装置100Aは、実施の形態2で説明したように、インジェクション回路の膨張弁70の開度を増加方向に変化させるとともに、流量調整弁75の開度を増加方向に変化させる(ステップS530)。これにより、圧力PHを速やかにしきい値以下に抑制することができる。
ステップS520において温度THがしきい値よりも高いと判定されると(ステップS520においてYES)、制御装置100Aは、膨張弁70の開度を増加方向に変化させるとともに、流量調整弁75の開度変化(増加方向)を停止して流量調整弁75の開度を維持する(ステップS540)。これにより、圧縮機10に戻される冷媒のガス流量比がさらに増加するのを抑止して、温度THが上昇するのを抑制することができる。
一方、ステップS510において圧力PHがしきい値以下であると判定された場合にも(ステップS510においてNO)、制御装置100Aは、温度THがしきい値よりも高いか否かを判定する(ステップS550)。温度THがしきい値以下であると判定されると(ステップS550においてNO)、制御装置100Aは、通常制御を実行する。すなわち、制御装置100Aは、温度THを目標範囲に調整するためのTH制御を実行するとともに(ステップS560)、過冷却度SCを目標値に調整するためのSC制御を実行する(ステップS570)。なお、TH制御及びSC制御については、実施の形態1で説明したとおりである。
ステップS550において温度THがしきい値よりも高いと判定されると(ステップS550においてYES)、制御装置100Aは、膨張弁70の開度を増加方向に変化させるとともに、流量調整弁75の開度を減少方向に変化させる(ステップS580)。膨張弁70の開度が増加すると、インジェクション回路を通じて圧縮機10へ戻される低温の冷媒量(インジェクション量)が増加するため、圧縮機10から出力される冷媒の温度THは低下する。さらに、流量調整弁75の開度が減少すると、圧縮機10に戻される冷媒のガス流量比が低下し、液流量比が増加するため、温度THはさらに低下傾向となる。
なお、流量調整弁75の開度が減少すると、圧力PHは増加傾向となる。しかしながら、この場合は、圧力PHがしきい値以下であるので(ステップS510においてNO)、圧力PHがしきい値を超えない限りは、温度THを低下させるために流量調整弁75の開度を減少させることができる。
以上のように、この実施の形態2の変形例によっても、実施の形態1の変形例と同様の効果を得ることができる。
なお、上記の各実施の形態及び各変形例においては、インジェクション回路を流れる冷媒は、圧縮機10のインジェクションポートG3に戻されるものとしたが、圧縮機10の吸入側の配管89に戻されるようにしてもよい。
また、上記の各実施の形態及び各変形例において、絞り装置73,76は、キャピラリチューブによって構成されるものとしたが、キャピラリチューブに代えてLEV等の流量調整弁を用いてもよい。
また、上記の実施の形態1及びその変形例では、レシーバ71の上部に配管95が接続され、配管95に絞り装置73が設けられるものとしたが、配管95及び絞り装置73を設けない構成であってもよい。或いは、配管95に絞り装置73を設けない構成であってもよい。
また、上記の各実施の形態及び各変形例では、倉庫やショーケース等に主に用いられる室外ユニット及び冷凍サイクル装置について代表的に説明したが、本開示に従う室外ユニットは、冷凍サイクルを用いた空気調和機にも適用可能である。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1,1A 冷凍サイクル装置、2,2A 室外ユニット、3 負荷ユニット、10 圧縮機、20 凝縮器、22 ファン、50,70 膨張弁、60 蒸発器、71 レシーバ、72,75 流量調整弁、73,76 絞り装置、80~95 配管、100,100A 制御装置、110,111 圧力センサ、120,121 温度センサ、132 CPU、134 RAM、136 ROM、138 入力部、140 表示部、142 I/F部、144 バス、G1 吸入ポート、G2 吐出ポート、G3 インジェクションポート、PI2,PI3 冷媒入口ポート、PO2,PO3 冷媒出口ポート。
Claims (6)
- 冷凍サイクル装置の室外ユニットであって、
前記冷凍サイクル装置は、前記室外ユニットと前記室外ユニットに接続される負荷ユニットとを冷媒が循環するように構成され、
冷媒を圧縮する圧縮機と、
前記圧縮機から出力される冷媒を凝縮する凝縮器と、
前記凝縮器から出力される冷媒の一部を、前記負荷ユニットを通過することなく前記圧縮機へ戻すように構成されたインジェクション回路とを備え、
前記インジェクション回路は、
前記凝縮器の出側から分岐した第1配管に設けられる膨張弁と、
前記膨張弁の低圧側に設けられ、冷媒を気液二相に分離して蓄積可能なレシーバと、
前記レシーバの下流の第2配管に設けられる流量調整弁とを含み、さらに、
前記膨張弁及び前記流量調整弁を制御する制御装置を備え、
前記制御装置は、前記圧縮機から出力される冷媒の圧力が第1しきい値を超えた場合に、前記圧力が前記第1しきい値以下である場合よりも、前記膨張弁の開度を大きくするとともに、前記レシーバから前記圧縮機へ戻される冷媒のガス流量比が高くなるように前記流量調整弁の開度を調整する、冷凍サイクル装置の室外ユニット。 - 前記制御装置は、前記圧力が前記第1しきい値を超えている場合に、前記圧縮機から出力される冷媒の温度が第2しきい値を超えたときは、前記流量調整弁の開度を維持する、請求項1に記載の冷凍サイクル装置の室外ユニット。
- 前記第2配管は、前記レシーバから液冷媒を排出するように構成された配管であり、
前記制御装置は、前記圧力が前記第1しきい値を超えた場合に、前記圧力が前記第1しきい値以下である場合よりも前記流量調整弁の開度を小さくする、請求項1又は請求項2に記載の冷凍サイクル装置の室外ユニット。 - 前記第2配管は、前記レシーバからガス冷媒を排出するように構成された配管であり、
前記制御装置は、前記圧力が前記第1しきい値を超えた場合に、前記圧力が前記第1しきい値以下である場合よりも前記流量調整弁の開度を大きくする、請求項1又は請求項2に記載の冷凍サイクル装置の室外ユニット。 - 前記制御装置は、前記圧力が前記第1しきい値以下である場合には、
前記圧縮機から出力される冷媒の温度が第1目標範囲内となるように前記膨張弁の開度を調整し、
前記凝縮器を通過した冷媒の過冷却度が第2目標範囲内となるように前記流量調整弁の開度を調整する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置の室外ユニット。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の室外ユニットと、
前記室外ユニットに接続され、前記室外ユニットから冷媒を受けて前記室外ユニットへ出力する負荷ユニットとを備える冷凍サイクル装置。
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