JP7148455B2 - スパチュラ付き容器 - Google Patents

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Description

本発明は、スパチュラ付き容器に関する。
広口の筒周壁を有する容器本体と、前記筒周壁の上部外面に螺合された有頂筒状のキャップとを具備し、このキャップの下側で、前記筒周壁の外面から当該キャップより大径の鍔部を介して補助周壁を垂下させるとともに、前記キャップより外側の鍔部分に挿通孔を開口してなり、この挿通孔に対して、上方へ掬い部を向けたスパチュラの柄部を嵌挿させて、スパチュラを嵌着させたものが知られている(特許文献1)。
特開2000-326985
特許文献1の容器では、掬い部を上にしたスパチュラの柄部を前記鍔部の挿通孔内へ挿入しており、スパチュラを取り出すときに、前記掬い部を指で摘まんで引き上げると、指の汚れが掬い部に付着してしまうという問題点があった。
この問題点に対して、例えば柄部の寸法を長くして、この柄部を挿通孔へ挿入させたときに前記鍔部の上側に柄部の上部を位置させ、この上部を把持部として引きあげることが可能とすることも考えられる。しかしながら、この構成でも、把持部と前記筒周壁とが接近し過ぎて把持し難く、取り出しが難しいという不都合が残る。
本発明の目的は、容器本体からスパチュラを取り外すことが容易なスパチュラ付き容器を提供することである。
第1の手段は、有底かつ上面開口の筒体12の上部に雄ネジ部20を形成させた容器本体10と、
有頂の蓋周壁34に前記雄ネジ部20とかみ合う雌ネジ部36を形成したキャップ30と、
前記筒体12に、上方への引き抜き可能に組み付けられ、上側に把持部48を、また下側に内容物取出し部42をそれぞれ有する縦長のスパチュラ40と、を具備し、
前記筒体12の周方向の一部に前記雄ネジ部20を縦断する収納凹部22を形成させるとともに、この収納凹部22内に前記把持部48を収納させ、かつ当該把持部48に、前記雌ネジ部36とかみ合う一つ又は複数の斜行リブ52を含む部分ネジ部50を形成しており、
少なくとも一つの斜行リブ52は、前記筒体12からキャップ30を螺脱させたときに前記スパチュラ40を引き上げるためのフック手段hとして機能させるために、前記収納凹部22付近での雄ネジ部20の位置より高く配置させた。
本手段では、図1に示す如く、有底かつ上面開口の筒体12にキャップ30の蓋周壁34を螺着させるとともに、前記筒体12の周方向の一部に雄ネジ部20を縦断する収納凹部22を設け、かつ前記筒体12に、上側に把持部48を有するスパチュラ40を、当該把持部48が前記収納凹部22内に収納されるように組み付け、前記把持部48に、一つ又は複数の斜行リブ52を含む部分ネジ部50が形成されている。
前記斜行リブ52は、前記蓋周壁34の雌ネジ部36とかみ合うように設ける。そのためには、図1に想像線で示す前記雄ネジ部20のネジ軌跡Tが前記部分ネジ部50に重なるようにすればよい。
そして本発明では、少なくとも一つの斜行リブ52を、前記ネジ軌跡Tで示す雄ネジ部20の位置より高い場所に配置している。この構成により、前記筒体12からキャップ30を螺脱させたときに前記スパチュラ40を引き上げるためのフック手段hとすることができ、スパチュラ40の取出しが容易となる。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ前記筒体12は、底壁部11の外周部から立設させた内筒部14と、この内筒部14の外面上部からフランジ状壁部16を介して垂設させた外筒部18とで形成され、
前記フランジ状壁部16の周方向の一部を前記外筒部18の対応箇所とともに陥没させて、前記収納凹部22を形成させ、
この収納凹部22内で前記フランジ状壁部16に開口させた挿通孔24を介して前記内筒部14及び外筒部18の間の環状空間V内に前記内容物取出し部42を挿入した。
本手段では、前記スパチュラ40の組み付けに適した筒体12の態様を提案する。
具体的には、図1に示す如く、底壁部11の外周部から内筒部14を立設するとともに、この内筒部14の外面上部からフランジ状壁部16を介して外筒部18を垂設させてなり、これら内筒部14及び外筒部18の間に環状空間Vを形成している。
そして前記フランジ状壁部16の周方向の一部を前記外筒部18の対応部分とともに陥没させて、図4に示す如く、前記把持部48を収納するための収納凹部22を形成する。
この収納凹部22内では、前記フランジ状壁部16に内容物取出し部の挿通用の挿通孔24を開口させている。
この構成によれば、容器本体が嵩張ることなく、前記スパチュラ40を組み付けることができる。また前記内容物取出し部42は前記環状空間V内に収納されるので、埃などが付着しにくく、衛生的である。
第3の手段は、第1の手段又は第2の手段を有し、かつ前記筒体12のスパチュラ組付け箇所に、前記スパチュラ40の引上げ状態で当該スパチュラ40の両側に当接して前記引上げ状態を支える一対の挟持用ストッパ26が形成されている。
本手段では、前記筒体12のスパチュラ組付け箇所に、前記スパチュラ40の引上げ状態で当該スパチュラ40の両側(幅方向の両側又は厚さ方向の両側)に当接して前記引上げ状態を支える一対の挟持用ストッパ26を設けている(図1参照)。
この構成によれば、キャップ30の螺脱操作により引き上げられたスパチュラ40が、キャップ30を外した後に原位置に戻ることがなく、使い勝手が良い。
第4の手段は、第3の手段を有し、かつ
前記スパチュラ40の引上げ状態で前記一対の挟持用ストッパ26が前記スパチュラの幅方向の両側に当接するように形成するとともに、
前記スパチュラ40は、縦方向の一部に、前記スパチュラ40の幅方向の変形を容易とする易変形部46を有しており、
前記易変形部46は、少なくとも前記スパチュラ40の引上げ状態において、前記一対の挟持用ストッパ26の間に位置するように配置されている。
本手段では、スパチュラ40の引上げ状態を維持するために好適な易変形部46を提案している。
前提的な構成要件として、前記一対の挟持用ストッパ26は、図1に示すように、前記スパチュラ40の引上げ状態で前記スパチュラ40の幅方向の両側に当接するように形成する。
そして前記スパチュラ40は、縦方向の一部に、前記スパチュラ40の幅方向の変形を容易とする易変形部(図示例では撓み変形孔)46を有している。
前記易変形部46は、少なくとも、図7(A)に示す前記スパチュラ40の引上げ状態において、前記一対の挟持用ストッパ26の間に位置するように配置されている。
この構成によれば、前記挟持用ストッパ26が前記易変形部46の形成箇所に食い込むことで前記スパチュラ40をベンド変形させるので、スパチュラ40に対する支持力が増大する。
第5の手段は、第1の手段から第4の手段の何れかを有し、かつ前記把持部48を前記筒体12の筒径方向に表面Sf及び裏面Srを向けた板状に形成し、これら表面Sf及び裏面Srに、それぞれ前記部分ネジ部50を形成した。
本手段では、図2に示す如く、前記把持部48を前記筒体12の筒径方向に表面Sf及び裏面Srを向けた板状に形成し、これら表面Sf及び裏面Srに、それぞれ前記部分ネジ部50を形成した。
この構成によれば、前記把持部48の表裏どちら側が容器本体10の外側になるように前記スパチュラ40を前記筒体12にセットしても、前記スパチュラ40の引き上げ作用が得られ、便利である。
第1の手段に係る発明によれば、容器本体10の筒体12の上部にキャップ30の蓋周壁34を螺着させるとともに、前記筒体12に組み付けられたスパチュラ40の上側に把持部48を設け、この把持部48に、前記蓋周壁34の内面の雌ネジ部36とかみ合う一つ又は複数の斜行リブ52を含む部分ネジ部50が形成されており、少なくとも一つの斜行リブ52を、前記筒体12からキャップ30を螺脱させたときに前記スパチュラ40の引き上げ用のフック手段hとしたから、スパチュラ40の取り出しが容易となる。
第2の手段に係る発明によれば、内筒部14の外面上部からフランジ状壁部16を介して外筒部18を垂設させるとともに、前記フランジ状壁部16に開口した挿通孔24を介して前記内筒部14及び外筒部18の間の環状空間V内に前記内容物取出し部42を挿入したから、この内容物取出し部42に埃などが付着しにくく、衛生的である。
第3の手段に係る発明によれば、前記筒体12のスパチュラ組付け箇所に、前記スパチュラ40の引上げ状態で当該スパチュラ40の両側に当接して前記引上げ状態を支える一対の挟持用ストッパ26が形成されているから、使い勝手が良い。
第4の手段に係る発明によれば、前記スパチュラ40の引上げ状態で前記挟持用ストッパ26の間に位置する易変形部46を形成したから、前記引上げ状態をより確実に維持できる。
第5の手段に係る発明によれば、前記把持部48の表面Sf及び裏面Srに、それぞれ前記部分ネジ部50を形成したから、前記把持部48の表裏どちら側が容器本体10の外側になるように前記スパチュラ40を前記筒体12にセットしても、前記部分ネジ部50のフック手段hを介して前記スパチュラ40を引き上げることができ、便利である。
本発明の実施形態に係るスパチュラ付き容器の正面方向の断面図である。 図1の容器からキャップを外した状態での平面図である。 図1の容器のIII-III方向の断面図である。 図1の容器の側面方向の断面図である。 図1の容器の要部(収納凹部)の構造を、スパチュラを透視させて描いた説明であり、同図(A)は当該要部を正面方向から見た構造を、また同図(B)は当該要部を方向から見た構造をそれぞれ示している。 図1の容器のキャップを螺脱する作業の説明図であり、同図(A)は、当該作業の第1工程を、同図(B)は、当該作業の第2工程をそれぞれ示している。 図1の容器からキャップを外した後のスパチュラの状態を示す図であり、同図(A)は全体図、同図(B)は要部の拡大図である。
図1から図7は、本発明の実施形態に係るスパチュラ付き容器を示している。本実施形態のスパチュラ付き容器は、底蓋2と、容器本体10と、キャップ30と、スパチュラ40とで構成されている。もっとも底蓋2は省略することができる。これら各部材は、例えば合成樹脂材で形成することができる。
底蓋2は、下蓋板3の外周部から前記容器本体10と連結させるための周壁4を起立している。図示の周壁4は、小径で短い内周壁部5と大径で長い外周壁部6とで形成しているが、内周壁部5を省略して、単一周壁としても構わない。
前記内周壁部5は、後述の脚筒部14aと連結されており、その内面には、抜け止め用リブ5aを周設している。また、この抜け止め用リブ5aの上側に位置させて、内周壁部5の周方向の一部には、図3に示すように、切り欠き5bが形成されている。
前記外周壁部6は、前記下蓋板3の外径よりやや小径に形成されている。
なお、本明細書において、図2の下側を“前”と、同図の上側を“後”と、同図の左右方向を“右”及び“左”と称する。
また前記外周壁部6は、その前壁部分の内側に縦設した一対の内リブ7を有する。これら内リブ7は、図1に想像線で示すように、後述のスパチュラ40の内容物取出し部42の両側を仕切る仕切り板としての役割を有する。
前記内リブ7の高さは、前記内容物取出し部42の上下方向の長さと同程度とすることが望ましい。
また前記一対の内リブ7の対向面7aは、図5(A)に示すように、前記内容物取出し部42の幅方向両側部に当接するか、或いは、僅かな隙間bを存して近接するように形成されている。図示例では、前記対向面7aは、内容物取出し部42の輪郭に対応して、下側が幅狭となるテーパ面として形成されている。
容器本体10は、有底で上端開口の筒体12を有する。
本実施形態の筒体12は、内筒部14と外筒部18とからなる2重筒状に形成しているが、その構造は適宜変更することができる。
前記内筒部14は、その下面を底壁部11で閉塞されている。図示例では、前記底壁部11の外周部を外側に向かうに従って緩やかに隆起させて、この外周部から内筒部14を立設している。
また前記内筒部14の下端部は、前記底壁部11より下方へ延設した脚筒部14aとしている。この脚筒部14aは、前記内周壁部5の内面に嵌合されている。
前記脚筒部14aの外面からは、図3に示すように、前記切り欠き5bの両端に係止する一対の係合突起15が突設されている。
前記外筒部18は、図1に示すように、前記内筒部14の上部外面からフランジ状壁部16を介して垂設されている。図示例の外筒部18は、小径の上方筒部18aの下端から拡径部18bを介して下方筒部18cを延出してなる。
前記上方筒部18aの外面には、雄ネジ部20が形成されており、後述の蓋周壁34が螺合されている。
図示例の雄ネジ部20は2本のネジ山20aからなる2条ネジとしているが、1条ネジ又は3条ネジとしても構わない。
前記雄ネジ部20は、後述の収納凹部22を形成するために、周方向の一部を切除している。前記雄ネジ部20を構成する各ネジ山20aは、その切除箇所において、図1に示すように、切端部20bを有する。
なお、図1には、前記雄ネジ部20のネジ軌跡Tを、その最上位のネジ山20aの2つの切端部20bを結ぶラインとして、2点鎖線で描いている。前記ネジ軌跡Tと後述の斜行リブ52との関係については、後述する。
前記拡径部18bの内周側には、図2に点線で示すように、前記上方筒部18aの下端と連続して肉厚の補剛リング19が形成されている。
この補剛リングは、後述の挟持用ストッパ26に連設されており、所要の挟持力を担保するように形成されている。図示例では、前記補剛リング19の断面形状は、図1に示すように、上方筒部18aより肉厚の矩形であるが、この構造は適宜変更することができる。
また前記下方筒部18cは、前記外周壁部6の外面に嵌合されている。
前記下方筒部18cは、前記内筒部14の下端と同じ高さまで垂下されており、これら下方筒部18cと内筒部14との間には、周囲から遮断された環状空間Vが形成されている。
図示例では、前記下方筒部18cの外面と前記蓋周壁34の外面と前記下蓋板3の周端面とをほぼ面一に形成している。
また前記筒体12には、前記フランジ状壁部16の周方向の一部(図示例では前部)を外筒部18とともに陥没させて、前記雄ネジ部20を縦断する収納凹部22が形成されている。
本実施形態では、前記フランジ状壁部16は、図5(B)に示す如く、前記拡径部18bと同じ高さまで陥没しており、この拡径部18bと連続している。
図示例では、前記収納凹部22の輪郭は、前方から見て、図1に示す如く、底面22aと一対の傾斜側面22bとからなる逆台形としている。この収納凹部22の両側面を傾斜側面とすることにより、後述の挿通孔24に前記スパチュラ40を挿通させるときに、スパチュラ40を把持する利用者の指が前記外筒部18に当たることを回避することができ、使い勝手が良い。
前記収納凹部22の底面22aには、前記フランジ状壁部16を貫通する挿通孔24を開口する。この挿通孔24は、後述のスパチュラ40を挿通させるための部位である。図示例では、この挿通孔24は、前記筒体12の周方向に長い長孔に形成されているが、その形状は適宜変更することができる。
前記筒体12には、前記挿通孔24に挿通されたスパチュラ40の両側に当接する一対の挟持用ストッパ26が形成されている。これらの挟持用ストッパ26は前記スパチュラ40の引き上げ状態を保持する機能を有する。
図示例では、図5(A)に示す如く、長孔状の挿通孔24の長手方向両端の孔縁部分で一対の挟持用ストッパ26を形成している。前記挿通孔24の孔深さDは、これら挟持用ストッパ26が十分な挟持力を発揮できるように設計する。
この構成では、これら挟持用ストッパ26は、前記スパチュラ40の幅方向の両側に当接しており、スパチュラの回り止め手段Rを兼ねている。もっとも前記挟持用ストッパとは別個に回り止め手段を設けても良い。
また、図示はしないが、前記スパチュラ40の厚さ方向の両側に一対の挟持用ストッパが当接するように構成してもよい。この場合には、周方向に長い挿通孔24の長辺(前辺及び後辺)側に一対のストッパを形成すればよい。
キャップ30は、天板32の外周から蓋周壁34を垂設されている。この蓋周壁34の内面には、前記雄ネジ部20とかみ合う雌ネジ部36を形成している。なお、本明細書では、前記雄ネジ部20から前記雌ネジ部36を螺脱させるために、前記キャップ30を螺上昇させなければならない距離を、離脱代Mという(図6(A)参照)。
また前記天板32の裏面にはパッキン38が取り付けられている。
スパチュラ40は、上側に把持部48を、また下側に内容物取出し部42をそれぞれ有する縦長の部材であり、全体として略板材に形成されている。図示例では、把持部48と内容物取出し部42との間に中間部44を設けている。この中間部を前記挿通孔24に嵌着することにより、前記筒体12に前記スパチュラ40が組み付けられている。
前記把持部48は、摘持するために適した幅及び長さを有する。
図示例の把持部48は縦長の略矩形であり、後述の中間部44より幅狭に形成されている。もっともこれらの形状は適宜変更することができる。
前記把持部48の外面には、部分ネジ部50が形成されている。
本明細書において、部分ネジとは、雄ネジの周方向の一部をなす部分をいう。
前記部分ネジ部50は、少なくとも一つ(図示例では3つ)の斜行リブ52を有する。これらの斜行リブ52のピッチは前記雄ネジ部20のピッチ(ネジ山同士の間隔)と等しい。また各斜行リブは、雄ネジ部20のネジ山20aと等しい傾きを有する。
そして3本の斜行リブ52のうちで最下位の斜行リブ52は、初期状態(スパチュラを筒体に組み付けた状態)で最上位のネジ山20aのネジ軌跡Tに沿って配置されている。他方、上の2本の斜行リブ52は、予め、雄ネジ部20のネジ軌跡Tより上側に配置されている。
この構成によれば、前記筒体12に対してキャップ30を螺脱させた時点で、上の2本の斜行リブ52が未だ雌ネジ部36にかみ合っており、これらがフック手段hとして、前記スパチュラ40を引き上げることができる。
なお、前記斜行リブ52の数(図1の状態で雄ネジ部のネジ軌跡T上に配置された斜行リブの数、及びネジ軌跡の上に配置された斜行リブの数)は適宜変更することができる。
本実施形態では、前記部分ネジ部50は、図2に示すように、前記スパチュラ40の表面Sf側及び裏面Srの双方に、すなわち前記把持部48の表裏両面に形成している。こうすることにより、スパチュラ40の表裏の向き如何によらず、図4に示す如く、前記筒体12の外側に位置する部分ネジ部50を前記雌ネジ部36にかみ合わせることができる。
また同図に示す例では、前記筒体12の内側に位置する部分ネジ部50は、前記内筒部14の外面に当接している。この構成によれば、前記フック手段hである上側の2本の斜行リブ52と前記雌ネジ部36とのかみ合いにより、前記スパチュラ40を引き上げる際に、把持部48が内側へ弾性変形して、前記フック手段hが前記雌ネジ部36からは外れてしまうことを防止する。従って、前記スパチュラ40の引上げをより確実にすることができる。
前記内容物取出し部42は、内容物と掬い取るのに適した面積を有する掬い部であり、好適な図示例では、下側に向かって丸く窄まる形状を有する。
また図示例では、前記内容物取出し部42は、図5(A)に示すように、その周縁部に比べて浅く窪んだ凹み部43を形成している。もっとも、この構造は適宜変更することができ、例えば平板状に形成しても構わない。
また図示例では、図3に示すように、前記スパチュラ40の表面Sf側及び裏面Sr側の双方に、前記凹み部43が形成されている。
前記スパチュラ40の片面だけに前記凹み部43を設けた構成では、前記容器本体10に組み付けたときのスパチュラ40の向き次第で、把持部48を把持して内容物を掬い取る際に凹み部43が下向きとなり、スパチュラ40を持ち替えることが必要となる可能性があるが、図示例の構成では、そうした不都合を回避できる。
前記内容物取出し部42は、前記挿通孔24を介して、前記下方筒部18c及び内筒部14の間の環状空間V内に挿入されている。また前記内容物取出し部42は、前述の通り、前記一対の内リブ7の間に僅かの隙間bを存して差し込まれている。これにより、内容物取出し部42の周方向のブレを抑制することができる。
前記中間部44は、前記挿通孔24内に、図7に示す如く、引き上げ可能に嵌合させたスライド板部であり、前記キャップ30の離脱代Mに相当する距離を引き上げたときに、挿通孔24内で係止されるように設ける。
前記中間部44の上下長さLは、前記挿通孔24の孔深さDに前記キャップ30の離脱代Mを加えた値と同等或いはこれを超える長さに設定すると良い。
また前記中間部44の幅Wは、前記挿通孔24の長手方向の孔長と同程度、或いは、この孔長から圧接代aを差し引いた長さとすると良い。なお、圧接代aとは、図7(B)に示すように、前記中間部44に前記挟持用ストッパを圧接させるために必要な長さをいう。
前記中間部44には、当該中間部44の幅方向の圧縮を可能とする易変形部46が形成されている。
こうした構成とすることにより、前記中間部44は幅方向からの前記挟持用ストッパ26の圧接力を受けてベンド変形し易くなる。換言すれば、前記一対の挟持用ストッパ26は、前記中間部44の幅方向の両側に食い込むことになり、これにより、前記スパチュラ40の支持力が増大する。
図示例では、前記易変形部46として、前記中間部の幅方向に相互に離間させて一対の撓み変形孔が設けられているが、孔に代えて例えば肉薄部としても構わない。
好適な図示例では、前記撓み変形孔の形状は上下方向に長いスリットとしている。
これらスリットは、前記スパチュラ40の初期の組み付け位置(図1参照)及び引き上げられた位置(図7(A)参照)において、少なくとも前記スリットの長手方向の一部が前記一対の挟持用ストッパ26の間に位置するように設けられる。
前記中間部44の幅方向の側端面には、前記挟持用ストッパ26の下面に接する位置に、一対の係合突子47を付設している。この係合突子47は、前記スパチュラ40の引き上げにより、前記挿通孔24の孔面(挟持用ストッパ26の内面)を乗り越えることが可能な大きさに形成する。そして前記挿通孔24を乗り越えた係合突子47は、前記挟持用ストッパ26の上面に係止する。この係合突子47の係止力と前記挟持用ストッパ26の挟持力とが相まって、前記スパチュラ40をより確実に支持することができる。
前記構成において、図1の状態から、前記容器本体10に対して前記キャップ30を開方向へ回転させると、前記雌ネジ部36のネジ山が前記雄ネジ部20のネジ山20a及び前記部分ネジ部50の斜行リブ52に沿って摺動する。そして、図6(A)に示す如く、前記雄ネジ部20から前記雌ネジ部36が螺脱した時点で、前記部分ネジ部50の上側に斜行リブ52はフック手段hとして未だ前記雌ネジ部36とかみ合っているから、この状態から、前記キャップ30を図6(B)に示す如く持ち上げると、前記フック手段hを介して前記スパチュラ40に引き上げることができる。
この引き上げの際に、前記一対の挟持用ストッパ26が前記スパチュラ40の中間部44の両側に食い込んで当該中間部44のベンド変形を生じさせる。また前記中間部44の両側の係合突子47が前記挿通孔24の孔面を乗り越えて前記挟持用ストッパ26の上面に係止する。
これら挟持用ストッパ26の挟持力及び前記係合突子47の係止力により、前記スパチュラ40の引き上げ状態が支えられる。
従って、この状態で、前記スパチュラ40から前記キャップ30を離しても、図7(A)に示す如く、前記スパチュラ40の引き上げ状態は維持される。
この状態から、スパチュラ40の把持部48を把持して引き上げると、スパチュラ40を簡単に取り外すことができる。
2…底蓋 3…下蓋板 4…周壁 5…内周壁部 5a…抜止め用リブ
5b…切り欠き 6…外周壁部 7…内リブ 7a…対向面
10…容器本体 11…底壁部 12…筒体 14…内筒部 14a…脚筒部
15…係合突起 16…フランジ状壁部
18…外筒部 18a…上方筒部 18b…拡径部 18c…下方筒部
19…補剛リング 20…雄ネジ部 20a…ネジ山 20b…切端部
22…収納凹部 22a…底面 22b…傾斜側面 24…挿通孔
26…挟持用ストッパ
30…キャップ 32…天板 34…蓋周壁 36…雌ネジ部 38…パッキン
40…スパチュラ 42…内容物取出し部(掬い部) 43…凹み部
44…中間部(スライド板部)
46…易変形部(撓み変形孔) 47…係合突子 48…把持部
50…部分ネジ部 52…斜行リブ
a…圧接代 b…隙間 D…挿通孔の孔深さ h…フック手段
L…中間部の上下長さ M…離脱代
R…回り止め手段 Sf…把持部の表面 Sr…同裏面
T…ネジ軌跡 V…環状空間 w…中間部の幅


Claims (5)

  1. 有底かつ上面開口の筒体(12)の上部に雄ネジ部(20)を形成させた容器本体(10)と、
    有頂の蓋周壁(34)に前記雄ネジ部(20)とかみ合う雌ネジ部(36)を形成したキャップ(30)と、
    前記筒体(12)に、上方への引き抜き可能に組み付けられ、上側に把持部(48)を、また下側に内容物取出し部(42)をそれぞれ有する縦長のスパチュラ(40)と、を具備し、
    前記筒体(12)の周方向の一部に前記雄ネジ部(20)を縦断する収納凹部(22)を形成させるとともに、この収納凹部(22)内に前記把持部(48)を収納させ、かつ当該把持部(48)に、前記雌ネジ部(36)とかみ合う一つ又は複数の斜行リブ(52)を含む部分ネジ部(50)を形成しており、
    少なくとも一つの斜行リブ(52)は、前記筒体(12)からキャップ(30)を螺脱させたときに前記スパチュラ(40)を引き上げるためのフック手段(h)として機能させるために、前記収納凹部(22)付近での雄ネジ部(20)の位置より高く配置させたことを特徴とする、スパチュラ付き容器。
  2. 前記筒体(12)は、底壁部(11)の外周部から立設させた内筒部(14)と、この内筒部(14)の外面上部からフランジ状壁部(16)を介して垂設させた外筒部(18)とで形成され、
    前記フランジ状壁部(16)の周方向の一部を前記外筒部(18)の対応箇所とともに陥没させて、前記収納凹部(22)を形成させ、
    この収納凹部(22)内で前記フランジ状壁部(16)に開口させた挿通孔(24)を介して前記内筒部(14)及び外筒部(18)の間の環状空間(V)内に前記内容物取出し部(42)を挿入したことを特徴とする、請求項1に記載のスパチュラ付き容器。
  3. 前記筒体(12)のスパチュラ組付け箇所に、前記スパチュラ(40)の引上げ状態で当該スパチュラ(40)の両側に当接して前記引上げ状態を支える一対の挟持用ストッパ(26)が形成されていることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のスパチュラ付き容器。
  4. 前記スパチュラ(40)の引上げ状態で前記一対の挟持用ストッパ(26)が前記スパチュラの幅方向の両側に当接するように形成するとともに、
    前記スパチュラ(40)は、縦方向の一部に、前記スパチュラ(40)の幅方向の変形を容易とする易変形部(46)を有しており、
    前記易変形部(46)は、少なくとも前記スパチュラ(40)の引上げ状態において、前記一対の挟持用ストッパ(26)の間に位置するように配置されたことを特徴とする、請求項3に記載のスパチュラ付き容器。
  5. 前記把持部(48)を前記筒体(12)の筒径方向に表面(Sf)及び裏面(Sr)を向けた板状に形成し、これら表面(Sf)及び裏面(Sr)に、それぞれ前記部分ネジ部(50)を形成したことを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれかに記載のスパチュラ付き容器。
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