JPS6245516A

JPS6245516A - 発泡性入浴剤

Info

Publication number: JPS6245516A
Application number: JP18608685A
Authority: JP
Inventors: Masaru Tauchi; 田内　賢; Osamu Ushio; 牛尾　理; Taketoshi Ishiwatari; 石渡　武敏; Masaharu Kamei; 正治亀井; Kimishirou Kishino; 岸野　公士朗
Original assignee: Earth Chemical Co Ltd
Current assignee: Earth Corp
Priority date: 1985-08-24
Filing date: 1985-08-24
Publication date: 1987-02-27

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、炭酸塩と酸を含有する発泡性入浴剤の改良に
関するものである。

〔従来の技術〕

発泡性入浴剤は、一般に、湯浴中で炭酸ガスや酸素を発
生させるもので、入浴時発泡した泡によって皮膚表面を
摩擦し、湯に溶は込んだ炭酸ガスが、毛細血管を拡張し
、新陳代謝を増進させるものである。

従来の炭酸ガスによる発泡性入浴剤は、アルカリ塩類と
酸類との配合により、熔解時に中和反応により炭酸ガス
を発生せしめるもので、アルカリ塩類としては炭酸ナト
リウム、重炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウムのよ
うな炭酸塩が、また酸類としては酒石酸、クエン酸、リ
ンゴ酸、フマル酸、コハク酸等の有機酸が配合される。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、上記の汎用される有機酸の中で、クエン
酸、リンゴ酸はその吸湿性の強さのため、炭酸塩との混
合時安定性が悪く使用し難く、フマル酸はそれ自身熔解
性が悪く発泡時に浮きがみられ、酒石酸、コハク酸は高
価である等、発泡性入浴剤の効果を十分に発揮させるに
は満足のいくものがなかった。

〔問題点を解決するための手段〕

そこで、本発明は上記従来の問題点を解決するために、
炭酸塩と酸を含有する入浴剤において、酸としてアジピ
ン酸を配合したものである。

本発明において、炭酸塩としては、炭酸水素ナトリウム
、炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、重炭酸カリ
ウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム等の単独、若し
くは２種以上を組合せて用いることができる。

本発明において、上記炭酸塩とアジピン酸との配合割合
は、全入浴剤成分中のこれらの和が５０〜１００重量％
で、炭酸塩とアジピン酸の比率は過不足なく反応が完結
する量か、ないしは酸を若干過剰に用い、発生する炭酸
ガスが多く浴場中に熔は込む様にするのが好ましい。

本発明の入浴剤は、上記成分以外の公知の成分を配合す
ることができる。代表的な例をあげれば次のものを例示
することができる。例えば硫酸ナトリウム、硫酸マグネ
シウム、硫酸亜鉛等の硫酸塩あるいは塩化ナトリウム等
の塩酸塩等、さらには香料、色素、ビタミン類、各種温
泉成分、酵素（プロテアーゼ等）、海草エキス、アルギ
ン酸ナトリウム、ラノリン界面活性剤、生薬あるいはそ
の抽出物を挙げうる。

また、本発明の入浴剤は粉末、顆粒、結晶、錠剤等の形
にすることができ、これらの製剤化のために必要に応じ
て、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤等を添加すること
もできる。

〔作用〕

上記手段において、酸としてアジピン酸を配合した結果
、製剤コストの大部分を占める酸の価格が安価となり、
炭酸塩の分解を起こすことなく炭酸塩との混合製剤時に
安定であり、なおかつ使用時には湯浴中で発生する炭酸
ガス量が多く、しかもゆっくりと発泡する。

〔実施例〕

以下、本発明を実施例により詳♀■に説明するが、本発
明はこれに限定されるものではない。

尚、部として示したのは重量％である。

実施例１゜アジピン酸４０部、炭酸水素ナトリウム３０部、無水炭
酸ナトリウム１０部、乾燥硫酸ナトリウム２０部、香料
、色素環′ａ量を混合打錠後、ポリエチレンラミネート
フィルムに分包、密封し、温度４０〜４５°Ｃ１相対湿
度７５％の雰囲気下に、６ケ月放五したが、錠剤は安定
で、包装体には同等異状を認めなかった。

比較例１ａ。

アジピン酸の代りに、クエン酸を使用する他は、実施例
１と全く同様に行った。その結果、錠剤は炭酸ガスを発
生し、該包装体は激しく膨張を続は包装は破裂した。

実施例２゜アジピン酸４５部、炭酸水素ナトリウム３５部、無水炭
酸ナトリウム１０部、乾燥硫酸ナトリウム５部、香料、
色素等適量を混合打錠後、ポリエチレンラミネートフィ
ルムに分包、密封し、温度４０°Ｃ１相対湿度７５％の
雰囲気下に６ケ月放置したが、錠剤は安定で包装体には
同等異状を認めなかった比較例２ａ。

アジピン酸の代りにクエン酸４５部を使用する他は、実
施例２と全（同様に行った。調合中から反応がみられ、
成型困難となった。分包後も膨張を続は包装は破裂した
。

比較例２ｂ。

アジピン酸の代りにリンゴ酸４０部を使用する他は、実
施例２と全く同様に行った。包装体は分包直後から徐々
に膨張し、翌日には包装は破裂した比較例２Ｃ。

アジピン酸の代りに酒石酸４５部を使用する他は、実施
例２と全く同様に行った。包装体は４日後には膨張し、
炭酸ガスの発生が認められた。

比較例２ｄ。

アジピン酸の代りにフマル酸３５部を使用する他は、実
施例２と全く同様に行った。包装体は４日後には膨張し
、炭酸ガスの発生が認められた。

比較例２ｅ。

アジピン酸の代りにコハク酸３５部を使用する他は、実
施例２と全く同様に行った。包装体は１０日後には膨張
し、炭酸ガスの発生が認められた。

実施例３゜アジピン酸４０部、炭酸水素ナトリウム３０部、無水炭
酸ナトリウム１０部、乾燥硫酸ナトリウム８部、香料、
色素等適量を混合打錠後、錠剤を１ｇのブロックとし、
４０°Ｃ恒温槽内の温水１１中へ投入後、温水中の温存
炭酸ガス６１度を経時的に測定した。又、錠剤５０ｇを
浴槽の温水１５０！中へ投入したところ５１発泡はゆっ
くりとしたもので発泡性入浴剤による温泉効果を助長す
るものであった。

温存炭酸ガス濃度は、表−１に示す通りであった。

実施例４゜アジピン酸４５部、炭酸水素ナトリウム３５部を使用す
る他は、実施例３と全く同様に行った。又、５０ｇを浴
槽の温水１５０　Ｉ！中へ投入したところ、発泡はゆっ
くりしたもので発泡性入浴剤による温泉効果を助長する
ものであった。

温存炭酸ガス濃度は、表−１に示す通りであった。

比較例３ａ。

アジピン酸の代わりにグルタミン酸を使用する他は、実
施例３と全く同様に行った。又、錠剤５０ｇを浴槽の温
水１５０　β中へ投入したところ、発泡は急激であった
。

温存炭酸ガス濃度は、表−１に示す通りであった。

比較例４ａ。

アジピン酸の代わりにグルタミン酸を使用する他は、実
施例４と全（同様に行った。

温存炭酸ガス濃度は、表−１に示す通りであった。

（以下余白）表−１（以下余白）〔発明の効果〕以上に述べた如く、本発明の入浴剤は、炭酸塩と酸を含
有する入浴剤において、酸としてアジピン酸を配合する
ことにより、製剤コストの大部分を占める酸の価格が安
価となり、炭酸塩の分解を起こすことなく炭酸塩との混
合製剤時に安定であり、なおかつ使用時には湯浴中で発
生する炭酸ガス量が多（、しかもゆっくりと発泡するも
のであり、低コストで商品化できるという経済的な利点
を有し、商品の品質劣化を招くことなく長期的保存する
ことができ、しかも使用時には多量の炭酸ガスを湯浴中
に熔解させることができ温泉効果を助長する等、優れた
効果を有している。

Claims

【特許請求の範囲】

１、炭酸塩と酸を含有する入浴剤において、酸としてア
ジピン酸を配合することを特徴とする発泡性入浴剤。