JP7154191B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、機体の後方に燃料タンクが備えられたコンバインに関する。
従来、機体フレームの後端部から後方に向けて突出する状態でタンク支持フレームが延設され、このタンク支持フレームに燃料タンクが載置支持される構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2014-183815号公報
上記従来構成では、機体フレームから後方に突出する状態で設けられたタンク支持フレームにより燃料タンクが支持されているため、機体を後退させた際に、機体後端に位置する燃料タンクの背面部に障害物が接触して、燃料タンクが損傷するといった問題が生じる虞がある。
本発明は以上の実情に鑑みなされたものであり、障害物との接触による燃料タンクの損傷を防止できるコンバインの提供を、その目的とする。
本発明に係るコンバインの特徴構成は、機体フレームと、
機体の後端部において、前記機体フレームに載置支持された燃料タンクと、
前記燃料タンクの後方に配置され、前記燃料タンクの背面部を保護する保護部材と、が備えられ、
前記保護部材は、前記機体フレームの後端部に立設され
前記保護部材は、前記機体の前方に向けて突出した左右の突出部を有し、左右の前記突出部の間に前記背面部が位置するように配置され、
少なくとも左右いずれか一方の前記突出部と前記燃料タンクとの間に隙間埋め部材が配設されている点にある。
また、本発明に係るコンバインの特徴構成は、機体フレームと、
機体の後端部において、前記機体フレームに載置支持された燃料タンクと、
前記燃料タンクの後方に配置され、前記燃料タンクの背面部を保護する保護部材と、が備えられ、
前記保護部材は、前記機体フレームの後端部に立設され、
前記保護部材は、
前記機体フレームの後端部に立設された縦フレームと、
前記縦フレームに支持され、該縦フレームより幅広の保護部と、を備え、
前記縦フレームは、左右両側に前記機体の後方に向けて突出した突出部を有する板状の部材であり、
前記保護部は、左右両側に前記機体の前方に向けて突出した突出部を有する板状の部材であり、
前記縦フレームの前面に前記保護部が支持されている点にある。
上記特徴構成によれば、機体の後端部において、機体フレームに載置支持された燃料タンクの後方に配置され、機体フレームの後端部に立設されている保護部材によって、燃料タンクの背面部が保護されている状態となる。
したがって、機体の後方に障害物があるような場合に、機体を後退させたとしても、保護部材が機体フレームに立設されていることで障害物と衝突しても保護部材がその衝撃に耐え、燃料タンクの背面部への障害物の接触が保護部材によって妨げられるので、障害物との接触による燃料タンクの損傷を防止できる。
本発明に係るコンバインの更なる特徴構成は、前記保護部材の幅は、前記燃料タンクの背面の幅よりも大きく、
前記保護部材は、前記燃料タンクの下部を覆う点にある。
一般的に、燃料タンクの下部は障害物と接触する虞が高い。上記特徴構成によれば、障害物と接触する虞の高い燃料タンクの下部が、燃料タンクの背面部よりも広い幅を有する保護部材で覆われた状態となる。したがって、燃料タンクの背面部を効果的に保護できる。
上記特徴構成によれば、突出部の間に燃料タンクの背面部が位置するよう保護部材が配置されており、燃料タンクを可能な限り機体後方の位置まで延ばして容量を大きくでき、また、燃料タンクの背面部だけでなく角部も保護できる。
更に、少なくとも左右いずれか一方の突出部と燃料タンクとの間に隙間埋め部材が配設されているため、突出部と燃料タンクとの間を通して、保護部材と燃料タンクとの間へ排ワラや泥土等が入り込むのを抑えることができる。
上記特徴構成によれば、保護部材が縦フレームと当該縦フレームに支持された保護部とを備えた強固な構造を有しているため、障害物が激しく衝突するような事態が生じても燃料タンク背面部への障害物の接触を抑えることができ、障害物との接触による燃料タンクの損傷を防止できる。
上記特徴構成によれば、縦フレームの突出部と保護部の突出部とが相対する方向に向いた状態となり、保護部材の構造がより強固なものとなる。したがって、障害物が激しく衝突するような事態が生じても燃料タンク背面部への障害物の接触をより抑えることができ、障害物との接触による燃料タンクの損傷を防止できる。
コンバインの左側面図である。 コンバインの平面図である。 穀粒貯留部及び燃料タンクを示す左側面図である。 機体フレームの平面図である。 コンバインの背面図である。 機体フレームに支持された燃料タンクを示す左側面図である。 機体フレームに支持された燃料タンクの後部側を示す平面図である。 機体フレームに支持された燃料タンクを示す背面図である。 刈取部とフィーダとの連結構造を示す縦断左側面図である。 刈取部とフィーダとの連結構造を示す一部横断平面図である。 刈取部とフィーダとの連結構造を示す側面図である。 刈取部とフィーダとの連結構造を示す一部縦断背面図である。 爪部の分解斜視図である。 運転部を示す平面図である。
以下、本発明に係る実施形態をコンバインの一例としての普通型コンバインに適用した場合について図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1,2及び3に示すように、普通型コンバインは、左右一対のクローラ走行装置1を備えた走行機体2の前部右側に運転部3が備えられ、刈り取られた作物を脱穀処理する脱穀装置4と、脱穀処理により得られた穀粒を貯留する穀粒貯留部5とが備えられている。穀粒貯留部5は運転部3の後側に位置する状態で備えられ、穀粒貯留部5が機体右側に位置し、脱穀装置4が機体左側に位置する状態で、穀粒貯留部5と脱穀装置4とが機体横幅方向に沿って並んで機体フレームKに載置支持されている。また、運転部3の下方にエンジン(図示せず)が備えられ、エンジンの動力が、エンジンの横側に備えられたミッションケース27内の図示しない伝動機構を介してコンバインの各部に伝達される。
この実施形態では、機体の前後方向を定義するときは、作業状態における機体進行方向に沿って定義し、機体の左右方向を定義するときは、機体進行方向視で見た状態で左右を定義する。即ち、図1,図2,図3及び図4に符号(F)で示す方向が機体前側、図1,図2,図3及び図4に符号(B)で示す方向が機体後側である。図2及び図4に符号(L)で示す方向が機体左側、図2及び図4に符号(R)で示す方向が機体右側である。また、図1及び図3に符号(U)で示す方向が鉛直方向上側、図1及び図3に符号(D)で示す方向が鉛直方向下側である。
脱穀装置4の前部に横軸芯周りに上下揺動自在に刈取穀稈搬送用の搬送装置であるフィーダ41が連結され、このフィーダ41の前端に略機体横幅に相当する刈幅を有する刈取部8が連結されている。刈取部8は、植立穀稈を後方に向けて掻き込む回転リール9、植立穀稈の株元を切断して刈り取るバリカン型の刈取装置10、刈取穀稈を機体横幅方向中間側へ横送り移送する横送りオーガ11等を備え、これらが角パイプやL形材を連結してなる刈取部フレーム12に適宜取付け固定された構造となっている。フィーダ41は、角筒状に形成された搬送ケース42や、搬送ケース42の内部に配設され、刈取穀稈を搬送する掻揚げコンベア43を備えている。刈取装置10により刈り取られた穀稈は、横送りオーガ11によって横送りされ、刈取部フレーム12に形成された開口12aを通してフィーダ41に供給される。尚、フィーダ41には、フィーダ41内や刈取部8周囲の塵を吸引するための吸塵ファン90が設けられている。この吸塵ファン90は、不図示の電動モータによって駆動されるものであり、排ワラ等が詰まってしまうとブレーカスイッチ17がOFFになり停止するように構成されている。そして、この吸塵ファン90は、作業者が吸塵ファン90から排ワラ等を除去した後にブレーカスイッチ17をON操作することによって運転が再開するようになっている。
運転部3には、運転座席13と、運転座席13の前方に位置して複数の操作具を備えるフロントパネル14と、運転座席13の左横側に位置して種々の操作具を備えるサイドパネル18等が備えられている。運転座席13の右横側には、図示しないラジエータファンの作用によってエンジンに対する冷却風を吸気するための防塵ダクト24が備えられている。運転部3には、運転部3に着座する運転者に対する日差しを防いだり、雨水を避ける等の機能を有する運転部キャノピー25が備えられている。
脱穀装置4は、左右両側が側壁4Aによって覆われ、上部が天板4Bによって覆われている。そして、図示はしないが、左右の側壁4Aと天板4Bにより囲われた内部空間の上部側に、扱胴と受網(図示せず)とを有し、フィーダ41より搬送されてくる刈取穀稈の扱き処理を行う扱室が形成されている。また、扱室の下部に、受網から漏下する扱き処理物を、穀粒、枝付き籾等の二番物、及び、排ワラ屑等に選別する選別処理部が備えられている。
選別処理部にて選別された穀粒は、図示しない一番物回収スクリューにより脱穀装置4の穀粒貯留部5側の横側外方に排出される。脱穀装置4における穀粒貯留部5側の側壁4Aの横外側方にスクリューコンベアからなる揚穀装置26が備えられている。脱穀装置4の穀粒貯留部5側の横側外方に排出された穀粒は、揚穀装置26により上方に搬送され、穀粒貯留部5内に貯留される。選別処理部にて得られた二番物は脱穀装置4の前側部分に還元され、排ワラ屑等は、脱穀装置4の機体後部に設けられた排出ケース4Cを通して外方に排出される。
〔クローラ走行装置〕
図1に示すように、クローラ走行装置1は、機体前部側に位置する駆動輪28、機体後部側に位置する緊張輪29、それらの中間部に前後方向に間隔をあけて設けられる複数の接地転輪30、それら各輪体にわたって巻回されるクローラベルト31、クローラベルト31の上部側に作用する上部転輪32、及び、走行装置全体を支持するトラックフレーム(図示せず)等を備えて構成されている。
駆動輪28は、ミッションケース27の出力軸(図示せず)に取り付けられ、エンジンからの動力がミッションケース27内の伝動機構を介して供給されてクローラベルト31を回動させる。
〔穀粒貯留部〕
穀粒貯留部5について説明する。
図3及び図5に示すように、穀粒貯留部5は、脱穀処理された穀粒を貯留する貯留空間を有するとともにその貯留空間の下方に穀粒を排出可能な貯留用ホッパー35と、貯留用ホッパー35から排出される穀粒を回収する回収部36と、貯留用ホッパー35を支持するホッパー支持フレーム37とが備えられている。
〔機体支持構造〕
次に、機体支持構造について説明する。
走行機体2には、脱穀装置4、穀粒貯留部5等を搭載支持する前部フレームK1が備えられている。前部フレームK1は、図4に示すように、平面視で略矩形の格子状に形成され、複数の前後向きフレーム体58と、複数の横向きフレーム体59とが格子状に連結されて構成されている。複数の前後向きフレーム体58及び複数の横向きフレーム体59は夫々、角筒状の部材からなり、それらが一体的に連結されて支持構造体を構成している。
前部フレームK1には、右前部側箇所に運転部3を支持する運転部支持部60が備えられ、運転部支持部60の後側にエンジンを図示しないマウントゴムを介して搭載支持するエンジン支持部61が備えられている。そして、エンジン支持部61の後側には、ホッパー支持フレーム37の前側を支持する貯留部支持部62が備えられている。
図4及び図5に示すように、前部フレームK1の下側には、左右両側のトラックフレーム(図示せず)を夫々支持する2つの前後向きの支持フレーム63,64が備えられている。2つの支持フレーム63,64のうち、左側に位置する左側支持フレーム63は、前部側がトラックフレームの前端部に対応する位置まで延びており、後部側が前部フレームK1における後側に位置する横向きフレーム体59に対応する位置まで延びている。
2つの支持フレーム63,64のうち右側に位置する右側支持フレーム64は、前部側がトラックフレームの前端部に対応する位置まで延びており、後部側が前部フレームK1の後端部に位置する横向きフレーム体59よりも大きく後方に向けて延出されている。
また、前部フレームK1の後端部に位置する横向きフレーム体59から後側に突出する状態で後部フレームK2が連設されている。即ち、本実施形態におけるコンバインにおいては、前部フレームK1と後部フレームK2とから機体フレームKが構成されている。後部フレームK2は、前部フレームK1の後端部から後方に向けて延設された左の前後向きフレーム体66と、前部フレームK1の後端部に位置する横向きフレーム体59よりも後側に突出する右端の前後向きフレーム体58と左の前後向きフレーム体66に亘って設けられた横向きフレーム体67とを備えている。更に、横向きフレーム体67が、前後に並ぶ状態で2つ備えられ、各横向きフレーム体67は夫々、中実状に形成されており、前側の横向きフレーム体67は、ホッパー支持フレーム37の後側を支持している。
2つの横向きフレーム体67のうち後側に位置する横向きフレーム体67に、バランスウエイト70を取り付け可能なウエイト取付け部71が設けられている。図4及び図5に示すように、横向きフレーム体67には1個のバランスウエイト70が取付けられる。
〔燃料タンク支持構造〕
図4及び図5に示すように、貯留用ホッパー35と脱穀装置4との間における機体左右方向中間位置であって機体後部側の位置に、貯留用ホッパー35の後端部よりも後側に突出する状態で、燃料タンク75が備えられている。燃料タンク75は、平面視において前後方向に幅広で且つ左右方向に幅狭の長方形状で、且つ、機体前後方向視において左右方向に幅狭で上下方向に幅広の長方形状の矩形箱状体に構成されている。このように左右方向にコンパクトな形状であり、脱穀装置4と穀粒貯留部5との間の狭い領域を利用して配備できるものでありながら、大きめの燃料貯留容量を確保することができる。
また、燃料タンク75は、前部フレームK1の後端部及び後部フレームK2(以下、「機体フレームKの後端部」という)に支持されている。図5に示すように、燃料タンク75は、脱穀装置4の右側の側壁4Aとホッパー支持フレーム37の左側の支柱54との間に位置して、前部フレームK1の後端部箇所及び後部フレームK2のうちバランスウエイト70が取り付けられる箇所を除く左側箇所にわたって載置支持されている。
更に、燃料タンク75は、図6,図7及び図8に示すように、3つの取付バンド76によって機体フレームKの後端部に固定されている。具体的に、各取付バンド76の機体右側の端部は、機体フレームKの後端部に設けられた各ステー77aにボルトで固定されており、各取付バンド76の機体左側の端部には、ネジ棒78が取り付けられている。そして、ネジ棒78が機体フレームKの後端部に設けられたステー77bの穴に差し込まれ、2つのナットによりステー77bに対して位置調整可能な状態で各取付バンド76が取り付けられている。また、3つの取付バンド76のうちの機体前方側の2つの取付バンド76は、燃料タンク75の両側面に固定された滑り止め部材79によって、燃料タンク75に対する滑りが防止されている。
〔燃料タンクの保護構造〕
図6,図7及び図8に示すように、燃料タンク75の後方には、当該燃料タンク75の背面部を保護する保護部材80が設けられている。この保護部材80は、機体フレームKを構成する後部フレームK2の後端部に、上下方向に延びる姿勢で立設された縦フレーム81と、上下方向に延びる姿勢にて縦フレーム81に支持された保護部82とから構成されている。
縦フレーム81は、左右両側に機体の後方に向けて突出した突出部81aを有する板状の部材であり、後部フレームK2の後側の横向きフレーム体67に設けられたステー85にボルトで固定されている。一方、保護部82は、左右両側に機体の前方に向けて突出した突出部82aを有し、縦フレーム81の横幅及び燃料タンク75の背面よりも幅広の板状の部材であって、突出部82aの間に燃料タンク75の背面部が位置し且つ燃料タンク75の下部を覆うように、縦フレーム81の前面に支持されている。また、保護部82の突出部82aと燃料タンク75の側面との間には、両者の間の隙間を埋める隙間埋め部材として、スポンジなどの弾性体83が配設されている。尚、本実施形態では、燃料タンク75の背面部のうち、燃料タンク75の上下方向中央よりやや上から燃料タンク75の下端部のやや上までが保護部材80によって覆われている。
本実施形態のコンバインにおいては、燃料タンク75の背面よりも幅広の保護部82を有する保護部材80が燃料タンク75の後方に設けられていることで、保護部材80によって、燃料タンク75の背面部が保護された状態となる。したがって、機体の後方に障害物があるような場合に、機体を後退させたとしても、燃料タンク75の背面部への障害物の接触を保護部材80によって妨げることができ、燃料タンク75の損傷を防止できる。
特に、本実施形態では、保護部82が燃料タンク75の下部を覆うように配置されていることで、障害物と接触する虞の比較的高い燃料タンク75の下部が保護部材80で覆われた状態となるため、燃料タンク75の背面部を効果的に保護できる。
また、本実施形態に係るコンバインにおいては、保護部82の突出部82aが機体の前方に突出し、この突出部82aの間に燃料タンク75の背面部が位置していることで、燃料タンク75を可能な限り機体後方の位置まで延ばして容量を大きくでき、また、燃料タンク75の背面部だけでなく角部も保護できるようになっている。また、保護部82の突出部82aと燃料タンク75の側面との間に弾性体83が配設されていることで、この突出部82aと燃料タンク75の側面との間を通して、保護部82と燃料タンク75との間への排ワラや泥土の入り込みを抑えることができる。
更に、本実施形態に係るコンバインでは、互いの突出部81a,82aが相対する方向を向いた状態となるように縦フレーム81の前面に保護部82が支持された構造を、保護部材80の構造として採用しており、これにより、保護部材80の構造が強固なものとなっている。したがって、障害物が激しく衝突するような事態が生じても燃料タンク75の背面部への障害物の接触を抑えることができ、燃料タンク75が損傷するのを防止できる。
〔刈取部とフィーダとの連結構造〕
次に、刈取部8とフィーダ41との連結構造について説明する。
図9~図12に示すように、フィーダ41は、刈取部8の横送りオーガ11から供給される穀稈が通る開口42aが搬送ケース42の前端面に形成されており、この開口42aの上縁には左右方向に所定の間隔を空けて2つの爪体44が固定されている。また、搬送ケース42の前部下面には、左右方向に延びる断面コの字状の横フレーム45が設けられ、搬送ケース42の前部左右の側面には、上下方向に沿って延びる断面コの字状の縦フレーム46がそれぞれ設けられており、この各縦フレーム46の側面には、断面L字状のL字フレーム47が設けられている。更に、各縦フレーム46の内側には、補強リブ46aが設けられており、各L字フレーム47の内側には、縦フレーム46に設けられた補強リブ46aよりも上方に位置するように補強リブ47aが設けられている。
図13に示すように、フィーダ41に設けられた2つの爪体44は、背面をなす背板44a及び側面をなす2枚の側板44bからなり、背板44a及び2枚の側板44bを板金加工によって成形し、これらを内側から溶接して組み立てたものである。これら2つの爪体44は、背板44aの下部背面がフィーダ41の開口42aの上縁に溶接された状態で固定されている。爪体44の作製をブロック削り出しによって行う場合にはコストが高くなり、プレス加工によって行う場合には十分な形状精度が得られないという問題があるが、板金加工によって成形した部品を組み立てるようにすることで、コストを抑えつつ十分な形状精度が得られる。
刈取部8の刈取部フレーム12には、開口12aの上側に左右方向に延びる角筒状の上側横フレーム12bと、開口12aの下側に左右方向に延びる断面コの字状の下側横フレーム12cと、開口12aの左右両側に上下方向に延びる断面コの字状の縦フレーム12dとが設けられている。
本実施形態に係るコンバインにおいては、爪体44を刈取部フレーム12の開口12aに挿入し、この爪体44の背面を刈取部8の上側横フレーム12bの前面に対向させた後、フィーダ41の横フレーム45の前面と刈取部8の下側横フレーム12cの背面とを、ボルト48及び下側横フレーム12cに溶接されたナット49によって固定することで、刈取部8とフィーダ41とを連結できる。刈取部8とフィーダ41とが連結された状態において、フィーダ41における左右のL字フレーム47の前面が刈取部8における左右の縦フレーム12dの背面に当接するようになっている。
フィーダ41に左右のL字フレーム47が設けられていない場合、刈取部8に対して機体後方に向けた負荷が掛かると、ボルト48及びナット49によって固定されている部分を支点とする曲げ応力がボルト48に作用し、ボルト48等に過度な負荷が掛かる可能性がある。
本実施形態に係るコンバインにおいては、曲げ応力が発生しても、これに抗する方向の反力がL字フレーム47から縦フレーム12dに対して作用するため、ボルト48等に掛かる負荷を緩和できる。
〔フロントパネル及びサイドパネルにおける操作具の配置〕
図14に示すように、運転部3のフロントパネル14には、中央に表示部15、右側に操向操作レバー16、左側にブレーカスイッチ17が配置されており、また、サイドパネル18には、右前側に主変速レバー19、左前側に副変速レバー20が配置され、これら変速レバー19,20よりも後方の右側に刈取りクラッチレバー21、中央に脱穀クラッチレバー22、左側に正逆レバー23が配置されている。このように、ブレーカスイッチ17を主変速レバー19のほぼ直前方に位置するようにフロントパネル14に配置したことで、ブレーカスイッチ17に干渉することなく、主変速レバー19をスムーズに操作できるようになっている。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、保護部材80が縦フレーム81と保護部82との2つの部材からなる構成としたが、この構成に限られるものではなく、機体フレームKの後端部に立設され、燃料タンク75の背面部を保護可能な構成であれば、3つ以上の部材からなる構成であっても良いし、単一の部材からなる構成であっても良い。
(2)上記実施形態においては、保護部82の形状を、左右両側に突出部82aを有する形状としたが、これに限られるものではなく、突出部82aを有していない形状を保護部82の形状として採用しても良い。保護部材の構成として、単一の部材又は複数の部材からなる構成を採用した場合でも、燃料タンクの背面部を保護するための部材は、左右両側に機体の前方に向けて突出した突出部を有した部材であっても良いし、突出部を有していない部材であっても良い。
(3)上記実施形態では、保護部材80が縦フレーム81の前面に保護部82が支持された構成を採用したが、この構成に限られるものではなく、縦フレームの背面に保護部が支持された構成を採用しても良い。
(4)上記実施形態では、保護部材80の構成を燃料タンク75の下部を覆う構成としたが、この構成に限られるものではなく、例えば、燃料タンク75の上部を覆う構成であっても良いし、燃料タンク75の背面部全体を覆う構成であっても良い。
(5)上記実施形態においては、保護部材80の突出部82aと燃料タンク75の両側面との間に、弾性体83を配設した構成としたが、この構成に限られるものではなく、保護部材80における少なくとも左右いずれか一方の突出部82aとこの突出部82aと対向する燃料タンク75の側面との間に弾性体83を配設した構成であっても良いし、突出部82aと燃料タンク75の側面との間に弾性体83を配設していない構成であっても良い。
また、隙間埋め部材は、必ずしも弾性体83である必要はなく、保護部材80と燃料タンク75との間への排ワラや泥土の入り込みを防止できるものであれば、特に限定されるものではない。
(6)上記実施形態では、コンバインが普通型コンバインである場合を例示したが、コンバインは自脱形コンバインであっても良い。
上記実施形態(別実施形態を含む)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
本発明は、機体の後方に燃料タンクが備えられたコンバインに適用できる。
75 燃料タンク
80 保護部材
81 縦フレーム
81a 突出部
82 保護部
82a 突出部
K 機体フレーム

Claims (3)

  1. 機体フレームと、
    機体の後端部において、前記機体フレームに載置支持された燃料タンクと、
    前記燃料タンクの後方に配置され、前記燃料タンクの背面部を保護する保護部材と、が備えられ、
    前記保護部材は、前記機体フレームの後端部に立設され
    前記保護部材は、前記機体の前方に向けて突出した左右の突出部を有し、左右の前記突出部の間に前記背面部が位置するように配置され、
    少なくとも左右いずれか一方の前記突出部と前記燃料タンクとの間に隙間埋め部材が配設されているコンバイン。
  2. 機体フレームと、
    機体の後端部において、前記機体フレームに載置支持された燃料タンクと、
    前記燃料タンクの後方に配置され、前記燃料タンクの背面部を保護する保護部材と、が備えられ、
    前記保護部材は、前記機体フレームの後端部に立設され、
    前記保護部材は、
    前記機体フレームの後端部に立設された縦フレームと、
    前記縦フレームに支持され、該縦フレームより幅広の保護部と、を備え、
    前記縦フレームは、左右両側に前記機体の後方に向けて突出した突出部を有する板状の部材であり、
    前記保護部は、左右両側に前記機体の前方に向けて突出した突出部を有する板状の部材であり、
    前記縦フレームの前面に前記保護部が支持されているコンバイン。
  3. 前記保護部材の幅は、前記燃料タンクの背面の幅よりも大きく、
    前記保護部材は、前記燃料タンクの下部を覆う請求項1又は2に記載のコンバイン。
JP2019119009A 2019-06-25 2019-06-26 コンバイン Active JP7154191B2 (ja)

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