JP7152842B2 - パック剤用組成物、パック剤及びパック剤キット - Google Patents

パック剤用組成物、パック剤及びパック剤キット Download PDF

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Description

本発明は、パック剤用組成物、この組成物から調製されるパック剤及びパック剤を調製するためのパック剤キットに関する。
従来、肌の美容のために用いられるパック剤が種々提案されている。例えば、特許文献1には、焼セッコウ(CaSO4・1/2H2O)を主成分とするパック剤が開示されている。この種のパック剤は、焼セッコウを主成分とする粉状組成物の形態で使用者に提供される。上記粉状組成物は、水と混合することによりペースト状になる。そして、このペーストは、焼セッコウの水和反応により発熱しつつ、数分~十数分程度かけて固化する。使用者は、粉状組成物と水とを混合してなるペーストを肌に塗布することにより、肌を温め、血行を促進させることができる。
また、特許文献2には、水溶性酸を含む粒状物と、炭酸塩、水及び、増粘剤とを含む粘性組成物とを混合してなるパック剤が開示されている。このパック剤は、使用直前に粒状物と粘性組成物とを混合することにより、炭酸ガスを発生させることができる。使用者は、粒状物と粘性組成物との混合物を肌に塗布することにより、炭酸ガスを肌に浸透させ、血行を促進させることができる。
特開昭57-114506号公報 特開2013-14532号公報
特許文献1の技術と特許文献2の技術は、いずれも肌の血行を促進させることにより美容効果を得ようとする発明である。それ故、これらの技術を組み合わせて用いることにより、別々に用いる場合に比べて高い美容効果を奏することが期待される。
しかしながら、特許文献1の技術と特許文献2の技術とを単純に組み合わせた場合、パック剤が固化しないという問題がある。即ち、焼セッコウ、水溶性酸及び炭酸塩を含む組成物に水を加えて得られるペースト状のパック剤は、肌に塗布した後に固化せず、ペースト状態が維持される。そのため、肌に塗布した後に液だれなどが生じるおそれがある。
また、上記の構成を有する組成物は、水を加えた後の発熱量が少ないか、あるいは全く発熱しない。そのため、肌を温めることによる美容効果が得られにくく、場合によっては全く得られないという問題もある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、使い勝手が良く、高い美容効果を得ることができるパック剤用組成物及びパック剤を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、水を加えた際に発泡可能に構成されたパック剤用組成物であって、
17.0~95.0質量部の焼セッコウと、
0.20~75.0質量部の固体酸と、
0.20~9.0質量部の炭酸ガス源と
2~10質量部の硫酸マグネシウムとを含んでおり、
該炭酸ガス源は、水溶性炭酸塩及び水溶性炭酸水素塩からなる群より選ばれる1種または2種以上の化合物であり、
上記固体酸は、陽イオン交換樹脂である、パック剤用組成物にある。
本発明の他の態様は、上記の態様のパック剤用組成物100質量部に対し、
40~70質量部の水を含んでいる、パック剤にある。
本発明の更に他の態様は、17.0~95.0質量部の焼セッコウと、0.20~9.0質量部の炭酸ガス源とが含まれている第1剤と、
0.20~75.0質量部の固体酸が含まれており、上記第1剤とは分離された第2剤とを有しており、
上記炭酸ガス源は、水溶性炭酸塩及び水溶性炭酸水素塩からなる群より選ばれる1種または2種以上の化合物であり、
上記固体酸は、陽イオン交換樹脂であり、
上記第1剤及び上記第2剤のうち少なくとも一方に硫酸マグネシウムが含まれており、
該硫酸マグネシウムの含有量が合計2~10質量部である、パック剤キットにある。
上記パック剤用組成物(以下、単に「組成物」という。)は、焼セッコウと、固体酸と、炭酸ガス源としての水溶性炭酸塩または水溶性炭酸水素塩とを上記特定の比率で含有している。上記組成物は、従来用いられている水溶性酸に替えて固体酸を用いることにより、従来の問題点を解消し、温熱効果と炭酸による効果の両方を奏するパック剤を調製することができる。
即ち、上記組成物に水を加えると、上記固体酸から水素イオン(H+)が発生する。この水素イオンが炭酸ガス源から発生した炭酸イオン(CO3 2-)や炭酸水素イオン(HCO3 -)と反応することにより、炭酸ガス(CO2)を発生させることができる。それ故、上記組成物と水とから調製される上記パック剤を肌に塗布することにより、肌に炭酸ガスを浸透させることができる。
さらに、上記パック剤は、炭酸ガスを発生させる従来のパック剤に比べて水を混合した後の粘度が比較的高いため、水素イオンと炭酸ガス源との反応がゆっくり進行する。これにより、従来のパック剤に比べて長時間に亘って炭酸ガスを発生させることができる。それ故、上記パック剤は、炭酸ガスの肌への浸透を促進させることができる。
また、上記パック剤は、従来用いられていた水溶性酸に替えて固体酸を含有している。これにより、上記パック剤を発熱させつつ固化させることができる。それ故、上記パック剤を肌に塗布することにより、肌を温めることができる。
そして、上記パック剤は、水を加えた後徐々に粘度が増大し、数分~十数分程度で完全に固化する。そのため、上記パック剤は、肌に塗布した後に液だれ等が発生することを抑制できる。また、上記パック剤は、完全に固化した後は肌から容易に除去することができる。それ故、上記パック剤は、従来よりも使い勝手を改善することができる。
以上のように、上記組成物に水を加えることにより、使い勝手が良く、温熱効果と炭酸ガスによる効果との両方の効果を奏する上記パック剤を得ることができる。そして、上記パック剤は、これら2つの効果の相乗効果により、従来よりも肌の血行を促進させ、より高い美容効果を期待することができる。
上記組成物中の焼セッコウの含有量は、17.0~95.0質量部とする。焼セッコウの含有量を上記特定の範囲とすることにより、温熱効果と炭酸ガスによる効果との両方の効果を奏する上記パック剤を得ることができる。
焼セッコウの含有量が過度に少ない場合には、水を加えた後にパック剤を固化させることが難しい。それ故、パック剤の固化不良等の問題を回避する観点から、焼セッコウの含有量は17.0質量部以上とする。同じ観点から、焼セッコウの含有量を37.0質量部以上とすることが好ましく、47.0質量部以上とすることがより好ましく、57.0質量部以上とすることがさらに好ましい。
また、焼セッコウの含有量は、79.0質量部以上とすることが特に好ましい。この場合には、上述した作用効果に加え、他の成分のバランスの調整をより容易に行うことができる。これにより、温熱効果と炭酸ガスによる効果とをバランスよく奏するパック剤をより容易に得ることができる。また、この場合には、焼セッコウの含有量が適度に多くなるため、パック剤を肌に塗布する際に、より容易かつ滑らかに塗り広げることができる。
焼セッコウの含有量が過度に多い場合には、水を加えた後の発熱量が少ない、炭酸ガスの発生量が少ない、あるいは固化するまでの時間が過度に長いなどの問題が生じるおそれがある。従って、これらの問題を回避するため、焼セッコウの含有量は95.0質量部以下とする。温熱効果及び炭酸ガスによる効果をバランスよく奏し、固化時間の短いパック剤を得る観点からは、焼セッコウの含有量を94.0質量部以下にすることが好ましく、93.3質量部以下にすることがより好ましく、92.5質量部以下にすることがさらに好ましい。
上記組成物は、0.20~75.0質量部の固体酸を含んでいる。固体酸の含有量を上記特定の範囲とすることにより、温熱効果及び炭酸ガスによる効果の両方を奏するパック剤を得ることができる。固体酸の含有量が0.20質量部未満の場合には、炭酸ガスの発生量が少ないため、炭酸ガスによる効果を得ることが難しい。それ故、固体酸の含有量は0.20質量部以上とする。炭酸ガスの発生量を十分に多くする観点からは、固体酸の含有量を0.40質量部以上とすることが好ましく、0.50質量部以上とすることがより好ましく、0.80質量部以上とすることがさらに好ましい。
一方、固体酸の含有量が75.0質量部を超える場合には、焼セッコウの含有量が過度に少なくなり、パック剤の固化が阻害されるおそれがある。かかる問題を回避するため、固体酸の含有量は75.0質量部以下とする。
温熱効果及び炭酸ガスによる効果をバランスよく奏し、固化時間の短いパック剤を得る観点からは、固体酸の含有量を65.0質量部以下とすることが好ましく、55.0質量部以下とすることがより好ましく、35.0質量部以下とすることがさらに好ましい。
また、固体酸の含有量は、10.0質量部以下とすることがさらに好ましい。この場合には、上述した作用効果に加え、焼セッコウの含有量を適度に多くすることができる。そのため、パック剤を肌に塗布する際に、より滑らかに塗り広げることができる。同様の観点からは、固体酸の含有量を7.5質量部以下とすることが特に好ましい。
固体酸としては、水に不溶であり、かつ、水を加えた際に水素イオンを発生させることができる物質を使用することができる。固体酸としては、陽イオン交換樹脂が用いられる。陽イオン交換樹脂は、水に不溶性であるポリマー主鎖と、ポリマー主鎖に結合した官能基とを有している。
陽イオン交換樹脂は、官能基として、スルホン酸基(-SO3H)またはカルボン酸基(-COOH)の少なくとも一方を有していることが好ましい。これらの官能基は、水を加えた際に、水中のカチオンや炭酸ガス源から発生するカウンターカチオンとのイオン交換により水素イオンを放出することができる。それ故、上記陽イオン交換樹脂を用いることにより、水を加えた際にパック剤から炭酸ガスを発生させることができる。
上記組成物は、0.20~9.0質量部の炭酸ガス源を含んでいる。炭酸ガス源の含有量を上記特定の範囲とすることにより、パック剤の固化や発熱を阻害することなく炭酸ガスを発生させることができる。炭酸ガス源の含有量が0.20質量部未満の場合には、炭酸ガスの発生量が不十分となるため、炭酸ガスによる効果を得ることが難しい。それ故、炭酸ガス源の含有量は0.20質量部以上とする。同様の観点から、炭酸ガス源の含有量は0.25質量部以上が好ましく、0.40質量部以上がより好ましく、1.0質量部以上がさらに好ましく、1.5質量部以上が特に好ましい。
一方、炭酸ガス源の含有量が9.0質量部を超える場合には、パック剤の固化が阻害されるおそれがある。かかる問題を回避するため、炭酸ガス源の含有量は9.0質量部以下とする。また、固化の阻害を回避しつつ、温熱効果と炭酸ガスによる効果とをバランスよく得る観点から、炭酸ガス源の含有量を7.5質量部以下とすることが好ましく、5.0質量部以下とすることがより好ましく、4.0質量部以下とすることがさらに好ましく、3.0質量部以下とすることがさらにより好ましく、2.5質量部以下とすることが特に好ましい。
炭酸ガス源としては、水溶性炭酸塩及び水溶性炭酸水素塩からなる群から選ばれる化合物を用いることができる。水溶性炭酸塩としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸グアニジン、炭酸カリウム等を用いることができる。また、水溶性炭酸水素塩としては、例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等を用いることができる。上記組成物は、これらの化合物のうちいずれか1種のみを含んでいても良く、2種以上を含んでいてもよい。
化粧品としての適合性の観点からは、水溶性炭酸塩として炭酸ナトリウムまたは炭酸グアニジンを用いることが好ましい。また、同様の観点から、水溶性炭酸水素塩として炭酸水素ナトリウムを用いることが好ましい。
上記組成物は、焼セッコウ、固体酸及び炭酸ガス源の他に、温熱効果や炭酸ガスの発生、固化性を損なわない範囲で、種々の添加物を含んでいてもよい。
記組成物は、2~10質量部の硫酸マグネシウムを含んでいる。硫酸マグネシウムは、水を加えた後の発熱量を多くする、より長時間に亘って熱を発生させる、及び固化を促進するという作用効果を奏する。それ故、パック剤による美容効果をより高めることができる。
また、上記組成物は、上記パック剤の固化、発熱及び炭酸ガスの発生を阻害しない範囲で、化粧品に通常用いられる添加剤や、肌に美容効果を付与する美容成分を含んでいてもよい。添加剤としては、例えば、潤滑剤、抗菌剤、香料、顔料、pH調整剤等がある。また、美容成分としては、例えば、アスコルビン酸誘導体、コウジ酸、アルブチン、トラネキサム酸等の美白成分、アミノ酸、ビタミン、植物エキス、微生物発酵物等の栄養成分、及びブチレングリコール等の保湿成分などがある。
上記組成物に美容成分を配合すると、パック剤の温熱効果により、美容成分の肌内部への浸透をより促進する効果が期待できる。その結果、美容成分の効果をより高めることが期待できる。
上記組成物と水とを混合することにより、上記パック剤を調製することができる。パック剤の調製においては、予め全ての成分が混合された上記組成物を準備し、当該組成物と水とを混合してもよいし、上記調製の都度、各成分と水を任意の順序で混合することもできる。後者の場合、水の混合は、任意の段階で行うことができる。
また、上記パック剤の調製に、上記焼セッコウと上記炭酸ガス源とが含まれている第1剤と、上記固体酸が含まれており、上記第1剤とは分離された第2剤とを有している、パック剤キットを使用することもできる。この場合には、上記パック剤の調製をより簡便に行うことができるとともに、上記組成物の保存安定性をより高めることができる。
上記パック剤キットにおいて、硫酸マグネシウムや上記添加剤、上記美容成分を配合する場合、これらの成分は上記第1剤及び上記第2剤のいずれに含まれていてもよい。即ち、硫酸マグネシウム、添加剤及び美容成分は、第1剤に含まれていてもよいし、第2剤に含まれていてもよい。また、これらの成分のうち一部の成分を第1剤に配合し、残りの成分を第2剤に配合することもできる。
また、上記第2剤には、予め水が含まれていてもよい。この場合には、上記調製における各成分と水との混合作業を省略し、上記調製をより簡便に行うことができる。
上記パック剤は、上述したように、炭酸ガスを長時間に亘って継続して発生させることができる。炭酸ガスは上記組成物と水を混合したときに発生し始め、少なくとも上記パック剤を肌に塗布することができなくなるまでの間、炭酸ガスの発生が継続する。このように、パック剤が流動性を有している間、炭酸ガスが発生し続けることにより、パック剤を塗布された者が炭酸ガスの発生を体感しやすくなる。
また、パック剤は上記組成物と水を混合したときに発熱し始め、パック剤が流動性を失い、肌に塗布することができなくなると、発熱量が急激に増大する。そして、パック剤の温度は、固化が完了した時点で最高となり、その後、自然に冷却される。
パック剤の塗布可能時間、即ち、上記組成物と水とを混合してからパック剤が流動性を失うまでの時間は、5~15分であることが好ましい。塗布可能時間を5分以上とすることにより、パック剤を肌へ塗布するための時間的な余裕を十分に確保することができる。その結果、パック剤の使い勝手をより向上させることができる。
また、塗布可能時間は、8分以上であることがより好ましい。この場合には、上述した作用効果に加えて、パック剤が肌に塗布されてから流動性を失うまでの時間をより長くすることができる。これにより、パック剤から炭酸ガスが発生していることを、パック剤を塗布された者がより体感しやすくなる。
一方、液だれ等を抑制する観点から、パック剤を塗布された者は、塗布可能時間が経過するまでの間、塗布された部位を大きく動かすことができなくなる。そのため、塗布可能時間が過度に長くなると、パック剤を塗布された者への負担が大きくなる。塗布可能時間を15分以下とすることにより、パック剤を適度に早く固化させ、パック剤を塗布された者への負担をより軽減することができる。同様の観点から、塗布可能時間は12分以下であることがより好ましい。
パック剤の塗布可能時間は、組成物中の炭酸ガス源と固体酸との比率や、硫酸マグネシウムの含有量によって適宜変更することができる。未反応の炭酸ガス源は、焼セッコウの固化を遅延させる作用を有する。そのため、炭酸ガス源の含有量を固体酸の含有量よりも多くすることにより、塗布可能時間を長くすることができる。また、硫酸マグネシウムは、焼セッコウの固化を促進する作用を有するため、硫酸マグネシウムを配合することにより、塗布可能時間を短くすることができる。
炭酸ガス源の含有量が固体酸の含有量に比べて過度に多い場合には、未反応の炭酸ガス源が過度に多くなるため、パック剤が固化しなくなるおそれがある。かかる問題を回避するため、炭酸ガス源の含有量は、固体酸の含有量に対して0.1~2.0倍であることが好ましく、0.15~1.5倍であることがより好ましく、0.2~1.0倍であることがさらに好ましく、0.25~0.75倍であることが特に好ましい。
(実施例1)
上記パック剤用組成物の実施例について、以下に説明する。本例のパック剤用組成物は、17.0~95.0質量部の焼セッコウと、0.20~75.0質量部の固体酸と、0.20~9.0質量部の炭酸ガス源とを含んでいる。炭酸ガス源は、水溶性炭酸塩及び水溶性炭酸水素塩からなる群より選ばれる1種または2種以上の化合物である。
表1に示すように、本例においては、焼セッコウ、固体酸及び炭酸ガス源の比率を種々変更した組成物(試験剤1~28)を作製した。本例において用いた固体酸及び炭酸ガス源は、以下の通りである。なお、焼セッコウ、固体酸及び炭酸ガス源は、いずれも粉末状を呈していた。
・固体酸
強酸性陽イオン交換樹脂 三菱化学株式会社製「SKB1H」(官能基:-SO3H基)
弱酸性陽イオン交換樹脂 三菱化学株式会社製「WK40L」(官能基:-COOH基)
・炭酸ガス源
炭酸水素ナトリウム
焼セッコウ、固体酸及び炭酸ガス源を表1に示す比率で混合することにより、試験剤1~28を作製した。そして、試験剤100質量部に対して60質量部の水を加えた後、試験剤と水とを約30秒間混合してペースト状のパック剤を調製した。このパック剤を用い、固化性、発熱性、発泡性、塗布性及び塗布可能時間の評価を以下のようにして行った。
<固化性>
試験剤に水を加えてからパック剤が完全に固化するまでの時間を計測した。その結果を表1に示した。なお、表1における「固化性」の欄に示した記号の意味は、以下の通りである。固化性については、被験者の負担が十分に小さいA+またはAの場合を合格と判定し、被験者の負担が比較的大きいBまたはCの場合を不合格と判定した。また、パック剤が完全に固化した状態とは、パック剤を指で触れた際に変形しなくなった状態をいう。
A+:10分以内にパック剤が完全に固化した
A:10分超え15分以内にパック剤が完全に固化した
B:15分超え20分以内にパック剤が完全に固化した
C:20分以内にパック剤が固化しなかった
<発熱性>
試験剤と水とを混合した直後のパック剤を被験者の肌に塗布し、被験者が感じる温感の程度を評価した。その結果を表1に示した。なお、表1における「発熱性」の欄に示した記号の意味は、以下の通りである。発熱性については、被験者がパック剤の発熱を十分に体感できるA+またはAの場合を合格と判定し、被験者が発熱を十分に体感できないBまたはCの場合を不合格と判定した。また、被験者の構成は、専門知識を有する者4名とした。
A+:パック剤の発熱を強く感じた
A:パック剤の発熱を十分に感じた
B:パック剤の発熱を弱く感じた
C:パック剤の発熱を感じなかった
<発泡性>
試験剤と水とを混合した直後のパック剤を被験者の肌に塗布し、被験者が感じる炭酸ガス発生の程度を評価した。その結果を表1に示した。なお、表1における「発泡性」の欄に示した記号の意味は、以下の通りである。発泡性については、被験者が炭酸ガスの発生を体感できるA+、AまたはBの場合を合格と判定し、被験者が炭酸ガスの発生を体感できないCの場合を不合格と判定した。また、被験者の構成は、専門知識を有する者4名とした。
A+:パック剤からの炭酸ガスの発生を強く感じた
A:パック剤からの炭酸ガスの発生を十分に感じた
B:パック剤からの炭酸ガスの発生を弱く感じた
C:パック剤からの炭酸ガスの発生を感じなかった
<塗布性>
試験剤と水とを混合した直後のパック剤を被験者の肌に塗布し、パック剤の塗り広げやすさを評価した。その結果を表1に示した。なお、表1における「塗布性」の欄に示した記号の意味は、以下の通りである。表1に示した試験剤は、いずれも肌への塗布が可能であった。また、被験者の構成は、専門知識を有する者4名とした。
A:スムーズに肌に塗布することができる
B:Aよりも若干パック剤が伸びにくいが、肌に塗布することができる
C:パック剤の伸びが悪く、肌に塗布しにくい
<塗布可能時間>
試験剤に水を加えてからパック剤の塗布が不可能となるまでの時間を計測した。その結果を表1に示した。なお、表1に示した試験剤は、いずれも、水との混合後に肌へ塗布するための時間を確保することができた。
<総合評価>
上述した各項目の評価結果を総合的に判定した結果を表1に示した。なお、表1における「塗布性」の欄に示した記号の意味は、以下の通りである。総合評価においては、固化性、発熱性及び発泡性が合格であるA、A+の場合を合格と判定し、固化性、発熱性及び発泡性のうち少なくとも1項目が不合格であるBの場合を不合格と判定した。
A+:固化性、発熱性及び発泡性が合格であり、塗布性がA、かつ、塗布可能時間が5分以上である
A:固化性、発熱性及び発泡性が合格であるが、塗布性がA以外、または、塗布可能時間が5分未満である
B:固化性、発熱性及び発泡性のうち1項目以上が不合格である
Figure 0007152842000001
表1に示したように、焼セッコウ、炭酸水素ナトリウム及び陽イオン交換樹脂を上記特定の比率で含有している試験剤1~12及び試験剤16~26は、水を混合した後に、被験者が感じる程度の熱及び炭酸ガスを発生することができた。また、これらの試験剤から調製されたパック剤は、15分以内に完全に固化した。これらの結果から、焼セッコウ、炭酸水素ナトリウム及び陽イオン交換樹脂を上記特定の比率で含有しているパック剤用組成物に水を加えることにより、使い勝手が良く、温熱効果と炭酸ガスによる効果との両方の効果を奏する上記パック剤が得られることが理解できる。
試験剤13から調製したパック剤は、焼セッコウの含有量が上記特定の範囲を超えていたため、発熱が感じられなかった。また、このパック剤からの炭酸ガスの発生は十分に感じられなかった。さらに、このパック剤は、完全に固化するまでに比較的長い時間を要した。
試験剤14及び試験剤27から調製したパック剤は、炭酸水素ナトリウム及び陽イオン交換樹脂の含有量が上記特定の範囲よりも少ないため、炭酸ガスの発生が十分に感じられなかった。
試験剤15及び試験剤28から調製したパック剤は、陽イオン交換樹脂の含有量が上記特定の範囲よりも多かったため、水を混合してから20分以内に固化することができなかった。
(比較例)
本例は、固体酸を用いずに作製したパック剤用組成物の例である。本例においては、表2~表4に示す比率で各材料を混合することにより、パック剤用組成物(試験剤29~38)を作製した。そして、得られた試験剤を用い、塗布性及び塗布可能時間の評価を除いて実施例と同様の評価を行った。試験剤29~38の評価結果を表2~表4に示す。
Figure 0007152842000002
Figure 0007152842000003
Figure 0007152842000004
表2に示したように、試験剤29には、炭酸ガス源及び酸が含まれていない。即ち、試験剤29から調製したパック剤は、従来のセッコウパックである。それ故、試験剤29から調製したパック剤からは、炭酸ガスが発生しなかった。
また、表2~表4に示したように、試験剤30~38には、固体酸の替わりに水溶性の有機酸が含まれている。これらの試験剤から調製したパック剤は、固体酸を用いた試験剤(試験剤1~12及び試験剤16~26)に比べて固化が遅かった。また、これらのパック剤の中には、水を加えても固化せず、ペースト状態を維持するものもあった。
(実施例2)
本例は、パック剤用組成物の保存安定性を評価した例である。本例においては、まず、表5に示す組成を有する第1剤を準備した。この第1剤を50℃の環境下に2週間保管し、第1剤の外観を目視により評価した。2週間保管を行った後、第1剤の外観に変化がない場合には、表5中の「第1剤の外観」欄に記号「A」を記載し、第1剤が発泡している等の外観の変化があった場合には、同欄に記号「B」を記載した。
次いで、第1剤とは別に、表5に示す組成を有する第2剤を準備した。この第2剤と、50℃の環境下に2週間保管した後の第1剤とを混合し、パック剤用組成物(試験剤39~42)を作製した。そして、得られた試験剤を用い、実施例1と同様に固化性、発熱性、発泡性、塗布性及び塗布可能時間の評価を行った。これらの結果は、表5に示した通りであった。
また、試験剤39~42との比較のため、全ての成分が予め混合されているパック剤用組成物(表6、試験剤43~47)を準備し、この組成物を50℃の環境下に2週間保管した。そして、上記と同様に、2週間経過後の組成物を目視観察し、安定性の評価を行った。また、2週間経過後の組成物を用い、実施例1と同様に固化性、発熱性、発泡性、塗布性及び塗布可能時間の評価を行った。これらの結果は、表6に示した通りであった。
なお、表5及び表6の評価結果の欄に示した記号の意味は、実施例1と同様である。
Figure 0007152842000005
Figure 0007152842000006
表5に示したように、試験剤39~41は、焼セッコウ及び炭酸ガス源と、固体酸とが別々の剤に含まれている。そのため、各成分の意図しない反応が抑制され、第1剤単独の安定性に優れていた。また、これらの試験剤は、第1剤を50℃環境下に放置した場合にも、放置を行わない場合と同等の固化性、発熱性及び発泡性を示した。
試験剤42は、第1剤を50℃環境下に放置した後に外観の変化はなかった。しかし、この第1剤を第2剤及び水と混合してパック剤を調製した後に、炭酸ガスが発生しなかった。この原因としては、例えば、50℃環境下において強酸性イオン交換樹脂と焼セッコウ等とが反応し、水素イオンが消費された可能性が考えられる。
表6に示したように、試験剤43及び44は、酸としてクエン酸を使用したため、水と混合した後のパック剤が発熱しない。
試験剤45は、50℃環境下に放置した後に発泡した。また、水と混合した後のパック剤が発熱せず、炭酸ガスも発生しなかった。これは、50℃環境下に放置している間に、炭酸ガス源と固体酸とが反応して炭酸ガスが発生したためと考えられる。
試験剤46及び47は、炭酸ガス源または固体酸のいずれかを含んでいないため、水と混合した後のパック剤から炭酸ガスが発生しない。
これらの結果から、上記パック剤用組成物の成分を分割し、焼セッコウと炭酸ガス源とが含まれている第1剤と、固体酸が含まれている第2剤とを有するパック剤キットとして保管することにより、パック剤用組成物の保存安定性をより高くすることができることが理解できる。
(実施例3)
本例は、上記パック剤用組成物の使用方法の一例である。本例においては、まず、以下の成分を含む第1剤と、第2剤とを別々に準備した。
<第1剤>
焼セッコウ 91.3質量部
硫酸マグネシウム 6.0質量部
炭酸水素ナトリウム 0.9質量部
美容成分 0.1質量部以下
なお、上記美容成分としては、具体的には、銅クロロフィリンナトリウム、シリカ、メリッサ葉エキス、ゴレンシ葉エキス、メリアアザジラクタ葉エキス、イチョウ葉エキス、ブチレングリコール等が含まれている。
<第2剤>
スルホン化(スチレン/DVB)クロスポリマー 1.8質量部
次に、パック剤が塗布される部分にベースクリームを塗布し、その上にガーゼを載せる。このガーゼ上にパック剤を塗布することにより、パック剤に産毛が巻き込まれることを防止できる。また、固化後のパック剤を肌からより容易に除去することができる。
次いで、第1剤と第2剤とを偏りがなくなるまでよく混合する。この混合物100質量部に対して59.4質量部の水を加え、30秒間混合してパック剤を調製する。そして、このパック剤をガーゼ上に塗布する。本例のパック剤は5分以上の塗布可能時間を有しているため、水を加えてから5分間以内であれば、パック剤の塗布を容易に行うことができる。
パック剤を塗布された者は、水を加えてから約5分が経過すると、炭酸ガスの発生を容易に体感することができるようになる。炭酸ガスが発生している感覚は時間の経過とともに強くなり、水を加えてから約9分程度で最大に達する。
水を加えてから約10分が経過すると、パック剤の流動性が失われ、炭酸ガスの発生量が減少する。これと並行して、パック剤を塗布された者が、パック剤の発熱を容易に体感することができるようになる。パック剤の表面温度は、水を加えてから13~15分経過した時点で最高温度に到達する。
その後、パック剤の表面温度は自然に低下する。この時点でパック剤の固化はほとんど完了しているため、任意のタイミングでガーゼごとパック剤を肌から除去することができる。
なお、本発明に係るパック剤用組成物、パック剤及びパック剤キットは、上述した実施例1~3の態様に限定されるものではなく、その趣旨を損なわない範囲において適宜構成を変更することができる。

Claims (6)

  1. 水を加えた際に発泡可能に構成されたパック剤用組成物であって、
    17.0~95.0質量部の焼セッコウと、
    0.20~75.0質量部の固体酸と、
    0.20~9.0質量部の炭酸ガス源と
    2~10質量部の硫酸マグネシウムとを含んでおり、
    該炭酸ガス源は、水溶性炭酸塩及び水溶性炭酸水素塩からなる群より選ばれる1種または2種以上の化合物であり、
    上記固体酸は、陽イオン交換樹脂である、パック剤用組成物。
  2. 上記陽イオン交換樹脂は、スルホン酸基またはカルボン酸基の少なくとも一方を有している、請求項1に記載のパック剤用組成物。
  3. 上記水溶性炭酸塩は、炭酸ナトリウムまたは炭酸グアニジンである、請求項1または2に記載のパック剤用組成物。
  4. 上記水溶性炭酸水素塩は、炭酸水素ナトリウムである、請求項1~3のいずれか1項に記載のパック剤用組成物。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載のパック剤用組成物100質量部に対し、
    40~70質量部の水を含んでいる、パック剤。
  6. 17.0~95.0質量部の焼セッコウと、0.20~9.0質量部の炭酸ガス源とが含まれている第1剤と、
    0.20~75.0質量部の固体酸が含まれており、上記第1剤とは分離された第2剤とを有しており、
    上記炭酸ガス源は、水溶性炭酸塩及び水溶性炭酸水素塩からなる群より選ばれる1種または2種以上の化合物であり、
    上記固体酸は、陽イオン交換樹脂であり、
    上記第1剤及び上記第2剤のうち少なくとも一方に硫酸マグネシウムが含まれており、
    該硫酸マグネシウムの含有量が合計2~10質量部である、パック剤キット。
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