JPS61243014A

JPS61243014A - 発泡性浴剤

Info

Publication number: JPS61243014A
Application number: JP8498385A
Authority: JP
Inventors: Kiyoshi Murayama; 村山　清; Kuniko Takano; 高野　久仁子
Original assignee: Lion Corp
Current assignee: Lion Corp
Priority date: 1985-04-20
Filing date: 1985-04-20
Publication date: 1986-10-29

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔技術分野〕本発明は、浴中に投入した場合に、微細な炭酸ガス泡を
生成し、しかも発泡時間が長い発泡性浴剤に関する。更
に詳しくは、本発明は、湯ざめ防止効果にすぐれる炭酸
ガス浴中濃度を高めるために、（１）微細な炭酸ガス泡
による溶解性の向上と、（２）ガス泡／湯の接触時間の
増加、即ち発泡時間の増加によるガス溶解量の増大を計
った発泡性浴剤に関し、また長時間保存しても、使用時
には、製造直後と変わらない微細な発泡状態とほとんど
変わらない発泡時間を与え、その上、保存に際し、包装
容器が膨張して外観を損ねるなどの問題のない安定な発
泡性浴剤に関するものである。

〔従来技術〕

従来用いられている浴用側組成物は、浴用側成分として
、硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、硼酸、炭酸アルカ
リ塩等の無機塩類混合物を主成分とし、これに油分、香
料、着色料等の補助成分を配合したもので、浴湯に芳香
や色調を与え、入浴時の気分を爽快にしたり、血行を促
進し、新陳代謝を活発にして、冷え症、疲労回復等に効
果を与えるもので、一般に広く普及している。これらの
浴剤の中で、最近は炭酸塩と有機酸を組合せた発泡性浴
剤が喜ばれている。

発泡性浴剤に使用される炭酸塩としては、炭酸水素ナト
リウム、炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウムのよう
な炭酸塩が、また有機酸としては。

コハク酸、酒石酸、クエン酸、リンゴ酸等の有機酸が含
まれる。これらに、香料、着色料等を配合し、浴温に香
り、色調を与え、又浴湯中で発生した炭酸ガスにより、
血液の循環を活発にし、湯ざめを防ぎ、疲労回復を増進
させ、リラックス感や爽快感を高め、入浴を楽しくする
効果を有する。

〔従来技術の問題点〕

しかしながら、この種の発泡性浴剤は、炭酸ガスの泡の
大きさが大きく、発泡時間が短がいため、炭酸ガスの水
に対する溶解性が低く、満足な効果が得られない、また
、この種の発泡性浴剤は、包装容器に封入して使用され
るが、無水炭酸塩と無水有機酸を使用した場合でも、少
量の水の存在によって反応が起り、炭酸ガスが発生し、
これにより包装容器が膨張して外観を損ねて商品価値を
低下させ、また使用時における発泡性能の低下により満
足な効果が得られないという欠点があった。

このような欠点を改良するため、無水硫酸ナトリウムや
デンプン等のような吸湿剤を配合することが知られてい
るが、実用的効果はほとんど認められていない。

〔問題解決の手段〕

そこで、本発明者らは、かかる欠点を克服せんと鋭意研
究を行なった結果、二酸化ケイ素やケイ酸カルシウムを
配合することにより、炭酸ガスをより微細に発泡させか
つ発泡時間を増すことにより、炭酸ガスの水に対する溶
解性を増加させ、湯ざめ防止などの効果に優れ、かつ長
時間保存しても、製造直後と変化しないため微細に発泡
し、かつ発泡時間も変化しないため効果が保持され、そ
の包装容器が膨張して外観を損ねるなどの問題のない安
定な発泡性浴剤が得られることを見出し、本発明を完成
するに到った。

即ち、本発明によれば、炭酸塩と有機酸を含有し、さら
に二酸化ケイ素又はケイ酸カルシウムあるいはそれら２
成分を配合したことを特徴とする発泡性浴剤が提供され
る。

本発明の発泡性浴剤に使用する炭酸塩としては、例えば
乾燥した炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、セスキ
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭
酸アンモニウム等が挙げられるが、特に炭酸水素ナトリ
ウム、炭酸ナトリウムが好ましい。

また、有機酸としては１例えば乾燥したクエン酸、酒石
酸、リンゴ酸、マロン酸、ピリドンカルボン酸、コハク
酸、フマル酸、リン酸、クエン酸−ナトリウム、コハク
酸−ナトリウム、フマル酸−ナトリウム、リン酸−ナト
リウム等が挙げられる。これらは浴剤の各種の効果に応
じて選択して使用される。

本発明に用いる二酸化ケイ素は、平均粒径が０．１〜５
０μ■の多孔性二酸化ケイ素が用いられる。

このような二酸化ケイ素の合成法としては、従来より、
乾式法、湿式法及び硅酸のゲル化による方法で得られた
、平均粒径が０．１〜１０μ腸の多孔質性シリカが特に
好ましい、また、ケイ酸カルシウムとしては、平均粒径
が０．１〜１００μ■のものが用いられる。これらのう
ち、特に好ましいケイ酸カルシウムとしては、花弁状を
したケイ酸カルシウムが挙げられる。このケイ酸カルシ
ウムは、高温（２００℃以上）、高気圧（１５気圧以上
）下で、ケイ酸ソーダと硫酸カルシウム等のカルシウム
塩の水溶液を水熱合成して得られものであり、一般に、
平均粒径が０．１〜３０μ閣、吸油量０．５〜１０＋ｓ
　Ｑ　／ｇであって１個々の粒子が花弁状をしている。

本発明において、安定化剤の二酸化ケイ素又は／及びケ
イ酸カルシウムは全組成物重量に対して０．１〜２０重
量％、特に０．２〜１０重量％配合するのが好ましい。

その配合量が０．１重量％未満では安定化効果が不充分
であり、また２０重量％を超えると浴湯が極度に濁ると
か、沈殿物が生じやすくなる傾向がある。

本発明の発泡性浴剤には、上記必須成分の外に、塩化ナ
トリウム、ヨウ化カリウム、塩化アンモニウム、硫酸ナ
トリウム、硫酸アルミニウム、硫化カリウム、硫酸カリ
ウム、炭酸マグネシウム、重炭酸マグネシウム、ホウ酸
、ポリリン酸ナトリウム、リン酸水素カルシウム、リン
酸ナトリウム、イオウ、湯の花等の無機塩を添加しても
よく、更に、油分、生薬、ビタミン類、蛋白分解酵素、
界面活性剤、香料、色素等も添加することもできる。

本発明の発泡性浴剤は、粉末、顆粒、結晶、錠剤等の形
にすることができ、これらの製剤化のために必要に応じ
て賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤等を添加することも
できる。そして、製剤化された発泡性浴剤は実質的に水
を透過しない包装材料、例えばアルミをラミネートした
フィルム等で一回の使用量毎に包装するか、あるいは全
体を密封容器に入れて製品とする。

〔実施例〕

次に本発明を実施例を挙げて説明する。なお、以下にお
いて示す部は重量部である。

実施例１〜７、比較例１〜５表−１に示すような配合割合で、炭酸アルカリ塩、有機
酸、香料、色素及び添加剤を適量粉体混合機に入れて充
分混合した。これを打錠機で、２００ｋｇ／　ｃｌで１
０分間加圧し、直径５ｃｗ＋、重量ｓｏｇの錠剤を製造
した。

次に、、このようにして得た錠剤としての浴剤を次の試
験法により試験し、その試験結果を表−１に示した。

試験法〔Ｉ〕（発泡時間）：サンプル１錠（５０ｇ）を４２℃のお湯２００　Ｍに投
入し。

発泡時間を測定した。

試験法〔■〕（発泡時間）ニアルミニウムをラミネートしたフィルムで錠剤を密封包
装し、温度４０℃、相対湿度７５％ＲＨで６ケ月間保存
後、開封し、サンプル１錠（５０ｇ）を４２℃のお湯に
投入し、発泡時間を測定した。

試験法〔■〕（保存安定性）ニアルミニウムをラミネートしたフィルムで錠剤を密封包
装し、温度４０℃、相対湿度７５％ＲＨで６ケ月間保存
し、下記基準で評価した。

評価基準０・・・包装に異状を認めず Δ・・・包装がやや膨張 ×・・・包装が著しく膨張〔効　　果〕表−１に示した結果かられかるように、本発明の浴剤は
、その製造直後及び保存後における炭酸ガス発泡時間に
変化はなく、しがもその炭酸ガス発泡時間は著しく延長
されて、浴剤効果の改善が得ら九ると共に、保存安定性
のすぐれたもので。

保存時に際し、包装容器が膨張して外観を損ねる等の不
都合を生じないものである。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）炭酸塩と有機酸を含有し、さらに二酸化ケイ素又
は／及びケイ酸カルシウムを配合したことを特徴とする
発泡性浴剤。
（２）二酸化ケイ素又は／及びケイ酸カルシウムの配合
量が、全浴剤組成物中０．１〜２０重量％である特許請
求の範囲第１項記載の発泡性浴剤。