JP6587554B2 - 頭皮用エアゾール型化粧料 - Google Patents

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本発明は、頭皮用エアゾール型化粧料に関する。
炭酸ガスには血行促進作用があることが知られており、噴射剤として炭酸ガスを用いたエアゾールタイプの頭皮用化粧料が広く普及している。しかしながら、このようなエアゾールタイプの頭皮用化粧料では、液だれが生じやすいという問題があった。この問題を解決するために、水溶性増粘剤を加えて原液の粘度を調整した組成物が種々提案されている。例えば特許文献1では、疎水化ヒドロキシプロピルメチルセルロース及び水を含有する原液と炭酸ガスよりなる噴射剤とからなるエアゾール組成物が開示されている。
一方、ポリ(N-アシルアルキレンイミン)変性オルガノポリシロキサンは多くの優れた特長を有していることから、当該ポリマーを用いた化粧料が種々提案されている。例えば特許文献2では、ポリ(N-アシルアルキレンイミン)変性オルガノポリシロキサン、高重合ポリエチレンオキサイド、界面活性剤、エタノール及び水を含有する原液と噴射剤からなる、塗布時の破泡感と冷涼感が強く、頭皮をすっきりとさせるエアゾール整髪剤が提案されている。また、特許文献3では、血行促進成分、ユーカリエキス、N-プロピオニルアルキレンイミン・メチルポリシロキサン共重合体、エタノール及び水を含有する水性頭皮外用剤が、べたつかずに毛髪のボリューム感を改善することが開示され、実施例9として炭酸ガスを充填したエアゾールタイプの育毛剤も開示されている。また、特許文献4では、特定のN-アシルアルキレンイミン・メチルポリシロキサン共重合体が高い弾性率を有し、かつ破断又は塑性変形を生じずに変形可能な変形量が大きく、弾性体として優れた性質を有すること、及びこれをセット剤として用いて、ヘアアイロン等の過熱器具を用いた形付けをした場合、毛髪セット力に優れヘアスタイルが長時間維持されることが開示されている。
特開2013-170152号公報 特開2009-256367号公報 特開2011-16729号公報 国際公開第2011/062210号パンフレット
しかしながら、特許文献1記載のエアゾール組成物のように水溶性増粘剤を配合したものは、吐出物がフォーム状となり、また原液の粘度が高いため、頭皮用とした場合には、毛髪が密集している頭皮に簡便に塗布することができないという問題があり、また、塗布後手でなじませる際にぬるつくという問題もあった。
一方、特許文献2のエアゾール整髪剤は、適用時の強い破泡感を目的としたものであり、吐出時にかさ高い泡が発生するため、頭皮に均一に塗り広げにくいという問題があった。また、破泡による気化熱で頭皮に冷涼感を与えることができるが、頭皮へ残存する成分によるべたつき感という問題もあった。
また、特許文献3記載の水性頭皮外用剤では、液だれを防ぐことは不十分であり、また頭皮への塗布後、手でなじませる際にぬるつきがあるという問題があった。
また特許文献4記載の毛髪化粧料をエアゾール型頭皮化粧料とした場合には、適用時に頭皮にべたつきを感じる場合があり、改善の余地があった。
したがって本発明は、水溶性増粘剤を用いることなく液だれが抑制され、頭皮への塗布後に手でなじませる際にぬるつかず、適用後の頭皮にサラサラ感を与える頭皮用エアゾール型化粧料に関する。
本発明者らは、炭酸ガスを噴射剤とするエアゾールタイプの頭皮用化粧料において、原液中に特定のポリ(N-アシルアルキレンイミン)変性オルガノポリシロキサン及び有機酸を含有させることによって、水溶性増粘剤を使用せずに、すなわち原液の粘度を変化させることなく、吐出液中で炭酸ガスが気化することで生じる微細な泡の持続性が向上することを見いだした。そして、その結果、頭皮に適用した際の液だれが抑制されること、また、水溶性増粘剤を使用していないために手でなじませる際のぬるつきがなく、適用後の頭皮のサラサラ感も得られることを見いだした。
本発明は、下記成分(A)〜(C)を含有する原液と、成分(D)炭酸ガスからなり、成分(A)に対する成分(D)の質量比(D)/(A)が2.5以上40以下である頭皮用エアゾール型化粧料を提供するものである。
(A) 主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントのケイ素原子の少なくとも2つに、ヘテロ原子を含むアルキレン基を介して、下記一般式(1);
Figure 0006587554
(式中、R1は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を示し、nは2又は3を示す。)
で表される繰り返し単位からなるポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメントが結合してなるオルガノポリシロキサンであって、
ポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメントの数平均分子量が1,600〜6,500であり、
主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメント(a)と、ポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメント(b)との質量比(a/b)が40/60〜60/40であり、
隣接するポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメント間におけるオルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量が1,600〜7,000であり、
主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量が7,000〜100,000である、
ポリ(N-アシルアルキレンイミン)変性オルガノポリシロキサン
(B) 有機酸
(C) 水
本発明の頭皮用エアゾール型化粧料は、吐出物中に生じた非常に微細な泡が持続することで頭皮への適用時の液だれを防ぐことができ、かつ頭皮に手でなじませる際にぬるつかず、適用後の頭皮にサラサラ感を与えることができる。なお、ここでいう「泡」とは、エアゾールフォーム剤型の整髪剤やエアゾールフォーム剤型の染毛剤等で吐出されるような、コシのあるかさ高い発泡体を形成する「泡(foam)」とは異なり、低粘度の吐出液中で炭酸ガスが気化することで生じる微細な「泡(bubble)」をいう。
〔成分(A):ポリ(N-アシルアルキレンイミン)変性オルガノポリシロキサン〕
成分(A)のポリ(N-アシルアルキレンイミン)変性オルガノポリシロキサンは、前記一般式(1)で表される繰り返し単位からなるポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメントが、主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントのケイ素原子の少なくとも2つに、ヘテロ原子を含むアルキレン基を介して結合したポリマーである。
成分(A)においてポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメントは、上記オルガノポリシロキサンセグメントを構成する任意のケイ素原子に、ヘテロ原子を含むアルキレン基を介して少なくとも2つ結合している。更に、上記オルガノポリシロキサンセグメントの両末端を除く1以上のケイ素原子に上記アルキレン基を介して結合していることが好ましく、両末端を除く2以上のケイ素原子に上記アルキレン基を介して結合していることがより好ましい。すなわち、成分(A)のポリ(N-アシルアルキレンイミン)変性オルガノポリシロキサンは、側鎖として、少なくとも2つ以上の前記一般式(1)で表される繰り返し単位からなるポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメントを有するグラフトポリマーであることが好ましい。
ヘテロ原子を含むアルキレン基は、ポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメントの連結基として機能する。かかるアルキレン基としては、例えば、窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を1〜3個含む炭素数2〜20のアルキレン基が例示され、中でも下記式(i)〜(vii)のいずれかで表される基が好ましく、下記式(i)又は(ii)で表される基がより好ましく、下記式(i)で表される基が更に好ましい。なお、式中、An-は4級アンモニウム塩の対イオンを示し、例えば、エチル硫酸イオン、メチル硫酸イオン、塩化物イオン、ヨウ化物イオン、硫酸イオン、p-トルエンスルホン酸イオン、過塩素酸イオンが例示される。
Figure 0006587554
ポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメントを構成するN-アシルアルキレンイミン単位において、一般式(1)中、R1における炭素数1〜3のアルキル基としては、直鎖状及び分岐鎖状のいずれでもよく、具体的には、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基が挙げられる。
一般式(1)においてnは2又は3の数を示し、製造原料の入手容易性の観点から、2であることが好ましい。
オルガノポリシロキサンセグメント(a)と、ポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメント(b)との質量比(a/b)は、40/60〜60/40であるが、泡の持続性を向上し液だれを抑制すると共に、塗布後の頭皮のサラサラ感、頭皮になじませる際のぬるつきのなさをより高める観点から、好ましくは45/55〜55/45、より好ましくは47/53〜53/47である。
なお、本明細書において、質量比(a/b)は、成分(A)のポリ(N-アシルアルキレンイミン)変性オルガノポリシロキサンを重クロロホルム中に5質量%溶解させ、核磁気共鳴(1H-NMR)分析により、オルガノポリシロキサンセグメント中のアルキル基又はフェニル基と、ポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメント中のメチレン基の積分比より求めた値をいう。
成分(A)のポリ(N-アシルアルキレンイミン)変性オルガノポリシロキサンにおいて、隣接するポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメント間におけるオルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量(以下、単に「MWg」ともいう)は、泡の持続性を向上し液だれを抑制すると共に、適用後の頭皮にサラサラ感を付与する観点から、1,600以上であって、好ましくは1,800以上、より好ましくは2,000以上であり、また、7,000以下であって、好ましくは6,000以下、より好ましくは5,500以下である。
本明細書において、「隣接するポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメント間におけるオルガノポリシロキサンセグメント」とは、下記式(2)に示すように、ポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメントのオルガノポリシロキサンセグメントに対する結合点(結合点α)から、これに隣接するポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメントの結合点(結合点β)までの2点間において破線で囲まれた部分であって、1つのR2SiO単位と、1つのR6と、y+1個の(R2)2SiO単位とから構成されるセグメントをいう。また、「ポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメント」とは、上記R6に結合する−W−R7をいう。
Figure 0006587554
上記一般式(2)中、R2はそれぞれ独立に炭素数1〜22のアルキル基又はフェニル基を示し、R6はヘテロ原子を含むアルキレン基を示し、−W−R7はポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメントを示し、Wはポリ(N-アシルアルキレンイミン)を示し、R7は重合開始剤の残基を示し、yは正の数を示す。
グラフト点間分子量MWgは、上記一般式(2)において破線で囲まれた部分の分子量であるが、ポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメント1モル当たりのオルガノポリシロキサンセグメントの質量(g/mol)と解することができる。なお、原料化合物である変性オルガノポリシロキサンの官能基がポリ(N-アシルアルキレンイミン)で100%置換されると、変性オルガノポリシロキサンの官能基当量(g/mol)と一致する。
また、上記MWgは、主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントの含有率(質量%)(以下、単に「Csi」ともいう)とポリ(N-アシルアルキレンイミン)の数平均分子量(以下、単に「MNox」ともいう)を用いて、下記式(I)により求めることができる。
MWg=Csi×MNox/(100−Csi) (I)
本発明においてMNoxは、N-アシルアルキレンイミン単位の分子量と重合度とから算出される数平均分子量、又は後述するゲルパーミエションクロマトグラフィ(以下、単に「GPC」ともいう)測定法により測定されるポリスチレン換算の数平均分子量をいうものとする。MNoxは、泡の持続性を向上し液だれを抑制すると共に、頭皮への塗布後に手でなじませる際にぬるつかず、適用後の頭皮にサラサラ感を付与する観点から、1,600以上であって、好ましくは1,800以上、より好ましくは1,900以上、更に好ましくは2,000以上であり、また、6,500以下であって、好ましくは6,000以下、より好ましくは5,700以下、更に好ましくは5,500以下である。
主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量(以下単に「MWsi」ともいう)は、泡の持続性を向上し液だれを抑制すると共に、適用後の頭皮にサラサラ感を付与する観点から、7,000以上であって、好ましくは10,000以上、より好ましくは15,000以上、更に好ましくは20,000以上であり、また、100,000以下であって、好ましくは80,000以下、より好ましくは70,000以下、更に好ましくは60,000以下である。主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントは、原料化合物である変性オルガノポリシロキサンと共通の骨格を有するため、MWsiは原料化合物である変性オルガノポリシロキサンの重量平均分子量と略同一である。なお、原料化合物である変性オルガノポリシロキサンの重量平均分子量は、下記条件であるGPCで測定し、ポリスチレン換算したものである。
カラム :Super HZ4000+Super HZ2000(東ソー株式会社製)
溶離液 :1mMトリエチルアミン/THF
流量 :0.35mL/min
カラム温度:40℃
検出器 :UV
サンプル :50μL
成分(A)のポリ(N-アシルアルキレンイミン)変性オルガノポリシロキサンの重量平均分子量(以下、単に「MWt」ともいう)は、泡の持続性を向上し液だれを抑制すると共に、適用後の頭皮にサラサラ感を付与する観点から、好ましくは20,000以上、より好ましくは30,000以上、更に好ましくは40,000以上であり、また、好ましくは200,000以下、より好ましくは150,000以下、更に好ましくは120,000以下である。MWtは、GPCで測定し、ポリスチレン換算した値である。
成分(A)のポリ(N-アシルアルキレンイミン)変性オルガノポリシロキサンは、公知の方法(例えば、特開2012-1480号公報に記載の方法)により製造することができる。
原液中における成分(A)のポリ(N-アシルアルキレンイミン)変性オルガノポリシロキサンの含有量は、泡の持続性を向上し液だれを抑制する観点から、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.03質量%以上、更に好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.07質量%以上、更に好ましくは0.10質量%以上、更に好ましくは0.12質量%以上であり、頭皮への塗布後に手でなじませる際にぬるつかず、適用後の頭皮にサラサラ感を付与する観点から、好ましくは2.0質量%以下、より好ましくは1.5質量%以下、更に好ましくは1.0質量%以下、更に好ましくは0.60質量%以下、更に好ましくは0.30質量%以下、更に好ましくは0.20質量%以下である。
原液中における成分(A)のポリ(N-アシルアルキレンイミン)変性オルガノポリシロキサンの含有量は、泡の持続性を向上し液だれを抑制すると共に、頭皮への塗布後に手でなじませる際にぬるつかず、適用後の頭皮にサラサラ感を付与する観点から、好ましくは0.01〜2.0質量%、より好ましくは0.03〜1.5質量%、更に好ましくは0.05〜1.0質量%、更に好ましくは0.07〜0.60質量%である。
原液中における成分(A)のポリ(N-アシルアルキレンイミン)変性オルガノポリシロキサンの含有量は、主に泡の持続性を向上し液だれを抑制する観点から、更に好ましくは0.10〜0.60質量%、更に好ましくは0.12〜0.60質量%であり、主に頭皮への塗布後に手でなじませる際にぬるつかず、適用後の頭皮にサラサラ感を付与する観点から、更に好ましくは0.07〜0.30質量%、更に好ましくは0.07〜0.20質量%であり、泡の持続性を向上し液だれを抑制すると共に、頭皮への塗布後に手でなじませる際にぬるつかず、適用後の頭皮にサラサラ感を付与する観点から、更に好ましくは0.10〜0.30質量%、更に好ましくは0.12〜0.20質量%である。
〔成分(B):有機酸〕
成分(B)の有機酸は、本発明の頭皮用エアゾール型化粧料において、泡の持続性の向上効果や塗布時・塗布後の感触を損なうことなくpHを低めに保ち、充填された二酸化炭素をイオン化しないように調整するほか、育毛成分の浸透を促進することができる。有機酸としては、酢酸、乳酸、グリコール酸、リンゴ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、クエン酸が挙げられ、乳酸、コハク酸が好ましい。
原液中における成分(B)の有機酸の含有量は、泡の持続性を向上し液だれを抑制すると共に、頭皮への塗布後に手でなじませる際にぬるつかず、適用後の頭皮にサラサラ感を付与する観点から、好ましくは0.010質量%以上、より好ましくは0.012質量%以上、更に好ましくは0.015質量%以上であり、また、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.5質量%以下、更に好ましくは0.20質量%以下、更に好ましくは0.10質量%以下、更に好ましくは0.08質量%以下である。
原液中における成分(A)に対する成分(B)の質量比(B)/(A)は、泡の持続性を向上し液だれを抑制すると共に、頭皮への塗布後に手でなじませる際にぬるつかず、適用後の頭皮にサラサラ感を付与する観点から、好ましくは0.05以上、より好ましくは0.07以上、更に好ましくは0.10以上、更に好ましくは0.20以上、更に好ましくは0.30以上であり、また、好ましくは3.0以下、より好ましくは2.5以下、更に好ましくは2.0以下、更に好ましくは1.0以下、更に好ましくは0.80以下、更に好ましくは0.60以下である。
〔成分(C):水〕
原液中における成分(C)の水の含有量は、成分(A)及び(B)、並びに任意成分を除いた残量である。
〔成分(D):炭酸ガス〕
本発明の頭皮用エアゾール型化粧料中における成分(D)の炭酸ガスの含有量は、泡の持続性を向上し液だれを抑制する観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは1.0質量%以上であり、また、好ましくは5質量%以下、より好ましくは4質量%以下、更に好ましくは3質量%以下である。
本発明の頭皮用エアゾール型化粧料中における成分(A)に対する成分(D)の質量比(D)/(A)は、泡の持続性を向上し液だれを抑制すると共に、頭皮への塗布後に手でなじませる際にぬるつかず、適用後の頭皮にサラサラ感を付与する観点から、2.5以上であって、好ましくは4以上、より好ましくは8以上、更に好ましくは10以上であり、また、40以下であって、好ましくは35以下、より好ましくは30以下、更に好ましくは25以下である。
〔成分(E):エタノール〕
原液中には、泡の持続性を向上し液だれを抑制すると共に、頭皮への塗布後に手でなじませる際にぬるつかず、適用後の頭皮にサラサラ感を付与する観点から、更に成分(E)としてエタノールを含有することが好ましい。原液中における成分(E)のエタノールの含有量は、泡の持続性を向上し液だれを抑制すると共に、頭皮への塗布後に手でなじませる際にぬるつかず、適用後の頭皮にサラサラ感を付与する観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは5質量%以上、更に好ましくは10質量%以上、更に好ましくは20質量%以上であり、また、好ましくは70質量%以下、より好ましくは65質量%以下、更に好ましくは60質量%以下である。
〔成分(F):育毛成分〕
原液中には、更に成分(F)として育毛成分を含有することが好ましい。育毛成分としては、血行促進剤、毛包賦活剤、抗男性ホルモン剤が挙げられる。
血行促進剤としては、ニコチン酸アミド、アセチルコリン、センブリエキス、ニンジンエキス、イチョウエキス、塩化カルプロニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、γ-オリザノール、サークレチン、ビタミンE及びその誘導体、カンファー、トウガラシチンキ、ショウキョウチンキ、オランダカラシ、カンタリスチンキ、サンショウエキス、ハッカ油、ワサビ大根エキス、ミノキシジル及びその誘導体、クロマカリム、ジアゾキシド及びその誘導体、ニコランジル、ピナシジル、フタリド類、キナエキス、トウヒエキス等が挙げられる。
毛包賦活剤としては、トランス-3,4'-ジメチル-3-ヒドロキシフラバノン、N-アセチル-L-メチオニン、タマサキツヅラフジ、セファランチン、クジンエキス、アデノシン三リン酸ジナトリウム、アスパラギン酸カリウム、感光色素301、ペンタデカングリセリド、ヒノキチオール、チクセツニンジン、フラバノノール及びその誘導体、オトギリソウエキス、マイカイ花エキス、コレウスエキス、ブドウエキス、ビオチン、モノニトログアヤコールナトリウム、黄杞エキス、酵母エキス、ニンニク成分、タイソウエキス、プラセンタエキス、ボタンピエキス、ローヤルゼリー等が挙げられる。
抗男性ホルモン剤としては、サイプロテロンアセテート、11-α-ハイドロキシプロゲステロン、フルタマイド、3-デオキシアデノシン、酢酸クロルマジノン、エチニルエストラジオール、スピロノラクトン、エピテステロン、グリチルリチン酸及びその誘導体、グリチルレチン酸及びその誘導体、チョウジエキス、アロエエキス、サンショウエキス、クアチャララーテエキス等が挙げられる。
成分(F)は、単独で又は2種以上を使用することができる。本発明の頭皮用エアゾール型化粧料中における成分(F)の含有量は、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.05質量%以上、更に好ましくは0.07質量%以上であり、また、好ましくは7質量%以下、より好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下である。
〔水溶性増粘剤〕
本発明の頭皮用エアゾール型化粧料は、水溶性増粘剤を用いることなく液だれを抑制することができるため、手でなじませる際のぬるつきのなさ、塗布後の頭皮のサラサラ感等の観点から、水溶性増粘剤を含有しないことが好ましい。ここで「含有しない」とは、実質的に含有しないことも含めるものとする。なお「実質的に」とは、意図せずに成分(A)、(B)又は任意成分から、不可避的に含有される場合を除くことを意味する。液だれを更に抑制するために水溶性増粘剤を微量含有させる場合であっても、原液中における水溶性増粘剤の含有量は、0.05質量%以下が好ましく、0.01質量%以下がより好ましく、0.005質量%以下が更に好ましい。
本発明の頭皮用エアゾール型組成物には、以上の成分のほかに、通常の化粧料に用いられる種々の添加成分を、目的に応じて含有させることができる。例えば、界面活性剤;トリクロサン、トリクロロカルバニリド等の殺菌剤;ジンクピリチオン、オクトピロックス等の抗フケ剤;ユーカリエキス、グリセリン等の保湿剤;メチルパラベン、ブチルパラベン等の防腐剤;エチレンジアミン四酢酸又はその塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸又はその塩等のキレート剤;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のpH調整剤;塩化ナトリウム等の塩類;その他パール化剤、香料、色素、紫外線吸収剤、酸化防止剤などを含有させることができる。
本発明の頭皮用エアゾール型組成物を製造するには、成分(D)の炭酸ガス以外の成分を混合し原液を調製してエアゾール用耐圧容器に入れ、これに高圧炭酸ガスを封入する方法、耐圧容器に炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩を含ませた炭酸ガスを発生する成分を入れ、これに適当なpH調整剤を加えて炭酸ガスを発生させ、直ちに密封する方法、ドライアイスペレットを容器内に入れて密封する方法等を採用することができるが、高圧炭酸ガスを封入する方法が好ましい。
炭酸ガスの一部は原液中に溶解して配合され、また一部は容器中に気体として存在する。本発明においては清涼感の持続性や配合された薬効成分の薬効の点から、炭酸ガスが原液中に溶けて配合されていることが重要であり、頭皮に噴射された内溶液中の炭酸ガス濃度が60ppm以上であることが好ましい。炭酸ガスの配合量の調節は、炭酸ガスの注入(圧入)量によって行うことができ、一般に容器中の圧力が35℃の温度で1.2〜10kg/cm2(ゲージ圧)になるようにするのが好ましく、更には4.5〜10kg/cm2(ゲージ圧)になるようにするのが好ましい。
合成例1 オルガノポリシロキサンA
硫酸ジエチル3.2g(0.021モル)と2-エチル-2-オキサゾリン92.8g(0.98モル)を脱水した酢酸エチル205gに溶解し、窒素雰囲気下8時間加熱還流し、末端反応性ポリ(N-プロピオニルエチレンイミン)を合成した。数平均分子量(MNox)をGPCにより測定したところ、5,200であった。ここに、側鎖一級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン(重量平均分子量(MWsi)50,000、アミン当量3,800)100gを用いて、N-プロピオニルエチレンイミン−ジメチルシロキサン共重合体を淡黄色ゴム状固体(188g、収率96%)として得た。最終生成物のオルガノポリシロキサンセグメントの含有率は51質量%であり、重量平均分子量は98,000であった。溶媒としてメタノールを使用した塩酸による中和滴定の結果、約24モル%のアミノ基が残存していることがわかった。また、MWgは5,000であった。
合成例2 オルガノポリシロキサンB
硫酸ジエチル6.5g(0.042モル)と2-エチル-2-オキサゾリン34.4g(0.36モル)を脱水した酢酸エチル87gに溶解し、窒素雰囲気下8時間加熱還流し、末端反応性ポリ(N-プロピオニルエチレンイミン)を合成した。数平均分子量(MNox)をGPCにより測定したところ、1,000であった。ここに、側鎖一級アミノプロピル変性ポリジメチルシロキサン(重量平均分子量(MWsi)50,000、アミン当量2,000)100gの33%酢酸エチル溶液を一括して加え、10時間加熱還流した。反応混合物を減圧濃縮し、N-プロピオニルエチレンイミン・ジメチルシロキサン共重合体を淡黄色ゴム状半固体(138g、収率98%)として得た。最終生成物のオルガノポリシロキサンセグメントの含有率は71質量%、重量平均分子量は70,000であった。溶媒としてメタノールを使用した塩酸による中和滴定の結果、約20モル%のアミノ基が残存していることがわかった。また、MWgは2,500であった。
実施例1〜6、比較例1〜5
表1に示す処方に従って原液を調製し、炭酸ガスと共にエアゾール用耐圧容器に充填して頭皮用エアゾール型化粧料を得た。
これらの頭皮用エアゾール型化粧料について、下記方法に従い、泡持続時間(泡の持ち)を測定し、頭皮へ吐出後の液だれのしにくさ、乾燥後の頭皮のサラサラ感、適用時の手のぬるつきについて官能評価した。この結果を表1に併せて示す。
(泡持続時間・泡の持ち)
実験室雰囲気下で各組成物を皮膚上へ1g吐出して組成物中の泡の状態を目視観察し、吐出直後から組成物中の泡が消えるまでの時間を測定した。
(液だれのしにくさ)
実験室雰囲気下で各組成物を頭皮上へ0.2g吐出した後の液だれのしにくさについて官能評価を行った。評価は8名のパネラーに「液だれしにくい」/「やや液だれしにくい」/「液だれする」のいずれであるのかを択一的に選択させることにより行った。「液だれしにくい」/「やや液だれしにくい」/「液だれする」と答えたパネラーの人数を順に示す。
(乾燥後の頭皮のサラサラ感)
耐圧容器から吐出した各組成物を頭皮へ1g塗布し、なじませて3分経過した後の頭皮のサラサラ感について官能評価した。評価は8名のパネラーに「サラサラする」/「どちらともいえない」/「べたつきがある」のいずれであるのかを択一的に選択させることにより行った。「サラサラする」/「どちらともいえない」/「べたつきがある」と答えたパネラーの人数を順に示す。
(適用時の手のぬるつきのなさ)
耐圧容器から吐出した各組成物を頭皮へ1g塗布し、なじませている際の手のぬるつきについて官能評価した。評価は8名のパネラーに「ぬるつかない」/「どちらともいえない」/「ぬるつく」のいずれであるのかを択一的に選択させることにより行った。「ぬるつかない」/「どちらともいえない」/「ぬるつく」と答えたパネラーの人数を順に示す。
Figure 0006587554

Claims (6)

  1. 下記成分(A)〜(C)を含有する原液と、成分(D)炭酸ガスからなり、成分(A)に対する成分(D)の質量比(D)/(A)が2.5以上40以下である頭皮用エアゾール型化粧料。
    (A) 主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントのケイ素原子の少なくとも2つに、ヘテロ原子を含むアルキレン基を介して、下記一般式(1);
    Figure 0006587554
    (式中、R1は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を示し、nは2又は3を示す。)
    で表される繰り返し単位からなるポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメントが結合してなるオルガノポリシロキサンであって、
    ポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメントの数平均分子量が1,600〜6,500であり、
    主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメント(a)と、ポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメント(b)との質量比(a/b)が40/60〜60/40であり、
    隣接するポリ(N-アシルアルキレンイミン)セグメント間におけるオルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量が1,600〜7,000であり、
    主鎖を構成するオルガノポリシロキサンセグメントの重量平均分子量が7,000〜100,000である、
    ポリ(N-アシルアルキレンイミン)変性オルガノポリシロキサン
    (B) 有機酸
    (C) 水
  2. 原液が、更に成分(E)としてエタノールを含有する請求項1に記載の頭皮用エアゾール型化粧料。
  3. 成分(A)に対する成分(B)の質量比(B)/(A)が0.05以上3.0以下である請求項1又は2に記載の頭皮用エアゾール型化粧料。
  4. 成分(B)が、乳酸及びコハク酸から選ばれる少なくとも1種以上である請求項1〜3のいずれか1項に記載の頭皮用エアゾール型化粧料。
  5. 原液が、更に成分(F)として育毛成分を含有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の頭皮用エアゾール型化粧料。
  6. 原液中における水溶性増粘剤の含有量が0.05質量%以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載の頭皮用エアゾール型化粧料。
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