JP7145458B2 - 内装パネル及び内装パネルの製造方法 - Google Patents

内装パネル及び内装パネルの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、建物の天井や壁などを構成する内装パネル及び内装パネルの製造方法に関する。
従来より、建物の天井や壁を構成する内装パネルとしては、難燃性(不燃性)が求められる場合があった。
例えば、下記特許文献1には、樹脂発泡体からなる断熱性基材に、化粧層及び金属層を含む不燃補強層を設けた不燃積層材が開示されている。
特開2013-99864号公報
しかしながら、上記のような不燃積層材においては、断熱性基材が端面において露出するという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、室内側における難燃性に加えて少なくとも一側端部の難燃性を向上し得る内装パネル及びこのような内装パネルを好適に製造し得る内装パネルの製造方法を提供する。
上記目的を達成するために、本発明に係る内装パネルは、裏面側を内装下地側に向けて施工される内装パネルであって、発泡樹脂層と、該発泡樹脂層の室内側に設けられた難燃層と、該難燃層の前記発泡樹脂層側に設けられたガラス繊維強化樹脂層と、該難燃層の室内側に設けられた化粧層と、を備えており、少なくとも一側端部において、前記ガラス繊維強化樹脂層、前記難燃層及び前記化粧層を含む表面層の延出部位が該一側端部の端面及び裏面に一連状に設けられており、前記ガラス繊維強化樹脂層を構成するガラス繊維シートがガラスクロスであり、前記難燃層が箔状のシートであることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る内装パネルは、裏面側を内装下地側に向けて施工される内装パネルであって、発泡樹脂層と、該発泡樹脂層の室内側に設けられた難燃層と、該難燃層の前記発泡樹脂層側に設けられたガラス繊維強化樹脂層と、該難燃層の室内側に設けられた化粧層と、を備えており、少なくとも一側端部において、前記ガラス繊維強化樹脂層、前記難燃層及び前記化粧層を含む表面層の延出部位が該一側端部の端面及び裏面に一連状に設けられており、当該内装パネルの厚さ寸法が3.0mm~12.0mmであり、前記延出部位が前記一側端部の裏面に設けられて形成された端部裏面層の幅寸法が当該内装パネルの厚さ寸法の3倍~10倍であり、前記難燃層が箔状のシートであることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る内装パネルは、厚さ方向に見て略方形状とされ、裏面側を内装下地側に向けて施工される内装パネルであって、発泡樹脂層と、該発泡樹脂層の室内側に設けられた難燃層と、該難燃層の室内側に設けられた化粧層と、を備えており、前記難燃層及び前記化粧層を含む表面層の延出部位が当該内装パネルの四周の側端部のそれぞれの端面及び裏面に一連状に折り曲げられて設けられており、該延出部位のコーナー部に、隣り合う側端部の裏面に形成された前記延出部位の端部裏面層の縁部同士が当接または近接対面するように、展開状態で対角方向外側に向けて開口する切欠状凹所が設けられていることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る内装パネルは、裏面側を内装下地側に向けて施工される内装パネルであって、発泡樹脂層と、該発泡樹脂層の室内側に設けられた難燃層と、該難燃層の室内側に設けられた化粧層と、を備えており、少なくとも一側端部において、前記難燃層及び前記化粧層を含む表面層の延出部位が該一側端部の端面及び裏面に一連状に設けられ、前記一側端部には、前記表面層の延出部位によって覆われ、かつ前記発泡樹脂層よりも高剛性の補強部材が該発泡樹脂層に隣接して埋込状に設けられ、前記補強部材は、全体または一部に磁石を含んでいることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る内装パネルは、裏面側を内装下地側に向けて施工される内装パネルであって、発泡樹脂層と、該発泡樹脂層の室内側に設けられた難燃層と、該難燃層の室内側に設けられた化粧層と、を備えており、少なくとも一側端部において、前記難燃層及び前記化粧層を含む表面層の延出部位が該一側端部の端面及び裏面に一連状に設けられ、前記一側端部の裏面側には、前記表面層の延出部位によって覆われるようにシート状磁石が埋込状に設けられていることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る内装パネルの製造方法は、裏面側を内装下地側に向けて施工される内装パネルの製造方法であって、化粧層、難燃層を構成する箔状のシート及びガラス繊維強化樹脂層を含む表面層の裏面側に発泡樹脂層が設けられたパネル体の少なくとも一側端部において、前記表面層を少なくとも残存させるように前記発泡樹脂層を切除して前記表面層を延出させた延出部位を形成する工程と、前記延出部位を折り曲げて前記一側端部の端面及び裏面に一連状に表面層を設ける工程と、を備えており、前記ガラス繊維強化樹脂層を構成するガラス繊維シートがガラスクロスであることを特徴とする。
本発明に係る内装パネルは、上述のような構成としたことで、室内側における難燃性に加えて少なくとも一側端部の難燃性を向上させることができる。また、本発明に係る内装パネルの製造方法は、上述のような構成としたことで、このような内装パネルを好適に製造することができる。
本発明の一実施形態に係る内装パネルの一例を模式的に示す一部破断概略縦断面図である。 (a)~(d)は、本発明の一実施形態に係る内装パネルの製造方法の一例を模式的に示す一部破断概略縦断面図である。 (a)~(c)は、同内装パネルの製造方法の一例を模式的に示し、(a)は、一部破断概略平面図、(b)、(c)は、一部破断概略縦断面図である。 (a)は、同内装パネルの製造方法の一例を模式的に示す一部破断概略縦断面図、(b)は、同内装パネルの一部破断概略平面図である。 (a)、(b)は、本発明の他の実施形態に係る内装パネルの一例をそれぞれ模式的に示す一部破断概略縦断面図である。 (a)、(b)は、本発明の更に他の実施形態に係る内装パネルの一例を模式的に示す一部破断概略平面図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また、以下の各実施形態では、各実施形態に係る内装パネルの一例としての天井パネルを施工した状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
図1~図4は、第1実施形態に係る内装パネルの一例及び第1実施形態に係る内装パネルの製造方法の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る内装パネルは、天井パネル1を構成し、図1に示すように、裏面側を内装下地としての天井下地5側に向けて施工される。この天井パネル1は、発泡樹脂層20と、この発泡樹脂層20の室内側に設けられた難燃層12と、この難燃層12の室内側に設けられた化粧層11と、を備えている。このような構成とすれば、木質系ボードや石膏ボードと比べて、軽量化を図ることができ、また、室内側における難燃性を向上させることができる。
この天井パネル1が固定される天井下地5としては、木造天井下地でもよく、鋼製天井下地でもよい。また、天井下地5を、軽鉄材を用いたいわゆる軽天下地としてもよい。図例では、天井下地5を、吊木や吊ボルト等の吊部材6に野縁7を吊り下げた構成としたいわゆる吊天井とした例を示しているが、種々の構成とされたものでもよい。
また、この天井パネル1は、隣り合う天井パネル1,1の一方向両側端部2,2の端面3,3同士が突き合わせられ、これら側端部2,2を貫通させるように止着された止具8,8によって天井下地5の野縁7に固定されるものでもよい。このように止具8によって天井パネル1を固定する構成とすれば、ジョイナー等の接合部材を用いて施工する必要があるものと比べて、施工性を向上させることができる。
また、この天井パネル1は、住居やオフィス等の比較的に小型の建物の天井として施工されるものでもよく、体育館やホール、ショッピングモール、工場、学校等の比較的に大型の各種の建物の天井として施工されるものでもよい。
また、この天井パネル1は、単位面積(1m)当たりの質量が2.0kg以下とされたものでもよい。また、この天井パネル1の質量を、上記のような軽天下地からなる天井下地5を含んだ天井システム全体の質量が2.0kg/m以下となるような質量としてもよい。なお、本実施形態に係る内装パネルとしては、天井パネル1を構成するものに限られず、壁パネルを構成するものでもよい。この場合は、間柱やスタッド等の壁下地を内装下地として把握するようにすればよい。
また、この天井パネル1は、図4(b)に示すように、平面視して(厚さ方向に見て)、略方形状とされている。この天井パネル1は、平面視して略正方形状とされたものでもよく、略長方形状とされたものでもよい。この天井パネル1の平面視した状態における大きさは、取扱性や施工性等の観点から適宜の大きさとしてもよく、例えば、1辺の長さが0.3m以上とされたものでもよく、2.0m以下とされたものでもよい。また、略長方形状とされた天井パネル1においては、短辺の長さが0.3m以上で、長辺の長さが2.0m以下とされたものでもよい。また、略正方形状とされた天井パネル1においては、1辺の長さが0.6m以上、1.5m以下とされたものでもよく、0.9m~1.2m程度とされたものでもよい。また、この天井パネル1の厚さは、層構成等にもよるが、例えば、2.5mm~15.0mm程度としてもよく、好ましくは、3.0mm~12.0mm程度としてもよく、より好ましくは、3.0mm~6.0mm程度としてもよい。
化粧層11及び難燃層12は、当該天井パネル1の室内側に設けられ表面層10を構成する。
化粧層11は、厚さが0.1mm~0.5mm程度の薄シート状とされ、当該天井パネル1の化粧面を構成する。本実施形態では、この化粧層11を、ガラス繊維シートとしている。このような構成とすれば、化粧層11を印刷紙や突板としたものと比べて、剛性及び難燃性を向上させることができる。この化粧層11としては、ガラス不織布(ガラスペーパー)でもよく、目付が20g/m~250g/m程度とされたものでもよく、好ましくは、目付が30g/m~100g/m程度とされたものでもよい。
また、この化粧層11は、ガラス繊維シートの表面に印刷や塗装等の適宜の表面化粧処理が施されたものでもよい。なお、化粧層11としては、ガラス繊維シートに限られず、印刷や塗装等の適宜の表面化粧処理が施された他のシート材でもよく、また、印刷、塗装等によって形成されたものでもよい。また、化粧層11の印刷に用いる塗料に含まれる顔料、添加物等は、難燃性を確保する観点から、無機系であることが好ましい。
難燃層12は、当該天井パネル1が建築基準法において定められた不燃材料等に必要な性能に関する技術的基準を満たすように適宜の構成とされたものでもよい。例えば、当該天井パネル1が技術的基準における「難燃材料」の基準を満たすように構成されたものでもよく、好ましくは、「準不燃材料」の基準を満たすように構成されたものでもよく、より好ましくは、「不燃材料」の基準を満たすように構成されたものでもよい。この難燃層12としては、例えば、薄シート状とされた箔状のアルミシートでもよい。この難燃層12を構成するアルミシートの厚さは、5μm~50μm程度でもよく、好ましくは、7μm~40μm程度でもよく、より好ましくは、10μm~30μm程度でもよい。
なお、難燃層12としては、上記のような構成とされたものに限られず、その他、種々の構成とされたものの採用が可能である。例えば、吸熱性金属水酸化物を含む樹脂含浸ガラス繊維不織布板等としてもよい。
これら化粧層11と難燃層12とは、適宜の接着剤等によって積層一体化されたものでもよい。
また、本実施形態では、図1に示すように、表面層10を、難燃層12の発泡樹脂層20側に設けられたガラス繊維強化樹脂層13を含んだ構成としている。このような構成とすれば、ガラス繊維強化樹脂層13が補強層として機能し、天井パネル1全体の曲げ剛性及び寸法安定性を向上させることができる。これにより、軽量化を図りながらも、施工後における垂れをより効果的に抑制することができ、天井パネル1として好適なものとなる。
このガラス繊維強化樹脂層13は、樹脂主成分が発泡樹脂層20の樹脂主成分と同一とされている。このような構成とすれば、各層における馴染み性が良好となり、境界剥離等を生じ難くすることができる。
このガラス繊維強化樹脂層13を構成するガラス繊維シート14は、目付が50g/m~300g/mのガラスクロスとされている。このような構成とすれば、軽量化を図りながらも適度な曲げ剛性を確保することができる。このガラス繊維シート14の目付は、好ましくは、50g/m~150g/mでもよく、より好ましくは、50g/m~100g/mでもよい。このようなガラス繊維シート14としては、厚さが0.1mm~0.5mm程度の薄シート状とされたものでもよい。また、このガラス繊維シート14としては、ガラス繊維の織布が好ましく、例えば、縦糸及び横糸にガラスロービングを用いて製織した平織、絡み織等の織物であるガラスクロスでもよい。ガラスクロスを用いることにより、熱変形を生じ難くすることができる。なお、ガラス繊維シート14としては、このようなガラスクロスに限られず、ガラスペーパーやガラスマットでもよい。
また、本実施形態では、ガラス繊維強化樹脂層13は、ガラス繊維シート14に発泡樹脂層20を構成する樹脂組成物が含浸されて形成されている。つまり、発泡樹脂層20の一部にガラス繊維強化樹脂層13を一体的に設けた構成としている。このような構成とすれば、別途に作成されたガラス繊維強化樹脂層を構成するシートを発泡樹脂層20に積層したものと比べて、境界剥離等をより生じ難くすることができる。また、製造効率を向上させることができる。
また、上記のように積層一体化された化粧層11及び難燃層12の天井下地5側に適宜の接着剤によってガラス繊維シート14が積層一体化された複合シートが、発泡樹脂層20を構成する樹脂組成物によって発泡樹脂層20に積層一体化されたものでもよい。この場合、難燃層12がガラス繊維強化樹脂層13を構成するガラス繊維シート14を通過した樹脂組成物に少なくとも部分的に接着されたものでもよい。つまり、上記のように目付が小さくされて目隙が多くなるガラス繊維シート14から発泡樹脂層20を構成する樹脂組成物が染み出すようにして難燃層12に部分的に接着されたものでもよい。また、難燃層12とガラス繊維シート14とを積層一体化する接着剤は、ガラス繊維強化樹脂層13を構成する樹脂組成物のガラス繊維シート14からの染み出しを許容するようにガラス繊維シート14に塗布されたものでもよい。このような構成とすれば、接着剤等を介して難燃層12を積層したものと比べて、剥離を抑制することができ、また、皺等が形成され難く、製造効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、発泡樹脂層20の天井下地5側に、下地側層15を構成するガラス繊維強化樹脂層17を設けた構成としている。つまりは、発泡樹脂層20を厚さ方向両側の補強層を構成するガラス繊維強化樹脂層13,17によって挟んだような構成としている。このような構成とすれば、曲げ剛性及び寸法安定性をより効果的に向上させることができる。これにより、軽量化を図りながらも、施工後における垂れをより効果的に抑制することができ、天井パネル1としてより好適なものとなる。
この下地側のガラス繊維強化樹脂層17は、上記した表面層10を構成するガラス繊維強化樹脂層13と概ね同様、発泡樹脂層20の樹脂主成分と樹脂主成分が同一とされている。また、上記同様、この下地側のガラス繊維強化樹脂層17は、ガラス繊維シート18に発泡樹脂層20を構成する樹脂組成物が含浸されて形成されている。
また、本実施形態では、この下地側のガラス繊維強化樹脂層17の天井下地5側に、下地側層15を構成する滲出抑制層16を設けた構成としている。このような構成とすれば、発泡樹脂層20の厚さ方向両側にガラス繊維強化樹脂層13,17及びシート状部材(難燃層12及び滲出抑制層16)が設けられることとなり、曲げ剛性及び寸法安定性をより効果的に向上させることができる。また、概ね表裏対称な構造となるので、反り抑制効果も期待できる。
この滲出抑制層16としては、ガラス繊維強化樹脂層17を構成する樹脂組成物の滲出の抑制が可能なものであればよく、樹脂シートや金属シートでもよい。滲出抑制層16を、金属シートとすれば、難燃性を向上させることができ、また、遮熱性や電磁波遮蔽性の向上も期待できる。
例えば、滲出抑制層16を、上記した難燃層12と同様のアルミシートとしてもよく、難燃層12よりも薄いシートとしてもよい。例えば、滲出抑制層16の厚さを、難燃層12の厚さの2/5~3/5程度の厚さとしてもよい。
また、この滲出抑制層16にガラス繊維強化樹脂層17を構成するガラス繊維シート18が適宜の接着剤で積層一体化された複合シートが、発泡樹脂層20を構成する樹脂組成物によって発泡樹脂層20に積層一体化されたものでもよい。この場合、滲出抑制層16がガラス繊維強化樹脂層17を構成するガラス繊維シート18を通過した樹脂組成物に少なくとも部分的に接着されたものでもよい。つまり、上記のように目付が小さくされて目隙が多くなるガラス繊維シート18から発泡樹脂層20を構成する樹脂組成物が染み出すようにして滲出抑制層16に部分的に接着されたものでもよい。また、滲出抑制層16とガラス繊維シート18とを積層一体化する接着剤は、ガラス繊維強化樹脂層17を構成する樹脂組成物のガラス繊維シート18からの染み出しを許容するようにガラス繊維シート18に塗布されたものでもよい。
上記のような構成とすれば、接着剤等を介して滲出抑制層16を積層したものと比べて、剥離を抑制することができ、また、皺等が形成され難く、製造効率を向上させることができる。また、上記のようにガラス繊維シート18の目付を小さくすれば、目隙が多くなり、成形する際にガラス繊維強化樹脂層13を構成する樹脂組成物が染み出してガラス繊維シート18が樹脂組成物層内に埋没することが考えられる。上記のように滲出抑制層16にガラス繊維シート18を積層一体化した構成とすれば、成形する際におけるガラス繊維シート18の埋没を抑制することができる。
発泡樹脂層20は、当該天井パネル1の大部分を占める。この発泡樹脂層20の厚さは、天井パネル1の厚さの80%~99%であることが好ましく、85%~95%であることがより好ましい。この発泡樹脂層10の厚さは、例えば、2.3mm~14.8mm程度としてもよく、好ましくは、2.5mm~11.5mm程度としてもよく、より好ましくは、2.5mm~5.5mm程度としてもよい。また、この発泡樹脂層20を構成する樹脂組成物は、本実施形態では、発泡倍率が10倍~30倍の発泡ポリウレタン樹脂とされている。このような構成とすれば、軽量化を図ることができる。また、発泡樹脂層20の厚さ方向両側の表面層10及び下地側層15のうちの一方または両方を、上記のように発泡樹脂層20を構成する樹脂組成物によって発泡樹脂層20に積層一体化することができ、製造効率を向上させることができる。この発泡樹脂層20を構成する樹脂組成物の発泡倍率は、好ましくは、15倍~25倍程度でもよい。
また、本実施形態では、発泡樹脂層20を構成する樹脂組成物を、難燃性ポリウレタン樹脂組成物としている。このような構成とすれば、上記のような発泡倍率としたことも相俟って難燃性(不燃性)をより向上させることができる。つまり、発泡樹脂層20に含まれる有機材の量が比較的に少なくなるため総発熱量を低くすることができる。このような難燃性ポリウレタン樹脂組成物としては、ポリイソシアネート化合物、ポリオール化合物、触媒、発泡剤、整泡剤及び添加剤を含んだ構成とされたものでもよい。また、このような難燃性ポリウレタン樹脂組成物には、難燃剤や、フィラー、無機充填材が更に含まれていてもよい。発泡樹脂層20を構成する樹脂としては、ポリウレタン樹脂のほか、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等が例示される。
また、天井パネル1は、四周の側端部2,2,2,2のうちの少なくとも一側端部2において、難燃層12及び化粧層11を含む表面層10の延出部位10Bを、一側端部2の端面3及び裏面に一連状に設けた構成とされている。このような構成とすれば、四周の側端部2,2,2,2のうちの少なくとも一側端部2の端面3及び裏面における難燃性を向上させることができる。これにより、隣り合う天井パネル1,1の一側端部2,2の端面3,3同士を突き合わせて施工された状態で室内側において火災が発生したような場合にも、発泡樹脂層20を端面3において露出させたものと比べて、端面3からの燃焼を遅延させることができる。また、表面層10が一側端部2の端面3及び裏面に一連状に設けられているので、例えば、エッジシートを貼着して端面3を覆うようなものと比べて、室内側の縁部の見栄えを向上させることができる。また、一側端部2における曲げ剛性を向上させることができ、また、表面層10の剥離を抑制することができる。
また、図1に示すように、表面層10の延出部位10Bが一側端部2の裏面に設けられて形成された端部裏面層10dの存在する部位に、ねじ等の止具8が止着される構成とすれば、止具保持力を向上させることができる。また、本実施形態では、上記のように表面層10にガラス繊維強化樹脂層13を含んだ構成としているので、一側端部2の曲げ剛性をより効果的に向上させることができ、止具保持力もより向上させることができる。
また、本実施形態では、一側端部2の裏面に、この端部裏面層10dと下地側層15とが重ね合わせられた部位を設けた構成としている。このような構成とすれば、一側端部2における曲げ剛性をより向上させることができる。このように重ね合わせられた部位に止具8が止着される構成としてもよい。この端部裏面層10dの延出方向に沿う寸法(幅寸法)は、一側端部2の強度上の観点や、剥離を抑制する観点、軽量化を図る観点等から適宜の寸法としてもよい。例えば、この端部裏面層10dの幅寸法を、当該天井パネル1の厚さ寸法の1倍~15倍程度としてもよく、好ましくは、3倍~10倍程度としてもよい。
また、本実施形態では、一側端部2に、表面層10の延出部位10Bによって覆われ、かつ発泡樹脂層20よりも高剛性の補強部材22を発泡樹脂層20に隣接させて埋込状に設けた構成としている。このような構成とすれば、一側端部2の剛性を向上させることができる。また、このような補強部材22を設けずに発泡樹脂層20の端部を覆うように表面層10を設けたものと比べて、室内側面と端面3との境界部(稜線)の直線性を向上させることができる。
また、本実施形態では、補強部材22の室内側縁部に、当該天井パネル1の一側端部2の室内側縁部に面取部4が形成されるように面取部24を設けた構成としている。このような構成とすれば、隣り合う天井パネル1,1の一側端部2,2の端面3,3同士を突き合わせて施工した場合における室内側面同士の段差を目立ち難くすることができる。また、室内側面から面取部4も含んで一側端部2の端面3に一連状に表面層10が設けられることとなるので、継目が形成されず、見栄えを向上させることができる。
つまり、本実施形態では、表面層10は、天井パネル1の室内側面を構成する室内側面層10aと、面取部4を構成する面取表面層10bと、端面3を構成する端面層10cと、一側端部2の裏面を構成する端部裏面層10dと、を備えている。
上記のような補強部材22及び端面層10c(本実施形態では、端面層10cに加えて面取表面層10b及び端部裏面層10d)は、好ましくは、天井パネル1の一方向の両側端部2,2に設けられたものでもよい。このような構成とすれば、天井パネル1の一方向の両側端部2,2の端面3,3における難燃性を向上させることができる。本実施形態では、天井パネル1の四周の側端部2,2,2,2に補強部材22及び端面層10c(本実施形態では、端面層10cに加えて面取表面層10b及び端部裏面層10d)を設けた構成としている(図4(b)参照)。このような構成とすれば、天井パネル1の四周の側端部2,2,2,2の端面3,3,3,3における難燃性を向上させることができる。なお、各側端部2,2,2,2は、いずれも同様の構成であるので、以下では一つの側端部2を例にとってその詳細について説明する。
側端部2に設けられた面取部4は、天井パネル1の室内側面と端面3との角部に設けられている。この面取部4の室内側面との境界部から端面3との境界部までのパネル厚さ方向に沿う寸法(深さ寸法)は、隣り合う天井パネル1,1同士の段差を目立ち難くする観点等から適宜の寸法としてもよい。この面取部4の深さ寸法を、例えば、0.5mm~3.0mm程度としてもよく、本実施形態では、当該天井パネル1の厚さ寸法の2/5程度とした例を示している。本実施形態では、面取部4をC面取状の傾斜面としている。
補強部材22は、天井パネル1の側端部2に沿って長尺棒状とされている。補強部材22は、天井パネル1の四周を囲むように枠状に設けられている。この補強部材22は、枠状に一体的とされたものでもよく、例えば、複数本をコーナー部において突き合わせて枠状に形成されたものでもよい(図3(a)参照)。
この補強部材22は、図1及び図3(b)に示すように、室内側に向く室内側面23と、パネル外方側に向く発泡樹脂層20の端面21に突き合わせられる内側面27と、天井下地5側に向く下地側面26と、パネル外方側に向く外側面25と、を備えている。また、本実施形態では、この補強部材22の室内側面23と外側面25との縁部に、面取部4に対応させて、C面取状の面取部24を設けた構成としている。
この補強部材22のパネル厚さ方向に沿う寸法は、発泡樹脂層20のパネル外方側に向く端面21からパネル外方側に延出する延出部位10Bの裏面から下地側層15の天井下地5側に向く下地側面までのパネル厚さ方向に沿う寸法に応じた寸法とされている。図例では、この補強部材22を、その下地側面26が下地側層15の下地側面と略同一平面状となるように設けた例を示している。また、この補強部材22の幅寸法は、強度上の観点や軽量化を図る観点等から適宜の寸法としてもよく、図例では、当該補強部材22のパネル厚さ方向に沿う寸法と概ね同寸法とした例を示している。この補強部材22は、難燃性材料から形成されたものが好ましく、例えば、金属や、石膏、ケイ酸カルシウム等から形成されたものでもよい。また、図例では、補強部材22を、中実状とした例を示しているが、中空筒状とされたものでもよい。
この補強部材22の外周側には、表面層10の延出部位10Bによって室内側面23が覆われて室内側面層10aが設けられている。また、同様に、面取部24が延出部位10Bによって覆われて面取表面層10bが設けられ、外側面25が延出部位10Bによって覆われて端面層10cが設けられ、下地側面26が延出部位10Bによって覆われて端部裏面層10dが設けられている。なお、下地側層15に端部裏面層10dが重ね合わせられた部位の下地側面と重ね合わせられていない下地側層15の下地側面との段差を低減するように補強部材22を含む側端部2の下地側に、端部裏面層10dを受け入れる凹段部を設けた構成としてもよい。また、図例では、天井パネル1を固定する止具8を、補強部材22よりもパネル内方側を貫通させて天井下地5に止着した例を示しているが、補強部材22が設けられた部位を貫通させた構成としてもよい。
表面層10の延出部位10Bは、補強部材22の室内側面23と面取部24との境界部、面取部24と外側面25との境界部及び外側面25と下地側面26との境界部において折り曲げられて補強部材22の外周側を覆うように貼着されている。
なお、表面層10の延出部位10Bは、少なくとも化粧層11及び難燃層12を含んだものであればよいが、本実施形態では、ガラス繊維強化樹脂層13を含んだ構成としている。なお、この表面層10の延出部位10Bの裏面側に発泡樹脂層20の一部を含んだ構成としてもよい。
また、本実施形態では、四周の側端部2,2,2,2のそれぞれに上記のような補強部材22の外周側に折り曲げられて貼着される延出部位10Bを設けた構成としている。そのため、図3(a)に示すように、コーナー部に、折り曲げられた部位の重なり合いを低減する切欠状凹所19を設けた構成としている。
この切欠状凹所19は、展開状態で対角方向外側に向けて開口するように設けられている。また、切欠状凹所19は、隣り合う側端部2,2の面取表面層10b,10b同士の重なり合いを低減するように、補強部材22,22の室内側面23,23同士が交差する部位から拡開状に設けられた第1縁部19a,19aによって両側縁の基端側部位が区画されている。これら第1縁部19a,19aは、各補強部材22,22の室内側面23,23と面取部24,24との境界部で各延出部位10B,10Bが折り曲げられれば、これら第1縁部19a,19a同士が当接または近接対面し、面取部4,4同士が交差するコーナー部を構成する。
また、切欠状凹所19は、隣り合う側端部2,2の端面層10c,10c同士の重なり合いを低減するように、第1縁部19a,19aから更に拡開状に設けられた第2縁部19b,19bによって両側縁の途中部位が区画されている。これら第2縁部19b,19bは、各補強部材22,22の面取部24,24と外側面25,25との境界部で各延出部位10B,10Bが折り曲げられれば、これら第2縁部19b,19b同士が当接または近接対面し、端面3,3同士が交差するコーナー部を構成する。
また、切欠状凹所19の両側縁の開口側部位は、隣り合う側端部2,2の端部裏面層10d,10d同士の重なり合いを低減するように、第2縁部19b,19bに連なるように設けられた第3縁部19c,19cによって区画されている。これら第3縁部19c,19cは、各補強部材22,22の外側面25,25と下地側面26,26との境界部で各延出部位10B,10Bが折り曲げられれば、これら第3縁部19c,19c同士が当接または近接対面し、端部裏面層10d,10d同士が交差するコーナー部を構成する(図4(b)参照)。つまり、隣り合う側端部2,2の端部裏面層10d,10dの第3縁部19c,19c同士が留継状に突き合わせられる。
なお、コーナー部において折り曲げられた延出部位10B,10Bの重なり合いを低減する構成としては、上記のような構成に限られず、その他、種々の変形が可能である。
また、上記した例では、面取部4を、C面取状の傾斜面とした例を示しているが、R面取状の突湾曲面としてもよい。この場合は、補強部材22の面取部24の形状等を適宜、変形すればよい。
次に、本実施形態に係る内装パネルの製造方法の一例について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態では、内装パネルとして、上記した天井パネル1を製造する方法について説明するが、壁パネル等の他の内装パネルを製造することも可能である。
同製造方法は、図2に示すように、化粧層11及び難燃層12を含む表面層10Aの裏面側に発泡樹脂層20Aが設けられたパネル体1Aの少なくとも一側端部2Aにおいて、表面層10Aを少なくとも残存させるように発泡樹脂層20Aを切除して表面層10Aを延出させた延出部位10Bを形成する工程を備えている。また、同製造方法は、図3(c)及び図4(a)に示すように、延出部位10Bを折り曲げて一側端部2Aの端面3及び裏面に一連状に表面層(端面層及び端部裏面層)10c,10dを設ける工程を備えている。このような構成とすれば、上記のような天井パネル1を好適に製造することができる。
同製造方法においては、図2(a)に示すように、表面層10Aと下地側層15Aとの間に発泡樹脂層20Aを構成する樹脂組成物を供給し、パネル体1Aを成形するようにしてもよい。この際、表面層10Aを、化粧層11、難燃層12及びガラス繊維シート14(図1参照)が積層一体化された複合シートとし、供給された樹脂組成物がガラス繊維シート14に含浸してガラス繊維強化樹脂層13が形成されたものでもよい。また、下地側層15Aを、滲出抑制層16及びガラス繊維シート18(図1参照)が積層一体化された複合シートとし、供給された樹脂組成物がガラス繊維シート18に含浸してガラス繊維強化樹脂層17が形成されたものでもよい。また、この際、表面層10A及び下地側層15Aのうちの一方の裏面側に、発泡樹脂層20Aを構成する樹脂組成物を供給(塗布)し、この供給された樹脂組成物を覆うように他方を配置し、厚さを規制しながら発泡させて成形するようにしてもよい。この場合は、例えば、ダブルベルトプレス装置や複数の履板を連結した無限軌道帯を備えたプレス装置等によって連続成形するようにしてもよい。
そして、図2(b)に示すように、パネル体1Aが適宜の大きさとなるように四周を切断する。このように四周が切断されたパネル体1Aの各辺の寸法(一方向及び他方向に沿う寸法)は、製造しようとする天井パネル1の各辺の寸法に、上記のように補強部材22の外周側を覆うように折り曲げられる延出部位10Bの寸法を加味して適宜の寸法とすればよい。
また、図2(c)に示すように、側端部2Aの裏面側の発泡樹脂層20A及び下地側層15Aを切除して延出部位10Bを形成する。この延出部位10Bの裏面における上記した補強部材22の各境界部に応じた位置に、へら状治具等によって折罫等の折曲癖を施すようにしてもよい(図3(a)の二点鎖線参照)。
また、図3(a)に示すように、コーナー部に切欠状凹所19を形成する。この切欠状凹所19は、延出部位10Bを形成する前に行うようにしてもよく、または延出部位10Bを形成した後に行うようにしてもよい。そして、図2(d)に示すように、延出部位10Bの裏面に適宜の接着剤9を塗布する。なお、発泡樹脂層20の外方側に向く端面21にも接着剤を塗布するようにしてもよい。
そして、図3(b)に示すように、補強部材22を発泡樹脂層20の端面21に隣接させて配置する。また、図3(c)及び図4(a)に示すように、適宜のガイドローラーによって延出部位10Bを補強部材22の外周に沿わせるように各境界部において折り曲げ、更に下地側層15に重ね合わせるように折り返し、接着剤9を硬化させる。
このような工程を経て、図1及び図4(b)に示すように、天井パネル1が製造される。
なお、上記製造工程は、一例に過ぎず、適宜、変形が可能である。例えば、枠状に形成された補強部材22を表面層10A(または上記複合シート)及び下地側層15A(または上記複合シート)のうちの一方の裏面側に配置した状態で発泡樹脂層20Aを構成する樹脂組成物を供給してパネル体1Aを成形するようにしてもよい。つまり、側端部2Aの裏面側の発泡樹脂層20A及び下地側層15Aを切除して延出部位10Bを設けた態様に代えて、補強部材22の枠外に予め延出部位10Bに相当する部位を設けておくような態様等としてもよく、その他、種々の変形が可能である。
また、本実施形態では、発泡樹脂層20の厚さ方向両側のガラス繊維強化樹脂層13,17を、ガラス繊維シート14,18に発泡樹脂層20を構成する樹脂組成物が含浸されて形成されたものとした例を示しているが、このような態様に限られない。発泡樹脂層20の厚さ方向両側のガラス繊維強化樹脂層13,17のうちの両方または一方を、発泡樹脂層20とは別体的に形成されて適宜の接着剤によって積層一体化されたものとしてもよい。また、難燃層12及び滲出抑制層16も同様、これらのうちの両方または一方がガラス繊維強化樹脂層13,17に対して適宜の接着剤によって積層一体化されたものとしてもよい。
次に、本発明に係る他の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、以下の各実施形態では、第1実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。また、製造方法についても同様の構成については、その説明を省略または簡略に説明する。
図5(a)は、第2実施形態に係る内装パネルとしての天井パネルの一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る天井パネル1Bは、補強部材22Aの全体または一部に磁石28を含んだ構成としている。このような構成とすれば、隣り合う天井パネル1B,1B同士を磁石28,28による吸着によって密着させたり、天井下地5側に磁石に吸着される被吸着部を設けて天井下地5に密着させたり、固定したりすることができる。この磁石28を含んだ補強部材22Aは、天井下地5の野縁7に止具8によって固定されない側の側端部2B,2Bのみに設けた構成としてもよく、四周の側端部に設けた構成としてもよい。
また、補強部材22Aの全体を磁石28としてもよいが、本実施形態では、補強部材22Aに部分的に埋込状に磁石28を設けた構成としている。図例では、補強部材22Aの外側面25と下地側面26との角部側部位に位置するように磁石28を設けた例を示している。
また、磁石28は、補強部材22Aの全長に亘って延びるように設けられたものでもよく、補強部材22Aの長手方向途中部位に設けられたものでもよく、長手方向に沿って間隔を空けて複数箇所に設けられたものでもよい。
また、磁石28は、隣り合う天井パネル1Bに設けられた磁石28と吸着し合うように磁極が配されている。例えば、磁石28のパネル厚さ方向に異極が配されるように各側端部2B,2Bに磁石28を設けたり、パネル内外方向に異極が配されるように各側端部2B,2Bに磁石28を設けたりしてもよい。
なお、図例では、天井下地5の野縁7に磁石28の被吸着部を設けていない例を示しているが、後記する第3実施形態のように被吸着部を設けた態様としてもよい。
本実施形態に係る天井パネル1Bにおいても、上記第1実施形態と概ね同様の効果を奏する。また、本実施形態に係る天井パネル1Bも上記同様にして製造可能である。
図5(b)は、第3実施形態に係る内装パネルとしての天井パネルの一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る天井パネル1Cは、側端部2Cの裏面側に、表面層10の延出部位10Bによって覆われるようにシート状磁石29を埋込状に設けた構成としている。このような構成とすれば、天井下地5側に、このシート状磁石29に吸着される被吸着部7Aを設けて天井下地5に密着させたり、固定したりすることができる。図例では、天井下地5の野縁7の下面側に、シート状の被吸着部7Aを設けた構成としている。この被吸着部7Aは、鉄板等の強磁性体を含んだものでもよく、野縁7の長手方向に略直交する方向に向けて延びるように設けられたものでもよい。
また、本実施形態では、天井パネル1Cの側端部2Cに、補強部材を設けていない構成としている。つまり、発泡樹脂層20Bの端面を覆うように延出部位10Bを設けて端面層10cを設けた構成としている。また、下地側層15を、発泡樹脂層20Bの下地側に全体に亘って設けた構成としている。また、シート状磁石29を、下地側層15と端部裏面層10dとの間に位置するように設けた例を示している。また、側端部2Cに、このシート状磁石29を受け入れる凹段部を設けた構成としている。この凹段部は、発泡樹脂層20Bの圧縮を伴って形成されたものでもよく、切削等によって形成されたものでもよい。
シート状磁石29は、パネル外方側端部が端面層10cによって覆われるように端面3A側に設けられている。このシート状磁石29は、天井下地5の野縁7に止具8によって固定されない側の側端部2C,2Cのみに設けた構成としてもよく、四周の側端部に設けた構成としてもよい。また、シート状磁石29は、隣り合う天井パネル1Cと突き合わせられた際に互いに設けられたシート状磁石29同士の反発が小さくなるように設けられたものでもよい。また、このような天井下地5側の被吸着部7Aに吸着するシート状磁石29を設けた場合には、止具8に代えて、シート状磁石29によって天井パネル1Cを天井下地5に固定する態様としてもよい。この場合は、接着剤や粘着材等を併用するようにしてもよい。
また、シート状磁石29は、側端部2Cの全長に亘って延びるように設けられたものでもよく、側端部2Cの長手方向途中部位に設けられたものでもよく、長手方向に沿って間隔を空けて複数箇所に設けられたものでもよい。
また、本実施形態では、天井パネル1Cの側端部2Cに、面取部を設けていない構成としている。つまり、本実施形態では、側端部2Cの端面3Aは、パネル厚さ方向の全体に亘って平坦面状とされている。また、表面層10は、室内側面層10aと端面層10cとが略直交状にかつ連なるように設けられている。
本実施形態に係る天井パネル1Cにおいても、上記した各実施形態と概ね同様の効果を奏する。
また、このような天井パネル1Cを製造する製造方法は、補強部材に代えて、側端部2Cの裏面にシート状磁石29を配置する以外は、上記と概ね同様にして製造可能である。
また、本実施形態においても、四周の側端部2Cの端面3Aに端面層10c及び端部裏面層10dを設ける場合には、上記のような切欠状凹所を展開状態におけるコーナー部に設けた構成としてもよい。
図6(a)、(b)は、第4実施形態に係る内装パネルとしての天井パネルの一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る天井パネル1Dは、側端部2Dに、隣り合う天井パネル1Dの磁石28に吸着し合う磁石28と、天井下地5側の被吸着部7Aに吸着するシート状磁石29と、を埋込状に設けた構成としている。また、四周の側端部2D,2D,2D,2Dのうち、天井下地5の野縁7に止具8によって固定されない側の側端部2D,2Dに磁石28を設けた構成としている。また、各側端部2Dに、複数の磁石28,28を側端部2Dの長手方向に間隔を空けて設けた構成としている。これら磁石28は、上記同様、補強部材22A(図5(a)参照)に設けられたものでもよく、発泡樹脂層20B(図5(b)参照)に埋込状に設けられたものでもよい。
また、シート状磁石29を、四周の側端部2D,2D,2D,2Dの長手方向途中部位と当該天井パネル1Dの四隅部とに設けた構成としている。これらシート状磁石29は、上記同様、各側端部2Dの裏面側に埋込状に設けられたものでもよく、補強部材に埋込状に設けられたものでもよい。
また、シート状磁石29は、図6(b)に示すように、4枚の天井パネル1D,1D,1D,1Dの一隅部が突き合わせられた際に互いに設けられたシート状磁石29同士の反発が小さくなるように設けられたものでもよい。例えば、対角方向に配置された一方組の天井パネル1D,1Dのシート状磁石29,29を天井下地5側がN極となるように配置し、対角方向に配置された他方組の天井パネル1D,1Dのシート状磁石29,29を天井下地5側がS極となるように配置した態様等としてもよい。
本実施形態に係る天井パネル1Dにおいても、上記した各実施形態と概ね同様の効果を奏する。また、このような天井パネル1Dも上記と概ね同様にして製造可能である。
なお、上記各実施形態において説明した互いに異なる構成の一部を組み替えたり、組み合わせたりして適用するようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、表面層10を、ガラス繊維強化樹脂層13を含む構成とした例を示しているが、少なくとも化粧層11と難燃層12とを含むものとすればよい。
また、上記各実施形態では、発泡樹脂層20,20Bの天井下地5側にガラス繊維強化樹脂層17と滲出抑制層16とを含む下地側層15を設けた例を示しているが、ガラス繊維強化樹脂層17及び滲出抑制層16の両方または一方を設けていない構成としてもよい。上記各実施形態に係る天井パネル1,1B~1Dの上記した各部の構成は、一例に過ぎず、その他、種々の変形が可能である。
1,1B~1D 天井パネル(内装パネル)
1A パネル体
2,2A~2D 側端部
3,3A 端面
4 面取部
10 表面層
10B 延出部位
10a 室内側面層(表面層)
10b 面取表面層(表面層)
10c 端面層(表面層)
10d 端部裏面層(表面層)
11 化粧層
12 難燃層
13 ガラス繊維強化樹脂層
20,20B 発泡樹脂層
22,22A 補強部材
28 磁石
29 シート状磁石
5 天井下地(内装下地)

Claims (7)

  1. 裏面側を内装下地側に向けて施工される内装パネルであって、
    発泡樹脂層と、該発泡樹脂層の室内側に設けられた難燃層と、該難燃層の前記発泡樹脂層側に設けられたガラス繊維強化樹脂層と、該難燃層の室内側に設けられた化粧層と、を備えており、
    少なくとも一側端部において、前記ガラス繊維強化樹脂層、前記難燃層及び前記化粧層を含む表面層の延出部位が該一側端部の端面及び裏面に一連状に設けられており、
    前記ガラス繊維強化樹脂層を構成するガラス繊維シートがガラスクロスであり、前記難燃層が箔状のシートであることを特徴とする内装パネル。
  2. 裏面側を内装下地側に向けて施工される内装パネルであって、
    発泡樹脂層と、該発泡樹脂層の室内側に設けられた難燃層と、該難燃層の前記発泡樹脂層側に設けられたガラス繊維強化樹脂層と、該難燃層の室内側に設けられた化粧層と、を備えており、
    少なくとも一側端部において、前記ガラス繊維強化樹脂層、前記難燃層及び前記化粧層を含む表面層の延出部位が該一側端部の端面及び裏面に一連状に設けられており、
    当該内装パネルの厚さ寸法が3.0mm~12.0mmであり、前記延出部位が前記一側端部の裏面に設けられて形成された端部裏面層の幅寸法が当該内装パネルの厚さ寸法の3倍~10倍であり、前記難燃層が箔状のシートであることを特徴とする内装パネル。
  3. 厚さ方向に見て略方形状とされ、裏面側を内装下地側に向けて施工される内装パネルであって、
    発泡樹脂層と、該発泡樹脂層の室内側に設けられた難燃層と、該難燃層の室内側に設けられた化粧層と、を備えており、
    前記難燃層及び前記化粧層を含む表面層の延出部位が当該内装パネルの四周の側端部のそれぞれの端面及び裏面に一連状に折り曲げられて設けられており、該延出部位のコーナー部に、隣り合う側端部の裏面に形成された前記延出部位の端部裏面層の縁部同士が当接または近接対面するように、展開状態で対角方向外側に向けて開口する切欠状凹所が設けられていることを特徴とする内装パネル。
  4. 裏面側を内装下地側に向けて施工される内装パネルであって、
    発泡樹脂層と、該発泡樹脂層の室内側に設けられた難燃層と、該難燃層の室内側に設けられた化粧層と、を備えており、
    少なくとも一側端部において、前記難燃層及び前記化粧層を含む表面層の延出部位が該一側端部の端面及び裏面に一連状に設けられ、前記一側端部には、前記表面層の延出部位によって覆われ、かつ前記発泡樹脂層よりも高剛性の補強部材が該発泡樹脂層に隣接して埋込状に設けられ、前記補強部材は、全体または一部に磁石を含んでいることを特徴とする内装パネル。
  5. 請求項4において、
    前記補強部材の室内側縁部には、当該内装パネルの一側端部の室内側縁部に面取部が形成されるように面取部が設けられていることを特徴とする内装パネル。
  6. 裏面側を内装下地側に向けて施工される内装パネルであって、
    発泡樹脂層と、該発泡樹脂層の室内側に設けられた難燃層と、該難燃層の室内側に設けられた化粧層と、を備えており、
    少なくとも一側端部において、前記難燃層及び前記化粧層を含む表面層の延出部位が該一側端部の端面及び裏面に一連状に設けられ、前記一側端部の裏面側には、前記表面層の延出部位によって覆われるようにシート状磁石が埋込状に設けられていることを特徴とする内装パネル。
  7. 裏面側を内装下地側に向けて施工される内装パネルの製造方法であって、
    化粧層、難燃層を構成する箔状のシート及びガラス繊維強化樹脂層を含む表面層の裏面側に発泡樹脂層が設けられたパネル体の少なくとも一側端部において、前記表面層を少なくとも残存させるように前記発泡樹脂層を切除して前記表面層を延出させた延出部位を形成する工程と、
    前記延出部位を折り曲げて前記一側端部の端面及び裏面に一連状に表面層を設ける工程と、
    を備えており、
    前記ガラス繊維強化樹脂層を構成するガラス繊維シートがガラスクロスであることを特徴とする内装パネルの製造方法。
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