JP7146371B2 - 映像情報共有装置、映像情報共有システム及び映像情報共有方法 - Google Patents

映像情報共有装置、映像情報共有システム及び映像情報共有方法 Download PDF

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Description

本発明は、所定の場所(スポット)を含む所定の監視エリアにおける映像監視を行い、その映像情報を提供するシステムに関する。
所定の場所を、映像を用いて監視するシステムはさまざまな仕組みが利用されている。例えば監視カメラ等のシステムが広く利用されている。
しかし、いわゆる従来の監視カメラのシステムでは、例えば、交通事故が発生した場合に様々な角度(視点)からの映像情報を解析して事故の原因を調査する等の目的を達成できない場合が多い。そのため、事故調査を円滑に進め、保険等の対応処理を円滑に進めたいという損害保険会社/運転手等のニーズが存在していた。
また、従来のドライブレコーダーは、加速度センサを備え、加速度(急発進、衝撃発生等)に基づき交通事故を検出する仕組みを採用する装置がある。例えば、映像の記録はエンドレスで常時記録をしていき、加速度センサで交通事故を検出した場合に、その交通事故の前後数分間(又は前後数秒間~数10分)の映像を切り出し、別途事故映像として保存する仕組み等が利用されている。
しかし、このようなドライブレコーダーでは、自車両の事故を検出できても、その際の周囲の状況を撮影できるだけである。事故が発生した場合には、その事故車両からの映像だけでなく、対向車からその事故車両を見た映像や、歩行者から見たその事故車両の映像があることが望ましいことは明らかである。そのため、事故車両の周囲の車両等のドライブレコーダーの映像があれば望ましい。すなわち、多視的な映像が得られれば望ましいが、そのような多視的な映像を提供することができるドライブレコーダーは未だ知られていない。
先行特許文献
例えば、下記特許文献1には、監視カメラを用いて、交通事故の発生を自動的に検出するシステムが開示されている。特許文献1によれば、カメラで得られた静止画を、事故画像データベース中の静止画データと比較され、類似度が一定値以上の場合に事故発生通報を行うと記載されている。
下記特許文献2には、交差点に4個のマイクと2つのビデオカメラとを配設する仕組みが開示されている。そして、自動車の衝突時に発生する衝突音を検出することによって、ビデオカメラが撮影している映像データのうち、事故発生時の映像データのみを記録するシステムが開示されている。
また、下記特許文献3には、自車両の付近で他車両の事故に遭遇した状況でも、容易に映像を記録できるドライブレコーダーが開示されている。このドライブレコーダーは、カメラが撮影した映像を、所定の音声が入力されたことに基づいて、記録装置に保存するものである。
特開2002-8184号公報 特開平10-11694号公報 特開2016-9202号公報
このように、従来の監視カメラ等のシステムにおいて、多視点の画像を得るには、結局複数のカメラを用意せざるを得ず、システムが肥大化する傾向にある。さらに、その目的となる地域の多地点に対して複数のカメラを設ける必要があり、システムがより一層複雑なものとなってしまう。
さらに、従来の監視カメラ等は、事故の発見等に目的が限定されているが、そのような提供するサービスが限定されずに、さまざまな目的に利用可能なように映像を共有することができるシステムが望まれている。しかしながら、そのような映像を共有することができるシステムはいまだ知られていない。
本願発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、その地域(エリア)に関する映像をより効率よく提供できるシステムを提供することである。
(1)本発明は、上記課題を解決するために、所定のエリアの映像情報を入力し、テンポラリメモリに記憶していく映像情報入力部と、前記入力した映像情報を記録していく前記テンポラリメモリと、前記所定のエリアのイベント情報を入力し、前記入力したイベント情報に基づき、前記テンポラリメモリから、前記入力したイベント情報と関連する映像情報を取り出し、保存メモリに保存するイベント情報入力部と、前記入力したイベント情報と関連する映像情報を保存する前記保存メモリと、外部からのアクセスを受信し、前記アクセスに基づき、前記保存メモリ中の前記映像を外部に送信する外部送信部と、を備えることを特徴とする映像情報共有装置である。
(2)また、本発明は、(1)記載の映像情報共有装置であって、前記映像情報入力部は、映像情報送信要求を、所定の期間ごとに、前記所定のエリアに送信することを特徴とする映像情報共有装置である。
(3)また、本発明は、(1)又は(2)記載の映像情報共有装置であって、前記イベント情報は、前記イベントが発生した時刻と、前記イベントが発生した位置と、を含むことを特徴とする映像情報共有装置である。
(4)また、本発明は、(1)から(3)のいずれか1項に記載の映像情報共有装置であって、前記イベント情報入力部は、前記テンポラリメモリから取り出した映像情報と、前記イベント情報と、を前記保存メモリに保存することを特徴とする映像情報共有装置である。
(5)また、本発明は、(1)から(4)のいずれか1項に記載の映像情報共有装置であって、前記イベント情報入力部は、前記入力したイベント情報の発生した時刻を含む所定期間において撮影された映像情報を取り出し、取り出した映像情報を前記保存メモリに保存することを特徴とする映像情報共有装置。
(6)また、本発明は、(1)から(5)のいずれか1項に記載の映像情報共有装置であって、前記イベント情報は、交通事故が発生したことを表す交通事故イベントの情報であって、少なくとも、前記交通事故の発生時刻と、前記交通事故の発生した位置と、を含み、前記イベント情報入力部は、入力した前記イベント情報が交通事故イベント情報である場合は、前記交通事故の発生時刻を含む所定期間内に撮影した映像情報を、前記テンポラリメモリから取り出し、前記保存メモリに保存することを特徴とする映像情報共有装置である。
(7)また、本発明は、(1)から(5)のいずれか1項に記載の映像情報共有装置であって、前記イベント情報は、盗難が発生したことを表す盗難イベント情報であって、少なくとも、前記盗難が判明した時刻の情報、を含み、前記イベント情報入力部は、入力した前記イベント情報が盗難イベント情報である場合は、前記盗難が判明した時刻を含む所定期間内に撮影した映像情報を、前記テンポラリメモリから取り出し、前記保存メモリに保存することを特徴とする映像情報共有装置である。
(8)また、本発明は、(1)から(5)のいずれか1項に記載の映像情報共有装置であって、前記イベント情報は、所定のタグを検出したことを表すタグ情報検出イベント情報であって、少なくとも、前記タグが検出された時刻の情報、を含み、前記イベント情報入力部は、入力した前記イベント情報がタグ情報検出イベント情報である場合は、前記タグが検出された時刻を含む所定期間内に撮影した映像情報を、前記テンポラリメモリから取り出し、前記保存メモリに保存することを特徴とする映像情報共有装置である。
(9)また、本発明は、(1)から(5)のいずれか1項に記載の前記映像情報共有装置に映像情報を送信する前記映像送信デバイスであって、前記映像情報共有装置からの映像情報送信要求を受信した場合、撮影する静止画又は動画と、撮影した時刻と、を含む映像情報を前記映像情報共有装置に送信することを特徴とする映像送信デバイスである。
(10)また、本発明は、(9)記載の映像送信デバイスであって、前記映像情報共有装置からの映像情報送信要求を受信した場合、撮影する静止画又は動画と、撮影した時刻と、さらに、撮影した位置を含む映像情報を前記映像情報共有装置に送信することを特徴とする映像送信デバイスである。
(11)また、本発明は、(1)から(5)のいずれか1項に記載の前記映像情報共有装置にイベント情報を送信する前記イベント映像送信デバイスであって、所定のイベントを検出した場合に、少なくとも前記イベントの発生時刻を含む前記イベント情報を、前記映像情報共有装置に送信することを特徴とするイベント送信デバイスである。
(12)また、本発明は、(11)記載のイベント送信デバイスであって、
所定の車両に設けられ、前記車両からの映像を撮影するイベント送信デバイスであって、前記車両に交通事故が発生した場合に、前記交通事故が発生した時刻と、前記交通事故が発生した位置と、を含む交通事故イベント情報を、前記イベント情報として前記映像情報共有装置に送信することを特徴とするイベント送信デバイスである。
(13)また、本発明は、(11)記載のイベント送信デバイスであって、所定の車両に設けられ、前記車両からの映像を撮影するイベント送信デバイスであって、前記車両の利用者の指示に基づいて、前記指示された時刻と、前記車両の位置と、を含む交通事故イベント情報を、前記イベント情報として前記映像情報共有装置に送信することを特徴とするイベント送信デバイスである。
(14)また、本発明は、(11)記載のイベント送信デバイスであって、外部からの指示を受けて、盗難されたメッセージを送信するイベント送信デバイスであって、外部からの指示を受けて、盗難されたメッセージと、盗難されたことが判明した時刻とを含む盗難イベント情報を、前記イベント情報として前記映像情報共有装置に送信することを特徴とするイベント送信デバイスである。
(15)また、本発明は、(11)記載のイベント送信デバイスであって、検知対象者に備え付けられ、検知対象者の存在を周囲に報知するために、所定のタグ情報を送出するタグを検出した場合に、前記イベント情報を前記映像情報共有装置に送信するイベント送信デバイスであって、前記タグを検出した場合に、前記タグを検出した時刻と、前記タグ情報とを含むタグ情報検出イベント情報を、前記イベント情報として前記映像情報共有装置に送信することを特徴とするイベント送信デバイスである。
(16)また、本発明は、(11)記載のイベント送信デバイスであって、検知対象者に備え付けられ、検知対象者の存在を周囲に報知するために、所定のタグ情報を送出するタグを検出した場合に、前記イベント情報を前記映像情報共有装置に送信するイベント送信デバイスであって、前記タグを検出した場合に、前記タグを検出した時刻と、前記タグ情報と、さらに、前記タグを検出した位置と、を含むタグ情報検出イベント情報を、前記イベント情報として前記映像情報共有装置に送信することを特徴とするイベント送信デバイスである。
(17)本発明は、上記課題を解決するために、前記所定のエリア中の映像情報を映像情報共有装置に送信する1個又は2個以上の請求項9又は10記載の映像送信デバイスと、前記所定のエリア中で発生したイベントを検知し、前記イベントのイベント情報を前記映像情報共有装置に送信する1個又は2個以上の請求項11から16のいずれか1項に記載のイベント送信デバイスと、請求項1から5のいずれか1項に記載の前記映像情報共有装置と、を備え、前記映像情報共有装置は、前記映像送信デバイスから前記映像情報を受信し、前記テンポラリメモリに記憶していく前記映像情報入力部と、前記受信した映像情報を記録していく前記テンポラリメモリと、前記イベント送信デバイスから前記所定のエリアのイベント情報を受信し、前記受信したイベント情報に基づき、前記テンポラリメモリから、前記受信したイベント情報と関連する映像情報を取り出し、前記保存メモリに保存するイベント情報入力部と、前記受信したイベント情報と関連する映像情報を保存する前記保存メモリと、外部からのアクセスを受信し、前記アクセスに基づき、前記保存メモリ中の前記映像を外部に送信する外部送信部と、を備えることを特徴とする映像情報共有システムである。
(18)本発明は、(1)記載の映像情報共有装置を用いて、映像情報を共有する方法であって、所定のエリアの映像情報を入力し、前記テンポラリメモリに記憶していくステップと、前記所定のエリアのイベント情報を入力し、前記入力したイベント情報に基づき、前記テンポラリメモリから、前記入力したイベント情報と関連する映像情報を取り出し、保存メモリに保存するステップと、前記入力したイベント情報と関連する映像情報を保存するステップと、外部からのアクセスを受信し、前記アクセスに基づき、前記保存メモリ中の前記映像を外部に送信するステップと、を含むことを特徴とする映像情報共有方法である。
本発明によれば、エリア内の映像情報を効率的に取得することができ、さらに、イベントと関連して映像情報を効率的に取得することができる映像情報提供システムを実現することができる。
本実施形態に係る映像情報共有システム100の構成を示す構成図である。 本実施形態に係る映像情報共有システム100を構成する映像情報共有装置10の構成を示す説明図である。 本実施形態の映像情報共有システム100において、映像情報送信要求であるビーコンを送信する動作の説明図である。 本実施形態の映像情報共有システム100において、映像情報の収集を行う場合の動作の説明図である。 本実施形態の映像情報共有システム100において、イベント発報の動作の説明図である。 本実施形態の映像情報共有システム100において、アプリケーションとの関係を説明する図である。
以下、本発明の好適な実施形態に係る映像情報共有システム100を、図面に基づき説明する。本実施形態においては、特定のスポット(地点)においてそのスポットの映像監視を行い、必要に応じて映像情報の提供を行うことができるシステムを説明する。
第1.映像情報共有システム100の構成
図1には、本実施形態に係る映像情報共有システム100の概念構成図が示されている。まず、監視対象であるスポット(地点)には映像情報共有装置10が配置されている。この映像情報共有装置10は所定の無線通信機能を有しており、その通信がカバーする範囲は、監視エリア12と呼ぶ。
監視エリア12内には、映像送信デバイス14と、イベント送信デバイス16と、が適宜配置される。映像送信デバイス14、イベント送信デバイス16の個数は特に限定しないが、1個の監視エリア12内にはそれぞれ1個以上が位置することが好ましい。
このように、特定スポットにおいて、映像情報共有装置10を備え、この映像情報共有装置10は、映像送信デバイス14からの映像情報をそのスポット(地点)単位で収集する。映像情報共有装置10は、実際は、その映像共有装置10がカバーする監視エリア12単位で映像を収集することになる。なお、監視エリア12は、請求の範囲のエリアの好適な一例に相当する。
なお、映像情報は、映像の情報であって、複数の映像を含む情報や、その映像に関する種々の情報を伴った情報をいう。例えば、映像の情報であって、その映像を取得した時刻、撮影した時刻等を含む情報をいう。その他、撮影した地理的情報(場所)や、撮影者に関する情報、撮影機器の情報等が含まれていてもよい。また、映像(情報)には、動画だけでなく静止画も含めてよい。また、図1にも示すように、映像情報共有システム100は、映像情報共有装置10を監視エリア12毎に設けることによって実現されている。
1-1.映像送信デバイス14
映像送信デバイス14は、映像情報を送信する機能を備えたデバイスであり、1個の監視エリア12内に1個以上何個あってもよい。この映像送信デバイス14は、典型的には、無線機能を備えたカメラで構成されており、映像情報共有装置10に対して映像情報を供給(送信)することができる。
映像送信デバイス14は、映像情報の供給(送信)を常時行っているもよいが、間欠的に映像情報を送信してもよい。また、ここで送信する映像情報は基本的に動画であるが、静止画や連続した静止画であってもよい。また、映像送信デバイス14は、そのスポットを監視するのに適した個所(例えば信号機や交通標識)に固定されていてよく、いわゆる監視カメラとして設置してもよい。映像情報は、いわゆる映像(静止画、動画)の他、少なくとも撮影した時刻に関する情報を含む情報であればよい。また、映像情報は、その他の情報(撮影位置や、その他各種撮影条件等)を含む情報であってもよい。
また、映像送信デバイス14は、移動体に搭載されていてもよい。例えば、そのスポットを通過するバスや電車に設置されていてもよい。この場合は、そのスポットの監視エリア12の外に出てしまう場合もあり、他の監視エリア12に進入してしまう場合もあるが、その場合はその進入した監視エリア12内の映像情報共有装置10に映像情報を送信してよい。また、映像送信デバイスは、タクシー等に設置されていてもよい。
また、映像送信デバイス14は、個人の自家用車に設置されていてもよい。例えば、個人の自家用車のドライブレコーダーのカメラを、映像送信デバイス14として利用してもよい。その場合は、そのドライブレコーダーの利用者が、本映像情報共有システム100に協力することに同意していることが前提となろう。また、映像送信デバイス14は、個人のスマートホン(Smart Phone)を利用してもよい。つまり、個人のスマートホンのカメラを、映像送信デバイス14として利用するのである。その場合は、そのスマートホンの利用者が、本映像情報共有システム100に協力することに同意していることが前提となろう。
例えば、その利用者が、当該監視エリア12に進入し、当該監視エリア12内においてその個人がスマートホンを用いて撮影した静止画や動画を、監視エリア12内の該当する映像情報共有装置10に送信するように構成してもよい。
1-2.イベント送信デバイス16
イベント送信デバイス16は、所定のイベントが発生した場合に、イベント情報を映像情報共有装置10に送信するデバイスである。イベントは、どのような種類のイベントでもよいが、例えば、交通事故や、盗難事件、徘徊する人物の出現、等が挙げられる。このイベント送信デバイス16も、1個以上何個あってもよい。また、移動体にイベント送信デバイス16が備え付けられてもよく、複数の監視エリア12の間を移動するようなイベント送信デバイス16であってもよい。
交通事故の場合
例えば、加速度等によって交通事故を検知するドライブレコーダーが知られているので、このドライブレコーダーが交通事故を検出した時に、交通事故の発生を表すイベント情報を映像情報共有装置10に対して送信するように構成して、イベント送信デバイス16として利用することができる。個人の自家用のドライブレコーダーであっても、その利用者が同意すれば本実施形態の映像情報共有システム100のために使用することも好適である。なお、交通事故が発生したときに自動的に交通事故のイベント情報を送信しなくとも、交通事故を目撃した利用者が手動でそのドライブレコーダーにイベント情報(交通事故のイベント情報)の送信を行わせてもよい。このようなドライブレコーダーでも、本実施形態のイベント送信デバイス16の好適な一例である。
また、自車両に直接交通事故が発生しなくても、その交通事故を目撃する場合がある。このような場合も、車両の利用者の手動の指示によって、イベント情報を、映像情報共有装置10に送信してもよい。
交通事故のイベント情報は、交通事故イベントが発生した旨のメッセージの他、交通事故が検出された時刻(交通事故が発生した時刻)が含まれている。さらにこのイベント情報には、利用者からイベント情報の送信を指示された時刻や、交通事故が発生した位置情報を含めてもよい。この位置情報は、例えば、GPS等を利用して取得された位置情報を用いてよい。また、イベント情報には、交通事故が発生した時刻または利用者から指示された時刻の他の情報、例えば、車両の種別や、気温、天候等も含めてよい。
また、イベント送信デバイス16は、個人のスマートホン(Smart Phone)を利用してもよい。つまり、個人のスマートホンに例えば交通事故発生の信号を発するアプリ(アプリケーションソフトウェア)をインストールしておき、その利用者の操作によって交通事故が発生したこと(この場合は、これが交通事故のイベント情報となる)を映像情報共有装置10に送信するように構成してもよい。また、スマートホンの利用者が交通事故の現場写真を撮影した際に、利用者の指示(同意)によって、事故現場の映像情報や交通事故が発生した時刻(個別の撮影時刻でもよい)等を含むイベント情報が、映像情報共有装置10に送信されるようなアプリを設計して利用してもよい。その場合は、そのスマートホンの利用者が、本映像情報共有システム100に協力することに同意していることが前提となろう。このように個人のスマートホンを利用する場合は、イベント情報の送信は、その利用者の操作によって行われてもよい。
本映像情報共有システム100におけるイベントとしては、交通事故の他、どのような種類のイベントでもよいが、交通事故以外の他のイベントの例は、イベントの種別による動作例の説明を第3章で行う際に詳述する。
1-3.映像情報共有装置10
映像情報共有装置10は、映像送信デバイス14(例えばカメラ)からの映像情報を収集し、テンポラリメモリに記憶する。所定のイベント(例えば交通事故)が発生した場合に、イベント送信デバイス16は、所定のイベント情報を映像情報共有装置10に送信する。イベント情報を受信した映像情報共有装置10は、テンポラリメモリ内に収集した映像情報から対応する映像情報を取り出し、保存メモリに保存する。映像情報共有装置10は、外部からの通信アクセスによって映像情報を要求された場合、かかる要求に基づき、要求に係る映像情報を保存メモリから取り出して、要求を発したユーザに提供する(送信する)。
このような映像情報共有装置10の構成ブロック図が図2に示されている。この図に示すように、映像情報共有装置10は、映像情報入力部20と、テンポラリメモリ22と、イベント情報入力部24と、保存メモリ26と、ファイアウォール28と、外部送信部29と、を備えている。
1-4.映像情報入力部20
映像情報入力部20は、映像送信デバイス14が送信する映像情報を入力する部分であり、映像送信デバイス14と通信するための無線通信機能を備えている。映像情報入力部20は、入力した映像情報をテンポラリメモリ22に記憶する。
なお、映像情報は基本的に動画であるが静止画であってもよい。また、映像情報は基本的に撮影された時刻情報を含む情報である。また、映像情報入力部20は、入力した映像情報に含まれる撮影された時刻とは別に、その映像情報を受信した時刻を映像情報中に加えてもよい。その他、さまざまな情報を、受信した映像情報中に追加で含めてもよい。
映像情報入力部20は、例えば、無線通信インターフェースと、このインターフェースを介して入力された映像情報をテンポラリメモリ22に記憶させる動作を記述したコンピュータプログラムと、このコンピュータプログラムを実行するCPUとから構成してよい。
また、記憶動作を続けると、いずれテンポラリメモリ22の空き容量が不足するが、その場合は、より古い映像情報を消去して、新しい映像情報を記憶してよい。つまり、古い映像情報を上書きしてよい。なお、映像情報の寿命を設定し、古くなった映像情報を順次消去していってもよい。これら2種の記憶手法を併用してもよい。例えば、通常は映像情報に寿命を設定し(例えば1週間)、寿命が経過した映像情報は消去する。入力する映像情報が多くて、寿命が到達していない映像情報でテンポラリメモリ22の空き容量が不足する場合は、より古い映像情報から消去してく、との手法でテンポラリメモリ22に映像情報を記憶させていってもよい。
1-5.テンポラリメモリ22
テンポラリメモリ22は、例えば、概ね1週間程度の映像情報を記憶できるように構成してよい。なお、1時間程度の映像情報を記憶できるように構成してもよいし、また、1ヶ月以上数ヶ月程度の映像情報を記憶できるように構成してもよい。
1-6.イベント情報入力部24
イベント情報入力部24は、イベント送信デバイス16が送信するイベント情報を入力する部分であり、イベント送信デバイス16と通信するための無線通信機能を備えている。イベント情報入力部24は、イベント情報を入力すると、そのイベント情報に対応する(関連する)映像情報をテンポラリメモリ22から取り出し(抽出し)て、保存メモリ18に記憶させる(移動させる)。
例えば車両のドライブレコーダーであるイベント送信デバイス16から交通事故のイベント情報が送信されてきた場合は、そのイベント情報に基づき、交通事故が発生した時刻を含む所定の期間の映像情報をテンポラリメモリ22から取り出して保存メモリ26に格納する。イベント情報入力部は、例えば、交通事故が発生した時刻の前後数分間の映像情報をテンポラリメモリ22から抽出して、保存メモリ26に記憶させてもよい。また、ここでは数分間の例を示したが、より長い時間でも短い時間でもよい。さらに、その交通事故が発生したとき、及び、その発生に至るまでの所定期間の間に撮影された映像情報(静止画、動画)を取り出して、保存メモリ26に格納してよい(移動させてよい)。
また、イベント情報入力部24は、発生したイベント毎に分けて映像情報を保存してよい。例えば、イベント毎のフォルダーを設けて、そのイベントのフォルダーに対応する映像情報を保存してよい。
また、イベント情報入力部24は、保存する映像情報に、その保存の原因となったイベント情報を関連づけて保存メモリ26に保存してもよい。この場合、イベント情報をその映像情報中に含ませてもよい。
イベント情報入力部24は、例えば、無線通信インターフェースと、このインターフェースを介して入力されたイベント情報に基づき、対応する映像情報をテンポラリメモリ22から保存メモリ26に移動させる動作を記述したコンピュータプログラムと、このコンピュータプログラムを実行するCPUとから構成してよい。
1-7.保存メモリ26
保存メモリ26は、長期間映像情報を保存するためのメモリである。半導体記憶装置でも、ハードディスク装置でも、種々の方式の記憶手段を用いることができる。
1-8.ファイアウォール28
さて、本実施形態に係る映像情報共有システム100は、正当な利用者が、外部から当該システムにアクセスし、所望の映像情報を利用することができるシステムである。当該利用者は、所望の映像情報を取得するために、外部から、所望のスポット(に位置する映像情報共有装置10)にアクセスして所望の映像情報を要求することができる。
当該要求は、ファイアウォール28が受信し、所定の認証手続きを実行して、正当なユーザであることが判明すれば、外部送信部29が当該要求を処理する。
1-9.外部送信部29
外部送信部29は、正当であると判断された要求に基づき当該ユーザに対して所望の映像情報を提供する。提供の処理は様々であるが、基本的には、当該要求中の時間や位置(地理的な情報)に基づき、それらに該当する映像情報を保存メモリ26から探しだして取り出す。外部送信部29は、このようにして取り出した映像情報を、当該ユーザに送信する。当該要求は、時間、または位置のいずれか一方だけ指定してよいし、また、他の条件を含めてもよい。例えば、当該要求は、イベントの種別を指定してもよい。例えば、交通事故(交通事故イベント)であって、3月1日~3月10日までの間の映像情報、等のように指定することができる。また、他の種類の条件を加えてもよい。
外部送信部29は、上記のような動作を実行するコンピュータプログラムと、そのコンピュータプログラムを実行するCPU等と、から構成されてよい。
このようにして、利用者は、所定のイベントが発生した際のそのスポット(地点)の情報を取得することができる。
本システムの利用
本実施形態の映像情報共有システム100は、各スポットに配置された映像情報共有装置10の集合体であり、本システムの利用者は、所望のスポットにおけるイベントに基づく映像情報を取得することができる。なお、本映像情報共有システム100は、特定のサービスに限定されるものではない。つまり、最終的なエンドユーザに各種のサービスを提供するサービス提供業者が、本映像情報共有システム100を利用することを前提としている。
例えば、交通事故が発生した場合に、報道機関が、交通事故が発生した交差点の映像を欲しい場合に、本映像情報共有システム100を利用して、交通事故時の交差点の映像を取得する等の利用形態で用いてよい。ただし、エンドユーザが個人的に交差点の映像情報を取得できるように構成してもよい。
第2.動作
以下、本実施形態に係る映像情報共有システム100を構成する映像情報共有装置10の動作を説明する。
例えば、監視対象であるスポット(地点)の好適な一例として、事故発生率の高い交差点が挙げられる。このような事故発生率の交差点(スポット)へのシステム導入を説明する。このようなシステムの導入のニーズとしては、事故が発生した場合に様々な角度(視点)からの映像情報を解析して、事故の原因を調査し、保険等の対応処理を円滑に進めたいという損害保険会社/運転手等のニーズが存在する。このような解析や調査は、これまで非常に時間がかかる煩雑なものであった。
この場合、単純にその交差点(スポット)に複数カメラを設置する方法も考えられる。しかし、車の運転席からの映像等の方が、より事故の様子を把握しやすくなるので、ここでは、固定カメラ30に加えて、ドライブレコーダー32やスマートホン34を使って本映像情報共有システム100を構成する例を説明する(図3参照)。これら固定カメラ30や、ドライブレコーダー32、スマートホン34は、映像送信デバイス14の好適な例である。
2-1.映像情報送信要求ビーコン送信ステップ
映像情報共有装置10がカバーする監視エリア12中に、固定カメラ30や、ドライブレコーダー32、スマートホン34が位置する様子を示す説明図が図3に示されている。
固定カメラ30は、いずれかの箇所に固定されたカメラであればよく、例えばその交差点の交通標識や信号機に取り付けられていてよい。また、固定カメラ30は、映像情報共有装置10との無線通信機能を備えている。固定カメラ30は、また例えばWebカメラ等を利用して構成しても良い。Webカメラと、映像情報共有装置10と無線通信するための無線通信機能を備えたパソコン等と、から固定カメラ30を構成してもよい。
また、映像情報共有装置10自体にWebカメラを備えさせ、これを固定カメラ10として利用してもよい。この場合は、映像情報共有装置10そのものが、Webカメラ10の映像情報をテンポラリメモリ22に保存してよい。したがってこの場合は、映像情報共有装置10とそれに接続されたWebカメラとが、固定カメラ30として機能する。
ドライブレコーダー32は、映像情報共有装置10と無線通信する手段を備えたドライブレコーダー32であり、後述するビーコンを受信すると、撮影した映像情報を映像情報共有装置10に送信する。
スマートホン34は、映像情報共有装置10と無線通信する手段を備えたスマートホン34である。図3に示す例では、車両に取り付けられてドライブレコーダーとして動作する例を示している。このようなスマートホン34も、上述したドライブレコーダー32と同様に、後述するビーコンを受信すると、撮影した映像情報を映像情報共有装置10に送信する。
そのスポット(交差点)に設置された映像情報共有装置10は、一定間隔で映像情報送信要求を(監視エリア12に対して)ブロードキャスト配信することにより、その交差点を通過する車両に搭載されたドライブレコーダー32やスマートホン34、その交差点を通過する歩行者が保持するスマートホン34に対して、映像情報を映像情報共有装置10に対して送信するよう要求する。この様子が図3に示されている。この定期的な映像情報送信要求は、例えば、一定の間隔で、既に説明したビーコンを送信することによって実現される。すなわち、ビーコンは、映像情報送信要求の好適な一例に相当する。
このように、映像情報共有装置10は、所定の間隔(例えば、1分、10分、1時間等)でビーコンを送信する。これによって、一定間隔の映像情報を適宜取得することができる。ビーコンを送信する間隔は常に一定の値でなくてもよく、交通事故が起こりやすい時間帯・季節では時間間隔を短く、交通事故の頻度が少ない時間帯等では時間間隔を長くとってもよい。
なお、映像情報の送信要求、ビーコンの送信は、映像情報入力部20が行ってよい。映像情報入力部20は、当該ビーコンを送信した後、各映像送信デバイス14から、映像情報を受信する(図4参照)。
このように、本映像情報共有システム10を構成する映像送信デバイス14は、固定カメラ10、ドライブレコーダー32、スマートホン34等から実現することができる。
2-2.映像情報収集ステップ
図4には、ビーコンを受信した固定カメラ30、ドライブレコーダー32、スマートホン34が、撮影した映像情報を映像情報共有装置10に送信する様子が示されている。固定カメラ30等は、映像情報共有装置10と通信する手段を備えており、当該手段でビーコンを受信すると共に、当該手段を用いて映像情報を映像情報共有装置10に送信することができる。
映像情報は、その時点における映像情報であればどのような映像情報でもよい。例えば、そのビーコンを受信した時点の前後1分間程度の映像情報を送信してもよい。また、ビーコンを受信した時点での静止画像でもよい。また、ビーコンを受信した時点から撮影を開始した動画の映像情報でもよい。動画の場合は、その長さも自由である。
なお、固定カメラ30やドライブレコーダー32等は、連続して撮影を行っており、内部のバッファに一定時間の映像情報を蓄積するような構成を採用してもよい。この場合は、ビーコンを受信した時点からさかのぼって映像情報を取得することが可能である。従って、上述したように、ビーコンを受信した時点から、例えば前後1分、前後5分、前後10分程度の映像情報を映像情報共有装置10に送信することが可能である。これら時間は自由に設定してよい。
このようにして送信されてきた映像情報は、映像情報入力部20が入力する。その結果、映像情報共有装置10は、映像送信デバイス14から映像情報を収集することができる。
2-3.イベント発報ステップ
図5には、イベントが発生した場合に、イベント送信デバイス16がイベント情報を映像情報共有装置10に発報する様子が示されている。例えば、ドライブレコーダー32が交通事故イベントを認識した場合には、そのイベント内容を映像情報共有装置10に送信することによって内部蓄積した映像情報を特定サービスとして外部公開できるようになる。
換言すれば、映像情報共有装置10のイベント情報入力部24は、イベント情報を受信すると、当該イベント情報に基づき、関連する映像情報をテンポラリメモリ22から保存メモリ26に移動させる。この移動処理は、イベント情報入力部24が実行する。
(a)交通事故イベント(または単に事故イベントと称する)
例えば、ドライブレコーダー32等から送信されてきた事故イベントの場合は、当該事故の発生時刻を含む映像情報がテンポラリメモリ22から保存メモリ26に移動する。この移動対象となる映像情報は、その交通事故の発生時刻を含む前後の一定期間(1分間、5分間、10分間等)の映像情報でよい。その他、その交通事故の発生箇所に関連する様々な映像情報を移動対象としてもよい。交通事故イベントは、例えばドライブレコーダー32が発報してよいが、ドライブレコーダー32として機能するスマートホン34が発報してもよい。また、交通事故を発見した歩行者がスマートホン34を操作することによって、事故イベント発報のためのアプリ(アプリケーションプログラム)を起動させて、事故イベントの発報を行ってもよい。事故イベントの発報とは、その交通事故の情報(イベント情報)を映像情報共有装置10に送信することをいう。このイベント情報は、映像情報共有装置10のイベント入力部24が入力する。
ドライブレコーダー32や、ドライブレコーダー32として機能するスマートホン34は、イベント送信デバイス16の好適な一例に相当する。
なお、本実施形態におけるドライブレコーダー32(またはドライブレコーダー32として機能するスマートホン34)は、自車両に交通事故が発生した場合に、事故イベントを発報する。交通事故が発生したことは、種々の方法で検出することができ、例えば、加速度センサが急激な加速度の変化を検出した場合に交通事故(イベント)が発生したと判断してもよい。また、大きな衝撃音が検出された場合に交通事故イベントが発生したと判断してもよい。
さらに、本実施形態におけるドライブレコーダー32(またはドライブレコーダー32として機能するスマートホン34)は、自車両だけでなく、周囲の他の車両に交通事故が発生した場合にも事故イベントを発報するように構成してもよい。このように構成することによって、交通事故イベントが発生した場合に、より多視的な映像情報を蓄積することが可能である。すなわち、自車両からの映像情報や、事故の相手車両からの映像情報だけでなく、交通事故を目撃した車両からの交通事故イベントが発報されることによって、より多面的な映像情報の記録ができるものである。なお、周囲の他の車両に交通事故が発生したことを検出するには、大きな衝撃音や強い振動を検出する手法や、近傍の他のドライブレコーダー32が発報したイベント情報(交通事故イベント情報)を検知する手法等がある。近傍の他のドライブレコーダー32が発報したイベント情報(交通事故イベント情報)を検知することによって、交通事故が近くで発生したことを認識できるものである。さらに、運転手が手動で、ドライブレコーダーに交通事故イベントの発報を指示可能に構成することもよい。
このように構成することによって、交通事故イベントが発生した場合に、より多視的な映像情報を蓄積することが可能である。すなわち、自車両からの映像情報や、事故の相手車両からの映像情報だけでなく、さらに目撃者等から見た映像情報も保存することによって、より正確な交通事故の様子を把握することができる。
イベント入力部24は、入力した交通事故イベント情報に基づき、交通事故イベントの映像情報を保存メモリ26に移動する。このようにして移動した交通事故イベントの映像情報は、例えば、保険会社の調査等に利用することができる。保険会社は得られた映像情報を解析して事故の原因の調査等を実行することができる。従来は、このような調査が非常に手間がかかっていたが、本実施形態によれば、交通事故イベントに関連する映像情報を容易に入手することができるので、事故調査をより円滑にすることができる。
(b)盗難イベント
スマートホン34が盗難にあった場合に、盗難イベントを発報させることができる。例えば、そのスマートホン34の利用者が、盗難されたスマートホン34に対して、通信を行って盗難イベントの発報を指示できるように構成することが好適である。このような仕組みは、例えば、盗難イベントの発報を行えるアプリ(アプリケーションプログラム)をインストールして実現することも好適である。盗難イベントの発報は、当該スマートホン34が、盗難が発生した旨のメッセージや、そのスマートホン34が盗難されたことが判明した時刻を含めたイベント情報(盗難イベント情報)を映像情報共有装置10に送信することによって行われる。盗難イベント情報には、GPS等で検出したそのスマートホン34の位置を含めてもよい。また、そのスマートホン34が撮影した画像を含めてもよい。このスマートホン34は、イベント送信デバイス16の好適な一例に相当するが、盗難を検出しその発生を送信できるデバイスであれば、どのようなものでもイベント送信デバイス16として利用することができる。
この盗難イベント情報も、映像情報共有装置10のイベント入力部24が入力する。イベント入力部24は、入力した盗難イベント情報に基づき、盗難が判明した時刻を含む映像情報をテンポラリメモリ22から保存メモリ26に移動させる。どのような映像情報を移動させるかは、上記交通事故情報と同様に考えてよい。盗難が判明した時刻は、盗難の状況に応じて様々であるが、例えば、上述したように利用者が盗難されたスマートホン34に通信を行って盗難イベントの発報を指示した時刻等を利用してもよい。
このようにして移動した盗難イベントの映像情報は、例えば、遺失物を探す警察の捜査等に利用することができる。また、携帯電話会社が、盗難にあったスマートホン34を独自の調査で探すこともできる。従来は、スマートホン34等が盗難にあった場合は、当該スマートホン34に対して通信を行ってロックを掛ける等の対処を行うことができたが、本実施形態によれば、盗難にあったスマートホン34の盗難が判明した際の映像情報を取得することができるので、盗難にあったスマートホン34の発見をより容易にすることができる。
(c)徘徊老人やVIP等のタグ情報検出イベント
徘徊老人の発見や、VIP(要人:Very Important Person)の保護、迷子の発見等の目的で、徘徊老人やVIPにタグを備えさせる場合がある。徘徊老人やVIPが行方不明になった場合に、所定の検出装置を用いてこのようなタグを検出することで、徘徊老人やVIPを探すことができる仕組みが知られている。
ここで、タグとは、無線によって情報を伝達することができるタグであり、無線タグ、RFID(登録商標)等と呼ばれるさまざまなタグが含まれる。また、ブルートゥース(Bluetooth:登録商標)規格により通信を行える情報タグも、本実施形態におけるタグとしてよい。また、いわゆるICカード等も本実施形態におけるタグに含めてよい。用途にもよるが、NFC(登録商標)による通信を行うICカードも本実施形態におけるタグに含めてもよい。このようなタグは、所定のタグ情報を周囲に送出する機能を備えており、所定のタグ情報検出装置は、タグ情報をよみとることによって、徘徊老人や迷子、VIP等を検出することができる。
さて、従来、このようなタグを検出するには、そのタグのある程度近くまで検出装置を移動させる必要があり、検出動作は煩雑な作業となりがちであった。
そこで、監視エリア12内にタグ検出装置(不図示)を配置し、監視エリア12内に位置する徘徊老人等のタグを検出(タグ情報を受信)するように構成することも好適である。このような本実施形態において特徴的な構成であるタグ検出装置は、対応するタグを検出した場合は、徘徊老人(またはVIP)が監視エリア12内に位置することを、タグ情報検出イベントとして映像情報共有装置10に対して送信する。すなわち、タグ検出装置は、イベント送信デバイス16の好適な一例に相当する。
タグを検出し、そのタグ情報検出イベントを映像情報共有装置10に送信することができればどのようなものでもイベント送信デバイス16として利用することができる。例えば、迷子用タグを、所定のアプリ(アプリケーションプログラム)をインストールしたスマートホン34で検出できるシステムを構築することも好適であるが、そのような迷子検出システムの当該スマートホン34は、タグ情報検出イベントを映像情報共有装置10に送信することができるので、イベント送信デバイス16の好適な一例に相当する。
送信されるイベント情報(タグ情報検出イベント情報)には、タグを検出した旨のメッセージや、タグを検出した時刻が含まれている。さらに、タグ情報検出イベント情報には、検出したタグの情報や、タグを検出した位置の情報等が含まれていてもよい。これらの情報を含むイベント情報(タグ情報検出イベント情報)が、映像情報共有装置10に対して送信される。
タグ情報検出イベント情報には、タグ検出装置の位置を含めてもよいがその位置は例えばGPS等で検出してよい。また、検出した際に画像を撮影し、その画像をタグ情報検出イベント情報に含めてもよい。
このタグ情報検出イベント情報も、映像情報共有装置10のイベント入力部24が入力する。イベント入力部24は、入力したタグ情報検出イベント情報に基づき、タグが検出された時刻を含む映像情報をテンポラリメモリ22から保存メモリ26に移動させる。どのような映像情報を移動させるかは、上記交通事故情報と同様に考えてよい。また、移動する映像情報には、タグ情報検出イベント情報に含まれる種々の情報をひも付けて(関連付けて)保存メモリ26に移動してよい。例えば、検出したタグの情報を映像情報に付加して、付加した映像情報を保存メモリ26に保存してもよい。
このようにして移動したタグ情報検出イベント情報の映像情報は、例えば、徘徊老人を探す警察の捜査等に利用することができる。また、老人介護団体が、行方不明になった老人を独自の調査で探すこともできる。また、VIPの位置を常時監視するような目的にも利用することが可能であり、警察による要人警護の業務に有用な情報を提供することも可能である。
2-4.データ取得のための外部からのアクセスステップ
上述した説明によって、所定のイベントが発生した場合、それに対応して映像情報が保存メモリ26に移動(保存)される。このようにして保存メモリ26内に蓄積されていく映像情報は、外部ユーザがアクセスして取得することができる。
例えば、警察は、交通事故の調査をするために、映像情報の要求をするために、映像情報共有装置10にアクセスする。映像情報共有装置10は、図2に示すようにファイアウォール28を備えており、VPN(Virtual Private Network)による秘匿性の高い通信接続を行って正当な権限を有する外部ユーザ(サービス機関も含む)のみにアクセスを許可する。正当な権限を有するか否かは、接続機器認証およびユーザ認証(パスワードや電子認証等)を用いて確認される。
正当な権限を有しており、正当なユーザであると認定された後は、当該映像情報の要求(アクセス)は、外部送信部29が処理する。外部送信部29は、当該映像情報の要求中の、イベントの種別や、時刻や位置(地理的な位置)に基づき、保存メモリ26から該当する映像情報を取り出し、ユーザに送信する。このようにして、ユーザは所望の映像情報を取得することができる。
ユーザは、例えばイベントの種別として、交通事故を指定することができる。また、イベント(交通事故イベント)の発生時刻として、3月1日6時から、3月3日6時までのように、時刻の範囲(期間)で指定することもできる。また、映像情報を撮影した位置で映像情報を絞り込んでもよい。
(a)交通事故イベントの映像取得
例えば、警察(ユーザ)は、交通事故の発生時刻から、その発生時刻を含む映像情報を、保存メモリ26から取り出して取得することもできる。このようにして取得した交通事故の映像情報は交通事故の調査に有用である。
また例えば、ユーザは、交通事故の発生時刻の前後1時間の範囲で撮影された映像情報を要求することもできる。この時間範囲は、他の時間範囲でもよい。また、例えば、ユーザは、交通事故の発生位置を指定することもできる。例えば、新宿区等を指定することもできる。ユーザは、その他種々の条件を指定して映像情報の要求を行うことができる。
なお、ユーザは、このような映像情報の検索の要求を、映像情報共有システム100、すなわち複数の映像情報共有装置10に対して行うことができ、例えば、交通事故の発生時刻で映像情報を検索して、複数の映像情報共有装置10から所望の交通事故の映像情報を探すことができる。
本実施形態によれば、複数の監視カメラ14等を設置することができ、交通事故の映像を多視点から取得することができる。また、映像情報共有装置10を複数個設ければ、複数の監視エリア12を監視することができ、多地点の監視を容易に行うことができる。また、交通事故が発生した監視エリア12だけでなく、その他のエリアの映像情報から、交通事故に関連する映像情報を探し出すこともできる。
また、ユーザが保険会社であっても同様であり、保険会社(ユーザ)は、交通事故の発生時刻・発生場所等に基づき、それらに対応する映像情報を取得することもできる。これらの映像情報によれば、交通事故の様子がより正確に把握することができ、保険の調査をより効率的に行うことが可能である。
この交通事故イベントの映像取得の要求は、請求の範囲におけるアクセスの好適な一例に相当する。
(b)盗難イベントの映像取得
例えば、警察(ユーザ)は、何らかの盗難の発生時刻から、その前後の映像情報を、保存メモリ26から取り出して取得することもできる。このようにして取得した盗難イベントの映像情報は盗難品の捜索に有用である。
ユーザ(警察等)は、交通事故イベントと同様に、このような映像情報の検索を、映像情報共有システム100、すなわち複数の映像情報共有装置10に対して要求することができる。
本実施形態によれば、複数の監視カメラ14等を設置することができ、盗難イベントの映像を多視点から取得することができる。また、映像情報共有装置10を複数個設ければ、複数の監視エリア12を監視することができ、盗難に対して多地点の監視を容易に行うことができる。また、その多地点の映像情報から、時刻や場所等の情報に基づき所望の映像を探し出す要求を送信することもできる。
また、ユーザが盗難品(例えばスマートホン34)の所有者(個人)であっても同様であり、その個人(ユーザ)は、盗難品であるスマートホン34に盗難イベントを送信させ、その送信開始時刻等に基づき、映像情報共有システム100を利用して盗難イベントを送信するスマートホン34に対応する映像情報を探すように要求することができる。この場合、ユーザ(個人)は、映像情報共有システム100、すなわち複数の映像情報共有装置10に対して検索を行うことができるので、盗難にあったスマートホン34がどこに持ち去られたか不明であっても、複数の監視エリア12から自己の(盗難イベントを送信している)スマートホン34の映像情報を探し出す(ことを要求する)ことができる。
したがって、盗難にあったスマートホン34の映像情報によって、スマートホン34の位置を探し出すことができ、盗難品の探索をより効率的に行うことが可能である。ここでは、スマートホン34が盗難される例を説明したが、他の盗難品の場合でも、盗難が発生したことを把握できれば、同様にして関連する映像情報を取得することができる。ここでいう映像情報の探索の要求は、請求の範囲のアクセスの好適な一例に相当する。
(c)タグ情報検出イベントの映像取得
例えば、徘徊老人の居場所が分からなくなった場合等において、警察(ユーザ)等は、その徘徊老人の位置を知ることができれば有用である。本実施形態では、イベント送信デバイス16の一つとしてタグ検出装置を利用することができ、監視エリア12内で所定のタグを付した徘徊老人が検出された場合、それと関連する映像情報を保存メモリ26に蓄積することができる。したがって、徘徊老人を探すユーザ(警察等)は、探したい徘徊老人が付しているタグの情報(イベント情報)を手掛かりに、映像情報共有システム100にアクセスし、かかるタグの情報と関連付けられた(ひも付けされた)映像情情報を取得する(要求する)ことができる。なお、ここでは、タグの情報(イベント情報)を映像情報と関連付ける例を説明したが、映像情報中に係るタグ情報を埋め込んでもよい。いずれにしてもそのタグ情報と映像情報とを結び付けることができ、映像情報の検索(の要求)ができればどのようなデータ構造でもよい。
このように、本実施形態に係る映像情報共有システム100では、単に時刻だけでなく、さまざまなイベント情報(例えば、タグ情報検出イベントに係る情報(タグ情報を含む)、交通事故イベントに係る情報、等が挙げられる)と、映像情報とを関連付けて、映像情報を、保存メモリ26に保存することができる。その結果、イベント情報に含まれていれば、時刻だけでなく、タグの情報や、地理情報、徘徊老人が訪れそうなスポット(地点)の情報等を利用して、映像情報を探すことができ、利便性に富む映像情報共有システム100を実現することができる。例えば、車両のナンバーから交通事故に関連する映像情報を探すこともできる。また、盗難品の盗難時刻や盗難があったと推定される土地等から映像情報を絞り込んで探すこともでき、より便利に映像情報の共有を図ることができる。
また、上では徘徊老人にタグを付した場合の例を説明したが、いわゆるVIPの監視・保護等にも本映像情報共有システム100を利用することができる。警察や警備会社は、保護したいVIPにタグを付し、このタグの情報で、保存メモリ26を探すことによって、多視的にVIPを見た場合の映像情報を取得することができる。これによって、VIPの監視をより強固にすることができる。またVIPが子供の場合であり迷子になった場合もタグの情報をキーとして検索することによって、VIP(子供)の映像情報を迅速に知ることができる。その結果、VIP(子供)を迅速に探し出すことが可能である。このようなタグ情報と関連づけられた映像情報の探索の要求は、請求の範囲におけるアクセスの好適な一例に相当する。
第3.本映像情報共有システムとアプリケーションとの関係
本実施形態で説明する映像情報共有システム100は、特定の用途(アプリケーション)には限定されない。さまざまな目的・用途で本映像情報共有システム100を用いることができる。図6には、本映像情報共有システム100とアプリケーションとの関係を示す説明図が示されている。
図6において、映像情報共有システム100は、複数の映像情報共有装置10から構成されている。映像送信デバイス14や、イベント送信デバイス16は省略して図示されていない。
この映像情報共有システム100には、例えばインターネット40を介して損害保険会社42等がアクセスすることができる。損害保険会社42は、上述したユーザの好適な一例に相当する。損害保険会社42は、エンドユーザ46を顧客としており、顧客であるエンドユーザ46からの指示によって、交通事故の映像情報を映像情報共有システム100を用いて取得し、エンドユーザ46に提供することができる。交通事故の映像情報を取得する処理・動作は上で説明したとおりである。
また、同様に、迷子センター44も、インターネット40を介して映像情報共有システム100にアクセスすることができる。迷子センター44は、上述したユーザの好適な一例に相当する。迷子センター44は、エンドユーザ48を顧客としており、顧客であるエンドユーザ48からの指示によって、迷子を捜すのに必要な映像情報を映像情報共有システム100を用いて取得し、エンドユーザ48に提供することができる。もちろん、迷子センター44は、かかる映像情報に基づき、迷子の捜索を開始することも好ましい。迷子用のタグに基づき迷子に関連する映像情報を取得する処理・動作は上で説明したとおりである。
このように、本映像情報共有システム100は、種々のアプリケーションに応用することができる。エンドユーザ46、48からの要求に応じて所望の映像を取得するだけでなく、それらに基づき、盗難物の発見サービスの提供等を行ってもよい。このように、本実施形態にかかる映像情報共有システム100は、特定のアプリケーションには限定されず、利用したい者が自由にさまざまな目的で利用することが可能である。なお、図6では、インターネット40を介して映像情報共有システム100にアクセスする例を示したが、他の種類のネットを用いてアクセス可能に構成してもよい。地域IP網や、携帯電話網を介してアクセスしてもよい。
第4.変形例
(1)スポット(地点)と、イベント
本実施形態におけるスポット(地点)はどのような場所、地点でもよい。交通事故イベントを考慮すれば、たとえば交差点は好適なスポットの一つである。また、同様に、踏切や、トンネル等もスポットの一例とすることができる。トンネルがスポットの場合は、暗い場合も想定されるので、大きな衝撃音等で交通事故イベントを検出してもよい。また、踏切がスポットの場合は、遮断機が下りている場合に人が侵入したことを事故イベントと検出してもよい。
本実施形態では、交通事故イベントを中心に説明したが、例えばスピードが極端に早い車両が存在したことを「スピード違反イベント」として検出してもよい。例えば時間当たりの車両の移動距離を検出してスピード違反イベントを検出してもよい。また、所定の距離(例えば100m)を移動する時間からスピード違反イベントを検出してもよい。
その他さまざまな地点をスポットとしてよく、音、光、電磁波、気温、天候等で検出できるさまざまな事象をイベントとして扱ってよい。
(2)イベント情報と映像情報
上述したように、イベント情報と映像情報とは関連付けられて保存メモリ26に記憶される。これによって、イベントが発生した時刻等で映像情報を探すことが可能である。イベント情報は、映像情報に付されて記憶されていてもよいし、映像情報の付加情報として映像情報中に埋め込まれていてもよい。
また、映像情報が保存メモリ26に格納される場合は、検出されたイベント毎に分けて保存してもよい。例えば、交通事故イベントの場合は交通事故フォルダーに当該映像情報を格納することもよい。例えば、盗難イベントの場合は、盗難フォルダーに関連する映像情報を格納してもよい。このように分けて保存することで、検索を行いやすくなる。
また、同様にタグ情報検出イベントの場合は、タグ情報フォルダーに関連する映像情報を格納してよい。なお、タグ情報の場合は、さらに、徘徊老人、VIP、迷子等に細かくわけてもよい。
(3)上述した実施形態では、映像情報入力部20と、イベント情報入力部24とを別体に構成したが、共通の一つの構成としてもよい。映像情報を入力する通信インターフェースと、イベント情報を入力する通信インターフェースとは、共通する通信インターフェースを採用する場合も多いと考えられるからである。例えば、Wi-Fi(登録商標)や、無線LAN、携帯電話網や、インターネット等を用いる場合もあり、共通化することが妥当な場合も多い。また、それらを実現するコンピュータプログラムも、共通化してもよい。入力する情報が映像情報であるか、イベント情報であるか、によって、それぞれ異なる動作をするようにコンピュータプログラムを構成してもよい。また、コンピュータプログラムは共通化した上で、通信インターフェースは数種類設けておくことも好ましい構成の一つである。
(4)上述した実施形態では、テンポラリメモリ22と、保存メモリ26とは、別体に構成している。テンポラリメモリ22はある程度定期的に映像情報が取り込まれ記憶されていくので、一般的なRAMやフラッシュメモリ等が好適である。また、保存メモリ26は長期にわたり保存されるので、ハードディスクやフラッシュメモリ等が好適である。しかし、テンポラリメモリ22と、保存メモリ26とは同一のメモリを用いてもよい。同一のメモリを区切り、一方をテンポラリメモリ22、他方を保存メモリ26としてもよい。
(5)また、以上説明した実施形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は本実施形態の態様に限定されるものではない。
10 映像情報共有装置
12 監視エリア
14 映像送信デバイス
16 イベント送信デバイス
20 映像情報入力部
22 テンポラリメモリ
24 イベント情報入力部
26 保存メモリ
28 ファイアウォール
29 外部送信部
30 固定カメラ
32 ドライブレコーダー
34 スマートホン
36 タグ
40 インターネット
42 損害保険会社
44 迷子センター
46、48 エンドユーザ
100 映像情報共有システム

Claims (11)

  1. 所定のエリア単位で映像情報を収集する映像情報共有装置であって、
    前記所定のエリアの映像情報を入力し、テンポラリメモリに記憶していく映像情報入力部と、
    前記入力した映像情報を記録していく前記テンポラリメモリと、
    前記所定のエリアのイベント情報を入力し、前記入力したイベント情報に基づき、前記テンポラリメモリから、前記入力したイベント情報と関連する映像情報を取り出し、保存メモリに保存するイベント情報入力部と、
    前記入力したイベント情報と関連する映像情報を保存する前記保存メモリと、
    外部からのアクセスを受信し、前記アクセスに基づき、前記保存メモリ中の前記映像情報を外部に送信する外部送信部と、
    を備え、
    前記テンポラリメモリは、より古い映像情報を消去しながら、入力した映像情報を記録していき、
    前記イベント情報は、前記映像情報共有装置に前記イベント情報を送信するイベント送信デバイスの盗難が発生したことを表す盗難イベント情報であって、少なくとも、前記イベント送信デバイスの盗難が、盗難にあった前記イベント送信デバイスの利用者に判明した時刻の情報、を含み、
    前記イベント情報入力部は、入力した前記イベント情報が盗難イベント情報である場合は、前記盗難が、盗難にあった前記イベント送信デバイスの利用者に判明した時刻を含む所定期間内に撮影した映像情報を、前記テンポラリメモリから取り出し、前記保存メモリに保存することを特徴とする映像情報共有装置。
  2. 所定のエリア単位で映像情報を収集する映像情報共有装置であって、
    前記所定のエリアの映像情報を入力し、テンポラリメモリに記憶していく映像情報入力部と、
    前記入力した映像情報を記録していく前記テンポラリメモリと、
    前記所定のエリアのイベント情報を入力し、前記入力したイベント情報に基づき、前記テンポラリメモリから、前記入力したイベント情報と関連する映像情報を取り出し、保存メモリに保存するイベント情報入力部と、
    前記入力したイベント情報と関連する映像情報を保存する前記保存メモリと、
    外部からのアクセスを受信し、前記アクセスに基づき、前記保存メモリ中の前記映像情報を外部に送信する外部送信部と、
    を備え、
    前記テンポラリメモリは、映像情報に寿命を設定し、寿命が経過した映像情報を順次消去しながら、入力した映像情報を記録していき、
    前記イベント情報は、前記映像情報共有装置に前記イベント情報を送信するイベント送信デバイスの盗難が発生したことを表す盗難イベント情報であって、少なくとも、前記イベント送信デバイスの盗難が、盗難にあった前記イベント送信デバイスの利用者に判明した時刻の情報、を含み、
    前記イベント情報入力部は、入力した前記イベント情報が盗難イベント情報である場合は、前記盗難が、盗難にあった前記イベント送信デバイスの利用者に判明した時刻を含む所定期間内に撮影した映像情報を、前記テンポラリメモリから取り出し、前記保存メモリに保存することを特徴とする映像情報共有装置。
  3. 請求項1記載の映像情報共有装置であって、前記映像情報入力部は、映像情報送信要求を、所定の期間ごとに、映像情報を収集する単位である前記所定のエリアに送信することを特徴とする映像情報共有装置。
  4. 請求項1からのいずれか1項に記載の映像情報共有装置であって、前記イベント情報入力部は、前記テンポラリメモリから取り出した映像情報と、前記イベント情報と、を前記保存メモリに保存することを特徴とする映像情報共有装置。
  5. 請求項1からのいずれか1項に記載の映像情報共有装置であって、
    前記イベント情報入力部は、前記入力したイベント情報の発生した時刻を含む所定期間において撮影された映像情報を前記テンポラリメモリから取り出し、取り出した映像情報を前記保存メモリに保存することを特徴とする映像情報共有装置。
  6. 請求項1からのいずれか1項に記載の映像情報共有装置であって、
    前記イベント情報は、交通事故が発生したことを表す交通事故イベントの情報であって、少なくとも、前記交通事故の発生時刻と、前記交通事故の発生した位置と、を含み、
    前記イベント情報入力部は、入力した前記イベント情報が交通事故イベント情報である場合は、前記交通事故の発生時刻を含む所定期間内に撮影した映像情報を、前記テンポラリメモリから取り出し、前記保存メモリに保存することを特徴とする映像情報共有装置。
  7. 請求項1からのいずれか1項に記載の映像情報共有装置であって、
    前記イベント情報は、所定のタグを検出したことを表すタグ情報検出イベント情報であって、少なくとも、前記タグが検出された時刻の情報、を含み、
    前記イベント情報入力部は、入力した前記イベント情報がタグ情報検出イベント情報である場合は、前記タグが検出された時刻を含む所定期間内に撮影した映像情報を、前記テンポラリメモリから取り出し、前記保存メモリに保存することを特徴とする映像情報共有装置。
  8. 請求項1からのいずれか1項に記載の前記映像情報共有装置にイベント情報を送信する前記イベント送信デバイスであって、
    外部からの指示を受けて、前記イベント送信デバイスが盗難されたメッセージと、前記イベント送信デバイスが盗難されたことが、盗難にあった前記イベント送信デバイスの利用者に判明した時刻とを含む盗難イベント情報を、前記イベント情報として前記映像情報共有装置に送信し、
    前記イベント送信デバイスの利用者は、前記イベント送信デバイスの盗難が判明した場合に、前記外部からの指示を前記イベント送信デバイスに対して行うことが可能なことを特徴とするイベント送信デバイス。
  9. 前記所定のエリア中の映像情報を映像情報共有装置に送信する1個又は2個以上の映像送信デバイスであって、前記映像情報共有装置からの映像情報送信要求を受信した場合、撮影する静止画又は動画と、撮影した時刻と、を含む前記映像情報を前記映像情報共有装置に送信する映像送信デバイスと、
    前記所定のエリア中で発生したイベントを検知し、前記イベントのイベント情報を前記映像情報共有装置に送信する1個又は2個以上の請求項に記載のイベント送信デバイスと、
    請求項1からのいずれか1項に記載の前記映像情報共有装置と、
    を備え、
    前記映像情報共有装置は、
    前記映像送信デバイスから前記映像情報を受信し、前記テンポラリメモリに記憶していく前記映像情報入力部と、
    前記受信した映像情報を記録していく前記テンポラリメモリと、
    前記イベント送信デバイスから前記所定のエリアのイベント情報を受信し、前記受信したイベント情報に基づき、前記テンポラリメモリから、前記受信したイベント情報と関連する映像情報を取り出し、前記保存メモリに保存するイベント情報入力部と、
    前記受信したイベント情報と関連する映像情報を保存する前記保存メモリと、
    外部からのアクセスを受信し、前記アクセスに基づき、前記保存メモリ中の前記映像情報を外部に送信する外部送信部と、
    を備え、
    前記イベント情報は、前記映像情報共有装置に前記イベント情報を送信するイベント送信デバイスの盗難が発生したことを表す盗難イベント情報であって、少なくとも、前記イベント送信デバイスの盗難が、盗難にあった前記イベント送信デバイスの利用者に判明した時刻の情報、を含み、
    前記イベント情報入力部は、入力した前記イベント情報が盗難イベント情報である場合は、前記盗難が、盗難にあった前記イベント送信デバイスの利用者に判明した時刻を含む所定期間内に撮影した映像情報を、前記テンポラリメモリから取り出し、前記保存メモリに保存することを特徴とする映像情報共有システム
  10. 請求項に記載の映像情報共有システムであって、
    前記イベント送信デバイスは、
    所定のイベントを検出した場合に、少なくとも前記イベントの発生時刻を含む前記イベント情報を、前記映像情報共有装置に送信するイベント送信デバイス、
    であることを特徴とする映像情報共有システム。
  11. 請求項記載の映像情報共有システムであって、
    前記イベント送信デバイスは、
    所定の車両に設けられ、前記車両からの映像を撮影するイベント送信デバイスであって、前記車両に交通事故が発生した場合に、前記交通事故が発生した時刻と、前記交通事故が発生した前記車両の位置と、を含む交通事故イベント情報を、前記イベント情報として前記映像情報共有装置に送信することを特徴とするイベント送信デバイス、
    であることを特徴とする映像情報共有システム。
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