JP7150681B2 - 草刈機 - Google Patents

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本発明は、機体下部に位置して刈草を排出部から外方に送り出すモーアと、前記排出部に連通するように接続されて前記排出部から送り出される刈草を案内するダクトと、機体後部に位置して前記ダクトにより案内される刈草を集草する集草部とが備えられている草刈機に関する。
この種の草刈機では、モーアに形成された排出部とダクトの入口部とが嵌り合うように差し込まれて接続される。モーアにより生起される搬送風を利用して、排出部からダクト内部に連なる搬送経路を通して刈草が集草部に送風案内される。ダクトは集草部側のフレームに支持されている。そして、従来では、リンク機構を介して昇降可能に支持されているモーアの昇降を許容しながら、搬送経路の底部が連なる状態を維持するように、ダクトの底部が、モーアの昇降に伴ってダクト本体に対して姿勢変更可能に設けられていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2016-140264号公報
上記従来構成では、排出部がモーア側に支持され、ダクトが集草部側のフレームに支持されるので、例えば、草刈り作業に伴って集草部が機体に対して相対的に横揺れしたり、集草部が畦等の他物に接当して大きな力が作用する場合がある。このような場合、排出部との接続箇所であるダクトの入口部において、排出部とダクトの入口部との間に隙間が形成されることがある。そして、このような隙間が大きくなると、送風案内されてダクト内部を通過する刈草がその隙間を通して外方に放出されるおそれがあった。
特に、上記したように、ダクトの底部がダクト本体に対して姿勢変更可能に設けられる構成では、ダクト本体は、天井面と左右両側の側面とを有する下向きに開放するU字形に形成されるので、ダクト本体の下端側箇所が変形するおそれが大となっていた。
そこで、ダクトにより搬送される刈草が外方に放出されないようにすることが望まれていた。
本発明に係る草刈機の特徴構成は、機体下方に位置して刈草を排出部から外方に送り出すモーアと、前記排出部に連通するように接続されて前記排出部から送り出される刈草を案内するダクトと、機体後部に位置して前記ダクトにより案内される刈草を集草する集草部とが備えられているものであって、前記ダクトにおける前記排出部に対する接続箇所の姿勢変形を防止する変形防止部材が備えられている点にある。
本発明によれば、変形防止部材によってダクトの変形が防止できるので、例えば、草刈り作業に伴う機体の揺れ動き、あるいは、集草部が畦等の他物に接当して大きな力が作用すること等に起因して、ダクトに外力がかかることがあっても、排出部とダクトの入口部との間に大きな隙間が形成されることを回避できる。
その結果、ダクトにより搬送される刈草が外方に放出されないようにすることが可能となった。
本発明においては、前記変形防止部材は、前記ダクトにおける前記排出部に対する接続箇所と機体側固定部との間に備えられ、前記機体側固定部にて受止められて前記ダクトの姿勢変形を防止すると好適である。
本構成によれば、変形防止部材は、剛性の高い機体側固定部にて受止められることにより、ダクトの姿勢変形を確実に防止することができる。
本発明においては、前記機体側固定部が、走行車輪に動力伝達を行う伝動機構を内装する伝動ケースであると好適である。
本構成によれば、伝動ケースは、動力伝達を行う伝動機構を内装するものであり、剛性が高く、容易に変形することはない。しかも、伝動ケースは、走行装置に動力伝達するために、機体下部におけるダクトに近い位置に設けられるものであるから、特別な支持部材を設けることなく、変形防止部材を強固に支持することができる。
本発明においては、前記伝動ケースが、2つ割り構造の分割ケースをフランジ連結するように構成され、前記変形防止部材が、前記伝動ケースのフランジ連結用のボルトにより、前記伝動ケースに共締め連結されていると好適である。
本構成によれば、伝動ケースにおいてフランジ連結のために備えられるボルトを利用して、変形防止部材を共締め連結するので、新たに連結用の部材を別途設けることなく、簡易な構成で変形防止部材を取り付けることができる。
本発明においては、前記モーアが昇降可能に機体に支持され、前記ダクトの底板が、前記モーアの昇降に伴って姿勢変更可能に支持され、前記モーアの昇降に連動して前記底板を姿勢変更するように、前記モーアと前記底板とを連動連係する連係機構が備えられ、前記変形防止部材は、前記ダクトにおける前記排出部に対する接続箇所と前記連係機構との間に備えられ、前記連係機構にて受止められて前記ダクトの姿勢変形を防止すると好適である。
本構成によれば、モーアの昇降に伴ってダクトの底板を姿勢変更することで、モーアを昇降させると、連係機構による連動操作によりダクトの底面が姿勢変更して、刈草を円滑に搬送する状態を維持できる。ところで、連係機構は、モーアとダクトの底板とを連動連係するために、ダクトの横側の近い位置に備える必要がある。そこで、このような連係機構を利用して、特別な支持部材を設ける必要がなく簡単な構成で変形防止部材を支持することができる。
本発明においては、前記変形防止部材は、前記ダクトの側面に沿った支持面を有し、前記ダクトに前記支持面で接当することによって前記ダクトの姿勢変形を防止すると好適である。
本構成によれば、変形防止部材がダクトの側面に接当することによるダクトの歪や変形を回避しやすい。
草刈機の全体側面図である。 草刈機の全体平面図である。 モーアの平面図である。 接地状態におけるモーア配設部の側面図である。 接地状態における排出部とダクトを示す縦断側面図である。 上昇状態におけるモーア配設部の側面図である。 上昇状態における排出部とダクトを示す縦断側面図である。 排出部とダクトを示す横断平面図である。 ダクトの縦断正面図である。 操作用連係構成を示す斜視図である。 異常検知装置を示すブロック図である。 別の実施形態を備えるモーア連係機構および別の実施形態を備える変形防止部材を示す平面図である。 別の実施形態を備えるモーア連係機構および別の実施形態を備える変形防止部材を示す縦断正面図である。 別の実施形態を備えるモーア連係機構および別の実施形態を備える変形防止部材を示す左側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面の記載に基づいて説明する。
尚、本実施形態での説明における前後方向及び左右方向は、特段の説明がない限り、次のように記載している。つまり、本発明に係る乗用型の草刈機の作業走行時における前進側の進行方向(図1における矢印F参照)が「前」、後進側への進行方向(図1における矢印B参照)が「後」、その前後方向での前向き姿勢を基準としての右側に相当する方向(図2における矢印R参照)が「右」、同様に左側に相当する方向(図2における矢印L参照)が「左」である。
〔全体構成〕
図1,2に示すように、草刈機は、走行機体1における前側に左右一対の操向操作可能な前輪2を備え、後側に左右一対の駆動可能な後輪3を備えて自走するように構成されている。車体の下方で、前後方向における前輪2と後輪3との間に、リヤディスチャージ型式のモーア4が昇降操作可能に吊り下げ支持されている。その走行機体1の後方側に、モーア4で刈り取られた刈草を収容する集草部としての集草容器5が設けられている。
走行機体1の前部に原動部6が設けられ、原動部6の後部側に搭乗運転部7が設けられている。原動部6では、エンジン8が、エンジンボンネット9に内装された状態で機体フレーム10に搭載支持されている。エンジン8の後方側から取り出された動力は、後方に向けて延びる伝動軸11を介して後方に位置する静油圧式無段変速装置(HST)12に入力される。静油圧式無段変速装置12からの出力が後部に設けられたミッションケース13及び左右両側の伝動ケース14に内装されたチェーン式伝動機構(図示せず)を介して左右の後車軸3aに伝達され、後輪3が駆動される。伝動ケース14は、ミッションケース13の横側部から後斜め下方に向けて延設されている。
エンジン8の前側に、ベルト伝動機構によって構成された動力取り出し機構15が設けられ、この動力取り出し機構15に備えたPTO軸16及びモーア4の上部に備えられた伝動機構33を介して、エンジン8の動力がモーア4に伝達されている。
搭乗運転部7には、エンジンボンネット9の後方側に連なる操縦パネル17、及び、前輪2を操向操作可能なステアリングホイール18等を備えた操縦部19が設けられている。そして、操縦部19の後方側には、運転座席20が設置され、その運転座席20の後部箇所にロプス21が備えられている。
〔異常検知装置〕
この草刈機には、図11に示すように、バッテリー22が搭載され、複数の電力負荷23に対して電力が供給されている。複数の電力負荷23に対する電力供給路24には各別にヒューズ25が介装され、過電流による異常を防止するようにしている。そして、複数のヒューズ25は、ヒューズボックス26に纏めて収納されている。そして、この草刈機には、例えば、作業に伴っていずれかのヒューズ25が切断した場合、どのヒューズ25が溶断したかが直ぐに分るように異常検知装置27を備えている。
電力負荷23には、キースイッチ28をオン操作することにより導通する電力負荷23Bと、キースイッチ28の入り切りに関らず電力供給される電力負荷23Aとがある。いずれの電力負荷23に対してもヒューズ25を介して電力が供給される。異常を判別するための制御装置29と、複数のヒューズ25に対応する複数のLEDランプ30とが備えられている。制御装置29には、ヒューズ25の電力供給方向の上手側箇所と下手側箇所との夫々の電力供給路24の情報が入力されている。制御装置29は、上手側箇所と下手側箇所との電力供給路24の情報から、溶断しているヒューズ25に対応するLEDランプ30を表示させる。このことにより、作業者はどのヒューズ25が溶断しているかを直ちに判別することができる。尚、図11では、電力負荷23が4個の場合を記載しているが、4個に限らず、例えば、5個以上の電力負荷23を設けるものでもよく、この構成においても、夫々の電力負荷23に対応して、ヒューズ25とLEDランプ30とが備えられる。
〔モーアの構成〕
図3に示すように、モーア4は、刈刃ハウジング31内に2枚のブレード32を左右に並べる状態で備える構造のものであり、左側のブレード32が時計回りに駆動されるに対して、右側のブレード32が反時計回りに駆動される。このように、各ブレード32が互いに逆回転駆動されるように構成されている。そして、左側のブレード32が時計回りに駆動され、右側のブレード32が反時計回りに駆動されることで、刈草が両ブレード32の回転によって発生した搬送風に乗って刈刃ハウジング31の後部中央近くに形成した排出部34から後方へ排出されるように構成されている。排出部34から排出される刈草は、その排出部34に接続される集草用のダクト35により案内され、集草容器5に送り込まれて収容される。
図4に示すように、モーア4は、昇降リンク機構36を介して昇降可能に機体フレーム10に支持されている。昇降リンク機構36は、上端側が機体フレーム10に枢支連結され、且つ、下端側が刈刃ハウジング31に枢支連結された前後一対の揺動リンク37A、37Bを左右両側に1組ずつ備えている。
そして、刈刃ハウジング31の上部における前部側箇所及び後部側箇所の夫々に、刈刃ハウジング31の上面から上方に延びる左右一対の縦向き延設部31A,31Bが立設されている。図3に示すように、前部側の縦向き延設部31A及び後部側の縦向き延設部31Bは、夫々、板体を平面視で略L字形に折り曲げた形状となっており、刈刃ハウジング31の上面に溶接にて一体的に連結されている。
前側の揺動リンク37Aは、一端が走行機体1における機体フレーム10に横向き軸芯周りで揺動可能に連結されるとともに、他端が前部側の縦向き延設部31Aの上部に横向き軸芯周りで揺動可能に連結されている。一方、後側の揺動リンク37Bは、一端が走行機体1における機体フレーム10に横向き軸芯周りで揺動可能に連結されるとともに、他端が後部側の縦向き延設部31Bの上部に横向き軸芯周りで揺動可能に連結されている。
前側の揺動リンク37Aと後側の揺動リンク37Bとは、その上端側が連結杆38で連動連結されており、前側の揺動リンク37Aに形成された操作部37A1に昇降用の油圧シリンダ39の一端部が枢支連結されている。油圧シリンダ39の他端部が機体フレーム10に枢支連結されている。油圧シリンダ39の伸縮作動に伴って揺動リンク37A,37Bを揺動操作することによりモーア4を昇降操作可能に構成されている。モーア4は、刈取作業状態では、刈刃ハウジング31の下端部に配備されたゲージ輪40を接地させた状態で接地追従しながら刈取走行を行う。
図3,4,5に示すように、排出部34は、刈刃ハウジング31の左右方向中央後部に、後斜め上方へ延びるように形成されている。排出部34は、刈刃ハウジング31に一体的に連設される排出部本体41と、排出部本体41の底部を形成するガイド部材42とを備えている。排出部本体41は、天井面41aと左右両側の側面41bとを有し、前後方向視で逆U字形に形成されている。そして、板状のガイド部材42が排出部本体41にて形成される内部空間の下部を覆う状態で備えられている。従って、排出部本体41とガイド部材42とによって後斜め上方に向けて延びる略矩形筒状の搬送経路が形成されている。ガイド部材42の搬送途中には、刈草を上向き方向に案内する上方案内面43が形成されている。
図8,10に示すように、ガイド部材42は、排出部本体41の左右両側の側面41bに亘って架設された支軸44によって、刈刃ハウジング31に対して上下回動可能に支持されている。ガイド部材42は、第1連係機構70を介して運転座席20の近傍に備えられた第1操作レバー71に連係されており、ガイド部材42は、第1操作レバー71を手動操作することによって揺動操作可能に構成されている。刈取作業に伴って、排出部34にて刈草が詰まった場合に、第1操作レバー71を往復揺動操作することで、刈草の詰まりを解して搬送させることができる。
図3,5,8に示すように、第1連係機構70は、左右向きの支軸部72を有して刈刃ハウジング31の右側後部に上下揺動可能に支持された第1操作レバー71、支軸部72の左端部位に固定された第1アーム73、支軸44の右端部に固定された第2アーム74、及び、第1アーム73と第2アーム74とを連係する押し引きリンク75、引っ張りバネ76などを備えている。引っ張りバネ76の作用によって第1アーム73が前傾方向に揺動付勢され、且つ、接当部77にて規制されることにより、ガイド部材42を後上がりの案内姿勢に保持する。第1操作レバー71が、後上方に向けて引き上げ揺動操作されることにより、引っ張りバネ76の付勢力に抗して、ガイド部材42を後上がりの案内姿勢から前上がり方向に揺動させることができる。
刈り取り作業中に、排出部34において、刈草がガイド部材42に付着堆積する詰まりが生じた場合には、運転者は、運転座席20に座っている状態で、第1操作レバー71を上下方向に揺動させることにより、ガイド部材42を上下方向に揺動させることができ、付着堆積した刈草を取り除くことができる。
〔集草ダクト〕
次に、集草用のダクト35について説明する。
図3,4,5,8に示すように、刈刃ハウジング31に形成された排出部34に連通するように接続されて排出部34から送り出される刈草を案内する集草用のダクト35が備えられている。図1,9に示すように、ダクト35は、左右の伝動ケース14同士の間に形成される空間において前後方向に延びる状態で備えられている。
図5,8,9に示すように、ダクト35は、ダクト本体45と底板46とを備えている。ダクト本体45は、天井面45aと左右両側の側面45bとを有し、前後方向視で逆U字形に形成されている。そして、板状の底板46がダクト本体45にて形成される内部空間の下部を覆う状態で備えられている。従って、モーア4の排出部34と同様に、ダクト本体45と底板46とによって囲われる内部領域にて、後斜め上方に向けて延びる略矩形筒状の搬送経路が形成されている。
ダクト35の左右両側外方に位置固定状態の支持部材47が備えられている。図示はしていないが、支持部材47は、機体フレーム10及び伝動ケース14等に連結されて位置固定状態で支持されている。ダクト35における底板46が、横軸芯周りで上下揺動可能に左右の支持部材47によって支持されている。すなわち、図5,8,10に示すように、左右の支持部材47に亘って架設される状態で回動支軸48が設けられている。底板46の下面から一体的に連結されて後下方に向けて左右の支持アーム49が延設されている。左右の支持アーム49の延設端部に設けられたボス部49Aが回動支軸48に対して回動可能に外嵌支持されている。
ダクト35の底板46は、第2連係機構50を介して運転座席20の横側に設けられた第2操作レバー51と連動連結され、第2操作レバー51を操作することにより回動操作可能に構成されている。図4,10に示すように、第2操作レバー51は、横向き軸部51aにより回動可能に支持され、その横向き軸部51aの左側端部に一体回動する第1アーム78が備えられている。第1アーム78と、支持アーム49の回動ボス部49Aに連設された第2アーム79と、が押し引きリンク80を介して連動連係されている。従って、第2操作レバー51を揺動操作すると、第2連係機構50の連係構造により、底板46が揺動する。その結果、ガイド部材42と同様に、刈取作業に伴ってダクト35内部で刈草が詰まった場合に、第2操作レバー51を往復揺動操作することにより刈草の詰まりを解して搬送させることができる。
ダクト35の底板46は、操作レバー51の操作による姿勢切り換えとは別に、モーア4の昇降操作に連動して姿勢変更可能に構成されている。説明を加えると、図4,6に示すように、モーア4の昇降に連動して底板46を姿勢変更するように、モーア4と底板46とを連動連係するモーア連係機構52が備えられている。モーア連係機構52は、ダクト35の左外側方に位置する状態で備えられている。
モーア連係機構52は、一端部がガイド部材42を支持する支軸44の左側端部に連動連係されている押し引きリンク54と、支持部材47に備えられた支点ピン55と、押し引きリンク54の他端部が枢支連結され且つ支点ピン55により揺動可能に支持された第1揺動アーム56と、第1揺動アーム56と一体揺動可能に支点ピン55により支持され且つ揺動端が底板46の下面に接当作用する第2揺動アーム57とを備えている。押し引きリンク54は、ターンバックル部54aを備えている。
モーア4が上昇すると、それに伴って、支軸44が上昇し、押し引きリンク54を押し操作して、第1揺動アーム56及び第2揺動アーム57が揺動して、底板46を前上がり状態に姿勢変更させる(図7参照)。モーア4が下降すると、支軸44が下降し、押し引きリンク54を引き操作して、第1揺動アーム56及び第2揺動アーム57が揺動して、底板46を前下がり状態に姿勢変更させる(図5参照)。その結果、モーア4の昇降に起因して底板46が損傷したり、ガイド部材42と底板46との間の隙間から刈草が放出されること等を防止できる。
押し引きリンク54の支軸44に対する連係箇所は長孔に形成されており、操作レバー51の操作による姿勢切り換えを行っても、ガイド部材42が連動して揺動することはなく、ガイド部材42の揺動操作を行っても、底板46が連動して揺動することはない。
〔変形防止部材〕
図5,8,9,10に示すように、ダクト35の右側には、ダクト本体45の排出部34に対する接続箇所としての、右側の側面41bの後側下端部付近に対して横幅方向外方側から接当して、ダクト本体45の外方側への姿勢変化を抑制する右側の変形防止部材Hとしてのダクトストッパ58が備えられている。図9,10に示すように、ダクトストッパ58は、板体を略Z字状に折り曲げ形成して、上部側の取付用板部58aと、取付用板部58aの下部に連なり斜め外方下方側に向かって延びる中継部58bと、中継部58bの下部に連なりダクト本体45の左側の側面に沿う接当作用部58cとを有している。又、中継部58bの外面と接当作用部58cの外面とに亘って補強リブ58dが一体的に備えられている。
ダクトストッパ58は、取付用板部58aが伝動ケース14に連結され、接当作用部58cがダクト本体45の右側の側面45bに対して接当又は近接する状態で設けられている。伝動ケース14は、チェーン式伝動機構等の組み付けを容易にするために、2つ割り構造の分割ケース14A、14Bをフランジ連結する構成となっている。図9に示すように、左右の分割ケース14A、14Bは、分割面に形成されたフランジ部同士を突き合わせて、複数のボルトBoにより連結されている。
そして、ダクトストッパ58の取付用板部58aが、伝動ケース14のフランジ連結用のボルトBoを有効に利用して共締め状態で連結されている。ダクトストッパ58と伝動ケース14との間に、座金59を介装することにより、接当作用部58cをダクト35の右側の側面45bに対して押し付ける状態で取り付けられている。
図8,9,10に示すように、ダクト35の左側には、ダクト本体45の排出部34に対する接続箇所としての、左側の側面45bの後側下端部付近に対して横幅方向外方側から接当して、ダクト本体45の外方側への姿勢変化を抑制する左側の変形防止部材HとしてのU字状の受止め部材60が備えられている。
上述したように、ダクト35の左側にはモーア連係機構52が備えられている。図8,10に示すように、受止め部材60は、モーア連係機構52における押し引きリンク54に固定される状態で備えられている。受止め部材60は、帯板状の部材の長手方向の両側端部に同じ方向に曲がる曲がり部62が形成され、全体として略U字形に構成されている。そして、両側の曲がり部62に形成された挿通孔63(図9参照)を通して押し引きリンク54を挿通させて、受止め部材60がターンバックル部54aの外側に一体的に連結される状態で装着されている。受止め部材60は、ダクト本体45の左側の側面45bに近接する状態で設けられる。受止め部材60と側面45bとの間には、底板46の揺動操作によって側板と干渉しない程度に少しだけ隙間が形成されている。
上記構成を採用することにより、ダクト35の右側では、ダクトストッパ58が接当することで、ダクト本体45の外方側への姿勢変化を抑制することができる。ダクト35の左側では、受止め部材60が接当することで、ダクト本体45の外方側への姿勢変化を抑制することができる。
〔別実施形態〕
(1)〔別の実施形態を備えるモーア連係機構〕
別の実施形態を備えるモーア連係機構152は、図12,13,14に示すように、第1揺動アーム56、第2揺動アーム57、第1揺動アーム56の遊端部とガイド部材42の支軸44の左側端部とを連係させる連係部材100を備えている。連係部材100は、支軸44に前部が連結された前連係部101、第1揺動アーム56の遊端部に後端部が連結された後連係部102、後連係部102の前端部分102aと前連係部101の後端部分101aとに連結された中連係部103を備えている。前連係部101と支軸44との連結は、支軸44がスライド可能に係入する状態で前連係部101に設けられた長孔104を介して行われている。第2操作レバー51による底板46の揺動操作が行われても、ガイド部材42が連動して揺動しないようにし、かつ、第1操作レバー71によるガイド部材42に揺動操作が行われても、底板46が連動して揺動しないようにするものである。中連係部103は、中連係部103における後連係部102の連結位置の変更が可能なネジ軸によって構成されている。中連係部103における後連係部102の連結位置を変更することにより、連係部材100の長さ調節を行える。前連係部101と後連係部102とにわたって補強部材105が連結されている。補強部材105と後連係部102との連結は、溶接によって行われている。補強部材105と前連係部101との連結は、連結ボルト106によって行われている。補強部材105に連結ボルト106を装着するよう設けられたボルト孔107は、中連係部103による連係部材100の長さ調節を可能にするに長孔に形成されている。前連係部101、後連係部102および補強部材105は、板状部材によって構成されている。
(2)〔別の実施形態を備える変形防止部材〕
別の実施形態を備える変形防止部材HLは、図12,13、14に示すように、後連係部102によって構成されている。後連係部102は、板状部材によって構成されている。変形防止部材HLは、ダクト35の側面に沿った支持面108を有し、ダクト35に支持面108で接当することによってダクト35の姿勢変形を防止する。
(3)上記実施形態では、ダクト35の右側の変形防止部材としてのダクトストッパ58が、機体側固定部としての伝動ケース14のフランジ連結用のボルトBoにより、伝動ケース14に共締め連結される構成としたが、この構成に代えて、例えば、伝動ケース14に対して別途備えられた専用の連結具によって連結される構成でもよく、伝動ケース14に代えて機体側固定部としての機体フレーム10に連結される構成としてもよい。又、変形防止部材が、機体側固定部に備えられるものではなく、ダクト35の下方側を迂回するように延びて、ダクト本体45の左右両側の側面同士を連結して位置保持する構成等、種々の構成を採用することができる。
(4)上記実施形態では、ダクト35の左側の変形防止部材としての受止め部材60が、
押し引きリンク54に備えられる構成としたが、この構成に代えて、ダクトストッパ58
と同様に伝動ケース14に連結される構成としてもよく、機体フレーム10に連結される
構成でもよい。
本発明は、機体下部にモーアを備えた乗用型草刈機に適用できる。
3 走行車輪
4 モーア
14 伝動ケース
14A、14B 分割ケース
34 排出部
35 ダクト
46 底板
52 連係機構
100 連係機構
H 変形防止部材
HL 変形防止部材
Bo ボルト

Claims (6)

  1. 機体下方に位置して刈草を排出部から外方に送り出すモーアと、前記排出部に連通するように接続されて前記排出部から送り出される刈草を案内するダクトと、機体後部に位置して前記ダクトにより案内される刈草を集草する集草部とが備えられている草刈機であって、
    前記ダクトにおける前記排出部に対する接続箇所の姿勢変形を防止する変形防止部材が備えられている草刈機。
  2. 前記変形防止部材は、前記ダクトにおける前記排出部に対する接続箇所と機体側固定部との間に備えられ、前記機体側固定部にて受止められて前記ダクトの姿勢変形を防止する請求項1に記載の草刈機。
  3. 前記機体側固定部が、走行車輪に動力伝達を行う伝動機構を内装する伝動ケースである請求項2に記載の草刈機。
  4. 前記伝動ケースが2つ割り構造の分割ケースをフランジ連結するように構成され、
    前記変形防止部材が、前記伝動ケースのフランジ連結用のボルトにより、前記伝動ケースに共締め連結されている請求項3に記載の草刈機。
  5. 前記モーアが昇降可能に機体に支持され、
    前記ダクトの底板が、前記モーアの昇降に伴って姿勢変更可能に支持され、
    前記モーアの昇降に連動して前記底板を姿勢変更するように、前記モーアと前記底板とを連動連係する連係機構が備えられ、
    前記変形防止部材(H)は、前記ダクトにおける前記排出部に対する接続箇所と前記連係機構との間に備えられ、前記連係機構にて受止められて前記ダクトの姿勢変形を防止する請求項1に記載の草刈機。
  6. 前記変形防止部材は、前記ダクトの側面に沿った支持面を有し、前記ダクトに前記支持面で接当することによって前記ダクトの姿勢変形を防止する請求項1から5のいずれか一項に記載の草刈機。
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