JP7148090B2 - 栽培装置 - Google Patents

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本発明は、塩分を含む水または養液を用いて植物を栽培する栽培装置に関する。
例えば海沿いの地域においては、海水が沿岸の土壌や河川、井戸に侵入し、塩害で土壌中の塩分濃度が上昇し、野菜や花等の植物の栽培が困難な場所が存在する。特に近年、異常気象の影響等によって海面の水位も上昇しつつあり、塩害の影響を受ける地域も広がってきている。そして現在、このような地域において植物栽培を可能にする技術が求められている。
また地球上の水の97%以上は海水である以上、農業において海水を活用するメリットは大きい。しかし海水は植物に必要な元素を多く含んでいる一方で、植物に塩害をもたらす塩化ナトリウム等の塩分を高濃度に含むため、海水の直接的な農業利用が困難であるといった問題がある。
そこで従来、海水淡水化装置を用いて海水から塩分を除去し、農業用水としての使用を可能とする技術が存在する。しかしながら海水の淡水化には莫大なコストが掛かり、エネルギー消費も激しいため、あまり実用的ではない。
また海水を加温したりエアレーションをしたりして海水を蒸発させ、その結露水を栽培用の培地へ供給する技術も知られている。しかしこの技術では水の供給量が十分に確保できず、ベビーリーフ等の小さな葉野菜には適用可能であるものの、ある程度の大きさの野菜やトマトなどの果菜類の栽培に対しては水の供給量が不足する。除湿器を用いて空気中の水分を分離する技術も知られているが、同様の理由で果菜類の栽培においては給水量が不足する。
ここで特許文献1には、塩分を含む養液中を用いて植物を栽培する装置が記載されている。この装置では、下部の根(水中根)を養液中に浸漬し、上部の根(気中根)を飽和水蒸気の存在する空間に配置している。そして水中根による養分吸収、および気中根による水分吸収を併用することで、塩分を含む養液をそのまま利用して植物の栽培を可能としている。
特許第4344828号公報
しかしながら特許文献1に記載された装置では、根の大部分は常に養液に浸漬された状態となるため、これらの根は養液中の塩分に常に直接的にさらされることになる。このため養液中の塩分が高濃度である場合には、高耐塩性を有する植物でなければ栽培は難しいものと考えられる。
そこで本発明は、簡易な構造で、塩分を含む水や養液を使用して植物の栽培が可能となる栽培装置を提供する。
(1)本発明の一態様に係る栽培装置は、上方への開口が形成された容器状の栽培ベッドと、前記栽培ベッドの内側の空間を、塩分を含む水または養液が貯留される下部領域、および該下部領域の上方の上部領域に仕切るとともに、植物の根が通過可能な通根孔が形成された仕切部材と、前記上部領域の上方で前記開口を覆うように配置されるとともに、前記植物が配置されるカバー貫通孔が形成されたカバーと、前記栽培ベッド内で前記植物を支持し、透水性を有する材料からなる第一層と、前記栽培ベッド内で前記第一層の上部に積層されて前記植物を支持し、透水性を有するとともに前記第一層よりも保水力が小さい材料からなり、かつ少なくとも一部が前記上部領域内に配置された第二層と、を備えている。
(2)上記(1)に記載の栽培装置は、前記栽培ベッド内で、前記第一層の下方に積層され、透水性を有するとともに前記第一層よりも毛細管現象による吸水力が小さい材料からなる第三層をさらに備えていてもよい。
(3)上記(1)または(2)に記載の栽培装置は、前記下部領域と前記上部領域とにわたって配置され、内側に前記第一層および前記第二層を収容する栽培容器部をさらに備え、前記栽培容器部には、前記下部領域および前記上部領域のそれぞれで内外を連通する容器連通路が形成されていてもよい。
(4)上記(1)に記載の栽培装置は、前記栽培ベッド内で、前記第一層の下方に積層され、透水性を有するとともに前記第一層よりも毛細管現象による吸水力が小さい材料からなる第三層と、前記下部領域と前記上部領域とにわたって配置され、内側に前記第一層、前記第二層、および前記第三層を収容する栽培容器部と、をさらに備え、前記栽培容器部には、前記下部領域および前記上部領域のそれぞれで内外を連通する容器連通路が形成されていてもよい。
(5)上記(3)または(4)に記載の栽培装置では、前記栽培容器部は、前記栽培ベッドの内側の空間において、前記栽培容器部の内側の容器内エリアと、前記栽培容器部の外側の容器外エリアとを仕切る側壁を有し、前記側壁には、前記容器連通路としての連通孔が前記下部領域と前記上部領域とにわたって複数形成されていてもよい。
(6)上記(5)に記載の栽培装置では、前記側壁は前記容器連通孔が形成された網状をなしていてもよい。
(7)上記(5)に記載の栽培装置では、前記側壁は不織布によって形成され、前記連通孔は前記不織布の空隙であってもよい。
(8)上記(5)から(7)のいずれかに記載の栽培装置では、前記栽培容器部は、前記側壁を上方から覆う蓋をさらに有していてもよい。
(9)上記(8)に記載の栽培装置では、前記蓋は、前記第二層に対して間隔を空けて上方に配置されていてもよい。
(10)上記(3)から(9)のいずれかに記載の栽培装置では、前記仕切部材における前記通根孔は、上方から見て前記カバー貫通孔に重なるように設けられた容器配置孔を含み、前記栽培容器部は、前記容器配置孔および前記カバー貫通孔の内側に配置されることで前記栽培ベッドに設けられる栽培ポットであってもよい。
(11)上記(10)に記載の栽培装置では、前記容器配置孔および前記カバー貫通孔は対をなして複数設けられ、前記対は上下方向に交差する前記カバーの面方向に間隔をあけて複数設けられ、前記対の各々には前記栽培ポットが一つずつ挿通されていてもよい。
(12)上記(1)から(11)のいずれかに記載の栽培装置は、前記上部領域内で前記仕切部材上に配置されて、水分を保持する保水部材をさらに備えていてもよい。
(13)上記(12)に記載の栽培装置では、前記保水部材は、前記植物の根が通過可能となるように通根性を有する材料によって形成され、前記仕切部材における前記通根孔は、前記下部領域と前記上部領域とを連通する複数の上下連通孔を含んでいてもよい。
(14)上記(1)から(13)のいずれかに記載の栽培装置は、前記栽培ベッドに設けられて前記下部領域に前記塩分を含む水または養液を供給する供給路と、前記栽培ベッドに設けられて前記下部領域から前記塩分を含む水または養液を排出する排出路と、前記排出路から排出された前記塩分を含む水または養液を圧送して前記供給路へ導入するポンプと、をさらに備えていてもよい。
(15)上記(14)に記載の栽培装置は、前記排出路から排出された前記塩分を含む水または養液の温度を調節する温調装置をさらに備えていてもよい。
(16)上記(14)または(15)に記載の栽培装置は、前記排出路から排出された前記塩分を含む水または養液を殺菌する殺菌装置をさらに備えていてもよい。
上記態様に係る栽培装置によれば、簡易な構造で、塩分を含む水や養液を使用して植物の栽培が可能となる。
本発明の実施形態に係る栽培装置の縦断面図である。 上記栽培装置における仕切部材の上面図である。 上記栽培装置における栽培容器部を示す縦断面図である。 上記実施形態の第一変形例に係る養液栽培装置の縦断面図である。 上記実施形態の第二変形例に係る養液栽培装置の縦断面図である。 上記実施形態の第三変形例に係る養液栽培装置の縦断面図である。 上記実施形態の第四変形例に係る養液栽培装置の縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
(全体構成)
図1に示すように栽培装置1は植物Sを栽培するための装置である。栽培装置1によって栽培される植物Sの種類は特に限定されないが、果菜類等の生育に水を多く要する作物に好適であり、栽培装置1によって耐塩性の弱い植物の栽培も可能となる。
栽培装置1は、上方への開口2aが形成された栽培ベッド2と、栽培ベッド2に設けられた仕切部材3と、仕切部材3上に配置された保水部材4と、栽培ベッド2の開口2aを覆うカバー5と、栽培ベッド2に設けられて植物Sを支持する植物支持層6と、植物支持層6の下方で栽培ベッド2に設けられた緩衝層(第三層)7と、植物支持層6および緩衝層7を収容する栽培容器部8とを備えている。
(栽培ベッド)
栽培ベッド2は容器状をなしている。すなわち底板21と、底板21から上方に立ち上がる側板22とを有している。よって栽培ベッド2の内側には空間Aが形成されている。側板22によって栽培ベッド2には上方への開口2aが形成されている。栽培ベッド2の材質は特に限定されないが、断熱性を有する例えば発泡スチロール等が用いられるとよい。
(仕切部材)
仕切部材3は、栽培ベッド2の内側の空間Aに配置されている。仕切部材3は板状をなし、栽培ベッド2の側板22に支持されて栽培ベッド2内の空間Aを上下に仕切っている。仕切部材3は栽培ベッド2内の空間Aを下部領域A1と、下部領域A1の上方の上部領域A2とに仕切っている。よって栽培ベッド2は上下2段構造となっている。
また仕切部材3は、上下を貫通して形成された通根孔3aを有する穴あきパネルとなっている。仕切部材3の材質は特に限定されないが、仕切部材3は耐塩水性を有する材料によって形成されているか、または耐塩水性被膜を表面に有するとよい。仕切部材3は栽培ベッド2に対して着脱可能に設けられるとよい。具体的には例えば、不図示の突起を栽培ベッド2の側板22に設け、この突起上に仕切部材3を設置してもよい。
図2示すように、通根孔3aは後述する栽培ポットPが挿通される円形状の容器配置孔31と、容器配置孔31周りに設けられて下部領域A1と上部領域A2とを連通する上下連通孔32とを含んでいる。本実施形態では容器配置孔31および上下連通孔32はそれぞれ複数設けられている。また容器配置孔31に比べて上下連通孔32の径寸法は小さい。本実施形態では容器配置孔31は水平方向に間隔を空けて並んで複数設けられている。
図1に戻って栽培ベッド2には、下部領域A1に開口し、塩分を含む水または養液(以下、塩水とする)Wを下部領域A1に供給する供給路10が設けられている。なお「養液」とは肥料分を含む水である。供給路10は塩ビ管や金属管によって形成されている。塩水W中の塩分には、塩化ナトリウムだけでなく塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、塩化カリウム等の塩類も含まれていてもよい。本実施形態では、供給路10によって供給される塩水Wの塩分濃度(体積パーセント濃度)は特に限定されるものではない。また塩水Wには海水をそのまま使用したり、海水を希釈して塩水Wを生成したりしてもよい。塩水Wは例えば海水を4倍以上15倍以下に希釈したものであればアブラナ科の野菜等に好適である。この場合、海水の塩分濃度(体積パーセント濃度)は3.1%~3.8%程度であるので、塩水Wの塩分濃度(体積パーセント濃度)は0.20%以上0.95%以下であり、好ましくは0.30%以上0.50%以下であるとよく、さらに好ましくは0.40%であるとよい。
さらに栽培ベッド2には、下部領域A1に開口し、下部領域A1に貯留された塩水Wを栽培ベッド2の外部へ排出する排出路11が設けられている。排出路11は塩ビ管や金属管によって形成されている。
供給路10と排出路11とは配管12によって接続され、かつ、配管12には供給路10と排出路11との間でポンプ13、温調装置14、および殺菌装置15が設けられていている。殺菌装置15は例えば紫外線や熱を利用して殺菌を行う装置である。排出路11から栽培ベッド2外に排出された塩水Wが、温調装置14によって所定の温度に冷却または加温され、殺菌装置15によって殺菌され、ポンプ13によって圧送され、再び供給路10から栽培ベッド2内へ導入される。なお図示はしないが、供給路10には、外部から新な塩水Wが導入される導入路が接続されてもよい。
(保水部材)
保水部材4は、マット状(シート状)をなし、上部領域A2内で仕切部材3を上方から覆うようにして仕切部材3上に載置され、水分を保持する材料(例えば不織布等)によって形成されている。保水部材4は自重の6倍以上の保水力を有するとよい。また保水部材4は植物Sの根Kが通過可能となるように通根性を有する。保水部材4は上部領域A2において空中湿度を維持する。上部領域A2における空中湿度は80%程度に保持される。また保水部材4の上面の表面粗さは、保水部材4の上面に比べて粗くなっており、植物Sの根Kが絡むことで根Kの張りを促すようになっている。
(カバー)
カバー5は、栽培ベッド2の上部領域A2の上方に配置されて栽培ベッド2の開口2aを覆う。またカバー5には植物Sが挿通されて配置される円形状のカバー貫通孔5aが形成されている。各々のカバー貫通孔5aは、仕切部材3の各々の容器配置孔31に対して上方から見て重なる位置に形成されている。よってカバー貫通孔5aおよび容器配置孔31は対をなして複数設けられ、各対は、上下方向に交差するカバー5の面方向(水平方向)に間隔をあけて並んで配置されている。なお本実施形態ではカバー貫通孔5aは容器配置孔31と略同径の寸法に形成されている。またカバー5は栽培ベッド2に対して着脱可能に設けられている。
(栽培容器部)
栽培容器部8は、本実施形態では植物Sが植えられた栽培ポットPである。栽培容器部8は、有底円筒状をなしている。栽培容器部8は、対をなす容器配置孔31とカバー貫通孔5aに一つずつ挿通されて栽培ベッド2に設けられている。栽培容器部8の外径は容器配置孔31およびカバー貫通孔5aの内径と略同等となっている。そして栽培容器部8が容器配置孔31およびカバー貫通孔5aに嵌合することが好ましい。すなわち、栽培ポットPと容器配置孔31との間、および栽培ポットPとカバー貫通孔5aとの間の隙間はできるだけ小さいことが好ましい。
より具体的には図3に示すように、栽培容器部8は、容器配置孔31およびカバー貫通孔5aに挿通された状態で、栽培ベッド2の内側の空間Aにおいて栽培容器部8の内側の容器内エリアAiと栽培容器部8の外側の容器外エリアAoとを仕切る円筒状の側壁41と、側壁41を上方に立設させる底壁42と、側壁41を上方から覆う蓋43とを有している。
側壁41は下部領域A1と上部領域A2との間にわたって延びている。側壁41はカバー貫通孔5aから上方に突出している。また側壁41には、容器内エリアAiと容器外エリアAoとを連通する連通孔(容器連通路)41aが、下部領域A1と上部領域A2とにわたって複数形成されている。本実施形態では側壁41は網状をなす部材によって形成されているか、または不織布によって形成されている。側壁41が不織布である場合には、不織布の空隙が連通孔41aとなる。植物Sの根Kは、下部領域A1および上部領域A2において、容器内エリアAiからこの連通孔41aを通じて容器外エリアAoに伸びるようになっている。
底壁42は、下部領域A1内に貯留された塩水Wの液面Waよりも下方に配置される(図1参照)。底壁42は、栽培ベッド2の底板21に対して上方に離れた位置に配置されてもよいし、底板21上に載置されてもよい。底壁42には上下に貫通する底孔(容器連通路)42aが設けられている。底壁42は不織布や網状の部材によって側壁41と一体に形成されていてもよい。
蓋43は、側壁41の上端を覆うように設けられ、容器内エリアAiを閉塞する。蓋43には、植物Sが通過可能となるように貫通孔43aが設けられている。
(緩衝層)
緩衝層(第三層)7は、下部領域A1に貯留された塩水Wと、後述する植物支持層6との間に介在されて、植物支持層6へ給水を行う(図1参照)。本実施形態では緩衝層7は栽培容器部8に収容され、栽培容器部8の容器内エリアAiにおいて最も下部に配置されている。緩衝層7は例えば樹脂等であって、透水性を有する一方で、毛細管力(毛細管現象による吸水力)が比較的小さい性質を有することが好ましい。緩衝層7には、塩水Wを結合水として保水可能であり、保肥力があり、保水力があり、毛細管力が弱い材料が用いられる。緩衝層7では保肥力によって塩水W中の金属イオンを結合し、水分が保持される。また毛細管力を弱くするため、緩衝層7の表面は表面張力が生じにくい形状、すなわち凹凸形状となっているとともに緩衝層7の内部の空隙が不均一で、かつ大きいことが好ましい。
すなわち緩衝層7は、植物支持層6への給水量が過多となることを抑制し、少しずつ植物支持層6へ塩水Wを供給するための緩衝帯として機能する。本実施形態では、緩衝層7の少なくとも一部は、塩水Wの液面Waよりも下方に配置され、連通孔41aを通じて塩水Wが緩衝層7中に浸入するようになっているが、緩衝層7は液面Waの上方に配置されてもよい。この場合、塩水Wは植物Sの根Kを通じて緩衝層7に給水される。
(植物支持層)
植物支持層6は、塩水Wの液面Waよりも上方で栽培ベッド2に設けられて植物Sを支持している。図3に示すように植物支持層6は、緩衝層7の上部に積層されて緩衝層7に接して設けられた湿潤層(第一層)61と、湿潤層61の上部に積層されて湿潤層61に接して設けられた乾燥層(第二層)62とを有している。植物支持層6は本実施形態では栽培容器部8の内側に緩衝層7とともに収容されて設けられている。
湿潤層61は、粘土質の素材や多孔質の材料を組み合わせた培地やマトリクス(代替培地)であって、透水性を有するとともに、緩衝層7よりも毛細管力が大きい。具体的には例えば、湿潤層61として、ココピート、パーライト、およびバーミキュライトを混ぜたものを使用可能である。ココピートの比率が多くなれば保水力が大きくなって湿潤度が高くなり、ココピートの比率が少なくなれば保水力が小さくなって湿潤度が低くなる。ここで「保水力が大きい」とは、各層を構成する材料が所定の容器に収容された場合における材料の単位体積を基準として、この単位体積当たりの保水量が大きいことを意味する。
乾燥層62は、湿潤層61と同様の粘土質の素材や多孔質の材料を組み合わせた培地やマトリクス(代替培地)であって、透水性を有するとともに、湿潤層61よりも保水力が小さい。すなわち乾燥層62として、ココピート、パーライト、およびバーミキュライトを混ぜたものを使用可能である。乾燥層62ではこれらの混合比率を調整して湿潤層61よりも保水力を小さくしている。乾燥層62にもみ殻や有機培土をさらに混合することで、乾燥層62の保水力を調整してもよい。
また乾燥層62は少なくとも一部が上部領域A2内に配置されている。そして栽培容器部8の蓋43は乾燥層62と間隔を空けて上方に配置されている。
(作用効果)
以上説明した本実施形態の栽培装置1では、植物Sの下部の根Kは、緩衝層7から栽培容器部8における連通孔41aを通じて、下部領域A1の塩水W中に延びて水中根K1となる。また、植物Sの上部の根Kは、湿潤層61および乾燥層62の内部では土中根K2となる。
植物支持層6は湿潤層61と乾燥層62とが積層されてなるため、植物Sの根Kを介してハイドローリックリフトにより湿潤層61から乾燥層62へと塩水W中の水分が供給されるとともに、乾燥層62の少なくとも一部が上部領域A2内に配置されているため、乾燥層62から上部領域A2へと水蒸気が供給される。上部領域A2はカバー5によって閉塞されているため、容器外エリアAoにおいて上部領域A2は水蒸気、すなわち塩分を含まない気体の水で満たされた状態となる。植物支持層6中の土中根K2の一部は連通孔41aを通じて上部領域A2において容器内エリアAiから容器外エリアAoへと伸びて気中根(毛細根)K3となる。
このように本実施形態では植物Sの根Kを水中根K1、土中根K2、および気中根K3に機能分化させることができる。水中根K1からは塩水Wが直接吸収されるため、塩水W中の水分だけでなく、塩分(ミネラル分)も同時に吸収することができる。
また、仕切部材3によって栽培ベッド2を2段構造にして上部領域A2を塩水Wが貯留された下部領域A1から分離し、湿潤層61および乾燥層62の積層によるハイドローリックリフトによって上部領域A2へ塩分を含まない水蒸気を供給できる。このように栽培ベッド2を2段構造した簡易な構成によって、上部領域A2での気中根K3の発生を促し、気中根K3による塩分が含まれない純水の吸収量を確保できる。この結果、塩水Wを使用して植物Sの栽培を行うことができ、作物であれば十分な収量を確保できる。
また本実施形態では、緩衝層7を介して湿潤層61へ塩水Wが供給されるため、湿潤層61へ短時間で多量の塩水Wが供給されることがない。したがって土中根K2によって、下部領域A1に貯留された塩水Wが少しずつ吸収されることになり、塩分による生育への悪影響を抑えることができ、植物Sの耐塩性が高くなくとも生育が可能となる。
さらに、栽培容器部8としての栽培ポットPをカバー貫通孔5aおよび容器配置孔31に設置することで、事前に栽培ポットPで育苗した後に、植物Sを容易に栽培ベッド2に定植することができる。特に本実施形態ではカバー貫通孔5aおよび容器配置孔31が対をなして複数設けられて、各々の孔5a、31に栽培ポットPを挿通することで、多くの植物Sを容易に栽培ベッド2に定植でき、植物Sの栽培ベッドへの定植の手間を省くことができる。
また、栽培容器部8の側壁41には連通孔41aが複数形成されているため、容器内エリアAiから容器外エリアAoへと多くの根Kを伸ばすことが可能となり、水中根K1や気中根K3の発生を促進でき、植物Sへの吸水量を増大させることが可能となる。
また栽培容器部8には蓋43が設けられることで、乾燥層62から上方への水の蒸散を抑制できる。よって、上部領域A2での湿度を維持でき、気中根K3による水分吸収量を確保できる。さらに蓋43は乾燥層62と間隔をあけて配置されているため、蓋43と乾燥層62の間の空間にも水蒸気を導入でき、この空間においても気中根K4(図3参照)の発生を促すことができる。
また仕切部材3上には保水部材4が配置されているため、容器外エリアAoにおいて上部領域A2内を所定の湿度に維持し易くなる。さらに保水部材4は、根Kが通過可能となるように通根性を有する材料によって形成されている。また、仕切部材3には下部領域A1と上部領域A2とを連通する上下連通孔32が形成されていることで仕切部材3が孔あきパネルとなっている。したがって植物Sの要水量が増加した際には、上部領域A2の気中根K3が保水部材4および仕切部材3を通過して容器外エリアAoにおいて下部領域A1にまで伸び、根Kを塩水W中に到達させることができる。この結果、塩水Wの吸収量を増大させることができ、栽培に多くの水分が必要な果菜類等であっても栽培が可能となる。
また塩水Wの供給路10および排出路11を栽培ベッド2に設け、ポンプ13によって塩水Wを圧送することで塩水Wの循環が可能となる。よって空気を塩水W中に導入でき、植物Sの生育をさらに促進することができる。
また温調装置14によって、植物の生育に最適な温度で塩水Wを栽培ベッド2に供給することができ、植物Sの生育に好適である。また殺菌装置15によって、塩水W中の細菌を減少させ、病気の発生を抑制できる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、上記実施形態おける各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば植物Sが葉物野菜や、果菜類であっても小型野菜であれば、必ずしも緩衝層7は設けなくともよい。より具体的には、例えばアブラナ科の葉物野菜は、トマトやナスやキュウリ等のナス科やウリ科の果菜類に比べて耐塩性が高いため、緩衝層7を設けず、塩水Wが多量に湿潤層61に流入してしまっても生育が可能となる場合がある。
例えば、ハイドローリックリフトによる上部領域A2への給水効果が十分であれば保水部材4は必ずしも設けなくともよい。この場合、より上部領域A2の密閉度を高めることが好ましい。
さらに、必ずしもポンプ13を用いて塩水Wを循環させる必要はなく、常に新しい塩水Wを栽培ベッド2へ供給するようにしてもよい。同様に温調装置14や殺菌装置15も必須ではない。また、排出路11の開口は下部領域A1内で供給路10の開口よりも上方に配置されてオーバーフローした塩水Wのみを排出するようになっていてもよい。
また栽培容器部8の蓋43も必須ではない。また仕切部材3の上下連通孔32も必須ではない。
また湿潤層61、乾燥層62、および緩衝層7は、必ずしも互いに異なる材料からなっていなくともよい。例えばこれらの層61、62、7が全く同じ材料からなっていても、栽培ポットPへの材料の充填率等を変えることで、保水力や毛細管力や透水力を互いに異なるようにすることも可能である。
(第一変形例)
さらに図4に示すように栽培容器部8の側壁41に容器連通路としての連通孔41aを設ける場合に限定されず、容器連通路として底孔42aを通じて水中根K1を伸ばすようにしてもよい。また栽培容器部8の蓋43(図1参照)を設けず、側壁41とカバー貫通孔5aとの隙間を容器連通路として、側壁41の上端からカバー貫通孔5aを通じて気中根K3を伸ばすようにしてもよい。
(第二変形例)
また図5に示すように、栽培装置1では塩水Wを循環させず、栽培容器部8の容器内エリアAiへ塩水Wを潅水する潅水式を採用してもよい。この場合、例えば潅水装置100を設け、植物支持層6および緩衝層7に直接塩水Wを供給し、余剰の塩水Wは容器外エリアAoにおいて下部領域A1に貯留される。
(第三変形例)
また図6に示すように、栽培容器部8は設けられなくともよく、緩衝層7Aおよび植物支持層6を例えば仕切部材3上に積層して配置してもよい。この場合、緩衝層7Aは、仕切部材3の通根孔3aを通じて上部領域A2から下部領域A1に延びる毛管材(例えば毛細管現象によって水を吸い上げる材料、毛管ヒモ)71と、上記実施形態の緩衝層7と同様の緩衝層本体72とを有している。毛管材71は塩水Wに一部が浸されている。なお図示はしないが、緩衝層7Aは必ずしも設けなくともよい。
(第四変形例)
さらに図7に示すように、栽培容器部8Aは栽培ポットPではなく、栽培ベッド2に固定されて栽培ベッド2と一体に設けられていてもよい。具体的には栽培ベッド2の底板21から上方に立設するように、かつ、カバー貫通孔5a、および容器配置孔31を通過するように、側壁41Aを設ける。
本発明の栽培装置によれば、簡易な構造で、塩分を含む水や養液を使用して植物の栽培が可能となる。
1 栽培装置
2 栽培ベッド
2a 開口
3 仕切部材
3a 通根孔
4 保水部材
5 カバー
5a カバー貫通孔
6 植物支持層
7、7A 緩衝層(第三層)
8、8A 栽培容器部
10 供給路
11 排出路
12 配管
13 ポンプ
14 温調装置
15 殺菌装置
21 底板
22 側板
31 容器配置孔
32 上下連通孔
41、41A 側壁
41a 連通孔
42 底壁
42a 底孔
43 蓋
43a 貫通孔
61 湿潤層(第一層)
62 乾燥層(第二層)
A 空間
A1 下部領域
A2 上部領域
Ai 容器内エリア
Ao 容器外エリア
K 根
P 栽培ポット
S 植物
W 塩水
Wa 液面

Claims (16)

  1. 上方への開口が形成された容器状の栽培ベッドと、
    前記栽培ベッドの内側の空間を、塩分を含む水または養液が貯留される下部領域、および該下部領域の上方の上部領域に仕切るとともに、植物の根が通過可能な通根孔が形成された仕切部材と、
    前記上部領域の上方で前記開口を覆うように配置されるとともに、前記植物が配置されるカバー貫通孔が形成されたカバーと、
    前記栽培ベッド内で前記植物を支持し、透水性を有する材料からなる第一層と、
    前記栽培ベッド内で前記第一層の上部に積層されて前記植物を支持し、透水性を有するとともに前記第一層よりも保水力が小さい材料からなり、かつ少なくとも一部が前記上部領域内に配置された第二層と、
    を備える栽培装置。
  2. 前記栽培ベッド内で、前記第一層の下方に積層され、透水性を有するとともに前記第一層よりも毛細管現象による吸水力が小さい材料からなる第三層をさらに備える請求項1に記載の栽培装置。
  3. 前記下部領域と前記上部領域とにわたって配置され、内側に前記第一層および前記第二層を収容する栽培容器部をさらに備え、
    前記栽培容器部には、前記下部領域および前記上部領域のそれぞれで内外を連通する容器連通路が形成されている請求項1または2に記載の栽培装置。
  4. 前記栽培ベッド内で、前記第一層の下方に積層され、透水性を有するとともに前記第一層よりも毛細管現象による吸水力が小さい材料からなる第三層と、
    前記下部領域と前記上部領域とにわたって配置され、内側に前記第一層、前記第二層、および前記第三層を収容する栽培容器部と、
    をさらに備え、
    前記栽培容器部には、前記下部領域および前記上部領域のそれぞれで内外を連通する容器連通路が形成されている請求項1に記載の栽培装置。
  5. 前記栽培容器部は、前記栽培ベッドの内側の空間において、前記栽培容器部の内側の容器内エリアと、前記栽培容器部の外側の容器外エリアとを仕切る側壁を有し、
    前記側壁には、前記容器連通路としての連通孔が前記下部領域と前記上部領域とにわたって複数形成されている請求項3または4に記載の栽培装置。。
  6. 前記側壁は前記容器連通孔が形成された網状をなしている請求項5に記載の栽培装置。
  7. 前記側壁は不織布によって形成され、
    前記連通孔は前記不織布の空隙である請求項5に記載の栽培装置。
  8. 前記栽培容器部は、前記側壁を上方から覆う蓋をさらに有する請求項5から7のいずれか一項に記載の栽培装置。
  9. 前記蓋は、前記第二層に対して間隔を空けて上方に配置されている請求項8に記載の栽培装置。
  10. 前記仕切部材における前記通根孔は、上方から見て前記カバー貫通孔に重なるように設けられた容器配置孔を含み、
    前記栽培容器部は、前記容器配置孔および前記カバー貫通孔の内側に配置されることで前記栽培ベッドに設けられる栽培ポットである請求項3から9のいずれか一項に記載の栽培装置。
  11. 前記容器配置孔および前記カバー貫通孔は対をなして複数設けられ、
    前記対は上下方向に交差する前記カバーの面方向に間隔をあけて複数設けられ、
    前記対の各々には前記栽培ポットが一つずつ挿通されている請求項10に記載の栽培装置。
  12. 前記上部領域内で前記仕切部材上に配置されて、水分を保持する保水部材をさらに備える請求項1から11のいずれか一項に記載の栽培装置。
  13. 前記保水部材は、前記植物の根が通過可能となるように通根性を有する材料によって形成され、
    前記仕切部材における前記通根孔は、前記下部領域と前記上部領域とを連通する複数の上下連通孔を含む請求項12に記載の栽培装置。
  14. 前記栽培ベッドに設けられて前記下部領域に前記塩分を含む水または養液を供給する供給路と、
    前記栽培ベッドに設けられて前記下部領域から前記塩分を含む水または養液を排出する排出路と、
    前記排出路から排出された前記塩分を含む水または養液を圧送して前記供給路へ導入するポンプと、
    をさらに備える請求項1から13のいずれか一項に記載の栽培装置。
  15. 前記排出路から排出された前記塩分を含む水または養液の温度を調節する温調装置をさらに備える請求項14に記載の栽培装置。
  16. 前記排出路から排出された前記塩分を含む水または養液を殺菌する殺菌装置をさらに備える請求項14または15に記載の栽培装置。
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