JP7146258B2 - 折り畳み式車いす - Google Patents

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Description

本発明は、飛行機内に持ち込みが可能なサイズに折り畳めて、持ち運びが容易で多用途に活用が可能な折り畳み式車いすに関する。
車いすは、大別すると自走式車いすと介助式車いすに分類される。自走式車いすは、利用者自身が後輪に力を加えて動力を得て移動するので、後輪外側には動力を与えるためのハンドリムが取り付けられている。着座した状態でハンドリムに手を伸ばし握って動力を加えやすいように、後輪タイヤは手が余裕を持って到達可能な18インチから24インチ程度と大きなサイズに設定されているという特徴がある。また、タイヤは大きいサイズの方が段差を乗り越しやすく、悪路などの走行の安定性に優れている。
しかしながら、旅行などのように遠くの場所で車いすを使用する場合には、自動車のトランクに積み込んだり、バスに持ち込んだりすることが増え、自走式車いすは折り畳んでも嵩張るので取り扱いに困ることが多い。特に、飛行機に搭乗する際に、機内に車いすを持ち込むことができない場合には、荷物カウンターで預かってもらい貨物室に積載されることになるために、積載の可否に関して事前の確認が必要になる。事前確認を行わず空港に向かうと、確認業務のために待ち時間が多くなったり、余計な手間が増えたりすることにもなる。たとえ、貨物室に積載が可能であったとしても、荷物カウンターに預けた後は、空港に備え付けの車いすを借用するなど、利用者の負担も大きい。
そこで、車いすを持ち運ぶことが多くなる場合には、後輪のタイヤサイズが小さく軽量化された介助式車いすを携行することが多い。介助式車いすは、介助者が車いすを押して操作することを主目的に設計されているものである。介助式車いすは原則利用者自身が後輪を操作することがないので、ハンドリムが必要ではない。介助者が背もたれに取付けられたハンドルを用いて車いすを操作するため、後輪のタイヤサイズが多少小さくても段差や悪路などにも対応することができる。そのため、介助式車いすのタイヤサイズは、おおむね12インチから18インチに設定されていることが多い。したがって、折り畳んだ際にもコンパクトなサイズになり自動車のトランクへの収納も容易である。
旅先などに携行するために非常にコンパクトに折り畳むことができる車いすが発明として開示、又は、製品として販売されている。
特許文献1では、携帯用ケース本体を車いすの座に、蓋体をバックレスト(背もたれ)に利用し、携帯用ケースの蓋体を開けて両側の前輪キャスタ及び後輪を起こして開くだけで簡単に車いすとし、その車いすのキャスタと後輪を折り畳んで携帯用ケースに変換し携帯しうる発明が開示されている。
非特許文献1では、介助者が同行して旅行や通院などで使用する際に使用する介助式車いすが、製品として掲載されている。後輪は折り畳んだ際にコンパクトになるように12インチに設定されている。タイヤサイズは、小さくなるほど操作性や快適性が損なわれるため、段差や悪路などの操作性や着座し移動した際の振動吸収などの快適性を考慮した場合、これよりも小さいサイズのタイヤを採用することは難しい。
非特許文献2では、簡単な操作で折り畳めて、縦、横、高さの和が115cm未満の非常にコンパクトな形状に折り畳める介助式の携帯車いすが製品として掲載されている。外形寸法の和が115cm未満は飛行機内に持ち込みが可能なサイズであり、飛行機を利用した旅行にも携行できることが想定されている。当該携帯車いすの主たる目的が、折り畳み形状を最小にして持ち運びの容易性を向上させることであるために、後輪は5インチの車輪、前輪は3インチの水平方向に回転自在のキャスタが採用されている。
車いすのフレームなどの材質には、主にアルミ、スチール、チタン、ステンレスの4種類が用いられる。アルミは重量も軽く錆びにくいため、外出の際の携行用に使用されることが多い。スチールは、剛性が高く安価であるが、重く錆びやすいため、病院などの屋内での使用に向いている。チタンは、軽い、強い、錆びにくいと車椅子の材質としては適しているが、高価である。ステンレスは入浴用車いすに多く使われている。非特許文献1及び非特許文献2に掲載された車いすは軽量化を図るために、アルミニウムを採用している。特に、非特許文献2に掲載された携帯車いすは、5.5kgと携帯用車いすとしては、最小クラスの重量である。
特開平9-308650号公報
株式会社カワムラサイクル 歩行器「旅ぐるまシリーズ」KA6取扱説明書 日進医療器株式会社 特殊型車いす「携帯車いす」NAH-207カタログ
携帯用の車いすが折り畳まれた形状をコンパクトにして軽量化を図るためには、多くの課題が存在する。コンパクトな形状に折り畳むために、操作性又は着座して移動の際の快適性を犠牲にすることが多い。
特許文献1において、着座面及び背もたれをケース本体と蓋体として共用するため合成樹脂を採用しているが、着座して移動する際、硬く感じられ快適性を損ねる。また、背もたれが、垂直に起立しており移動時の安定性に欠ける。
非特許文献1において、携帯用の介助式車いすの後輪のタイヤサイズは、操作性や着座の際の快適性を維持するために12インチに設定されているが、当該車いすを折り畳んだ際の外形寸法の和が、152cm程度であり、飛行機内に持ち込み可能な115cm未満の条件と比較すると相当大きい。加えて、重量が約9kgあり、持ち運ぶためにはやや重い。
非特許文献2において、飛行機内に持ち込み可能な115cm未満の外形寸法の和になるように、後輪のタイヤのサイズを5インチ、前輪のサイズを3インチと相当小さなサイズに設定されているために、段差や悪路などの操作性が損なわれる。また、5インチ以下のサイズのキャスタは全体が樹脂などで形成されており、着座し移動する際の振動吸収などの快適性が犠牲にされることになる。
上述の先行技術をみると、携帯用の車いすにおいて、操作性及び快適性の維持と、折り畳んだ形状の小型化及び軽量化による運搬性の向上の二つの側面について両立させることが相当困難であることが分かる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、段差や悪路における操作性や着座して移動する際の快適性を維持したまま、飛行機内に持ち込めるサイズに折り畳むことができる構造を備えた携帯用の介助式車いすを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の折り畳み式車いすは、携行のために運搬形態と着座形態を有する折り畳み可能な車いすであって、前記車いすが、脚部フレームと、着座面と、背もたれと、一対の前輪と、一対の後輪と、ハンドルと、後輪ブレーキと、からなり、前記脚部フレームは、外フレームと内フレームとからなり、該両フレームがヒンジで回動可能に結合されて、 前記背もたれは、背もたれ部材と、コの字状の背もたれフレームと、を備えて、該背もたれフレームの開放両端を前記内フレームの上端に直接又は接合部材を介してヒンジで回動可能に結合されて、前記背もたれはさらに、前記背もたれフレームの左右両側において略水平方向に回転可能に接合された肘掛け取付部材を備えて、該肘掛け取付部材にヒンジで垂直方向に回動可能に取り付けられて、前記運搬形態の際には前記背もたれ部材背面に収納可能である肘掛けを備え、前記着座面は、前記外フレーム上端連結部と、前記内フレーム上端側に配設された架設部材と、を可撓性部材によって架け渡し結合して前記着座形態の際に平坦面を形成し、前記後輪は、前記外フレーム下端後方に結合された車軸に着脱自在に取り付けられて、前記ハンドルは、前記背もたれフレーム上端両側に着脱自在に取り付けられて、前記運搬形態の一形態が、前記外フレームと、前記内フレームと、を略同一平面に折り畳み、前記背もたれを前記外フレーム側に重ねて、前記内フレーム、前記背もたれ、前記接合部材及び前記肘掛け、又は前記接合部材と同機能を備えた部位を有する前記内フレーム、前記背もたれ及び前記肘掛け、又は前記内フレーム、前記接合部材と同機能を備えた部位を有する前記背もたれ及び前記肘掛けによって任意の一方の前記後輪を収納する空間を形成した第一収納部と、前記外フレーム、前記車軸、前記前輪及び前記内フレームによって他方の前記後輪を収納する空間を形成した第二収納部と、を備え、前記肘掛けを前記背もたれ部材背面に収納し、前記後輪を取外し前記第一収納部と前記第二収納部とに収納したこと、を特徴とする。
また、本発明の折り畳み式車いすは、前記運搬形態の一形態が、飛行機内への持ち込みが可能なように、前記外フレームと、前記内フレームと、を略同一平面に折り畳んで前記後輪を収納した際の長方形状の長辺が、54cm以下、短辺が36cm以下に設定され、前記背もたれの形状が、前記長方形状と同じ又は該形状よりも小さく設定され、二個の前記後輪の一部のみが重なって収納可能なように前記第一収納部を前記脚部フレーム背もたれ側に配置し、前記第二収納部を前記脚部フレーム前輪側に配置し、前記外フレームと、前記内フレームと、を略同一平面に折り畳み、前記背もたれを前記外フレーム側に重ねた際の厚みが、25cm以下に設定されたこと、を特徴とする。
また、本発明の折り畳み式車いすは、前記脚部フレーム、前記背もたれフレーム、前記肘掛け及び前記後輪ホイールの一部に炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を用いたこと、を特徴とする。
また、本発明の折り畳み式車いすは、CFRP製部材を他の部材に接合して固着する場合において、前記CFRP製部材の一部に接合しろを設けておき前記他の部材の接合部分の周囲を前記接合しろで巻回した後、樹脂硬化剤を巻回部に塗布して前記両部材を固着すること、を特徴とする。
また、本発明の折り畳み式車いすは、前記後輪ブレーキが、回転している前記後輪を制動するためのブレーキシューを備え、該ブレーキシューが前記脚部フレーム内側に収納されること、を特徴とする。
また、本発明の折り畳み式車いすは、片肩又は両肩に掛けて運搬するための肩ストラップを備え、前記内フレームの内側に沿って収納袋を備えたこと、を特徴とする。
また、本発明の折り畳み式車いすは、前記運搬形態の別の一形態では、前記後輪を前記車軸に装着した状態で前記脚部フレームを折り畳んで前記背もたれを着座位置に固定することによって、車輪付きバッグに変換すること、を特徴とする。
また、本発明の折り畳み式車いすは、前記運搬形態の別の一形態では、前記後輪を前記車軸に装着した状態で前記着座面が前記平坦面を形成するように前記脚部フレームを開いて前記背もたれを手押し位置に固定することによって、手押し車に変換すること、を特徴とする。
本発明の折り畳み式車いすによれば、従来飛行機に持ち込み可能な外形寸法にするためには、10インチ以下の小さいタイヤを採用する以外に方法がなかったが、車いすを折り畳んだ際に、背もたれや脚部フレームの隙間にタイヤの収納部を設けることにより、後輪に12インチのタイヤを採用することが可能になった。これにより、段差や悪路における操作性や着座して移動する際の快適性を維持したまま、飛行機内に持ち込めるサイズに折り畳むことができる効果を奏する。
本発明の折り畳み式車いすによれば、CFRPを躯体に採用することによって、総重量を4kg以下に抑えることができ、女性や高齢者にも持ち運びが容易である効果を奏する。
CFRP同士を接合して固定する場合に接触部分同士において行う溶着や硬化剤での固着では、高い強度を得ることができないことは周知である。車いすでは安全性が特に重要であり、移動途中で接合部分が外れることは許されない。接合しろを設けて接触面積を大きくし、接合する相手側のCFRP部材に巻回した後に固着することにより、接合部の強度が高くなり安全性が向上する効果が得られる。
本発明の折り畳み式車いすによれば、ブレーキシューをフレーム内側に収納することによって、折り畳んだ際の外形寸法を数センチ小さくすることができ、更なる小型化を実現できる。
本発明の折り畳み式車いすによれば、持ち運びの際には、肩のストラップ及び収納袋を取付けてバックパックとして携行することができ、手荷物などを収納するバッグを別に持つ必要がない。また、持ち運びの際にも両手が自由に使える効果が得られる。
本発明の折り畳み式車いすによれば、車いすとしての用途のみならず、手荷物の運搬や買い物の際の車輪付きバッグとしても使用することができる。
また、歩行器としても使用することができ、多用途に活用ができる。
本発明に係る折り畳み式車いす1を示した斜視図である。 本発明に係る折り畳み式車いす1を折り畳んで運搬形態とした場合の一例を示した斜視図である。 図2において、後輪50の収納状態が分かるように背もたれ30を開いた状態を示した図である。 運搬形態における後輪50の収納部を示した折り畳んだ状態を正面視した図である。 図4において、後輪50を収納した状態を示した図である。 本発明に係る折り畳み式車いす1において、脚部フレーム10を開いて着座が可能な状態を示した下方向からの斜視図である。 本発明に係る折り畳み式車いす1において、脚部フレーム10を折り畳んだ状態を示した下方向からの斜視図である。 本発明に係る折り畳み式車いす1において、肘掛け90を運搬形態に移行する過程を示した斜視図である。 肘掛け取付部材92の回転構造を示す背もたれ30背面からの斜視図である。 本発明に係る折り畳み式車いす1において、肘掛け90を運搬形態に移行した状態を示した下方向からの斜視図である。 本発明に係る折り畳み式車いす1において、CFRP製部材同士を接合して固着する場合に部材の端部に設けた接合しろ18を示した図である。 本発明に係る折り畳み式車いす1において、背もたれフレーム34と内フレーム14とを接合する接合部材80を示した斜視図である。 本発明に係る折り畳み式車いす1において、後輪ブレーキ70の構造を示した下方向からの図である。 運搬形態におけるブレーキシュー74を収納した状態を示した図である。 後輪50を車軸124にワンタッチで着脱を行うワンタッチ固定具54を示した図である。 肩ストラップ38を取り付けた本発明に係る折り畳み式車いす1を示した斜視図である。 本発明に係る折り畳み式車いす1を車輪付きバッグ3に変換した状態を示した斜視図である。 本発明に係る折り畳み式車いす1を手押し車5に変換した状態を示した斜視図である。
本発明に係る折り畳み式車いす1を実施するための形態について、図を参照しつつ説明する。
図1は、本発明に係る折り畳み式車いす1を示した斜視図である。折り畳み式車いす1は、介助式車いすに分類され、利用者が着座して移動しない場合には折り畳んで携行することが可能な車いすである。折り畳み式車いす1は、基本的には脚部フレーム10と、着座面20と、背もたれ30と、一対の前輪40と、一対の後輪50と、ハンドル60と、後輪ブレーキ70から構成される。
脚部フレーム10は、外フレーム12と内フレーム14とからなり、両フレームがヒンジ126で回動可能に結合されて着座面20を平坦な着座可能な形態(以下、着座形態)と、折り畳んで運搬可能な形態(以下、運搬形態)とを切り換えることができる。
着座面20は、外フレーム上端連結部122と、内フレーム14上端側に配設された架設部材142と、を可撓性部材によって架け渡し結合して着座形態の際に平坦な面を形成し利用者は平坦な面に着座して移動する。
背もたれ30は、利用者が着座した際に背中を当接させる背もたれ部材32と、コの字状の開放両端を下方向に向けた背もたれフレーム34と、を備える。背もたれフレーム34の開放両端を脚部フレーム10内フレーム14の上端に直接又は接合部材80を介してヒンジで回動可能に結合されて、運搬形態の際には、背もたれ30を背面側に倒し、背もたれフレーム34上側の架設部分が前輪40に当接又は近接する程度に折り畳む。
背もたれ30はさらに、背もたれフレーム34の左右両側部分の中ほどにおいて垂直方向及び水平方向に回転し、運搬形態の際には背もたれ部材32背面側に収納可能である肘掛け90を備える。
ハンドル60は、背もたれフレーム34の左右両側部分の上端に着脱可能に取り付けることができる。背もたれフレーム34の左右両側部分の上端は円筒が開口された状態に形成され、ハンドル60の握り手と反対側の端部を差し込んで介助式車いすとして使用する。当該ハンドル60端部と背もたれフレーム34の左右両側の上端には、ハンドル60を、図1に示した使用状態に対して90度回転させた状態で差し込み、予め定められた深さまで差込んだのち、ハンドル60を90度回転させて使用状態にして固定するガイド溝が形成されている。上記の差し込み深さの距離は、当該ガイド溝によって定められる。ハンドル60は、運搬形態の際には、取り外して折り畳み式車いす1の持ち運びに支障がない任意の部分にフックなどを設けて取り付けておく。または、後述する折り畳み式車いす1の脚部フレーム10に取付けた収納袋22に収めるなどしてもよい。
後輪ブレーキ70は、脚部フレーム10内フレーム14に配設され、背もたれフレーム34に取り付けたハンドル60のブレーキレバー72を操作することにより、後輪50にブレーキを掛け折り畳み式車いす1を制動することができる。
図1には、実施の形態の一例として足置き16を備える。足置き16は、着座形態の内フレーム14先方下端近傍に、回動して収納可能な状態でヒンジを用いて取り付けられる。
前輪40は、着座形態において脚部フレーム10内フレーム14の左右両側先方下端近傍に二個を備える。前輪40は、水平に自由に回転が可能な3インチ程度の樹脂製キャスタが一例として挙げられる。折り畳んだ運搬形態を最小にするため、及び、着座移動の操作性を良好にするためには3インチ程度が適当である。近年では、硬質樹脂以外にもクッション性がよい樹脂製車輪も開発されている。また、小型の空気入りタイヤも販売されており、状況に応じて選択することが可能である。
後輪50は、着座形態において脚部フレーム10外フレーム12の左右両側後方下端近傍に配設された車軸124に着脱自在に取り付けることができる。車軸124は円筒形状で外フレーム12左右両側に水平に架設される。車軸124の両端部は後輪50を取り付けるために軸線方向に開口させている。後輪50は、ワンタッチ固定具54によって、車軸124に対して後輪50が回転自在に枢着させる。
図15は、後輪50を車軸124にワンタッチで着脱を行うワンタッチ固定具54を示した図である。ワンタッチ固定具54は、円筒形状の軸部544の一方端に、軸部544及び後輪50の中心に嵌られて固定されたベアリングの挿通孔より径が大きい頭部542を設けた形状である。軸部544の先端には、軸部544側を車軸124に挿通させた際に車軸124内面と嵌合するロックボール548が配設される。ロックボール548は、頭部542の押しボタン546を押すことによって、軸部544内側に収納されロック状態が解除される。ワンタッチ固定具54は、後輪50の中心のベアリングの挿通孔を貫通させたうえで、車軸124に挿通して後輪50を車軸124に回転自在に枢着させる。
着座形態における外フレーム12後方下端に開口部を設け、車軸124と同様の構造を設置し、ワンタッチ固定具54の保管場所を設けた。後輪50を使用しない際には図2に示すように、当該開口部に装着し、保管することで車いすにとって重要な部品であるワンタッチ固定具54の紛失を防止できる。
後輪50は、従来飛行機に持ち込み可能な外形寸法にするためには、10インチ以下の小さいタイヤを採用する以外に方法がなかったが、本発明に係る折り畳み式車いす1においては12インチサイズの空気入りタイヤを使用している。段差や悪路における操作性や着座して移動する際の快適性の維持と、飛行機内に持ち込めるサイズの両立が可能なサイズである。12インチサイズのタイヤの採用を可能とした車いすの後輪収納構造の詳細については後述する。近年になって販売されるようになったノーパンクタイヤを使用することもできる。
以下、本発明に係る折り畳み式車いす1について詳述する。
後輪50は運搬形態の際には取外し、折り畳んだ折り畳み式車いす1の脚部フレーム10と背もたれフレーム34の間に形成した後輪50の収納部に収めて持ち運ぶ。
図2は、本発明に係る折り畳み式車いす1を折り畳んで運搬形態とした場合の一例を示した斜視図である。図3は、図2において、後輪50の収納状態が分かるように背もたれ30を開いた状態を示した図である。背もたれフレーム34の左右両側部分の間の距離は、12インチサイズの後輪50が収まる距離に設定されている。また、脚部フレーム10外フレーム12の左右両側の距離も同じく12インチサイズの後輪50が収まる距離に設定されている。ただし、運搬形態を上面視した際の短辺の長さが36cm以下となるように、脚部フレーム10の太さは2.5cm以内に設定される。
図4は、運搬形態における後輪50の収納部を示した折り畳んだ状態を正面視した図である。内フレーム14、背もたれ30、接合部材80及び肘掛け90に囲まれて形成される空間が一の後輪50を収納する第一収納部56である。外フレーム12、車軸124、前輪40及び内フレーム14に囲まれて形成される空間が他の後輪50を収納する第二収納部58である。
図5は、図4において、後輪50を収納した状態を示した図である。第一収納部56において、略直棒状の背もたれフレーム34及び内フレーム14が直接ヒンジなどで回動可能なように接合された場合には、後輪50の厚み方向の空間を確保することができない。そこで、背もたれフレーム34と内フレーム14とを接合部材80を介して所定の間隔を有した状態で回動可能なように接合することにより、後輪50の厚み方向の空間を形成している。本発明においては、接合部材80として別途部品を用意したが、背もたれフレーム34又は内フレーム14のいずれか一方に同じ機能を有する部分を一体成形してもよい。
また、後輪50を第一収納部56に収納した際に、背もたれ30背面に収納した肘掛け90に後輪50の端部が当接して後輪50の収納位置決めができるように、背もたれフレーム34両側において肘掛け90の位置が設定されている。
第二収納部58において、車軸124を内フレーム14の左右両側に架設する際に、棒状の中央を貫通するように設けた場合には、後輪50の厚み方向の空間を確保することができない。そこで、車軸124を着座形態の場合の内フレーム14の左右両側後方下端の上側に当接させて架設することにより、折り畳んだ際に後輪50の厚み方向の空間を形成している。
また、後輪50を第二収納部58に収納した際に、前輪40に後輪50の端部を当接させて後輪50の収納位置決めを行う。
飛行機内への持ち込みを考慮すると、長方形状の長辺が、54cm以下に設定される必要がある。しかしながら、12インチのタイヤは横に並べると、60cmに達するため上記の条件を満たさない。また、上下にタイヤを完全に重ねると厚みが増えるとともに折り畳んだ際に無駄な空間が生じる。そのため、二個の後輪50の一部のみを重なねて収納を行うように第一収納部56を脚部フレーム10背もたれ30側に配置し、第二収納部58を脚部フレーム10前輪40側に配置した。また、外フレーム12と、内フレーム14と、を略同一平面に折り畳んで後輪50を収納した際の長方形状の長辺が、54cm以下に設定するために、折り畳まれた脚部フレーム10の長辺は、54cm以下に設定される。また、背もたれ30の長辺も、54cm以下に設定される必要がある。
二個の後輪50が一部重なるようにフレーム部材の配置を検討し収納部を設けたこと、かつ、後輪ホイール52に運搬形態の厚みを抑えるためにタイヤの幅内に収まるものを製作し採用したことにより、介助式車いすの運搬形態の大きさを飛行機に持ち込み可能なコンパクトな外形寸法に設定しても後輪50に12インチのタイヤを採用することが可能になった。
図6及び図7を用いて、脚部フレーム10の折り畳みについて説明する。図6には、本発明に係る折り畳み式車いす1において、折り畳む前の脚部フレーム10を開いて着座が可能な状態(着座形態)を示した。折り畳む状態が分かるように後輪50を省略した。着座形態を維持するには、図3に示した背もたれフレーム34の下端に取付けられた外フレーム固定ベルト36を用いる。外フレーム固定ベルト36は伸縮可能な周知のベルトでループを形成した部分を外フレーム12の後方下端に巻き付けてベルトを短縮することによって、脚部フレーム10の開状態(着座形態)を維持する。図6では、外フレーム固定ベルト36を省略した。
図7には、本発明に係る折り畳み式車いす1において、脚部フレーム10を折り畳んだ状態(運搬形態)を示した。図6と同様に後輪50及び外フレーム固定ベルト36を省略した。脚部フレーム10を折り畳む際には、外フレーム固定ベルト36を外フレーム12下端から取り外す必要がある。外フレーム12と内フレーム14がヒンジ126で回動可能に結合されており、ヒンジ126を中心に外フレーム12と、内フレーム14とを略同一平面に折り畳むことが可能である。
この状態で二個の後輪50を収納部に収納することができる。二個の後輪50を収納した状態が図3に示される。後輪50を収納した後に、背もたれ30を第一収納部56に収納した後輪50の上に重なるように折り畳み、図2の運搬形態に移行する。運搬形態を維持するために、面ファスナーを備えたベルトなどで着座形態における内フレーム14の両側先方下端に架設した連結部分と、背もたれフレーム34両側上端近傍に架設した連結部分を結びつけて、折り畳んだ状態が開放されないようにする。
着座形態から運搬形態に移行する際の肘掛け90の収納方法について説明する。肘掛け90は、背もたれフレーム34の左右両側に配設された肘掛け取付部材92にヒンジで垂直方向に回動可能に取り付けられる。図8には、肘掛け90を垂直方向に回動させて後方に倒した収納途中の過程を示した。
肘掛け取付部材92は、背もたれフレーム34の左右両側において略水平方向に回転可能に接合される。ただし、肘掛け取付部材92は、ガイド溝によって回転を制御される。図9は、肘掛け取付部材92の回転構造を示す背もたれ30背面からの斜視図である。着座形態においては、背もたれフレーム34に設けられたピンが、肘掛け取付部材92に設けられたL字状ガイド溝の垂直方向溝上側に位置し、肘掛け取付部材92は回転不能で固定された状態にある。肘掛け90を水平方向に回転させる際には、ピンがL字状ガイド溝の水平方向溝を自由に移動可能となるように垂直方向溝下側にピンを移動させるために、肘掛け取付部材92を上方に移動させる。この状態で、図8の状態に倒した肘掛け90は背もたれ30背面に回転させる。図10に、肘掛け90を背もたれ30背面に収納した状態を示した。図3においても肘掛け90が収納された状態を示されている。
本発明の折り畳み式車いす1においては、女性や高齢者であっても持ち運びが容易となることを目的として総重量を4kg以下に抑えるために、脚部フレーム10、背もたれフレーム34、肘掛け90及び後輪ホイール52の一部に炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を採用した。脚部フレーム10、背もたれフレーム34及び肘掛け90には、形状による強度を考慮すると多角形や楕円などと比較しても強度が高い円筒形のパイプを採用した。ただし、CFRP同士を接合して固定する場合に接触部分同士において行う溶着や硬化剤での固着では、金属接合における溶接や樹脂接合における接着剤と比較して高い強度を得ることができないことは周知である。車いすでは安全性が特に重要であり、移動途中で接合部分が外れることは許されない。そこで、接合しろ18を設けて接触面積を大きくし、接合する相手側のCFRP部材に巻回した後に固着することにより、接合部の強度を向上させた。
図11に、本発明に係る折り畳み式車いす1において、CFRP製部材同士を接合して固着する場合に部材の端部に設けた接合しろ18を示した。垂直方向が外フレーム12、横方向が車軸124の一部を示している。特に強度が必要な部分である。車軸124と外フレーム12とにCFRPを巻きつけた状態の外側から樹脂硬化剤182で固着した。さらに強度が必要な場合には、接合しろ18のCFRPを数周回巻回し樹脂硬化剤182で固着することが好ましい。本発明の折り畳み式車いす1では、金属とCFRPとの接合においても同じ方法を用いている。
図12は、本発明に係る折り畳み式車いす1において、背もたれフレーム34と内フレーム14とを接合する接合部材80を示した斜視図である。接合部材80の第一の機能は、前述したように、背もたれフレーム34と内フレーム14との間に所定の間隔を設けて回動可能なように接合することにより、後輪50の収納部に後輪50の厚み方向の空間を形成することである。前記所定の間隔は、背もたれフレーム34及び脚部フレーム10を含めた運搬形態における折り畳み式車いす1の厚みが13cm以下となるように設定される。後述する収納袋22を備え物品を収納し収納袋22が膨らんだ場合であっても、運搬形態における折り畳み式車いす1の厚みが最大25cm以下となる。
第二の機能は、着座形態における背もたれ30の姿勢維持強度を向上させることである。背もたれ30は、背もたれ位置決め部材82のピンを背もたれフレーム34両側部分の下方の所定の位置に設けられた孔に挿し込むことによって固定される。図6は背もたれフレーム34の孔に背もたれ位置決め部材82のピンが挿し込まれた着座形態が示されている。接合部材80と背もたれフレーム34両側下端とは、ヒンジによって回動可能に接合される。背もたれ30は、着座形態で移動する際には、使用者の体重や介護者の押す力によって前後方向に大きな力が働く。当該力に対する耐久力を備えるためには、力のモーメントを考慮すると背もたれフレーム34のヒンジから離れた位置において固定を行う必要がある。したがって、接合部材80は、下方向にV字を向けた形状に形成し、V字の一方に、V字の先端にヒンジを用いて背もたれフレーム34を接合させて、V字の交点付近に背もたれ位置決め部材82を設けて、背もたれ30を固定するための距離を確保した。また、V字の他方には、着座面20を形成し重量がフレーム軸の横方向に掛かる内フレーム14を、接合しろ18を設けた前述の方法で固着した。
図13は、本発明に係る折り畳み式車いす1において、後輪ブレーキ70の構造を示した下方向からの図である。図13は、片側の後輪ブレーキ70のみを示し、脚部フレーム10は折り畳んだ状態で、後輪50を省略した。ブレーキワイヤ76が、ハンドル60からワイヤガイド79と背もたれ部材32に固定されて後輪ブレーキ70に接続される。ブレーキワイヤ76は、先端に留め具を設けてブレーキレバー72に着脱可能な周知の構造である。後輪ブレーキ70は、内フレーム14上にブレーキ受部78を設け、先端にブレーキシュー74を設けた連結部材を固定して、後輪50を外から中心向けて押圧する。ハンドル60に設けられたブレーキレバー72を握りブレーキワイヤ76がハンドル60側に引っ張られると、ブレーキシュー74は図手前方向に移動し、図示しない後輪50を外側から押圧し回転を制動する。図1には、制動可能な状態に設置された後輪ブレーキ70を示した。
本発明の折り畳み式車いす1においては、折り畳んだ際の外形寸法の更なる小型化を図るために、ブレーキシュー74を脚部フレーム10内側に収納可能にした。図14に運搬形態におけるブレーキシュー74を収納した状態を示した。運搬形態の際には、ブレーキシュー74とその連結部材は内フレーム14に沿った状態で収納される。先端にブレーキシュー74を取り付けた連結部材は、脚部フレーム10側端において、締結部材を用いて回動可能にブレーキ受部78に固定される。回動が可能で後輪50を制動する際にブレーキシュー74を固定することが可能であれば締結部材に限定されるものではない。制動した際に、ブレーキシュー74が意図せず回動することを防止するために、ブレーキ受部78にはブレーキシュー74との連結部材が嵌合する溝が配設される。
以上のように、本発明の折り畳み式車いす1は、各部フレームの径、後輪50の外形寸法及び厚み、前輪40キャスタの固定部の寸法、背もたれフレーム34の外形寸法、脚部フレーム10の外形寸法、車軸位置、肘掛け位置、二個の後輪50の収納部の位置のすべての関係性を、運搬形態の外形寸法が、長辺54cm以下、短辺36cm以下、厚み13cm以下に収まるように、綿密に計算され設計されたものである。
図16は、肩ストラップ38を取り付けた本発明に係る折り畳み式車いす1を示した斜視図である。折り畳んだだけでは、運搬には不便である。そこで、架設部材142と、背もたれフレーム34上端のハンドル60を取り付ける部分との間に片肩又は両肩に掛けて運搬するための肩ストラップ38を設けた。また、内フレーム14の内側に沿って収納袋22を備えてもよい(図17を参照)。
これにより、持ち運びの際には、肩のストラップ38及び収納袋22を取付けたバックパックとして携行することができ、手荷物などを収納するバッグを別に持つ必要がない。また、持ち運びの際にも両手が自由に使える。
図17は、本発明に係る折り畳み式車いす1を車輪付きバッグ3に変換した状態を示した斜視図である。着座形態の折り畳み式車いす1の脚部フレーム10のみを折り畳んだ状態に移行した。着座面20の裏側には、内フレーム14の内側に沿って収納袋22を備えた。収納袋22には開口ファスナー24が設けられ内部に荷物を収納することができる。後輪50を移動のための車輪とした。ハンドル60は取外し、前述したように収納しておく。
図18は、本発明に係る折り畳み式車いす1を手押し車5に変換した状態を示した斜視図である。着座形態の折り畳み式車いす1の背もたれ30を背もたれ位置決め部材82から解放し前方に回動させた。背もたれ位置決め部材82から解放された背もたれフレーム34両側部分の前方には、ストッパ84が設けられ、所定の角度以上前方に背もたれ30は倒れない。背もたれフレーム34両側部分の後方には、背もたれ位置決め部材82がストッパ84の機能を果たし、所定の角度以上後方に背もたれ30は倒れない。着座面20の裏側には、内フレーム14の内側に沿って収納袋22を備えた。後輪50を移動のための車輪とした。ハンドル60は取外し、前述したように収納しておく。これにより、手押し車5としての利用が可能となる。
本発明に係る折り畳み式車いすは、車いすとしての機能のみならず、キャリーバッグや手押し車として広く福祉及び介護分野において活用が可能である。
1 折り畳み式車いす
3 車輪付きバッグ
5 手押し車
10 脚部フレーム
12 外フレーム
122 外フレーム上端連結部
124 車軸
126 ヒンジ
14 内フレーム
142 架設部材
16 足置き
18 接合しろ
182 樹脂硬化剤
20 着座面(可撓性部材)
22 収納袋
24 開口ファスナー
30 背もたれ
32 背もたれ部材
34 背もたれフレーム
36 外フレーム固定ベルト
38 ストラップ
40 前輪
50 後輪
52 後輪ホイール
54 ワンタッチ固定具
542 頭部
544 軸部
546 押しボタン
548 ロックボール
56 第一収納部
58 第二収納部
60 ハンドル
70 後輪ブレーキ
72 ブレーキレバー
74 ブレーキシュー
76 ブレーキワイヤ
78 ブレーキ受部
79 ワイヤガイド
80 接合部材
82 背もたれ位置決め部材
84 ストッパ
90 肘掛け
92 肘掛け取付部材

Claims (8)

  1. 携行のために運搬形態と着座形態を有する折り畳み可能な車いすであって、
    前記車いすが、
    脚部フレームと、着座面と、背もたれと、一対の前輪と、一対の後輪と、ハンドルと、後輪ブレーキと、
    からなり、
    前記脚部フレームは、
    外フレームと内フレームとからなり、該両フレームがヒンジで回動可能に結合されて、 前記背もたれは、
    背もたれ部材と、コの字状の背もたれフレームと、を備えて、該背もたれフレームの開放両端を前記内フレームの上端に直接又は接合部材を介してヒンジで回動可能に結合されて、
    前記背もたれはさらに、
    前記背もたれフレームの左右両側において略水平方向に回転可能に接合された肘掛け取付部材を備えて、該肘掛け取付部材にヒンジで垂直方向に回動可能に取り付けられて、前記運搬形態の際には前記背もたれ部材背面に収納可能である肘掛けを備え、
    前記着座面は、
    前記外フレーム上端連結部と、前記内フレーム上端側に配設された架設部材と、を可撓性部材によって架け渡し結合して前記着座形態の際に平坦面を形成し、
    前記後輪は、
    前記外フレーム下端後方に結合された車軸に着脱自在に取り付けられて、
    前記ハンドルは、
    前記背もたれフレーム上端両側に着脱自在に取り付けられて、
    前記運搬形態の一形態が、
    前記外フレームと、前記内フレームと、を略同一平面に折り畳み、前記背もたれを前記外フレーム側に重ねて、
    前記内フレーム、前記背もたれ、前記接合部材及び前記肘掛け、又は前記接合部材と同機能を備えた部位を有する前記内フレーム、前記背もたれ及び前記肘掛け、又は前記内フレーム、前記接合部材と同機能を備えた部位を有する前記背もたれ及び前記肘掛けによって任意の一方の前記後輪を収納する空間を形成した第一収納部と、
    前記外フレーム、前記車軸、前記前輪及び前記内フレームによって他方の前記後輪を収納する空間を形成した第二収納部と、
    を備え、
    前記肘掛けを前記背もたれ部材背面に収納し、前記後輪を取外し前記第一収納部と前記第二収納部とに収納したこと、
    を特徴とする折り畳み式車いす。
  2. 前記運搬形態の一形態が、
    飛行機内への持ち込みが可能なように、
    前記外フレームと、前記内フレームと、を略同一平面に折り畳んで前記後輪を収納した際の長方形状の長辺が、54cm以下、短辺が36cm以下に設定され、
    前記背もたれの形状が、前記長方形状と同じ又は該形状よりも小さく設定され、
    二個の前記後輪の一部のみが重なって収納可能なように前記第一収納部を前記脚部フレーム背もたれ側に配置し、前記第二収納部を前記脚部フレーム前輪側に配置し、前記外フレームと、前記内フレームと、を略同一平面に折り畳み、前記背もたれを前記外フレーム側に重ねた際の厚みが、25cm以下に設定されたこと、
    を特徴とする請求項1に記載する折り畳み式車いす。
  3. 前記脚部フレーム、前記背もたれフレーム、前記肘掛け及び前記後輪ホイールの一部に炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を用いたこと、
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載する折り畳み式車いす。
  4. CFRP製部材を他の部材に接合して固着する場合において、
    前記CFRP製部材の一部に接合しろを設けておき前記他の部材の接合部分の周囲を前記接合しろで巻回した後、樹脂硬化剤を巻回部に塗布して前記両部材を固着すること、
    を特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載する折り畳み式車いす。
  5. 前記後輪ブレーキが、
    回転している前記後輪を制動するためのブレーキシューを備え、該ブレーキシューが前記脚部フレーム内側に収納されること、
    を特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載する折り畳み式車いす。
  6. 片肩又は両肩に掛けて運搬するための肩ストラップを備え、
    前記内フレームの内側に沿って収納袋を備えたこと、
    を特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載する折り畳み式車いす。
  7. 前記運搬形態の別の一形態では、
    前記後輪を前記車軸に装着した状態で前記脚部フレームを折り畳んで前記背もたれを着座位置に固定することによって、車輪付きバッグに変換すること、
    を特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載する折り畳み式車いす。
  8. 前記運搬形態の別の一形態では、
    前記後輪を前記車軸に装着した状態で前記着座面が前記平坦面を形成するように前記脚部フレームを開いて前記背もたれを手押し位置に固定することによって、手押し車に変換すること、
    を特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載する折り畳み式車いす。
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