JP7144971B2 - 車両 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド自動車などの車両に関する。
特許文献1には、駆動源からの駆動力を主駆動輪と従駆動輪とに配分可能な四輪駆動車両の駆動力配分装置から発生するギヤ音を低減する技術が開示されている。特許文献1の技術では、変速段が所定の変速段以上であり、直進状態であり、かつ、アクセルペダルの操作量が所定操作量以上のときに、従駆動輪に配分する駆動力が減少する。
特開2012-35649号公報
ところで、ハイブリッド自動車では、エンジンの駆動力および駆動用モータジェネレータの駆動力が前輪と後輪とに配分可能な構成となっているものがある。この車両では、エンジンの駆動力および駆動用モータジェネレータの駆動力がプロペラシャフトおよびリヤディファレンシャルギヤを介して後輪に伝達される。
このような構成の車両では、車速がクリープ走行以下の極低速の領域で、リヤディファレンシャルギヤにおいて歯打ち音が生じることがある。歯打ち音とは、ギヤの互いに噛み合う歯同士が小刻みに衝突して生じる音である。歯打ち音が生じると、車内の人に不快感を与えかねない。
そこで、本発明は、リヤディファレンシャルギヤにおける歯打ち音を抑制することが可能な車両を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両は、エンジンと、駆動用モータジェネレータと、エンジンおよび駆動用モータジェネレータの駆動力のうち従駆動輪側に伝達される駆動力の配分を制御する電子制御カップリングと、電子制御カップリングと従駆動輪との間に設けられ、従駆動輪側に配分された駆動力を従駆動輪に伝達するプロペラシャフトと、プロペラシャフトと従駆動輪との間に設けられるディファレンシャルギヤと、カップリング制御部と、を備え、カップリング制御部は、エンジンの回転数とエンジンのトルクとに基づいてエンジンの回転数の変動量を導出し、エンジンの回転数の変動量は、エンジンの回転数が所定回転数以下であり、かつ、エンジンのトルクが所定トルク以下であるときに所定閾値以上となり、カップリング制御部は、エンジンの回転数の変動量が所定閾値以上であり、かつ、車速が所定範囲内である場合、電子制御カップリングに、従駆動輪側に配分する駆動力を従駆動輪側に直前に配分していた駆動力以下にさせる特定配分制御を行わせる
また、カップリング制御部は、所定の優先条件を満たさない場合、電子制御カップリングに特定配分制御を行わせ、優先条件を満たす場合、電子制御カップリングに特定配分制御を行わせなくてもよい。
また、優先条件は、転舵角が所定転舵角以上であること、スリップが発生していること、および、登坂角が所定登坂角以上であることのうち少なくとも1の条件を含んでもよい。
本発明によれば、リヤディファレンシャルギヤにおける歯打ち音を抑制することが可能となる。
本実施形態による車両の構成を示す概略図である。 車両の動力伝達系を示す概略図である。 カップリング制御部の動作を示すフローチャートである。 回転数変動量マップの一例を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本実施形態による車両1の構成を示す概略図である。図1では、信号の流れを破線の矢印で示している。図2は、車両1の動力伝達系を示す概略図である。車両1は、シリーズ・パラレル式(パワースプリット式)のハイブリッド自動車である。図1および図2を参照して車両1の構成を説明する。
車両1は、エンジン10、動力分割機構12、発電用モータジェネレータ14、インバータ16、17、バッテリ18、駆動用モータジェネレータ20、減速機構22、フロントディファレンシャルギヤ24、前輪26、電子制御カップリング30、プロペラシャフト32、リヤディファレンシャルギヤ34、後輪36、制御部50を含んで構成される。車両1は、エンジン10の動力を駆動用と発電用とに分割し、エンジン10の駆動力と駆動用モータの駆動力とを合わせた駆動力で前輪および後輪を駆動させる。
エンジン10は、例えば、レシプロエンジンであり、不図示のシリンダ、ピストン、コネクティングロッド、クランクシャフトを含んで構成される。ピストンは、混合気の燃焼に応じてシリンダ内で往復運動を行う。クランクシャフトは、ピストンの往復運動に応じて、コネクティングロッドを通じて回転運動を行う。エンジン10では、クランクシャフトの回転により動力が生じる。
図2に示すように、エンジン10のクランクシャフト10aは、ダンパ10bに接続されている。ダンパ10bは、エンジン10から伝達されたトルクの変動を抑制し、変動を抑制したトルクを、回転軸10cを介してギヤ機構11に伝達する。ギヤ機構11は、互いに噛み合わされる第1ギヤ11aおよび第2ギヤ11bにより構成される。第1ギヤ11aは、回転軸10cに嵌合されている。第2ギヤ11bは、入力軸11cに嵌合されている。ギヤ機構11に伝達されたトルクは、入力軸11cを介して動力分割機構12に伝達される。
動力分割機構12は、エンジン10、発電用モータジェネレータ14、フロントディファレンシャルギヤ24、電子制御カップリング30に接続されている。動力分割機構12は、エンジン10の動力を、発電用モータジェネレータ14を回転させる動力と、前輪26および後輪36を回転させる動力とに分割する。
動力分割機構12は、サンギヤ12a、プラネタリギヤ12b、リングギヤ12c、キャリア12dからなる遊星歯車を含んで構成される。サンギヤ12aは、発電用モータジェネレータ14の回転軸14aに嵌合されている。プラネタリギヤ12bは、サンギヤ12aとリングギヤ12cとの間に複数配置されており、サンギヤ12aおよびリングギヤ12cとそれぞれ噛み合わされている。プラネタリギヤ12bは、キャリア12dによって、サンギヤ12aの周方向に回転自在に支持される。キャリア12dは、入力軸11cに嵌合されている。リングギヤ12cは、プラネタリギヤ12bの回転に応じて回転する。リングギヤ12cは、インプットリダクションシャフト12eに嵌合されている。
インプットリダクションシャフト12eは、パワースプリットリダクションギヤ13を介してトルクを軸部31に伝達する。パワースプリットリダクションギヤ13は、互いに噛み合う第1ギヤ13aおよび第2ギヤ13bにより構成されている。第1ギヤ13aは、インプットリダクションシャフト12eに嵌合されている。第2ギヤ13bは、軸部31に嵌合されている。
軸部31には、トランスファードライブギヤ23が接続されている。トランスファードライブギヤ23は、互いに噛み合う第1ギヤ23aおよび第2ギヤ23bにより構成されている。第1ギヤ23aは、軸部31に嵌合されている。第2ギヤ23bは、プロペラシャフト23cに嵌合されている。プロペラシャフト23cは、フロントディファレンシャルギヤ24に接続される。
フロントディファレンシャルギヤ24は、ドライブシャフト25を介して前輪26に接続されている。フロントディファレンシャルギヤ24は、例えば、プロペラシャフト23cに接続されるリングギヤと、リングギヤとともに回転する枠体と、枠体に支持されるピニオンギヤと、ピニオンギヤに噛み合う2つのサイドギヤとによって構成される。2つのサイドギヤには、左右のドライブシャフト25がそれぞれ接続される。フロントディファレンシャルギヤ24は、動力分割機構12および減速機構22を介して伝達された駆動力を、左右のドライブシャフト25の回転差を吸収しつつ、左右のドライブシャフト25に伝達する。左右のドライブシャフト25に伝達された駆動力は、左右の前輪26に伝達される。
発電用モータジェネレータ14は、動力分割機構12によって分割されたエンジン10の動力によって回転して発電する。つまり、発電用モータジェネレータ14は、主に発電機として機能する。発電用モータジェネレータ14は、インバータ16を介して駆動用モータジェネレータ20およびバッテリ18に電力を供給する。
インバータ16は、発電用モータジェネレータ14によって生成された交流電力を直流電力に変換してバッテリ18に供給する(バッテリ18を充電する)。また、インバータ16は、バッテリ18から供給される直流電力を所望の交流電力に変換して発電用モータジェネレータ14に供給する。
インバータ17は、駆動用モータジェネレータ20によって生成された交流電力を直流電力に変換してバッテリ18に供給する(バッテリ18を充電する)。また、インバータ17は、バッテリ18から供給される直流電力を所望の交流電力に変換して駆動用モータジェネレータ20に供給する。
駆動用モータジェネレータ20は、主に電動機として機能する。駆動用モータジェネレータ20は、インバータ16から供給される交流電力に応じて回転する。駆動用モータジェネレータ20は、減速機構22を介して電子制御カップリング30およびフロントディファレンシャルギヤ24に接続されている。駆動用モータジェネレータ20は、減速機構22を介して前輪26および後輪36を駆動する。
減速機構22は、駆動用モータジェネレータ20の回転速度を減速して、駆動用モータジェネレータ20の駆動力をフロントディファレンシャルギヤ24および電子制御カップリング30に伝達する。
減速機構22は、サンギヤ22a、プラネタリギヤ22b、リングギヤ22c、キャリア22dからなる遊星歯車を含んで構成される。サンギヤ22aは、駆動用モータジェネレータ20の回転軸20aに嵌合されている。リングギヤ22cは、ケーシングに固定されている。プラネタリギヤ22bは、サンギヤ22aとリングギヤ22cとの間に複数配置されており、サンギヤ22aおよびリングギヤ22cとそれぞれ噛み合わされている。プラネタリギヤ22bは、キャリア22dによって、サンギヤ22aの周方向に回転自在に支持される。キャリア22dは、軸部31に接続される。
軸部31には、スプライン31aを介してリダクションシャフト31bが接続される。リダクションシャフト31bには、電子制御カップリング30が接続される。
電子制御カップリング30には、プロペラシャフト32の一端が接続される。プロペラシャフト32の他端は、リヤディファレンシャルギヤ34に接続されている。プロペラシャフト32は、例えば、前輪26付近から後輪36付近に亘って車両1の前後方向に延在する。
リヤディファレンシャルギヤ34は、ドライブシャフト35を介して後輪36に接続されている。リヤディファレンシャルギヤ34は、例えば、プロペラシャフト32に接続されるリングギヤと、リングギヤとともに回転する枠体と、枠体に支持されるピニオンギヤと、ピニオンギヤに噛み合う2つのサイドギヤとによって構成される。2つのサイドギヤには、左右のドライブシャフト35がそれぞれ接続される。リヤディファレンシャルギヤ34は、プロペラシャフト32を介して伝達された駆動力を、左右のドライブシャフト35の回転差を吸収しつつ、左右のドライブシャフト35に伝達する。左右のドライブシャフト35に伝達された駆動力は、左右の後輪36に伝達される。
電子制御カップリング30は、例えば、クラッチを含んで構成される。電子制御カップリング30は、クラッチに加えられる圧力を制御することで、クラッチ間の締結力を制御する。これにより、電子制御カップリング30では、後輪36側に伝達される駆動力の配分が制御される。電子制御カップリング30では、クラッチへの加圧が電流指示によって制御される。
本明細書では、車両1が走行する際にエンジン10および駆動用モータジェネレータ20から駆動力が常に与えられる前輪26を、主駆動輪と呼ぶことがある。また、本明細書では、電子制御カップリング30によってエンジン10および駆動用モータジェネレータ20の駆動力が選択的に与えられる後輪36を、従駆動輪と呼ぶことがある。
図1に示すように、車両1には、車速センサ40、転舵角センサ42、ブレーキコントロールユニット44、ジャイロセンサ46が設けられている。車速センサ40は、車両1の車速を検出する。転舵角センサ42は、車両1の転舵角を検出する。ブレーキコントロールユニット44は、左右の前輪26の回転数および左右の後輪36の回転数を検出する。ジャイロセンサ46は、車両1の傾斜角を検出する。車速センサ40、転舵角センサ42、ブレーキコントロールユニット44、ジャイロセンサ46は、検出した車速、転舵角、前輪26および後輪36の回転数、車両1の傾斜角を制御部50に送信する。
制御部50は、例えば、ECU(Engine Control Unit)である。制御部50は、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路から構成され、車両1全体を統括制御する。制御部50は、プログラムを実行することで、駆動制御部52およびカップリング制御部54として機能する。
駆動制御部52は、エンジン10のトルクおよび回転数が目標トルクおよび目標回転数となるようにエンジンを駆動させる。また、駆動制御部52は、駆動用モータジェネレータ20のトルクおよび回転数が目標トルクおよび目標回転数となるように、インバータ16のスイッチング素子のオンオフを制御する。なお、駆動制御部52については、詳細な説明を省略する。
カップリング制御部54は、電子制御カップリング30におけるクラッチ間の締結力を制御して、後輪36側に伝達される駆動力を制御する。
また、カップリング制御部54は、エンジン10の回転数の変動量が所定閾値以上であり、かつ、車速が所定範囲内である場合、電子制御カップリング30に、後輪36側に配分する駆動力を後輪36側に直前に配分していた駆動力以下にさせる特定配分制御を行う。カップリング制御部54については、後に詳述する。
ここで、車両1のようなシリーズ・パラレル式のハイブリッド自動車では、クリープ走行以下の極低速の領域で、リヤディファレンシャルギヤ34において歯打ち音が生じることがある。クリープ走行とは、アクセルペダルを踏み込むことなくアイドリングの状態で、車両1が進行方向に動くことである。歯打ち音とは、ギヤの互いに噛み合う歯同士が小刻みに衝突して生じる音である。歯打ち音は、例えば、リヤディファレンシャルギヤ34における入力側のギヤの回転数の変動量が大きい場合に生じる。
車両1では、プロペラシャフト32が長いため、エンジン10から後輪36までのトルクの伝達経路が、エンジン10から前輪26までのトルクの伝達経路よりも長い。このため、エンジン10における燃焼に起因する回転数の変動量が、後輪36までのトルクの伝達経路の途中、例えば、プロペラシャフト32などにおいて増幅される。これにより、増幅された回転数の変動量が、プロペラシャフト32と後輪36との間のリヤディファレンシャルギヤ34に入力される。その結果、車両1では、リヤディファレンシャルギヤ34から歯打ち音が生じる。
また、車両1では、駆動用モータジェネレータ20からも後輪36にトルクを伝達することができる。駆動用モータジェネレータ20から後輪36までのトルクの伝達経路は、エンジン10から後輪36までのトルクの伝達経路よりも短い。このため、駆動用モータジェネレータ20からトルクが伝達されるときには、エンジン10からトルクが伝達されるときに比べ、回転数の変動量が増幅されることが抑制される。その結果、車両1では、駆動用モータジェネレータ20が駆動しているときには、リヤディファレンシャルギヤ34からの歯打ち音が抑制される。
しかし、クリープ走行以下の極低速の領域において駆動用モータジェネレータ20が駆動していない場合、駆動用モータジェネレータ20から後輪36にトルクが伝達されない。このため、車両1では、クリープ走行以下の極低速の領域において駆動用モータジェネレータ20が駆動していない場合、リヤディファレンシャルギヤ34から歯打ち音が生じる。
このような歯打ち音が生じると、車内の人に不快感を与えかねない。そこで、本実施形態の車両1では、リヤディファレンシャルギヤ34における歯打ち音を抑制する。
図3は、カップリング制御部54の動作を示すフローチャートである。カップリング制御部54は、通常時、エンジン10および駆動用モータジェネレータ20の駆動力を前輪26と後輪36とに適切に配分させるように電子制御カップリング30を制御している。すなわち、通常時、車両1は、四輪駆動で走行する。この状態において、カップリング制御部54は、例えば、所定の割り込みタイミングにおいて図3に示す一連の処理を実行する。
まず、カップリング制御部54は、エンジン10の回転数およびトルクを取得する(S100)。例えば、カップリング制御部54は、クランク角センサ(図示略)によって検出されたクランク角(クランクシャフトの回転角度)に基づいて現時点のエンジン10の回転数を導出する。また、カップリング制御部54は、発電用モータジェネレータ14の出力と発電用モータジェネレータ14の回転角速度とに基づいて、発電用モータジェネレータ14のトルクを導出する。そして、カップリング制御部54は、発電用モータジェネレータ14のトルクと動力分割機構12における動力分割割合に基づいてエンジン10のトルクを導出する。
次に、カップリング制御部54は、エンジン10の回転数およびトルクに基づいて、エンジン10の回転数の変動量(以下、回転数変動量という)を導出する(S110)。エンジン10の回転数変動量は、単位時間(1秒)当たりにエンジン10の回転数がどれだけ変動するかを示す。例えば、カップリング制御部54は、エンジン10の回転数およびトルクに対してエンジン10の回転数変動量が対応付けられたマップである回転数変動量マップを用いてエンジン10の回転数変動量を導出する。
次に、カップリング制御部54は、回転数変動量が所定の閾値以上であるか否かを判定する(S120)。所定の閾値は、回転数変動量が、歯打ち音が生じる回転数変動量であるか否かを判定するための判定基準に相当する。つまり、カップリング制御部54は、回転数変動量が閾値以上である場合に、歯打ち音が生じる回転数変動量であるとみなす。
回転数変動量が所定の閾値以上ではない場合(S120におけるNO)、カップリング制御部54は、一連の処理を終了する。一方、回転数変動量が所定の閾値以上である場合(S120におけるYES)、カップリング制御部54は、ステップS130の処理に進む。
図4は、回転数変動量マップの一例を示す図である。横軸はエンジン10の回転数(rpm)であり、縦軸はエンジン10のトルク(N・m)であり、各座標には、エンジン10の回転数変動量(rpm/s)が対応付けられている。回転数変動量マップは、例えば、コンピュータ解析(CAE)や実験などによって予め作成される。
回転数変動量マップでは、エンジン10の回転数が相対的に小さく、エンジン10のトルクが相対的に小さいほど、回転数変動量が大きくなっている。回転量変動量マップを用いれば、ステップS100で取得されたエンジン10の回転数とトルクとから回転数変動量を導出することができる。
ステップS120における判定基準の閾値は、例えば、5rpm/sに設定される。この閾値は、コンピュータ解析(CAE)や実験などによって設定される。図4では、回転数変動量が閾値(5rpm/s)以上である範囲を、太線で囲まれた領域A1で示す。つまり、太線で囲まれた領域A1が、歯打ち音が生じる領域に相当する。カップリング制御部54は、導出された回転数変動量が、太線で囲まれた領域A1内の値となる場合に、歯打ち音が生じる領域内にあるとみなして、ステップS130の処理に進む。
図3に戻って、ステップS130では、カップリング制御部54は、車速が所定範囲内であるか否かを判定する。この所定範囲は、クリープ走行以下の車速を示す値、例えば、3~7km/hに設定される。つまり、ステップS130では、車両1がクリープ走行以下で走行しているか否かが判定される。
車速が所定範囲内ではない場合(S130におけるNO)、カップリング制御部は、一連の処理を終了する。一方、車速が所定範囲内である場合(S130におけるYES)、カップリング制御部は、歯打ち音が生じる状況であるとみなして、優先条件を満たすか否かを判定する(S140)。
ここで、優先条件は、車両1を四輪駆動に維持させる必要があるときであるかを示す判定基準である。優先条件は、例えば、転舵角が所定転舵角以上であること、スリップが発生していること、および、登坂角が所定登坂角以上であることである。カップリング制御部54は、これらのうち1個でも条件を満たした場合、優先条件を満たすと判定する。一方、カップリング制御部54は、これらのすべての条件を満たさない場合、優先条件を満たさないと判定する。
例えば、カップリング制御部54は、転舵角センサ42による転舵角を取得し、その転舵角が所定転舵角以上であるか否かを判定する。カップリング制御部54は、転舵角が所定転舵角以上の場合、車両1が旋回しているとみなし、優先条件を満たすと判定する。
また、カップリング制御部54は、ブレーキコントロールユニット44から左右の前輪26の回転数および左右の後輪36の回転数を取得し、左右の前輪26の回転数の平均値(前輪平均値)と、左右の後輪36の回転数の平均値(後輪平均値)との差分が所定値よりも大きいか否かを判定する。カップリング制御部54は、前輪平均値と後輪平均値との差分が所定値よりも大きい場合、車両1にスリップが発生しているとみなし、優先条件を満たすと判定する。
また、カップリング制御部54は、ジャイロセンサ46から車両1の前後方向の傾斜角を取得し、その傾斜角が所定傾斜角以上であるか否かを判定する。カップリング制御部54は、車両1の前後方向の傾斜角が所定傾斜角以上である場合、登坂角が所定登坂角以上であるとみなし、優先条件を満たすと判定する。なお、所定傾斜角(所定登坂角)は、二輪駆動時の限界登坂角に設定される。
優先条件を満たす場合(S140におけるYES)、カップリング制御部54は、一連の処理を終了する。一方、優先条件を満たさない場合(S140におけるNO)、カップリング制御部54は、電子制御カップリング30に、従駆動輪(後輪36)側に配分する駆動力を従駆動輪(後輪36)側に直前に配分していた駆動力以下にさせる特定配分制御を行わせる(S150)。
例えば、カップリング制御部54は、電子制御カップリング30におけるクラッチ間の締結力をゼロあるいはゼロに近い値にさせる電流指示を電子制御カップリング30に送信する。電子制御カップリング30は、この電流指示に応じてクラッチ間の圧力を小さくし、クラッチ間の締結力をゼロあるいはゼロに近い値にする。これにより、エンジン10および駆動用モータジェネレータ20の駆動力のうちほぼ全てが主駆動輪(前輪26)に伝達され、従駆動輪(後輪36)にはほとんど駆動力が伝達されないようになる。
なお、カップリング制御部54は、後輪36側に伝達される駆動力をゼロあるいはゼロに近い値にさせる態様に限らない。カップリング制御部54は、ステップS120の判定結果がYES、ステップS130の判定結果がYES、かつ、ステップS140の判定結果がNOとなる直前における後輪36側へ伝達される駆動力よりも、後輪36側へ伝達される駆動力を小さくさせればよい。例えば、カップリング制御部54は、前輪26と後輪36との駆動力の比を、直前の5対5から9対1などに更新してもよい。9対1などの具体的な駆動力の比は、例えば、実験などによって決定されてもよい。
また、図3のフローチャートでは省略するが、特定配分制御が行われている状況において、回転数変動量が閾値よりも小さくなった場合、車速が所定範囲外となった場合、または、優先条件を満たした場合には、カップリング制御部54は、特定配分制御を行う前の元の駆動力の比に戻す。
以上のように、本実施形態の車両1では、エンジン10の回転数の変動量が所定閾値以上であり、かつ、車速が所定範囲内である場合、従駆動輪側に配分する駆動力が従駆動輪側に直前に配分していた駆動力以下にされる。このため、本実施形態の車両1では、リヤディファレンシャルギヤ34において歯打ち音が生じる状況下において、エンジン10の回転数の変動がリヤディファレンシャルギヤ34に伝達されることが抑制される。
したがって、本実施形態の車両1によれば、リヤディファレンシャルギヤ34における歯打ち音を抑制することができる。
また、本実施形態の車両1では、回転数変動量マップを用いてエンジン10の回転数変動量を導出している。このため、本実施形態の車両1では、エンジン10の回転数変動量を容易に導出することができる。
また、本実施形態の車両1では、リヤディファレンシャルギヤ34において歯打ち音が生じる状況下において、優先条件を満たさない場合、特定配分制御が行われ、優先条件を満たす場合、特定配分制御が行われない。つまり、本実施形態の車両1は、車両1が旋回している場合、車両1がスリップしている場合、車両1が二輪駆動時の限界登坂角以上の坂を登る場合などでは、二輪駆動(例えば、フロントドライブ駆動)にはされず、四輪駆動が維持される。このため、本実施形態の車両1では、より安全に車両1を走行させることができる。
なお、本実施形態において、優先条件は、転舵角が所定転舵角以上であること、スリップが発生していること、および、登坂角が所定登坂角以上であることであった。しかし、優先条件は、これらの条件をすべて含む態様に限らない。優先条件は、転舵角が所定転舵角以上であること、スリップが発生していること、および、登坂角が所定登坂角以上であることのうち少なくとも1の条件が含まれていればよい。また、優先条件には、これらの条件以外の条件が含まれてもよい。
また、本実施形態において、回転数変動量マップが、気圧および外気温に応じて複数用意されていてもよい。この場合、カップリング制御部54は、気圧および外気温を取得し、取得した気圧および外気温に基づいて、使用するマップを選択すればよい。この態様によれば、走行状況に合わせて、より正確に歯打ち音を抑制することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、ハイブリッド自動車などの車両に利用できる。
1 車両
10 エンジン
20 駆動用モータジェネレータ
30 電子制御カップリング
32 プロペラシャフト
34 リヤディファレンシャルギヤ
36 後輪
54 カップリング制御部

Claims (3)

  1. エンジンと、
    駆動用モータジェネレータと、
    前記エンジンおよび前記駆動用モータジェネレータの駆動力のうち従駆動輪側に伝達される駆動力の配分を制御する電子制御カップリングと、
    前記電子制御カップリングと前記従駆動輪との間に設けられ、前記従駆動輪側に配分された駆動力を前記従駆動輪に伝達するプロペラシャフトと、
    前記プロペラシャフトと前記従駆動輪との間に設けられるディファレンシャルギヤと、
    ップリング制御部と、
    を備え
    前記カップリング制御部は、前記エンジンの回転数と前記エンジンのトルクとに基づいて前記エンジンの回転数の変動量を導出し、
    前記エンジンの回転数の変動量は、前記エンジンの回転数が所定回転数以下であり、かつ、前記エンジンのトルクが所定トルク以下であるときに所定閾値以上となり、
    前記カップリング制御部は、前記エンジンの回転数の変動量が所定閾値以上であり、かつ、車速が所定範囲内である場合、前記電子制御カップリングに、前記従駆動輪側に配分する駆動力を前記従駆動輪側に直前に配分していた駆動力以下にさせる特定配分制御を行わせる車両。
  2. 前記カップリング制御部は、所定の優先条件を満たさない場合、前記電子制御カップリングに前記特定配分制御を行わせ、前記優先条件を満たす場合、前記電子制御カップリングに前記特定配分制御を行わせない請求項1に記載の車両。
  3. 前記優先条件は、転舵角が所定転舵角以上であること、スリップが発生していること、および、登坂角が所定登坂角以上であることのうち少なくとも1の条件を含む請求項に記載の車両。
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