JP7146003B2 - レーダ装置に取り付けられる構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、レーダ装置に取り付けられる構造体に関するものである。
近年、車両の周辺に存在する対象物(例えば、他の車両、歩行者、障害物等)を検出可能なレーダ装置が多く使われるようになってきた。
ところで、このようなレーダ装置では、車体の一部(例えば、バンパ、ボディ等)で反射された反射波の影響によって、対象物が存在する位置(角度)に関する特性としての角度特性が劣化する場合がある。
特許文献1には、レーダ装置とバンパの間に誘電体部材を設け、誘電体部材の厚さを調整することで、バンパによる損失を低減する技術が開示されている。
また、特許文献2には、バンパの形状を傾斜させ、バンパからの反射波を所望の放射パターン面外に追いやることで、反射波の影響を低減する技術が開示されている。
また、特許文献3には、送信波の一部が車両外側の道路構造物に到達し、道路構造物から帰来する道路構造物到達波により生じる誤検知を防止する誤検知防止手段としてのブラケットをレーダ装置に備えることで、縁石などの道路構造物が対象物であると誤検知することを防止する技術が開示されている。
特開2006-140956号公報 特開2017-058196号公報 特開2012-225733号公報
ところで、特許文献1に開示された技術では、バンパの透過率を調整するための誘電体の厚さを正確に設定することが困難という問題点がある。
また、特許文献2に開示された技術では、バンパの形状や車体形状は車種ごとに違うことから、車種毎に設計する必要が生じるため、設計が煩雑になるという問題点がある。
さらに、特許文献3に開示された技術では、レーダ装置の放射パターン内に不要な電磁波を散逸させていることから、特定の角度においてレーダ装置の検出特性が劣化するという問題点がある。
本発明は、以上の状況に鑑みてなされたものであり、レーダ装置の検出特性に影響を与えることなく、レーダの角度特性を改善することが可能なレーダ装置に取り付けられる構造体を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、対象物を検出可能なレーダ装置の近傍に取り付けられる構造体において、前記レーダ装置は、第1方向に伸延するとともに、前記第1方向に直交する第2方向に並設される複数の受信アンテナを有し、車両に搭載され、前記構造体は誘電体によって構成されるとともに、前記レーダ装置の近傍に配置され、入射される電磁波の角度成分であって、前記第1方向と、前記第1方向および前記第2方向に直交する第3方向とによって形成される面に平行な角度成分を変化させる入射面を有し、前記レーダ装置を前記車両のボディまたはバンパに固定する、ことを特徴とする。
このような構成によれば、レーダ装置の検出特性に影響を与えることなく、レーダの角
度特性を改善することが可能となる。
また、前記構造体の前記入射面は、前記第1方向および前記第2方向によって形成される面に対して、所定の傾きを有するように形成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、簡単な構成によって、角度特性を改善することができる。
また、本発明は、前記構造体は、前記第1方向および前記第2方向に垂直な断面が、多角形状を有することを特徴とする。
このような構成によれば、簡単な構成によって、角度特性を改善することができる。
また、本発明は、前記構造体は、前記第1方向および前記第2方向に垂直な断面が、三角形状を有することを特徴とする。
このような構成によれば、簡単な構成によって、角度特性を改善することができる。
また、本発明は、前記構造体は、前記第1方向および前記第2方向に垂直な断面が、菱形形状を有することを特徴とする。
このような構成によれば、簡単な構成によって、角度特性を改善することができる。
また、本発明は、前記構造体は、前記入射面の裏側面に、鋸歯形状、楕円形状、または、多角形状の凸部または凹部を有することを特徴とする。
このような構成によれば、構造体を通過した電磁波を乱反射することで、角度特性をより改善することができる。
また、本発明は、前記レーダ装置は、車両に搭載され、前記構造体は、前記レーダ装置の近傍において、前記レーダ装置の水平、または、仰角方向の視野外に配される、ことを特徴とする。
このような構成によれば、より効率よく、角度特性をより改善することができる。
また、本発明は、前記レーダ装置は、車両に搭載され、前記構造体は、前記第1方向および前記第2方向に直交する第3方向において、前記レーダ装置よりも車体側に配置される、ことを特徴とする。
このような構成によれば、より効率よく、角度特性をより改善することができる。
また、本発明は、前記レーダ装置は、車両に搭載され、前記構造体は、前記第1方向および前記第2方向に直交する第3方向において、前記レーダ装置と同列に配置される、ことを特徴とする。
このような構成によれば、より効率よく、角度特性をより改善することができる。
また、本発明は、前記レーダ装置は、車両に搭載され、前記構造体は、前記第1方向および前記第2方向に直交する第3方向において、少なくとも一部が前記レーダ装置よりも前記車両のバンパに近接して配されるとともに、該一部は、前記レーダ装置の水平および仰角方向の視野外に配される、ことを特徴とする。
このような構成によれば、より効率よく、角度特性をより改善することができる。
また、本発明は、前記レーダ装置は、車両に搭載され、前記構造体は、前記レーダ装置を前記車両のボディまたはバンパに固定する、ことを特徴とする。
このような構成によれば、構造体を確実に固定することで、振動等によって特性が変化することを防止できる。
また、本発明は、前記構造体は前記レーダ装置に設けられる、ことを特徴とする
このような構成によれば、レーダ装置周辺の固定具の構成を簡略化することができる。
本発明によれば、レーダ装置の検出特性に影響を与えることなく、レーダの角度特性を改善することが可能なレーダ装置に取り付けられる構造体を提供できる。
本発明の実施形態に係る車両の構成例を示す図である。 図1に示すレーダ装置の構成例を示す斜視図である。 図2に示すレーダ装置のビーム形状を示す図である。 本発明の実施形態におけるレーダ装置、バンパ、ボディ、構造体の位置関係を示す図である。 図4に示すレーダ装置と構造体の位置関係を示す図である。 図4に示すレーダ装置に内蔵される回路基板の一例を示す図である。 特許文献2におけるレーダ装置、バンパ、ボディの位置関係を示す図である。 図7に示すレーダ装置によって推定される角度と、実際の角度の対応関係を示す図である。 図7に示すレーダ装置のボディの角度θと角度誤差との関係を示す図である。 図7に示すレーダ装置のボディの角度θと最小傾きとの関係を示す図である。 視野中心方向と直交する面に平行にボディを配置するとともに、バンパを傾けて配置した場合の構成例を示す図である。 図11に示すレーダ装置のボディの角度θと角度誤差との関係を示す図である。 図11に示すレーダ装置のボディの角度θと最小傾きとの関係を示す図である。 図7に示すボディ3の角度θを0度から15度の間で変化させた場合の最小傾きと角度誤差の関係を示す図である。 図7の動作を説明するための図である。 図7の動作を説明するための図である。 本発明の効果を説明するための図である。 本発明の変形実施形態を説明するための図である。 本発明の変形実施形態を説明するための図である。 本発明の変形実施形態を説明するための図である。 本発明の変形実施形態を説明するための図である。 本発明の変形実施形態を説明するための図である。 本発明の変形実施形態を説明するための図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。
(A)本発明の実施形態の説明
図1は、本発明の実施形態に係る車両を示す図である。図1(A)はレーダ装置10-1,10-2が取り付けられた車両1を上方向から見た図であり、図1(B)は車両1を左方向から見た図である。図1(A)に示すように、2台のレーダ装置10-1,10-2は、車両1の後部のバンパ2内の両側に配置されている。レーダ装置10-1,10-2は、車両1の後方に向かって電磁波をそれぞれ送信し、後続車両等の対象物によって反射された反射波を受信し、対象物までの距離、角度、速度等を検出する。例えば、E1,E2の範囲がレーダの受信視野範囲となる。また、図1(B)に示すように、レーダ装置10-1,10-2は、樹脂等によって構成されるバンパ2の内側に配置される。本案では、受信信号の角度特性に係るため、レーダ装置の受信特性に着目する。
図2は、図1に示すレーダ装置10-1,10-2の斜視図である。レーダ装置10-1,10-2はそれぞれ、平面状の基板を内包し直方体をベースとした形で形成されている。なお、レーダ装置10-1,10-2は同様または類似した構成を有しているので、以下では、これらをレーダ装置10として説明する。また、レーダ装置10-1,10-2の受信視野E1,E2は、受信視野Eとして説明する。図2に示すように、レーダ装置10は、視野側の面である検出面11と、検出面11の裏側に配置される裏側面12とを有している。図2において、X方向はレーダ装置10の左右方向に対応し、Y方向はレーダ装置10の前後方向に対応し、Z方向はレーダ装置10の上下方向に対応している。また、図2において、破線は、レーダ装置10から遠方を仮定した受信視野Eの形状を模式的に示している。受信視野Eは、車両の水平方向であるXY面方向には幅が広く、車両の上下方向であるYZ面方向には幅が狭い形状を有している。なお、レーダ装置10のXY面の視野角は2βであり、YZ面の視野角は2αである。また、ここで視野中心方向はAである。なお、βはαの約5~7倍程度とされている。もちろん、これ以外の値であってもよい。
図3は、図2に示すレーダ装置10の受信ビームパターンの一例を示す図である。図3の横軸は図2に示すYZ面上における視野中心方向Aからの角度(図2の上下方向への角度)を示し、縦軸はアンテナ利得(dBi)を示している。ここで、ビームパターンの幅として十分強度を持たない程度指標としてアンテナ無指向である0dBi程度を指標とした場合に、受信メインビームの利得が0dBi以下となる角度を2αとすると、図3の例では、ビームパターンは、マイナス9度~プラス9度の範囲のビームとなっていることから、図2に示す2αは略18度である。例えば、地面上、路面上、床上いずれも水平面内の対象物を検出する際には、水平面に比べて仰角面内において対象物の存在角度が限定されるため、必ずしも広いビームは必要なく、仰角面内において上記のような幅、あるいは、その前後程度の幅をもつビームパターンが適用可能である。
図4は、本発明の実施形態のレーダ装置10、バンパ2、ボディ3、および、構造体Rの位置関係を模式的に示す図である。レーダ装置10は、バンパ2およびボディ3によって挟まれた空間内に配置される。図4の例では、バンパ2はレーダ装置10の検出面11に相対する位置関係を有し、ボディ3はレーダ装置10の裏側面12に相対する位置関係を有している。図4の例では、バンパ2はレーダ装置10の視野中心方向Aと直交している。また、ボディ3は視野中心方向Aと直交している。
ボディ3とレーダ装置10の間には、構造体Rが配置されている。構造体Rは、比誘電率が1以上の樹脂によって構成される。なお、樹脂の種類としては、熱可逆性樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテフタレート、塩化ビニル、ポリスチレン、ABS樹脂、アクリル、ポリアミド、ポリカーボネート、四フッ化エチレン、エチレン酸ビコポリマー等)または熱硬化性樹脂(フェノール樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等)のいずれでもよい。
また、構造体Rは、図4の例では、断面が直角三角形であり、図4の上側の頂点の角度はθとされている。なお、θの角度としては、後述するように、少なくとも3度以上、好ましくは5度以上に設定することが望ましいと考えられる。もちろん、これ以外の角度であってもよい。構造体Rの上辺は、レーダ装置10の受信アンテナ22-1~22-4の上辺よりも上に位置するように構成され、構造体Rの下辺は、レーダ装置10の受信アンテナ22-1~22-4の下辺よりも下に位置するように構成されている。バンパ2は樹脂部材によって構成され、また、ボディ3は金属部材によって構成される。また、レーダ装置10は、図示しない取り付け部材によってボディ3に取り付けられる。さらに、ボディ3は、例えば、ボディ3やバンパ2とレーダ装置10の接続機構であるブラケット等の接続部品であってもよく、以下の説明において同様の効果を示す。
図5は、レーダ装置10と、構造体Rの関係を示す図である。図5に示すように、構造体Rは、レーダ装置10の後方に配置されている。すなわち、Y軸方向において、レーダ装置10よりもボディ3側に配置されている。また、レーダ装置10のX方向の幅は、W1とされ、構造体RのX方向の幅はW2とされている。図5の例では、W2>W1とされている。
図6は、レーダ装置10に内蔵されている回路基板を模式的に示す図である。回路基板20は、図2に示すレーダ装置10の筐体に内蔵され、レーダ装置10の検出面11側には、送信アンテナ21-1~21-2および受信アンテナ22-1~22-4が形成されている。なお、送信アンテナ21-1~21-2および受信アンテナ22-1~22-4は、例えば、銅等の導体層によって構成される。受信アンテナ22-1~22-4は、Z軸方向に伸延する4つの受信アンテナ22-1~22-4がX軸方向に所定の間隔を隔てて並置されている。また、送信アンテナ21-1~21-2は、Z軸方向の下側に、例えば、受信アンテナ22-1および受信アンテナ22-4と同じ位置に配置されている。なお、図6は一例であって、本発明が図6に示す以外のアンテナの配置であってもよいことはいうまでもない。
レーダ装置10は、受信アンテナ22-1~22-2を用いて、例えば、モノパルス方式、フーリエ変換方式、または、相関行列の固有展開等の、到来角推定等によって、対象物の角度を測定する。より詳細には、レーダ装置10は、ある角度方向に対象物が存在する場合、受信アンテナ22-1~22-2の受信信号から、上記各種到来角推定法に基づいて、識別値を算出する。レーダ装置10は、各方式によって得られた識別値から理論上の角度値を導出することができる。このようにして得られた理論上の角度値を推定角度値とした場合、レーダ装置10の所望の角度範囲における角度測定能力は、例えば、横軸を対象物存在角度、縦軸を推定角度値とする角度テーブルによって定義することができる。この角度テーブルでは、対象物存在角度と推定角度が1対1に対応し、完全に線形であることが望ましい。しかし、実際には多少のずれが存在するため、レーダ装置10は、角度テーブルを用いて補正を行うことでずれを除去する。なお、本案では上記角度測定を略視野中心方向Aを含むXY面における対象物に対して行う。
ところで、本実施形態では、構造体Rによって、角度特性が変動しないようにしているが、構造体Rを有しない場合、角度特性が変動する。特許文献2では、ボディ3等の角度を持たせることで、角度特性の変動を抑制している。そこで、以下では、特許文献2の内容について説明した後に、本実施形態の構造体Rの機能について説明する。
図7は、特許文献2における、レーダ装置10とバンパ2およびボディ3の位置関係を模式的に示す図である。図7では、バンパ2はレーダ装置10の視野中心方向Aと直交している。また、ボディ3は視野中心方向Aと直交する平面P(破線で示す平面)から角度θ傾いた状態とされている。
ところで、レーダ装置10をプラスチックカバーや金属体からなる構造体(車両1)に設置すると、図8に示すように角度特性が変動することがある。より詳細に、図8の横軸は対象物の実際の角度θを示し、縦軸はレーダ装置10が検出した角度θ’を示す。また、実線は車両1への取り付け前の特性を示し、破線は車両1への取り付け後の特性を示す。取り付け前の特性を示す実線は、傾きが略1であり、略直線の特性を有している。一方、取り付け後の特性を示す破線では、実線から乖離する部分が所々に存在するとともに、直線ではなく実線を中心として蛇行する曲線となっている。このため、レーダ装置10を車両1に取り付けた場合、レーダ装置10が推定する角度値が変動し、この変動分が角度誤差を生じる結果となる。
そこで、このような誤差を示す指標としての「角度誤差」と「最小傾き」を求める。ここでは、角度誤差を所定の角度範囲(例えば、-60度~+60度の範囲)における角度誤差値の平均値とする。また、最小傾きとしてはここでは所定の角度範囲(例えば、-60度~+60度の範囲)における角度テーブルの傾きの最小値を取得する。角度誤差はできるだけ小さい方が好ましいが、場合によっては補正によって除去することができる。しかしながら、角度テーブルの単調増加性、線形性が確保できない場合には、補正が実行できず、角度不定となる領域が発生し得る。より詳細には、図8に楕円で囲んだ領域のように、リップルによって単調増加性が確保できない場合、角度が一意に定まらず、アンビギュイティといわれる角度不定となる領域が発生する。角度不定の領域が生じないためには、角度テーブルが完全な線形、すなわち傾き1を最良として、所望の角度範囲にて角度テーブルの傾きが負とならないことが必要である。すなわち、傾きが負の値である場合には、リップルが生じていることを示すため、「最小傾き」は正の値であることが望ましい。
図9は、図7におけるボディ3の傾き角度θと、角度誤差の関係を示す図である。この図9に示すように、角度θが0度の場合には、約1.3度の誤差が存在するが、角度θが5度の場合には約1.1度の誤差となり、角度θが10度および15度の場合には角度誤差は約1.0度となる。
図10は、図7におけるボディ3の傾き角度θと、最小傾きの関係を示す図である。この図10に示すように、レーダ装置10のみの場合(車両1への取り付け前の場合)には最小傾きは約0.8である。一方、車両1への取り付け後であって、角度θが0度の場合には、約-0.5の最小傾きとなり、角度θが5度では約0.4の最小傾きとなり、角度θが10度では約0.6の最小傾きとなり、角度θが15度では約0.7の最小傾きとなる。
図9および図10に示す結果から、ボディ3の角度θを5度程度とすると、0度の場合に比較して角度誤差が減少するとともに、最小傾きが正の値となる。このため、図7に示すように、レーダ装置10の視野中心方向Aに直交する平面Pに対して、ボディ3が所定の角度θだけ傾くようにすることで、角度誤差を低減するとともに、最小傾きを正の値にすることができる。特に、最小傾きを正の値にできることから、アンビギュイティといわれる角度不定となる領域が発生することを防止できる。ボディ3での反射を介した不要な受信波を低減することで、角度特性を改善できる。
図11は、比較のために、ボディ3は視野中心方向Aと直交する平面Pと平行とし、バンパ2を視野中心方向Aと直交する平面Pから角度θ傾けた状態を示している。図12は、図11における角度θと、角度誤差の関係を示す図である。図12の例では、角度θが5度の場合には角度誤差は約0.8度であり、角度θが10度および15度の場合には約0.9度および約0.7度の誤差となり、これは、図7に比較すると誤差が若干少ない。しかしながら、図13に示す最小傾きの測定結果では、最小傾きは0度、5度、および、10度の場合には負であり、15度の場合に略0となっている。このため、アンビギュイティに関係する重要な特性である最小傾きに注目した場合、図11に示すバンパ2を傾けた場合よりも、図7に示すボディ3を傾けた場合の方が、特性がよいことが分かる。
図14は、図7に示すボディ3の角度θを0度から15度の間で変化させた場合の最小傾きと角度誤差の関係を示す図である。図14に示すように、角度θが3度の場合に傾きが正となり、角度θが5度になると特性の改善が顕著となる。このため、ボディ3の角度θについては、少なくとも3度以上、好ましくは5度以上に設定することが望ましいと考えられる。
以上では、ボディ3の角度θと最小傾きおよび角度誤差との関係から、角度θを決定するようにしたが、図2および図3に示すビームパターンとの関係から角度θを決定するようにしてもよい。具体的には、狭い面内において強度が十分落ちる角度、例えば、利得0dBi程度を指標とした場合に、受信メインビームが0dBi以下となる角度を2αと定義する。この場合、幾何光学的解釈によれば、ボディ3にα/2以上の傾きを設けることで、バンパ2を介した後、視野中心方向に入ることを避けることができる。より具体的には、例えば、図3のビームパターンでは、0dBiになるのは-9度から+9度の範囲であることから2α=18度である。このため、ボディ3の角度θを略4.5度(=α/2=9/2)に設定することで、バンパ2からの反射波が視野中心方向に入ることを避けることができる。また、より望ましくはメインローブだけでなくサイドローブ等含めてさらに強度が十分に落ちる角度まで避けることが好ましい。一方、図11のようなバンパ2を傾ける構成においても幾何光学的解釈によると、本来上記角度以上傾けることで、改善が想定されるが、図11と図13の比較のとおり、より光学解釈が適用できるのが金属部材における傾き装荷である。これはレーダ装置10すなわち波源から電磁波経路上はバンパ2よりボディ3の方が距離を有していることも一因として考えられる。
以上を、図15および図16を参照して詳細に説明する。図15はXY面におけるレーダ装置10を示す。レーダ装置10は、XY面において広い視野角2βを有している。図15(A)に示すように、XY面において検知中心方向Aから角度をもった対象物からの到来波において、ボディ3およびバンパ2がない場合、レーダ装置10は視野角内の主要な受信波アのみを受信する。しかし、図15(B)に示すように、ボディ3およびバンパ2が存在することにより、ボディ3とバンパ2の反射を介した不要な受信反射波イも視野角内に入ってくる場合があり、視野角内の主要な受信波に干渉し、角度特性に影響を及ぼす。一方、図16にYZ面におけるレーダ装置10を示す。レーダ装置10は、YZ面においてはXY面内より狭い視野角2αを有している。金属部材であるボディ3がレーダ装置10の視野中心方向Aに直交する平面Pの状態とそれに対して角度θの傾きを有する状態とを比較する。YZ面において検知中心方向Aの対象物からの到来波において、図15同様に主要な受信波をアとし、不要な受信反射波をイとする。すなわち、YZ面内においては、ア、イとも平面Pに直交する方向から到来するものとしている。平面Pの状態の場合、不要な受信反射波イは主要な受信波アと同方向からレーダ装置10に入射して干渉し、角度特性に影響を及ぼす。一方、ボディ3が角度θの傾きを有する状態では、不要な受信反射波イ’の反射方向を視野中心方向Aに対して2θ傾かせ、レーダ装置10への入射において視野角中心から外す、あるいは視野角の範囲外とすることで不要な受信波の受信を低減し、主要な受信波アとの干渉を低減できる。これによりアンビギュイティを解消する等の角度特性の改善ができる。YZ面における視野角2αはXY面内の視野角2βより狭いため、XY面内においてボディ3に傾きを設けるよりも小さい角度θで、不要な受信反射波を視野角の範囲外に反射することができる。
ところで、以上に説明した、特許文献2の技術では、バンパ2またはボディ3の角度を適切に制御する必要がある。しかしながら、バンパ2およびボディ3は、レーダ装置10が搭載される車両の製造者によって設計されることから、当該角度を所望の角度に設定することは困難である。
そこで、本実施形態では、図4および図5に示すような、誘電体によって構成される構造体Rを、レーダ装置10とボディ3の間に配置することで、角度誤差を低減するようにしている。
すなわち、誘電体によって構成される構造体Rによって、図4の上側に破線の矢印で示すように、不要な受信反射波イ’の反射方向を視野中心方向Aに対して2θ傾かせ、レーダ装置10への入射において視野角中心から外す、あるいは視野角の範囲外とすることで不要な受信波の受信を低減し、主要な受信波アとの干渉を低減できる。これによりアンビギュイティを解消する等の角度特性の改善ができる。また、図4の下側に破線の矢印で示すように、構造体Rを透過した電磁波は、ボディ3で反射され、構造体Rに再度入射されるが、構造体Rから出射される際に俯角方向に屈折され、視野角中心から外す、あるいは視野角の範囲外とすることができる。
なお、構造体RのZ軸方向の長さは、受信アンテナ22-1~22-4をカバーできる長さに設定すればよい。不要な受信反射波を、受信アンテナ22-1~22-4の視野角中心から外す、あるいは視野角の範囲外とすることができればよいからである。
図17は、本発明の実施形態の効果を示す図である。図17の横軸は、レーダ装置10の単体の場合、バンパ2およびボディ3を有する場合、バンパ2、ボディ3、および、構造体Rを有する場合のそれぞれを示し、左側の縦軸は車両に取り付けた際の理想角度からの傾きの標準偏差を示し、右側の縦軸は車両に搭載した影響による検出誤差の平均値(deg)を示している。また、図中実線は左側の横軸である傾きの標準偏差を示し、図中破線は車両に搭載した影響による検出誤差の平均値を示している。図17に示すように、車両に搭載することで、バンパ2およびボディ3の影響によって、検出誤差が増加するが、構造体Rを設けることで、角度特性の劣化を低減できる。
以上に説明したように、本発明の実施形態によれば、誘電体によって構成されるとともに、入射される電磁波の角度成分であって、Y軸方向とZ軸方向とによって形成される面に平行な角度成分を変化させる入射面を有する構造体Rを、レーダ装置10とボディ3の間に配置するようにしたので、不要な受信反射波を、構造体Rにより仰角方向に角度を与えて反射する、または、仰角方向に角度を与えて透過することで、受信アンテナ22-1~22-4の視野角中心から外す、あるいは視野角の範囲外とし、角度特性の劣化を低減できる。特に、構造体Rが樹脂より構成されることで、条件により入射される電磁波の9割程を透過する事になる。この場合、構造体Rを透過した一部の電磁波はボディ3によりレーダ装置10の方向に反射されることになるが、この際、構造体R内を屈折して電磁波が進むことで透過した電磁波に関しても仰角方向に角度をずらすことができるため、不要な受信反射波を仰角方向について受信アンテナ22-1~22-4からより大きく離隔することができ、角度特性の劣化をより低減できる。
すなわち、本発明の実施形態では、構造体Rを配置しない場合には、バンパ2によって反射された電磁波は、平行に配置されているボディ3との間で反射を繰り返すことになるが、構造体Rを配置することで、仰角方向(または俯角方向)に、電磁波を反射または屈折させることで、反射が繰り返されることを防止できる。また、誘電体は、誘電体損失を有するので、電磁波が透過する際に熱エネルギに変換して減衰させることができる。
(B)変形実施形態の説明
以上の実施形態は一例であって、本発明が上述したような場合のみに限定されるものでないことはいうまでもない。例えば、図4の例では、直角三角形状を有する構造体Rを用いるようにしたが、例えば、図18に示すように、受信アンテナ22-1~22-4の略中間位置に頂点を備える二等辺三角形の断面を有する構造体Rを用いるようにしてもよい。なお、構造体Rは、前述の場合と同様に樹脂によって構成される。このような構造体Rによれば、中央から上側に入射された電磁波に対しては、図18に破線で示すように仰角方向に反射し、中央から下側に入射された電磁波に対しては、図18に破線で示すように俯角方向に反射するようにしたので、角度特性の劣化を低減することができる。なお、角度θについては、前述のように、少なくとも3度以上、好ましくは5度以上に設定することが望ましい。また、図18の例では、構造体Rは、受信アンテナ22-1~22-4のZ軸方向の長さの中間位置に頂点を有するようにしたが、受信アンテナ22-1~22-4と、送信アンテナ21-1~21-2の中間位置に頂点を有するようにしてもよい。そのような構成によれば、送信アンテナ21-1~21-2から送信される電磁波を俯角方向に反射することで、受信アンテナ22-1~22-4への入射を低減することができる。
また、図4に示す実施形態では、構造体Rは、断面が直角三角形の構成としたが、例えば、図19に示すような構成としてもよい。すなわち、図19では、Z軸の右側に対して角度θを有し、左側に対して角度θ2を有する断面形状を有する構造体Rを用いている。なお、構造体Rは、前述の場合と同様に樹脂によって構成される。また、角度θについては、前述のように、少なくとも3度以上、好ましくは5度以上に設定することが望ましい。また、θ2については、ボディ3によって反射された反射波を、視野角中心から外す、あるいは視野角の範囲外とする観点からは、少なくとも3度以上、好ましくは5度以上に設定することが望ましい。このような構造体Rを用いることで、Y軸の右側から入射される電磁波に対しては、図4と同様に仰角方向に反射される。また、構造体Rを右から左に通過する電磁波については、通過する際に仰角方向に角度を持たせるとともに、通過後の電磁波についてはボディ3で反射されて、構造体Rに左から右へ入射されるが、このとき、仰角方向に反射されるので、受信アンテナ22-1~22-4に受信されることを防止できる。
また、図20に示すように、構造体Rの背面に、鋸歯形状の突起を設けるようにしてもよい。図20の例では、構造体Rの表側面(図20の右側の面)は、視野中心方向Aと直交する平面P(図7参照)から、所定の角度θ傾きを有するように構成される。なお、角度θについては、前述のように、少なくとも3度以上、好ましくは5度以上に設定することが望ましい。また、裏側面(図20の左側の面)には、鋸歯形状の複数の突起が形成され、フレネルレンズを構成している。このような構造体Rによれば、Y軸の右側から入射される電磁波に対しては、図4と同様に仰角方向の視野角外に反射させることができる。また、構造体Rを右から左に通過する電磁波については、通過する際に仰角方向に乱反射させるとともに、通過後の電磁波についてはボディ3で反射されて、構造体Rに左から右へ入射されるが、このとき、仰角方向に乱反射されるので、受信アンテナ22-1~22-4に受信されることを防止できる。
また、図21に示すように、構造体Rの背面に、楕円状の突起を設けるようにしてもよい。図20の例では、構造体Rの表側面(図20の右側の面)は、視野中心方向Aと直交する平面P(図7参照)から、所定の角度θ傾きを有するように構成される。なお、角度θについては、前述のように、少なくとも3度以上、好ましくは5度以上に設定することが望ましい。また、裏側面(図20の左側の面)には、断面が楕円形状を有する2つの突起が形成されている。このような構造体Rによれば、Y軸の右側から入射される電磁波に対しては、図4と同様に仰角方向の視野角外に反射させることができる。また、構造体Rを右から左に通過する電磁波については、通過する際に仰角方向に角度を持たせるとともに、通過後はボディ3で反射されて、構造体Rに左から右へ入射されるが、このとき、仰角方向に反射されるので、受信アンテナ22-1~22-4に受信されることを防止できる。なお、図21では、楕円形状の突起を2つ設けるようにしたが、1つだけ設けるようにしたり、あるいは、3つ以上設けるようにしたりしてもよい。なお、前述したように、鋸歯形状および楕円形状以外にも、例えば、複数の多角形状の凸部または凹部を設けるようにしてもよい。換言すると、構造体Rの裏面の凸部または凹部は、フレネルレンズを構成することから、任意の形状の突起部が周期的に配置されるようにすればよい。
また、図22に示すように、断面が菱形形状を有する構造体Rを用いるようにしてもよい。図22の例では、構造体Rの上端が受信アンテナ22-1~22-4の上端よりも上に位置し、構造体Rの下端が受信アンテナ22-1~22-4の下端よりも下に位置するように構成されている。また、構造体RのZ軸方向の真ん中の頂点は、受信アンテナ22-1~22-4のZ軸方向の中央に位置するように構成されている。このような構造体Rによれば、中央から上側に入射された電磁波に対しては、図22に破線で示すように仰角方向に反射し、中央から下側に入射された電磁波に対しては、図22に破線で示すように俯角方向に反射する。また、構造体Rを透過した電磁波については、ボディ3で反射された後、構造体Rに再度入射されるが、その際に、構造体Rの中央の頂点よりも上側の電磁波については仰角方向に反射され、構造体Rの中央の頂点よりも下側の電磁波については俯角方向に反射される。これにより、角度特性の劣化を低減することができる。なお、角度θについては、前述のように、少なくとも3度以上、好ましくは5度以上に設定することが望ましい。また、図22の例では、構造体Rの下端は、受信アンテナ22-1~22-4の中間位置に頂点を有するようにしたが、受信アンテナ22-1~22-4と、送信アンテナ21-1~21-2の中間位置に頂点を有するようにしてもよい。そのような構成によれば、送信アンテナ21-1~21-2から送信される電磁波を俯角方向に反射することで、受信アンテナ22-1~22-4への入射を低減することができる。なお、図22に示す構造体Rの裏面に対して、図20および図21に示す鋸歯形状または楕円形状の突起部を設けるようにしてもよい。なお、同様に、図18に示す構造体Rの裏面に対して、図20および図21に示す鋸歯形状または楕円形状の突起部を設けるようにしてもよい。
また、図4および図5に示す実施形態では、構造体Rは、レーダ装置10の後方に配置するようにしたが、図23に示すように、2つの構造体R1,R2を、レーダ装置10の側面に配置するようにしてもよい。より詳細には、構造体R1,R2は、前述の場合と同様に、樹脂によって構成され、図4と同様の断面が直角三角形の形状を有している。また、構造体R1,R2は、一端がレーダ装置10の筐体側面に取り付けられ、他端が車両のバンパ2またはボディ3に取り付けられる。また、構造体R1,R2は、バンパ2またはボディ3に取り付けられる他端がY軸方向に前方に傾くように配置されている。この結果、構造体R1,R2は、Z軸方向から見ると逆V字形状を有している。このような構造体R1,R2によれば、角度誤差を低減するとともに、車両への取り付けを容易にすることができる。
なお、図23の例では、構造体R1,R2は、レーダ装置10の筐体の側面に設けるようにしたが、筐体の背面側に設けるようにしてもよい。また、レーダ装置10の筐体ではなく、レドーム(筐体の蓋に該当する部分)に設けるようにしてもよい。また、構造体R1,R2の断面形状は、直角三角形ではなく、例えば、図18~図22に示す構造としてもよい。さらに、構造体R1,R2を独立した構成とするのではなく、レーダ装置10と一体的に構成するようにしてもよい。さらに、構造体R,R1,R2を、レーダ装置10の近傍であって、レーダ装置10の水平方向または仰角方向の視野外に配置するようにしてもよい。
また、以上の各実施形態では、レーダ装置10を取り付ける対象物として、車両1を例に挙げて説明したが、これ以外の対象物に取り付けるようにしてもよい。具体的には、船舶、飛行機、電柱および建造物等の構造体に取り付けるようにしてもよい。
また、以上の各実施形態では、構造体Rは、断面が三角形状を有するようにしたが、本発明は、三角形状に限定されるものではなく、受信アンテナ22-1~22-4が配置される面に対して、構造体Rの入射面が傾きを有する形状であれば、四角形以上の多角形であってもよい。
また、以上の実施形態では、構造体Rを構成する誘電体としては、樹脂を用いるようにしたが、例えば、電磁波を吸収して熱に変換する特性を有する誘電体を用いるようにしてもよい。このような特性を有する誘電体としては、例えば、抵抗性の誘電体および誘電性の誘電体がある。前者としては、具体的には、酸化インジウムスズを蒸着した誘電体があり、後者としては、例えば、発泡ポリエチレンにグラファイト(カーボン粒子)や、ゴムにカーボン粒子を含有させた誘電体がある。これらを用いることで、電磁波が構造体Rを通過する際に電磁波を減衰させることができるので、不要な電磁波を減衰させることで、角度特性の劣化をより低減できる。
1 車両
2 バンパ
3 ボディ
11 検出面
12 裏側面
20 回路基板
21-1~21-2 送信アンテナ
22-1~22-4 受信アンテナ

Claims (10)

  1. 対象物を検出可能なレーダ装置の近傍に取り付けられる構造体において、
    前記レーダ装置は、第1方向に伸延するとともに、前記第1方向に直交する第2方向に並設される複数の受信アンテナを有し、車両に搭載され、
    前記構造体は誘電体によって構成されるとともに、前記レーダ装置の近傍に配置され、入射される電磁波の角度成分であって、前記第1方向と、前記第1方向および前記第2方向に直交する第3方向とによって形成される面に平行な角度成分を変化させる入射面を有し、前記レーダ装置を前記車両のボディまたはバンパに固定する、
    ことを特徴とする構造体。
  2. 前記構造体の前記入射面は、前記第1方向および前記第2方向によって形成される面に対して、所定の傾きを有するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の構造体。
  3. 前記構造体は、前記第1方向および前記第2方向に垂直な断面が、多角形状を有することを特徴とする請求項2に記載の構造体。
  4. 前記構造体は、前記第1方向および前記第2方向に垂直な断面が、三角形状を有することを特徴とする請求項3に記載の構造体。
  5. 前記構造体は、前記第1方向および前記第2方向に垂直な断面が、菱形形状を有することを特徴とする請求項3に記載の構造体。
  6. 前記構造体は、前記入射面の裏側面に、鋸歯形状、楕円形状、または、多角形状の凸部または凹部を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の構造体。
  7. 前記レーダ装置は、車両に搭載され、
    前記構造体は、前記第3方向において、前記レーダ装置よりも車体側に配置される、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の構造体。
  8. 前記レーダ装置は、車両に搭載され、
    前記構造体は、前記第3方向において、前記レーダ装置と同列に配置される、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の構造体。
  9. 前記レーダ装置は、車両に搭載され、
    前記構造体は、前記第3方向において、少なくとも一部が前記レーダ装置よりも前記車両のバンパに近接して配されるとともに、当該一部は、前記レーダ装置の水平および仰角方向の視野外に配される、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の構造体。
  10. 前記構造体は前記レーダ装置に設けられる、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の構造体。
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