JP2024004332A - 内装パネル - Google Patents

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Kazuaki Umeoka
悠吉 新田
Yukichi Nitta
恒也 田中
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Abstract

【課題】室内側における難燃性に加えて少なくとも一側端部の難燃性の向上が可能でありながらも、一側端部における室内側の角部の見栄えを向上し得る内装パネルを提供する。【解決手段】裏面側を内装下地3側に向けて施工される内装パネル1であって、発泡樹脂層20の室内側に、繊維強化樹脂層14と該繊維強化樹脂層の室内側に設けられた難燃層13と該難燃層の室内側に設けられた化粧層11とを含む表面層10が設けられており、前記発泡樹脂層の少なくとも一側端部23の室内側面21に対して直交状とされた端面24及び該端面に対して直交状とされた裏面22は、前記室内側面を覆う部位から一連状に延出された前記表面層の延出部位10bによって覆われており、該延出部位における前記一側端部の端面の室内側角部24aに応じた位置には、前記繊維強化樹脂層が除去され溝底27aにおいて前記難燃層が露出した折曲溝27が設けられている。【選択図】図1

Description

本開示は、建物の天井や壁などを構成する内装パネルに関する。
従来より、建物の天井や壁を構成する内装パネルとしては、難燃性(不燃性)が求められる場合があった。このような内装パネルとしては、軽量化を図る観点から樹脂発泡体からなる断熱性基材の室内側面に、不燃層や化粧層を設けた構成とされたものがあるが、基材が端面において露出すれば不燃性能が低下する懸念があった。
例えば、下記特許文献1には、発泡樹脂層の一側端部の端面及び裏面が室内側面を覆う部位から一連状に延出された繊維強化樹脂層、難燃層及び化粧層を含む表面層の延出部位によって覆われた内装パネルが開示されている。この内装パネルは、延出部位における一側端部の端面の室内側面側角部に応じた位置に、溝底が繊維強化樹脂層内に位置する折曲溝を設けた構成とされている。
特開2021-38514号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された内装パネルでは、折曲溝の溝底側に繊維強化樹脂層が存在する。この溝底側の繊維強化樹脂層の剛性によって当該部位で折り曲げた際に稜線が不明瞭となる懸念や化粧層が破断し易い化粧シートである場合など化粧層の種類によっては室内側の角部において表面側の化粧層が破断する懸念がある。
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、室内側における難燃性に加えて少なくとも一側端部の難燃性の向上が可能でありながらも、一側端部における室内側の角部の見栄えを向上し得る内装パネルを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本開示に係る内装パネルは、裏面側を内装下地側に向けて施工される内装パネルであって、発泡樹脂層の室内側に、繊維強化樹脂層と該繊維強化樹脂層の室内側に設けられた難燃層と該難燃層の室内側に設けられた化粧層とを含む表面層が設けられており、前記発泡樹脂層の少なくとも一側端部の室内側面に対して直交状とされた端面及び該端面に対して直交状とされた裏面は、前記室内側面を覆う部位から一連状に延出された前記表面層の延出部位によって覆われており、該延出部位における前記一側端部の端面の室内側角部に応じた位置には、前記繊維強化樹脂層が除去され溝底において前記難燃層が露出した折曲溝が設けられていることを特徴とする。
本開示に係る内装パネルは、上述のような構成としたことで、室内側における難燃性に加えて少なくとも一側端部の難燃性の向上が可能でありながらも、一側端部における室内側の角部の見栄えを向上させることができる。
本開示の一実施形態に係る内装パネルの一例を模式的に示す一部破断概略縦断面図である。 (a)~(c)は、同内装パネルの製造方法の一例を模式的に示す一部破断概略縦断面図、(d)は、(c)におけるX1部に対応させた一部破断概略拡大縦断面図である。 (a)、(c)は、同内装パネルの製造方法の一例を模式的に示す一部破断概略縦断面図、(b)は、(a)におけるX2部に対応させた一部破断概略拡大縦断面図である。 (a)、(b)は、同内装パネルの製造方法の一例を模式的に示す一部破断概略縦断面図、(c)は、(b)におけるX3部に対応させた一部破断概略拡大縦断面図である。 (a)は、同内装パネルの製造方法の一例を模式的に示す一部破断概略縦断面図、(b)は、同内装パネルの一部を省略した一部破断概略分解平面図である。 (a)は、同内装パネルの製造方法の一例を模式的に示す一部破断概略縦断面図、(b)は、同内装パネルの一部を省略した一部破断概略平面図である。 (a)~(d)は、同内装パネルの一変形例を模式的に示し、(a)、(b)は図3(b)にそれぞれ対応させた一部破断概略拡大縦断面図、(c)、(d)は、図4(c)にそれぞれ対応させた一部破断概略拡大縦断面図である。
以下に本開示の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
以下の実施形態では、本実施形態に係る内装パネルの一例としての天井パネルを施工した状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
図1~図7は、本実施形態に係る内装パネルの一例及び変形例並びに同内装パネルの製造方法の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る内装パネルは、天井パネル1を構成し、図1に示すように、裏面側を内装下地としての天井下地3側に向けて施工される。この天井パネル1は、パネル芯層を構成する発泡樹脂層20と、この発泡樹脂層20の室内側に設けられた表面層10と、を備えている。このような構成とすれば、木質系ボードや石膏ボードと比べて、軽量化を図ることができる。
この天井パネル1が固定される天井下地3としては、木造天井下地でもよく、鋼製天井下地でもよい。また、天井下地3を、軽鉄材を用いたいわゆる軽天下地としてもよい。図例では、天井下地3を、チャンネル状の鋼製の野縁とした例を示している。この天井下地3は、適宜の野縁受や、野縁受を吊下げる吊木や吊ボルト等の吊部材を介して吊り下げられたいわゆる吊天井を構成してもよく、種々の構成とされたものでもよい。
この天井パネル1は、住居やオフィス等の比較的に小型の建物の天井として施工されてもよく、体育館やホール、ショッピングモール、工場、学校等の比較的に大型の各種の建物の天井として施工されてもよい。
この天井パネル1は、単位面積(1m)当たりの質量が2.0kg以下とされていてもよい。この天井パネル1の質量を、上記のような軽天下地からなる天井下地3を含む天井システム全体の質量が2.0kg/m以下となるような質量としてもよい。なお、本実施形態に係る内装パネルは、天井パネル1に限られず、壁パネルでもよい。この場合は、間柱やスタッド等の壁下地を内装下地として把握するようにすればよい。
この天井パネル1は、図5(b)に示すように、平面視して(厚さ方向に見て)、略方形状とされている。この天井パネル1は、平面視して略正方形状とされていてもよく、略長方形状とされていてもよい。この天井パネル1の平面視した状態における大きさは、取扱性や施工性等の観点から適宜の大きさでもよく、例えば、1辺の長さが0.3m以上とされていてもよく、2.5m以下とされていてもよい。略長方形状とされた天井パネル1においては、短辺の長さが0.3m以上で、長辺の長さが2.5m以下とされていてもよい。略正方形状とされた天井パネル1においては、1辺の長さが0.6m以上、1.5m以下とされていてもよく、0.8m~1.2m程度とされていてもよい。この天井パネル1の厚さは、層構成等にもよるが、例えば、2.5mm~15.0mm程度でもよく、好ましくは、3.0mm~12.0mm程度でもよく、より好ましくは、3.0mm~6.0mm程度でもよい。
表面層10は、図1に示すように、発泡樹脂層20の室内側に設けられた難燃層13と、この難燃層13の室内側に設けられた化粧層11と、を備えている。このような構成とすれば、室内側における難燃性を向上させることができる。本実施形態では、表面層10は、難燃層13の内装下地側(下地側)に設けられた繊維強化樹脂層14を備えている。つまり、難燃層13は、繊維強化樹脂層14の室内側に設けられている。このような構成とすれば、繊維強化樹脂層14が補強層として機能し、天井パネル1全体の曲げ剛性及び寸法安定性を向上させることができる。これにより、軽量化を図りながらも、施工後における垂れを効果的に抑制することができ、天井パネル1として好適なものとなる。
発泡樹脂層20の少なくとも一側端部23の室内側面21に対して直交状とされた端面24及び端面24に対して直交状とされた裏面22は、室内側面21を覆う部位から一連状に延出された表面層10の延出部位10bによって覆われている。このような構成とすれば、天井パネル1の少なくとも一側端部2の端面及び裏面における難燃性を向上させることができる。これにより、隣り合う天井パネル1,1の一側端部2,2の端面同士を対向させて施工された状態で室内側において火災が発生したような場合にも、発泡樹脂層20を端面において露出させたものと比べて、端面からの燃焼を遅延させることができる。また、発泡樹脂層20の端面24を露出させた構成と比べて、端面24からの吸湿を抑制することができる。本実施形態では、繊維強化樹脂層14が一側端部2の端面及び裏面にも一連状に設けられることとなるので、一側端部2における曲げ剛性を向上させることができる。また、この一側端部2の端面及び裏面に室内側面から一連状に表面層10が設けられることとなるので、例えば、エッジシートを貼着して端面24を覆うようなものと比べて、室内側の角部(縁部)の見栄えを向上させることができる。また、表面層10の剥離を抑制することができる。また、例えば、一側端部2の裏面に延出部位10b(端部裏面層10d)が設けられた部位に、ねじ等の固着具が止着される構成とすれば、止具保持力を向上させることもできる。
当該天井パネル1の一側端部2の裏面には、図5及び図6に示すように、発泡樹脂層20の裏面22を覆う延出部位10bの化粧層11のコート層11aが研磨除去されて部品取付部2aが形成されている。このような構成とすれば、防汚等のために離形性等を有したコート層11aが研磨除去されているので、後記するような固定部材30等の部品を接着剤9によって取り付けた場合にも剥がれ難くなり、部品を安定的に取り付けることができる。
延出部位10bにおける一側端部23の端面24の室内側角部24aに応じた位置には、繊維強化樹脂層14が除去され溝底27aにおいて難燃層13が露出した折曲溝(第1折曲溝)27が設けられている(図3(b)参照)。このような構成とすれば、第1折曲溝27が設けられた部位において延出部位10bが他の部位よりも薄くなり、当該部位において曲げられ易くなる。また、溝底27a側に繊維強化樹脂層14が存在しない。このため、繊維強化樹脂層14の剛性によって稜線が不明瞭となったり、表面側の化粧層11が破断し易い場合にも表面側の化粧層11が室内側角部において破断したりするようなことを抑制することができ、当該角部の見栄えを向上させることができる。
延出部位10bにおける一側端部23の端面24の下地側角部24bに応じた位置には、第2折曲溝29が設けられている。このような構成とすれば、上記同様、第2折曲溝29が設けられた部位において延出部位10bが他の部位よりも薄くなり、当該部位において曲げられ易くなる。
具体的には、化粧層11は、厚さが0.1mm~0.5mm程度の薄シート状とされ、当該天井パネル1の化粧面を構成する。本実施形態では、この化粧層11は、図5(a)に示すように、コート層11aの難燃層13側に、印刷層11b及び基材層11cを備えている。
コート層11aは、基材層11cの表面側に施された印刷層11bを保護する表面保護層として機能する。このコート層11aは、適宜の透明な樹脂塗膜層や樹脂フィルム等によって形成されていてもよく、種々の方法で化粧層11の表面に薄膜状に形成されていてもよい。このコート層11aは、接着剤9が馴染み難い難接着性や離形性を有していてもよい。
印刷層11bは、当該化粧層11に色柄を付与する層であり、木目模様等の種々の模様が印刷によって形成されていてもよい。印刷層11bの形成に用いられる塗料に含まれる顔料、添加物等は、難燃性を確保する観点から、無機系であることが好ましい。
基材層11cは、パルプ等の紙原料から形成された原紙や、紙原料に酸化チタンが添加されたいわゆるチタン紙等の紙基材でもよく、また、樹脂含浸紙や樹脂フィルムでもよい。
難燃層13は、当該天井パネル1が建築基準法において定められた不燃材料等に必要な性能に関する技術的基準を満たすように適宜の構成とされていてもよい。例えば、当該天井パネル1が技術的基準における「難燃材料」の基準を満たすように構成されていてもよく、好ましくは、「準不燃材料」の基準を満たすように構成されていてもよく、より好ましくは、「不燃材料」の基準を満たすように構成されていてもよい。この難燃層13としては、例えば、薄シート状とされた箔状の金属シートでもよい。この難燃層13を構成する金属シートの厚さは、5μm~50μm程度でもよく、好ましくは、7μm~40μm程度でもよく、より好ましくは、10μm~30μm程度でもよい。難燃層13を構成する金属シートとしては、折り曲げ易さの観点等からアルミニウムや錫、金、銀、銅等からなるシートでもよく、好ましくはアルミニウムシートでもよい。
難燃層13としては、上記のような構成に限られず、その他、種々の構成とされていてもよい。例えば、難燃層13は、吸熱性金属水酸化物を含む樹脂含浸ガラス繊維不織布板等でもよい。
化粧層11と難燃層13とは、適宜の接着剤層12を介して積層一体化されている。この接着剤層12としては、ポリエチレン系接着剤から形成されていてもよい。
繊維強化樹脂層14は、本実施形態では、ガラス繊維を含むガラス繊維強化樹脂層とされている。この繊維強化樹脂層14は、樹脂主成分が発泡樹脂層20の樹脂主成分と同一でもよい。
この繊維強化樹脂層14を構成するガラス繊維シート15は、目付が50g/m~300g/mのガラスクロスでもよい。ガラス繊維シート15の目付は、好ましくは、50g/m~150g/mでもよく、より好ましくは、50g/m~100g/mでもよい。このようなガラス繊維シート15としては、厚さが0.1mm~0.5mm程度の薄シート状とされたものでもよい。また、このガラス繊維シート15としては、ガラス繊維の織布が好ましく、例えば、縦糸及び横糸にガラスロービングを用いて製織した平織、絡み織等の織物であるガラスクロスでもよい。ガラス繊維シート15としては、このようなガラスクロスに限られず、ガラスペーパーやガラスマットでもよい。
繊維強化樹脂層14は、ガラス繊維シート15に発泡樹脂層20を構成する樹脂組成物が含浸されて形成されていてもよい。つまり、発泡樹脂層20の一部に繊維強化樹脂層14が一体的に設けられていてもよい。この繊維強化樹脂層14には、上記樹脂組成物の発泡によって気泡が含まれていてもよい。
積層一体化された化粧層11及び難燃層13の天井下地3側に適宜の接着剤によってガラス繊維シート15が積層一体化された複合シートが、発泡樹脂層20を構成する樹脂組成物によって発泡樹脂層20に積層一体化されていてもよい。この場合、難燃層13が繊維強化樹脂層14を構成するガラス繊維シート15を通過した樹脂組成物に少なくとも部分的に接着されていてもよい。つまり、上記のように目付が小さくて目隙が多くなるガラス繊維シート15から発泡樹脂層20を構成する樹脂組成物が染み出すようにして難燃層13に部分的に接着されていてもよい。難燃層13とガラス繊維シート15とを積層一体化する接着剤は、繊維強化樹脂層14を構成する樹脂組成物のガラス繊維シート15からの染み出しを許容するようにガラス繊維シート15に塗布されていてもよい。
本実施形態では、天井パネル1は、図1に示すように、発泡樹脂層20の裏面側となる天井下地3側に設けられた裏面側繊維強化樹脂層18と、この裏面側繊維強化樹脂層18の天井下地3側に設けられた裏面側難燃層17と、を含む裏面層16を備えている。つまり、発泡樹脂層20を厚さ方向両側の補強層を構成する繊維強化樹脂層14,18によって挟んだような構成としている。
この裏面側繊維強化樹脂層18は、上記した表面層10を構成する繊維強化樹脂層14と概ね同様、発泡樹脂層20の樹脂主成分と樹脂主成分が同一とされていてもよい。また、上記同様、この裏面側繊維強化樹脂層18は、ガラス繊維シート19に発泡樹脂層20を構成する樹脂組成物が含浸されて形成されていてもよい。この裏面側繊維強化樹脂層18には、上記同様、上記樹脂組成物の発泡によって気泡が含まれていてもよい。
裏面側難燃層17は、上記した難燃層13と同様のものでもよく、金属シートでもよい。この裏面側難燃層17は、裏面側繊維強化樹脂層18を構成する樹脂組成物の滲出を抑制する滲出抑制層としても機能してもよい。
この裏面側難燃層17は、上記した難燃層13よりも薄いシートでもよい。例えば、裏面側難燃層17の厚さを、難燃層13の厚さの2/5~3/5程度の厚さとしてもよい。
この裏面側難燃層17に裏面側繊維強化樹脂層18を構成するガラス繊維シート19が適宜の接着剤で積層一体化された複合シートが、発泡樹脂層20を構成する樹脂組成物によって発泡樹脂層20に積層一体化されていてもよい。この場合、裏面側難燃層17が裏面側繊維強化樹脂層18を構成するガラス繊維シート19を通過した樹脂組成物に少なくとも部分的に接着されていてもよい。つまり、上記のように目付が小さく目隙が多くなるガラス繊維シート19から発泡樹脂層20を構成する樹脂組成物が染み出すようにして裏面側難燃層17に部分的に接着されていてもよい。また、裏面側難燃層17とガラス繊維シート19とを積層一体化する接着剤は、裏面側繊維強化樹脂層18を構成する樹脂組成物のガラス繊維シート19からの染み出しを許容するようにガラス繊維シート19に塗布されていてもよい。裏面層16は、発泡樹脂層20の裏面22を全面に亘って覆うように設けられていてもよい。
発泡樹脂層20は、当該天井パネル1の大部分を占める。この発泡樹脂層20の厚さは、天井パネル1の厚さの80%~99%であることが好ましく、85%~95%であることがより好ましい。この発泡樹脂層10の厚さは、例えば、2.3mm~14.8mm程度でもよく、好ましくは、2.5mm~11.5mm程度でもよく、より好ましくは、2.5mm~5.5mm程度でもよい。この発泡樹脂層20を構成する樹脂組成物は、発泡倍率が10倍~30倍の発泡ポリウレタン樹脂でもよい。この発泡樹脂層20を構成する樹脂組成物の発泡倍率は、好ましくは、15倍~25倍程度でもよい。
発泡樹脂層20を構成する樹脂組成物は、難燃性ポリウレタン樹脂組成物でもよい。このような難燃性ポリウレタン樹脂組成物としては、ポリイソシアネート化合物、ポリオール化合物、触媒、発泡剤、整泡剤及び添加剤を含んだ構成とされたものでもよい。このような難燃性ポリウレタン樹脂組成物には、難燃剤や、フィラー、無機充填材が更に含まれていてもよい。発泡樹脂層20を構成する樹脂としては、ポリウレタン樹脂のほか、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等が例示される。
延出部位10bは、発泡樹脂層20の一側端部23の端面24の下地側角部24bに至るまで設けられた裏面層16の天井下地3側を覆うように設けられている。
この延出部位10bは、当該天井パネル1の室内側面を構成し、発泡樹脂層20の室内側面21を覆う部位を構成する室内側面層10aから一連状に延出されている。この延出部位10bは、発泡樹脂層20の一側端部23の端面24を覆う端面層10cと、一側端部2の裏面(裏面層16の天井下地3)側を覆う端部裏面層10dと、を含む。
端面層10c及び端部裏面層10dを含む延出部位10bは、天井パネル1の第1方向(例えば、パネル幅方向)の両側端部2,2に設けられ、第1方向に直交する第2方向(例えば、パネル長手方向)の両側端部2,2には設けられていない(図5(b)参照)。つまり、天井パネル1の第2方向の両側端部2,2においては、発泡樹脂層20の端面24が延出部位10bによって覆われていない。このような態様に代えて、天井パネル1の四周の側端部2,2,2,2に端面層10c及び端部裏面層10dを含む延出部位10bが設けられていてもよい。
第1方向の両側の各側端部2,2は、互いに同様の構成であるので、以下では一つの側端部2を例にとってその詳細について説明する。
側端部2の端面は、当該天井パネル1の室内側面及び裏面(下地側面)に対して直交状とされている。ここに、直交状とは、端面と室内側面及び裏面とのなす角が90度であるものに限られず、例えば、85度~95度程度であるものも含む。隣り合う天井パネル1,1の端面同士を当接させて施工する場合には、端面と室内側面とのなす角を、90度未満(例えば、85度~89度)としてもよい。
発泡樹脂層20の側端部23の端面24は、発泡樹脂層20の室内側面21及び裏面22に対して上記同様の直交状とされている。本実施形態では、図3(b)に示すように、端面24の室内側角部24aに、端面24において開口する切込25を設けた構成としている。この切込25は、延出部位10bが折り曲げられていない状態(展開状態)で、延出部位10bの延出方向に向けて開口し、側端部23に沿って延びるように全体に亘って溝状に設けられている。この切込25の上記延出方向に沿う溝深さ寸法及びパネル厚さ方向に沿う溝幅寸法は、例えば、0.1mm~1.0mm程度であってもよい。図例では、切込25の溝深さ寸法を溝幅寸法よりも大とした例を示しているが、このような態様に限られない。また、切込25の溝底側を、溝長手方向に見て略V字状とした例を示しているが、このような態様に限られない。
延出部位10bに設けられた第1折曲溝27は、図3(b)に示すように、折り曲げられていない状態(展開状態)の延出部位10bと端面24との入隅部に位置するように設けられている。第2折曲溝29は、延出部位10bの端面層10cと端部裏面層10dとの境界部に位置するように設けられている。つまり、第1折曲溝27から第2折曲溝29までの延出部位10bの延出方向(溝幅方向)に沿う寸法は、発泡樹脂層20の厚さに応じた寸法とされている。
これら第1折曲溝27及び第2折曲溝29は、延出部位10bが展開状態で、パネル厚さ方向一方側(天井下地3側)に向けて開口し、側端部2(2A)に沿って互いに平行状に延びるように全体に亘って溝状に設けられている。
第1折曲溝27内には、図4(c)に示すように、延出部位10bを端面24及び裏面22に接着する接着用樹脂6Aが充填されている。このような構成とすれば、第1折曲溝27の幅寸法W1が比較的に大きい場合にも繊維強化樹脂層14が除去された部位に接着用樹脂6Aが充填されているので一側端部2の端面において段差等が生じ難くなり、また室内側角部を接着用樹脂6Aによって補強することもできる。
第1折曲溝27の溝底27aの幅寸法W1は、0.1mm以上とされていてもよい。このような構成とすれば、繊維強化樹脂層14の影響を受け難くすることができ、折り曲げ易くなり、室内側角部の見栄えを向上させることができる。つまり、第1折曲溝27の溝底27aにおいて露出する難燃層13の幅寸法W1が0.1mm以上でもよい。この第1折曲溝27の溝底27aにおいて露出する難燃層13の幅寸法W1は、0.3mm以上でもよく、0.5mm以上でもよい。
第1折曲溝27は、溝長手方向に見て略方形状とされている。つまり、第1折曲溝27は、溝底27aの幅寸法W1と溝開口側の幅寸法とが略同寸法とされている。第1折曲溝27は、このような態様に代えて、溝開口側に向かうに従い幅寸法が大とされていてもよい。
この第1折曲溝27は、溝底27aにおいて露出する難燃層13の幅寸法W1が0.1mm以上であればよく、溝底27aにおいて、その露出する難燃層13の溝幅方向一方側に繊維強化樹脂層14の一部が残存していてもよい。つまり、第1折曲溝27の溝底27aにおいて、難燃層13が露出した部位と繊維強化樹脂層14の一部が残存した部位とが溝幅方向に隣接して設けられていてもよい。
第2折曲溝29は、溝底29aが繊維強化樹脂層14内に位置するように設けられている。この第2折曲溝29は、溝底29a側に、繊維強化樹脂層14を構成するガラス繊維シート15の一部を残存させるように設けられていてもよい。この第2折曲溝29は、溝長手方向に見て略V字状とされている。つまり、第2折曲溝29は、溝底29aから溝開口側に向かうに従い幅寸法が大とされている。延出部位10bにおける第2折曲溝29が設けられた部位の溝底29a側の繊維強化樹脂層14の厚さは、延出部位10bの他の部位の繊維強化樹脂層14の厚さの1/2以下でもよく、1/3以下でもよい。
延出部位10bは、繊維強化樹脂層14を含む表面層10のみから構成されていてもよいが、裏面側に発泡樹脂層20の一部が設けられていてもよく、また、繊維強化樹脂層14の一部が切除されていてもよい。延出部位10bの端部裏面層10dの延出方向に沿う寸法(幅寸法)は、側端部2の強度上の観点や、剥離を抑制する観点、軽量化を図る観点等から適宜の寸法としてもよい。例えば、この端部裏面層10dの幅寸法を、当該天井パネル1の厚さ寸法の1倍~15倍程度としてもよく、好ましくは、2倍~10倍程度としてもよい。側端部2の裏面側に、この端部裏面層10dを受け入れる凹段部が設けられていてもよい。
天井パネル1の側端部2の裏面の部品取付部2aは、図5(b)に示すように、延出部位10bの端部裏面層10dに設けられている。
この部品取付部2aは、粗面でもよい。このような構成とすれば、粗面とされた部品取付部2aの微細な凹凸によるアンカー効果によって部品取付部2aに対する部品の接着強度を向上させることができる。部品取付部2aは、梨地状(シボ状)や毛羽立ち状、研磨傷(研磨跡)状等の粗面でもよい。この部品取付部2aの表面粗さ(面粗度)は、微細な凹凸によるアンカー効果によって接着強度の向上が可能なように適宜、設定されていてもよい。
図6(a)に示すように、この部品取付部2aにおいて印刷層11b、基材層11c及び難燃層13のうちのいずれかが露出していてもよい。このような構成とすれば、コート層11aと比べて接着剤9が馴染み易い印刷層11b、基材層11c及び難燃層13のうちのいずれかに対して接着剤9を介して部品を取り付けることができるので、部品を安定的に取り付けることができる。図例では、部品取付部2aにおいて基材層11cを露出させた構成としている。つまり、部品取付部2aは、コート層11a及び印刷層11bが研磨除去されて形成されている。図例では、基材層11cの一部も研磨除去された例を示している。上記のように基材層11cを紙基材とすれば、研磨された基材層11cの表面(下地側に向く面)を、いわゆる毛羽立ち状の粗面にすることができる。このような態様に代えて、部品取付部2aにおいて印刷層11bまたは難燃層13が露出していてもよい。
この部品取付部2aは、少なくとも部品を固定する接着剤9が塗布される部位において少なくともコート層11aが除去されていればよい。
図5(b)では、部品取付部2aが形成された部位を梨地ハッチングにて便宜的に示している。図例では、部品取付部2aを、側端部2の裏面の全長(第2方向の全体)に亘って設けた例を示しているが、側端部2の裏面に間隔を空けて設けられていてもよい。この部品取付部2aの第1方向に沿う幅寸法は、接着剤9によって固定する部品の寸法等にもよるが、3mm~20mm程度でもよく、10mm~15mm程度でもよい。この部品取付部2aの幅寸法は、端部裏面層10dの幅寸法よりも小とされていてもよい。図例では、側端部2の端面の下地側角部に至らないように部品取付部2aを設けた構成としている。このような構成とすれば、研磨による影響が下地側角部に生じるようなことがない。側端部2の端面から部品取付部2aまでの第1方向に沿う寸法は、1mm~5mm程度でもよい。
固定部材30は、図1及び図6(a)に示すように、部品取付部2aに接着剤9によって取り付けられた被取付部32と、この被取付部32からパネル外側に向けて延出するように設けられ、固定対象に固定される被固定部36と、を備えている。このような構成とすれば、天井パネル1の側端部2を、被固定部36によって固定対象に固定することができる。また、この被固定部36は、被取付部32からパネル外側に向けて延出している。そのため、被固定部36を固定対象に固定した状態では、天井パネル1の自重によって被取付部32を剥がす方向にモーメントが作用するが、被取付部32が上記のような部品取付部2aに取り付けられているので剥がれを抑制することができる。
この固定部材30は、被取付部32を有したパネル側部材31と、被固定部36を有した下地側部材34と、を備えている。このように被取付部32と被固定部36とを別体的に設けた態様に代えて、一体的に設けた態様としてもよい。
パネル側部材31は、図5(b)及び図6(b)に示すように、側端部2に沿って長尺状とされている。このパネル側部材31の被取付部32は、厚さ方向がパネル厚さ方向となる平板状とされ、部品取付部2aに沿わせられて接着剤9によって固定される。この接着剤9は、例えば、ポリエチレン(PE)系やエチレン酢酸ビニル(EVA)系等のホットメルト接着剤でもよく、その他、シリコーン系接着剤やアクリル系接着剤、エポキシ系接着剤等、種々の接着剤でもよい。図例では、被取付部32に、当該被取付部32の長手方向(第2方向)に間隔を空けて同方向に長尺状の複数の貫通孔を設けた例を示している。この被取付部32は、接着剤9に加えて、適宜の取付部材やねじ等の固着具によって側端部2に取り付けられていてもよい。例えば、被取付部32の長手方向両端部が側端部2の層内に差し込まれた取付部材の差込片部に対して固着具によって締結されていてもよい。
パネル側部材31には、図1に示すように、下地側部材34が固定される被固定部33が設けられている。この被固定部33は、被取付部32のパネル外側に連なるように設けられている。この被固定部33は、被取付部32のパネル外側端部からパネル厚さ方向に立ち上がる部分を介してパネル外側かつ下地側に向けて斜め状に延出する部位と、この延出した部位のパネル外側部位に設けられ突湾曲状に屈曲した部位と、を備えている。このパネル側部材31は、側端部2の端面からパネル外側に突出しないように設けられている。
下地側部材34は、パネル側部材31の被固定部33に固定される固定部35と、固定対象となる天井下地3に固定される被固定部36と、を備えている。
固定部35は、パネル側部材31の被固定部33の斜め状に延出した部位に沿わせられる斜め状の部位に固着具が止着されて固定されている。この固定部35の斜め状部位のパネル外側端部には、パネル外側に向けて延出する延出部位を介して側端部2に向けて垂れ下がる垂下片部が連なるように設けられている。この垂下片部は、パネル外側に向く面が側端部2の端面と略同一平面状となるように、かつその下端部が側端部2に当接されている。
被固定部36は、固定部35の延出部位の端部から更にパネル外側に向けて延出するように設けられている。この被固定部36は、厚さ方向がパネル厚さ方向となる平板状とされている。隣り合う天井パネル1,1の側端部2,2の被固定部36,36同士が重ね合されて天井下地3の下面側に沿わせられ、固着具4によって天井下地3に固定される。図例では、隣り合う天井パネル1,1の側端部2,2の被固定部36,36のうちの天井下地3側となる一方を、他方の厚さ寸法に応じて下地側に位置するように設けた例を示している。この一方の被固定部36は、他方の被固定部36と天井下地3との間に挟まれるように保持されている。
上記のように隣り合う天井パネル1,1の側端部2,2が固定部材30,30を介して天井下地3に固定された状態では、隣り合う天井パネル1,1の対向する側端部2,2の端面間に目透かし状の隙間が形成される。このような態様に代えて、隣り合う天井パネル1,1の対向する側端部2,2の端面同士が突き合わせられて施工されてもよい。
天井パネル1の側端部2を天井下地3に固定する固定部材30は、上記したような構成に限られず、その他、種々の構成とされていてもよい。部品取付部2aに取り付けられる部品としては、上記のような固定部材30に限られない。例えば、隣り合う天井パネル1の一方に設けられた被引掛部材やこれに引っ掛けられる他方に設けられた引掛部材でもよく、吸着対象に磁力によって吸着する磁石や磁石を保持するホルダー等でもよく、その他、種々の部品でもよい。
天井パネル1は、図5(b)及び図6(b)に示すように、第2方向の両側の各側端部2,2の発泡樹脂層20の端面24を覆う端面カバー37,37を備えている。このような構成とすれば、上記のように延出部位10bによって覆われていない第2方向両側の発泡樹脂層20の端面24,24を端面カバー37,37によって覆うことができる。
これら端面カバー37,37は、天井パネル1の第2方向の両側の各側端部2,2に、第1方向に延びるように全長に亘って設けられている。これら端面カバー37,37は、天井パネル1の各側端部2,2を受け入れる凹所が設けられた略コ字状(略U字状)の金属製の形材でもよい。上記した固定部材30のパネル側部材31は、第2方向両側の端面カバー37,37間に位置するように設けられている。このような端面カバー37,37を設けた構成に代えて、適宜のエッジシート等によって第2方向両側の発泡樹脂層20の端面24,24が覆われていてもよい。
次に、本実施形態に係る内装パネルの一例としての天井パネル1の製造方法の一例について、図面を参照しながら説明する。
同製造方法においては、図2(a)に示すように、表面層10Aと裏面層16Aとの間に発泡樹脂層20Aを構成する樹脂組成物を供給し、パネル体1Aを成形するようにしてもよい。そして、図2(b)に示すように、パネル体1Aが適宜の大きさとなるように四周を切断する。また、図2(c)、(d)に示すように、パネル体1Aの側端部2Aに裏面側から発泡樹脂層20Aを分断するように切断して第1折曲溝27及び第2折曲溝29を形成してもよい。側端部2Aの裏面側から発泡樹脂層20Aを分断する切断刃5,5Aによって側端部2Aにスリット状の溝(第1溝26及び第2溝28)26,28が形成され、これらの溝底に上記のような第1折曲溝27及び第2折曲溝29が形成されてもよい。図例では、第1折曲溝27を形成する切断刃5の刃先を、第1折曲溝27の溝底27aに応じた円筒外周面状とした例を示している。第2折曲溝29を形成する切断刃5Aの刃先を、第2折曲溝29の形状に応じた尖頭状とした例を示している。
そして、図3(a)、(b)に示すように、側端部2Aの裏面側の発泡樹脂層20Aを切除して延出部位10bを形成するようにしてもよい。この際、上記した切込25が形成されるように切断刃5Bを延出部位10bの裏面側に沿わせるようにして発泡樹脂層20Aを切除するようにしてもよい。このように側端部2Aの裏面側の発泡樹脂層20Aを切除すれば、第1溝26及び第2溝28の溝底側となる第1折曲溝27及び第2折曲溝29が形成された延出部位10bが形成される。
そして、図3(c)に示すように、パネル体1Aの側端部2Aに、延出部位10bを折り曲げて接着する接着剤6を塗布する。この接着剤6は、接着剤9と同様、種々の接着剤でもよい。この接着剤6は、硬化して形成される接着用樹脂6Aが上記したように第1折曲溝27内に充填されるように、側端部2の裏面及び端面に塗布されてもよく、裏面に塗布された一部が垂れるようにして端面24に付着されてもよい。
そして、図4(a)、(b)に示すように、適宜のガイドローラー7によって各折曲溝27,29の部位において延出部位10bを折り曲げ、端部裏面層10dを裏面層16に重ね合わせるように折り返し、接着剤6を硬化させるようにしてもよい。
次いで、図5(a)、(b)に示すように、側端部2の裏面の化粧層11のコート層11aを適宜の研磨部材8によって研磨除去して部品取付部2aを形成してもよい。
そして、図5(b)及び図6(a)、(b)に示すように、部品取付部2aに、接着剤9によってパネル側部材31を固定するようにしてもよい。また、図1に示すように、パネル側部材31に、固着具によって下地側部材34を固定するようにしてもよい。上記製造工程は、一例に過ぎず、適宜、変形が可能である。
次に、変形例について説明する。
以下の各変形例では、先に説明した例との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。以下の各変形例では、先に説明した例と同様に奏する作用効果についても説明を省略または簡略に説明する。
図7(a)、(c)は、第1変形例に係る内装パネルの一例としての天井パネル1Cを模式的に示す図である。
本変形例では、第1折曲溝27Aは、溝底27Aaが室内側角部24aに連なる端面24の一部に対面するように形成されている。このような構成とすれば、繊維強化樹脂層14の影響をより効果的に受け難くすることができる。
本変形例では、天井パネル1Cとなるパネル体1Bの延出部位10bに、上記した例よりも幅寸法W2が大となるように第1折曲溝27Aが形成されている。この第1折曲溝27Aの幅寸法W2は、延出部位10bの端面層10cの幅寸法(発泡樹脂層20の厚さ寸法)の1/10~2/3程度でもよい。図例では、第1折曲溝27Aの幅寸法W2を、延出部位10bの端面層10cの幅寸法の1/2程度とした例を示している。
また、上記同様、この第1折曲溝27A内に接着用樹脂6Bが充填されている。
図7(b)、(d)は、第2変形例に係る内装パネルの一例としての天井パネル1Eを模式的に示す図である。
本変形例では、第2折曲溝29Aの溝底29Aaにおいて難燃層13を露出させた構成としている。このような構成とすれば、溝底29Aa側に繊維強化樹脂層14が存在しないので、繊維強化樹脂層14の剛性によって稜線が不明瞭となったり、表面側の化粧層11が下地側角部において破断したりするようなことを抑制することができ、当該角部の見栄えを向上させることができる。つまり、本変形例では、第1折曲溝27及び第2折曲溝29Aの両方の溝底27a,29Aaにおいて難燃層13を露出させた構成としている。
この第2折曲溝29Aは、上記した第1折曲溝27と同様、溝長手方向に見て略方形状とされている。この第2折曲溝29Aの幅寸法W3は、上記同様、溝底29Aaにおいて露出する難燃層13の幅寸法W3が0.1mm以上でもよい。
また、上記同様、この第2折曲溝29A内にも接着用樹脂6Cが充填されている。
上記各例において説明した互いに異なる構成を、適宜、必要に応じて変形し、組み替えて適用したり、組み合わせて適用したりしてもよい。
上記した各例では、発泡樹脂層20の厚さ方向両側の繊維強化樹脂層14,18を、ガラス繊維シート15,19に発泡樹脂層20を構成する樹脂組成物が含浸されて形成された例を示しているが、このような態様に限られない。発泡樹脂層20の厚さ方向両側の繊維強化樹脂層14,18のうちの両方または一方が発泡樹脂層20とは別体的に形成されて適宜の接着剤によって積層一体化されていてもよい。
上記した各例では、発泡樹脂層20の天井下地3側に裏面側繊維強化樹脂層18と裏面側難燃層17とを含む裏面層16を設けた例を示しているが、裏面側繊維強化樹脂層18及び裏面側難燃層17の両方または一方を設けていない構成としてもよい。
上記した各例では、側端部2の裏面に、化粧層11のコート層11aが研磨除去されて部品取付部2aが設けられた例を示しているが、このような部品取付部2aが設けられていない構成でもよい。
本実施形態に係る天井パネル1,1C,1Eの上記した各部の構成は、一例に過ぎず、その他、種々の変形が可能である。
<付記>
以上の実施の形態の記載により、裏面側を内装下地側に向けて施工される内装パネルに係る以下の技術が開示される。
<技術1>
内装パネルは、発泡樹脂層の室内側に、繊維強化樹脂層と繊維強化樹脂層の室内側に設けられた難燃層と難燃層の室内側に設けられた化粧層とを含む表面層が設けられた構成とされている。発泡樹脂層の少なくとも一側端部の室内側面に対して直交状とされた端面及び端面に対して直交状とされた裏面は、室内側面を覆う部位から一連状に延出された表面層の延出部位によって覆われている。延出部位における一側端部の端面の室内側角部に応じた位置には、繊維強化樹脂層が除去され溝底において難燃層が露出した折曲溝が設けられている。
<技術2>
折曲溝の溝底の幅寸法が0.1mm以上である技術1に記載の内装パネル。
<技術3>
折曲溝は、溝底が室内側角部に連なる端面の一部に対面するように形成されている技術2に記載の内装パネル。
<技術4>
延出部位における一側端部の端面の内装下地側角部に応じた位置には、繊維強化樹脂層が除去され溝底において難燃層が露出した折曲溝が設けられている技術1~技術3のいずれか1項に記載の内装パネル。
<技術5>
延出部位を端面及び裏面に接着する接着用樹脂が折曲溝内に充填されている技術1~技術4のいずれか1項に記載の内装パネル。
<技術6>
当該内装パネルは、天井パネルである技術1~技術5のいずれか1項に記載の内装パネル。
1,1C,1E 天井パネル(内装パネル)
6A,6B,6C 接着用樹脂
10 表面層
10b 延出部位(表面層)
11 化粧層
13 難燃層
14 繊維強化樹脂層
20 発泡樹脂層
21 室内側面
22 裏面
23 側端部
24 端面
24a 室内側角部
24b 下地側角部(内装下地側角部)
27,27A 第1折曲溝(折曲溝)
27a,27Aa 溝底
29A 第2折曲溝(折曲溝)
29Aa 溝底
3 天井下地(内装下地)
W1,W2 溝底の幅寸法

Claims (6)

  1. 裏面側を内装下地側に向けて施工される内装パネルであって、
    発泡樹脂層の室内側に、繊維強化樹脂層と該繊維強化樹脂層の室内側に設けられた難燃層と該難燃層の室内側に設けられた化粧層とを含む表面層が設けられており、
    前記発泡樹脂層の少なくとも一側端部の室内側面に対して直交状とされた端面及び該端面に対して直交状とされた裏面は、前記室内側面を覆う部位から一連状に延出された前記表面層の延出部位によって覆われており、該延出部位における前記一側端部の端面の室内側角部に応じた位置には、前記繊維強化樹脂層が除去され溝底において前記難燃層が露出した折曲溝が設けられていることを特徴とする内装パネル。
  2. 請求項1において、
    前記折曲溝の溝底の幅寸法が0.1mm以上であることを特徴とする内装パネル。
  3. 請求項2において、
    前記折曲溝は、溝底が前記室内側角部に連なる前記端面の一部に対面するように形成されていることを特徴とする内装パネル。
  4. 請求項1において、
    前記延出部位における前記一側端部の端面の内装下地側角部に応じた位置には、前記繊維強化樹脂層が除去され溝底において前記難燃層が露出した折曲溝が設けられていることを特徴とする内装パネル。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、
    前記延出部位を前記端面及び前記裏面に接着する接着用樹脂が前記折曲溝内に充填されていることを特徴とする内装パネル。
  6. 請求項1乃至4のいずれか1項において、
    当該内装パネルは、天井パネルであることを特徴とする内装パネル。
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